訓子府町議会 平成26年第2回定例会 2014年6月17日
これからの訓子府町図書館が目指すもの
2014年6月17日、訓子府町議会の一般質問で、西山由美子議員が「これからの訓子府町図書館が目指すもの」について質問し、教育長 林秀貴、図書館長 三好寿一郎、町長 菊池一春が答弁しました。
- 質問者
- 西山由美子 議員
- 答弁者
- 教育長 林秀貴、図書館長 三好寿一郎、町長 菊池一春
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 西山由美子
3番、西山です。通告書に従いまして、町長及び教育長に質問いたします。1つ目、これからの訓子府町図書館が目指すもの(訓子府町図書館振興計画について)をお伺いいたします。今年の秋で開館30周年を迎える図書館は町の本棚として、また町民の出会いの場としても多くの人々に親しまれ利用されてきました。しかし、建物や設備の老朽化、蔵書が約3倍に増えていることでの狭苦しさなどから、菊池町長は、2期目の平成23年度執行方針の中で、増改築用地の先行取得と図書館の振興計画策定などについて表明されました。さまざまな分野から14名の策定委員が選ばれ、約1年間の活動、話し合いの結果、平成24年5月に振興計画が報告されました。これまでに隣接する2つの用地も取得して、建設計画へと進める中で、さらなる施策の充実、町民への周知、目標の明確化などの具体策について、町長、教育長に何点かお伺いします。1つ目、この30年間、図書館がまちづくりに果たしてきた役割と人口減少、地域衰退の時代に向かう中での、これからの新しい図書館に求められること、目指すことは何ですか。2つ目、取得した用地も含めて、今後どのような建設計画を進めていきますか。3つ目、図書館活動の充実として、各学校図書との連携及び学校司書の必要性をどう考えていますか。4つ目、これからの図書館サービスの目標と課題は何ですか。
答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)
ただいま「これからの訓子府町図書館が目指すもの」として、図書館振興計画に関連し、4点のお尋ねがございましたのでお答えをいたします。まず、1点目の「この30年間、図書館がまちづくりに果たしてきた役割と人口減少、地域衰退の時代に向かう中での、これからの新しい図書館に求められること、目指すことは」とのお尋ねでございます。本町の図書館は、訓子府が町制を施行した昭和26年11月に、公民館図書室が開設されたことで、その第一歩を歩み出し、その後33年を経て、現在の図書館が昭和59年11月に開館してから今年で30年目になります。開館当初から、町民が待ち望んだ図書館として、子どもたちから高齢者の方々まで、多くの町民の皆様に幅広く利用され、「住民一人当たりの貸出率」においては、昭和60年度、その後、昭和62年度から平成5年度まで7年連続で、通算8回日本一を達成するなど、町民に愛され親しまれる社会教育施設として、地域に根ざした図書館運営を展開してきたと思っております。図書館には、町民が本と出会う「本棚」としての役割、また、子どもたちには、読書の楽しさや喜びを感じてもらい、さらには、確かな学力の向上を図り、また、暮らしの中で生きる施設となるために、町民が気軽に集える「コミュニティー」となるべき役割もあります。図書館は、市街地の中央に位置し、南側には中央公園が広がり、小学校や中学校、さらには保育園、幼稚園、児童センターなどとも近い位置関係にある恵まれた立地環境の中で、規模は小さいですが、幅広い年齢層の方々に気軽に利用していただく施設として、また、地域の情報拠点として、町民が求める学習などに必要な資料を収集し提供するなど、図書館は多様な役割を果たしてきたものと考えております。このような長い年月の中で、開館当時一番の利用層であった子どもたちは親となり、今、その方たちが子どもを連れて来館しております。親から子へ、そして孫へと「本との出会い」がつながれていくことで「本のある生活を支える図書館」づくりが循環し始めております。今後も、社会教育法の精神、並びに図書館法に基づく図書館としての役割を踏まえつつ、人と地域、時間が育てたこれらの財産を継承しながら、町民に必要とされる図書館であり続けるために、積極的な活動と健全な運営に努めてまいります。