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幕別町議会 平成15年第3回定例会 2003年9月9日

幼保一体化について

2003年9月9日、幕別町議会の一般質問で、杉山晴夫議員が「幼保一体化について」質問し、町長 岡田和夫、教育長 沢田治夫が答弁しました。

質問者
杉山晴夫 議員
答弁者
町長 岡田和夫、教育長 沢田治夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 杉山晴夫

通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。最初に、就学前教育、幼保一体化についてでございます。近年、少子化、女性の社会進出、核家族化、地域の子育て機能の低下、社会情勢が変容する中にあって、子供たちを取り巻く教育、保育環境は急激に変化しております。社会の子育て支援が強く求められております。こうした中、就学前の教育及び子育て機能の重要な一端を担っているのが、幼稚園と保育所だと思います。幼児期が生涯にわたる人間形成の基礎を培う大切な時期であるということを十分踏まえて、21 世紀を担う子供たちが健やかに成長するように、幼稚園と保育所の現状を見直し、既存の制度や従来の枠を超えた総合的な観点から、就学前教育を検討し、その在り方を考える必要があるのではないかと思いますが、考えがあるかお伺いをいたします。2点目は、小中校の2学期制についてでございます。子供たちに 21 世紀という新しい世紀をたくましく生き抜く資質や能力を育むために、様々な教育改革が行われております。「生きる力」を育むために、自ら学び、自ら考える教育へと学校教育が変わっていく中、学習活動に対する子供の時間的、精神的な「ゆとり」が必要ではないかと考えられます。このゆとりある教育活動を行うための方策として、また学校の活性化につながると思われる2学期制を検討するべき時期にきていると思いますが、そのお考えはあるかお伺をいたします。以上でございます。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

杉山議員のご質問にお答えいたします。はじめに、幼保一体化についてでありますが、最近「幼保一体化・一元化」という言葉がよく言われておりますが、ご承知のように保育所は、保育に欠ける乳幼児を保育することを目的とした児童福祉施設であり、幼稚園は3歳以上の幼児を教育する学校教育施設で、機能が基本的に異なるものであります。このように異なる機能、施設の一元化が検討されております。こうした背景には、全国的な傾向として、少子化の影響や女性の社会進出を背景とした保育ニーズの多様化があげられ、保育所では多数の待機児童が生じている反面、幼稚園では定員に満たない状況となっているとともに、子育てへの支援や幼児教育の総合的な推進が求められていることなどがあります。このようなことから、地域の実情に応じた施設の共用化、教育内容、保育内容の一元化が言われるようになり、保育所と幼稚園が一体となった総合施設が設置されるようになってきております。本道では、上川の東川町において国の構造改革特区として、本年 10 月から認定されるというふうに聞いております。この幼保一元化については、職員の資格、施設設備、保育料の負担など、まだまだ解決されていない問題もありますことから、国におきましては平成 18 年度までに検討することとされております。本町におきましても、子育てのニーズが多様化していることからも、施設の共用化や保育、教育内容の共通化、さらには就学前の子供たちがどうあるべきかなど、幼保一元化も含めた中で調査・検討をしてまいりたいと考えております。以上で、杉山議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。

答弁 教育長 沢田治夫(教育長は2005年9月まで)

