みんなの議会

訓子府町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月11日

基幹作物である馬鈴しょに寄生するシストセンチュウへの対策

2022年3月11日、訓子府町議会の一般質問で、西森信夫議員が「基幹作物である馬鈴しょに寄生するシストセンチュウへの対策」について質問し、町長 菊池一春、農林商工課長 大里孝生が答弁しました。

質問者
西森信夫 議員
答弁者
町長 菊池一春、農林商工課長 大里孝生

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 西森信夫

2番、西森です。通告書により一般質問を行います。基幹作物である馬鈴しょに寄生するシストセンチュウへの対策について。本町において、平成19年突如として発生したシストセンチュウ。畑作農家にとって経営を左右する出来事になった。このシストセンチュウ発生に対し、行政、JAが同じ目線で即対応策を取り、ほ場の土壌調査、検体の採取、洗浄機の設置、輸送トラックの洗浄、消毒など敏速な対応を進めた。その結果、13年間発生を止められたが、昨年、再度の発生となった。本町基幹作物の中心とも言える男爵イモの栽培に不安が生じる状況に行政の対策、対応を伺う。一つ、シストセンチュウ拡散を少なくし、注意喚起のための発生地、場所の周知方法について。2、土壌移動を防ぐ観点で機械利用組合に対する全町的な課題は。3、男爵イモに代わる抵抗性品種の作付け、それに伴う所得補填策は。4、シストセンチュウへの対策、防御策、まん延防御策等について。5、今後の対策でJAとの連携について、お伺いいたします。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

ただいま「基幹作物である馬鈴しょに寄生するシストセンチュウへの対策」について、5点のお尋ねをいただきましたのでお答えいたします。1点目に「シストセンチュウ拡散を少なくし、注意喚起のための発生地、場所の周知方法について」のお尋ねがございました。発生地、場所の周知については個人情報保護の観点から個人が特定できるような情報提供は実施しておりませんが、発生地区数、発生ほ場数などについては、町内農業者、各商系業者に対し周知をしているほか、土地改良事業を実施している業者に対しましては、道営事業を所管しております中部耕地出張所へ情報提供を図ることでまん延防止対策への協力依頼を実施。さらには、農業者宅やほ場に出入りする各農業機械取り扱いメーカー等へもJAを通じて注意喚起を行っております。2点目に「土壌移動を防ぐ観点で機械利用組合に対する全町的な課題について」のお尋ねがございました。農作業機械等を共同で利用することは、農業経営規模拡大に伴い使用する農作業機械の大型化、高価格化が進む中においては、コスト削減の観点から必要な取り組みであると認識しております。一方で、土壌の移動による病害虫まん延拡大の観点においては、土壌移動を回避する対策を普段から講じていなければ個別経営と同様のリスクがあると考えます。まん延の範囲に関しては自分以外の第三者が介在する点や共同で使用する面積の分だけ大きくなることが想定されます。そのような中で、まん延を防止するためには、ほ場間の移動の際に機械の洗浄を徹底するなど土壌の移動を極力避けることが重要と考えております。3点目に「男爵イモに代わる抵抗性品種の作付け、それに伴う所得補償対策について」のお尋ねがありました。平成19年に町内ではじめてジャガイモシストセンチュウの発生が確認され、それを契機に生産者の間で抵抗性品種である「スノーマーチ」の作付けが始まりました。馬鈴しょは野菜の中でも品種で売り買いされる特殊なものであり、「男爵」「メークイン」の二大品種を筆頭にさまざまな品種がございます。そのような中で消費者や市場に認識され、相応の値段で取引されるようになるまでには一定の期間を要します。「スノーマーチ」の時にも作付けに伴う所得補償対策は講じておりませんし、現在のところ作物自体に対する価格補填の考えは持ち合わせておりません。しかし、今回の発生は以前とは異なる状況であり、将来に向けて「男爵」産地からの一部転換を検討しなければならない時期にあると認識しております。そのため、新たな品種の普及促進やプロモーション活動などに対する支援については要請等があれば町として積極的に対応してまいりたいと考えております。4点目の「シストセンチュウへの対策、防御策、まん延防御策等について」お尋ねがございました。昨年12月議会において、行政報告した4戸4筆の発生を含め、現在9戸19筆の発生となっており、いずれも既発生地区である2実践会にとどまっております。しかし、12月下旬の降雪、土壌凍結により土壌サンプル採取が一部実施できていないほ場があることから、融雪後速やかに検診を実施し発生ほ場を早急に特定した上で、令和4年の春耕期を迎えたいと考えております。まん延防御策といたしましては、発生ほ場に関しては、土壌の移動を防ぐための洗浄土場の施工と洗浄機設置に対する支援。また、発生ほ場と未発生ほ場との境界に畦畔や明渠施工を行う場合に支援を講じる考えであり、以上の支援はいずれも発生ほ場の生産者を対象として実施してまいります。畦畔、明渠の施工にあたっては、場所や規模、施工方法に至るまで地域で話し合いの場を設け、当事者同士の相互理解のもと実施できるようJAとともに協力してまいりたいと考えております。シストセンチュウについては、発生要因を特定することが難しく、まん延を防ぐためには、土壌の移動を防ぐことが最も効果的であると考えており、発生地区だけではなく全町的な取り組みが必要であると考えておりますので、今後において、町内全ての生産者にお願いしたい基本的な対策をまとめ、それを発信・啓蒙していくことを検討しておりますし、対策本部や対策協議会で協議された取り組みに関し、町としてしっかり対応をしてまいりたいと考えております。5点目「今後の対策でJAとの連携について」のお尋ねがございました。きたみらい農協においては、令和2年9月29日に「JAきたみらいPCN侵入・拡散防止対策実施要領」を制定し、以後、適宜見直しを行ってきており、このたびの訓子府町での発生を受け、対策に関する支援額の目安を定める等の見直しを先般行ったところでございます。具体的には、洗浄土場の設置費用、洗浄機購入費用、畦畔、明渠の設置費用などの支援率および上限額を設定しております。要領の見直しにあたっては行政も関連するため、JAとの意見交換を実施しながら進めてきた経過があり、本町として要領に定められた対策の実施にかかる費用に対してJAと同等の支援を行うべく検討中でございます。詳細につきましては、発生範囲が特定され、当事者間の協議などが全て終わらないと対象事業費が判明しないことから、補正予算として今後提案させていただきたく取り進めてまいります。今後もJAきたみらいとともにシストセンチュウまん延防止に全力を尽くす所存でございますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。以上、お尋ねのありました5点につきましてお答えをいたしましたので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。

