栗山町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月10日
ものづくりDIY工房の再検証について
2020年3月10日、栗山町議会の一般質問で、千葉清己議員が「ものづくりDIY工房の再検証について」質問し、町長 佐々木学が答弁しました。
- 質問者
- 千葉清己 議員
- 答弁者
- 町長 佐々木学
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 7番 千葉清己
それでは、通告に従って一般質問を行います。ものづくりDIY工房の再検証について。令和2年度の町政執行方針にものづくりDIY工房の導入を推進しますとあります。本町のものづくりDIY工房の原型であり、富士通の全額出資により平成28年に開設されたテックショップ東京が令和2年2月29日をもって閉店すると1月末に同社から発表があったところであります。閉店の理由については明らかにされてはいませんが、民間施設ですので、利益が上がっていれば閉店することはないと考えています。テックショップ東京は、会員制DIY工房として東京の六本木エリアで営業をしていたことから、利用者は本町が導入を推進するものづくりDIY工房とは比較にならないぐらい多かったのではないかと推測しますが、それでも結果は5年足らずで閉店となりました。このことを改めて本町のものづくりDIY工房に重ねてみると、物づくりを通じて起業や事業拡大を目指す人材育成という事業の目的は困難を伴うことから再検証すべきと考えますが、町長の考えを伺います。
答弁 町長 佐々木学
ものづくりDIY工房の再検証についてのご質問でありますが、議員よりご指摘のありましたテックショップ東京の閉店につきましては、関連企業であり、本町におけるものづくりDIY公募導入支援業務委託事業者でもある富士通株式会社北海道支社より報告を受けているところであります。同社を通じ、閉店に至った経過などの確認をいたしましたところ、テックショップ東京につきましては、富士通株式会社の100%出資により2016年4月にオープンいたしましたが、当初より3年間の経営状況などを見て次の展開を判断するものとされていたこと、さらには、昨年富士通株式会社社長の交代により経営方針が大きく変わり、IoTやAIなどを活用した新しいビジネス展開を重視することとなり、テックショップ東京については、一定の役割を終えたものと判断されたとのことであり、大きな負債などが閉店の原因になったわけではない旨の報告も受けているところであります。本町におきましては、本事業の着手当初同社によるテックショップ東京の開設に向けた準備が進められているとの情報を受け、DIY工房の導入活用に向けた先駆的事例として、そのノウハウの提供などを得ながら事業を進めてまいりましたが、国内他地域での事例調査を初め、各種調査や分析、協議会組織や各関係機関からのご意見なども踏まえた結果、テックショップ東京のような大規模で、かつビジネス利用に特化した施設ではなく、小規模な地域密着型の施設とすることで方向づけがなされたところであります。その点に関しましては、昨年本事業の担い手として採用いたしました地域おこし協力隊の研修先でもありますファブラボ鎌倉をモデルとして、利用者の会費収入のみならず、物づくりにより地域の課題を解決するという観点に立ち、企業や行政の抱えるプロジェクトを受託していくなど、新たな推進母体における運営の具体的なプランについて固めていく予定であり、都度検証を行いながら事業を推進していく考えであります。
質問 7番 千葉清己
まず、1点確認をさせていただきたいと思います。当初ものづくりDIY工房の開設は令和元年度というふうにしていましたけれども、これは見直しによって令和3年度に先送りされたということでよろしいでしょうか。
答弁 町長 佐々木学
今再質問ありましたが、当初の段階では令和元年度早ければ稼働ということで考えておりましたが、これまでの協議会、民間関係機関、関係者で組織する協議会組織あるいは議会からのご指摘を受けた中で、やはりその多額な整備費用あるいは利用者の確保、こういったようなところについてもう少し工夫をすべきではないかというようなご指摘もいただいていたところでございます。それを受けまして、町といたしましてもその見直しを行ってきたところでございまして、まずこの開設時期について遅らせた要因といたしましては、整備費用面について当初単独での新築工房設置を考えておりましたが、この費用面を抑えるために国の補助金や交付税措置のある起債を活用する、今一体的に進めております都市再生整備計画事業の、地域観光交流拠点施設整備の中にこの工房を組み込んでいくということで、整備費用の縮減を図ったというところでございます。その関係から開設時期も当初より3年ほど遅らせて、その観光交流拠点施設が完成をする令和4年を今目指しているといったところでございます。
質問 7番 千葉清己
令和4年ということで答弁がありましたけれども、それに向けての準備として現在どういうふうな進捗状況になっているのかちょっとお伺いしたいと思うのですけれども、これはやはり運営母体が非常に重要になってくるのではないかというふうに思うのですけれども、そこら辺のところの協議というか、その進捗状況についてちょっとお伺いをしたいというふうに思います。
答弁 町長 佐々木学
