訓子府町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月9日
森林の保全と整備
2018年3月9日、訓子府町議会の一般質問で、須河徹議員が「森林の保全と整備」について質問し、町長 菊池一春、農林商工課長 遠藤琢磨が答弁しました。
- 質問者
- 須河徹 議員
- 答弁者
- 町長 菊池一春、農林商工課長 遠藤琢磨
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 須河徹
8番、須河です。町政執行方針から「森を守り育てる」について、伺います。森林の保全と整備について。荒れている森林を適切に管理することは地球温暖化防止対策や土砂災害の防止対策として重要であり、今後整備財源としての「森林環境税」の導入が予定されています。そこで次の点について伺いたいと思います。1、訓子府町の森林面積内訳(道有林、町有林、民有林)、それと森林管理現状を伺いたいと思います。それをまたどのように認識されているか。また「環境税」が導入された場合、どのように対応されるかを伺います。2番目に森林管理状況において、境界や所有者がわからない状況はないのか。森林の整備事業において所有者の協力をどう講じていく考えであるのかを伺いたいと思います。また「森林バンク」等の入をするのかを伺いたいと思います。3番目に、森林認証制度SGECエ ス ジ ェ ッ クの訓子府町の加入状況と認証の経費はどの程度か。認証制度の効果や活用をどのように考えているのか伺いたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ただいま「森林の保全と整備」について、3点のお尋ねをいただきましたのでお答えをさせていただきます。1点目に「訓子府町の森林面積内訳と森林管理状況をどのように認識しているのか、また森林環境税が導入された場合どのように対応していくのか」とのお尋ねがございました。森林調査簿と固定資産台帳により樹種、面積、森林蓄積、所有者を把握しており、ちなみに本町の森林面積は道有林が6,035ha、町有林が836ha、私有林が2,398haとなっております。森林管理の状況につきましては、道有林は北海道が、町有林が子府町が、一般民有林は所有者から委託を受けた森林組合がそれぞれ経営計画に基づき造林事業を実施するなど適正な管理に努めておりますが、民有林につきましては、所有者が管理しており、伐採後4年を経過し植林がされていない人工伐採跡地は約88haあり、本町に限らず伐採後の適切な再造林が課題になっております。再造林が進まない理由としては、林業事業体の作業員不足、苗木不足もありますが、多くは森林所有者の資金面に問題があります。そのため資金面での負担を軽減するため造林費用の一部を補助する未来につなぐ森づくり推進事業を活用した民有林振興補助金により民有林の再造林を支援しているところです。「森林環境税が導入された場合はどのように対応していくのか」とのお尋ねですが、国は、地球温暖化防止や国土保全の観点から適切な森林管理を行うための財源として、森林環境税を平成31年度の税制改正で創設し、平成36年度から国民1人当たり1千円を住民税と併せて徴収することで現在進めているようですが、いずれにしましても、制度の内容が具体的に示された段階で適切な対応をしてまいります。また、近年、手入れが行き届いていない森林の存在が顕在化していることから、そのような森林の所在市町村の役割を強化し、経営や管理を放棄した所有者から経営、管理の委託を受けた市町村が間伐等を所有者に代わり行う新たな森林管理システムが平成31年度に制度化されることから、新たな管理制度の施行に合わせ、市町村の実施する森林整備費用に充てるための森林環境譲与税が創設されます。平成30年度には森林環境税、森林環境譲与税、新たな森林管理システムにより具体的な内容が示されると思いますので、本町としても情報収集に努め適切に対応してまいります。2点目に「森林状況において、境界や所有者がわからない状況はないのか、さらに森林整備事業において所有者の協力をどう講じていくのか、森林バンク制度の導入を考えているのか」とのお尋ねがございました。森林の所有者につきましては、固定資産台帳や森林調査簿において所有者が判明しておりますので、本町において所有者不明の山林はないと認識しております。