幕別町議会 平成15年第2回定例会 2003年6月18日
環境問題について
2003年6月18日、幕別町議会の一般質問で、中野敏勝議員が「環境問題について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。
- 質問者
- 中野敏勝 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 16番 中野敏勝
通告のとおり質問いたします。環境問題について。いまや世界各国において、経済問題、テロ対策の問題、さらに環境問題に対しても非常に苦慮し、心血をそそがれている時であります。これらすべてが、人間が産み出す文化が原因で、ダイオキシンの発生によってオゾン層の破壊につながり、その影響が年々増大をしています。このことについては製造、製品にも問題はありますが、消費者の環境に対する認識、モラルにも問題がある。環境問題は既に環境という周辺における問題ではなく、人間の営みそのもの、社会の在り方そのものから発生をしているといわれている。お互いが少なからず関心を持ち、安心して暮らせる社会形成が不可欠ではなかと思います。この3月、4月にかけて、幕別町内全域にわたって、様々な角度から環境について把握してまいりました。新聞報道にあったように、美川地区に大量のごみ不法投棄の問題。資源ごみ分別の不履行。特にアパート、マンション、公住世帯のごみステーションに見受けられます。また、生ごみを堆肥化にすることによって、可燃ごみの減量につながっていくのです。コンポストや電動の処理機に対する補助金の対策は承知していますが、さらに有効な方法はないのか。以下の点について、町長の見解をお伺いいたします。一つ、CO2二酸化炭素廃止対策について。エネルギー節約によってCO2二酸化炭素削減につながっているのですが、公共の場所での対応はどうなっているのか。また、住民の啓蒙、啓発が必要と思うが、行政としての対応はどのようにされているのか。二、ごみの分別指導について。公住世帯やマンション住民にはどのような指導徹底を図っているのか。また、若年層や高齢者への取り組みの対応等はどのようになされているのか。三つ目、ごみの減量と生ごみの堆肥化について。減量化対策は住民にどのような形で徹底し、意識改革をしているのか。また、台所の排水管に取り付ける生ごみの破砕装置にも補助金は出ないものか。EM菌有効微生物群と密閉容器による堆肥化はごみの減量化につながり良い方法と思っていたが、なぜやめてしまったのか。堆肥化事業への取り組み、町での考えは。四つ目、泉町のリサイクル施設の利活用は。五つ目、不法投棄対策について。美川地区の処理はどのようにされたのか。さらに、住民に対して意識の啓発と監視に取り組む具体的な方策は。その他の場所の不法投棄の処理はどうされるのか。次に公園の一部に犬の運動施設建設を。最近ペットブームであり、多くの家庭で犬や猫が飼われています。犬を飼われている家庭では朝夕に運動させている光景があちこちで見受けられます。犬には厳しい条例もあり、放し飼いなどできず、鎖やひもで人間が歩く速度で運動をさせているのが現状です。しかし、犬は人の歩く速度では足りず、思いっきり犬なりに走らなければ病気になったり、ストレスがたまるなど健康を害している。自由に遊ばせられる場所が欲しいとの愛犬家の強い声がある。数多くある公園の一つに柵を作り、ドッググラウンドとして犬たちに運動の場を開放してはどうか。町長の考えをお伺いします。以上終わります。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
中野議員のご質問にお答えいたします。はじめに、CO2二酸化炭素の削減対策についてであります。今日の環境問題は、今までのような公害、騒音、ゴミといった身近な問題から、酸性雨、地球温暖化など地球規模の大きな問題に発展しております。平成9年に温暖化防止京都会議において、温室効果ガス削減に係る議定書が採択されましたことから、地球温暖化対策の推進に関する法律が、平成11年4月に施行され、国、地方公共団体、事業者、国民が一体となって地球温暖化対策に取り組むこととされ、CO2の削減に向けて市町村においても実行計画を策定することが義務づけられたところであります。本町におきましては、エコオフィス幕別プランとして役場庁舎や学校施設等の公共施設、さらには、公用車においての温室効果ガスの抑制にむけて、平成11年度から平成15年度の5年間を目標年度として省エネに取り組んでいるところであります。