釧路町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月9日
子宮頸がん予防ワクチンについて
2022年3月9日、釧路町議会の一般質問で、梅津加代子議員が「子宮頸がん予防ワクチンについて」質問し、町長 小松茂、こども健康課長 村木美香が答弁しました。
- 質問者
- 梅津加代子 議員
- 答弁者
- 町長 小松茂、こども健康課長 村木美香
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 梅津加代子
9番、梅津です。通告に従って、1件4項目について質問をいたします。子宮頸がん予防ワクチンについてであります。日本では、毎年約1万1,000人の女性が子宮頸がんにかかり、約2,800人の方が亡くなられております。患者は20代から増え、30代まで治療で子宮を摘出し、妊娠ができない方が約1,200人おられます。平成25年4月子宮頸がん予防ワクチン定期予防接種がスタートしましたが、同年6月、厚労省から子宮頸がんワクチンの副反応の発生頻度がより明らかとなり、国民に適切な情報が提供できるまでの間、定期予防接種を積極的に勧奨すべきではないとの勧告がありました。8年が経過した昨年12月、積極的な接種勧奨の差し控えが解除されました。イギリスの研究では、12歳、13歳で接種をした女性では後に子宮がんになるリスクが87%減ったデータや、日本での副反応の発生率は過去二、三年で0.5%未満であるとされています。ワクチン接種をする、しないはおのおのの判断であり、賛否両論あるとは思いますが、ワクチン接種対象者である町民にとって判断すべく確かな情報、ワクチンの予防効果とリスクを理解した上で接種をしていただくことが重要と考えます。そこで、以下4項目について伺います。1、ワクチン接種の目的と対象者は。2、当町における対象者の接種実績は(過去5年)。3、平成25年6月厚生労働省通知、積極的接種勧奨の差し控え後の町の対応は。4、今後の取組と課題は。以上、よろしくお願いいたします。
答弁 町長 小松茂
9番、梅津議員の一般質問にお答えをさせていただきます。子宮頸がん予防ワクチンについてということで、ワクチン接種の目的と対象者についての御質問でございますが、子宮頸がんの原因の50%から70%を占めるヒトパピローマウイルス感染症を予防するため、予防接種法に基づく予防接種が規定されており、対象者は小学校6年生から高校1年生相当の女子とし、実施するものであります。次に、当町における対象者の接種実績についてでありますけれども、町の平成28年度ではゼロ接種、29年度では3接種、平成30年度ではゼロ接種、令和元年度では17接種、令和2年度で47接種となっております。次に、平成25年6月厚生労働省通知、積極的接種勧奨差し控え後の町の対応についての御質問でございますが、平成25年6月厚生労働省健康局局長通知で、ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種の対応についてによる勧告を受け、町では平成25年度から令和3年度まで、積極的な接種勧奨を中止しております。令和2年10月の本通知の一部改正を受け、接種を希望した場合に、円滑に接種できるため必要な情報を提供するために、令和2年度より小学校6年生の保護者へチラシの配布を実施しております。最後に、今後の取組と課題についてでありますけれども、令和3年11月に、平成25年通知が廃止されたことにより、引き続き予防接種法に基づき個別接種による接種体制を確保し、対象者への個別通知により接種を検討・判断するためのワクチンの有効性や安全性、相談機関に関する情報提供を実施する予定としております。課題としましては、平成25年通知が廃止をされるまでの間、積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方への対応と考えております。以上であります。
再質問 9番 梅津加代子
ありがとうございます。再質問に入っていきます。子宮頸がんというがんはどういったがんなのか、簡潔に説明いただけますか。
答弁 こども健康課長 村木美香
子宮頸がんは、子宮の出口に近い部分にできるがんで、ヒトパピローマウイルス感染症、このウイルスの感染によって多くが起こる、子宮頸がんの方のウイルスの感染を調べると、ほとんどの方がこのウイルスに感染しているというふうに言われているのです。
再質問 9番 梅津加代子