質問 2番 西森信夫

ただいま、町長の方から回答をいただきました。非常に前向きな回答だったと思います。そこで、何点か再質問をさせていただきたいと思います。まず、はじめに、本町の畑作物、これについてでありますが、1位としまして玉ネギが1,404haほどあります。2位が小麦、これは秋まき、春まき、それに種、両方種がありますが、合わせて867haになります。3位としましてビート、これは直播、移植がありますが、合わせて684ha、4位にイモということで、これは種イモ、食用合わせて475haあるということになります。そのほか、スイートコーンだとかニンニクだとか米だとか牧草、その他があります。4位のイモ、475haのうち、このうち男爵イモ、シストセンチュウにかかっております男爵イモが36.03haあります。戸数にしまして訓子府町で103戸の農家が男爵を作っているということになります。そこで、この男爵の中には非常に一般の生食用の男爵とエコ男爵、それから減農薬男爵、フードプラン男爵があります。また、種イモにおきましても、原種があったり更新があったりと非常に中核を担っている男爵の産地が訓子府ということになります。そこで発生したシストセンチュウ。平成19年にも発生しておりますが、その今回の2回目のシストセンチュウの発生ということで非常に農民が落胆しているというか困ったというのが現状だと思います。そこでですね、19年の発生のときは訓子府、きたみらい農協の中で訓子府がまず初めに出たということで非常に問題になりました。大変なバッシングを受けて、発生ほ場の持ち主ならびに訓子府、それからJAの中で非常に問題になりました。発生地に対する諸対策をとったり、個人のほ場では拡散防止策をとったり、機械の洗浄、そして一番やっぱり困ったというのが誹謗中傷でありました。この誹謗中傷というのは、誰がどこで何を言っているのか分からないんだけども、うわさであそこが出たらしいよというのが勝手にこう触れ回って、非常にかかった人がもうどこにも行けないような状況になってしまうと。個人のプライバシーが非常に侵されたという経過がありました。一番困るのはなぜこんなシストセンチュウが出現したのか。このシストはどこから来たのか。また誰がどんな形で運んできたのか。非常に発生地の所有者が一番迷惑等の被害を被っているのが現状です。このシストが発生した原因。先ほど回答にもありましたが、どのようなものがあるのか、考察があれば伺いたいと思います。

答弁 農林商工課長 大里孝生(農林商工課長は2024年3月まで)

