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釧路町議会 平成28年第4回定例会 2016年12月6日

釧路町における教育の情報化推進について

2016年12月6日、釧路町議会の一般質問で、川村真一議員が「釧路町における教育の情報化推進について」質問し、教育長 佐々木喜代孝、管理課長 佐々木弘二、町長 佐藤広高が答弁しました。

質問者
川村真一 議員
答弁者
教育長 佐々木喜代孝、管理課長 佐々木弘二、町長 佐藤広高

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 川村真一

9番、川村でございます。通告書どおり1件4項目について質問させていただきます。釧路町における教育の情報化推進についてでございます。現在の日本において、高度情報化やグローバル化、少子高齢化等が急速に進んでいる中、今後も重視されていくのは情報活用能力やコミュニケーション能力など、いわゆる21世紀型スキルであり、育成を通して児童生徒一人一人が社会の変化に主体的に対応し、生涯にわたって夢や目標を持ち続け、その実現に取り組むことができるようにする、一人一人の個性や能力に応じたわかりやすい授業を実施する必要があると考えております。そこで、①番、その授業のための当町の学校における教育の情報化整備の実態はどのようになっているのでしょうか。2番目として、文部科学省や北海道教育委員会によるICT利活用への主導状況はどのようになっておりますでしょうか。3番目、当町における今後のICT環境の導入と構築計画をお教えください。4番目として、ICT利活用教育によるメリットとデメリットをどのように捉えているか、こちらをお聞かせ願いたいと思います。

答弁 教育長 佐々木喜代孝(教育長は2019年3月まで)

9番、川村真一議員の釧路町における教育の情報化推進の中で、まず、1問目の当町の学校における教育の情報化整備の実態は、のお尋ねでございますが、釧路町における情報化整備につきましては、小中学校各校で学校規模に応じたコンピューター配置、ICT機器としてテレビ、実物投影機を普通教室全室に配置しているところでございます。また、校舎内のLANにつきましては、全小学校と富原中学校において整備を終えており、今後未整備の3中学校についても早い時期に整備してまいりたいと考えております。次に、2問目の文部科学省や北海道教育委員会によるICT利活用への主導状況は、とのお尋ねでございますが、文部科学省における「学びのイノベーション事業」では、ICTによる新しい学びの実証研究を行い、その結果をまとめております。さらに、「教育の情報化ビジョン」及び「教育の情報化加速化プラン」において、2020年以降に向けた日本の教育の情報化が進むべき方向性を示しております。北海道教育委員会においても、実践指定校において、ICTを活用した授業の改善や指導方法の研究を行い、その成果を広めていくなど、ICTの活用は教育の質の向上を図る上で有効であるとしております。続きまして、3問目の当町における今後のICT環境の導入と構築計画は、とのお尋ねでございますが、今後のICT環境の導入につきましては、校内LANの未整備学校への整備のほか、特別支援学級においてタブレットの活用が指導に有効であると言われておりますことから、各学校での活用要望も考慮して整備を検討してまいりたいと考えております。また、構築計画につきましては、現在持ち合わせておりませんので、御理解願います。続きまして、4問目のICT利活用教育によるメリットとデメリットをどう捉えているか、とのお尋ねでございますが、ICT利活用によるメリットとしましては、児童生徒にとっては「授業がわかりやすくなる」「学習意欲の向上が見込まれる」「時間の短縮」「早期から、必要な能力を身に着けられる」などがあるほか、教員にとっては「時間の短縮」や「個別指導の効率化」などがあります。デメリットとしましては、「故障やふぐあい」により授業ができなくなったり、修復まで時間がかかってしまうことがあります。また、タブレット等に頼り過ぎてしまうと、「自分の手で書く学習」がおろそかになってしまうことも考えられるほか、「VDT症候群」といって、端末を長時間使用することによって、視力低下、充血、頭痛、食欲衰退、心の病気などの症状が出てくる可能性があると言われております。以上でございます。

質問 9番 川村真一

まず、教育の情報化整備の実態についてでございます。今、各学校にテレビが配置されている等の答えをいただきましたけれども、もう一度答弁いただきたいのが、コンピューター1台当たりの児童生徒数、これ、国で定めているのが3.6人という数字があるのですけれども、これ、今釧路町ではどのような状態になっているのか、また、無線LANの整備率、これも、国が求めるのは100%なのですけれども、今釧路町ではどのような実態になっているのかというのもお聞かせ願いたいと思います。

答弁 管理課長 佐々木弘二(管理課長は2017年3月まで)

コンピューターの状況でございますけれども、各学校別にお答えしたいと……。(「町全体」の声あり)町全体でよろしいですか。

答弁 管理課長 佐々木弘二(管理課長は2017年3月まで)

