訓子府町議会 平成25年第2回定例会 2013年6月19日
少子・高齢化、人口減少のもとでのまちづくり
2013年6月19日、訓子府町議会の一般質問で、工藤弘喜議員が「少子・高齢化、人口減少のもとでのまちづくり」について質問し、町長 菊池一春が答弁しました。
- 質問者
- 工藤弘喜 議員
- 答弁者
- 町長 菊池一春
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 工藤弘喜
7番、工藤です。それでは、一般質問をしていきたいと思います。今回は、2つの件で質問をいたします。まず、はじめに、少子・高齢化、人口減少時代のもとでのまちづくりについてということで質問をいたします。現在、少子・高齢化、人口減少が全国的にも進み、このことが今後、社会に大きな影響を与えるとの見地から社会保障や税制など、さまざまな制度見直しの議論が進められております。このような状況の中で、本町においても「私たちの暮らしや町がこの先どのようになっていくのか不安」との声も多く聞かれるようになりました。町長は、今年度の町政執行方針で「これまで築いてきたまちづくりの土台をより強固なものとし、さまざまな試練を乗り越え、訓子府らしさ、暮らしやすさを追求し、町の未来づくりに向けて大きく飛躍する一歩を踏み出してまいりたい」との町政執行に臨む基本姿勢を述べています。この点にもかかわりまして、次の項目について、町長の考えを伺います。1、少子・高齢化、そして、人口減少というのは、実態から見れば厳然とした事実でありますが、国や地方の政治を担うものとしては、冷静に客観的に見ることが必要かと考えております。町長は、少子・高齢化、人口減少という状況について、どのような見解を持っておられるのか、お伺いいたします。2つ目です。今後、この状況が進展してきますと市町村合併の議論含め、地方自治のあり方にも根本からかかわります道州制への動きも加速されてくるのでないかと考えておりますが、この点について、町長の見解をお伺いいたします。3つ目です。誰もが安心して住み続けられる町をどのようにつくっていくのかを町民に示すことが、将来の暮らしに不安を抱えて生活をしている方々に応えることにもなると思いますが、町長の考えを伺います。また、この点についての課題はないのかあわせて伺います。4つ目です。自立した町、将来にわたって持続可能な町を目指すためには、地域経済をしっかりと力強く支える産業の振興が重要となってきます。現在、この点についてもさまざまな取り組みがはじまりつつありますが、現在の本町の実態から見て、どのような課題があるととらえているのか、町長の見解を伺います。以上、4点であります。よろしくお願いします。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ただいま「少子・高齢化、人口減少のもとでのまちづくり」についてのお尋ねがありましたので、お答えをさせていただきます。まず、1点目の「少子・高齢化、人口減少状況の客観的な見解」についてでありますが、厚生労働省では、平成22年度国勢調査結果を基準にした人口を国全体で平成37年に5.8パーセント減少の1億2070万人、平成52年に16.2パーセント減少の1億728万人と推計しており、幼少人口割合が13.1パーセントから10パーセント、老年人口割合は23パーセントから36.1パーセントと予想しており、国全体が世界に類を見ない速度で少子高齢化が進んでいる状況にあります。また、北海道でも同様に平成52年に24パーセント減少の419万人、幼少人口割合が11.9パーセントから8.4パーセントに減少し、老年人口割合が24.7パーセントから40.7パーセントに増加することが予想されており、全国よりも早い速度で少子高齢化が進むことが推計されています。一方、本町では、国勢調査の結果から、昭和30年に人口ピークである1万903人から減少が続き、平成22年調査時点では5,435人と60年間で約半数の人口となり、平成37年には人口が22パーセント減少の4,240人、平成52年には42.9パーセント減少の3,105人と推計されており、27年後の年齢別人口は幼少人口が286人、生産年齢人口が1,355人、老年人口が1,464人と予測されています。議員が言われるとおりそれぞれの自治体においても人口減少や少子高齢化現象は、歴然とした事実であり、企業誘致も含めた人口の維持、あるいは人口減少をできるだけ最小限に留めるよう努力していることが実態ではないかと思われます。