幕別町議会 平成18年第1回定例会 2006年3月9日
道立高校再編計画について
2006年3月9日、幕別町議会の一般質問で、豊島善江議員が「道立高校再編計画について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。
- 質問者
- 豊島善江 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 豊島善江
通告に従いまして、3点の質問をいたします。1点目は、道立高校再編計画についてです。道教委は、道立高校の配置の在り方などを示す新たな高校教育に関する指針の素案を公表しました。全日制の場合、1学年3学級以下の高校は原則再編、2学級以下は統廃合か地域キャンパス(分校)化、市町村への移管を進めていくなどとしています。北海道全体では、5割近い 110 校が対象となり、十勝管内では 10 校が対象となり、現在1学年3学級の幕別高校も含まれています。行政効率を優先し、地域の高校をなくすことは、郡部の過疎化に拍車をかけ、また、子どもも通学困難や親の経済負担増などをもたらします。希望するすべての子どもに高校教育を保障するためにも、地域の高校の存続が必要です。道教委は 2006 年度末までも指針を策定としていますが、地域の高校をなくさず、生徒・保護者・地域の願いを十分に生かす計画とするよう道に対し求めることが必要と考えます。町長のお考えを伺います。2番目には、予防医療の充実についてです。2005 年度から婦人科検診(子宮がん検診)、乳がん検診が大きく変わりました。婦人科検診は 20 歳に引き下げる、乳がん検診はマンモグラフティーを導入するなどの改善がされましたが、一方で両検診とも検診間隔が2年の一度となりました。毎年実施をしてほしい、隔年だと利用しづらいとの声が寄せられています。また、予防医療として肺炎球菌ワクチンの公費助成を実施している自治体があります。肺炎球菌ワクチンは1回の注射で5年以上の効果が持続すると言われています。世界保健機関が奨励をし、アメリカでは高齢者の半数が接種しているとも言われています。町民の健康を守るためには、病気の早期発見、予防接種などの予防医療の充実が求められています。1、婦人科検診、乳がん検診の毎年実施を。2番目、肺炎の予防接種の実施を。3点目に、広域連携による税滞納整理事務について質問いたします。町政執行方針で十勝圏複合事務組合の事務として税滞納整理組合事務の平成 19 年4月実施に向けて準備に入ると示されました。これまで市町村が町民個々の実態を掴みながら進めてきましたが、広域で行うと町民個々の状況などとは関係なく、滞納整理に当たる危険性があり、広域連携にすべきではないと考えますが、町長の考えを伺います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
豊島議員のご質問にお答えいたします。初めに、「道立高校再編計画について」であります。ご質問の要旨にもありますように、道教育委員会は2月 21 日に中長期的な高校教育の配置の在り方を示す新しい「高校教育に関する指針」の素案をまとめ、発表したところであります。これによりますと、お話ありましたように、1学年3学級以下の高校は近隣校を含む再編対象とし、同じく2学級以下の高校は統合対象とする方針となっております。地元、幕別高校は現在1学年3学級であり、指針によりますと再編対象となり、状況によっては、地域に与える影響や子どもたちの通学の負担増など大きな問題であるとの認識は、意を同じくするところであります。道教育委員会では、平成 18 年度に指針を策定し、平成 20 年度から適用するとの考えでありますことから、今後、町教育委員会及び町 PTA 連合会、各種関係機関とも十分に連携を図りながら、対応をしてまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解を頂きたいと思います。次に、子宮ガン、乳がん健診の毎年実施についてでありますが、これら健診につきましては国の指針に基づき、平成 17 年度から助成の対象を隔年にいたしたところであります。理由といたしましては、厚生労働省が設置している「ガン検診に関する検討会」において、り患の動向や健診による死亡率減尐効果、発見率等から判断し、乳がん健診については、対象年齢を 40 歳以上、受診間隔を2年とし、子宮ガン健診は、対象年齢を 20 歳以上とし、受診間隔を2年とすることが適当であるとされたことによるものであります。このようなことから、私どもとしましては、今後も国の指針に基づき、助成事業を実施してまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解を頂きたいと思います。