訓子府町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月9日
基幹産業の農業発展と基盤整備事業について
2015年12月9日、訓子府町議会の一般質問で、須河徹議員が「基幹産業の農業発展と基盤整備事業について」質問し、町長 菊池一春、農林商工課長 村口鉄哉が答弁しました。
- 質問者
- 須河徹 議員
- 答弁者
- 町長 菊池一春、農林商工課長 村口鉄哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 須河徹
それでは、2点目の質問に入らせていただきたいと思います。2点目につきましては、基幹産業の農業発展と基盤整備事業について伺いたいと思います。訓子府町は農地基盤整備、畜産振興事業など、農業のインフラ整備事業に取り組み、農業生産額は高く、各事業の効果の結果だと思っている次第でございます。しかしながら、最近、気象変化が大きく、集中豪雨の発生が多くなりですね、河川の一部氾濫、または氾濫の危険の高いところなどですね、改修事業の早期着工、完成等が求められております。その原因としてですね、気象変動による集中豪雨の発生と、もう一つは、上流部の農地整備によりですね、土地改良が進み、急激な排水路の増水が原因であるという具合にされております。今現在、平成25年から平成37年までの間にですね、道営の基盤整備事業が120億円ほどの予算で始まっております。整地面積が216.5ha、暗渠あんきょ排水が1,069.4ha、客土が673.4ha、心土破砕が1,251.1ha、附帯明渠めいきょが4,750mと非常に規模の大きな事業で、また年数も非常に長い事業となっております。補助率については、基本的には、国費52%、道費28%、受益者負担が20%と、負担金においても決して安い金額ではない状況で進められております。これらの整備事業が進めば前段にありました集中豪雨の発生によるですね、下流域の河川、小排水路、農地内の明渠、治山施設の溢水いっすい、氾濫、土砂流入などでですね、下流部の生産性の非常に高い優良農地で表土の流出、土砂流入等の被害が発生する状況にあります。そのことについて伺いたいと思います。まず、1点目はですね、基盤整備事業の排水対策をどのようにお考えになっておられるか。それから、2番目としては、下流排水路の現状と対策を伺いたい。3番目にですね、治山施設の機能の現状と今後の対策とこの3点を伺いたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ただいま「基幹産業の農業発展と基盤整備事業について」3点のお尋ねをいただきましたのでお答えをいたします。まず、1点目の「基盤整備事業の排水対策の考え方」についてのお尋ねでありますが、町が維持管理しております排水路や小河川において、整備する場所としては、未整備区間、排水断面の不足する場所、そして既存の排水施設が壊れているところを基本とし、補助事業によって整備を進めております。次に、2点目の「下流域の排水路の現状と対策」についてのお尋ねでありますが、現在、下流域の現状は、降雨による畑からの表土流亡などにより土砂が堆積している状況にあります。このようなことから、排水路断面を確保するため、多面的機能支払交付金事業を活用し、土砂上げを実施しているところであります。次に、3点目の「治山施設の機能の現状と対策」についてのお尋ねでありますが、治山施設の機能は、沢地に治山ダムなどを造り、土砂をためることによって、山林内の浸食を防ぐことを機能としておりますので、既に整備された治山施設は、土砂が満杯状態となって山林が安定している状態と認識しております。今後は、国や道の補助事業を基本に整備を考えておりますし、排水路と同様に施設が壊れた場合には補助事業を利用し、改修を行っていきたいと考えているところであります。最後に、排水路や治山施設の整備につきましては、それぞれの補助事業を基本として整備することになりますが、現時点では大きな災害を想定した施設整備となっていないことから、最近の異常気象や大雨などに対応できる補助事業の設計基準を緩和するように、国や道に対し、要請を行っていきたいと考えております。また、国や道が管理しております河川につきましても、引き続き継続的な土砂上げを行うよう要請をしていきたいと考えております。以上、3点についてお答えをしましたので、ご理解賜りたいと存じます。
質問 2番 須河徹
ただいま、ご答弁いただきました。3点の答弁いただきまして、今、訓子府、高速道路ができてですね、付帯設備で実郷、協成あたりの河川の改修が大幅に進みまして、下流地域においては非常にその危険性が薄くなってきていると。非常に良い状況で進んでいるということであります。そんな中ですね、やはり今、非常に細かいところの話の質問になると思いますけども、基盤整備事業は根本的に農地内の整備をする事業でございまして、そこにおいては均きん平ぺい・暗渠等を、また、附帯明渠等を掘りますけども、それの排水においては、農地以外から小排水路まで落ち込んでいくと。そこのところの整備がですね、非常に現状では、この言い方がいいのかどうかは別といたしまして、統一されていないというか、対策について見えないという状況でありましてですね、これが非常に集中豪雨等において、非常に危険な状況になっているというように感じているわけでございますけれども、その辺の農地の附帯明渠等から地域の排水路、また、流れ、流末処理等の整備について、どのようにお考えでしょうか。