公共施設を利用する町民の皆さんにも、電気・燃料の節減にご協力をいただいているところであります。また、本年度においては、幕別町の地域ぐるみで省エネに取り組み幕別町地域省エネルギービジョンの策定をするため、本定例会に補正予算案を提出させていただいているところであります。これは、農業を核とした産業、一般家庭、事業所、運輸、公共の5部門ごとに電力、石油、ガスなどのエネルギーの消費と現状を調査し、CO2削減などの省エネ目標を設定するものであります。この幕別町地域省エネルギービジョンの策定に当たりましては、町民アンケートを実施するとともに、町職員による庁内委員会や、学識経験者や産業界、住民代表で組織する策定委員会の中で素案を審議していただくこととなります。こうした過程において、より町民の意識高揚を図ってまいりたいというふうに考えております。次に、ゴミの分別指導についてでありますが、ゴミの分別方法や出し方については広報、分別パンフ、ゴミカレンダー等により周知いたしているところであります。また、公営住宅やマンション等の住民に対しましても、転入時において同様の周知を図っているところであります。しかしながら、これら公営住宅やマンションを多くかかえている公区長からは、ゴミの出し方や分別方法の指導についての相談を受けておりまして、町では公区長とともにパンフを配付し、適正なゴミの出し方等についてご理解をいただいているところであります。また、改善が見られないような場合には、大家さんから個別にお話ししをしていただくというようなこともお願いしているところであります。また、本年4月から、プラスチック類が資源ゴミとして新たに加わりましたことから、1月以降、24地区で説明会を開催するとともに、出前講座を27回開催したところでありますが、今後におきましても、これらの機会を通して、若年層や高齢者を含め、数多くの方々に周知を図ってまいりたいと考えております。次に、ゴミの減量と生ゴミの堆肥化についてでありますが、今まで多くのビン、缶及びその他紙容器が不燃ゴミ・可燃ゴミとして出されておりましたが、4月からプラスチック類を資源としたところ、前年度比で約18%の減量となったところであります。これは、分別説明会の開催や細分化を説明したパンフの配付などにより、各家庭においても、ある程度減量化に対する意識が浸透しつつあるものと考えております。これら減量については、一人一人のゴミに対する意識を高めていくことが必要であろうと考えておりますので、今後とも広報等や様々な機会を通して、なお一層、意識の高揚を図ってまいりたいと考えております。また、生ゴミの破砕装置につきましては、国内における普及率がいまだ低いのが現状であります。この装置をつけますと生ごみは確かに減量されるだろうというふうに思っておりますが、野菜くずなどの生ごみが下水道管に入ることになり、下水道管渠や処理場において負荷がかかるとされております。しかし、これらの装置があまり普及していなし現状から、下水道についてもどれだけの影響があるかについてはいまだわからない状況にありますし、お聞きしますと、現在、道北の歌登町において国、道、町の3者でこれら影響について実験中あるというふうに伺っております。これらの推移を見ながら今後、検討いたしてまいりたいと考えております。また、EM菌による堆肥化につきましては、幕別微生物応用研究会のご好意により利用者に提供し、平成10年度より3年間モニターを募集して実施をしてきたところであります。その後、EM菌の効果が実証され、市販されるようになりましたことから、モニターに対する無料配付を取りやめさせていただいたところであります。なお、堆肥化については、現在も実施いたしておりますコンポストや電動生ゴミ処理機購入の助成を継続することにより対応してまいりたいというふうに考えております。次に、泉町のリサイクル施設の利活用についてでありますが、この施設は、あかしや地区の下水道浄化センター廃止後、資源ごみを分別してそれぞれの引取り業者に引き渡すため、資源ゴミのリサイクルセンターとして活用してきたところでありますが、くりりんセンターに隣接して、資源ゴミを分別処理する十勝リサイクルプラザが完成し、収集後、直接搬入ができることになりましたことから、4月からは使用していないのが現状であります。今後、この施設の利用方法、在り方等につきましては、十分検討させていただきたいというふうに考えております。