今、議員からご質問がありましたシストセンチュウはどのような形でまん延を起こしたのか。どこから来たのかというようなことの問いについてですけども、これにつきましては答弁でも回答したとおり調査こそ行っておりますけども、明確にここから来たというようなものは、今のところは判明していない状況であります。それは平成19年にしても現在の昨年の発生についても同じようなことでありまして、ちょっとこちらとしても、原因として土壌によるシストは運ばれてくるということは間違いないんですけども、どのような系統で、機械で入ってきたのかとか、乗用車とかそういったもので入ってきているのかとか、そういったものは残念ながら特定できていない状況にあります。

質問 2番 西森信夫

今、課長から答弁ありましたように、農業試験場におきましても、普及センターにおきましても、総合振興局におきましても、確実に訓子府にどこから入ったというのは確定できないというのが事実のようであります。それが貨物によって運ばれたものなのか、乗用によって運ばれたものなのか、まったくこう確定できないというのが現状です。そこでですね、これは19年に発生して、その時に対策をとって、非常にこれは大きな対策をとりました。選果場におきましても、集荷場におきましても、車の洗浄機を取り付けて貨物が入るたびに、その薬液のところに入ってシャワーで車体を洗って出るという非常なロスを覚悟の上、JAも行政もやっていただいたということで、19年から昨年までは発生をみなかった。非常にそれは対策した効果が出たと思います。ただ、19年に経験したようなことの繰り返しになってはならないというのが非常にわれわれ思うんですね。またこれ以上このシストセンチュウが拡散しては、やっぱり訓子府の農業が駄目になってしまいますので、これ以上の拡散は防がなきゃならんというふうに思います。注意喚起をまず徹底する方法についてお伺いをしたいと思います。

答弁 農林商工課長 大里孝生(農林商工課長は2024年3月まで)

注意喚起の具体的な手法につきましては、先ほどの答弁書でも回答したとおり、今、JAきたみらいと共に、先ほども何回も一貫して言っておりますとおり土壌によって、この病気が拡散するというようなことであります。だから、残念ながら収穫期とか植え付けとか忙しい時期になったら、畑以外に土が出てたりというような事態は散見されることは、もちろんご存じかと思いますけども、そういった部分というのをできるだけ、イモという作物でくくるんじゃなくて、全耕種で土を出さないような形の取り組みというのができないものかというようなことで、今、生産者、農協と協議をしているところです。だから、それをまったくゼロというようなことには、なかなかできないかもしれませんけども、平成19年に出て、また今回出るということは、ちょっと悪い言い方すれば対策の緩みとかいうのも振り返るとあるのではないかというような気持ちも私としては感じております。だからそういったところを努力義務というぐらいにしかならないのかもしれないですけども、どこに注意してというようなポイントをまとめて、皆さま方にお示ししようということで考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。

質問 2番 西森信夫

まず土壌の流出を防ぐというのは、これはもう当たり前の話だと思います。19年に対策をとって、2年目、3年目、あ、出ないぞということで、それが徐々に緩んでくるって、これ確かにそれはあると思います。昨日よりもあろうかと思います。ただですね、これできるだけ拡散防止を考えるというのは当然耕種農家だったら、みんな考えていることなんですね、運送業者にしても、最初はきれいに車体を洗って荷物を積んだとき、馬鈴しょをコンテナで積んだ時に出る時には当時はやっぱり洗浄機を持ってきて、畑から道路に出ないように洗ったんですが、それが3年たち5年たち6年たってくると、それが段々、段々手を抜いて、洗わなくなってくる。これが現状なんです。それでやっぱり拡散防止を防ぐ、考えた時に、先ほど実践会名だとか地番号の周知に関してお伺いしましたが、個人情報があって、なかなかそれは明示はできないというのは、これは当然だと思います。ただですね、誰が夜中に人の畑に入るか分からない。一般の乗用の方が山菜採りに来て畑のふちを歩いているというのは、たまたまありますね。そういうのがあってどういう取り締まりをしていいか、まったく農業者としても分からない。そんな中でまず畑に車が入らない、人が入らないようにするには、どうしたらいいかということを考えたときに、やっぱり畑に入らないような注意看板、これはいろんなとこに行くとたまに立っているんですね、特に網走あたりに行くと、網走あたりはシロシストというセンチュウが出ています。このシロシストにかかると、まずイモは作れなくなってしまいます。どんな品種でも作れなくなってしまう。訓子府が出てるシストというのはキイロシストセンチュウですから、シロシストよりは品種を男爵から品種を替えることによって、ほかの加工イモやスノーマーチあたりは作れるということになりますので、まず畑に一般の人、それから他の持ち主以外の人が勝手に入ることがないような、立て看板を立てていただきたい。これ畑に直接こう立てると、やっぱり機械類の非常に邪魔になりますので、畑のすぐ縁でなくても構いませんが、その地域の何か所にでもいいんですが、電柱もしくは、町の案内板等に注意看板を立てるべきではないかと思いますが、そこら辺の所見をお伺いしたいと思います。

