みんなの議会

幕別町議会 平成16年第1回定例会 2004年3月5日

「日の丸・君が代」の教育現場での対応について

2004年3月5日、幕別町議会の一般質問で、豊島善江議員が質問し、町長 岡田和夫、教育長 沢田治夫が答弁しました。

質問者
豊島善江 議員
答弁者
町長 岡田和夫、教育長 沢田治夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 豊島善江

通告に従いまして4点質問いたします。1点目は、「日の丸・君が代」の教育現場での対応についてです。小中学校の卒業式、入学式の時期となりました。子供たちの新しい旅立ちとなるこれらの行事が、成長の節目にふさわしい、子供たちが主人公の式になればと誰もが願っているのではないでしょうか。教育現場では毎年この時期になりますと、日の丸・君が代の実施や、また実施内容や方法についてさまざまな議論が行われていると聞きます。憲法や教育基本法は個人の内心の自由を保障し、99年の国旗国家法制定時も強制をするものではないと明確にしていますし、学習指導要領が憲法や教育基本法を越えてはならないことは判例でも示されています。しかし、卒業式・入学式等の対応では、これらの考え方が生かされているか疑問です。日の丸・君が代の実施の報告の義務付けや、全国的には処分等も行われています。東京都では都教委が出した実施指針で、国旗は壇上の正面に、国家はピアノ伴奏で、フロア形式ではなく舞台に向かう形式になど、こまかな指導をし、従わない教員は罰するというような異常な押し付けが広がっています。十勝管内でもフロア形式をやめて、舞台に向かって並ばせようなどの指導が強まっていると聞きます。卒業式や入学式は、子供たちの新しい門出となる大切な場であり、これまでも教育現場では子供たちを主人公に作り上げてきています。そういう教育現場に、日の丸・君が代の押し付けや強制はすべきではないと考えますが、見解を伺います。2点目は、心のノートについてです。2002年に文部科学省は、全国の小中学校に一斉に道徳教材の「心のノート」を配布しました。7億3,000万円という非常に大きな予算を使ったものです。低学年・中学年・高学年・中学生用と4種類で、挿絵や写真をふんだんに用い、パステルカラーを基調とした非常に立派なものです。この本は、教科書づくりやその採択に関する法律にも則っておらず、文部科学省からストレートに子供たち全員に配布されており、国定終身教科書ではという見方も出されています。また内容は、礼儀・感謝・美しい心などの徳目、さらに人間の力を超えたものへの畏敬の念という抽象的な概念が出てきて、最後には「この国を愛し、この国に生きる」と愛国心の涵養が謳われています。製作者には心理学者が大きく関わっているといわれており、色彩や挿絵、心に問うやり方などさまざまな方法がとられています。心のノートという題名にも表れているように、個人を強調し、自分の内面に目を向けさせていく、そういう方向となっています。この心ノートに書き込みをさせながら、心までコントロールさせていく、そういう方向が見えるなどの指摘もされています。全国で扱い方はさまざまですが、文部科学省は現場の裁量に任すとしながらも、利用状況報告を求めてもいますし、新年度もこのノートの予算が組まれていると聞きます。多くの問題があるものであり、押し付けてはならないと考えますが、お考えをお伺いいたします。3番目は高校の学区再編についてです。道教育委員会は、来年から現在の十勝4学区制を変えて十勝1学区にするとしています。学区の再編は、受験生や親、学校のみならず地域にも多くの影響を与えます。これまで道教委は説明会等を開いてきましたが、賛成・反対を含め多くの意見が出されたと聞いています。今回の学区の拡大は、受験競争が過熱化し、さらなる学校間隔差が広がる。併せて不本意入学者が増えるのではないか。また、遠距離通学が増加し、生徒指導上の問題や保護者の経済的負担が増加するのではないか。また、地元の各学校に入れない、最終的には郡部の高校がなくなっていくのではないかなど、たくさんの問題が出されています。教育政策に必要なことは、30人学級の実施や教職員定数の改善、私立への公的補助の拡充などであり、たくさんの問題が含まれている学区の拡大はすべきではないと考えますがいかがでしょうか。4番目は、児童相談所の拡充についてです。大阪府岸和田市の虐待事件など、痛ましい事件があとを絶ちません。児童相談所は児童虐待への対応で中心的な役割を果たしています。18歳までの子供に関する相談を受けて、家庭への援助を行う行政機関で、虐待のほかにも非行や不登校、障害や健康、しつけの問題など、子供に関するあらゆる相談を扱っています。近年、児童虐待の相談が急増し、厚生労働省調べで2002年に児童相談所が処理した虐待件数は2万4,000件で、児童虐待を調べ始めた1990年の22倍にも上ります。しかし、実際には急増する相談に十分対応できる状況ではありません。児童虐待の事件が増え、期待が強くなっていますが、実際の児童相談所は組織も施設も人もとても貧しい状態ですと、相談所の職員の声も聞かれます。相談にあたる児童福祉司は、全国でわずか1,733人です。児童福祉司の配置基準は人口10万人から13万人に一人であり、この基準は40年以上も前に作られたもので変わってはいません。これだけ増えている児童虐待に対応するためには、法的権限を持つ児童相談所の充実と運営の中心になる児童福祉司の増員が不可欠です。基準の見直しを求めることや財政措置など、国や道に働きかけることが必要だと考えます。見解を伺います。以上です。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