次に、2点目の「取得した用地を含めて、今後どのような建設計画を進めていきますか」とのお尋ねでございます。平成24年5月に提出された図書館振興計画は、アンケート調査や児童生徒からの意見聴取を基本としながら、先進図書館の視察や策定委員会での議論、協議を経て、新たな図書館づくりの基本構想として策定したところです。教育委員会では、図書館振興計画を受け、将来予定される図書館の増改築に向けた建設計画を策定するため、平成24年6月に職員で構成する建設計画検討会議を設置し、利用者や町民の皆様などの幅広く意見を聞きながら、来年3月の建設計画策定に向けて作業を進めているところでございます。また、図書館北側にあります北電所有地の取得も、8月をめどに売買契約の締結を行うことで事務を進めており、これにより取得後の総敷地面積は約2,220㎡となります。次に、3点目の「図書館活動の充実として、各学校図書との連携及び学校司書の必要性をどう考えていますか」とのお尋ねでございます。急速な情報化の進展とともに、子どもたちを取り巻く環境が変化していく一方で、本離れ読書離れがより一層進行するのではないかと危惧されている中、学校と図書館の連携は子どもの読書活動を推進する上で、大切なものであると認識しております。このような点から、学校と図書館が連携して、子どもたちに本の楽しさや魅力を伝え、豊かな心の育成と確かな学力の向上、並びに子どもの読書環境の充実を図るため、各学校図書館担当教諭と意見、情報交換を行う場として、今年度「子どもの読書活動推進会議」を設置したところです。今後は、定期的な話し合いにおいて、学校の授業などの図書館の活用方法や、図書館の学校に対する支援などを協議することを予定しております。次に、学校司書の必要性についての考え方についてであります。まず、学校司書について概要を説明いたします。学校司書は、専門的な知識・経験を有する学校図書館担当事務職員であり、制度上の設置根拠や業務内容の規定はありません。町内の各小中学校においては、司書教諭や校務分掌による担当教諭を配置し、学校図書館業務に対応しておりますが、担任業務などとの兼任ということもあり、特に大規模校において図書整理や読書指導のため、単費で学校司書を配置する取り組みもあり、管内においては、北見市などで1名の学校司書が複数の学校を担当するかたちで配置されております。本町においては、学校規模から蔵書数も限られていることから、それを補完する図書館の役割は大きなものがあると思っておりますので、今後も学校と図書館が情報を共有し、連携を図りながら、子どもたちが本と親しむ機会の確保を進めていく考えでありますので、ご理解を賜りたいと存じます。最後に、4点目の「これからの図書館サービスの目標と課題は」とのお尋ねでございます。現在の図書館は、建物の老朽化と狭隘化きょうあいかにより、提供するサービスにも限界があり、特に、蔵書数の増加に伴う閲覧室の狭隘化きょうあいかは著しく、館内におけるサービスにも支障があるものと感じております。このような状況において、将来に向けた図書館活動の拡充と充実を図り、町民により親しまれる施設として、また利用しやすい環境を整備するため、今年度から各種の新たな取り組みを実施したところでございます。主なものとしましては、先ほど3点目のご質問で説明させていただきました「学校との連携」や、子どもたちに多様な時間の過ごし方を提供するため、児童センターに本を配置する「児童センターとの連携」、また、平成25年度から実施しています健やか絵本贈呈事業とは別に、いわゆる子育て支援として、子育て支援センターでの読み聞かせと対象年齢別の絵本リストの配布を行う「乳幼児へのサービス」、さらに、福祉保健課が実施しています各種予防・健診事業におきまして、参考となる本の閲覧コーナーの設置や、図書館での健康などに関する企画展示を行う「各種支援」などの取り組みがあります。また、町民誰もが図書館のサービスを利用できる環境を整えるため、高齢者や障がいを持つ方で、図書館に来館することが困難な方を対象に、平成11年7月から実施しております「図書宅配サービス」につきましては、利用者の入院や転出などにより、現在は利用がないことから、今後もサービスの積極的な周知に努め、このサービスを多くの方に利用していただきたいと考えております。