稼働後の安定的な運営、これが一番大事になるわけでございますけれども、そのために現在そこの本格稼働に向けて様々利用者の裾野を広げていく取組を今執行機関という位置づけの中で進めているところでございます。まず、その1つとしては、これまで購入をしてまいりました工作設備がいろいろとあります。レーザー加工機だとかUVプリンターだとか木工用電動工具だとかありますけれども、これのこういう工作設備の貸出し利用サービス、これを今一つとして行っているところでございます。これのサービスについては、稼働後も将来的な基本サービスとして想定をしているといったようなところでございまして、今執行機関の中でもこの実施を行っているといったところでございます。それと、ワークショップも様々実施をしておりまして、例えば安全操作講習だとか、あるいはいろんな不特定多数の方が参加利用できるサービスを将来的には想定しておりますので、短時間で行えるサービスということで、オリジナルのお土産づくりのワークショップなんかも行っておりますし、また子供向けのプログラミング基礎教育なんかも行っているところでございます。さらに、担い手の確保育成、これは次の稼働後の運営母体のところにも絡んでまいりますが、今ご承知のとおりこのものづくりDIY工房運営の担い手となる地域おこし協力隊を2名採用して、本町のモデルとなるファブラボ鎌倉のほうに研修に行かせているわけでありますが、そういった研修を通じてノウハウ、そういうものを学んでいただきながら、この2名については今年11月に来町する予定でございますので、その来町後については今第2期の試行運営期間となっておりますけれども、その試行運営期間の運営場所となっておりますあさひ工房、ここのほうに常勤をしながらいろいろと利用促進に向けた対策検討の実施、こういったものを行いながら、あるいはこの実現、実施を通して、実践を重ねながらノウハウを構築し、将来的なビジネスプランづくりにも反映していくような、このような担い手確保育成事業にも今取り組んでいるところでございます。さらに、他事業の関係機関との連携ということで、本格稼働後には様々な町がやっている事業と連携をさせていくというのも利用促進策の一つになるというようなところでございまして、移住定住促進事業ということで若者シティプロモーション事業と関連したクリエーターの方が参加するマーケット内での展示、販売する新たな作品づくりだとか、あるいは健康推進事業の面ではスマートウェルネスシティ構想に伴うオリジナルウオーキンググッズづくりだとか、あとは学校教育、総合学習での利用、放課後利用、あるいは社会教育の分野では工房体験教室、さらには大学との連携事業、こういったようなところを今積極的に取り組んでいきながら利用者の拡大、裾野を広げていっていると。これが将来的な稼働時には、当然その利用者としてつながっていくだろうというふうに考えているところでございます。また、もう一点の運営母体につきましては、これはこのDIY工房単体の事業での運営ということは考えておりません。これまでも申し上げてきておりますとおり、今整備をしている駅のところの観光交流施設、ここを観光、また商店街活性化の拠点としていくわけでありますから、そこを運営する今新たな組織の設置に向けて準備を進めているところでございますので、そこの会社の一部門としてこのDIY工房の運営をしていくと、そのような考え方でございます。
質問 7番 千葉清己
ファブラボ鎌倉をちょっと調べたら、運営母体は一般社団法人国際STEM学習協会というふうになっていまして、これ何のことだというふうに見たら、何か総務省が絡んだ一般社団法人が運営しているようです。こういうような組織がやっぱり考えられるのでしょうか、それとも町内独自でそういう運営母体を考えていらっしゃるのか、そこら辺のところもお伺いしたいと思います。
答弁 町長 佐々木学
ファブラボ鎌倉のその一般社団法人運営組織、この内容については私が知り得ているところではありませんけれども、私どもが目指しているところとしては、やはりその観光、そして商店街の活性化、にぎわいづくり、こういったものを総括的に行っていくような、まだどういう会社形態にするかは決めておりませんが、株式会社であったり、一般社団法人であったり、いろんな方法があるかと思いますけれども、これからその組織の在り方なんかについても、検討をしていきながらその組織体を作って、先ほど申し上げましたとおり、一つの部門として構築をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。その法人の任務としては、この今申し上げましたDIY工房の運営が一つの部門となりますでしょうし、また同様にその拠点施設の中に組み込んでいくFM局の運営、あるいは観光分野、こういった3部門が今のところ考えられるのかなというふうに想定をしておりますけれども、これからその組織設置に向けた準備もるる進めてまいりたいと考えております。
質問 7番 千葉清己
ちょっと今度別のことで聞きます。今ある大型機械というか、レーザープリンター、それから3Dプリンターなどですけれども、耐用年数が来て更新をするというような計画にもなっているところですけれども、これはいつ頃やって、この更新費用にどのぐらいかかるのかということをお伺いしたいと思います。開設前にやるのかどうなのかということも確認したいと思います。
答弁 町長 佐々木学
今ご質問のありました今所有している機器につきましては、レーザー加工機だとかUVプリンター、あるいは3Dプリンター等々15種類あるわけでございます。そういったものの更新については、まだ令和4年までの整備計画については決定をしておりますが、それ以降の更新事業、更新時期含めた整備計画についてはまだ作成をしていないところでございますが、随時その耐用年数等々を勘案しながら、更新するものは更新をしていくというような考え方でございます。ですから、令和3年に、以前にお示しした機器の更新、これについては更新ではなくて新たな必要な機械を購入していくというものでございますので、その購入時期につきましてもご指摘がございますので、これから精査をしながら進めてまいりたいというような考え方でございます。