豊島議員のご質問にお答えいたします。順序が逆になりますけれども、4点目の児童相談所の充実を求めるべきについてであります。私も今、豊島議員が申されたとおり、これからの日本の将来を担う子供に対する虐待は、本当に由々しい問題だというふうに理解しているところであります。ご存知のとおり、児童相談所につきましては児童福祉法により、都道府県は児童相談所を設置しなければならないというふうにされております。その設置する児童相談所には児童福祉司を置かなければならないというふうになっております。この児童福祉司の配置についての費用は、都道府県の支弁とされているところでもあり、北海道全体での児童相談所は現在8カ所が設置され、児童及びその家庭についての相談や児童の一時保護等の業務を行っているところであります。また、平成12年には、児童虐待の防止に関する法律が制定され、児童虐待等の相談が急増し、複雑・多様な児童問題に迅速で適切な対応と高い専門性が求められてきていることなどから、北海道では、平成14年度に児童福祉司10名の増員が図られ、これにより現在児童福祉司は52名が配置されたことになります。したがいまして、お話にありましたように、北海道での一人当たりの配置は、人口約7万4,000人に一人というふうになっておりまして、国の定める配置基準よりはかなり上まわっているのが現状であります。しかしながら、現在の北海道における児童福祉司の配置で充足されているかどうかについては、今後いろいろな状況判断の中で、見直しを含め検討されていくものだろうというふうに思っております。私どもも、今後、国においては児童相談所のあり方等も含めて検討されているという状況も聞きだしておりますので、これら推移を見守りながら対応してまいりたいというふうに考えております。以上で、豊島議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。

答弁 教育長 沢田治夫(教育長は2005年9月まで)

