みんなの議会

訓子府町議会 平成27年第2回定例会 2015年6月23日

農業政策について

2015年6月23日、訓子府町議会の一般質問で、西森信夫議員が「農業政策について」質問し、町長 菊池一春、農業委員会会長 清井敏行、農林商工課長 村口鉄哉、農業委員会事務局長 竹村治実が答弁しました。

質問者
西森信夫 議員
答弁者
町長 菊池一春、農業委員会会長 清井敏行、農林商工課長 村口鉄哉、農業委員会事務局長 竹村治実

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 西森信夫

8番、西森です。今日は町民を代表し、農業政策について質問をいたします。私は、本町開拓者の3代目でございまして、先祖は高知県高岡郡東津野村船戸出身でございます。坂本龍馬が土佐藩を脱藩し、京都へ向かった道が現存するところでもございます。また、四万十川の源流地点でもあります。その地から蝦夷地開拓の志をもって訓子府を目指し、私が3代目になったわけでございます。生まれてから現在まで農業一筋、汗を流してまいりましたが、本町の基幹産業と言われる農業にとっても世の中のグローバル化に伴い、苦戦を強いられる日々が続く昨今でございます。本日は農業政策についての質問になりますが、本町の農家の現状と行政としてどのような対策支援を考えていくのかを中心に町政執行者の町長に質問したいと考えます。議会での一般質問は、初めてですし、大変不慣れで要領を得ませんが簡潔な問いを心掛けますので、基本的な方針、進んでいく道を示していただければ幸いと考えますので答弁をお願いします。農業政策について、平成28年に開基120年を迎える訓子府町、開拓来3代目、4代目の町民が日々の生業に汗を流しているところです。平成27年度町政執行方針のまちづくり目標実現に向けた主な施策の3点目に掲げられた「農業生産額の向上と商工業の振興を通じて発展する町づくりについて」とありますが、本町の基幹産業である農業政策の今後についてお伺いします。1点目、農業経営規模拡大に伴う、資金づくり問題に関する行政としての施策、支援について。この農業経営規模拡大、なぜ経営規模拡大をするのかということになりますが、世の中のグローバル化に伴い、どこの国からでも大変安価な農産物が輸入されてまいります。今メディアで騒がれているTPP問題です。その安価な農産物に対し、面積を広げコストを下げ生産しなければ経営していけない現状がございます。この多額の資金が必要となることになりますが、町としての見解をお伺いします。2点目、農地取得、流動化に伴う対策、課題について。農業をやっている以上、やめる人もございます。農業をやめる人がいて、その農地を買い受けする人がいるから現在の訓子府はまだ耕作放棄地が少なく済んでおりますが、いずれ農地が売れなくなるときが目前に迫ってきております。これらに対し、どのような対策を考えるかお伺いいたします。3点目、農業生産法人化への現状の取り組みと今後の課題について。近年、国内、北海道においても農業の法人化に向けての取り組みが進んでいるところでありますが、本町農業における法人化に対する現状と今後の課題、町、行政としての取り組み、支援についてお伺いします。以上、3点お伺いします。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

ただいま「農業政策について」3点のお尋ねをいただきましたが、1点目につきましては私のほうから回答させていただきますけれども、2点目、3点目は権限の分野に及びますので、独立した行政委員会である農業委員会のほうから回答をさせていただきます。まず、1点目の「農業経営の規模拡大に伴う資金問題に関する行政としての施策、支援について」のお尋ねがありましたが、本町では国の制度である農業経営基盤強化資金、略称スーパーL資金を制度創設時の平成6年から活用している状況です。本資金は、認定農業者であれば借り入れ可能で、規模拡大はもちろんのこと農業経営に必要な投資に幅広く利用できる内容となっており、これまでの間、都度見直しが行われ現在に至っております。本町を含む行政の支援として、平成6年度から平成23年度までに農業者が借り入れした本資金については、原則として償還終了時まで、国と北海道と本町による利子助成が行われております。また、平成24年度以降のスーパーL資金は、人・農地プランに位置付けられている中心経営体であれば、貸付実行日から5年後の前日まで実質無利子とする国の金利負担軽減措置が講じられる内容変更が行われております。そのため、以後は地方公共団体による利子助成は廃止されております。今後とも、本町としましては、農業経営の規模拡大に伴う資金としてスーパーL資金を活用してまいりたいと考えております。以上が私の1点目の回答でございます。