次に、不法投棄対策についてでありますが、先日、美川地区の町道沿いに、家屋の解体工事から出たと思われる石こうボードが不法投棄されていることが、同地区の農家の方からの通報により判明したところであります。不法投棄の処理につきましては、不法投棄された場所の所有者や管理者が処理することとなっております。河川や道路については、投棄者が不明の場合には、それぞれの管理をしている国・道・町が処理することとされております。したがいまして、これまでも不法投棄がありますと、警察に届け、投棄者を特定すべく調査をし、判明いたしますと厳重に注意し、本人の責任において処理をさせているところであります。今回の件につきましては、夜間に投棄されたものとみられ、警察に届出をし調査をしていただきましたけれども、投棄者が特定できず投棄場所が町道の側溝でありましたことから、やむ無く町において処理をいたしたところであります。いずれにいたしましても、今後の対応と致しましては、町内の巡回を強化するとともに、不法投棄者には告発をするなど強い姿勢で対応してまいりたいというふうに考えております。次に、公園の一部に犬の運動施設を建設してはどうかとのご質問でありますが、現時のペットブームを反映して、愛犬同伴での公園利用者が増加傾向にあり、中には糞を拾わない、犬を放している等ルールを守らない飼い主に対して、一般利用者からの苦情も数多く寄せられているところであります。自然の中で、リードを放された愛犬と思いっきり遊ぶ場所が欲しいということを願う飼い主の気持ちは十分理解はできるわけでありますが、現在町内には86か所の公園では、この内58か所は街区公園でありますけれども、公区に管理をお願いしているところであります。それぞれの公園は設置目的に沿って造成されている公園でありますから、愛犬同伴者と一般の利用者の方が共用してすみ分けして利用するとなると、公園本来の面積が減少することにもなるわけであります。このことから、犬の運動施設建設には犬を飼っていない一般利用者の理解を得る必要性も出てまいりますし、こうした理解が得られないとすれば、新たに用地を確保するなどの問題が生じるのだろうというふうに思っております。なかなか現時点での早期の建設は難しさがあるのでなかろうかというふうに思っておりますので、ご理解を頂きたいというふうに思います。以上で、中野議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 16番 中野敏勝
今、縷々答弁を受けましたけれども、エコオフィス幕別プランの実行期限は平成15年度までというふうになっております。温室効果ガスの排出抑制のためのこの目標、これは達成しているのでしょうか。また、町政執行方針が発表されたあと、6月12日の新聞に、今答弁にあったように省エネ、町全体で、そして地域省エネルギービジョンを策定するという記事が掲載されていました。企業や一般家庭まで意識を浸透させる、そのねらいだということであります。費用対効果を考えると思い切った補助制度が必要ではないかというふうに感じております。さらに、分別問題ですけれども、分別問題については容器包装リサイクル法によって分別が実施されて、もう5年以上も経過をしているわけですけれども、未だに燃やせないごみの中にペットボトルとか空き缶とかこういうものが混入されているのが現状です。この4月からプラスチックのリサイクルが始まって、燃えないごみというのは非常に少なくなりました。住民には広報とかパンフレットとか、チラシでわかりやすく伝えているという答弁でありましたけれども、もっとわかりやすく資料を作成して配付をすることによって、もっと分別ができるのではないかというふうに感じております。また、アパート、公住、そういうところの住民の意見も聞きながら、都合のいい時に、出前講座という形で27回もやっているわけですけれども、やってはどうかというふうに感じております。もっともっと徹底していくべきではないかというふうに感じております。この辺についてもお伺いしたいと思います。さらに、この生ごみの堆肥化。これについては毎日家庭から出る生ごみというのは、燃えるごみの50%は生ごみだそうです。この生ごみを減らすことによって、そして生ごみを堆肥化にし有効活用することによって、ごみの減量にもつながり、あるいは有料化への先送りにもつながっていくのではないかというふうに思うわけです。