答弁 農林商工課長 大里孝生(農林商工課長は2024年3月まで)

今、ご質問のありました立て看板の話、平成19年のときにも、発生のときに、実は生産者から農協から、そういった要望がございました。実際には、たぶん7、8か所ぐらいかと思いますけども、町内の一定の部分には立ててはおりますし、その後もそれが古くなったということで更新もしております。ただし、今のご質問では、それでは足りないというようなことで理解しておりますので、こちらとしても、もうちょっと目立つようなところにというようなことで組織、ないしJAと協議しながら、そういった部分は前向きに進めてまいりたいと思います。あともう一つ、一般の方の出入りについては、これも継続的には行政の方でやっているんですけども、広報にちょうどイモの花が咲くぐらい、景色が良くなってまいりますので、広報にも必ず馬鈴薯耕作組合、種子馬鈴薯耕作組合と連名で、そういうところを入らないでくださいというような啓発活動は継続的に行っております。ただし、まだそれでもやっぱり十分でないというようなところでもありますので、ちょっとまた手法を変えながら、そういった部分も検討してまいりたいと思います。

質問 2番 西森信夫

今、課長から答弁いただきました。よろしくお願いをしたいと思います。看板がやっぱりあれば、やはり看板を無視してまったく入る訳にいかないですね。それで他の地区に行っても看板があるということは、あ、ここは入っちゃならんだな、危ないんだなというような感情を誰しもが持つ。看板のそばの畑には、できるだけやっぱり入らない近づかないというようなことになりますので、注意喚起、啓蒙になりますが、ぜひ見えないような看板があったら立てかえていただく。足りないところがあれば増やしていただきたいというふうに思います。次にですね、土壌を防ぐ観点で機械利用組合に対する全町的な課題ということで、先ほど町長からも答弁いただきましたが、この大型機械、機械の利用ということに関しましては、まず昭和の時代に経営上、こう機械が入ってきたということで、コスト削減を目的にやっぱり機械の共同利用組合というのがすごくできたんですね、個人で持つには高価なもので持てないということで、10戸で持とう、20戸で持とうということで、いろんな共同利用組合ができました。おまけに国の補助事業によって、てん菜の大型機械利用組合たるものが訓子府にも何か所もできました。その機械利用組合などが媒介になったんでないかという話もやっぱり農家の方から出ることがあります。これがシストセンチュウの拡散につながったんではないかというような懸念が示されますが、これに関してはどのような影響があると捉えているのかお伺いをしたいと思います。

答弁 農林商工課長 大里孝生(農林商工課長は2024年3月まで)

機械の共同利用によることが原因でシストセンチュウが媒介されたんではないかというようなご質問ですけども、そこら辺も裏付けがある訳じゃないので、これがというような要因の断定等にはならないと思いますけども、先ほどの答弁にもありましたとおり、共同で持ってようと個別で持ってようと機械をほ場ごとに移動する時に洗わなければ個人でも持つ面積、共同で持つ面積は大小ありますけども、そのリスクはやっぱりあるというようなことなので、やはりそういった部分、洗浄を徹底しないといけないと思ってますし、面積が多いという部分で共同のシストになるようなリスクが高いということは否定はしておりませんけども、そういった部分、機械の共同利用というのは、やっぱり訓子府では進んでいるということで私も認識しておりますし、このシストセンチュウが発生したからといって、機械の共同利用をやめていただきたいとか、そういったことに言及するようなことは、まったく考えておりません。今後についても先ほどの初心に帰って機械の洗浄とかを徹底することができれば、そういったまん延防止は防いでいけるということで認識しております。

質問 2番 西森信夫

これ平成19年に発生した以後もですね、洗浄機の導入などにより土壌の流出を防ぐ方策が毎年こうとられていきました。しかし、洗浄と言えどもね、完全な洗浄は不可能であって、また、洗浄には個人差があるんですね、まてにこう腹の下まできれいに洗って土壌をほとんど99%ぐらい、こうきれいに洗い流す方と、次の人に渡す前に自分の仕事が終わったら、さっと洗って、それで終わりという方もいます。そうなると洗浄だけでは、これで拡散防げるのかなということになります。この他にもね、洗浄だけではなくて、対策をとるべきではなかったのかな。19年の結果をみますと、そんな感じもします。ただその機械を個人所有した方がいいんじゃないかという考えの農家の方もおります。ただそうすると非常に個人で持たなきゃなりませんから、非常に1台2千万、3千万する機械を1人で持つということになりますとコストアップが考えられて補助事業等での導入を考えなければならなくなると。個人の自己資金だけでは無理であると。1台買って済む問題ではありませんから、なかなか資金力がなくなってしまうということになります。そこで補助事業等での導入を考える場合、補助事業への道や国への調査、申請、町として可能なのかどうかをお伺いします。