答弁 農業委員会会長 清井敏行(農業委員会会長は2016年3月まで)

先に町長のほうから回答がありましたように、2点目以降は私のほうから回答させていただきます。それでは、2点目の「農地取得、流動化に伴う施策、課題について」お答えいたします。農地の売買によるあっせん状況につきましては、平成24年度が59ha、平成25年度が72ha、平成26年度が48haと近年は50ha前後で農地の売買が推移をしております。本町の農家戸数は現在306戸で、町内の農地面積は6,940haとなっており、町内農業者の単純な経営面積は1戸当たり22ha程度となっております。その内60歳以上で農業後継者のいない農家が44戸おり、その農地面積が700ha程度となっております。農家戸数で申しますと14%程度で、農地面積で申しますと10%程度を占めております。この農家全てが5年後または10年後に流動する農地とは限りませんが、仮に将来売買等を行うことになると、年間70ha程度が流動することになります。その他にも経営状況が悪くやむなく離農する農家を含めますと、さらに流動する面積が増えることも予想されます。また、近年、TPP問題等における農業情勢の不透明感から農地の買い控えがあると考えております。現在、農地の流動化も順調には行われておりますが、将来、条件等が悪い土地については、流動化が進まなくなることも予想されるため、今後においては町・農協も含めて対応を検討していく必要性があると感じているところです。次に、3点目の「農業生産法人化への現状の取り組みと、今後の課題について」お答えいたします。現在の農業生産法人の数につきましては、本年度のTMRセンター方式による1法人の設立を含め、町内の農業生産法人数は16法人でありますが、その他に今年度1法人が設立するとの話を聞いております。町では平成16年度から、法人化に意欲のある農業者および法人経営を行っている農業者の法人研修会への参加や、先進地視察に対し、交通費や宿泊費の2分の1の助成を行っております。今後におきましては、農家戸数の減少や後継者不足、農業従事者の高齢化、労働不足が進む中、地域農業を維持・発展させていくためには、効率的な経営体の育成・確保と農地の利用集積、経営体の体質強化を図ることが重要となっていくと思います。こうした課題に対応するための一つの有効な手段として、農業経営の法人化が言われております。特に、複数農家による農業経営の法人化は、地域の中核的な担い手として、経営の合理化や地域性の向上を図るだけでなく、地域における農地の受け手や、雇用の創出等が期待されております。本町におきましては、研修会の参加や先進地視察に対する交通費や宿泊費の助成制度を広く利用していただくために周知を行ってまいります。以上、お尋ねのありました3点についてお答えしましたので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。

質問 8番 西森信夫

ただいま、お答えいただきましたが、1点目の農業経営規模拡大に伴う資金づくり、これ非常に農家、特に、訓子府だけじゃないんですが、農家はお金がありません。非常にいいように見えます外見は。しっかりした住宅、すごいD型ハウス、大型機械たくさん走っている。中身はお金がないのが現状です。そのお金がない中でなぜ農家をやっていくんだ。これは開拓魂で永遠と続いてきて世襲で農家をやっている。これは現状だと思います。親の背中を見て子どもは農家をやるというようなかたちになっていると思います。先ほど農業委員会会長からも言われましたが、訓子府町の平均的な営農面積は全道的にみても決して多い面積ではございません。訓子府が大体4,800ha、きたみらいの中では多いほうですが、残っている組合員が約300戸、割り返しますと大体15から20ha、22haぐらいになります。十勝あたりをみますと大体訓子府の3倍ぐらい持っています。50から60haほどもっています。その中でやはり訓子府も十勝、それから全道、全国、世界とやはり渡り合っていかなきゃならん。そういう宿命を訓子府の農家はもっている。後継者問題ともからみますが、経営面積は本町にとっても営農継続のためにも決して避けてはとおれぬ問題であり、面積が少ないということになれば施設園芸のような手間のかかる高収益の上がる作物に変更しなければやっていけない現状がございます。これに関して将来的にはどういうかたちにもっていけばいいか、行政としてどういう指導をしていくか、ここら辺のお考え方を町長にお聞きしたいと思います。

