訓子府町議会 平成26年第3回定例会 2014年9月10日
町の特産品を守る取り組み
2014年9月10日、訓子府町議会の一般質問で、上原豊茂議員が「町の特産品を守る取り組み」について質問し、町長 菊池一春、農林商工課長 村口鉄哉が答弁しました。
- 質問者
- 上原豊茂 議員
- 答弁者
- 町長 菊池一春、農林商工課長 村口鉄哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 上原豊茂
それでは、2問目の関係であります。町の特産物を守る取り組みについてであります。当町においても先人の努力で、訓子府町ならではの生産物としてブランド化された訓子府メロンも農業経営環境の変化で縮小の傾向にあります。今、自然環境の悪化により受粉用ミツバチに危機的状況が起きております。一養蜂家によって、多くの生産農家に受粉用ミツバチの提供がされておりますが、新聞等の報道も含めてですけれども、ミツバチの大量死が世界的な問題となっております。当地においても、同じような問題が発生し始めているということであります。原因については、農薬の可能性が指摘されており、EUでは、その農薬の使用制限の処置もとっているということが報道されておりました。また、ある研究機関によると、人間にも影響があるという指摘が出されております。これらの状況を踏まえて、訓子府メロンの生産拡大、継続とともに、これらを支える養蜂事業を守るという観点も含めて、行政としての取り組みが必要だというふうに考えるところでございます。これについての町としての対応を伺いたいと思います。1点目は、現況の把握と対応策の取り組みについて。2点目として、当面の生産継続に向けての取り組みについて。この2点について、町長の考えを伺いたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ただいま「町の特産品を守る取り組み」について、お尋ねをいただきましたのでお答えをいたします。まず、1点目の「現況の把握と対応策の取り組み」についてのお尋ねでありますが、平成23年6月、北海道養蜂協会から本町に対し、農薬による被害として上川管内を中心に多額の被害が発生し深刻な状況にあるとの報告があり、北海道農政部からも養蜂家と水稲耕作者の情報交換を密に行うよう指導の徹底の要請がありました。また、北海道では、養蜂協会からの要請を受けて、平成23年6月13日付けで「農薬危害防止運動」の実施に向け関係機関に対し、文書による指導があり、本町としても同月23日、電話でありますが町内の養蜂家と本町の状況や管内の状況について、情報交換を行っているところでございます。なお、最近の状況でありますが、網走家畜保健衛生所と網走農業改良普及センターに問い合わせたところ、現在まで管内には被害が発生している状況にはないとの回答でございました。しかしながら、ミツバチの死亡の要因の一つとして水稲の開花期や穂ぞろい期の7月から9月にかけて、カメムシ防除の防虫剤散布時期に大量死が発生するとの報告があり、本町としても、国や北海道からの指導がありますように水稲農家と養蜂家との連携を強くするなど相互の協力体制の強化を図っていきたいと考えております。また、議員ご指摘のとおり、農薬の使用地域の住民等の健康影響に対する配慮も強く求められておりますことから、農薬の安全かつ適正な使用を行うよう今後も周知の徹底を図ってまいりたいと考えております。次に「当面の生産継続に向けての取り組み」についてのお尋ねでありますが、訓子府メロンやイチゴなどの受粉用ミツバチの確保については、JAきたみらいが一括して取り扱っていることから、それぞれの生産組織との調整もありますので、町としては、JAきたみらい、訓子府町メロン振興会、イチゴ部会と十分協議しながら、現在継続して行っております栽培技術の向上について、今後も支援を行っていきたいと考えております。以上、お尋ねのありました2点についてお答えしましたので、ご理解を賜りたいと存じます。
質問 5番 上原豊茂
ただいま、町長からの回答の中で、網走農業改良普及センターでは管内では被害が発生してないという回答があったということであります。しかし、実際に訓子府の養蜂家の話によりますと受粉用のミツバチを提供し、その後そのハチが激減していくという状況が続いてきていると。この状況が続いていったとすれば、自らがはちみつを採取するという本来の事業を考えれば、受粉用ミツバチの提供をもう1回考え直さなきゃなんないというような発言がございました。水稲農家との関係等々もございますけれども、私はこの中で今、回答いただいた中で一番問題だと思うのは、農業改良普及センター、家畜保健衛生所の見解だというふうに思います。なぜかと申し上げますと農家は農業改良普及センターが出す一定の使用基準と言いますか農薬の使用基準等々に従ってその濃度等も含めて作業を行っているわけであります。しかし、その中身の何がどういうふうに影響するのかというところは、はっきり言って知らされていないというのが現状であります。今おそらくこれが問題だろうというふうに言われているのが、ネオニコチノイド系の農薬ではないかと。神経麻痺させる農薬でないかということであります。先ほど申し上げましたように、実際に養蜂家と話していますと、持ってきたハチ、一定の量がいるんですけれども、それが日にちを増す、時間を増すごとにいなくなってしまうというんですね。