答弁 農林商工課長 大里孝生(農林商工課長は2024年3月まで)

こちらについての質問ですけども、シストセンチュウが発生して共同をやめて個人で機械を導入するというような場合であっても、シストが発生したからといっての特別な補助事業が用意されている訳ではございません。だからそういったことから、シストが発生してそういったことを考えられる農業者の方も実際いらっしゃいますし、そういったご相談を受けます。だから、それであれば残念ながら新品ではなく、中古である程度の値段のものを探してもらえないだろうかとかというような対応であるとか、もし、新品でいくというようなことだったら、一般の方と同じような補助事業をご説明するような形になります。しかし、議員もご存じのとおり、最近の補助事業の個人補助事業は特にポイント制で、採択の可能性がとても低いというような課題もありますので、なかなか難しいものがあるということで認識しております。

質問 2番 西森信夫

課長の言われるのがもっともかなというふうに私は思います。シストに対する特別な国の補助はないというのが現実だと思います。新車を買うんでなくて中古でもいいんなら、それを買って対応してくれというのは、やっぱり今現在での対応かなというふうに私も思います。ただですね、この共同利用を何とかしなきゃならんというのはみんなが思っているんですね。それでなぜできないかというと、8人なり10人なりの共同の中でやっぱり損得勘定が起きる訳ですね。あいつが出たからうちらの組合でなかなか共同のトラクターを回して使おうと思っても感染したら困るどうしようということになる訳ですよ。だから機械利用組合の拡散を防ぐため、注意喚起や啓蒙は必要とは思うんですが、その利用協同組合の中でやれといってもなかなか個人攻撃になっちゃってできないんです。農家同士やっぱり対策を進めていく上で非常に精神的なものが難しくなります。そこでやっぱり第三者的な行政の力で指導していただければどうかなというふうに思うんですが、いかがですか。

答弁 農林商工課長 大里孝生(農林商工課長は2024年3月まで)

今、ご質問のありました共同利用している部分の行政への関与という部分につきましては、そういった問題がございましたら、一つの違う場合の例として、今回のシストセンチュウが発生した方とかという部分で明渠掘ったり畦畔をつけたりというような対策を具体的にお話をするときも、実際、先々週にやってまいりましたけども、発生した方と発生したほ場の隣にある方を一度にお呼びしまして、正直な話し合いというのをしてもらって、それに私ども行政、農協入って解決策を見出すというような取り組みをしてまいりましたので、そういった事例もありますから、共同でそういったなかなか難しい部分が出てるんだというようなことがありましたら、私どもとしても何とか調整とか、どのぐらいできるかはちょっと分かりませんけども、入ってまいりたいと考えております。

