訓子府町議会 平成22年第3回定例会 2010年9月15日
疾患に対する予防対策の考え方
2010年9月15日、訓子府町議会の一般質問で、河端芳惠議員が「疾患に対する予防対策の考え方」について質問し、町長 菊池一春、福祉保健課長 佐藤純一が答弁しました。
- 質問者
- 河端芳惠 議員
- 答弁者
- 町長 菊池一春、福祉保健課長 佐藤純一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 河端芳惠
次に、特定疾患に対する予防対策の考えについて伺います。様々な病気の解明が進み、早期発見、早期治療が可能になっています。しかし、ガン、心疾患、脳血管疾患は相変わらず死因の三大疾患で、それに肺炎が続いています。町が行う各種健診は、懸命な努力にもかかわらず、受診率は上がらず国保の特定検診、これ検診の検という字が検査の検ではなくて、健康の健に間違っておりますので、訂正をお願いいたします。国保の特定健診は逆に下がっております。町民の健康意識を喚起し、医療費を削減するためにも予防対策は大きな課題だと思います。①、各種ガン検診、脳ドックなどへの助成状況はどのようになっておりますか。②、国が推奨する法定外の子宮頸ガン、肺炎球菌、おたふく風邪、水痘など予防接種の助成の考えはありませんか。以上を伺います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
疾患に対する予防対策の考え方について、2点のお尋ねがありましたのでお答えをさせていただきます。まず、1点目の「各種ガン検診、脳ドックなどへの助成の状況」というお尋ねですが、がん検診につきましては、胃、肺、大腸、子宮、乳ガンについて検診を行い、それぞれ受診者に対し検診料の一部を助成しているところです。平成21年度にガン検診を受診した方は延べ1,755人となっております。脳ドックにつきましては、国保事業において実施しており、2万円を上限として検査料金の2分の1を助成しているほか、平成21年度からは後期高齢者医療の被保険者についても対象としているところでございます。また、国保の特定健診受診率は30.5%で、議員ご指摘のとおり昨年と比較して若干下がっており、今後も受診率の向上に向け努力をしてまいります。次に、2点目の「国が推奨する法定外の子宮頸がん、肺炎球菌、おたふく風邪、水痘など予防接種の助成の考えはないか」とのお尋ねでございます。子宮頸がん予防ワクチン接種につきましては、独自に助成を実施している市町村もあり、また国や道も23年度からの助成実施に向けた検討を行っていることから、本町においても前向きな検討が必要と考えているところでございます。このほかの任意の各種予防接種につきましては、現在、厚生労働省において「ワクチン評価に関する小委員会」が設置され、肺炎球菌や水痘など8疾病・ワクチンについて、対象疾病の個人・社会に対する影響、予防接種の効果・目的・安全などについて議論されており、11月下旬には報告が出される見通しとなっていることから、その方向性を見極める必要があるものと考えております。以上、お答えしましたので、ご理解を賜りますようお願いいたします。
質問 2番 河端芳惠
国保の特定健診のことですが、先日、議員研修で上富良野町に行ってきました。上富良野町の国保の健診受診率は、平成20年度で71%でした。国は平成24年度の目標値として、65%を示していますが、訓子府でも福祉保健課の保健師をはじめとして、かなりご苦労されておりますが、それでも健診率はなかなか上がりません。今年度から健診も6月、7月、12月、1月末から2月と4回、回数も増やして受診率を上げようと努力なさっていると思いますが、なかなか上がらない原因は何でしょうか。この特定健診もがん検もそうですが、一度受けると次の年ほとんどの方が受けると思うのです。私もずっと受けておりますが、1年休むともしその間に何か病変があったり、がんになったりという恐怖がありますので、1回受けるとかなり継続されると思うのですが、健診率アップを目指して、今、具体的に取り組んでいらっしゃることをお伺いいたします。
答弁 福祉保健課長 佐藤純一(福祉保健課長は2011年6月まで)
特定健診に関しては、正直申し上げまして、今、上げる努力をしておりますが、決定打がないのが、実際、現状でございまして、平成20年度から始まって、今年で3年目な訳ですが、それ以前の町民健診と比較しまして回数を増やすとか、例えば、若い人にまで対象を広げ、基本的には40歳以上が対象ですが、30歳台もということで、小さな子どもさんもいらっしゃるので、託児を設けたり、そのようなことをやっておりますが、今後も最終的には本当に65%現状で達成できるかといったら、なかなか難しい状況でございますので、PRの強化と今、現状で健康推進委員のご協力なども考えながら、受診率アップに努力をしていきたいということで、ご理解をいただきたいと思います。