豊島議員のご質問にお答えをいたします。はじめに、「日の丸、君が代」の強制は学校現場にはふさわしくないということでありますけれども、ご承知のように平成11年8月13日、国旗及び国歌に関する法律が公布され、即日施行されました。この法律は、長年の慣行により、国民の間に国旗、国歌として定着していた日章旗及び君が代について、成文法でその根拠が定められたものであります。また、その一方で、学習指導要領では、特別活動として「入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとする」と示されております。学習指導要領でこのように示されているのは、国際化の進展に伴い、日本人としての自覚を養い、児童生徒が将来、国際社会において尊敬され、信頼される日本人として成長していくためには、国旗及び国歌に対して一層正しい認識をもたせ、それらを尊重する態度を育てることは重要なことであるとのことから示されているものと、私どもは理解をしているところであります。各学校において行われる行事にはさまざまなものがありますけれども、この中でも、入学式や卒業式は学校生活に有意義な変化や折り目をつけ、厳粛かつ清新な雰囲気の中で、新しい生活の展開への動機づけを行い、学校、社会、国家など集団への所属感を深める上で良い機会となるものであり、こうした意義を踏まえた上で、入学式や卒業式においては「国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとする」とされております。したがいまして、入学式や卒業式などにおける国旗、国歌の指導にあたりましては、社会科や音楽科における指導などとの関連を図り、国旗及び国歌に対する正しい認識をもたせ、それらを尊重する態度を育てることも一方では大切なことであると考えております。教育委員会といたしましては、法制化されてからこれまで、学校における国旗及び国歌の指導については、関係者の話し合いのもと、意思疎通を図りながら、学習指導要領に基づいて適切に行われるようお願いをしてまいりました。今後も、校長、教頭、教職員との話し合いの中では、一つには、法制化された事実があること、二つ目には、学習指導要領に基づくものであること、3点目には、児童生徒に基礎基本を教えるということを認識するとともに、教育公務員の立場を自覚し、保護者や地域の方々の誤解や不信感を招かないように、学習指導要領に基づく教育課程での指導、儀式にふさわしい態度などについて、学校内で十分に話し合いをし、教職員の理解はもとより、地域、保護者から信頼される学校づくりに向けて努力するよう指導しているところであります。次に、心のノートについてのご質問であります。今日の教育において、生きる力の育成が重要な課題となっており、その生きる力の核となる豊かな人間性の育成を担う柱として、道徳教育の充実が従来に増して強く求められており、生命を大切にする心や他人を思いやる心、物事の是非・善悪といった規範意識などをしっかり身につけさせるとともに、家庭や地域社会との連携を図りながら、豊かな体験を通して、児童生徒の内面に根ざした道徳性を育成することが重要であるものと考えております。こうしたことを背景にしながら、今回、文部科学省が心のノートを作成、配布いたしましたけれども、配布したこと自体については、地教行法の第48条、「文部科学大臣は、都道府県又は市町村に対し、教育行政にかかわって必要な指導・助言又は援助を行う事ができる。」こういうふうになっておりますので、この文部科学大臣の権限に基づいて、各地方公共団体に対する指導及び援助の一環として配布されたものと解されております。教育委員会といたしましては、文科省のこうした指導に基づき、各学校に配布したものでありますけれども、心のノートはご承知のとおり、教科書だとか従来の副読本とは違う、いわゆる異なるものでありますので、実践に当たっての注意事項として、一つには、意義や使い方について教職員、児童生徒、保護者の間で共通理解を図ることが一つであります。二つ目には、道徳の時間における指導課程の中で、補助資料として活用すること。 3点目には、日常生活や全教育課程を通じて心のノートを活用すること。そして四つ目には、学校と家庭、地域社会が連携しながら、共に子どもの心を育むことを視点に置いて、学校と家庭との心の掛け橋として、あるいは子どもの心の記録となる冊子として、過重負担とならないよう、活用の仕方を創意工夫するよう指導しているところであります。3点目の高校の学区再編についてであります。現行の通学区域は、昭和57年にスタートしてから20年以上が経過し、人口、生活圏域、通学条件などの社会情勢が変化していることや、進学率が97%を越える中で、高等学校教育に対する生徒や保護者の意識、期待も多様化していること、さらには、中学校卒業者の減少期に入り、高等学校の小規模化が避けられない状況にあることなど、高等学校を取り巻く環境は大きく変化しているとなって、生徒の能力、適性、興味、関心、進路希望等に応じた多様な学習を可能とし、学校選択幅を広げるために、全日制課程普通科の学区及び学区外就学枠を拡大するために、北海道立高等学校通学区域規則が今年の1月16日改正され、平成17年度道立高等学校入学者に係る選抜から実施されることとなりました。十勝の普通科高等学校は、現行の4学区を統合し1学区となるわけでありますけれども、生徒にとって高校の選択肢が増える一方、学校間格差が広がり、特に町村の普通科高校は、より生徒の確保が厳しくなることが予想されますし、また、遠距離通学者の割合も高まることが予想されることから、保護者の経済的負担や生徒指導などの課題もあります。またその反面で、現行、十勝の他学区に入学する場合、定員の5%以内に入学が制限されていることから、希望の学校になかなか入学できないということから、札幌とか函館などへの私立高校入学数は十勝からも100人前後とも言われておりまして、十勝の優秀な人材の流出を防ぐ、そういう意味ではプラス効果があるのではないかということも言われているところであります。いずれにいたしましても、北海道立高等学校通学区域の規則が改正され、平成17年度から実施されるわけですから、現時点では、新制度による入学者選抜が円滑に実施されることは、私ども期待をするとともに、検証しながら、引き続き、40人学級の解消による少人数指導の実現に向けての要請活動、さらには、高校は地域の担い手という観点から、地域に必要な高校の姿を地域ぐるみで考え直す時期にきているものと考え、執行方針でも述べているとおり、関係機関、団体との連携、協力を図りながら、より良い方向性を見出すための努力を続けてまいりたいというふうに考えております。以上で、豊島議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