答弁 農林商工課長 村口鉄哉(農林商工課長は2016年3月まで)
基盤整備の排水路の考え方の基本となるのは、排水路までの接続については、基本的に農地側で行うというのが、一般的な考え方というふうに思いますので、敷地的には、農地の横に町が管理している排水路があるということでありますので、基本的には、農地の所有している方が表面排水を排水路に接続するというかたちになりますので、基本的には、接続までは農地側が行うという考えであります。個々の場所で判断しなければなりませんので、単純に町の持っている敷地内に排水路がある部分については町が管理すると。個人の所有地内にある排水路については、基本的に個人が行うというような分け方というふうに思いますし、その個人に関わる部分の排出については、全て農業基盤の補助対象になりますし、逆にほ場内の排水路を整備する場合については、町の負担を伴うというかたちには補助事業的にはなっておりませんので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 2番 須河徹
今、課長が説明されたとおりだと思います。それが故にですね、非常に整備ほ場から抜けた後の水処理については、非常に不安定な状況になっているというのが現実でございます。基本的に水は高いところから低いところへ流れるというのが原則でございまして、上の方から落とし込んだ水が当然、下流部においてですね、集中豪雨等がくれば溢水、氾濫が起きると。今この中では非常にまだ大きな被害が出ていないと。また、そういうものを想定していないということでございますけれども、最近の気象状況を見ればですね、地域限定の集中豪雨等がありまして、早急にこの対策を打っていかなければ、本当に手の施しようがない状況になる可能性も大きいと思います。それについて、やはり行政を中心にですね、対策を打っていかなければならない時代に入ったのではないのかなと思っているところでございますので、この辺の検討をお願いしたいというところでございます。また、下流域の排水路は今言ったとおりですね、上流部の農地の整備が進めば進むほど、氾濫の危険性があると。特に局所的な短時間降雨量の増大がありまして、水量が増え、上流部より、先ほど言ったように、その中間部の整備されていないところから法面のりめんの崩壊、土砂の流入、土石の排水路への流入等によってですね、排水容量、断面容量が少なくなってそこからまた溢水、氾濫の危険性が高くなると。これについては、地先の農業者等、また地域の地主等が自費、また、それから先ほどの整備事業も含めた中での対策を行っているというところでございますが、これはやはり根本的にですね、どうしたらいいのかという対策を立てる必要があるとは思うんですけれども、その辺についての見解はどのようなものでしょうか。
答弁 農林商工課長 村口鉄哉(農林商工課長は2016年3月まで)
最近の集中豪雨等で表土流亡、それから雨も含めて、多く発生するということで、平成20年と21年に道のお金を利用させていただきまして、農地の流亡対策ということで、農地防災機能増進事業ということで調査事業をさせていただいております。そのときに本町における表土流亡の要因、それから対策として、ワークショップ、構成員につきましては、その当時の実践会長、それからJA、そして土地改良区、そして町というかたちでワークショップを開催させていただいて、災害の要因は何かということで、いろんな部分の要因として、表現されております。その中の一つとして、気象要因、これについては、今、議員がおっしゃられたとおり平成10年以降の強い雨が頻繁に発生しているということであります。それから、地質的な要因としては、本町における地質的な要因として、緩衝力が低い、それから浸透力が低い、そういう土壌であるということが、表土が流亡しやすい。それから地形的な要因としましては、丘陵地帯が多く、傾斜が長いほ場ほど表土流亡が多いと。それと農地サイドとしまして、緩衝地帯、それから土留、土砂溜ですね、そういう場所の設置場所が少ないというような要因から表土流亡があるということであります。排水路の設計におきましては、基本的に雨の量を計算された排水断面ということでありますので、それにプラス土砂が流亡しますので、プラスされるということでありますので、対策としましては、表土流亡、土砂をどうやってとどめるのかということが基本になるかというふうに思いますので、これは負担も伴いますので、農業者の方の負担が多くなるわけでありますけれども、先ほど出ていましたとおり今後、平成三十数年まで基盤整備はありますので、ぜひその中でやっていただきたいというふうに思います。その中では畦けい畔はんの設置とか、それから緩衝地帯の増加とか、法面の保護、それと一般的に言います暗渠の排水整備、心土破砕、区画整備、そういうようなかたちでやっていただければなというふうに思いますので、やはりこれは農業者の皆さまの理解がないと表土流亡が少なくなっていかないと思いますし、行政的に言いますと今のはハード的な部分でありますけれども、ソフト的に言いますと多面的機能において緑肥の植栽、要するに後作の部分の植栽をするというような部分でも26年度から全町的にそういう制度を設けておりますので、ぜひご利用いただいて表土流亡対策についてご理解をいただきたいと思います。