ありがとうございます。今回、このワクチンを接種するということは、ヒトパピローマウイルス、HPVウイルスなのですけれども、50%から70%を占めるこのウイルス感染症を予防するためということで理解いたしました。この予防接種を受けられる医療機関についてお伺いいたします。
答弁 こども健康課長 村木美香
令和3年度、このワクチンを受けられる医療機関の数は、釧路町のほうで実施機関として指定している医療機関の数は17医療機関となっております。
再質問 9番 梅津加代子
17医療機関ということですが、小児科、内科ということでよろしいでしょうか。
答弁 こども健康課長 村木美香
小児科、内科のほかに、産婦人科のクリニックも含まれております。
再質問 9番 梅津加代子
理解いたしました。この予防接種の費用なのですが、回数と金額をお伺いします。
答弁 こども健康課長 村木美香
定期接種として法律に基づき実施、接種される場合、接種される方の自己負担はございません。無料で実施、受けることができます。回数のほうは、3回接種する予防接種となっております。
再質問 9番 梅津加代子
このワクチンの種類があると思うのですが、サーバリックスとガーダシルとあると思うのですが、これは医療機関によって異なるとは思うのですが、接種希望者が選択できるのかどうかお伺いします。
答弁 こども健康課長 村木美香
町のほうでは、母子保健・子育て支援のしおりというもので、接種できる医療機関等周知をしております。この中で、それぞれ2種類のワクチン、どのワクチンをこの医療機関で取り扱っているということも分かるような周知をしております。接種に当たっては、接種を担当する医療機関の医師と接種される御本人、保護者の方、相談されて接種するワクチンのほうを決められているというふうに理解、認識しております。
再質問 9番 梅津加代子
理解いたしました。これは国の補助ということでいいのか確認、もう一度お願いします。
答弁 こども健康課長 村木美香
定期予防接種につきましては、地方交付税算定の措置となって、されておりますが、財源としましては一般財源という扱いになっております。
再質問 9番 梅津加代子
理解いたしました。一般財源……。
答弁 こども健康課長 村木美香
申し訳ございません。定期予防接種につきましては、地方交付税措置されている事業となっております。
再質問 9番 梅津加代子
理解いたしました。先ほど、対象者が小学校6年生から高校1年生の方が対象となっているということなのですが、この対象者はもちろん助成、補助してもらえますが、そのほかの方が自己負担で接種することは可能なのかどうかをお伺いいたします。
答弁 こども健康課長 村木美香
このワクチンにつきまして、自己負担で接種することができるのかという御質問ですが、自由診療の部分で自己負担で接種することができるというふうに認識しております。
再質問 9番 梅津加代子
理解いたしました。では、2の質問に入っていきます。当町における対象者の接種実績なのですが、平成28年がゼロ、29年が3、30年がゼロ、令和元年が17、令和2年が47ということなのですが、このことに対しての町としての見解をお伺いいたします。
答弁 こども健康課長 村木美香
こちらは、やはり副反応に対する町民の不安等も強く、そういったことが、また積極的な勧奨が差し控えられたというこういった結果であるというふうに捉えております。
再質問 9番 梅津加代子
接種された方の中に副反応があったといった報告があったのかどうかお伺いします。
答弁 こども健康課長 村木美香
これまで町で接種された方の中で、副反応の報告、副反応疑いも含めた報告を頂いた事例はございませんでした。
再質問 9番 梅津加代子
副反応がなかったということですね。過去において全国的にどういった副反応の症状があったのかを、事例をお伺いいたします。
答弁 こども健康課長 村木美香
この副反応としましては、ワクチン接種でありますので、通常、ほかの予防接種でもあり得る接種部位の痛みですとか発赤、腫れなど、こういったもののほかに、かゆみでしたり腹痛、関節痛、こうしたものなども見られます。また、このほかに重いアレルギー症状、アナフィラキシーショックのような重いアレルギー症状ですとか、神経系の症状なども起こることがあるというふうにされております。
再質問 9番 梅津加代子
仮に今後接種されていく中で、副反応があった場合の対応策をお伺いしたいのですが、医療機関との連携ですとか、副反応対応マニュアルとか、そういったものがあるのかどうかお伺いします。