本町においても同様の状況にありますが、私はこの町で安心して暮らすことができる、安心して子育てが出来る環境の中で少しでも地域の人たちにゆとりと夢をもつことができるよう福祉政策や経済政策を実施してきているところであり、人口減少対策はすぐに効果が現れるものではありませんが、平成24年度中は出生数が47人と上向き傾向にあることや幼少、生産年齢人口の転入者の増加など人口減少率は緩和する傾向にありますことから、これらの要因の検証をしながら今後の推移を注視してまいりたいと思っております。次に、2点目の「少子・高齢化、人口減少状況の進展による市町村合併、道州制への動きへの見解」についてでありますが、道州制基本法案については、閣議決定後、与野党共同提出に向け各種議論がなされていることは議員もご存じかと思いますが、基本的な方向として、都道府県を廃止し道州を設置すること、基礎自治体は市町村の区域を基礎として編成すること、道州と基礎自治体の長、議会の議員は住民が直接選挙すること、国の行政機関は極力合理化し、道州と基礎自治体の事務に関する国の関与を縮小することなどを打ち出しています。道州は10程度とし、国に残す事務は外交や防衛、司法などに限定し、道州はそれ以外の国の事務と都道府県から承継する事務を行い、基礎自治体は都道府県の事務のうち住民に身近なものと市町村から承継する事務を行うことや独立した税源、財政調整制度の創設などが現時点で想定されています。道州制法案骨子については、さまざまな議論の中で、期限など一部修正の動きが見られるものの道州制の必要性、イメージの国民的理解が得られていないことや議論するためでなく、道州制を導入するための期限を定めた基本法であり、人口減少社会を見据えた地方自治、住民自治といった国の構造を変える大きな変換点であると思っています。私は、従来から効率性のみを追求した大規模行政が教育、福祉行政などの対人サービスを効果的、効率的に進めることができるのか疑問をもっており、そういったことからは人口減少期の日本の進むべき方向性や議員が言われる社会保障制度の見直しなどが不透明な中で行政の枠組みを決めることには、道州制基本法案の国会提出に反対している全国町村会の一員として、今後も反対してまいりますのでご理解をお願いいたます。次に、3点目の「誰もが安心して住み続けられる町を町民に示すことの課題」についてでありますが、地方自治体の重要な役割として、地域住民の身近な生活を守り、支え続けることがありますが、議員が言われる将来の町や暮らしへの不安を持たれている方がおられるのも事実であると思います。前段でお話ししているとおり少子高齢化、人口減少時代が進行し、時代の大きな変革期を迎え、税制や社会保障制度をはじめとしたさまざまな制度改正が取りざたされる中、国は将来に安心感を与える国家の方向性を示さず、政局により社会保障等の政策が紆余曲折う よ き ょ く せ つするなど住民が不安感を覚えていることが実態ではないかと思います。私は、町長就任以来、マニフェストに掲げた「みんなで創る訓子府の元気」「町民にやさしいまちづくり」を政策の基本とし、各種施策につきましては、毎年度の町政執行方針や予算概要を広報誌でお知らせし、安心して住み続けられる、安心して子育てができるまちづくりを実践してまいりました。このような中、住民の方は高齢、単身や病気になった時などの多種多様な不安を感じる場面があろうかと思われますが「まちづくり推進会議」「夜間町長室」「車座トーク」などの機会を通じ、広く住民の皆様の意見を聴きながら教育、医療、福祉行政などの対人サービスを中心に住民の皆さんを支えられるよう今後も努めてまいりますのでご理解をお願いいたます。次に、4点目の「自立した町、将来にわたって維持可能な町をめざすための産業振興と現在の本町の課題をどうとらえてえているのか」についてであります。私は、ことあるごとに農業を基幹産業とする町であると言ってきましたし、実際、農業の生産額も120億円となり、本町の経済は、農業が中心として成り立っている現状にあることは町民の誰もが認めているところであります。