再質問 1番 豊島善江

1点目の日の丸・君が代のことから再質問したいと思います。今、教育長の方から日の丸・君が代の法制化の件だとか、それからそういう正しい認識をさせることも非常に大事であるというようなことなどが述べられました。そこで私は、この日の丸・君が代のことなのですけれども、99年に法制化された時に、これは非常に大きな論議となりました。これはなぜそういうふうな大きな論議になったかというと、非常に短期間の国会での審議だった。わずか28時間というふうに、あとで資料を見てちょっと驚いたのですけれども、28時間の審議でこれが決められたということと、それから賛成・反対、さまざまな意見がありましたけれども、しかし、多くの意見は、もっと国民的な論議をしていく、そのあとでも遅くないではないかという、そういう論議不足だったのだというのが非常に多く出されていたわけです。しかし、そういう背景にありながらも、これが法制化されました。だけれども、これは法制化されましたけれども、実際は罰則規定も何もありませんし、そういう憲法にきちっと書かれている内心の自由だとか、そういう個人の尊重の原則は、これは歪めてはならない、こういうふうに解釈されているのではないかと思うのです。ところが、実際にはそういうふうな罰則規定はないと言いながらも、現実にはこの日の丸・君が代をめぐってはさまざまな処分が行われておりますし、それから内心の自由に反するさまざまなことが、やはり教育現場では起こっているのではないか。そういうことで、私は今回質問したわけです。そして、日の丸・君が代に関しては、例えば、諸外国においては教育現場ではほとんど強制していないというのが世界の中の常識なのです。アメリカをはじめとして、イギリス、ドイツ、フランスなどでも強制をする権限は国には何一つないよという、そういうことで常識となっていますが、日本だけがそういう世界の常識から外れて法制化をしたのだから、教育の現場でも、これはあくまでも指導と言いながらも、中には私は強制になっていると思うのですけれども、現実的にはそういうようなことになっているということを、非常に私は憂うのですよね。それで、やはり教育長は、この中では、学校内で十分に話し合い、また地域からも信頼される、そういうような方向でというふうにご答弁がありましたが、この十分に話し合うということはもちろん前提なのですけれども、そういう指導をしているということが、強制といったらちょっとあれなのですけれども、そういうこれまで従来行ってきた、子供が主役としたそういうような卒業式や入学式を逆に壊すようなことになってはいないのかどうか、そのことをお聞きしたいと思います。それから2番目の心のノートなのですが、これは、私もこの心のノートを見たときに、ちょっと正直びっくりしました。というのは、中身は非常にきれいな言葉でわかりやすく、カラフルで美しいノートになっているのですね。だけどこれを読めば読むほど、一体これは何なのだろう。今、教育長がおっしゃったように、これは教科書でもないし副読本でもない。そういうものなのです。そういうものが権限に基づいて配られているというふうにおっしゃっていましたが、それは一体どういうことを指すのかなというのが一つあるのです。教科書をその学校で使うというのにはルールがあります。それから副読本にしても、学校で選択をしたら教育委員会に届けるというそういうルールがあります。ところが、この本だけは検定も採択することもなく、現場にいきなりやってきています。しかも、この本をどんなふうに使いなさいというのは、非常にきめ細かく使い方まで示されているわけなのです。ここに一つ、私は問題があると思います。なぜこういうふうな教科書が、こういう検定や採択方式をとるようになったかという流れは、やはり国がそういう教育の内容に、国家として介入してはいけないという反省のもとにそういう制度がとられてきたはずなのです。それがこういうふうに上からストレートに下りてくるということに対しての問題が一つあると思います。その辺はどうでしょうか。それからもう一つは、非常にこの本の問題になっているものは、これは作成したのは主に心理学者がこれの製作を担当したというふうに言われています。それで、その心理学的な要素をふんだんに使って、きれいなパステルカラーを使ったり、それから飛ぶ雲や綿毛を飛ばしてみたり、地から浮いているものをたくさん散りばめている。それからもうひとつは、自分の内面だけに語りかける。あなたは一体どうなのだ、あなたはどうなのだ、こういうことは良いのかということを内面に語りかけて、良い人間というものはこういうものだというのを導き出すというふうな中身になっているのですね。