答弁 農林商工課長 村口鉄哉(農林商工課長は2016年3月まで)

それでは、私のほうから、本町における農業の柱として何を目指すのかというようなご質問かと思います。議員言われるとおり本町の面積については、20haから22ha、それから十勝についてはその3倍というようなお話であります。この経営面積の中で本町はどういうような目標としてやるのかということで考えてみますと、やはり全町面積が議員から4,800haというようなお話をされましたけども、耕地面積としては6千haであります。単純にこれが60haとすれば農家戸数が100、現実に300戸が100になるということはあり得ません。ですので現実的な部分としては、量ではなく質というふうに考えております。その中で、本町の農業の経営の仕方として現在クリーン農業、総称して申し訳ありませんけども、特別栽培、それから無農薬栽培といっていいのか、ちょっと私も詳しくわかりませんけども、それがどんどん本町としては、玉ねぎ、じゃがいも含めてすすめられてきていると思います。ですので、収益性の高い、価格の高い生産物を生産し、経営面積は少なくても単価が高い農作物を売って経営を安定していくということを目指すんではないだろうかというふうに思います。それに行政としてすすめる支援をしていくということで、JAさんも含め、いろんなかたちで支援をしたり、それから助成をしているというふうに思っておりますし、補助事業についても、そういうようなかたちですすめてきているということで支援をしているような状況であります。

質問 8番 西森信夫

今、課長から説明がございましたが、先ほど町長からは資金に関しては国のスーパーL資金があるじゃないかと。ほとんどがそのスーパーL資金を使っている。それから地方公共団体も利子補給をしておりましたが現在中止していると。ただ、うちの町は純然たる農村の町でありまして、農家がだめになれば町もだめになるというような町でございます。この地方公共団体はどこも中止しているから、うちも中止するんだという考えがまだあるのか、これをもう少し考えてみようという考えはないのかお聞きしたいと思います。

答弁 農林商工課長 村口鉄哉(農林商工課長は2016年3月まで)

L資金の進め方なんですけども、制度として現在、利子補給できる部分のものがないということです。ですので、今はL資金については無利子制度だということで理解していただきたいということです。町が利子補給してないという話ではなくて、現在は無利子の資金対応ということで理解していただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

質問 8番 西森信夫

L資金に関しては無利子ということで納得しておりますが、農業後継者がやはり資金繰りに大変だと。経営を移譲された経営者が大変だということに関して一行政として、訓子府町として、そういう資金繰りの助成なり、補助なりする考えはないのかということを再度聞きたいと思います。

答弁 農林商工課長 村口鉄哉(農林商工課長は2016年3月まで)

若い後継者さん、経営を拡大したい、または継続したいという考えのときに経営にその資金の対応はというようなお話だと思います。ここで出てくるのは、やはり、それぞれの農業者の方の所有物がどこにあるかということだと思います。土地についても、それから機械についても基本的にはそれぞれ個人の資産でありますので、それに対して町が支援をするというような進め方には必ずしもならないというふうに考えておりますので、資金に関わる部分で町が支援するということには、今のところ考えていないということであります。

質問 8番 西森信夫

わかりました。質問を変えたいと思いますが、この経営規模拡大に伴う資金づくり問題に関しましては、非常に土地を買えば済む問題だけではございません。これはやはり土地を買って規模を拡大すると、それに伴う農業機械、これは大型化が必要になってまいります。今まで例えば15ha、20haでやっていた経営が、10ha購入したために25ha、30haになったと。今まで1日で終わる仕事が同じ機械を使うと3日もかかってしまう。そのうち雨が降ってしまう。病気がきてしまう。いろんな問題が起きてまいります。そのために機械の大型化、短時間で作業ができる大型機械を導入する。1台、数百万円、何千万円もする機械をローンを組みながら買う。そして買った機械を入れる格納庫も必要になってくる。非常に多額な資金が必要となります。これにはJAからの融資や助成もございますが、この各種助成、融資に関しても枠が設定されており、国・道ならびに支援ございますしローンもございます。いろいろあるんですが、それでも追いつかない現状があるということに関してもお伺いをしたいと思います。

答弁 農林商工課長 村口鉄哉(農林商工課長は2016年3月まで)