小中学校でいきますと、4.4人に1台の割り当てでございます。無線LANにつきましては、小学校、全小学校で整備済みで、中学校につきましては富原中学校で整備済みとなってございます。

質問 9番 川村真一

これは、無線LANということでいいですね。釧路町全体でいうと、多分、大体70%ぐらいになるかと思います。今、私もいろいろ資料を調べさせていただいたのですけれども、平成27年度学校における教育の情報化実態等に関する調査結果というのが、これ、文部科学省から出てまして、28年度3月現在の実態調査が28年の10月に発行されております。これがですね、概要というのと市町村別という資料2つありまして、実はこの中で数字が違うのです。同じ文部科学省から出しているもので、同じ釧路町のところを見てみると数字が違ってきているのですよ。こういった実態というのは把握されておりますでしょうか。

答弁 管理課長 佐々木弘二(管理課長は2017年3月まで)

私どものほうでは把握はしてない状況でございます。

質問 9番 川村真一

釧路町の中のものは全て把握されているかと思いますけれども、こういった文部科学省のほうに数字が行ったときには、こういって数字が曖昧な数字で、こういった概要と市町村別となると出てくる数字が違うのです。市町村別で見ると、今釧路町のコンピューター1台当たりの児童生徒数が釧路町で5.8人と出てくるのです、この資料によると。北海道全体では4.6人なのですよ。でも全国平均にいくと6.2人。目標値が3.6人となっているところで、釧路町は、先ほど言いました4.4人という数字であれば、結構目標に近い数字まで来ているのかなというふうに思います。また、無線LANにおいても、これも数字がひどいのですけれども、国の定める目標値が100%となっているところで、全国平均は今のところ26.1%です。北海道全体でおけると、これ、また7%になっているのです。ただ、釧路町は、これ、70%、これ、非常に高い数字です。釧路市になるともう95%まで来てるのですけれども、釧路管内の鶴居村であればもう100%という数字が出てます。ただ、これはその資料によって数字が違うというところもありますので、ここもちょっと、情報化に関する整備なのに、この情報が間違っている、もともとの文部科学省の出す情報が間違っているのはもうどこに怒ったらいいのかもわからないですけれども、北海道の教育委員会あたりにそのことを上げていただいて、こういった訂正も求めていただきたいなというふうに思います。全体的から見ても、釧路町はまだちょっとおくれているほうだと思います。このことに関して、北海道教育委員会等に釧路町自体が、釧路町の教育関係者がその北海道教育委員会に対してアクションを起こしたことはあるかどうかというのをお聞かせ願いたいと思います。

答弁 管理課長 佐々木弘二(管理課長は2017年3月まで)

釧路町教育委員会から北海道教育委員会のほうにそういうアクションを起こしたことはございません。

質問 9番 川村真一

恐らくそれは、釧路町がそれだけ、そんなにおくれていると感じたことがないからなのではないかなというふうに思います。というのが、きょう本当タイムリーなことに北海道新聞の朝刊に出てましたけれども、留萌管内の初山別村の初山別小学校、こちらが2011年度に村内の小学5年、6年生と中学校全員にもうタブレット型端末機アイパッドを全員に手渡されてます。今、その3年後にもう小学校1年生から4年生まで拡大されて、道内の自治体で初めて全小中学生に端末が1人1台与えられた状態になっております。これは、もともと国のほうが2013年の文部科学省の教育分野におけるICT利活用推進のための情報通信技術面に関するガイドラインというものがありまして、このときには、2019年度までには全児童生徒に1台ずつの情報端末機を与える計画だとなっているのです。この新聞でも2020年というふうになってますけれども、こういった数字を見たとき、もう今は2016年です、2020年までと考えて、もうあと3年ちょっとしかない。こういう、その数字、時間軸で見たときにですね、今のこの釧路町のペースでいくと、それが実行かどうかというのをちょっとお答え願いたいと思います。

答弁 管理課長 佐々木弘二(管理課長は2017年3月まで)

今、川村議員がおっしゃったことにつきましては、今の現状でいきますと、釧路町においてはなかなか難しい達成の状況になるかと思っております。

質問 9番 川村真一

それでは、今北海道の教育委員会からの指導とか主導というのが大事になってくるかと思いますけれども、今段階で釧路町は何年になったら児童生徒一人一人にそういった情報端末機が与えられる状態になるかというのを、今の段階で何年度ぐらいを計画しているかというのを教えていただきたいと思います。

答弁 管理課長 佐々木弘二(管理課長は2017年3月まで)