質問 7番 千葉清己
栗山町ものづくりDIY工房導入活用事業の実施計画書を見ると、工作機器については18種類ということで、相当高額な機種も入るようになっています。これについても開設時に導入する、もしくは工房開設後に判断するというふうに書かれていますけれども、これについてもどのぐらいのお金かかるのかということがちょっと心配なので、そこら辺も分かれば教えていただきたいというふうに思います。
答弁 町長 佐々木学
今ある機器の更新費用、これも当然長期的な財政計画の中では見ていかなければならないわけでありますが、現在のところまだ耐用年数が来ているものもございませんし、また近々に更新をしていくというようなものもないわけでありますけれども、これらについては当然そこのこれから進めていく中で、いずれかの段階では少し中長期的な第7次の総合計画の部分になろうかと思いますが、そのときにはしっかり明らかにして、また改めてご説明をさせていただきたいと思っております。
質問 7番 千葉清己
いずれにしても見直す計画はなくて、このまま続けていくということで理解してよろしいのでしょうか。
答弁 町長 佐々木学
このDIY工房導入事業につきましては、これまでもご説明をしてきておりますとおり、単体の事業として実施するわけではなく、今進めております都市再生整備計画事業の中の1つの事業として取り組んでいくということでございまして、そこが今我々が目指している、何とかこの商店街の活性化、あるいは市街地のにぎわい事業、こういったものにつなげていきたいということで、この事業も都市再生整備事業の一つとして組み込んでいるところでございます。ですから、これからこのハード、ソフト事業を織り混ぜながら、また戦略的な、先ほどご説明した取組なんかも進めながら、何とか町政課題の一つであるこの商店街の活性化事業のために活路を見出していきたいといったようなところでございますので、今の段階ではこのDIY工房は予定どおり進めてまいりたいと考えております。
質問 7番 千葉清己
私何度もこれ指摘しているのですけれども、集客がこの計画書ではちょっと期待できないというふうなことを指摘しています。この部分についても、数字的には希望的数字になるという答弁もありましたけれども、ここら辺のとこはやっぱりもうちょっと精査して、またその開設するときには改めて計画を作っていただきたいというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。
答弁 町長 佐々木学
今我々が稼働後における利用促進策として、様々な取組を実施していることは先ほどご説明したとおりでありますけれども、それを最大限に何とか生かせるように、これから3年間の試行期間の中で最大限努力をしていくというようなことで今進めているわけでありますが、先ほどご説明したそれぞれ個々の事業について、千葉議員はどのようなところに問題があり、その利用促進につながらないというような評価をしているのか、それぞれお答えをいただきたいと思います。
質問 7番 千葉清己
この実施計画書を見ると、やはり一般の利用者の数がやっぱりちょっと不安があるという、この客観的な収支計画書のデータがちょっとあまりにも大ざっぱで書かれているのではないかということで心配をしています。私がこの問題を指摘して、その後に収支計画が訂正されて、その中で改めて収支計画を作られましたけれども、それでも利用者の数についてやはり私はちょっと納得がいかなかったということで、今回もテックショップ東京がやっぱり閉鎖したということで改めて考える機会ではないかなというふうに思いまして質問をさせていただきました。
答弁 町長 佐々木学
ご心配な部分については、今お答えをいただいたというところでございます。我々も今収支計画における利用者数の中については、まだこれが達成できるかどうかというところは分からないわけでありますけれども、この達成に向けて今先ほどご説明した様々な取り組みを進めているところでございますので、最大限収支計画にあるこの会員数を初めとする利用が図られるよう、これから3年間試行期間の中で努力をしていきたいというふうに考えておりますし、またテックショップ東京の今回の案もあったわけであります。これは直接的に収支が赤字だったとか、そういうことではないわけでありますし、我々が目指しているそういうDIYの形ではありませんけれども、これからこのワークショップの試行だとか、担い手の育成、他事業関係機関との連携、これを十分この試行期間の中で醸成をさせていきながら、この開設時には何とか目標の利用者数を図れるよう、これから最大限取組を進めていきたいと考えております。
質問 7番 千葉清己
議会として私も含めてこのDIY工房については既に議決をしていますので、その責任は私も含めて十分あるというふうに思っています。ですから、私はやめろと言っているわけではなくて、再検証してもう一度やっぱり考え直す時期に来ているのではないかということで質問をさせていただきましたけれども、今までの町長の答弁を聞いて町民の皆さんの判断がどういうふうになっていくのか。それから、私たちもこれ一旦議決しているわけですから、これが成功するように議会としてもやっぱり努力をしていきたいというふうに考えて私の質問を終わらせていただきます。