もう既に生ごみの堆肥化プラントというものも稼動させたり、あるいは循環型システムを、バイオガスによる、この生ごみをバイオガスによって発電にしてみたり、それから熱を利用してみたり、循環型システムを開発し経費の削減に取り組んでいる企業もでてきているわけです。町も積極的にこういうことについて取り組んでみてはどうかというふうに伺います。さらに、不法投棄の問題ですけれども、所有者、管理者が処理をするということであります。不法投棄というのは重大な犯罪行為でもあるわけです。もっと厳しく対処するべきであり、この不法投棄の監視を強化するため、不法投棄調査巡視指導事業をはじめ、緊急地域雇用対策推進事業として国から補助を受けて始めた町もあるわけです。さらに、住民に意識を持たせるために発見した場所の処置などのマニュアル、あるいは連絡が一目でわかるものが家庭にあってもいいのではないかというふうに考えております。この辺についても町長の考えをお伺いいたします。最後に、犬の運動施設の問題ですけれども、公園は非常に難しいということでありますので、さらにいい河川敷とか、そういうようなところがあれば、取り組んでいっていただきたいというふうに思います。以上で質問を終わります。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
1点目のエコオフィスの目標数値でありますけれども、当初5年間で6%の減というようなことを目標値に立てて推進をしてきたのですけれども、残念ながら目標値には達していない。逆に若干増えているというような状況にあるわけであります。これらの反省も踏まえながら、先ほど申し上げました、今後の省エネの策定委員の中でこれらの問題を含め、これからも対応してまいりたいというふうに思っております。それから、容器リサイクルが始まって分別収集の徹底ということでありますけれども、いろんな出前講座、あるいは説明会、そしてまたパンフなんかも作成はしているわけでありますし、一度は大体の家庭では目を通されているのだろうと思いますけれども、なお、今、ご指摘、お話しありましたように、さらによりよい資料等ができることがあれば一層検討してまいりたいというふうに思いますし、もちろん出前講座、こちらで何ら否定するものではなくて、あくまでも出前講座の要請を受けて出かけるわけでありますので、是非活用していただくように、これは私どもの方からもお願いをしていきたいというふうに思っております。それから、生ごみについては、引き続きエネルギー問題も含めてですけども、これもなかなか町村独自ではやっているところというのは少ないのですけれども、いわゆる行政と、産、官、学というような、こういったところの提携の中でこういった事業を進めているところがあるわけでありまして、私ども町でも1ヶ所実施されている、試験されているところもあるわけでありますけれども、引き続きそういった手法も今度の策定委員会の中でまた論議をしていただければというふうに思っております。それから、不法投棄の監視の充実でありますけれども、私ども、今おっしゃられたとおり、今朝もNHKのテレビでやっていましたけれども、青森と岩手の間に莫大な不法投棄があるというようなことですけれども、大変な犯罪だと私も思っております。そういった意味で巡視の強化ということには意を用いているわけでありますし、一つには今度公社化になりましたけれど、幕別の町内の郵便局と今提携をいたしておりまして、郵便局員が配達なんかで町内を回られる時に、そういった現状等について町の方へ連絡をいただけるような、そういうような体制は今とっているところでありますけれども、さらに道路パトロールもあるわけあるわけでありますから、これらも含めて先ほどお話しいただきましたそうした事業等についての検討を進めたいというふうに思います。それから最後の犬の公園でありますけれども、かつてこのご質問をいただいた時に、札内河の河川敷にどうかというようなことを答弁させていただいた経緯もあるのですけれども、これはなかなか、ただ用地があればいいというだけではないわけでありますし、管理の問題もありますし、非常に難しい。河川敷ということであれば当然相手方があるわけでもありますから、借りる方の相手あるわけですから、そういったことも含めながら内部での検討を今までした経緯はあるのですけれども、なかなか現実的にはそこの設置まで入っていない。そこまでは難しいというのが現状であります。引き続きご指摘ありましたように河川敷の有効活用等を含めながら、これからも検討してまいりたいというふうに思っております。
質問 16番 中野敏勝
質問を終わります。