やはり今、議員言われた規模拡大、それには畑が基本でありますし、それに関わって機械も必要だと。それから気候によっても適期な部分でやらなきゃならないというのは、そのとおり私も認識しているところであります。ただ、ここで出てくるのは経営自体の考え方が、いかに計画性があって、それから実施がされて将来どうなるかを含めて経営を確立されているというふうに思います。その中で資金対応については、今の制度の流れとしては、JAが経営を検討されて農業者の方に融資をしているということでありますので、十分行政としても理解して進めているというふうに理解しております。また、補助金なり、それから機械の補助金、それと施設整備の補助金で入ったとしても、それは同じようなかたちで、その農業者の方の経営が目標なり実績なりが確立されて初めて機械の導入、それから資金の借り入れの許可というふうになりますので、個々の経営については、町的にはわかりませんけども、その部分の点検についてはJAがやっているというふうに理解していますので、それ以外で資金を対応するというのは現状的には非常に難しいというふうに判断しております。

質問 8番 西森信夫

今、課長から説明ございましたが、現にこういう規模拡大のために今、私が申し上げたことを着々とやる後継者が何軒かもう離農に追い込まれたという事実がございます。非常にこれからもそういう後継者が出てくる危惧がある。そういう危惧を受けながら質問を行いましたが、今後またこういう問題が出てくるということなので、課長含めて町長にはお願いをしておきたいと思います。非常にこの問題、今だけの問題でなくて、これから起きる問題だと思います。よろしく検討をお願いをしたいと思います。次、2点目の農地取得に関してなんですが、今までは農地がほしい。規模拡大をしたいという農家が非常にたくさんいました。先ほど農業委員会会長が言われたように、今、農地が本当にほしいと言えば、どこの農地でも出てくるような時代になりました。ところが耕作不利地、石のあるところ、傾斜のきついところ、それから真四角でないところ、条件の悪い土地はいらないよという農家が増えてまいりました。なぜそういうことになるかというと大型機械が入れない、入ってもすぐ端についてしまう、作物を踏みつけてしまう、今までは馬だとか小さなトラクターでやっておりましたが、面積が小さくても何とかやれたんです。ところが機械が大型化になると、いい土地でないといらないよと非常にそういう時代になりまして、この農地取得流動化に関しましては、もう売りたくても売れない、その農地が余ってくる。その農地に3年もたてばヤナギが生えてくるという時代になってしまいました。この農地取得に関しましては、先ほど農業委員会会長が言いましたが農業公社が離農者からやはり土地を買い受けし、取得農家に対して貸す制度がございます。以前は10年もの、5年ものの二つがありましたが、現在は5年もの大体一つになって、特認で10年ものも残っているということになります。この農地取得に関しては先ほど言われたようにL資金の99.9%というものがございまして、これは無利子でございます。この農地取得資金、L資金を使いまして土地を買っていく。しかし、この土地を買った農業者がローンを組み、支払が始まる、5年たつと支払が始まる。農産物の価格が低迷し、所得増が見込まれない。一方、農地買い受けの償還圧がのしかかってくる。これらに関して、今後町として、先ほど課長が言われましたが、年数を限って利子補給するとか何か解決策、方策はないのか、他の方策がないのかをお伺いしたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