質問 2番 西森信夫

課長から非常に力強い、心強い回答をいただきましたが、これはJAの方にも問い合わせたんですね、農協として、JAとして、これ以上拡散してイモが作れない、ほかのものしか作れないという畑になってしまうと、農協としても困る。それから耕作者がいなくなったら農協としても困る。ただ、共同をやめなさいということは口が裂けても言えません。個人で作った共同ですからというのが農協の回答です。確かにそうだと思います。ただ、やっぱり、注意喚起ができるだろうという話をしたんですが、注意喚起をしても、やっぱり言い方があって、これ以上皆さん共同を続けて機械をこう使っていくと土がやっぱり移動しますから、みんなの畑に広がりますよぐらいでは、なかなかやめません。経済的に大変だから。だから将来的にやっぱり孫、子の代まで農業でやっていこうとするなら、今やっぱり考えるべきじゃないですかというような、やっぱり将来に向かっての指導をすべきじゃないのっていう話もしたんです。それは農家同士がそういう話じゃなくて、やっぱり行政なりJAが、何て言うのかな、指導を含めた意味でやっぱり私はすべきだというふうに思うんですね。今、課長の言われるように、やっぱり相談を、農家が困って相談をした時にやっぱり行政としてやっぱりこうじゃないですかというぐらいの相談にのっていただきたいと。力強い意見いただきましたので、今後ともやっぱり農家の力になっていただければなというふうに思います。次に、男爵にかわる抵抗性品種の作付けに関してお伺いをしますが、平成19年のときに発生したときにスノーマーチという品種をこれ農試から開発された品種を出されたんですね。このスノーマーチというのは、男爵と違って加工でもないんですが、3月以降に食べるジャガイモということでマーチという名前がついているんですね。雪が降って3月に食べれますよということでスノーマーチという名前をつけたそうです。これは3月以降になるとすごくおいしいイモなんですが、掘ってすぐ10月とか11月とか12月に食べてもそうおいしいイモじゃないです。このスノーマーチはなぜそう普及されない、市場で男爵並みに売れないのかということになると、食味もあって単価が男爵からみると低いと。で、所得率が低いからあまり作らないということになるんです。やはり北海道のイモということになりますと川田男爵が持ってきた男爵イモ、これが北海道のジャガイモという名称になっておりますので、道南の川田さんという方が男爵イモを持ってきて、道南が北海道の発祥の地になります。やっぱりみんなが作って大面積を作って価格のとれる品種というのが男爵イモになる訳ですね。これは北海道に70年も80年もかけて定着をしたジャガイモになります。そのジャガイモがやはりシストセンチュウに弱いということになりますので、本当にこれは困った問題だなというのが私の本当に実感としての思いであります。発生ほ場ではですね、男爵の栽培をしても採れませんから、男爵の栽培をやめて抵抗性品種の作付けをするんですね、加工イモを作ったりスノーマーチを作ったりするんですが、単価がとれない、所得率が低下する、経営が成り立たなくなるということになります。ただですね、今年の3月1日、今月の1日に日本農業新聞がこれ出したんですが、ジャガイモが今、急騰しているんですね。唯一日本がジャガイモの生ジャガを輸入しているのはアメリカからだけなんですね。これが非常に当初はほとんどあまりなかったんですが輸入量は2月から7月に限られていたんですが、日本政府は20年の2月、周年輸入を解禁したんですね、そして22年、今年の1月の輸入量も前年比の10倍ほどの輸入量になってしまったと。ジャガイモの消費が非常に多いんですね。それでも量販店によるとイモが足りないというのが現状です。イモを作れば売れるんですね。だから品種などやっぱり替えていただいて、そこら辺の研究をしていただいて、やっぱり訓子府に普及定着させていただきたいというふうに思うんですが、普及センター、それから試験場、JAと共同してやっぱりこういう開発をやっていただきたいというふうに思うんですが、そこら辺の所見をお伺いしたいと思います。

答弁 農林商工課長 大里孝生(農林商工課長は2024年3月まで)

今、ご質問のあった男爵イモに替わる品種をというような形なんですけども、確かに平成19年でシストセンチュウが出たときのスノーマーチという部分は男爵とはまた違う形質のイモでした。ただし、この平成19年に発生して10年ぐらいをかけて、当初のスノーマーチからすると価格はだいぶん男爵に近くはなってまいりました。共計の単価を見てみてもそういったことは言えるかと思いますけども、やはり年によっては男爵とかなりの価格差が開くときもあります。ただし、男爵イモは議員ご存じのとおりジャガイモシストセンチュウにはまったく抵抗性がないような状態ですし、ほかの馬鈴しょの重病害であるそうか病にも弱いと。だから10a当たりの総収量からいけば、男爵イモがちゃんと規格にはまる量というのは、年々、年々、訓子府でも少なくなってきているという部分で、いくら男爵が価格がよかろうと、ある程度、単位当たりの農家の収入というのは、なかなか厳しくなっているというような実態も同時に聞いております。ただし、スノーマーチとか今、試験場で開発中のイモはやっぱりそういうそうか病にも強く、シストセンチュウの抵抗性も持っていて、なおかつ、男爵より採れるという部分を開発目標に育種はしております。そういったことでも、やはり男爵が、今の地位が揺るぎないというのは、食味とかそういった点、あとは早生ですから、イモを掘ったらすぐ秋まき小麦が間違いなくまけますよというような優位性は非常に高いんであって、そういった男爵に替わる新しい品種が求められているものも事実です。先ほど農業新聞の記事で別のことで議員触れられましたけども、同じ農業新聞で今新たな品種のゆめいころというのが開発されています。それが一般栽培にのるのは、まだあと2年後ぐらいのことなんですけども、それにつきましても、先般、開催された農協の地区別懇談会の中でもJAきたみらいとしても男爵に替わる品種として、このゆめいころというのに注目していて、そういった部分が販売ベースにつながるような形で戦略を考えていかなければならないというような説明もあったところです。だからそういった部分でゆめいころというのも完全に男爵とは一致している訳じゃないんですけども、男爵並みに早生ですし、食味も男爵の系統受け継いでいますので、近いというような部分があります。こういった品種を植えていくことで、先ほどの共同の質問ともちょっと重複しますけど、土の移動プラス抵抗性品種を植えるということがシストセンチュウのまん延につながっていくと思いますので、そういったこともセットで重要な対策だということで捉えております。