このことから一般質問でも答弁しましたとおり「食産業立国の基盤強化」を本町の経済活性化の重点政策に掲げ、生産から加工、流通、販売に至る「食」の総合産業化を目指していこうと考えていることや、本町における農業者のエコファーマー登録の多さ、有機・特別栽培・低農薬栽培など特色ある農業が確立されていることなど、すべての農畜産物を安全・安心としたブランド化を全面に掲げた産業振興を推進していきたいと考えているところでございます。また、商業の面でも、地場産の無農薬などの農畜産物によるクリーンな町のイメージづくりを全面に掲げながら、十勝の士幌町や鹿追町のように農業の中にも、しっかりとした商店街が形成されているまちづくりを目指していきたいと考えているところであります。本町の食の安全と安心をブランド化するためには、町内に加工施設の整備や商品開発、あるいは食を通じた新たな町内商工業と連携をした農畜産物の流通化による地域内循環型経済構造の仕組みづくりが必要と考えているところでございます。この地域内循環型経済構造の仕組みづくりには、まず、第一に生産者である農業者の理解と協力が不可欠であり、それ以上に商工業の方々の努力と理解が求められていると考えております。さらに、6次産業化として酪農・畜産をはじめ、地場産の農畜産物を利用できる仕組みが一番の課題となってきますし、商工業と連携しながら、自立したまちづくりを目指すための活動を支援していきたいと考えております。今後は、JAきたみらいや商工会とも十分連携し、訓子府町の「食産業立国」を目指していきたいと考えているところでございます。以上、お尋ねのありました4点につきまして、お答えを申し上げましたので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
再質問 7番 工藤弘喜
それでは、何点か再質問といいますか、気になる点についても質問していきたいと思います。最初に今回のこの質問をすることになりましたのは、やはり先の河端議員の一般質問でもそうでしたし、昨日の議員の方々の質問とも皆さん方やはり訓子府のこれからの今の現実を見据えて、将来のあるべき姿についてを大いに心配されながら町民の思いも受けての質問であったと私自身は聞いておりまして、結構、重複するというのか、皆、似た思いで質問されているというふうに感じておりました。私のほうも同じように、今回こういうことで質問しようと思ったのは、4月に行われた議会報告会の中でもやはりこういった今のこういう状況、少子・高齢化、そして人口減少、あるいは商店街も含めた活気のなさというものに対する大きな不安とそのことが結局は自分の将来の生活の不安にもつながっているのだよという、そういうことにかかわるお話がやはり多くありました。それと町の中で、特に、実践会地区からはあまり聞かないのですが、町内会の方々のいわゆる高齢者といいますか、70歳を超えたような方々からは本当に自分たちの暮らし、生活がどういうふうにしていけばいいのか心配だねという、そういう声を受けて今回このような質問をするということであります。それで私はちょっと前段話すぎるかもしれませんが、今回のこの少子・高齢化、そして人口減少という、こういう厳しい状況をこの中でどうまちづくりをしていくかという点で考える時に2つの側面から見る必要があるのかなというふうに思っておりました。1つは、最初の質問で言っていますように、この原因と言いますか、要因というか、こういう実態がなぜこうなったのかというのをやはり地方の自治のいわゆる町民に責任を持つ、命と暮らしや生活に責任を持っている町長がどうとらえるか。とらえているかということが大事ではないかと思っています。そのことが次の政策に、町独自の政策にも非常に大きく関係してくるんでないかと思いまして、その辺のやはり認識というのが必要になるんじゃないか。それともう1点は、もう1つの側面から言いますのは、これは後半の質問ともちょっと、そういう意味でした訳でありますが、少子・高齢化、人口減少という、大変厳しい時代であっても、やはり現実には、毎日の町民の生活に責任を負う、将来に向けてのまちづくりに責任を負うという立場から粛々と行政を進めていかなければいけない。まちづくりを進めていかなきゃいけないという、そういう現実の問題がありますので、その点をどういうとらえ方で進めていっていいのかなというところで町長の考え方も聞いてみたいなということで質問いたしました。