次に、肺炎の予防接種の実施についてでありますが、幕別町の死亡統計によりますと、平成 15 年に亡くなった方は 234 名で、がん・心疾患・脳血管疾患の3大死因に続いて第4位が肺炎で、死亡者数は 21 名となっており、そのほとんどが高齢者に集中しております。肺炎球菌ワクチンは、接種をすると肺炎球菌に感染する機会の多い 23 種類の型に対する免疫をつけることができ、1回の接種で、お話ありましたように5年間の効果があるといわれておりますが、再接種をすると副反応いわゆるアレルギーが出るとの理由で、一生に1回しか接種できないとされております。国においては、平成 15 年秋の衆議院本会議において質問が出され、現在、厚生労働省で「予防接種に関する検討会」を設置し、このワクチンの有効性・安全性等について調査研究が進められているところであります。高齢者に対する検討ではかなりの有効性を示したという報告がある一方で、効果は疑問とする報告もあり、肺炎球菌ワクチンの効果は完全には確立されていないというのが現状であります。このようなことから、本町といたしましては、現在のところ実施については考えておりませんが、今後、国の調査の推移を見守りながら判断してまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。次に、広域連携による税滞納整理事務についてでありますが、地方税は本来、各地方公共団体が自己の責任と権限に基づいて賦課徴収し、住民の不公平感を招かないよう滞納整理等が徹底されることが必要であります。特に近年は長引く景気の低迷や様々な事情から町税の滞納額が年々増加している状況にあり、また、滞納者の広域移動、いわゆる他市町村への転居などが見られることから、滞納額縮減のための効果的かつ効率的に滞納処分を進める仕組みの整備が必要となっているところであります。このようなことから、十勝管内1市 18 町村並びに北海道がスクラムを組んで滞納額の縮減に取り組むことができるように、共同して滞納整理を行うための組織づくりが広域連携による税滞納整理事務であり、十勝圏では税滞納整理機構を平成 19 年4月1日設立に向けて準備作業に入ったところであります。ご指摘の滞納者に対する対応につきましては、これは従来どおり「幕別町町税及び使用料等収納率向上推進本部」の推進方針に基づき、納税相談や指導、臨戸訪問などのきめ細かな対応を実施してまいりますが、その中で税滞納整理機構に引き継ぐ案件につきましては、差押等滞納処分が必要な事案の中から大口滞納(50 万円以上)で納税に対する誠意が見られず、税の公平性を確保しなければならない事案、市町村では整理困難な事案などが引継ぎ対象となるもので、滞納事務すべてについて引き継ぐということではありません。また、広域連携に参加すべきではないとのことでありますが、滞納整理機構への参加はあくまでも市町村の意思によるものではあります。しかしながら、三位一体の改革に伴い市町村への税源移譲が実施されている中、市町村税の収入未済額を圧縮していくことは、十勝圏の関係市町村の共通の課題であり、関係市町村が一致団結して取り組んでいくことが重要であろうというふうに考えております。以上で、豊島議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 10番 豊島善江
1点目は、様々な関係団体と一緒に運動を進めていくというご答弁がありました。本当に地域から高校がなくなるということは大変なことだというふうに私も思います。この間、道新や十勝毎日新聞などで連日のようにこの高校の統廃合の指針の問題が出ていました。その中で多く出されていたのが、やはり地域の高校がなくなっては困るという、そういう切実な声だったと思います。今朝の北海道新聞には、そのことに対する本別の支援策というのが報道されていました。町長が今関係団体と一緒に頑張るというご答弁でしたが、具体的にこの本別のことでは、例えば、今、本別も同じように3間口ということで、1学年3学級ということですが、運動と併せてその学校が存続できるようなそういう運動もしていきたいということで、魅力ある学校をアピールするための様々な手段も併せてやっていくという中身も報道されています。そういう点で町長のお考えをもう一度お聞きしたいと思います。それから、2番目の予防医療の充実についてなのですが、この婦人科検診それから乳がん検診なのですが、これは私も国の指針によって受診が2年に1度、隔年になったということは理解しています。しかし、そのがんの早期発見、早期治療ということからみますと、私も乳がんだとか子宮がんのことがよくわからなくて本や何かでも調べたのですけども、やはり一番は早期発見というのが要だというふうに、どの本にも書かれていました。