1点目からも関連することですけども、これから規模拡大の農家も増えてくるんではないのかと。村口課長のほうでもお答えさせていただきました。いつも十勝農業とオホーツクの農業の比較をされます。十勝農業は今、現状は私は正しく理解しておりませんけども、限られたじゃがいもや限られた作物の中で規模拡大で大きな面積をやっている。しかし、オホーツク農業は多種多目の作目をやりながら、質的なことをして、そして農業生産力を上げているという特徴をもっているというふうに言われています。このことは、どっちが良いとか悪いとかということもさることながら、私はその自然条件やそれぞれの地域の歴史的な経過を考えてみると、ある意味では当然のことではないのかなというふうに思っておりますので、しかし、今、状況がこれは政策、政府の政策とものすごく連動する問題であります。例えば訓子府でいいますと昨年はやはりじゃがいもが大変ないろんな問題抱えていた。わずかでも玉ねぎを耕作していればというような意見も私のところにも入ってきていますから、だんだん高台地区も玉ねぎにシフトしてきている。これが玉ねぎの耕作面積が増えて大規模化、ある意味ではしてくると、玉ねぎが先ほど須河議員から出たように、こけると大変な問題をやはり抱えていくということがありますので、やはり将来的に何を耕作をしていかなきゃならないのかというのは、国の食料政策と、それから傘下のJAきたみらいと連動したやはり将来に対する農業展望をどうしていくのかという明確なものを出していかないと非常に私は難しいというふうに思っています。これが1点目です。もう1点目でいいますと、かつて個人に直接、国費・道費・町費が直接補助をするというのが、これは災害のとき以外はほとんどなかったというふうに記憶しています。しかし、今、バターの不足や生乳の価格の問題、飼料高騰等で今出てきておりまして、今年から昨年度の補正を通じて畜産クラスターというのが出てまいりました。今回うちの町で補正として8千数百万円の補正をお願いしているところであります。すなわちそれは畜舎の改築や、あるいはロボットの導入や、そして、さまざまな設備の導入に対して国は道を通じて直接2分の1の補助をやるという結果でございまして、私どもの町もこういう状況がやはり出てきておりますので、非常に希望者が多い。その点で言うと、これは私はTPP等をにらんだ上での政策ではないのかななんて勝手に考えているところですけども、ある意味では、こういった設備投資等の状況をにらみながら、TPP、国費や道費とも関連させ、JAとも一緒になって現実的な農家支援をやっていかなければならないんでないかなというふうに私は思っていますので、ここのところはやはり発言もかなり慎重にしながら将来を見据えていかなければならないんではないのかと思います。と申しますと、やみくもなと言ったら怒られますけども、計画性のない規模拡大や、あるいは国営事業等々を導入していくことが本当にいいかどうかということも含めて、やはりこれから考えていかなければならないんじゃないかというふうに思っています。確かに農業公社が中に入って、先ほど質問に対して二通りあると、直接売買と農業公社が入って一時払って、そして5年もの、10年ものでやっていくと。しかし10年たったときに、その農業公社が一時借り受けてくれた人たちが農家の人たちが買えない、借りられないという状況がだんだん膨らんでくるんではないのかと。それを一時、市町村の町の責任はどうするんだということも含めての議論があったように私は記憶しておりますけども、この農業公社の焦げ付きみたいな状況がもっともっと拡大するとすれば、改めてこれは農業者とそれから町とJAが一体的に、やはり組織的に検討し、農業者があるいは農業をやめる方たちも含めた支援というものを真面目にというか丁寧に考えていかなきゃならない時期にやがて来ているんではないかなというふうに私は思っています。その点で言うと今日の答弁は農業委員会の会長と私のすみ分けをさせていただきましたけれども、これからはもっとある意味では、農業委員会と町がそれぞれの機関を代表しながら積極的な支援をどうあるべきかという検討にこれから入っていかなければならないんじゃないかなと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。

質問 8番 西森信夫

ただいま、町長から明解な回答をいただきましたが、JAきたみらいとの連携、これ訓子府が合併しまして17、18年たつわけですが、訓子府農協はございませんので、きたみらいと連携をしていくという、ぜひこれ農協とそれから町とそれから受益者、これ先ほど言われたように誰でもかれでもやりたい、土地を広げたい、機械を入れたいといっても、経営能力のないものに押しつけてもすぐやめてしまうというようなものには、なかなか町としても助成できないということがございますので、やはりそこら辺を三者機関で精査しながら、将来に向かっていい方向に導いていただければなというふうに思います。今後お願いをしておきたいと思います。それから、次、3点目の法人化への取り組みに移りたいと思いますが、法人化に関しましては、非常に先ほど答弁がございましたが、訓子府町も法人化が進んでいるということです。TMRを含めて十何個か法人化をやっておりますが、やりたくても経営規模が小さい、もうやめざるを得ないという農家が何軒かおります。経営面積が小さくて。ただ非常に頭が良くて機械に明るくて、これ農家にしておけば、なかなかのやつだろうなというのがおります。聞いてみますと、やはり農家やりたいけど自分ではやれない。法人を組めばその中の一駒として、例えば場長でも、それから農家の経理でも担当がどこになろうが、そういう仕事をしたいんだという若者が結構います。やはり我々の時代は法人化なんていうのは、人と一緒になってやるということは、まず考えられなかったと思うんです。ところがやはり昔、我々の時代は一戸一あるじで非常に親方という感じが強かったんですが、現在の後継者は非常にサラリーマン化、農家でもサラリーマン化している農家が増えてきたと。そんな中では所得が合えばサラリーマンよりは農家がいい。雨が降れば休みだし、作業が早く終われば後は何日か休めるし、自分らで組めると。非常に若者は今の後継者はそこら辺は割り切っている考え方を持っています。やはり我々はいずれ本町からいなくなりますが、我々の子孫は永遠として残っていくわけですから、何らかのかたちで、やはり本町の農業を考えていかなきゃならんというふうに思います。先ほど町長に聞きたかったんですが、法人化に関しての町長の基本的な考え方を一度、お聞かせ願いたいと思います。

