広尾町議会 令和2年第3回定例会 2020年9月10日
(1)核のごみ最終処分場の問題について/(2)過去の災害の再検証による住民の危機意識の高揚について
2020年9月10日、広尾町議会の一般質問で、小田雅二議員が「核のごみ最終処分場の問題について」「過去の災害の再検証による住民の危機意識の高揚について」について質問し、町長 村瀨が答弁しました。
- 質問者
- 小田雅二 議員
- 答弁者
- 町長 村瀨
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
この議員がこの登壇で質問した件は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。
質問 10番 小田雅二
2つ質問させていただきます。核のごみ最終処分場の問題についてですが、これは3年ぐらい前に前崎議員より同様の質問を受けていますが、現時点での町長の変わらぬ決意などを聞かせてもらえればと思います。寿都町長がいきなり第1段階の「文献調査」に応募すると表明したため、近隣の市町村はもとより北海道全体としても物議を醸すこととなりました。放射性廃棄物の処分場を誘致しようと考える自治体が同じこの北海道にある以上、この広尾町としても、とりわけ首長としては、どのように受け止めているかということを聞きたいと思います。また、この件は、応募する市町村の首長と北海道知事の2人がオーケーしたとすれば、北海道知事の場合は今回かなり否定的なコメントを出しておりますが、この首長と北海道知事の2人がオーケーしたとすれば、事は進んでいくことも可能であるように見受けられます。この場合、近隣の市町村や広尾町も含めたほかの自治体の意思というものは、どこにも反映されないのか否か、これは町村会等で話し合っている可能性もあると思いますが、この辺のことについて町長の思い、あるいは考えをお聞きしたいと思います。2つ目は、今までに広尾町で発生した数々の災害について再検証することで、住民の危機意識を一層高めるべきではないかということについて、お聞きしたいと思います。気候変動をはじめとする様々な理由から、自然災害の発生は増加の一途をたどり、とりわけ全国あらゆるところで豪雨による被害が今般著しいことは、ご承知のとおりであります。ほかの町村より自然災害が少ないと思われがちな広尾町ですが、町内で発生した個別の災害について、いま一度、再確認、再検証を行い、同時に被害状況の写真展などを行うことで、住民に対して一層の警戒心を求めることが必要かと思います。2011 年の東日本大震災のことを思い出しますと、いわゆる先人からの遺訓といいますか、先人からの教えということで、石碑についてでありますが、「此処より下に家を建てるな」という警告を刻んだ石碑は、多くの人々に改めて教訓の重さを教えました。これは岩手県の宮古市におけるものです。宮古市は、明治三陸大津波で 60 人が死亡し、2人が生き残ったわけです。その地域ですが、そしてまた昭和の三陸津波では 100 人以上が犠牲となり、生き残りは4人のみでありました。この後に、この石碑が住民の浄財で建てられました。私は、ここでお聞きしたいのは、広尾町としても次の世代へ渡すべき実証的なものをしっかりと残しておくべきと考えます。先ほどの写真展などを提案する次第です。このことについてお聞きしたいと思います。以上です。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
小田議員の質問にお答えをいたします。最初に、核のごみ最終処分場の問題であります。経済産業省は、平成 29 年7月に核のごみの最終処分場の候補地選定を進めるために、道内 86 の市町村を含む最適地を科学的特性マップで公表したところであります。本町も、この中に含まれているところであります。放射能レベルが十分低くなるまでには非常に長い時間がかかり、そのために数万年以上にわたり人々の生活環境から遠ざけて管理する必要があるとされているところであります。このように、私たちの生活環境に不必要な核のごみの最終処分場の選定に向けた文献調査への応募等につきましては、私自身は検討したこともなく、全く考えていないところであります。次に、2点目の災害対応の再検証による住民意識の高揚についてであります。7月の豪雨では、九州を中心に線状降水帯が発生し、記録的な大雨となり、各地で大雨による甚大な被害が発生したところであります。気象庁は、地球温暖化の進行に伴う長期的な大気中の水蒸気の増加により降水量が増加した可能性があると分析をしているところであります。