このように、町民の生活を多方面から支援できる体制づくりを進め、サービス内容の充実に努めていきたいと考えております。次に、課題といたしましては、急速に進展するデジタル化に伴い、電子書籍などのデジタル指導の導入や、インターネット環境の整備が求められてきていますので、図書館での活用方法などの調査、研究を進め、利用者のニーズにも配慮しながら、取り扱いについては、慎重に検討しなければならないものと考えております。以上、お尋ねのありました4点について、お答えをいたしましたので、ご理解をいただきますようお願いを申し上げます。
質問 3番 西山由美子
ただいま、私たちの町の図書館の歴史と役割、今後の目指すものについて、教育長からお答えをいただきました。訓子府町と私は同い年なんですが、残念ながら生まれたところが違うので、昔の図書館とか図書室の様子が自分はわかりません。そして、それと同時に、あまり自分自身も子どもが小さい時は一緒に行った覚えがあるのですが、図書館をあまり活用したことがないので、実際のところ訓子府図書館について、あまり詳しく知りませんでした。それで「図書館って一体何だろう」ということで、いろいろ調べていく中で、私自身思い込んでいたのですが、どこの町でも図書館ってあるものだと思っていたんです。ところが調べていく中で、公立の図書館というのは、全国の都道府県とか市には100%設置されているけれども、町村においては、およそ半分ぐらいの設置状況だということをお伺いしています。一番新しい近年の設置状況、道内とあとオホーツク管内の設置状況がもしわかれば教えていただきたいということと、それから、そういうことも考えて「そうか私たちの町に図書館があるというのは、当たり前ではなかったんだ」ということに私も気づいて、隣町の置戸町は、昭和40年に農村モデル図書館として開館しました。ですから、平成16年に現在の新しい図書館が建ったわけですけども、図書館に対するずいぶん思いが昔から強いんだということを感じました。ですから、訓子府町も昭和59年に図書館が建ったということは、かなり道内、全国においても先進的だったのかと思います。それは、なぜそういう疑問が湧いたかというと、先月、5月21日に厚岸町議会の厚生文教常任委員会の皆さんが、私たちの町を訪れて視察に来た中で、図書館の運営状況についての調査がありました。その中で、厚岸町議会の皆さんが「訓子府町はあこがれの町だった」というお話をいただいたのです。最初、お世辞なのかと思っていたのですが、厚岸町は、平成8年に本当に立派な図書館を建てて、図書館活動もすごく活発なのですが、それまでは、やはり図書室だったんです。ですから、訓子府町が昭和59年に図書館という独立したものを建てて、その中で、先ほど教育長がおっしゃっていたように貸出日本一をずっと持続していたということは「やはりそんなにお世辞ではなかったんだ」と思って、改めてまた、自分たちの町の図書館について見直したという次第です。今、図書館の役割についても、おっしゃるとおりであったと思いますが、今までの30年間は、やはりうちの町だけではなく、日本全体がどんどん大きな公共施設が建ったり、伸びていた時代ですけども、最近いろんなところで言われているように、これから人口減少、地域衰退がしていく中で、果たして今までと同じでいいのか、その辺がちょっと心配な面がたくさんあるので、先ほどの図書館の設置状況と、もう一度これからの図書館について、訓子府町としては、どういうふうに考えているかということをもう一度お伺いしたいと思います。
答弁 図書館長 三好寿一郎(図書館長は2015年6月まで)