答弁 農業委員会会長 清井敏行(農業委員会会長は2016年3月まで)

先ほど農協との関係についてお話がありましたので、27年3月におきまして、農協のほうから農地流動円滑化プロジェクトチームというのをつくりましたということで、それに対して協力支援を要請されましたので、訓子府町農業委員会としても協力するということの旨を伝えております。以上です。

答弁 農業委員会事務局長 竹村治実(農業委員会事務局長は2016年3月まで)

ただいまの法人化について、町の考え方ということで質問がございました。法人の育成等については、農業委員会も関わっていますので、それについて少し説明をさせていただきます。全道的な法人化の動向なんですけども、本道においては、地域の中核的農業の担い手として農業生産法人に対する期待がますます高まっております。将来の経営管理能力の向上、また、税制対策に加えて新たな経営展開を図る手段として人材の確保や福利厚生の改善を図る目的など、法人数は平成元年度から増えている状況でございます。いろいろ法人化については、メリットとデメリットがございますけども、メリットとしては、経営管理能力の向上をはじめとして、機械・施設の合理化、規模拡大、複数化や新規事業の展開が可能となっております。デメリットとしては、法人化により新たな義務、負担が生じております。法人経営により経営管理の厳格化が求められています。意思決定も組織としての決定ということになりますので、住民税の均等割や役員報酬の支払い方法などにより必ずしも有利ということではございません。設立といたしましては、法人化を検討するにあたっては、単に目先の有利性だけを考えるのではなく、なぜ法人化をするのか、その意義や目的について明確なビジョンを持ち、自らの経営の将来を考えて農家自身の意思により法人化について考えるということが必要かと思われます。以上です。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

法人化に寄せる町としての考え方だと思います。K’sフィードサービスがもうかなり年数、実績が増えていますけども、酪農家有志が当初10軒くらいから始まって、計画を練っていって、最終的には6軒、若干1軒増えたりなんかしているようでありますけども、バンカーサイロを増やしていく、そしてかなりの部分で効率化を図りながら飼料の安価と、それから乳質の改善が図られているという実績については、私も聞いておりますし、全国的にみても、そういう法人化の流れというのは、やはり多くなってきているというのが事実ですし、これからもまたそういったことが起きてくるんではないのかと。今もう一つ、ご存じのとおり立ち上げて、北栄地区で土地を取得、あるいは法人化で何名かの方が若い人を含めて法人化に対して積極的に立ち上げを進めているという状況でありますので、町として、金銭的なうんぬんということはともかくとしても、支援が求められた段階で可能な限り検討をJAと一緒になって行っていきたいというふうに思います。ただ、私はいつも、今回の法人のTMRについても言っているんですけども、問題はお金の問題ももちろんさることながら、もっと大切なのは、協同組合的な意識を家族含めて皆で持ち得るかどうかということが非常に大前提になるんではないのか。すなわち個々の農業経営の中でお互いに自分の課題や金銭的な問題も共有し合う、その上でお互いの共同的にやれるようなことをどうやって実現していくかということをやはりそこのところからスタートしないと、やがて頓挫していくことになっていくんではないのかということを申し上げています。例えばK’sフィードサービスでいいますと一酪農青年が後継者がそこで働いていて、今もう実質的にはそこから離れて経営者になって、後継者として活躍している事例も出ていますから、いろいろなことがこれから期待されると思いますので、見守りながら、町で成し得ることをやっていかなきゃいけないだろうなというふうに考えています。ただ、私の頭の中にもう一つありまして、やはり戦後の引き上げ農業者や、あるいはソビエト農村のミチュリンスク等の農村の中で共同経営的なそういったものを、会社とまでは、法人とまではいきませんけど、そういう例えば食物やいろんな食べるもの何かは共有していくとか、家庭も含めて共有化の中で、崩壊していくときには必ずそういう家庭内の女性同士とか、あるいは生産者同士、あるいは後継者の数だとか、労働の使役の量の問題とかっていうことで非常に難しい問題が出てきますので、一つひとつ、やはり今の準備をされている方々が乗り越えていく、そのために制度やあるいは関係機関のお力添えをいただきながら、全体でつくり上げていくということの体制がもっと必要になってくるのではないのかなと思っています。