林地境界につきましては、森林所有者情報管理システムの航空写真においては境界を表示しておりますが、実際の現地における境界につきましては、地籍調査において境界石の埋設困難や埋設後不明になったなど判明しない箇所もありますが、樹種や樹齢の違いなどにより判断をしているのが現状です。なお、町有林の境界につきましては、職員がGPS機器を活用し、現地で境界確認をしながら造林事業を実施しております。森林整備事業における所有者の協力につきましては、自分の所有林状況を適切に把握し、適正な管理、造林を実施している所有者も多くいる中、さまざまな理由により再造林を実施できない所有者に対し、北海道が実施している補助制度を民有林において積極的に活用していくため、森林所有者に代わり森林事業等を行う森林組合に対し支援を行い、民有林の適切な森林整備をお願いしております。次に、森林バンク制度の導入についてでありますが、森林バンク制度は所有者が管理できない森林を市町村が引き受け、意欲ある林業経営者に貸出し集約や整備を行うもので、国は平成31年度制度開始を目指し関連法案の作成を行っており、伐採条件が悪く貸出先が見つからない場合は、市町村が無償で借り受けて林業事業者などに整備を委託する制度も盛り込むとしております。いずれにしましても、まだ具体的な方法、手続きなどが示されておりませんので、情報収集や森林所有者に対する情報発信を行い、本町として森林バンク制度による森林整備が可能かどうか検討してまいります。3点目に「森林認証制度SGECの訓子府町の加入状況と認証経費はどの程度か。また認証制度の効果や活用をどう考えているのか」とのお尋ねがありました。森林認証制度の加入状況につきましては、町有林は平成27年にSGECの認証を受けており、道有林につきましてはオホーツク圏域において同じくSGECの認証を受けております。また、本町の民有林につきましても、SGECの認証を受けている森林が約220haございます。認証に関しましては毎年書類および現地での審査があり、審査業務の委託料として30万円を支出しております。認証制度の効果や活用に関しましては、森林認証制度は、生物多様性保全や持続可能な森林経営を支援することなどにより、森林の価値を高めることを目的としておりますが、現段階では認証を受けた山林から伐採された木材の市場価格が上昇している状況ではありません。しかし、2020年東京オリンピック施設の建設において認証材を使用するとの情報もあり、それを機に認証材の付加価値が高まるものと思われます。認証制度の活用に関しましては、本町の町有林がSGECにより毎年審査、指導を受けることにより、今後の適正な町有林の管理、施業を行っていく指標なり、認証を受けることにより、木材の販売、利用に関し出されるさまざまな条件などに対応していくことができると認識しております。以上、お尋ねがありました3点について、お答えいたしましたので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
質問 8番 須河徹
それでは、森林環境税について質問したいと思いますけども、ご答弁の内容が大変不確定な要因の中ですね、大変詳しく答弁いただき、この後の質問も必要ないのかと思いますが、何点か質問させていただきます。本議会も平成29年9月14日の第3回定例議会において、議長以下5名の議員により林業木材産業の成長産業化に向けた施策の充実・強化を求める要望意見書を提出されました。木材の輸入自由化により木材価格が低迷し、国産材は採算が合わず所有者の意欲が低下し、森林の整備管理がされず放置され、荒れた森林が全国的に増加しているというような状況でございます。適切な森林整備が実施されないと、森林が密集状態で生育し、光が入らず、木は細く、丈夫で葉が茂り、日光や温室ガスの吸収力が弱くなり、このような木は根の張りが弱く台風や集中豪雨により土砂の流出や山崩れが発生し下流域において水害災害の発生につながります。このことにより、平成29年度の税制改正大綱に森林整備を進める財源として森林環境税の導入を考え、具体的な制度設計が始まっているようでございます。しかしながらまだ今のご答弁の中のように、まだ確定では、詳細についてはまだ説明されていない状況でございます。今後いろいろな面で変わっていくと思いますが、その前段でですね、本町において、どのような対応をされるかということのご質問をさせていただきます。まず本町において、森林環境税を導入するとすれば、そのメリットはどこにあるのかを伺いたいと思います。
答弁 農林商工課長 遠藤琢磨(農林商工課長は2020年3月まで)