それでは今、2点にわたってご質問いただきました。まず、私のほうから設置状況につきまして、ご説明をいたします。まず、道内と管内ということですが、道立図書館の資料なんですけども、これは過去の部分と比較をちょっとさせていただきたいのですが、平成14年4月、この時点で道内の設置率49.1%、49.1です。これの時ですね212市町村で、設置市町村が104市町村、104市町村になっております。今年の4月ですけれども、設置率54.7%、54.7です。今年の4月現在での市町村数は179市町村、そのうち設置市町村は98市町村となっております。これの設置市町村が減少した理由につきましては、要は市町村合併によるものということになります。図書館の数ですけども、市におきましては69館、町村におきましては74館、あわせまして、全道で143館の公立図書館があります。それから、管内ですけども、図書館の設置されている市町村につきましては、15市町村、図書館数が21館、ただし、管内18市町村、これらすべて図書館、図書室、その他類似施設をあわせますと、すべての市町村に設置されているということになっております。以上です。
答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)
2点目のこれからの図書館の考え方についてのご質問がございましたので、お答えいたしたいと思います。まず、最初の答弁でお答えしましたように、この30年間というのは、高度成長時代の中で、町民がその辺の余暇の活動の中で、本と慣れ親しむという状況の時代だったと思います。今まさに急速な情報化の進展とともに、まさに読書離れとか本離れが危惧されているという状況でございますけど、ちょっと今までの訓子府町図書館における貸出数の推移をちょっとお話しさせていただきたいと思いますけど、開館した昭和59年におきましては、人口7,700人いたんですけど、その時の貸出数が6万2千冊程度で、その後の平成6年におきましては、人口が約7千人で約10万冊、平成16年、その10年後でいきますと6,300人で、これも10万冊ぐらいで、今5,500人をちょっときっているんですけど、去年の貸出数で申し上げますと8万8千冊ということで、1人当たりの貸出数でいけば、さほど減っていない状況にはなっているということも、まず、うちの図書館の位置づけとして、ご理解をいただきたいと思います。先ほど申し上げたように、今、情報化がすごく進展している中で、どうこれからの図書館があるべきかということが問われていると思いますけど、ただ図書館という中では、やっぱり、いつでも、どこでも、誰でもが利用できるような図書館づくりが必要だと思っておりますので、子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の方が交流する場でもあると思っております。そのような意味も含めて、単に本を読むだけではなく、コミュニティー施設としての役割もありますし、また、住民ニーズに応えるような情報発信の場でもある。また、本来、図書館の基本的な役割であります資料の収集とか整理、保存を果たすべく機能を持った図書館がこれからの図書館であると私は考えているところでございますので、ご理解を賜りたいと思います。
質問 3番 西山由美子
はい、よくわかりました。2つの土地を取得した後、建設計画が職員の中で、これから進められていくということで、おそらくこども園を見ていても大体同じような敷地になって、今500㎡ぐらいですから、2倍、3倍、4倍ぐらいを目指しているのかと思うのですが、先ほど言った、人がどんどん少なくなって地域が衰退していく中で、確かに蔵書が増えて、狭いから広々とした空間の建物は、本当に町民も望んでいるとは思いますが、これから私たちの町が、果たしてそういう大きな建物を何個も建てて本当に財政的にも大丈夫なのかというのが、多分、広い町民の心配でもあると思うのですが、そこら辺の長期的な見込みとそれから、1年間その策定委員14人の方で進めてきた振興計画、それが建設計画に今、移っていく中で、その策定委員の人たちの役割とか、これからの計画にどうかかわっていくのか、その辺の動きなどをもしわかりましたら教えていただきたいと思います。
答弁 図書館長 三好寿一郎(図書館長は2015年6月まで)