質問 2番 西森信夫

今、課長の言われたようにセットでやっぱり考えていかなきゃならんというのは当然そのとおりだと思います。ゆめいころ、これ男爵並みになるにはまだ10年、15年かかるのかなというふうに思いますが、やはりこういう新品種を取り入れて価格がとれて収量もとれるというものに育て上げなければ、産地としてなかなか残っていけないなというふうに思いますので、今後ともやっぱり行政の力をお願いをしたいということを思います。ただ、本町においては、やっぱり輪作体系上、イモの作付けというのは、将来的にも必要であります。イモを作ったあとに麦がくるというサイクルになっておりますので、その他のものでは、なかなか畑が空かないと。畑が空かないところにやっぱり麦の連作をしてしまうと麦の収量も落ちるということになりますので、4年輪作、5年輪作を心がけてやっぱり本町はやってきておりますので、連作上やっぱりイモをなくす訳にいかないということになりますのでお願いをしたいなというふうに思います。収量、それから病害虫などのデータの積み上げを元にしてですね、安心してやっぱり孫、子の代まで作れる環境をやっぱり構築しなければならないなというふうに思います。次にですね、シストセンチュウの防御策、まん延策なんですが、今申し上げましたように4年輪作、5年輪作を徹底するということと抵抗性品種を作付けするんだということになりますが、まず最初に申し上げましたように、看板を立てていただいて、畑への民間人の立ち入りも禁止する、それから一番やっぱり困るのは雨風による土壌の移動、それから、どこから来るか分からない車、これがやっぱり斜網地区から来るのか、旭川地区から来るのか、帯広地区から来るのか分からない。そういう車がやっぱり土を運んできたり病気を運んできたりする訳ですね、それがどこから来てもやっぱり立て看板がある以上「あっこの辺はやっぱり注意しなきゃならんな」と注意喚起を促すような看板を再度要請したいと思います。一度やっぱりシストセンチュウが出てしまうと、何を作っても減らないんですね、これはね。減らすためには、やはり男爵を作らない。これが一番なんですね。男爵を作らないとそれ以上は増えていかないんですね。男爵のストローから樹液を吸ってシストセンチュウ菌は増えていきますから、抵抗性品種を作って、5年、10年我慢してやっと10年に1回ぐらい男爵が作れるかなというような感じになると思います。それではなかなか経営が持ちませんので、今言ったお願いしたことを行政として、ぜひ前向きに対策を打っていただきたいというふうに思います。最後になりますが、今後のJAとの対策連携についてお伺いをします。特に種芋耕作者、原種、更新用の種芋を作っている耕作者なんですが、1回出てしまうと種芋なんかほとんど作れなくなります。これらの耕作者に対する、今までイモを作ったことのない山手の作れば畑になるかなというような草地、それから離農跡地、それから放棄地あたりを種芋耕作者が希望すれば使えるようなあっせん等への考えはいかがでしょうか。お伺いいたします。

答弁 農林商工課長 大里孝生(農林商工課長は2024年3月まで)

今の種芋の生産の現状とそういった部分の種芋の作る農地をあっせんできないかという部分。こちらについては、農地の問題にも関係してくることであって、今のところ種子馬鈴薯耕作組合からは、そこまでのお話というのは実際承っておりませんけども、実際このまん延が防止するためにこちらとしては対策を打ちますけども、それで種芋がなかなか作る状況も厳しくなってきたというような部分でありましたら、そういった対策も含めて考えねばならないと思います。ただし、あっせんという部分については、種芋耕作組合であっても通常の一般の農業者の方であっても同じ公平性をもって、やっぱりそういったものを行っていかなければなりませんので、また種芋を作るにしても適地といいますか、ちょっと言い方は悪いですけど、耕作放棄地みたいなとこでは、てんで話にならんというようなことで、私も思っておりますし、そういった場所の選定とかも含めて種芋組合とかとも話をそういったことが検討できればなと考えております。

質問 2番 西森信夫

今すぐの問題でなくて、やっぱり長い将来を見越したときに、できるだけ既存のいい畑を何とか無病の状態に戻していかなきゃならん。シストセンチュウをまん延させてはならんという観点に立てば、やはり代替地を用意していくべきかなというふうに思いますので、前向きな対策対応をお願いをしておきたいと思います。次にですね、仮にJAから行政に対して道や国対しての要望書が出されたときの対応を伺いたいと思いますが、その前にJAと行政で農試、それから普及センターとの連携を図っていただいて、協力を得て、クロルピクリンという農薬があります。この農薬で畑を消毒して施策をすることをやっていただけるのかどうかをお伺いします。このクロルピクリンの消毒というのは、反当10a当たり10万円から20万円の薬剤費、費用がかかります。非常に高価になります。面積が5反とか1町ぐらいの面積でありませんから、反当たりの非常に単価が上がるということで、これはなかなか大変だけどどうなのかな、試験やってみるべきかなというふうに思いますが、そこら辺の所見をお伺いをいたします。