そこには、これまで学校は、子供たちが成長するのは他人との関係、集団との関係の中で、さまざまな善悪というのを身につけますよね。こうやったらいろいろなことがあって、やっぱりこれは悪いことだったのだというようなことは、集団的な中で身につけられるのですけれども、この心のノートの場合はそうではなくて、あなたは良い子にならなくてはいけないということが、すごくコントロールされていくという、そういう内容になっているのですね。これが非常にいろいろな教育界の方がおっしゃっていますが、マインドコントロールするような方向になっているということも指摘されているのです。そういう恐ろしさも含んでいる内容だというのもあります。その辺のことをどういうふうにお考えでしょうか。それから3点目ですが、高校教育のことなのです。これは、来年の受験生から実施ということで、なかなか今からこれを変えなさいというのは非常に難しいことなのかなと思いながら、こういうふうに通告したのですけれども。というのも、こういう受験制度のあり方というのは地域ももちろんですけれども、子供たちにものすごく影響を与えます。今、さまざまな教育の問題が増えてきていると言われていますけれども、国連の子供の権利委員会で、日本に対して、日本は過度の競争教育にあるのだということが前から指摘されてまして、今回もまた強く指摘されているのです。そういうところの改善は何も行われてないのではないかという指摘がされていました。ところが、今回、この十勝の学区を一つにしてしまうということは、この過度の競争教育というのがますます過熱するというふうに私は押さえているのです。特に十勝全部が1学区になると、十勝の子供たち全てがランク別されるというか、あの高校に入るためには点数を何点取らなくてはいけないということで、全てがランクになって、あなたはここの学校、ここの学校というふうにランク付けされて、さらに過熱化するのではないかということが、非常に、私は、そういう指摘に対する逆行の政策ではないかということが一つあると思うのです。それともう一つは、地元の子供たちが地元の学校に入れなくなるという弊害があると思うのです。特に、これは帯広だとか帯広の近郊の親たちも言っているのですけれども、十勝1学区になるといろいろなところから来ますね。そうすると、地元に学校があるのにそこには入れなくて、うんと離れたところに行かざるを得ないという、そういう状況が生まれてくるというのと、併せて、最終的には郡部の方の学校が非常に過疎化になって、なくなってしまうのではないかという不安。そうなると今の時点では、地元の、その郡部で行きたい子は行けますけれども、なくなったら行けなくなりますからね。そういう将来的な不安も非常に強いということも言われています。それがあります。それからもう一つは、私はこういうような大きな改革というのですか、そういうときにはもっと時間をかける必要があると思うのです。新聞報道やなんかでも見ましても、この説明会の中では、賛否たくさん意見があるのですね。私が、今、言ったような意見もたくさん出ていましたし、そういうことに対して一つも結論が出されないまま、こういう改革が決められてしまった。このことが非常に、やはり私は問題であると思うのですね。そのことはどうでしょうか。それから4番目の児童相談所のことなのですが、これは北海道が定員を増やしたということは、私も聞いていました。しかし、これは先日の新聞に載っていたのですけれども、全国の児童相談所長会が要望を出しているのですね。この中では、今の配置基準では本当に足りない、もっともっと人口5万人に一人ぐらいに改正をしてほしいというような要望を出されています。それからまた、イギリスなどでの児童虐待防止制度というのは、日本の20倍の専門職員がいるというふうにも、これもそういう体制がとられています。また、実際に担当している人たちは、増やして、それでもまだまだやっぱり足りないのですね。実際にもっともっと人数がいたら、児童虐待で死んでしまわなかったうちに何とか救えたのではないかいう、そういう声も現場の人からも出ていますし、それから一つのケースには、ものすごい時間がかかって、数回で終わるケースというのは非常にまれで、非常に長い経過での観察だとか、それから相談を繰り返すだとか、そういうことも必要だということも言われています。また、そういうことから考えますと、やはりこれは町だけが言ったから、これは何とかなるという問題ではありませんから、さまざまな場所で、また町村会なども含めて、大きな現場の声として、ぜひ挙げていただきたいと思います。以上です。