先ほど教育長からの御答弁ございましたけれども、構築計画には持ち合わせてございませんので、今のところ、何年度という計画は持ってございません。

質問 9番 川村真一

では、この文部科学省の2013年に出したガイドラインで2019年度まで、その後に国がまた2020年度までという数字を出したと思うのですけれども、その数字は今まで見たことがありますか。

答弁 管理課長 佐々木弘二(管理課長は2017年3月まで)

はい、見たことはございます。

質問 9番 川村真一

では、やっぱりその数字に向かってですね、国任せではなく、やっぱり自治体がアクションを起こしていかないと、もうこの数字、今時点でもう持ち合わせていないという時点で、恐らくこの2020年には児童生徒一人一人が持っている状況には、釧路町はならないと言っているのと同じようなことだと思います。それを踏まえて次に入るのですけれども、このICT環境導入の構築計画も持っていない……、もう一度聞かせてください、今の段階では持っていないという答弁でよろしいでしょうか。

答弁 管理課長 佐々木弘二(管理課長は2017年3月まで)

そのとおりでございます。

質問 9番 川村真一

私もそのICTに関しては、いずれやるんだろうなぐらいにしか考えてなかったのですけれども、会派視察で、今佐賀県のほうに行くことがありまして、佐賀県というのはその教育に、このICT教育に関しては物すごい進んでいるところでございます。もう2011年からは、もうタブレット等を導入しておりまして、昨年度には、小中高まで全ての児童生徒に端末機が与えられて、授業もICTが用いられた授業を行っている。さらには、そのICTを用いて、自分たちが研究発表等というのを、生徒も研究発表等してですね、そういったコンクールみたいなのをやっているのです。これ、全国でも先進的な事例だと思います。ただ、その佐賀県はどこを目標としてやってきたかというと、韓国やマレーシアといった、世界的にもそういったICTの利活用が進んでいるところを目標としてやってきております。実はこの、佐賀県が出しているパンフレットなのです。佐賀県教育委員会、平成28年10月発行のものです。佐賀県が進める教育の情報化の取り組みというパンフレットです。学習用パソコン通信というものなのですけれども、中身は、どういったことにこのパソコンは使われますよ、それと背景の目的等、あと、学習用パソコンの概要、こういったスペックのものが必要ですよというのも書いてあるのです。最後にですね、来年度から高校入る人はこれを用意していただきますよと、各負担は5万円ですよと、5万円以上のものは県や国で負担しますと。これがですね、もう中学生に配られてるのですよ、佐賀県では。これ、恐らく福島もこの教育に関しては早いので、もう、こういったものが配られていると思います。それがですね、今この北海道は全体的におくれているかと思うのですけれども、同じ国内においてこれだけ学習に関する情報に差ができているのは、これ、本当ね、子供たちかわいそうだと思うのですよ。ことし高校卒業して大学入る方々いると思います。その一つの大学で釧路町出身の人、北海道出身の人、佐賀県出身の人、一緒になったときに、受けてきた授業内容が全く違うのですよ。北海道の子供はこういうふうに思うと思うのです、佐賀の人っていいなと。そういったタブレット等、そういった先進的な授業が取り込まれて、もう平均点等もそういうところの子が高いわけですから、そういった思いを、今この釧路町の子供たちにさせるのはどうなんだということなのです。これ、4番目にもありましたICT利活用によるメリット、デメリット、これ、先ほど教育長からいただきましたけれども、非常に、捉えているところはもう合っていると思います。その、いわゆるインターネットばっかり子供がやるのではないかと、それについてはもうフィルタリング等もありますし、そういった対応もしっかりとできてます。そうではないと県全体でこういった取り組みをするわけもないのですよ、そういうことができてない状態でですね。そういった、当初デメリットと言われてたものも全部改善されていった中で、やっぱりそこで大事になってくるのは教育関係者と、あと教育者の気持ちの持ちぐあいというのですかね、そういうのも大事になってくると思います。これ、平成18年度、19年度に実施された調査研究において、ICT活用して授業を行った教員の98%が、関心、意欲、態度の観点において効果を認めているのです、もう98%です。また、それ以外の観点やICT活用によって児童生徒が集中して取り組めるようになってることや児童生徒が楽しく学習できるようになることなどについても、多くの教師が効果を認めているという結果も出てます。小中高等学校のテストの結果も、ICTを活用した授業を受けた児童生徒と受けていない児童生徒では点数も変わってきております。ICTそのものが児童生徒の学力を向上させるわけではないです。ICT入れたというだけではないです。教師が技術の一つとして、このICT活用をしっかりと行う。その活用の仕方を明確に位置づけることが児童生徒の学力向上につながるということでございます。ここで、やっぱり、ICT教育によって、教師と生徒のコミュニケーションできるようになる、ICTというのは、そのCというのは、やっぱりコミュニケーションですから、教師と生徒のコミュニケーション、生徒同士の学習を一緒に行っていく、学習内容の共有もできるようになりますし、手段の幅も広がって、またそのICT教育自体がやっぱり、先ほども言いましたとおり、生徒の主体的な学習活動への参加、またそういった学習意欲につながっていくわけでございます。先ほど、これ、もう最後にします、先ほど言わしてもらったとおりですね、今、国の中でこれだけの差ができている中で、今後釧路町として、どのようにこのICT利活用による学習に取り組んでいくかというのを最後、教育長と町長にも発言をいただいて終わりたいと思います。