ただいま、人口減少、それから、地域衰退というお言葉ですけども、その中での図書館の今後の長期的な見通しといいますか、見込みといいますか、その点について、まず1つ、ご質問がございました。今現在ある図書館500㎡、ご存じのとおり閲覧室が280㎡程度、その中に俗に言う開架か い かと言われている本、並べて皆さんが利用される本が5万冊あそこに並べられております。今の現状、子どもたちが、例えば学校帰りに入ってきて、20、30人子どもが入りますけども、その時点で、もう座る場所もない。床に座って本を読んでいる子どももいる。カウンターのところで宿題をしている子どももいる。そのような今状況です。そういう状況の中では、午後は、一般の方たちが図書館に入ってきて、ゆっくりと本を選び、また読むというような環境ではちょっとないかなというふうに感じております。その中で、今後の増改築として求めていく施設、その施設につきましては、今の本の蔵書数に対しては、さほど増やそうというような考えはありません。できる限りゆったりとしたスペースの中で皆さんに本を見ていただきたい。また、子どもと大人、賑やかさと静けさというのでしょうか、そういうものが同居するような図書館というものも求められております。それを考えるとき、今たまたまですけども今年取得させていただく土地、北側にありますので、今の既存の敷地とあわせますとL型になると。そのL型を有効利用させていただく中で、何とか住み分けを行っていきたい。ですから、広くて立派な図書館というよりは、今の現状を少しでも改善できるような施設、そこら辺のところを求めていきたいというふうに考えておりますので、その点ご理解をいただきたいと思います。それから、振興計画の策定委員をされていらっしゃいました14名の皆さん、一応、策定委員が終わりましてから、モニターという形で委嘱をさせていただいております。これは、建設計画を進める中で、できましたら本来的には要所、要所でいろんなご意見等をいただきながら、現在の計画の策定を進めていきたいというふうに考えていたんですけども、建設計画のほうが、なかなか基本的な概要といいますか、骨子といいますか、それがまだちょっとまとまっておりませんので、最終的にそちらのほうがまとまった時点で元の策定委員さんにもご説明をさせていただき、振興計画からこのようなかたちで計画がまとまってきましたということを説明して、ご意見をいただきたいというふうに考えています。
答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)
財政的なお話もあったんで、ちょっと町のほうとご相談している今の状況だけをお話をさせていただきたいと思いますけど、確かに今、今年、静寿園の増築、来年度以降こども園建設ということで、町全体の中では、大型施設の計画が今ある中で、図書館の位置づけとして、今、前段申し上げたような大型施設の計画もありますので、その辺の財政状況を踏まえながら、調整を図って財政の平準化を図る上で、今のところ現状としては、平成28年度以降の建設に向けて今進めているところで、ご理解いただきたいと思います。
質問 3番 西山由美子
今の説明でよくわかりました。3つ目の質問項目なのですが、学校司書の連携、これ北見市の緑小学校と光西中に新たな専門職員として、1人の学校司書を配置したということで、それから子どもたちがすごく図書室の利用が増えたという報道が載っておりました。私も訓子府町の規模からいって学校司書を1人雇うというのは、やはりちょっと違うのかなと思う。いたらいたで本当に理想的なのですが、多分、訓子府町で今図書館の中に司書の資格を持つ方がいらっしゃると思うので、その司書の方が、やはり各学校を例えば週1とか、定期的に回って、子どもたちとも顔はおなじみですから、そこら辺をやっぱり読書を勧めたり、広めるという役割をもう少し行動的にやっていただけたらなと思います。それから、これからの図書館サービスの目標と課題もそうなんですが、レファレンスといって、要するに町民の方が1つのテーマを調べたいと思ったときに、それを持っていったら、その図書館の職員の方が一緒になって調べてくれるという、そういうサービスなのですが、訓子府の町では、今までそういうレファレンスのサービスは、どのように利用されてきたのか、お聞きしたいと思います。
答弁 図書館長 三好寿一郎(図書館長は2015年6月まで)