ただいま森林環境税導入後の本町のメリットでございますけれども、森林環境税というものにつきましては議員ご承知のとおり、今、質問の中にもありましたように、森林を守り育てる、それによりまして災害の防止ですとか、そういう部分に寄与するというようなことでの税の創設でございますが、その税が各都道府県、それから市町村に、市町村の森林面積、それから従業員というんですかね、林業従事者の数ですとか、そういう部分に合わせて配分されるというような情報でございますので、本町としてもそういう部分が配分されますと、それに対応し、本町の町有林、それから民有林等に対する施業の施策補助等に活用できるというふうに考えておりますので、メリットと言えば、そういう部分での国からの費用の負担という部分になるかと思いますのでご理解願いたいと思います。
質問 8番 須河徹
今のご説明のとおり森林環境税のメリットとしては、やはり国からの整備に対する助成が非常に大きなメリットとなるということでございます。その中ですね、森林環境税は国や自治体が所有していない民有林を中心に整備を行うということも一つ明記されている訳でございますが、本町の先ほどの森林面積の中で私有林が2,398haあるということでございまして、この面についても現状はしっかりと整備されているという報告でございましたが、今後においても整備を続けていかなければならないと。これは森林環境税に対して一般的なですね、訓子府町じゃなくて、一般的なものの考え方として、荒れる森林においてですね、森林の整備管理に無関心な所有者、この人の考え方というのはどういうことかといいますとですね、まず非常に林業というのはもうからないということが前提にあって、整備管理に無関心になってしまうと。それから所有者が世代交代し木の所在が全くわからない。そんな状態の中で整備にも無関心になっていくと。それから離町や転勤により森林から離れてしまいですね、山、森林に無関心になってくと。それから整備管理の財源の経済的に手配できない。整備財源を持てない所有者も増えてきていると。それから最後にですね、整備財源を持ちながらも整備管理に対して全く無関心な所有者がいると。そういうことが積み重なってですね、山が放置され荒れてしまう森林。これに対してですね、市町村が間伐事業を行うということがこの環境税の中にも盛り込まれているようでございます。荒れた森林を誰が整備管理するのかが問題となってですね、やはり非常に森林の現場に近く、所有者に近い市町村が責任をもって整備管理を行うということになっているようでございます現在は。その中で市町村においてはですね、林地台帳の整備を確実に進めることが第一であるという具合にも明記されておりますけども、林地台帳の整備について、本町はどのような考え方であるか伺いたいと思います。
答弁 農林商工課長 遠藤琢磨(農林商工課長は2020年3月まで)
林地台帳の整備の関係でございますが、本町においてもですね、既に林地台帳、名称は林地台帳といっておりますけども、システムを導入いたしまして所有者、それから樹種、樹木面積、そういう部分の反映、それから航空写真、先ほどの回答にもありましたように航空写真を導入しての管理という部分で本町としても現在、着々と進めている部分でございます。また新年度予算でもまた説明等はさせていただきますけども、30年度にも台帳の整備、追加整備というようなことでシステムの導入も考えておりますので、そういった中で活用できる、きちんと活用できる台帳整備を現在進めているということでございますのでご理解願いたいと思います。
質問 8番 須河徹
林地台帳については本町においても進めていると。また本年度予算においても十分予算を確保し整備を進めるという答弁でございました。林地台帳を進める中でですね、本町にはいないということだと理解しているんでございますけども、所有者などによる自発的な間伐等が見込めないような森林の整備に対する市町村の役割についてですね、どのように考えているか伺いたいと思います。
答弁 農林商工課長 遠藤琢磨(農林商工課長は2020年3月まで)
