みんなの議会

訓子府町議会 平成22年第1回定例会 2010年3月11日

地域と行政をつなぐ職員の役割と意識改革

2010年3月11日、訓子府町議会の一般質問で、西山由美子議員が「地域と行政をつなぐ職員の役割と意識改革」について質問し、町長 菊池一春、町民課長 平塚晴康が答弁しました。

質問者
西山由美子 議員
答弁者
町長 菊池一春、町民課長 平塚晴康

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 西山由美子

8番、西山です。通告書に従いまして、質問いたします。1点目は、町長に地域と行政をつなぐ職員の役割と意識改革について、お尋ねします。「相互の信頼関係を築き、皆さんの声を町政に反映させ協働のまちづくりを目指しましょう」というスローガンを掲げて、本町の「地域担当職員制度」は、平成20年7月からスタートし、早くも今年の夏で2年になるところである。12の町内会と17の実践会と農試を合わせて、次、20と書いてありますが、30と訂正してください。30の地区に38人の班員と30人の班長、22人の担当課長が配置されたが、地域活動の活性化を図る目的で手探りの中、それぞれがどのような実践と報告がされたのか。町長の見解も含めて伺いたい。1つ目、行政側から見た「担当制」の成果はどのように評価しているのか。2つ目、地域の声や実態を知ることで、この「担当制」が今後のまちづくりにどう活かされるのか。3つ目、今後も「担当性」が継続されるとして、検討されるべき課題は何か。4つ目、地域住民側から見て、この「担当制」をどのように活用すべきと考えるのか。以上の4点について、お伺いいたします。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

地域と行政をつなぐ職員の役割と意識改革について4点のお尋ねをいただきましたのでお答えをさせていただきます。1点目の「行政側から見た「担当制」の成果はどのように評価しているか」とのお尋ねでございます。平成20年7月から「地域担当職員制度」を実施し1年8ヵ月が経過しました。この間、各町内会、実践会のご理解とご協力によって、総会や各種親睦行事などに声をかけていただき、町内会では19回、実践会では50回、合わせて69回延べ126人の職員がお伺いし、地域の方々の声を聞くとともに交流を深めてまいりました。地域に出向くことにより地域の皆さんは職員を、職員は地域の皆さんを知ることができ、少しずつではありますが、地域とのコミュニケーションを図ることで担当職員の意識はもちろんのこと、地域の皆さんとの信頼関係を築くことに大きな成果があったものと感じております。次に2点目の「地域の声や実態を知ることで「担当制」が今後のまちづくりにどう生かされるのか」とのお尋ねですが、職員が地域に入り多くの方々との対話の中で地域が抱える課題や意見など生の声を聞き、地域理解を深めるとともに地域の方々とふれあうことにより職員の意識改革や地域と職員との連携が深まるなど、住民と行政との信頼関係の構築にもつながり、地域と行政が一体となったまちづくりが図られるものと考えております。次に3点目の「今後も「担当制」が継続されるとして検討されるべき課題は何か」とのお尋ねですが、この制度は、実施からまだ2年を経過していないこともあり、今後、制度を定着させていくためにも地域との関り方や所管課との連携・情報の共有化などに課題があると考えております。また、この制度の活用につきましては、残念ながらすべての町内会・実践会で活用されていない状況にありますので、趣旨を理解し活用いただけるよう取り組んでいかなければならないと考えております。次に4点目の「地域住民側から見て「担当制」をどのように活用すべきと考えるのか」とのお尋ねでございますが、まちづくりは地域住民と行政が一体となって取り組んでいかなければなりません。そのためにも地域とのつながりを深めることは不可欠であり、その一つの手法として「地域担当職員制」を実施したところであります。地域の皆さんに職員の顔を知ってもらい会話をして交流を深めることにより、住民と職員との距離が近くなるものであり信頼関係が築けるものでありますので、この制度を職員との交流の場、さらには、行政への課題や意見などの橋渡し役として積極的に活用いただければと考えておりますのでご理解をいただきたいと思います。