ただいま、図書館におけますレファレンスの関係につきまして、対応につきましてのご質問ですが、本町の図書館には、図書館司書が1名おります。利用者の方からはっきりとこういう方向性というか、こういう本を探したいですとか、こういう調べものをしたいとか、はっきりとした目的がない中で、ぼんやりと来る方も結構いらっしゃる。その中で、それであれば「こういうふうな本はここにありますよ」、「この本の中にはどういうことが書かれていますよ」ですとか、そういった情報提供、それから、なかなか調べ尽くせないということもありますので、その時は、一緒に資料等を開きまして、閲覧室ですとか、そういうところで調べもののお手伝いをさせていただいているというのが現状でございます。
質問 3番 西山由美子
図書館って本当にずっと歴史も含めて調べていくと深いんだなということを感じたんですが、図書館には、世界的に、いろんな図書館はこうあらねばならないという理念がありまして、その中でユネスコ公共図書館宣言というのを私ははじめて知って、本当に無知だったなと思うんですが、これは、ほかの町の基本計画の中に紹介されていました。何で図書館ってただで貸してくれるのだろうとずっと思っていたのですが、やっぱりそれは、お金があるないではなくて、国民の税金でその公共施設を建てて、誰もが知る権利、学ぶ権利をそこで、何て言うんだろう、使うのだということなんだな、もっと広い意味なんだということがわかりました。あと国内では、図書館の自由に関する宣言でしたか、そういうのがあるのですが、この2つは、一応ちょっと資料で調べましたけれども、専門的な視野から簡単でいいです。時間もありませんので、町民にわかりやすく説明するとしたら図書館って何だろうということも含めて、ちょっとお答えいただけたらと思います。
答弁 図書館長 三好寿一郎(図書館長は2015年6月まで)
それでは「図書館とはどういうものなのか」というご質問ですけども、まず、大本からいいますと社会教育法、これに基づくのですが、この社会教育法に基づきまして、図書館法におきまして図書館の設置ですとか、運営に関して必要な事項を定めております。その中の定義といたしまして、第2条で「図書館とは、図書、記録、その他必要な資料収集、保存、そして一般の公衆の利用に供する」というふうに書かれております。国民誰もが図書館で収集、保存して、そして提供されるものをそれを利用することができる。そのために、図書館におきましては「図書館奉仕」という言葉があります。これは図書館法の第3条に9項目ほど書いてあるんですけども、一般的に情報の収集ですとか提供、それから例えば講演会の開催ですとか、映画の開催、それから先ほど言いましたレファレンスを奉仕するとか、移動図書の関係、こういうものをやりなさいとか、これは義務ではなく、あくまでも努力義務、概ねこのようなことを図書館としてはやりなさいということが、この図書館法の中に書き込まれております。また、先ほど図書館の自由に関する宣言、この点についてお話がありましたけれども、これは日本図書館協会が昭和29年に採択したものです。これの中に書き込まれているのは、基本人権の1つとして、知る自由を持つ国民に資料と施設を提供することを最も重要な任務とするとなっております。この任務を果たすため、図書館は、次のことを実践するということで、大きく4つの項目があります。まず1つは、図書館は資料収集の自由を有する。それから、2つ目としては、図書館は資料提供の自由を有する。3つ目といたしまして、図書館は、利用者の秘密を守る。それから、4つ目といたしまして、図書館はすべての検閲に反対するという、この4項目であります。このように、訓子府で言いますと町民の皆さんに広く自由に図書館を使っていただき、図書館が持つ情報、資料、それから、本や何かも含めまして、それらのものをすべて広く自由に使っていただく。図書館もそれを隔たりなく皆さんに提供していくという、そして図書館が何ていうのでしょうか、町民の方たちの生活の支えとなって、もしくは、生活の問題、地域の問題解決の手助け、お手伝いをできるような施設、そういうものが図書館ではないかというふうに考えます。
質問 3番 西山由美子
わかりました。今の訓子府町図書館が建設されるときに、今の菊池町長が深く関わったってお話を聞いておりますので、時間もありませんので、最後に菊池町長の図書館に対するお考えとこれからの思いを簡潔に、すみません、よろしくお願いいたします。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