本町の民有林において、所有者が自発的に整備ができない森林の対応について、町の考え方はという部分でございますけども、正直言いますと本町の民有林の中でも、やはり先ほど須河議員がご指摘のあったとおり関心がない。それからおじいちゃん、お父さんからの継承は受けたけども興味を持たない。それから逆に資金面がない。ないというんですか、なかなかそこまで資金を調達できないというような、さまざまな理由により、そのまま放置しているという森林はかなりあるかというふうに思っております。ただ中にはですね、やはりきちんと自分で施業し、管理をしている森林事業者も多々おりますので、そういった部分で差が出ているというのは間違いないと思うんですけども、ただ今後におきましてはですね、先ほど須河議員のご質問の中にもありましたように、森林バンク制度、これも国の方で今後創設しようというようなことで現在進めておりますけども、その中には須河議員が先ほどおっしゃったように自分でできない、高齢ですとか後継者不在で所有者が手入れできなくなった人工林、民有林、これを市町村に管理委託して市町村が所有者に代わって林業経営者ですとか、そういう大規模な事業者等に貸し出して造林等を行うという制度が森林バンク制度なんですけども、これに対しまして先ほどからおっしゃっている森林環境税、こういうのもそちらの方に充てながら進めたいというのが国の現在の考えでございます。ですので、この森林バンク制度、仮称でございますけども、こういう部分が森林環境税と合わせた形で今後創設され、きちんとした詳細の内容等が明らかになり、本町としてもそれに対応できる部分があればですね、当然それを活用しながら民有林の整備等を進めていかなきゃいけないというふうに考えておりますのでご理解願いたいと思います。
質問 8番 須河徹
非常に前向きに環境税を利用しようとする意志は感じました。その中でですね、非常にこれまだ国の段階で確定されていない事項なんですけども、懸念される事項が何個かあるんで、それに対してどのように考えられるかをちょっとお聞きしたいと思いますけども、市町村がですね、そういう担保のできない所有者に対して、例えば市町村が所有者の負担を軽減した上で市町村が自ら間伐を実施していくと。それから所有者が不明の場合においても市町村が間伐を代行する。それから特に整備意欲ない人に対しては市町村から間伐の取り組み要請を働きかけると。いろいろな意味で行政がやるべきことも今の段階では明示されている訳でございますけども、そういうものに対してですね、森林環境税を充てるということでありますけども、これは国の問題で本町とはそんなに関わりのないことだとは思いますけども、この施策を見るとですね、個人所有の森林整備事業にですね、公的資金である税金を投入するという状況だと思うんですよね、そのことについて、どう考えればいいのかということ。それからですね、所有者に整備資金を明らかに持っているという方が事業整備をされない場合にどうしたらいいのかと。それからもう一つはですね、これ本当にうがった見方なんですけども、公的資金を投入して整備してですね、その後、木材状況が変化して非常に大きな利益が上がったというような場合に、その利益とかそういうものはどういう状況になるのか。これは今後の課題だと思うんですけれども、この辺をどのように捉えているかをお聞きしたいと思います。
答弁 農林商工課長 遠藤琢磨(農林商工課長は2020年3月まで)
大変難しいご質問なんですけども、まず最初の方にご質問がありました、所有者に代わって市町村が間伐等の整備を行う。そのために森林環境税も使用するというような部分に関してでございますけども、あくまでですね、ちょっとまだ詳細等が出てきておりませんので、私の個人的な見解というか意見なのかもしれませんけども、あくまで、当然個人の所有の財産でございますので、自治体が勝手に荒れているから間伐をします。植林されていないので新しく苗を植えますということではなくて、やはり所有者からの意向、そういうのを汲んでですね、申し出という表現なのか申請という表現なのか、ちょっとわかりませんけども、そういうようなことも当然しながら進めていくというふうになるかと思うんですけども、簡単に荒れているから町が税金を使って何でもかんでもやりますということにはならないのかなと。それからもう1点、資金のある方が、資金という表現がいいかどうかわかりませんけども、そういう方が自分の山を放置していると。それに対しても町が放置しているから、その人から受けて造林等を行うかという部分に関しましてはですね、資金がどの程度あるかどうかというのは、ちょっと微妙な部分はありますけども、まずは自治体、町としましてはですね、やはり回答でも言ったように、いろいろな民有林の補助等も行っておりますので、そういった中で施業等を行っていただきたいというようなことも含めてお話をしながら進めていかなきゃいけないのかなと考えてはおります。