質問 2番 須河徹
ただいまのご答弁いただいたんですけども、今、課長が言われたことは、これ多分ですね「大雨から農地を守るために」ということで、これオホーツク総合振興局から非常に今の話について、対策等が明記された書類がございます。この書類をもってしてでもですね、やはり現実にはそうはなっていないと。例えば、上流部の畑地整備事業においてですね、下流部の排水路まで補助金が出てですね、整備ができるかと。今そこがまず今の段階では無理な状況だということも十分理解しているわけでございます。やはりその中で指をくわえて待っていると、先ほど申しましたように非常に生産性の高い農地がですね、土砂で埋もれてしまうという危険性が高くなっているということでございまして、これ対策等については、この後また後で伺いたいと思います。次にですね、治山施設の話でございますけれども、先ほどご答弁にありましたように、沢等のですね、水を止めたり浸食を防ぐということを機能としているということのご説明でありました。この治山施設は完全にですね、今多くの施設が土砂が満杯状態となっておりまして、治山の上にある、先ほど農地、もしくは大雨で流れてくる水がですね、土石を含んだ水を受け止められない治山になっているというのが現状であります。そのまま下流まで土砂が流れ込む、また流木があれば流れ込む、それだけの治山の施設であればまだよろしいんですけれども、ひどい治山になればですね、治山サイドの法面のりめんが削られてですね、基礎ベースが出てきて、いずれ崩壊につながるのではないのかなというような治山施設も見られます。それについては、やはりその下流にある農地等の地主がですね、自らの資金をもってですね、何とかそうならないように補修しているという現状もございます。そういう面でこれについてもですね、やはり治山の不足等、非常に国の制約、道の制約もあって厳しいところもあると思いますけれども、この状況を打破するために、やはりいろんなアイデアを道なり振興局に持っていってですね、解決策を早急に見つけていただきたいなと思うところでございます。先ほどの下流の排水路におきましても、例えば排水能力を30%上げるとすればですね、これ私、素人なので、この計算の仕方がいいのかどうかは別として、縦横高さ1m、1㎥のものを高さ30cm上げることによって1.3㎥になるのだろうと、単純に言えば30%の容量がそこで増えるだろうと。そうすれば恒久的な対策ではないですけれども、高さ30cm、幅60cm程度の畔あぜを設置することによって、しばらくの間は大きな被害を出さなくて済むのかな。それに対する事業がもしやれるのであればですね、今の既存の基準の中では到底そこはできませんけれども、そういうものをやはり振興局、道なりに提案してですね、予算措置をとっていただけるように、ご努力願いたいなというふうに思います。やはり時間もちょっと迫ってきたんですけれども、これらの地域対策は訓子府町だけの問題として取り上げますとですね、非常に理解が得られない。「我々は第一に海を汚さないんだ」と、「河川を汚さないんだ」と、「オホーツク海を汚さないんだ」という名目をもってですね、こういう事業のご提案をしていただきたいなと思うわけでございます。そして、先人たちが育てた大変肥沃ひ よ くな土地とですね、作物の生産高をしっかりと守ってですね、後世につなげていきたいと思っているわけでございます。また、長年にわたり、訓子府町はですね、非常に大きな金額を投入してですね、基盤整備事業をやってまいりました。それを天候異常だという理由だけでですね、むざむざ埋没させるのは非常にもったいないなと思うわけでございます。今一度ですね、異常気象に負けない防災対策を整えていかなければならないと思うわけでございますけれども、町長いかがですか、この辺はどのようにお考えでしょうか。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