訓子府の図書館というのは、これからも含めて、3つの特徴的なことがあるのではないのか。全く文化不毛の地と言われた戦後の時代に図書館というのはありませんでした。これは置戸もそうですけれども、置戸自身は、青年団運動の中で、図書館建設運動というのは、復員した兵隊たちによって図書館をつくっていくという運動が起きました。うちの町の場合は、そうではなくて、本当にドイツ型の図書館、すなわち、学生や特定の人たちのための図書館というニュアンスが大変強うございました。私が訓子府に来た昭和47年の時には、公民館図書室の図書購入費を100万円の要請をいたしました。こういう言われ方を当時の幹部からされました。「置戸は図書館で勝負しているけれども、訓子府は図書館で勝負してない」と言われました。すなわちそれは「訓子府は農業の町だから図書館は必要ないんだ」という言い方をされまして、私たちは当時、寄付運動を行ったり、それから、家庭教育学級やいろんなところに読書運動を行いながら、それから、居武士小学校に移動図書を開設しながら、図書館の必要性というものを訴えてきました。昭和59年、それまでが例えば最初は週3日間の公民館の奥、前の公民館の奥のほうにありましたから、本当に限られた人、しかもカード方式です。すなわち、誰がどの本を読んだかということが歴然とわかる。こういうのというのはやっぱり図書館法からいってみるとおかしいということで、逆ブラウン方式から今のバーコードに変わっていきました。しかしそれは、昭和20年代から30年代、40年代にかけての基礎的な図書館の運営として、細々とではありましたけれども、やっぱり非常に力を入れてやってきた。昭和59年に図書館ができてから、子ども中心の図書館をどうつくるのかと。まずは、子どもたちに多く読まれて、そして、そのことが将来的には、大人の図書館、すべての人が図書館を利用するという状況をつくっていこうということを昭和59年の年に宣言をしたような感じでございますから、そしてそれは、議員もおっしゃったように、非常に子どもたちに愛されて、日本で初めて住民1人当たり15冊の貸出し冊数を誇るということになってきました。今、改めて、狭 隘きょうあい化しているあの施設は、もう図書館というよりは、かつての現代的にいうと図書室の規模というふうにとらえていいんでないでしょうか。当初5万冊の蔵書を予定していましたけども、もう既に7万冊、10万冊近くある中で、まず、本を確保していくというか、倉庫が狭くなっていますし、ですから、逆にいうと除籍をしなかったらあの図書館に本を確保をすることができないということがありますから、その点でいくと本来の図書館の7万冊なり10万冊を確保する、そういったことというのは、絶対、今必要になってきているというのが1つです。それから、財政が厳しいという状況では、議員が心配するとおりですけれども、しかし我々は、未来に向けて子どもたちや文化や教育を発展させていくという視点からいくとその町の文化的な教育的なレベルの問題含めて、図書館というのは、なくてはならない施設だと思いますから、私はそう遠くない時期に、この図書館をやっていかなきゃならない。そして、まさに、先ほど言いましたようにレファレンス、単なる相談ではない。わからないことがあったら、瞬時にその回答を住民に回答していくということもそうですし、さらにまた、リクエストにどう応えていくか等々、それから音楽のサービス、展示、いろいろなことをあれしていくと、今までできなかったことを広範な利用サービスに応えていくということが、これから第3期に求められていることではないかと私自身は思っています。そこをぜひ、住民の皆様とともに、教育委員会関係者、我々も含めて、つくっていかなければいけないというふうに思っております。
質問 3番 西山由美子
もう時間もありませんが、できれば、これからの計画を進めていく中で、置戸でもない、北見でもない、訓子府らしい、家庭的な温かい図書館ができればいいなとそんなことを感じました。これから計画進めていく中で、また質問していきたいと思っています。