簡単に町が全部やるということではなくて、あくまでも本当に後継者がいない。高齢になって自分で施業ができない。森林バンクですとか環境税に関する文言を読みましてもですね、そういうような表現になっておりますので、国も多分ある程度の条件をつけて、こういう方、こういう状況、そういった時にこういう市町村が代行してというような話が出てくるかと思うんですけども、そんな中で詳細が出てきた段階でまた対応するかというふうに思っております。それから公的資金を投入した後に利益が出て、その山を所有者が売ってどうなのかという部分に関しましてはですね、あくまでも今回の森林環境税、それから新しい森林管理の制度、森林バンク制度もそうですけども、あくまでも荒廃している森林、それによってあらゆる影響が出てくると。須河議員がおっしゃったように災害ですとか、そういう部分、それから生物の環境的な部分、いろいろな要素ありますけども、そういった中で影響がある部分、地球温暖化も含めた中でですね、そういった中での一つの対応として、対策としての森林整備、環境税の導入ということになるかと思いますので、それを利益が出たらどうするかという部分を念頭に置いて多分国の方も考えてはいないと思うんですけども、ちょっと回答になってないかもしれませんけども、今の段階での私どもの認識としては、そういうような認識に立って、これから進めなければならないと考えておりますので、ご理解願いたいと思います。
質問 8番 須河徹
やはりまだ国で確定されていない事項なんで非常に答弁しづらい質問だったなとは思います。ただこの後もし国と対応するシステムをどうこうするといった場合にはですね、やはりこういうところもしっかりと検討していただきたいなと。それともう一つはですね、森林環境税は目的税であると。そして特定財源に入り、事業に必要な市町村に配分されるというような流れになっているようでございますが、例えば過去の目的税においてですね、非常に不適切な利用があってですね、世間を騒がせたこともありました。配分された事業資金でカラオケセットやマッサージ機を購入していたとか、上部組織や関連組織の役員の手当に使われていたとか、非常に本町においての問題ではなくてですね、過去にそういう目的税の使い方があったと。やはりこういうことを反省すればですね、やはりこの環境税においてもですね、しっかり納税される方に理解していただけるようなですね、作業体系とか実施状況を確定していかなければならないと思います。そういう意思もあるかどうか、どうでしょうか。質問します。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
今、この森林環境税については、ご存じのとおりに私どもの自治体が長年国に荒れる森林をいかにして環境含めてですね、地球温暖化も含めて対応していける状況をどう作るかということで、かなり長年かかって要請をしてきた経過の中で今、国は東日本大震災の直接国民からいただいているお金の目途をつけながら、新たなる森林環境税を最大で1人1千円お金を徴収をさせていただいて、上がってくる大体対象が6,200万人といわれていますから、それで上がってくる金額が620億円という、仮に1千円としたらですね、その財源を地方譲与税等に含めて北海道とそして市町村に配分していくということの中で今、遠藤課長がるる申し上げましたとおり健全な森林運営と環境に配慮した施策をマッチングしながら、山を守って育てていくということが大筋の流れです。同時にまた私たちは1960年代の木材の自由化によって山が荒れて、管理すればするほど赤字になるという民の状況なんかも踏まえて、やはり山を持っている自治体は非常に危機的な状況としてこれを捉えていたということもありますので、須河議員が心配しているように、私どもも今までも民有林については山の持っている方、あるいは森林組合に補助をしながら、そして適切な管理・運営がなされるような指導と、そして要請もしてきたところでございますので、議員が心配しているような、森林の管理と、あるいは幾分、法の趣旨から離れていくような状況が出てはならないということも含めてですね、市町村としてこの森林環境税がより具体的に、より山を持っている方々、我々に対して適切な補助、税の配分になるようにですね、要請をこれからも続けていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
質問 8番 須河徹