答弁 農林商工課長 大里孝生(農林商工課長は2024年3月まで)

今、ご質問のありましたクロルピクリン、これにつきましては、非常に府県とかで用いられる部分で、土壌消毒というような効果の高いものです。ただし、それを今、使ったとしてもジャガイモシストセンチュウの発生ほ場から外れるということがないので、こちらとしても、そのコストをかけたとて、クロルピクリンを散布したとしても男爵イモが作れるかということにはなっておりません。だから、議員もご存じかと思いますけども、一度発生したというようなことで発生ほ場に指定されたところは、今の馬鈴しょの防疫上は卒業判定というのがない状態にあります。だからわれわれも1回ほ場が発生したら、未来永劫その発生ほ場のシストが異常がないかというのを年に1回農協と行政で点検しながらやっていくというような体制をこれまでもとってきておりますので、その効果が高いことも重々認識しておりますし、その部分結構な農薬代もかかるということも認識しておりますけども、それについて、こういった発生が訓子府でも結構出てきているのでということからいっても、ちょっと現実的な対応ではないのかなということで認識しております。

質問 2番 西森信夫

非常に現実的ではないような薬剤散布で押さえるというのは現実的ではないような考えですが、ぜひ試験として、やっぱり面積が10aでも20aでも構いませんので、やってみるべきかなというふうに私は思います。お願いをしておきたいと思います。これ最後になりますが、町長に最後にお伺いしたいんですが、今後の拡散を防ぐために何としてもこう訓子府町での広がりを防いでいかなきゃならんというふうに思っています。これは男爵イモだけの問題ではなくて、仮に作れなくなれば、ほかの作物を作るということになりますので、これは使用面積などのからみがありまして、1戸の面積が非常に大面積になってきております。経営上の非常に大きな問題になってきますので、今後の行政としての対応を町長に最後にお伺いをしたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

もうご存じかと思いますけども、JAきたみらいと私どもの行政で協議会の体制を作っております。小野委員長を中心にしながら行政のやるべきこと、JAきたみらいがやるべきこと、これについて万全を期してやっていこうと。今19ほ場の中でシストセンチュウが出てると。これは雪解けになって、またその周りを検査をしていくと、さらに増えていくという可能性は十分あります。ただ現時点で私どもがやれること。これは北海道の農政部長、それから総合振興局長に対しても強く要請をしている点が何点かあります。現時点で金の問題でいくとJAも事業主体になりながらも何とか財政的な支援をしていただけないかと。例えば畦畔作ったり、いろいろしたり、洗浄したりするとか、いろんなことに対する財政的な支援です。それから検査体制です。今、農業試験場では防虫関係の専門職いないんですよ北見農試は。これは中央農試に検体持っていってですね、計っていくという、できるだけ早く検査をして結果を見て、それの対策を打つということがこれから急務だと思いますので、道の農政部に強く言っているのは、かつて病虫担当の研究員が訓子府に何人かおりました。こういう人が今、退職しておりますから、こういう人たちのアドバイスをいただけるような体制を作っていただきたい。それから農協が独自にですね、オホーツク農業協同組合連合会を中心にして、その検査体制をオールオホーツクでできないかっていう要請を渡邊勝美会長の方に要請をしていると思いますけども、なかなかシロシストの体験からですね、斜網の方はこう重たいという状況もありますけども、少なくても検査体制とその後の対応については、先ほどの答弁でも申し上げましたけども、できることは打っていくということをですね、行政としても農協と一緒になって進めていきたいと。西森議員からご指摘のありましたように、看板のこと等含めて、さまざまな提案に対してですね、現実的にどうかというのは、実際の生産者は非常に真剣です。私のとこにもついこの間、ジャガイモ振興組合の代表とその前は種芋組合の代表も来て、直接お話を聞いたりしていますので、生産者に寄り添いながら、できるだけの状況を整えながらですね、拡散を防いでいきたいと。こんなことでお許しいただきたいと思います。

質問 2番 西森信夫

よろしくお願いをしたいと思います。以上で私の質問を終わらせていただきます。

出典:訓子府町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月11日 議事録 PDF(30ページ) 間違いを知らせる