そういうことで、ぜひ、十分な質問になりませんが、よろしくお願いしたいのですが、まず、その背景と原因等については、先ほどの答弁の中にもありましたように、これは何も訓子府に限ったものではなくて、全国的にこういうふうな状況が続いているというのは、そのとおりでありますし、その背景、要因、原因というのは、やはりいろいろな価値観の違い、いわゆる今そこに住んで生きている人たちの価値観の違い等々もいろいろあると思いますが、私がここで1つ気にしているのは、こういう減少が地方ほど大変になっているというところにやはり目を向けるべきじゃないのかなというふうに思っています。地方ほどこの少子・高齢化、そして人口減少という問題がなぜ起きてきたのかというところをしっかりとらえていかないと、やはり町長としてのこれからの攻めるべき立ち位置が決まっていかないんじゃないかなというふうに思っております。そういう意味からして、何て言うのか、地方に行けば行くほど経済も、それから町民の暮らしそのものも疲弊ひ へ いして深刻な閉塞へいそく状況というのを生み出している訳ですが、こういう中にあって、この発端というのは、やはり振り返れば約20年、15年から20年ほど前から行ってきた国政のあり方に大きく関係するのではないかというふうに私はみております。それは何かというとやはり一言で言えば、グローバルな国家、今も盛んに言われていますが、そういう国家像を目指して、強いものはより強くということが当たり前のような、またそうしなきゃならないんだというふうな、そういう構造改革路線というか、これが地方をさらに少子化と高齢化と人口減少に拍車をかけているんじゃないかなというふうに思っております。そういう意味で、この辺の私の見解に対して、町長はどのようなふうにとらえているのか、先にお伺いをしたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
極めて本質的で国政にもかかわる問いでございますので、時間が限られた中では、どこまで意を尽くせるかどうか分かりませんが、ご理解をいただきたい。日本の社会が大きな人口変動をもってきたというのは、2つの局面がございます。1点目で言いますと昭和30年代に農業基本法が成立されて家庭内農業を中心とした農業から機械化され、あるいは集約化していく中で、第一次構造事業がはじまりました。これはご存じのとおり昭和35年から40年代にかけてであります。およそ日本の人口の10分の1が都市に流出して労働者人口は、都市へ都市へと行ったという中で、第一次の過疎が私たちの農村において行われました。これは10年間において、これだけの人口の10分の1が都市に流出するというのは、世界に類を見ない。こういう状況の中で1つの国政として、政治のありようとして、そういう人口が起きてきた。これはある意味では、池田内閣の所得倍増論や日本列島改造に伴う田中角栄さんの国家的な1つの政策、第一次の開発計画等々を含めて、こういったことが行われてきたという点では、農村の生活、日本全体に影響を受けたのではないのか。しかし、そのことが、全面的に否定できるのかどうかという、過疎を決して私は容認する考え方はありませんが、今日こんにちの発展する農業の1つの基盤をつくり上げてきたという経済行動のある意味では戦後から脱出という一面では評価していかなければならない面があるのではないか。そして同時に中小企業を中心とする日本の経済が、あるいは雇用労働が今日こんにちの経済社会を支えてきたというのは、やはり私はある意味での発展の1つの評価せざるを得ない状況というのは、やはり1点目にあるのではないのか。もう1つは、今、議員が言われましたように構造改革に見られるように、ある意味でのグローバル時代、そして、官から民へという、そういう施策の中で、第二期の農業がさらに大型化、自由化をしていく。WTOやいろいろな政策の中で農業が国際社会に大きく飛躍していくという名のもとに中小零細の農業は、さらに大型化やあるいは集約化が求められていくというような状況が起きてきたのではないのか。これはかつての第一次の変化が挙家き ょ か離村り そ ん、すなわち家をあげて農業を捨てていくという時代、この時代から、この10年間は、家は残る。農村地域にいなくても市街地に出てきても家ごといなくなるという状況とは、かなり変わってきておりますので、ある意味では、若い人たちが生産に対する不安や土地の状況やあるいは農業政策の中で出ざるを得ないという中で、高齢化の波は、非常な勢いで、特に、第一次産業を中心とする川の源流からと私は言っているのですが、産業基盤の弱い、そういう地域の中から過疎は著しく起きてきているという状況というのは、林業を含めて、国のグローバル化やあるいは農業のそういった状況が今日こんにちの農村における、あるいは漁村における議員が指摘した状況を生んできているというのは、紛れもない事実ではないかなというふうに私は思っております。