質問 2番 河端芳惠
受診率を上げるというのは、やはり一人ひとりの健康意識を喚起することで、健診を受けたらその結果を保健師から詳しく話があり、問題があれば動機付け、支援、いろいろなことも受けられますし、もっと問題があれば積極的に医療機関にかかるなど、いろいろなことがあります。やはり、健診を受けないと損ですなど、そのような意識が町民の中に、もう少し芽生えたらいいと思います。それと広報の仕方もいろいろあると思うのです。ただ、いついつこのような健診がありますからという案内だけではなく、やはり具体的にどのようなことをすればいいのか。その年代に合った広報の仕方があると思いますし、あと12月と1月末に特定健診がありますので、来ない方に声掛けをするなど、いろいろなことをしてなるべく多くの方に健診を受けていただくように頑張っていただきたいと思います。それとがん検診も集団検診により、早期にがんがわかり、早期に治療をして、健康を回復された方が多数おります。町としても、胃がん、肺がんなどは40歳などの節目で無料健診も行っているようですので、これからもより一層がん検診に対する意識を喚起することでお願いしたいと思います。脳ドックは、昨日の補正予算の中で後期高齢者分が無料になっておりまして、今回、7人分増えて12人分の補正予算が組まれました。国保の場合は、74歳までの方で半額助成し、当初予算では28人分の予算が組まれておりますが、脳ドックを受診されている方は、どのような状況になっていらっしゃいますか。
答弁 福祉保健課長 佐藤純一(福祉保健課長は2011年6月まで)
脳ドックの国保の分ですが、実際はかなり少なくて、平成20年度で7件、金額にして7万9,800円。平成21年度では、9件、9万8,200円。もう少し対象が広がってくれればと思いますが、実際あまり広がっていないのが実情でございます。
質問 2番 河端芳惠
今、予防接種のことで、国が定めている法定接種以外のことが、しきりに話題になっております法定外の子宮頸がんワクチン、肺炎球菌、おたふく風邪、水痘、ヒブワクチンなどのワクチン接種についてですが、その中で特に子宮頸がんは、予防できるがんとして、今認められています。これはウィルスが原因でヒトパピローマウィルスが原因なので、ワクチンが有効ということで国も来年度、概算要求で150億円ほど予算化しているみたいですが、3月の予算審査特別委員会の予算総括の質疑の中で、私は、この法定外のワクチンについて、町として、どのように町長がお考えかをお伺いしましたら、23年度で考えたいとのお答えだったと思いますが、この子宮頸がんについては、6カ月間に3回接種することで約5万円かかります。オホーツク管内でも斜里町、湧別町、佐呂間町など、いろいろな町も全額助成あるいは半額助成をしておりますし、今朝の新聞で、紋別市も来年度からヒブワクチン、小児用肺炎球菌、子宮頸がんワクチンを公費助成するということですが、町として、どのようにお考えですか。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
河端議員ご指摘のとおり、予算審査委員会で子宮頸がんのことをお話させていただきました。福祉保健課長を通じ保健師等にも子宮頸がん、それから肺炎球菌等々の予防接種について、具体化してほしいとの指示を行っていたところでございます。1つは、先ほどの答弁でも申しましたとおりワクチン全体として、厚生労働省科学審議会感染症分科会予防接種部会の中にワクチン評価に関する小委員会が8月に設置されております。これらに基づく法定外の予防接種についての安全性等々を11月ぐらいまでに一定の結論が出ると考えているようでございますので、国はそのような状況であることを1つ踏まえながら、まずは、子宮頸がんについては、来年度の予算案ですから、ここまで踏み込んでいいのかどうかわかりませんが、私が町政を担当することになりましたら、23年度には、何らかの形で補助をする。全額か2分の1か、国はどうやら3分の1を出しそうでありますので、北海道も含めて、それに私どもは、この子宮頸がんについて、予算措置を講じてまいりたいと考えているところでございます。それから、もう1点ですが、上富良野町に議員が先進地視察され、特に、受診率のアップはどうなのか。既に上富良野町は、78%までいっているが、その点でいくとうちの町は30%ほどでございますから、これに対してもっと頑張れという激励を含めいただきました。