答弁 こども健康課長 村木美香
こちらの定期予防接種につきましては、釧路市医師会を代表としました集合契約を各医療機関と締結し、実施しております。その際に、実施の手引というものを作成しておりまして、この中で副反応が出たときの対応ですとか、報告の仕方、こういったものもマニュアル化したものを各医療機関に配付し、御協力をいただいているところであります。また、相談体制につきましては、専門的な相談については北海道のほうで、札幌、旭川となりますが、2か所相談先の医療機関がございますが、まず第一義的には接種をした医療機関に相談するというのが、予防接種上の第一の相談機関となっておりますので、まず、副反応ではないかということで心配される場合は医療機関のほうで相談を受けていただくような、そういったこと。また、どこに相談したらいいか分からないというような場合も含めて、釧路町のほうが実施主体となっておりますので、こういったところが相談機関になるというふうになっており、連携しながら進めていきたいというふうに考えております。
再質問 9番 梅津加代子
理解いたしました。3の質問に入ります。平成25年6月、厚生労働省通知、積極的接種勧奨の差し控え後の町の対応ですが、積極的に勧奨されていないので、町のほうでは差し控えていたということになると思うのですが、対象者に通知などはしていなかったのかという確認をしたいと思います。
答弁 こども健康課長 村木美香
令和2年10月に勧告の一部改正を受けるまでは、子宮頸がんワクチンに関する個別通知は実施しておりません。
再質問 9番 梅津加代子
理解いたしました。この対象者からの問合せ等は、相談ですとか、あったのかどうかお伺いします。
答弁 こども健康課長 村木美香
これまで受けたい、接種をしたいというような御要望があり、どのようにしたら接種ができるかというような御相談は受けておりました。
再質問 9番 梅津加代子
何件かあったということでの理解でよろしいでしょうか。
答弁 こども健康課長 村木美香
はい。1件ではなく、複数そういった御相談を頂いております。
再質問 9番 梅津加代子
複数あったということですね。勧奨されていない間、もちろん国の補助ということで、受けられたということでよろしいのか、確認いたします。
答弁 こども健康課長 村木美香
この間、定期予防接種に位置づけられる接種として実施しておりましたので、自己負担を支払うことはしておりません。
再質問 9番 梅津加代子
通知がされていないということですので、仮に分からなかった、補助を受けて接種できるのが分からないで自己負担で受けてしまったといった報告はあったのかどうか、確認いたします。
答弁 こども健康課長 村木美香
個別通知は実施しておりませんでしたが、先ほどの母子保健・子育て支援のしおりで実施している医療機関の周知を、このしおりをホームページにも掲載するなどして、実施体制についての周知は広くですけれども、実施しておりました。実際、そういったお金を支払ってしまったというような御相談は受けてはおりません。
再質問 9番 梅津加代子
理解いたしました。4の質問に入っていきます。今後の取組と課題についてですが、対象者に個別通知をしていくということなのですが、小学校6年生から高校1年生までなのですが、対象者の人数をお伺いします。
答弁 こども健康課長 村木美香
先ほど相談機関で、札幌と旭川に1か所ずつということでお答えしましたが、訂正をさせてください。札幌、旭川ではなく、札幌で2か所が専門的な相談機関の場所ということでなっております。申し訳ありません。勧奨する対象者の人数ですけれども、令和4年度につきましては、中学校1年生相当のお子さんと高校1年生相当のお子さんへの個別通知を計画しており、合わせて156件を見込んでおります。こちらのほうは、通知、個別接種の積極的勧奨について、国のほうから技術的助言があり、年齢を区切った形で優先して接種をする例として提示されていますこの方法にのっとって、個別勧奨をしていく計画としております。
再質問 9番 梅津加代子
個別通知をしていくということで、156件ということなのですが、区切って接種していくということなのですが、トータルで何名になるかお伺いします。
答弁 こども健康課長 村木美香
この対象者に対し、330回の接種を見込んでいるところであります。
再質問 9番 梅津加代子
理解いたしました。156件で330回の接種ということでよいのか、もう一度確認します。
答弁 こども健康課長 村木美香