回帰する、そういう神経が麻痺してしまっているんでないかというふうに話しておりました。これらの視点から考えると先ほど申し上げましたように、そういう指導機関がきちんとした問題提起をしていかないと、なかなかこれは農家としても、このルールによって対処しているわけだからというところで止まってしまうのではないかというところであります。そういう意味で今回、問題提起したのは、行政として、その上の行政機関でありましょうけれども、そこに一投を投げてほしいなということであります。そういう意味で、これから、今私が申し上げましたように、家畜保健衛生所ですとか農業改良普及センター等に問題提起する考えがあるのかどうかというのと、これら農薬についての中身についてチェックしたときがあったのかどうかも含めて、お示しをいただければというふうに思います。
答弁 農林商工課長 村口鉄哉(農林商工課長は2016年3月まで)
ミツバチの管理している箱への回帰の関係、それから死亡の関係でありますけども、一応今年の被害の状況の報告ということで家畜保健衛生所なりそれから農業改良普及センターなりの確認をしたところであります。ただ、議員ご質問のとおりJAきたみらいの担当のほうと町内の養蜂家の方との協議の中では回帰をしていないハチも増えてきているというような状況は聞いております。ただ、そういう関係機関のほうに持ち込まれた被害の状況がないということですので、単純に関係機関に問い合わせしたときに、そういう方向が管内としていまだ報告がないということであります。担当としても、ないということでありませんので、JAなり、それから養蜂家なりがそういう実態があるというふうに担当としても認識しておりますので、国の考え方としても今年の6月に方針が出されておりますので、国の方針については、25年から27年までの3年間について、養蜂の被害、それから周辺作物の作付の状況、農薬の使用状況の関連性について、情報を収集しなさいというようなかたちで道のほうに農水省から指示があるということですので、私のほうから農業改良普及センターもしくは家畜保健衛生所のほうに報告するんであれば、そういうふうに進めたいと思いますし、逆に養蜂家の方が実際の状況を届けていただいたほうがスムーズに進むのではないかというふうにまず1点的には思っております。あと農薬の関係でありますけども、この農薬についてでありますけれども、水稲の耕作にかかわる必要不可欠な農薬というふうに私どもも認識しておりますので、農薬の適量については、国それから道の基準を踏まえて量の設定はされるということでありますし、この点については、実際に使われる農家の方が適正な量を国の基準にのっとったかたちでやっているということであればどうしても制限はかけられないというふうに思います。そういう点で今後どのような対処方法がいいかということでありますけども、先ほどの答弁でも述べておりましたとおり、7月から9月ですか、その時期にどうしてもカメムシがつく時期でありますので、極力ミツバチの放す場所については、養蜂家の方についてもご理解していただいて、なるべくそこに近寄らないようなかたちで巣箱を置く、それから、農家の方についても極力その近くについては置かないというような情報交換が今後含めて必要じゃないかと思いますので、ご理解のほどをよろしくお願いしたいと思います。
質問 5番 上原豊茂
私も農業者のはしくれでありますから、あまり細かく踏み込むと自分の首を絞めるような格好になるなと思いながら、この問題を提起しているわけであります。今、担当課長からの答えがありましたけれども、実を言いますと先ほども言いましたけれども、水稲に使うこと、これはどこが問題かというと水稲の間にそばを植えてある。無人ヘリで散布するものですから、その側にも農薬がかかって、そこにミツバチが行くことによって、そういう状況が生まれる。それが一つ大きな問題としてあります。と同時に、今うちの町の課題として、何でこういうかたちで問題提起しているのかといいますと、農薬の使用基準がありまして、それによって、今課長が言われたように、個々の農家が使用してると。しかし、それの農薬の中身の何が問題で何がどういうふうに作用するのかというのは、農家には事細かには示されていないんです。実を言いますと非常にネオニコチノイドというのは、アブラムシですとか、それらの類する虫にとって非常に効果が高い。当然、ハウスの中で密閉して栽培しているメロン等については、そういう害虫の発生も環境が変われば多いんです。当然、効果のあるものを使いたいというのもありますから、その辺との兼ね合いで、非常に大きな問題がこれから出てくるんでないかというふうに思うわけであります。そこで、要するに養蜂家は一つの蜂箱、何日間で何ぼというかたちで貸し出しますよね。だから金を払っているんだからいいんでないかというふうに借りている側は思うんですけれども、実際にそれが次の世代につながらない箱になってしまうと養蜂家としては、貸し出しを拒否する以外なくなってくるというのが現状だと思うんです。その中で私が言ったのは、行政として、そういう課題、うちの町で訓子府メロンというのが消えていいのか。例えば、同じメロン農家でも他からミツバチを確保してきて着花させているというところもたくさんあります。でも大体主流としては、うちの一養蜂家のハチを使っているというのが実態であります。