その点でいくと今回の人口調査、厚生労働省の人口調査をもとにして私は答弁させていただきましたが、この新聞、厚生労働省の国立社会保障人口問題研究所の人口予測でいきますと道内のすべての自治体が現行人口が増えていく。これは訓子府町にはじまったことではないという中で、改めて日本社会の構造的な課題として、私は見据えていかなければ、将来は見えてこないのではないかというふうに思っているのが、まず1点目の私自身がどう考えているかということに対する大まかな言い方で大変申し訳ないのですが、その点でいうと大店法の改正等々も含めた先ほどもちょっと触れましたが、大型店がどんどんコンビニも含めて、あるいはディスカウントショップ等々が北見等内に自由に出入りするようになっていく中で、私どもの商店街はなかなか対抗できない。そういう状況というのは、個店の努力だけでは私は限界がきていると思っていますから、かつて10数年前に商店街近代化事業や街並み整備をやってきた者として、確かに小売商業の商業者自身の閉鎖的で、あるいは待ちの商業経営から脱しきれていないという、個々の課題はあり得ますが、それ以上にもっと商業環境をめぐる国家的な政策の中で、小さな町での商店街形成が非常に難しい。この近隣を見ても留辺蘂、置戸、いろいろなところを見ても同じような状況というのは、やはり早いか遅いかは別として、できてきているのではないかなというふうに思っています。少子・高齢化社会がこのようなかたちで起きてきている。その中で議員も言われたとおりこの厚生労働省の人口統計が是とするならば、これから35年後の訓子府は人口が3,105名になります。うちの町でいくとこの30数年後に43%人口が減少していく。置戸は47%減少する。そして、今、置戸町で、例えば隣町ですから、置戸町のことで言いますと1,829名になる。今、私どもの人口規模でいきますと30年後は滝上町になっていく。この中で生きていけるかどうか。私はもうちょっと細かな議論をしなければなりませんが、ある意味では、非常に厳しい現実だと思いながらも決して悲観していない。打って出なければならない。あるいは言うべきことは言っていかなければならない。そして、やるべきことをきちんとやるということが、今まさに、それぞれの自治体に求められているのではないかと思えてなりません。大変抽象的ですが、まずは答弁にかえさせていただきます。
再質問 7番 工藤弘喜
現状認識の点でいけば、本当にそのとおり私も思いますし、だからと言って、これが先ほども言ったように本町だけの問題じゃなくて、日本全体にこういう状況が続いている。そこにやはり構造的なさまざまな要因がありますので、なかなかそれに対抗したかたちで何をどうするのかということは、非常に難しいという思いも一方ではありますが、しかし、町長が今言われたように、この人口予測に非常にとらわれ過ぎて誤った対応の仕方ということだけは、やはり気を付けなければいけないのかというふうに思っているのも私の考えであります。確かに人口も減少するし、高齢化も進むということは、ある意味、節理的なところもありますし、それこそ、さまざまなものもあります。ただ、そういう中にあって、各自治体として、今の現状で何がそしたらしなきゃいけないのかというところを今一度考えてみることも必要かというふうに思っています。私はこういう状況の中にあっても人口減少なり、高齢化なり、少子化、少子化というのは、やはり本来は避けていかなければいけないし、これを子どもたちがどんどん増える、そういう施策をとっていかなければいけないとそれは十分思いますが、しかし、すべてそういう現象をマイナスという部分だけでとらえるというのか、それはやはりちょっとこれからのまちづくりを担う部分では、いかがなものかなというふうに思っているところであります。例えば、人口や産業が活気も含めて今の状況からをそのまま受け入れて、そのまま認めて、まちづくりをするというのではなくて、人口が減少したり、産業が商店街の問題も含めていろいろありますが、すべてマイナスというふうにして見るのではなくて、その中でマイナスの部分をどうやって質の問題でプラスに転じていくのかというふうな施策というか政策を展開していかなければ、なかなか難しいのではないかというふうに思っているところです。