幕別町議会 平成18年第4回定例会 2006年12月13日
少子化・子育て支援対策について
2006年12月13日、幕別町議会の一般質問で、乾邦広議員が「少子化・子育て支援対策について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。
- 質問者
- 乾邦広 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 乾邦広
通告に従いまして、少子化・子育て支援対策について、質問をさせていただきます。我が国における出生率低下による少子化の進行は非常に著しいものであります。人口減少は、労働人口や消費人口の減少による社会経済の低下を招くとともに、年金や健康保険制度など社会保障制度の崩壊を招きかねない重大な問題であります。本町議会においても、少子化問題については、同僚議員からの質問があったところで、何度か議論をされております。町では、本年度より幾つかの少子化、子育て支援対策を新たに実施し、その強化を図ってきたところであります。しかし、我が国の人口は平成19年から減少に陥ると言われていたものが、予想を上回る速度で進行しており、昨年、明治32年に統計を取り始めて以来、はじめて減少に転じ、一昨年に比較して1万人減少したのが実態であります。現在、本町では、人口増加の状況であり、出生者数も一定程度維持し、横ばい状態と伺っておりますが、いずれは人口減少に陥る恐れもあるのではないかと危惧するところであります。そこで、少子化対策をさらに強化する必要があるのではないかと考え、以下の2点について、お伺いをいたします。まず、はじめに、本年度、町が新たに実施した少子化、子育て施策のうち、乳幼児家庭へのゴミ袋購入費用の助成、妊婦健診助成、不妊治療費助成、また、保育時間の延長や子育て支援センター建設など、子育て支援にかかわる各種助成事業や延長保育利用者数などの実績について、具体的な成果を伺います。次に、平成16年に国の実施した「少子化社会対策に関する子育て女性の意識調査」の結果によりますと、経済的支援が必要と答えた方が最も多く、次いで、保育所の充実、出産、育児のための勤務体制整備、仕事と育児両立の推進に取り組む事業所の支援を望んでいるとのことであります。少子化対策には、地域や事業所と行政が一体となって、直接「子育て家庭を支援する施策」と「子育てをしやすい環境を整える施策」とがあると思われますが、今後は後者の施策として、「保育所の民営化による保育内容の充実」や「事業所と協力して子育てをしながら働ける職場環境づくり」などにより一層進めていくことが重要であると私は考えておりますが、町長はさらなる少子化対策をどう考えておられるのか、お伺いをいたします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
乾議員のご質問にお答えいたします。少子化・子育て支援策のさらなる充実についてであります。十勝管内をはじめ、多くの市町村が人口の減少に悩んでいる中、本町の人口はこれまでわずかながらではありますが、増加の傾向にありました。しかしながらその内訳を見ますと、平成12年度から平成17年度までの5年間で、65歳以上の高齢者人口が976人増加しているのに対し、15歳未満の人口は170人減少している。いわゆる少子高齢化の現象が進んでいる状況にあるわけであります。このため、ご質問にありますように、本年度より新たな少子化・子育て支援対策として、住民要望の強かった事業を中心にスタートいたしましたが、それらの具体的な実績と成果についてご説明をさせていただきます。まず、2歳未満の児童のおられる方に対し、町指定のごみ袋購入費用を助成する「子育て生活支援事業」でありますが、平成18年11月末現在における対象児童数569人のうち、94.4%の537人がこれまでに交付決定を受け、合計助成金額は、231万7,000円となっております。健康保険の適用外となっている妊娠から出産までの健診時に、10回、2万円を限度に費用を助成する「妊産婦健診費用の助成」は、4月1日から11月22日出産分まで123人が申請され、合計助成費用は172万4,000円となっております。北海道の特定不妊治療助成事業に、町単独で5万円を上乗せする「不妊治療費の助成」は、これまでに1件の助成実績があり、さらにもう1件が現在北海道に申請中となっております。また、常設保育所の保育終了時間を15分間延長し、午前7時30分から午後6時30分まで、最大で11時間の保育を可能としましたが、12月1日現在の合計在籍児童数448人のうち、午後6時以降の残児保育は、平均するとおよそ20人程度となっておりまして、率にいたしまして約4%の方がご利用いただいていることになります。これらの支援策に対し、町内の主婦から「将来には帯広市に住もうと考えたが、おむつ用ごみ袋の助成や妊産婦健診費用の助成などに取り組んでいただいたので、これからも幕別町でがんばっていこうと思います。」という内容の手紙も頂き、大変好評を得ているものだなと有り難く思っているところであります。次に、2点目の「少子化対策について」でありますが、直接「子育て家庭を支援する施策」につきましては、今申し上げました各種支援策のほか、これまで実施しております3カ月児健診、7カ月児健診、1歳6カ月児及び3歳児健診などがあるわけでありますが、加えて、就学前の5歳児を対象とした健診を新たに行ってはどうかというふうに考えているところであります。これは近年増加傾向にあります軽度の発達障害児等の児童に適切に対応していくことや、また、新たな施策として、高校受験や大学受験、就職などを控えた生徒を対象としたインフルエンザ予防接種の費用助成の実施などについても、検討してまいりたいというふうには思っているところであります。また、そういった施策と並行して、「子育てをしやすい環境を整える施策」につきましても、十分にその必要性を認識いたしているところであります。