答弁 教育長 沢田治夫(教育長は2005年9月まで)

はじめに国旗・国歌の関係でありますけれども、これはいろいろなお話しを聞かせていただきましたけれども、これも別に私は間違ったことを言っているわけではなくて、法制化されたという事実があるのではないかと。平成11年の8月まではどんなことがあったのか。それまで今までは慣行ではないのか、だから法律に求められたものではないからという意見がたくさんあって、初めて法制化されたと。法制化されたことにつきましても、これはどういう方々からの意見か判りませんけれども、私どもが知り得るのは、日本人の8割が、日の丸を国旗として支持している現状、こういったものがありますよというのも当時聞かされてきましたし、そういったもとの中からやってきたと。何よりも大事なことは、この法制化の段階では当時の文部大臣も、教育は根本的には先生と児童生徒の信頼関係であって、また、それを生み出すのは先生方同士の信頼関係である。その前にはさまざまな努力をし、その結果、極めて難しい問題に入っていったとき、最終的にはやむを得ないことがあるかもしれないが、それに至るまでは、校長先生も、また現場の先生方もよく話をする。要するに簡単に職務命令を出さないようにということは、ここで言われているわけでありまして、私どもそのことを踏まえながら学習指導に基づいた形の中できちんと指導し、そして良く話し合いをしながらやってほしい。豊島議員がおっしゃったのは、東京都の問題はいろいろとありますけども、少なくとも幕別町はそんなような形ではなくて、やっぱりゆっくりゆっくりと話し合いをしながらこれまで近づいてきたと。ですから、理解までいくかどうかわかりませんけれども、共通理解というのはなかなか難しいものがあります。職員団体は共通理解という言い方をしていますけれども、私どもは意思疎通という形。理解まではなかなかいかないだろうというふうに考えておりますので、そういった違いの部分も考えながら、これまでやってきておりますし、今もその卒業式、入学式なんかは、やっぱり話し合った中で、これまでにきているのであろうというふうに考えております。これは、地域の中には、まだまだああいう状況はだめでないのか、いろいろな形もありますけれども、それはそれとしながらも、やっぱり一歩一歩という形の中で、お互いに信頼関係を崩さないような形、こういうようなものを今も続けているということもご理解いただきたいなというふうに考えていますし、3月15日、24日も、そんなような形で、今、精力的に話し合いがなされているというふうに聞いておりますので、ご理解をというふうに考えております。それから、心のノートでありますけれども、これは先ほど言いました地教法48条、この中で文部省としては地方公共団体に対する指導、援助の一助としてやってきたのだ。ですから、私どもはその指導に基づいて、各学校に配布したということでやっているわけありますけれども、今、お話しいろいろ聞かせていただきました。今の私の知る範囲での心のノートの活用法、これができた背景には、やっぱり最近、いわゆる17歳の少年のバスジャック、いろいろな形がありまして、こういったものをどうしたらいいか。そこで学校での道徳教科というのは、今現在どうなのか。いわゆる副読本と呼んでいるぐらいの道徳教育ではだめなのだろうと。このネックはどこかというと、先ほど心理学者と言われていますけれども、基本的に私どもが押さえているのは、このノートの原案、これは中学校の先生、これが主体的に作成して内容的には子供たちが自分の思いと向き合えるように工夫しながら、それを基に、今、お話しにあった心理学者というのは、これは当時のって言いましょうか、今もそうなのでしょうか、河合隼雄文化庁長官、これが監修したということで、その部分だけがたぶん議員からは私の方に、今、お話ししたのだと思いますけれども、ネックは中学校の先生が原本的なものを作って、それを心理学者という文化庁長官が監修したのだということで、私どもは理解しているわけでありますしたがいまして、道徳教育において、教員が今まであるのかどうかわかりませんけれども、一部にはあるかもしれませんけれども、固定観念にあまりとらわれることなく、心のノートの使用に当たっては、これはたぶん注意事項としても流しているからわかっていると思うのですけれども、どこのページから使ってもいいし、どこから読んでもいい。そして、これには答えはありません。ですからそんなような形の中で上手に使ってくれ。いわゆる計画的、継続的な活用の工夫を、私どももこれまで学校に望みながら、指導まではしていませんけれども、そういうようなことを伝えてきたということであります。先ほども言いました、この種のものは副教材。どこから読んでもいいですし、正解もない。ですから、内容的には子供と家族が一緒になって考えれば、こういうものがあってもいいのではないかな、そんな風に考えていますので、先ほど言いました共に過重負担とならないように、ということは先ほども言った言葉はそこにあるわけでありまして、やっぱり良いこと悪いこと、私もそんなにノートを見て、そんなに先ほど言われるほどのものなのかなと。そういう思いで見ればそういうふうになるかもしれませんけれども、私ははんかくさいからよくわかりませんけれども、黙って見ていれば、たいしたそんなに悪いものでもないなという、だからこれは、使い方ではないかなというふうに考えております。それから、高校の学区についてはまさに言われるとおりでありますし、ですから執行方針でも述べさせていただきました。やっぱり地域の学校、いろいろなことを考えた場合にどうすべきかということは、これから、先ほど言いましたように関係者と一緒になって、どんな形でやっていったら一番良いのかと。そんなふうでは逆にいろいろとご指導いただければというふうに思っております。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