この問題については、特に、3番目、4番目の中で質問したこととかかわるのでありますが、例えば、誰もが安心して住み続けられる町をどのようにつくっていくかということなのですが、これについても最初の一答目の答弁の中でもていねいにお答えをいただいている訳でありますが、確かに少子化、先ほど言ったように少子化というのは、やはり望ましい姿ではない。やはりたくさん子どもたちのいる町、これをどうつくっていくのかということについては、大いにまだまだやるべきことというのはあるような気がいたします。だからそれはそれで追求しながら、もう1点「安心して住み続けられる町にするためには、どういうふうなものが必要ですか」とある人といろいろ話をする中で、やはりこれはお金をかけた施策、いわゆる予算を使った施策のほかに、やはりそれを乗り越えた政策というか、施策というか、そういうものもどんどん大事になってくる。そういう時代になってきているのかなというふうに思っていたところです。これがどうやってこの行政の中で、町の施策の中で、まちづくりの中で示せるのかというのが、大きなポイントにもなっていくのかと思っています。それは何かと言うと、お互いにこの町に住んで良かった。隣同士も含め、役場の職員も含め、我々とも安心感とか、信頼関係をどうつくっていくのかというところをどう醸かもし出していけるような、そういうまちづくりをどうつくっていくのかということが求められてきているのかな一方では。また、人口が減少すればするほど、ある意味、そういうところに力を入れやすいことになりはしないのかなと思っている訳でありますが、その点について、町長は、どのように考えているのか、お伺いをしたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
何度かお話をさせていただいていますが、非常に厳しい財政運営を強いて、これからも厳しい財政運営が、行政は続くのではないかと思います。しかし、少なくても1年間の一般会計分の貯金ぐらいはしておかなければいけないということを私は常々考えてまいりました。すなわち、それは自立的な、基金の取り崩しが毎年、今年は一千数百万円でしたが、従来のように何億、何億も取り崩すということは、あってはならないことでしょうが、少なくても1億円単位から10億円単位でいくと短くて5年、長かったら10年は何とかやっていける。こういう財政基盤が今できつつあります。しかし、これから急激な設備投資等々が出てまいりますから、かなりそのテンポは変わってくるかもしれませんが、しかし、そのことは一体何なのか。これは基本的には、自立的なまちづくりをどうつくるかということにかかっているのではないかと私は思います。例えば今までは、国の政策に対して、ある意味では、その政策を吟味しながら国のおおせのとおりの行政を是としながらやってきましたが、これからも私はいつも政治は是々非々だという話をさせてまいりましたが、だめなものはだめだし、お願いすべきことはお願いするという、そういう自治のかたちというのは、確立していかなければならないのではないのか。例えば、平成の市町村合併も国の言うとおりにやってきたらどうだったんだろうか。あるいはTPPも国の言うとおりにやったら、参加型ですから、ですから私は逆に今こそ地方自治体が主体的に町を見通していくという力量が私自身ももちろんそうですが、職員全体がそういう意識になっていかないとだめだというふうに考えております。ですから、バランス的に言うと産業のまず産業基盤をどう安定的に確立していくのかというのが、やはり私はいくら福祉や教育の充実と言っていても産業がきちんとしていないと町の将来は不安です。だから、うちの町が例えば今の状況の農業の総生産額のお話をさせていただいていますが、こうした基盤の農業を中心としながら、安定的な、そして、それに付加価値を高めていくような6次産業化の将来的には、見通した産業行政というのもきちんと位置付けていかなければいけないというふうに思っています。この状況をなくして福祉の充実も教育の充実というのもなかなか思うようにいかないというのが1点目です。同時にバランス的に言うと医療と福祉とそして教育の問題は、3本の矢ではございませんが、行政が憲法の25条でいっている町民が不安を持たないような社会形成や地域の自治の形成というのは、これはいつの世もきちんとしていかないとならないのではないか。