非常に税の使い方に関しての本町の姿勢を伺えたと思っております。ぜひ、そういう方向でしっかりとですね、環境税を使ってしっかりとした山を管理していただきたいと思います。次にですね、非常に魅力的な森林を作るにはですね、本町にも林務担当のすばらしい職員もいる訳でございますが、やはりこういう状況になると、森林の専門家といいますかね、30年、50年レベルでの森林の育成、管理方法を考えたりですね、長期でそういう生産から販売までの計画を立てられる、そいう人も必要であるというようなことがうたわれている訳でございます。それはそういう人を育てる、人的資源の育成も必要であるというようなことも言われている訳でございますが、この森林のプロ、専門家、人材を育てるということに対してはどのように考えていますでしょうか。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
須河議員ご存じのとおりですね、かつて1970年代まではですね、私どもの職員の中で森林担当の部署も、そしてまた担当者もおられたということは、もうご存じのとおりだと思います。同時にまた森林組合と一緒の共同で歩みながら適切な町有林の管理と販売をしてきたというのが実態でございます。しかし残念ながら1990年代に入ってから、そういうベテランの山を理解している方が不配置になって、ほぼ管理運営を森林組合にお願いをし、また町有林の担当もある意味では素人のような状況が続いてきたのが現実であります。しかし今、審議会の中にかつてのそういう町有林の担当職員、それから民有林の現実的に施業等をしていた方、同時にまた森林組合の役員等も入っていただきながら、私どもの今、職員と一緒になってですね、町有林を歩き、そしてどうあるべきなのかということを含めてですね、レクチャー、指導をいただきながら、今、担当している職員が非常に能力を発揮し始めてきています。しかしこれが一般事務職ですから、異動ということを考えていくと、非常に厳しいものがありますので、今、須河議員が心配されているように、あらためてまた林業専門の職員を配置するべきではないかということはですね、今後、数年の間、動きも見ながらですね、私どもが専任職員を配置するか、あるいは現在のままでやるのか、さらにまた、もう一つは新生紀森林組合等からですね、施業等も含めて、町有林の管理も一切、森林組合にやらせてほしいという考え方も一方ではありますので、これらは慎重に町民の財産を守っていくんだという観点から判断してまいりたいというふうに思っておりますので、もうしばらくお時間をいただきたいと思います。
質問 8番 須河徹
まさに今、町長の言われたとおりに人材の育成をしっかりしていくということでございます。その中でやはり先ほど本町の森林面積を伺った訳でございますが、決して本町は北海道全体の中でも多い方の森林面積を有している訳ではございませんので、やはり人材育成、人を育てるという面でもですね、森林組合等の協力を得ながらですね、そういうプロの専門家の育成を考えていただきたいなと思います。続きましてですね、認証制度について伺いたいと思います。認証制度SGECには非常に七つの基準がありましてですね、その中の基準の一つとしては、森林の管理状態を帳簿類で整理する。森林の管理の方針と計画を策定する。定期的に契約の見直しを行い常に管理レベルの向上を図るということがあります。それから生物の多様性と保全について、しっかりと配慮して行う。それから土壌および水資源の保全と維持、森林の生態系の生産力および健全性の維持を行うと。5番目に持続的森林系のための法的、制度的枠組みを行うと。基準の6番目にですね、SGECにおいて社会経済的便益の維持、増進および地球温暖化防止への寄与と。これは認証林産物がさまざまな用途に利用され、地域の雇用拡大や、地域経済の振興に資するように努めなければならないと。中略して、さらに森林の管理、整備利用が地球温暖化防止に寄与する二酸化炭素の吸収、固定源として貢献できるよう努めなければならない。最後にモニタリングと情報公開ということがある訳でございますが、認証制度の中でですね、導入と取り組みを充実させていけばですね、森林環境税の目的と十分合致するんではないかと。またSGECの森林管理基準をクリアできればですね、非常に高度な森林環境技術や計画策定能力の向上にもつながるんではないかという具合に感じる訳でございます。その中で森林認証制度SGECには認証木材のブランド確立と有利販売というのを目標にあると思いますが、まずは基本的には、いい山を作り、いい木を作るということが一番であってですね、その後、木材のブランドを有利販売、これについては後から付いてくると。そのためには森林の保全と整備、人づくりが大切であるという具合にうたわれております。このことについてはどのように考えますでしょうか。伺います。