児童相談所のあり方については、先ほどもお話し申し上げましたように、国、あるいはこれからの道の動きなどを見ながら対応してまいりたいというふうに思っています。ちなみに、古い規則ですから、10万から13万人に一人の福祉だということでしたけれども、帯広児童相談所の場合でいきますと、今6名ということですので、十勝の人口からすると、大体6万人に一人というような状況であります。それとご存知かなと思いますけれども、16年4月1日から十勝支庁の機構改革がなされます。今まで児童相談所、帯広保健所、十勝支庁社会福祉課というのが、これが全部支庁長の下のもとに一括されて、保健福祉事務所、そういう名のもとに統括されるといいますか、機構改革がなされますから、それらの中で児童相談所のあり方がまだどういうふうになってくるかというのも、これから見守っていきたいというふうに思っております。

再質問 1番 豊島善江

日の丸・君が代のことですが、今の教育長の答弁で十分な現場との話し合い、共通の意思の疎通で行っていくということでありました。私はそういう方向で、決して東京都のようにやらないと処分をするだとか、そういう方向ではなく、あくまで子供中心の、子供の心にきちんと残るような、そういう式にということが、やはり中心になると思うのですね。その辺はきちんと、強制にならないようにするということを確認していいでしょうか。それ一つだけで終わります。

答弁 教育長 沢田治夫(教育長は2005年9月まで)

その強制という言葉がよくわからないのですけれども、私も決してそういうつもりは全くないということを先ほどからお話をさせていただきます。職務命令というのは、私ども、校長、教頭にはかけてあります。これは、これをしなさい、あれをしなさいというのは、口頭であろうが文書であろうが、校長、教頭にはかけています。でも、先生方とは良くお話ししながら、お互いの、先ほど言った意思疎通を図りながら、卒業式に向かって、入学式に向かって最後の答えを出してくださいと言っているわけで、我々が介入しているわけではないということだけをお話をさせていただいて終わりたいと思います。

出典:幕別町議会 平成16年第1回定例会 2004年3月5日 議事録 PDF(95ページ) 間違いを知らせる