私からは2点目のご質問「2学期制について」お答えをさせていただきます。ご質問にもありますように、新教育課程におきましては、児童生徒に「生きる力」を育むことが大きなねらいとなっていることから、このねらいを達成するための方策の一つとして、今、2学期制が注目されているところであります。文部科学省の調査によりますと、2学期制を採用できる規則。いわゆる管理規則を定めた自治体は、全国で 190 団体、検討中は 175 団体にあるということから、文科省におきましては本年5月、中央教育審議会に「今後の初等中等教育改革の推進方策について」諮問をし、その理由説明の中で「長期休業日や学期の在り方」も検討内容に上げられていることから、今後、2学期制採用の動きは一層広がることが予想されます。ご承知のように、学期及び休業日の決定権は、学校教育法施行令 29 条により、公立学校については当該学校を設置する市町村又は都道府県教育委員会にあることから、こうした動きは教育行政の分権化の現れともとれるものだと考えております。申し上げるまでもなく学期の区分には、教育内容の区切りをつけ、児童生徒の学習の成果、授業の効果を点検・評価して確認をする区切りでもありますし、学校の長期休業との関連による区切りでもあります。そのことによって、児童生徒や教職員も学校生活にメリハリをつけ、気分を一新にして学習・指導をするために「学期」が定められているところであります。2学期制のもとでは、一般に4月1日から9月 30 日、中には 10 月上旬ということもありますが、これを1学期とし、10 月1日、あるいは 10 月上旬から翌年の3月 31 日までが2学期の区分となります。しかしながら、明治期から今日に至るまで、1世紀以上にわたって我が国の初等中等学校で慣れ親しんできた3学期制を変えることは、児童生徒の学習活動や学校生活、教職員、そして保護者に及ぼす影響は極めて大きいものがあるだけに慎重に対処すべきと考えているところであります。言い換えますと、2学期制に対する確固たる必要性の確認と万全なる対策の準備が必要であると思います。すなわち、2学期制の利点と課題を確実に捉え、その上で児童生徒の学習の改善・促進と、教員の指導改善・向上に結びつくように学習活動は考慮されなければなりません。そこで今年7月、十勝管内教育長部会において、これらのことを検討するための学習会を開催し、長年にわたって採用されてきた3学期制が2学期制に変わる背景は何か、予測されるメリット、デメリット、その及ぼす影響、その生かし方などを継続的に研究しようということにしているところであります。学習会の中では、2学期制意向に当たって重要なことは、単に改革のための改革であったり、単に特色を出すための制度いじりであってはならないという大原則のもとに、2学期制は手段であって、目的ではないという理念・方向性のもとに学校づくり、学校改革を進めようとするのが先決であり、その上で2学期制のもつ意義や可能性を明確にし、学校改革プランの中に位置づけることが必要ではないかと話し合われたところであります。また2学期制で予測されるメリットにつきましては、一つには、充実した教育活動のもと基礎基本の確実な定着を図ることができるといったことや、二つ目には、時間的なゆとりを持って連続性のある学習活動が展開できること。三つ目には、学習内容の理解や習熟度など、個に応じた指導や評価が可能になることが指摘される一方で、デメリットとしては一つには、明治以来続いてきた3学期制にはそれなりの理由があるわけで、前段のメリットは同時にデメリットに転ずる恐れがあること。二つ目には、定期考査や通知書作成の回数が減ることで生じる学習意欲や学習の接続性、中でも小学校中・低学年に対する学習習慣への誘導などの問題解決。3点目には、通知表が年3回から2回となることで、保護者や児童生徒の不安への対応。4点目には、学期途中に長期の休業日、いわゆる冬休み、夏休みが入ることによって生じる課題への解決の必要性などが指摘されたところであります。したがいまして、2学期制の導入に当たりましては、単に幕別町だけのものとして取り組むのではなく、教職員の異動や児童生徒の転入・転出などのこともありますので、引き続き十勝教育共通の問題として今後も検討してまいりたいというふうに考えております。そしてその一方では、規則改正の決定権は各町村教育委員会にあることから、幕別町としても関係機関や保護者、協議員、教職員など幅広く意見を聞く場を設け、様々な視点で今後も研究してまいりたいというふうに考えております。以上で、杉山議員に対する答弁とさせていただきます。

質問 11番 杉山晴夫

1番目でございますが、学校教育法と児童福祉法に基づき、幼稚園は文部科学省、保育園は厚生労働省と所管が異なっているということで、これまで連携を困難にしてきたのではないかと思われるわけでございます。地方分権と規制緩和の流れの中で、一元化の方向は法の整備も含めて、これから大きく動いてくるのではないかと私は考えられるところでございます。現在のように全く異なった教育、保育を受け入れる小学校への移行もスムーズになると思われますので、ご答弁では、国においては 18 年度までに検討を進めるということでございます。本町においても調査・研究をしたいということでございますが、私は一歩進んで幼保の一体化について検討委員会なり、プロジェクトチーム結成をして専門的にご検討をいただけたらということで、このことにつきまして再度お伺いをいたしたいと思います。2点目についてでございますが、130 年続いた学校の6日制が5日制に変わり、学習指導要領の実施が学校運営に与えたインパクトは過去に例のない大きな改革であったと思います。そして今、学校教育のありようの総点検を迫られているといっても過言ではないと私は思うわけでございます。そうした意味からも、従来の三つに分けた学年暦を2学期に改めるという取り組みが、管内の中学校でも試行的に実施されているというふうなこともお聞きをしております。また、高校受験が早まったことから、3学期で、特に中学3年生はなかなか落ち着いて勉強ができないというようなこともお聞きしております。ご答弁では教育長部会でも専門的に検討をしているというお話でございした。また、幅広く意見を聞く場を設け、様々な視点で研究調査をしていきたいということでございますので、さらなるご検討をお願いいたしたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

幼保一元化につきましては、先ほども申し上げましたように大きくいきますと国の縦割り行政の中から出てくるいろいろな問題、特に法的な垣根がどうしてもあるのだろうというふうに思っております。したがいまして、私どもも庁内部におきましても、例えば施設整備に当たって、今後、保育所と幼稚園の一体化が図れないかどうか、そういったことを中心に十分協議は進めているわけでありますけれども、ご提言のありました一体化に向けての検討委員会等の設置につきましては、これはまた教育委員会とも十分相談をしながら今後も対応をしてまいりたいというふうに思っております。

出典:幕別町議会 平成15年第3回定例会 2003年9月9日 議事録 PDF(9ページ) 間違いを知らせる