そういう意味では、その信頼関係も含めて、きちんとやはり体制を立て直す意味で行政がその中心になっていくということが必要ではないか。そのためには、問題農薬を使っている側もきちんと納得できる情報を提供してもらう。そういうことがなければ、なかなかお互いの信頼関係というのは構築されないんでないかと思いますので、そういう意味で、あえて行政のほうから、そういうさらに専門的機関に働きかけ問題提起して、どういう対応が可能なのかというところまで取り組んでほしいなというふうに思って、この問題を提起したところでございます。そういう意味で、その辺までの取り組みをするのかしないのかをお聞かせいただきたい。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
何年か前か書類調べさせてたんですけども、私が民主党の移動政調会、当時民主党の政権時代でなかったかなと記憶しているんですけども、そのときにネオニコチノイドとかという農薬についての制限とか、そういったことをやっぱり道政、北海道あたりでも取り上げるべきでないのかという話をした経緯があります。それは今言ったように、この農薬はアメリカから輸入されて非常に格安な値段で入ってきて、しかもヘリコプターで無人のヘリコプターで上川あたりなんかではやることによって、脳障害を起こしてハチが巣箱に戻らないという状況が出てきている。このことは逆に言うと養蜂家自体にものすごい影響があるんだと、いずれオホーツクのほうでもそういったことが深刻になってくるのではないのかということがありましたので、当時、道の民主党の移動政調会の代表でありました木村峰行さんに、その旨を、今は副議長になっておられますけども、彼は普及員だったということもあって、その点について、道政として取り上げてほしいという話をした経緯がございます。その後ご返事をもらっていませんけども、私の手元にある資料の中では、養蜂協会がそれぞれ市町村長に毎年のようにこういったことに対する制限や情報提供等をきちんとしてほしいという書類が届いているところでございます。まず一つは、北海道農政部、ここで言いますとオホーツク総合振興局の農政担当と家畜の担当部局に明日行って来ましょう。私は明日議会ないと聞きましたので、明日行って「状況どうなっているんだ」と聞いてみましょう。それから、もう一つはやっぱりうちの町の養蜂家が現実的にそういった情報をどうとらえているのかと。それから本当にハチが巣箱に帰らないという状況がうちの町であるのかということを現実を踏まえた上で、一時のてん末を見てますと、うちの町は水稲農家が少ないから、そういった情報は必要がないんじゃないかということも言われているということも書類として残ってますから、状況をまず確認させていただくと。それから行政が今どういう状況でとらえているのかということも、養蜂家の言っていることとあなたたちの認識が違うということはおかしいんじゃないかということも含めて、北海道にちょっと聞いてみないといけないという、その上で改めて議員が求めているように、行政として、メロン栽培やあるいはイチゴ栽培をやっている、あるいは水稲をしている方々と養蜂家と仲買いをしながらでも懇談し、適正な方法になるような努力をしていかなきゃならないんだろうなというふうに考えますので、この点では、まだはっきりお約束できませんけども、まずは現状の把握をさせていただくということで、ご理解をいただきたいと思います。
答弁 農林商工課長 村口鉄哉(農林商工課長は2016年3月まで)
それから、最初に言われました農薬の関係の使用の話をきちんと言わないとまた大きな部分になってしまいますので、実際、訓子府がネオニコチノイド系の農薬を使っているかどうかということをきちんと説明しなきゃならないと思いますので、一応私のほうで確認したところによりますとJAきたみらいで使っている分については、ジノテフラン、これは農薬名でありますけども、実際の製品名としては、ダブルカットスタークルという部分のネオニコチノイド系のやつを使っているというふうに聞いておりますし、実際に水稲の組合の会長さんのほうに細かい農薬の名称を確認しましたところ、種苗の段階で使っているということでありますので、実際、根の生えたところに使うということであれば、最終的にその植物については、保有しておりますので、それが花が開いたときに多分少量ではありますけども、ハチに多分吸収されているんじゃないかと。その量も含めて適正な量で農薬が使われていれば、適正な量でハチのほうに入っているということで、まずは理解をしていただきたいと思います。
質問 5番 上原豊茂
やめれということですからあれですけれども、とにかく問題があるということは事実でありますし、ネオニコチノイドの含まれた農薬は、水田農家だけでなく使っているというのも事実であります。少なくても課題、問題があるということをきちんと伝えることによって生産農家もいろんなかたちで取り組むでしょうし、また、それに代わる農薬というのも出てくるというふうに思います。そんなことも含めて、先ほど前段、一番最初に申し上げましたけども、人間にも影響があるという指摘もございますので、ぜひそういう意味でしっかりとした対応を、まさに訓子府から発信していただきたいということをお願いし、私の一般質問を終わらせていただきます。