また、日本の南の海域で今年8月の平均海面水温が過去最高を記録し、9月下旬まで海面水温がかなり高い傾向が続くと見られ、日本に近づく台風の勢力が強まる可能性があると、気象庁は注意を呼びかけているところであります。広尾町におきましても、過去において降雨量が 349.5 ミリメートルに達した平成 10 年9月の豪雨におきましては、床上・床下浸水の住宅被害が 92 件発生しておりまして、そのほかにも農業被害、土木被害などで総額約9億 7,500 万円にも及んでいるところであります。このほかにも、平成19 年9月、274 ミリであります。また、平成 24 年5月においても 281 ミリ、300 ミリに迫る降雨量の大雨を経験しているところであります。地球温暖化が続いている昨今の気象状況から、本町においても過去に例を見ないゲリラ豪雨、線状降水帯の発生が十分に考えられます。これらに対応するためには、いつどこで危険が迫っているかを知ること、2つ目には、どんな災害が起きるか予測すること、3つ目には、難を避けるため正しく行動することが重要であると言われております。住民の方は、自らテレビやスマートフォンなどで気象情報を入手していただき、町は防災無線などで気象情報を提供していきたいと思っております。どんな災害が発生しやすいのかを平成 27 年に配布した土砂災害ハザードマップ、これで確認することが備えとして大事だと思っております。危険な場所から命を守るための最も安全な行動を選択することが大事だと思っております。自らの命を自らが守る、守ってもらうために、町として注意喚起、特に土砂災害ハザードマップの作成・配布、情報提供については防災無線、それから町のウェブサイト、これらの緊急情報の発信が必要でありますし、防災意識の啓発としては町広報誌、それから町が行っております出前講座の取組、これらを総合的に進めることが大事だと思っているところであります。以上、答弁とさせていただきます。
質問 10番 小田雅二
最初の核のごみ最終処分場についてですけれども、考えていないということは、もちろん反対ということですねという確認をさせていただきたいのと、応募することは全く考えていないということはもちろんだとは思うのですけれども、その確認と、それと私、1回目の質問で聞きましたように、広尾町は考えていません、それはそれでいい、いいというか、内容はともかく、いいと思うのですけれども、私が聞きたいのは、いわゆる知事と、その対象となる今現在の寿都の2名によって、ある程度進まれてもいいような、よくはないのですよ、よくないのだけれども、そういうことが可能であるような書き方をされている、NUMOのほうにあるので、そのことについては一自治体の広尾町として、うちは反対だから関係ないのだということにはならないと私は思うのです。私は、でき得れば北海道を守るため、私たちのこの北海道を守っていくと、これで事故が起きるということを私は言っているわけではないけれども、大変なことでありますし、先ほど町長も言われていたように、何十年にもわたって、この汚染された固めたやつが4万ぐらい置くというようなことで、何百年も何万年も後にいろんなことが起きて大変なことになる可能性は十分にあると言われているのに、そういう学術者がたくさんいるにもかかわらず、このように隙あらばという格好で国も考えてくると思うのですけれども、町長としては、今言ったように何らかの、一つの自治体としてただ反対ではなくて、他町村といわゆる協議なりなんなりをしていくことで、あるいはこの施設の内容について研究されることももちろん構わないのだけれども、いや、ちょっと構うけれども、その辺、失礼、ちょっと言い方を間違えました。その辺についてお答えをいただきたいと思います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
この核のごみ最終処分場問題につきまして、実は先日、北海道新聞が北海道の全市町村にアンケート調査を行いまして、その結果が新聞に出ていますけれども、賛成者はゼロであります。反対を表明した中で、本町も反対を表明させていただきました。178 の市町村が賛成をしないと、1つだけが今取り組んでいるという、そんな状況であります。今、小田議員さんおっしゃった、当事者同士が賛成であればできるのかというところ、やはり核のごみ最終処分場、大きな影響、私たちの生活に関わる問題でありますから、当事者の市町村、そして北海道知事の問題ではなくて、やっぱり全道の市町村の大きな問題でありますので、仮にといいますか、そういう動きになったらその行動を止めることができないのかといえば、やっぱり法的にはできないのかもしれません。しかし、やはりそういうことは横の連携、それから町村会などを通しまして、そういった世論をつくりながら阻止をしていく、そういうことが必要かなというふうに思っているところであります。