尐なくとも半年に1度は受診をした方がいいのだというような文献が多く見られました。初期の子宮がんについても調べたのですけども、いろんな子宮体がんだとか、径がんとかあるのですけども、子宮体がんの場合は本当に初期の場合、零期というのですけども、これで発見すればほぼ100%に近く5年生存ということなのですよね。それから、8センチ以下のものは1の B 期というのですけども、これでも 85%の5年生存率ということが書かれていまして、やはりこれは早期発見が一番要だということなのです。それから、乳がんにしても、これは食事の欧米化が進むにつれて乳がんの発症率がすごく多いというふうにも言われているのですが、これもやはり早期発見なのですね。これが厚生労働省の指導ということもあって隔年というふうになりますと、早期発見ということと本当に矛盾をしてしまうというふうになるのですね。それで、この厚生労働省の指針どおりにしなくてはならないという、そういうやっぱりしばりというのは、補助の関係からあるのでしょうか。そこのところをまずお聞きしたいと思います。それから、もう一つなのですけども、隔年になったのですが、この隔年の受診の受け方というのが、偶数年齢のときに受けるということなのですよね。だから、仮に私が今年偶数年齢でなければ受けられないのです。来年受けられるというふうになるのですよね。そうしますと、そうではなくて、本人にとっては隔年だけども毎年チャンスがあるという受け方の方が受診率の向上にはつながると思うのですが、そこら辺の改善はどうでしょうか。それから、次に肺炎のことなのです。これは瀬棚町で 2001 年から始められて、瀬棚町では 5,530 円のうち 2,030 円を補助して普及をしてきた。そしてこれが今は全国で 21 市町村に広がっているということが出ていました。これは私が調べたものによりますと、非常に効果が高くて死亡も 81%に減尐したのだというようなデータも出されていました。あと、アメリカだとかヨーロッパでは、これを非常に多く利用しているし、社会保険機関でも奨励をしているというそういうことの資料をもとに、私は今回質問をしたわけですが、今、町長がお話にあったように、厚生労働省の方でそういうことで検討をしているという段階であるならば、国の調査の推移をしっかりと見ていただいて、そして効果があるということであれば、やはり救われる命がこのことによって救われるのですから、是非実施していただきたいと思います。それから、3番目の広域連携についてですが、私は広域の連携をすべて否定するものではないです。1市 18 町村という広域でなくても、今でも消防の組合だとか、それから介護保険なんかは広域で連携して取り組んでいますからそれは否定しません。しかし、広域に適するものと適さないものがあるのではないかなというふうに思うのです。私は、この税の問題なんかは適さない範ちゅうではないかというふうに思っているのです。それは、税というのはそれぞれの町村によっては、例えば、国保税にしても税率も違えば納期なんかも違いますし、これまで町が、先ほどお話しされていたように、町民の方たちのいろいろな実態もわかりながら、相談だとか、指導をしたり、そういうふうにしてやってきているというふうにお話ししていましたけども、そういうふうに最後までいくのが私は税の場合はふさわしいのではないかと思いますし、市町村で無理があるというものは一体何なのか。そういうような税の収納に無理があるというその辺の理由をお聞かせいただきたいと思います。単独で無理があるという理由をお聞かせください。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
1点目の高校の再配置につきましては、確かに今日新聞も見させていただきました。これは今後幕別町においてもどのような運動が展開されていくか、先ほど申し上げましたように、当然、学校あるいは PTA も含めて連携を強めながら対応していくことが必要であろうというふうに思っておりますので、その状況を見ながら私ども行政あるいは教育委員会、それぞれの対応に当たっていきたいというふうに思っております。それから、婦人科検診については、これは国の指針、確かに早期発見が一番いいのだということについては私も認識を同じくするところでありますが、いかんせん、これは国の指針、そして国の補助金をもって今までやってきたわけですけども、これは今でも補助金制度自体はもうなくなってきているのだろうと。それで、2年1回というのは、先ほど言いましたように厚生労働省の中でのがん検診に関する検討会の中で、今までの罹患状況、あるいは死亡率の減尐や発見率から2年に1回でよろしいというようなことが出され、それを受けてのこういう改正ということでありまして、もちろん年齢も若干の引下げ等が出されたことも併せて改正されたわけですから、私どもとしては、その方向に沿って、これからも実施していきたいと思います。