農業を基幹産業とする訓子府町です。年間生産総額が120億円前後を超えるに至った私どもの町の農業行政や、今で言うJAきたみらい含めて、あるいはまた生産者のご努力で管内でも生産額の高い町として君臨しているということは、もう須河議員もご理解しているとおりでございます。それは一方では、表の部分と負の部分がやはりありまして、基盤整備は平地から始まっていったという歴史があります。中段、そして上層といいましょうか、高台の方に至るに至っては、もうその流水溝や、あるいは河川のU字溝や、いろんなことではもうまかたしない、ちょっとした水量が多くなったり集中豪雨がくると一気に水が下流に流れていく。同時にまた、あまり言いたくありませんけど、畑の均きん平ぺいももうがんけのギリギリまで畑を耕していく。雨降ったら機械は大型化していく、そして土地が固まる、ドッと集中豪雨がくると表土はガッと下に流れてくる。これを町でやれということ自体が困っちゃう本当のこと言うと。だけど、放ってはおけない。さらにまた新しく今回も穂波川や高園やいろんなところから要望、清住の方からも出ています。かつて河川だったものを埋めて畑にしている。それがどんどん地下水が流れて下が湿気が増してきて生産量が上がらない。これも何とかしてほしいという状況の中で、今、頭を悩ましています。それから、森林の関係でいくと、さっき言った治山事業です。何度もやりました道庁とも国とも。例えば、鍋島の沢です。ゴロゴロ石が流れてくる。道庁は治山でできたダムが埋まったのはこれで事業完成だと言います。事業完成だと言ったって上から石が流れてくるじゃないかと。何とかしてほしいという話をします。できませんと言います。それで何をやるかと言ったら、かごを積み上げていくわけですよ。それは河野の沢もそうです。こう言いながら、道庁も何としても今それをより現実的なものにしていこうという努力を重ねておりますので、私はもう一点だけ言わせてもらいますけど、これは町長になってからもう特に紅葉川、北栄の山本さんのところは、いつも同じようにあそこは越水して、下流の方も含めて。被害で流れた部分は復旧するけども原状に復旧するだけだと。過去の歴史からいって30cm上まで流れているのに、どうしてここをいっぺんにやらないんだと言ったら、災害復旧というのはそういうものではないと言います。だから農水省に飛び込みました。おかしいって、現場主義ではないって、それをやれるようにしてくれと言ったら、自分でやれと言います。だから一部町の負担で最近では2千万円ほど負担しながら、できるだけ川を乗り越えないようなこともやりなさいということを私たちの方では努力しています。これらも含めて、10年間で平成24年から34年までかけて120億円のお金を投入するわけです。これはさっきのスポーツセンターやいろいろな話が出たが桁が違う。農業の町だということと、受益者負担が20%、それから町もいくぶんの負担ももちろんしています。だから、いろんな事業を展開しながら、要請しながら、見直しも求めながら、何とか現実に即した原状復旧をやっていかなければならないというのが私自身の仕事でもあると思っていますので、だから、やはり地元の農家の力と行政と道と国が一体になって現場を見つめながら、一定の予算投入をしながら、私はここを乗り越えていかなければならないなというふうに思っています。先ほどちょっとありましたけれども高規格道路ができたおかげで実郷地区やあの辺のそういう河川のうんぬんについては、かなり排水路も含めて整備されてきています。河野の沢も高速が通ったことで、もうあそこは下村運輸のところなんかあふれなくなりました。だから、いろんな事業も一緒に合わせ持ちながら、何としても農家の生産を上げていく。状況によっては、今回の農業のTPP関連で整備事業の補正が組まれるとか、新年度予算は増額するとかって。私はある意味では、ここを最大限に利用させてもらう。そして、少しでも前へ、地元の農家の人たちが安心して農業を続けていけるような状況をつくっていくというのが私の与えられた仕事だと思っていますので、一緒になってJAきたみらい、私ども訓子府町、北海道庁、それに開発合わせて、これからも声を出して要請し、そして実施していきたいと思っておりますので、ご理解賜りたいと思います。
質問 2番 須河徹
今、町長から答弁された、まさに私もそのとおりだと思います。ここでですね、村口課長にお願いしたいのは、私が村口課長という言い方は、ちょっとおかしいかもしれませんけども、私どもは、農業者というのは、非常に土木、排水に関しては素人でございます。今、道、国の予算がとれない中でですね、やはり訓子府町のこの排水に対して、農業者ができる範囲、また、町の排水路へつなぐまでの間、また、それ以降についてですね、一つのモデルのパターンをですね、例えば土留めをきちんとつけるんだ、沈砂池を造るんだ、暗渠排水、枡をつけて静かに水を落とすんだというようなモデルのかたちをつくっていただきですね、やはり地先の人たちにも理解を得ながら進めていくということが必要ではないのかなと。また、それと伴いながらですね、当然、道、国の予算を取りながら大きな事業は進めていくということでございます。その辺の何といいますかね、適宜のやり方等ご提案することがあればですね、提案していただき、できるだけ被害を少なくもっていくと。減災にもっていくということの、そのことに対してのお力添えをいただきたいと思うところでございます。非常に話がいろんなところにいっておりますけども、これを持ちまして、私の一般質問を終了させていただきます。