質問 10番 小田雅二
1つ目は了解しました。それで、2つ目の災害についてなのですけれども、私もずっと広尾にいるわけでもなく、災害を目の当たりにしたりすることも何回かありました。それで、例えば広尾から野塚に行くとき、八重樫さんのところを過ぎて少し下って、あそこのところに水がどっぷりたまっているという状況で行けないことが昔々ありました。それとあと、先ほど町長も言ったことの部分の一つですけれども、音調津の港、あそこも被害状況を議会として見に行ったことがあります。そのときは、何でこんなことがというふうに、町長も見たと思うのですけれども、道路がめくれ上がってアスファルトの部分が、こんな力がどうしてというふうに思いましたけれども、その状況ですね。あと、勝見さんの坂を下っていったところで一度がっとすごい水が、道路が冠水してという、その3つぐらいが私の記憶の中にあるのです。多分それ以外に、いろんなところで水あるいは風によって被害がたくさんいろんな形で出てきたのだと思います。それを私は画像というか写真で撮ってあるのではないかというふうに期待するのです。なぜならば、それらの画像や、動画はどうか分からないけれども、その辺を特に行政に関わっている私たち、あるいは担当の人たちは、職務の中でももちろん見る必要があるし、そこでまざまざと自分の危機意識というか、あと管理しなければいけないという、そういう意識をしっかりと持つことが非常に大事だと思うのです。例えば、広尾町の場合は、毎年夏に原爆の写真展をロビーのところで行っています。ああいうふうにして、少なくとも1年に一度はああいう、1年に一度でいいとは思わないけれども、事あるごとにあのような写真展を持って平和への希求というか、そういうことも必要だし、同様に広尾町も今までの災害について、そういう画像をまとめてほしいなと私は思うのですよ。商工会のカレンダーで昔の広尾のいろんな場面を、画像をうまく再生して、いいカレンダーができていたときがありましたけれども、あのような形で、見ていても災害のやつばかりだから、ちょっと暗くなるし、重くなるかもしれないけれども、実際にそういうことが身近な場所でできているということを時あるごとに、防災の日だけではなくて、いろんな場面で話題にしたり、あるいは雨が降って天気が悪くなったときにやっぱりそういうことを思い出して、一層この広尾町をしっかり守るなり、いろんなことで努力しなければならないということを、ここ議会はもちろんですけれども、職員の方たちにも知らない人たちもいると思います。見たこともないような災害があったということを改めて認識することも多いかと思いますので、その辺、私が写真展をやってくれとか、そういう例えば具体的にそういうことであるので、取りあえずは画像なりをまとめて、私も見たいと思います。見ていないようなところが、たくさんそういう場面があったのではないかなと思いますので、そのことについて町長としてお答えいただきたいと思います。以上です。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
小田議員からの災害対応の再検証の課題であります。昨年、一昨年から本当に日本全国各地で豪雨ですとか、それから風による被害ですとか、本当に大変な状況が日本全国各地で発生をしております。幸い、広尾町におきまして過去にあのような大災害は経験したことがありませんけれども、でも最近の気象状況からいって、広尾町にも起きないとは限らない、そんな気象状況であります。議員がおっしゃったように、広尾町でどこの場所が危ないのかという点、それは本町においても土砂災害ハザードマップを作りながら、特に役場の担当者においては、雨の警報が出たらどこの箇所に土のうを積むのだというところを把握しておりまして、いち早く事前に土のうを配置するなど、そんな対策もしているところであります。今、議員がおっしゃった、過去の災害を何かまとめて閲覧できるか、その点についてもやはりしっかりと、当然、担当者が引き継いでいく上でも大事なことかなというふうに思っておりますし、住んでいる方も、そこのところを把握することも重要なことかなというふうに思っているところであります。どういう状況でどういう検証ができるか、これから検討させていただいて、何か形にさせていただければと思っているところであります。