ただ、遇数年ですとかちょっとわかりづらい面があるということも確かなものですから、一つこれらについては2年に1回、あなたが対象なのかどうかということについては、広報で通知しながら、間違いがないように十分周知をしていきたいというふうには考えております。それから、5町の話もありました。私ども聞きますと全国 21 のうち北海道が5町ですから、かなり道内の実施率は高いのかなと。肺炎の関係でありますけども、これらについては先ほど申し上げましたとおり、状況を見ながら対応をしていきたいというふうに思っております。それから、滞納整理機構は、豊島議員さんは適しないのでないかということでありますけれども、尐なくても1市 18 町村の担当者あるいは北海道を含め道の指導、さらには既に実施している渡島管内の視察、いろんな研究・研さんを重ねてきて、先の複合組合の中でも町村長、議会議長の中で、19 年に向けての取り組みを進めたいというようなことで、今始まっているわけであります。そういったことからすると、私どもがこの組合から幕別町だけが参加しないなんていうことには、当然あり得ないのだろうというふうに思っておりますし、もし住民の皆さんに対する対応については、先ほど言いましたようにすべてがいくわけではありませんし、当然、町のかかわりもあるわけですから、それらを踏まえた中で改善すべきものは改善していけばいいということで、広域連携として尐しでもより効果があがれば私はいいものだろうというふうに思っておりますので、このまま皆さんと同一の歩調をとりながら、一部事務組合に参加をしていきたいというふうに思っております。
質問 10番 豊島善江
2番目の予防医療の中の婦人科検診についてなのですけども、私は国の指針の2年に1回というのがどうしても早期発見ということとは矛盾するとは思うのですが、その辺も是非改善していただきたいのですが、もう一つ、町長、次に言われましたその偶数年度がわかりづらいということもおっしゃって、広報などで周知をしていきたいというふうにおっしゃいましたが、是非ここは改善していただきたいのですよね。自分が偶数でなければ受けられない、そのチャンスをもし仮に何かあって逃してしまったら、今度は次の年受けられませんからまたその次の年というふうになって、4年の1回というふうになってしまうのです。ですから、このあたりの受診の仕方というのを、是非、これは、私は見直すべきだと思うのですね。実際にそういう声が寄せられていますから、周知ではなくて改善をしてほしいということです。それから、広域連携については、そのままいくということでした。私は、やはりこの中で一番慎重にしなければいけないのは、町長も最後の方におっしゃっていましたけども、町民への対応だと思うのですよね。これまで町民と連絡をとりながら、実態把握してやっていたものが、離れることによってそれが私はなくなるというのが非常に心配されるのですよね。それで、滞納処分だとか差押えだとかというふうにもなるのですけども、町民と接しない段階でやってきますと、例えば、本人が勤めている会社に直接そういう事務の方が乗り込んでいくだとか調査に入るだとか、そういうふうになって職がなくなるだとかということも聞いたことがあるのですよね。そういうようなことに、町民の不利益にならないかどうか。その辺だけ、そういう心配があるものですからお聞きしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほど言いましたように、隔年受診の実施につきましては、できるだけわかりやすく周知をしたい。それから、広報ですとか病院の窓口にも書いたものをあれしておりますし、それから過去に受診された方についてはそれぞれ個別に通知書も出しているということでありますので、おっしゃったように、よりわかりやすい方法をなおも検討しながら対応していきたいというふうに思っております。それから、税の方は、先ほども言いましたように大口、おおむね 50 万円以上を長期にわたって滞納している。いわゆる担税能力がありながらなかなか納められないというようなことで、個人的なものよりはどちらかというと法人的な会社的なところが多いのかなというような気もしますし、もちろんこれは一部事務組合になろうが町がやろうが、やはり悪質滞納者についてはそれなりの対応はしていかなければならないわけですから、私は一部事務組合でやることがより管内統一的にやることの方が効率的であろうというようなことも含めて、そして今まで十分検討なされてきて、今 19 年4月に向けて実施をしようということでありますので、それらを含めた中で私どもは参加していくべきだというふうに思っております。