この上富良野町と上川管内の鷹栖町は、非常に受診率アップのため、この10年間ご苦労されている町でございますし、保健師等の実践的な事例も何度か私は報告書を読んだりしておりますが、学ぶところは大変多いと考えております。しかし、私どもの町で今30%ぐらいの部分については、低い状況にあるかというと決して低くない状況です。これも日赤の吉田院長が来られた時にも申し上げましたが、私どもの町は、町民健診等を医師会に丸投げするようなことはしないとお話をさせていただきました。すなわち、今健診を行ったが事業は、指導も含めて健診も年何回か分け、そして地域に出向き、より多くの町民の方がまず健診を受診していただくことの努力を保健師たちを中心にしながら行っておりますし、その事業の指導も含め、健康増進係を中心にしながら、かなりやっているところでございます。その点で言うと国の掲げている60%というのは、私自身は、これはある意味では目標として、否定するものではありませんが非常に課題もあるのではないかと思っています。設定の仕方です。おそらく北見市は、まだ15%ぐらいですから、達成できないと思います。いろいろありますが、しかし、よりきめ細かく、そして、健診の受診する機会を増やしていく。その努力を今後も引き続き行いたい。もっと言いますと何よりも健康権が誰かに脅かされたり、医者から結果だけではなくて、健康そのものを自らのものであるということでの地域的な学習活動をどのように支援していくのかを本来、時間があれば、私はそれぞれの地域に出向いて保健師や学習を担当している社会教育担当職員たちが中心になりながら、そこで健康の問題、あるいは課題を積み上げながら、自らがやはり健診を実現していく。健康推進委員なども一緒になりながらやっていく状況をどう作り上げるかということがものすごく大事だと思っているのですが、現状では今、制度の改正などいろいろな状況の中で、職員たちはそこまで手が届かないのも実態でございますので、議員も私も含めて、いずれにしても健診をより多くの方にというのは、願いでございますので、一層の努力を職員とともにさせていただきたいと感じているところでございます。
質問 2番 河端芳惠
上富良野町のことで申しますと人口が倍ぐらいですし、保健師の数は、そんなに極端に多いことではなかったみたいなのです。それで訓子府を見てみますと保健師たちやいつも福祉保健課が遅くまで残業されておりますし、やはり、いろいろな制度ができ、事務量がすごく増えていると思っています。保健師が本来あるべき保健指導や地域の健康指導など業務に関わる以外の事務的な時間が多く、なかなか本来自分が理想とする保健業務に関われないのかと少し感じたりしたものですから、例えば、その事務的なことをパート的に事務職員へ依頼できるものはして、保健師たちが本来保健活動に従事できるような体制はできないのでしょうか。ただ、今までかなり努力されているのはわかりますし、本当になかなかそれに町民の意識がいかなくて苦労されているのはわかります。ただ、やはり顔が見えることはすごく大切なのです。自分の地域の保健師は、この方で、この方からいろいろな指導をされたり、アドバイスを受けるようなことがすごく大切だと思いますので、そのことも含めていかがでしょうか。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ご指摘のとおりの要素は、十分に認識しているところでございます。1つは、地域保健法などによりまして、地域保健のあり方が国として変わってきたことをご理解いただきたい。すなわち道の保健所は、一般的な健康の問題に関して、地方自治体にある意味では渡したというような状況で事務的なボリュームは、非常に多いことであります。保健所は、難病や精神障がいなどのようなことを中心にやっていますので、その点でいくと保健師のボリュームは、非常に多くなってきているということが1点あげられます。それから先ほど言いましたように、それだけにかなり医療法やいろいろな問題が今、膨らんだり改正をされてきておりますので、その事務的な対応が非常に忙しいことが2点目です。3点目に、例えば、臨時の保健師を募集し、いろいろなことをやってもらおうということで課で努力していますが、保健師が集まらない。これはなかなか保健師が足りないことも含め、病院やいろいろなところで保健師が今、採用になっておりますので、臨時の保健師もなかなか集まらない状況の中で、非常に厳しい行政の現実があることをご理解いただきながら、やはり、健康を自分の問題としてできるような状況をどう町民の中に気付かせていけるかが課題でございますので、一層努力をしてまいりたいと思いますので、ご理解を賜りたいと思います。
質問 2番 河端芳惠
これで一般質問を終わります。