質問 8番 西森信夫

ただいま、大変こう町長から前向きなお答えをいただきました。法人化に関しては私も非常にトップリーダーになるリーダーの養成が必要じゃないだろうかと思います。全てに関してやはり目配りができて、指示ができて、やはりトップに立てる人間の養成をする必要がある。それからこれは本町だけではなくて、どこの農村の町としてもやはり法人化、将来、法人化が必要だろうというふうに考えていると思います。そのモデルケースになるべくして、訓子府がいち早く取り組まなければならんだろうというふうに思います。私の同僚で玉葱振興会役員時代一緒に活動した津別のある会長さんがいるんですが、だめになった地区の農地を借り受けして法人化を成し得ました。非常に反別大きくやってうまくやっております。その人からコツはというふうに聞いたら、やはり人と人とが腹を割って話すことだと。やはり探りあっちゃだめだと。人の所得、人の家庭のことに口を出しちゃだめだと。やはり自分は自分という人間関係が一番大事だというようなことを言っておりましたが、本町がやはり今の若い後継者のことを考えると、まず、リーダー養成をしていただきたい。これは要請ですし、これはぜひ町として本腰を入れてモデルケースになるべくリーダー養成をしていただきたいというふうに思います。ここら辺のリーダー養成をする気持ちがあるのかどうかもあわせて聞かせていただきます。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

リーダー養成については、いろんな角度から、私どもも大変熱心に行っていると自負しております。若い青年団等については、国内研修等、毎年のように他に先駆けて、あるいは隣町の置戸町で対象者がいなくても自分たちで研修先を探して、西森議員がご存じのとおり、この間、報告会を行ったとおりのものもありますし、さらにはJAきたみらいとも連動しながら海外研修についても、今年もフランスに、どこの単位農協よりも多いぐらいを派遣しているということもありますし、それから具体的には、今年度からというよりも昨年度からやっていますけども、地元にある農業試験場をやはり活用するというのが得策ではないのかと。昔、西森議員の時代だと農業試験場の研究員や普及員等々と非常に「おい、こら」という関係の中で自分たちの作物や、あるいは生産向上のためにいろんな資料の提供をし合ったじゃないかと。そういうものを今の若い人たちのためにも、やはりやる必要があると。それで若い研究員と若い農業後継者たちが今、かなり課題を持ちながら、病疫の問題とか、いろんなことを今始まったところでありますので、ここも町も関わりながら、農業試験場と若い生産者と一緒になってやっているということでございますし、さらにJAきたみらいを通じてそれぞれの作目別の研修会等もかなり丁寧に今やっている状況ですので、一層これらについても西森議員のご指摘のとおりまさに後継者や生産者の実力といいましょうか、力を蓄え伸ばしていくということが今、大切なことではないかなというふうに思っておりますので、ご理解賜りたいと思います。

質問 8番 西森信夫

町長から再度、答弁いただきまして、大変前向きの答弁があったと私は理解しました。今後の対応を見守っていきたいと思います。以上、3点質問しましたが、これからやはりうちの町の基幹産業の農業、非常に問題が山積しておりますが、今後ともやはり前向きにいい訓子府町を残したいというふうに私も考えますので、よろしくお願いをしたいと思います。以上をもって、質問を閉じます。

出典:訓子府町議会 平成27年第2回定例会 2015年6月23日 議事録 PDF(38ページ) 間違いを知らせる