確かに一時的に産業や教育や福祉、あるいは産業の中での商工業の中でも凸凹でこぼこがあるかもしれませんが、3年、5年のスパンの中で、安定的にこれらの行政を運営していくというのは、私はもちろんですが、私ども職員に課せられた課題であり、責任ではないかというふうに思うのが、私は2点目です。3点目に言うと議員もご指摘のとおり行政だけでまちづくりはできません。まさに、まちづくりは住民自治を基本とした団体自治が運営されるべきだと思っていますので、かなりていねいというか、まどろっこしいと思うかもしれませんが、まちづくり推進会議やさまざまなかたちで町民の意見を大切にしながら、私は方針や政策を決定してきたつもりでございます。それは、とりもなおさず住民の参加や参画を大事にしながら、しかもまちづくりの基本は、住民自身だということを何としても確かなものにしていきたい。その点で言うと私はもっと俗な言い方にすると隣人愛を一層どういうかたちで強固なものにしていくのか。さまざまな担い手の問題、いろいろなことで意見を聞かせていただいていますが、こういう隣人愛やもっと言うと新たな政策で、近所の底力の話を私は出していかなければならない時期に来ているというふうに思っています。今は、地域担当職員が年に何回か家庭を訪問するとかということだけではなく、近所の人たち自身が力を発揮しあえるような政策というのが必要になってきているのではないのか。そのことが、行政的に住宅政策とか、いろいろやらなければならないことはありますが、ベースとしては、やはりご近所の皆さん方の地域コミュニティということを基本にしながら、行政が一緒になって頑張っていくという時代が、より一層求められているのではないかというふうに思えてなりません。ちょっとまた抽象的ですが、ご理解をいただきたいと思います。
再質問 7番 工藤弘喜
今、答弁いただいたのですが、私も思っていたのですが、これからのこういう時代、非常に物理的にも厳しい状況に段々入ってきている訳でありますが、そういう中での町の将来を考えた時には、これは本当に非常にごくごく一般的な話になるかもしれませんが、町長の答弁とも重なるのでありますが、町民の自治力をどう高めていくかということをしっかりと町政の中にも位置付けていく必要が出てくるのかなというふうに思っています。この自治力、何て言うのか、ちょっとまどろっこしいというか、面倒くさい言葉にはなりますが、簡単に言えば、皆で話し合って町の将来を決めていく。自分たちの生活のありようがどうすれば一番いいのかというのを皆で相談しながら、良い方向を出そうというのが、私は、それこそが自治だと思っています。そういうとらえ方での自治力なのですが、こういったものを役場の職員の方々だけでは、やはりだめなんだと思うのです。やはり今、一番訓子府として求められているのは、町民自身が、なるほど皆で考えて皆でやっていかなければいけないという、町民がこういう立場に立てるような、思いになるようなことに、今これから力を尽くしていかなければ難しいのかなと思っているところです。これについては、先ほど、まちづくり推進会議の関係の話も出ていましたが、私自身もあの部分でいけば、今もいろいろ活動されて意義深いものもありますが、あの部分ももうちょっと何ていうのか、改善してもいいのかなというふうな思いもあります。そこには、どういうことかと言いますと、あえて今この問題が出ましたから言うのですが、教育委員会サイドももう少し教育行政というものも社会教育という部分からも入っていただいて、先ほどからずっとこれは従前から総務課、企画財政課だとか、予算の関係も含めた問題での議論というのはいろいろあるからだと思うのですが、もう一歩、もうちょっと自由じ ゆ う闊達かったつな町のあるべき姿についてのことも含めてということであれば、年に何回かやっていますから、そのうちの年に1回かそこらは、もう少し社会教育の部分でも踏み込んだ課題の取り上げ方というのか、そういったものも含めて、大いに議論を巻き起こすような、わき起こすような、そういう方策もどうなのかというふうにちょっと考えているのでありますが、これは誰もが安心して住み続けられるための本当に前の前の部分なのですが、こういうことも必要ではないかと思っていますが、この点について、いかがでしょうか。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