答弁 農林商工課長 遠藤琢磨(農林商工課長は2020年3月まで)
SGECの認証等に関してのご質問でございますけども、須河議員、今おっしゃるとおりSGEC認証制度、本町はSGECでの認証を受けておりますけれども、回答の中にも表現させていただきましたけれども、当然、毎年ですね、SGECの職員が来町しまして、丸2日かけまして書類の中身、整備、それから現地に出向いてですね、町有林全部歩く訳でなく、ちょっと2日間ですので、全部は歩けないんですけども、今までやった施業した箇所、それから今後、施業を計画している箇所、そういったところを重点的に担当の職員と一緒に回っていただいて確認をし、その結果ですね、いろいろな部分で指導を受けているという内容でございますので、当然ブランド化等に関しましてはですね、やはり先ほど来から言うように、今後ですね、現在のところはSGECで認証を受けている山の木を町が販売したとして、一般の販売価格よりも1割高い、2割高いとかっていう部分はありませんけれども、当然他の町もそうですけども、今後やはりそういうSGEC等の認証を受けている山林、毎年、毎年きちんとした指導を受け、整備をしている山林、そういうところから出る材、それからそれに対して、いろいろな施策を行っている自治体、市町村ですね、そういった部分で認められてくることは間違いないというふうに思っておりますので、その部分が今後見込まれるというんですかね、有利販売になるかどうかというのはちょっと難しいところありますけれども、ただやはり今の段階、今のいろいろな情報等をみますとですね、何もしていない山林、何の認証も受けていない、ただ管理しているだけの一般的に管理している森林、そういうところと、やはりきちんとした認証を受け、毎年のように厳しい審査を受けているところの違いというのは当然これからもどんどんとクローズアップされて国の中でもいろいろな部分での使用材価格そういった面での差というのが出てくるというのは考えられると思いますので、そういう部分に関しましても、本町としては、現在そういう部分を行っておりますので、今後もいろいろな部分で有利な部分が出てくるかなというふうには考えておりますのでご理解願いたいと思います。
質問 8番 須河徹
今、SGECの認証材の利用、使用でございますけれども、今、本町においては各施設等で認証材ではないけども、そういう利用が多くなっている、その評価も私どもは内部的にいいなと思う訳でございますけども、外部的にもかなり高い評価を受けているということを聞いておりますけども、今現在の本町の施設の木材の使用に関してどういう評価を受けられているのか、それから今後、町の施設にですね、こういう木材を使った施設整備をしていくかどうかという考えがあるのかどうか、そのことについてお聞きしたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ご存じのとおり私どもの町はSGECの国内認証を一昨年の春に取らせていただきました。これは紋別地方を中心にしてSGEC、置戸もSGECですけれども、美幌等ではSSCという国際認証の制度も、その他にもいくつかありますけども、しかし管内は北海道内でも一番森林面積の多い地方ということを言われておりまして、北海道の指導のもとに、全部が認証を取ろうということで、町有林等については認証制度をやろうということで、最終的には北見も含めて全部の公共団体の森林については認証を入ったと。今そういう状況でありますけども、現実的には私は二つほど、その時に言わせていただきました。一つは北海道有林も入っていないじゃないかと。道有林も入っていないのに、うちの町で言いますと6,035haの道有林があって、町有林は836haだと。やはり道有林が入らないのはどうなのかと。それから入ったからといって認証材が価格的に考慮されるのかということを含めて、ちょっと二の足を踏んでいたということもありましたけども、最終的には今、北海道も含めて、先ほど言いましたように入った。そして価格等についてもやはりこれからの東京オリンピックで認証材を使っていこうということがどうやら気運的に盛り上がってきていますので、この機会ですから管内上げて、北海道上げてですね、認証材を価格等も含めた配慮をしていくということがですね、これからいよいよ始まってくるのではないかと。