新たに個別通知する対象者の方と、あと小学校6年生から高校1年生相当の方、それ以外の年代の方も含めた方を対象として、令和4年度は330回の接種を見込んでいるということになっております。
再質問 9番 梅津加代子
理解いたしました。答弁にも載っていましたが、この課題なのですが、平成25年度から通知が廃止されていたので、勧奨が差し控えられていて、接種機会を逃した方の対応を考えていくと先ほど町長もおっしゃっていましたが、これ、国のほうでも今後救済措置を検討するということになっていますが、今のところ国からの示しはあるのかお伺いいたします。
答弁 こども健康課長 村木美香
国のほうからは、平成9年度生まれから平成17年度生まれの女子をキャッチアップの接種の対象とするということで、通知のほうが届いております。
再質問 9番 梅津加代子
平成9年から平成17年の女子ということなのですが、そういった方たちがまた受けたいのですというお問合せがあったら、打てますよということの認識でよろしいでしょうか。
答弁 こども健康課長 村木美香
このキャッチアップの方の対応につきましては、審議いただきました令和4年度の予算の中には計上されていない事業となりますので、適切な時期に対応してまいりたいというふうに考えております。
再質問 9番 梅津加代子
適切な時期に対応するということなので、その流れが分かったときに、対応できますよと言ってからのお問合せを受けても、待っていただいて、そこからの接種ということで、接種していただくということになるのかということで確認します。
答弁 こども健康課長 村木美香
このキャッチアップの方の対象の年代は示されておりますが、例えば1回目を接種をして、2回目までの間にかなり期間が空いてしまった方ですとか、細かな対応の部分について、現在まだ国の審議会のほうで検討されているところで、取扱いについてまだ明確になっていない部分がございます。町としましては、対応のほうがきちんと通知されましたら、できるだけ待たせる、お待ちいただくことのないような形で対応してまいりたいとは考えております。
再質問 9番 梅津加代子
国が示してから対応していくということで認識いたしました。HPVワクチンですが、性活動で感染するとされております。男性がかかる中咽頭がんや肛門がんの原因ともされております。海外では、公費で男性も予防ワクチンを接種する国もあるそうです。日本では、昨年12月、9歳以上の男性が自己負担でワクチン接種をするということが可能となりましたが、町としての認識をお伺いいたします。
答弁 こども健康課長 村木美香
こちらのワクチン接種が、今議員おっしゃられたとおり、海外で男性・男子にも接種されているということは認識しております。そのことで子宮頸がんの予防にもつながっていくということも認識しております。町としましては、まず、女子への子宮頸がんワクチンの推進というところを、正しい情報を伝え、推進していくということをまず重視して実施し、取り組んでまいりたいというふうに考えております。
再質問 9番 梅津加代子
性活動で感染していくということですので、自分の身を守っていくですとか、そういった面の知識また行動、そういったことも含めて性教育が必要となっていくのではと考えております。最後の質問なのですが、先ほどもこういった相談窓口体制が札幌に、専門に相談体制が2か所あるということなのですが、町としては不安を抱える児童生徒や保護者に対する相談体制について、再度どういう形で行っていくのかお伺いします。
答弁 こども健康課長 村木美香
町としましては、接種に当たり不安を、書類を見たとしても不安が残るという方、いらっしゃるというふうには考えておりますので、まず、担当課のほうでしっかり御相談を受けられる体制、対応をしてまいりたいというふうに考えておりますのがまず一つ、また、接種する医療機関との連携というのも欠かせないので、医療機関ともしっかり情報交換をしながら対応してまいりたいというふうに考えております。
再質問 9番 梅津加代子
子宮頸がん予防ワクチンは、WHOが推奨しておりますが、100か国の国で公的に予防接種が行われております。しかし、日本では、5年前から東京、大阪、名古屋、福岡で国と製薬会社を相手にワクチン後の体の痛み、記憶力の低下といった後遺症で裁判が行われているのも事実であります。ワクチンの予防効果とリスクをしっかり理解していただき、接種を希望する方のために相談体制や副反応への支援体制をしっかりと取り組んでいっていただきたいと思います。終わります。