昨日の上原議員のご意見にも申し上げましたとおり、やはり、人づくり、産業もさることながら人づくりというのは、2本の柱ではないのか。その点では、おそらく教育長ほか、社会教育課長も社会教育がもっと前に出てほしいということをかなり昨日も言われておりましたし、今日もご指摘のとおりまちづくり推進会議はもちろんですが、それぞれの世代を超えた学習の課題として、町民的な議論やあるいは提案をする場というのは、きっと考えてくれるだろうと私は思っておりますので、後は教育行政の実行を期待したいと思っておりますので、お許しいただきたいと思います。
再質問 7番 工藤弘喜
それでは、ぜひ大きく期待するところではありますので、よろしくお願いをしたいと思います。この問題での最後の質問になりますが、やはり先ほどの町長の答弁にもありましたように町の基盤を支えるということでいけば、経済も含めて、大きな分野だと思うのですが、非常に先ほどの前の一般質問にもありましたように商店街の問題等々含めて、このことが大きく町のこれからに対する不安感も含めて醸かもし出している部分もありますので、これを何とかしていかなればいけないというのが、この近々の大きな課題かなというふうに私は思っています。確かに福祉行政も教育行政も大事ですが、やはりこの問題を放っておきながら次に進むということにもなりませんので、この点についての解決の方法として、先の議会でもちょっと質問したのですが、これが中小企業振興基本条例が、そういう名前ですべてが解決する訳ではありませんが、町民の議論、町民サイドの議論というのをやはり本当にこの問題で起こしていかないとまずいんじゃないかというふうに思っています。これは行政サイドからこうであるべきだとか、あるいは商工会のほうに投げかけるだけでは、やはりもう済まなくなってくるのではないかと思っております。こいう部分で、今言った教育委員会というか、社会教育の問題含めて、ちょっと後から話しようと思ったことが、先に出ちゃったんですが、いわゆる住民の自治の力をそこにまず訓子府の課題として大きくあるような気がしていたのです。これをやはりぜひ商工会だけではなくて、農村、実践会地域の会長も含めて、委員の方々も含めて、せめてそういう場があるんでありますから、そういうところでの大きな議論をわき起こすようなことを、そして町民に向かって、そこからメッセージが発信できるような、そういう方向、町長がいくら言っても限界がくると思うのです。いいことを言ってもそれはそれでいいのですが、やはりもう一歩踏み込むという意味では、やはり町民側から声を上げていくということが非常に大切になるのではないかと思っていますが、その点について、最後にお聞きしたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
訓子府新報の記者がいるから、あまりしゃべりたくないのですが、今日の訓子府新報を見ていただいたら、今度、事務局長に小中こ な かさんがなっていました。タイトルを見ているだけでも農業と行政と商工の連携が極めて重要だと。そして、例えば、芝桜まつりひとつを見ても農家の方たちがあまり来ていないという状況は、やはりもっともっとそういう意味では、職業を超えた連携やまちおこしが必要なのではないかと小中事務局長のコメントも載っています。先の議会でも答弁させていただきましたが、中小企業振興法等のことについては、まず1つは、商工会関係者もそうですが、まず、事務局の安定的な議論に参加してもらうことの体制がつくるのが必要なのではないかということとそれから、どうもこれを見ていますと8月22日から議員方が別海町に行くということですから、これは、別海町は中小企業振興法の先進地のはずですから、きっとここを勉強してこられるのではないか。ですから、我々行政もそうですが、議会の皆さんも一緒になってまちづくりのことを考えていく。そして、緊急として、今、商店街の歯抜けのような状態がさらに進んでいくという状況もございますので、できるだけ早くこうした問題をとらえながら具体的に検討をしていきたい。関係各位の力も貸していただきたいと感じているところでございます。
再質問 7番 工藤弘喜
それでは、残りの時間のこともありますので、次の質問に入っていきたいと思います。次の質問は、町がどうするこうするという問題はなかなかないのでありますが、町民からぜひという声もありまして、これについて、質問させていただきます。2点目です。