「保育所の民営化による保育内容の充実」につきましては、先の永井議員のご質問の中でもお答えしましたように、指定管理者制度の導入により民間の活力やノウハウを公の施設管理運営に生かし、経費の縮減を図る一方で、そうした財源をもとに保育内容の充実を図り、より一層のサービス向上につなげてまいりたいと考えております。また、「事業所と協力して子育てをしながら働ける環境づくり」につきましては、従業員の出産や育児休暇制度を積極的に導入するなど、一定の要件を満たす町内の事業所に対し、奨励金を交付するなど、子育てをしやすい職場環境の整備を支援していくことも、今後は必要であろうと考えております。国におきましても少子化を深刻な社会問題として捉え、本年度から出産手当の増額を行ったほか、児童手当制度の拡充を図り、支給対象年齢の引上げや所得制限額の引上げを行いましたが、来年度はさらに、少子化対策の柱である3歳未満の乳幼児を持つ世帯を対象に、現在の支給額を1.5倍から3倍に増やすといった案や、子育て支援に積極的な企業の法人税負担を軽減する子育て支援税制を創設する方向で調整に入ったというような情報も伝えられているところであります。少子化対策は、今後においても引き続き重要な課題として位置付けをしており、行政のみだけではなく、地域や企業など社会全体が協力し、子育てがしやすい快適で住みよい環境づくりに努めてまいりたいというふうに考えております。以上で,乾議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 17番 乾邦広
本年始めた事業につきましては、現在のところ順調に推移しており、一定の評価ができるものと思っております。今後も引き続き、経済的支援の充実に力を入れていただきたいと思います。私、先ほど申し上げましたが、これからの施策としては、大事な子育てをしやすい環境を整えるという面についても、強化することは検討していかなければならないと思っております。例えば、保育所の保育内容の充実に関していえば、保育時間の延長は今年度実施したところでありますけども、一時保育の実施については、次年度以降、実施すると伺っております。さらに、保育所を民営化して、充実させることも一つの方策ではないかと思っております。昨日、同僚議員の答弁に、町長も答えておりますので、民営化についてはおおむね理解をさせていただいております。十勝管内では、音更町では既に民営化を実施しております。当初、音更町でも民営化するのには、住民の皆さま、最初は反対したように聞いておりますけども、実際に実施しますと、大変保育所によっては英語や書道を教えたり、保育時間の延長をされたりなどして大変、今、好評を得ているというように聞いております。民と官が競い合って、運営することによって、保育内容の充実がより一層進むのだろうと思っておりますので、なるべく早い時点で、保育所の民営化に取り組んでいただきたいと思います。町長の再度のご見解をお伺いしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
子育てしやすい環境づくりは、子育て支援あるいは少子化対策においても、大変重要なことであろうというふうに認識をいたしているところであります。お話にありましたように、今、さかえ保育所の建て替えが進められております。4月、新しい保育所が開設されましたら、子育て支援センターの充実、さらには一時保育に始めて取り組むわけでありますけども、それらもさらに充実をさせて、利用をいただければというふうに思っております。民営化の分については、それらも含め、昨日もお答えいたしましたけれども、一応平成20年度を目指して、どのような方向がとれるかを、指定管理者制度も含めた中で検討をさせていただきたいというふうに思っておりますので、また、そのときになりましたら、ご協力をいただければ有り難いものというふうに思っております。
質問 17番 乾邦広
今の答弁で、保育所関係については理解をさせていただきました。最後にもう1点、子育てをしながら仕事を続けられる職場環境の整備ということで、伺いたいと思います。近年、少子化が進んでいる原因の一つには、女性の社会進出もあるといわれております。しかし、欧米諸国では、女性労働率が高い国は出生率も高く、仕事と出産、育児が両立できる環境ができているからだと言われております。現在、出産後、一定期間育児休業をとることができるのは、わずかな企業に限られている状況であると思います。働き続けたくても働けないという状況であります。企業としても、仕事をよく知っている社員にいてほしいけれども、経営上、なかなか余裕がないので、雇い続けることは出来ないとうのが実態であると思います。特に、中小企業になると、限られた資金、人員の中で厳しい経営を進めている状況であり、育児休業などは非常に難しいという状況ではないかと思います。このため、全国の自治体では出産後も働ける環境を整えるために、従業員の一時休業取得を奨励するなどの企業に対して、助成金の交付、経理資金の貸付けを行うなどの支援も行っております。富山県や福井県では、特に中小企業に対して支援を行っております。また、十勝管内でも帯広市が同様の事業を始めたと伺っております。もちろん、財政規模など全く違うので、一概に比較はできませんが、今後、私たちの町としても、このような施策も検討する必要があるのではないかと考えますが、町長の見解を今一度伺いたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
企業にかかわっての支援策、これはお話がありましたように、帯広市が今スタートさせたということであります。私ども、そういった状況を踏まえながら、実績等を見ながら、また、うちはうちでどの程度可能であるかと。それらを検討させていただいて、今後、対応してまいりたいというふうに思っております。
質問 17番 乾邦広
今後は子育てしやすい環境を整えていくように力を入れていただきたいと思います。将来の幕別町を担う世代の誕生と、育成を切に願い、少子化、子育て支援策の強化をさらに進めていただきますことを要望して、私の質問を終わらせていただきます。