答弁 教育長 佐々木喜代孝(教育長は2019年3月まで)

ICTの活用については、私も議員と同じと思ってます。早くそのICTの活用が図られれば……。私は情報担当係長をしてたときに、学校のインターネットは仮想インターネットだったのです。それは先生が主だった。今はもう、完全にできる時代です、子供一人一人が。そんな中のこの進化もございますし、それと、シンガポールが今はもう先進的に、世界の中で一番進んでいるというのもありますし、ですので、早くタブレットを使っていきたいなと。私もタブレット持ってます。ただ、ここに持っていくには一つ一つの壁がございますし、北海道の中の、やはり当然、要望とかモデル校とか、そういう形とらなくてはならないし、現場としては、ICTの支援員を、先生がすぐ対応できるものではありませんので、そういう支援員を養成しなくてはならない。ですので、そういう養成をすれば国の事業にも乗れるということもありますし、モデル校にもなっていくのかなと。ただ、それはまだまだ段階を踏んでいかなくてはならないのかなというような状況です。今後は、このICTは多分、恐らく5年後のうちには相当、やはり完全に生徒が持っている時代になると、私もそう思ってます。ただ、一つ一つ、まだ現場のほうも踏まえていかなくてはならないなと思いますので、議員の気持ちとは同じですので、御理解を願いたいと思います。

答弁 町長 佐藤広高(町長は2018年9月まで)

こういった情報化が進むと、ますます子供たちもそれに対応するような経験を踏んでいかなければならない。ただ、今議員が言われたように、今、私びっくりしたのですが、中学校から高校行くとき、5万円のタブレットを、また、それ以上なれば補助しますよということで、ということは最低5万円は自己負担だと、こういうことになりますよね。私それを聞いて、果たして北海道のこの今の状況の中で、これからの状況の中で、今議員が言われる教育の平等というのはできるのかなと。全国でそういう差があるという議員の指摘でございますけれども、では、地域において、その指摘を、そういった差を設けていいのか、これは、私は甚だ疑問とするところでありますし、もしそれをやるとするのであれば、やはり行政なり国が、道がその責任を持って、それらの子供たちのために対応をしていかなければならない。そのために、もし、そういうものがぜひ必要だということで、次の進学のためには必要だということであるのであれば、私はこれから国等にそのことを訴え、国の責任において、道の責任において、また地域の自治体の責任においても、それぞれやらせてもらわなければならない。一自治体だけの責任においてやれというのは、これは教育に対する国の責任の放棄だと、北海道の放棄だと私は思っておりますので、こういうことを踏まえて対応していかなければならないのかなという思いはちょっとさせていただきました。ただ、いずれにせよ、その思いだけではこの、思いというより、時代、対応できない、最終的には子供の、負というのですか、負うことになりますので、それらを今から対応を考えていかなければならないのかなという思いでございます。

質問 9番 川村真一

今、町長からそういったことをいただいたので、最後に私の思いを言わせていただきたいと思います。やはり、ICTに取り組んでない自治体のトップの方はそういう言い方になってしまうかもしれないです。というのは、これ、全部の父母が納得してこれ購入するわけなのです。というのは、それまでの教育段階の蓄積もあって、こういった効果が出てます。それを皆さん、父母が納得して5万円出すわけです。5万円以上の分は自治体や国で負担すると。これ、5万円、すぐ、払えない方のためにも、分割払いできるようなシステム、もうつくってあるのです。ただ、町長言われたとき、その5万円という部分にちょっと、そこに負のものを感じるのは、それ、全く違うと思うのです。これ、やっぱり取り組んでるとこの人は、これは、そんなこと絶対言わないと思います。ですから、いち早く取り組んでいただいてですね、そのタブレットのことにもしっかりと納得していただけるような、そんな自治体になってくれることを願いまして、私の質問を終わらせていただきたいと思います。以上です。

出典:釧路町議会 平成28年第4回定例会 2016年12月6日 議事録 PDF(45ページ) 間違いを知らせる