その点で言いますと多くの自然林や山林を持っています北海道の市町村が、その運動の先頭に立っていくということが現実的なことですので、さらに評価を高めていくことをしていかなきゃならないと思います。同時にまた、うちの町では、もうご存じのとおり一昨年の4月にオープンしたこども園が町有林の木を2千本ほど伐採をさせていただいて、そして集成を加えて、今の建物を建てたことです。これはもう何度もお話させていただいておりますように、日本照明学会の普及奨励賞、そして林野庁長官賞、これは木材建築に対する全国のナンバー2ということでの評価、そしてまた最近では赤レンガ建築賞もナンバー2の評価をいただいて、非常に木材建築としては高い評価をいただいているというのが状況でございます。しかし今スポーツセンターを見てもおわかりのとおり、その木材を使ったという中には、やはり補助制度がちゃんとしていたという問題があります。これは基金活用で4億数千万円の補助金をこども園の時はいただきました。しかし今、これ森林関係を使った建築物に対する補助制度とか基金制度というのは全くないというのが現実的でありますから、各市町村は非常に苦慮しているというのが実際のところです。これらも含めてですね、スポーツセンターも引き続き町有林等の木を使ってということも内部検討させていただきましたけども、財源的には非常に厳しいということで断念せざるを得なかったと。この間、赤レンガ賞の懇談会が道庁の赤レンガで行われた時にも副知事はじめ、道庁の職員等もたくさん出席しておりましたけども、その中でもやはり森林を行政的に森林を推進していくためには、もっとやはり国上げて森林に対するやはり補助、あるいは税の優遇等も含めてですね、やっていかないと駄目だということを直接申し上げたところですけども、その辺ではまだまだ解決しなければならないことがたくさんあるということも含めて、現時点での状況でございますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 8番 須河徹
非常に前向きな考えと、それからやはり国の対策もしっかりと要望していかなければならないと感じるところでございます。非常に全国から集める環境税に対してですね、しっかりと活用していかなければならない義務がやはり山林の市町村にはあると思います。森林の保全と整備はですね、やはり山や沢の崩れ、水害を起こさぬようにですね、防災機能、国土保全機能、水源涵養機能を大事にですね、非常に本町は人を育てることが上手な町だと思います。それと同じようにですね、やはり山をしっかりと育てていくことをお願い申し上げまして、質問を終わりたいと思います。最後に全般、町長の方から何かあれば伺いたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
議員から再三の質問の中であれしていましたように、やはり森林環境税を一つの契機にして私たちが公の町有林だけではなくて、民有林も適切な管理が行われるような状況をやはり森林組合とも協力しながら、やはり作っていかなきゃならないというのが第1点目であります。同時にまた森林環境税が現時点では数年後に具体的になってまいりますけれども、六百数十億円のこの金額についても町有林も含めてですね、有効に使うような状況というのは、やはりできていかなきゃならないのではないのかというのが2点目です。3点目には、せっかく認証材を取った、これは認証材を取るということは価格の面もありますけども、私どもの町有林に対する評価というのは非常に高い。これは京都大学の森林関係やSGECの審査委員が毎年のように来ていますけども、この町有林の広葉樹、針葉樹、そして間伐等含めてですね、これほど適切にやられている町有林というのはそんなに数はないという高い評価をいただいています。そのことは逆に言うと国内認証をもらった中でですね、森林の診断も含めてですね、やはり受けているということも、この認証材については、非常に私たちはなるほどということで学ばせていただいているということもありますので、これらも含めてですね、森林行政全体が前へ行くように、とりわけ審議会でも意見がございますけれども、やはり職員をどういうふうに育て、そして位置付けていくかという課題にもですね、できるだけ早く結論を出していきたいと考えておりますのでご理解をいただきたいと思います。
質問 8番 須河徹
これで私の質問を終わらせていただきます。