質問 8番 西山由美子

ただいま、町長のお答えがありました。私は本当ならば職員の皆さんの声を本当は聞きたかったのですが、私などが質問しても多分本音などは答えてくださらないと思ったので、一応、町民の立場として、この30の地区のうち、結果的に22の代表の方のお話を聞くことができました。そんなに詳しい事情を聞いたわけではありませんが、その22の中で、交流があったと答えてくださったのが19人の方で、要するにこちらからは何も要請はしていませんというのが3人の方でした。そして、続けたほうがいいですかという質問に対しては、続けたほうがいいとはっきり答えられたのが13人で、趣旨はわかるがいろいろな戸惑いがあって、どちらとも言えないというのが9人の方でした。その中でいろいろな意見が出てきましたので、これは、町長が町民と職員の間に意識の乖離か い りがあるということを認識してらっしゃった中で、先ほどおっしゃったように、まず顔を覚えてもらう、名前を知ってもらう、交流を深めてもらうという意思で、町長の考えで始まったことですから、さて、迎え入れた住民側、それから言われた職員側は多分自分の意思ではないので、すごく戸惑いがあったのではないかと思います。それがやはり、去年1年のことですが、いろいろな意見の中にとてもはっきり表れていました。主な意見としては、言われて一応総会に出てくださいとか、レクレーションに出てくださいと要請はしたが、とても遠慮がある。それから、すごく気を使う。それから、そういう要請することが面倒だという、それは、その人その人のとらえ方なのですが、ただ、逆に制度として、そのまま素直に受け入れた地域では、今までよりも交流ができてよかったのではないか。それから、知らない職員と話ができてよかったとか。新入職員の名前と顔がわかったので、次の時に役場にいった時に誰々君と声をかけることができたとか。細かく言えばやはり小さな交流の効果はみえたのではないかと思います。ただ、私もお話を伺っていて想像していた以上に、住民のほうはとても優しいなという感想をもちました。もっと手厳しい意見が聞かれるのかと思いましたが、なぜ、優しい、優しさというか、口調が柔らかだったかというと1つには、課題にもなりますが、この制度が、一体、職員にとっては仕事なのだろうか。それともボランティアなのだろうか。それが住民側からしたら、例えば、行事とか総会とか土日にかかることが多いと思うのですが、その時に、職員が休みなのに要請して果たしていいのだろうか。そこら辺にすごく気遣いがあると。だから、これは仕事なのか。そうではないのかということをもう少し代表者との協議が必要なのではないかという意見もありました。それと町長の思いと職員の気持ちの中に乖離か い りがあるのではないか。温度差があるのではないか。これは、致し方ないとは思います。そして、それは、やはり回を積み重ねていく中で埋まっていくものかとも思いますが、ちょっとここで区切りまして、町長、その辺のことをどうお考えなのか質問いたします。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

何度か議論の中でもお話させていただきましたが、役場職員に対する地域住民の方の批判というのは、合併時のアンケート調査を見ても、これは非常に、職員に対する不信感とか不満というのは高いものがありました。職員の側からしてみますとこんなに一生懸命にやっているのにどうしてわかってもらえないだろうかというものもありますから、これらに対しての温度差とかずれをどう埋めていくのかということが、私自身の中にもありました。それから、例えば、仕事の中身が、私が訓子府町に来た頃は、パソコンなんていう代物はございませんでしたので、会話が中心でありました。地域の人が来た時には、すかさず立って会話をする。そして、話を聞きながら担当のところで紹介したり、あるいはこうでないでしょうかということ、逆に言うともっと身近で言うと除雪ひとつにしても、その辺でいくと職員と住民の方のコミュニケーションというのは、ある意味では、時代の状況の中でかなり変わってきている。その点で言うと役場の仕事というのは、やはり職員が具体的にはしていくことからいうと地域の中に出かけていくということを大事にしていかなければいけないのではないかと私自身は思っておりましたので、その政策をあげさせていただきました。職員とのこの3年間の中で非常に難しかった。なかなか理解してもらえなかった。時間がかかったというのは2つあります。1つは、給料4%下げるということであります。財政が厳しいですから、まずは職員が示し3年間がんばってくれということ。本当のことをいうと4年間だったのですが、1年遅れてしまいました。4%を下げるというお話で理解をしていただきました。2点目は、地域担当制を導入したい。形式的なことはしたくない。実質的なこと。上からやっている自治体は結構あるのです。しかし、失敗しているところは、町長がトップダウンで形だけつくったところが失敗しています。できれば、仕事であるか仕事でないかと言ったら、はざまは非常に難しいのですが、私は職員が意図的、意識的にぜひ地域の中で自分を知ってもらう。あるいは声を聞くことを大事にしていただきたいということで、この数年間、スタートしたということです。その点でいくと中には、やはりやりたくなかったのではないかという職員もいるでしょう。しかし、実質的には、何もないところからは何も生まれませんから、これだけの成果があがったということは、私自身はまずは一歩との感じをしています。この次どうするのかと。これは、本当のことを言いますと職員自らが地域の課題を生産課題や地域課題をどのように発見するかは、自治体職員としては、当然のことであります。今、この期間に独り暮らしの高齢者の家ぐらいは訪ねようという話をしています。1回も出ていないという職員がもしいるとしたら、改めていただきたいと思います。そして、願わくば、私は職員自らが自治体職員として、そのような姿勢を持ってということを私は促しているつもりですが、駄目であれば職務命令を出すかもしれません。そのぐらい私はこの制度というのは、意味のあるものだと思っているが、とりあえずは自発的、自覚的な行動を期待しているところが私の考えの本当のところでございますので、まずは、この2年間、非常にいろいろな課題が見えましたし、議員がご指摘のとおり、少し気になるところが、私自身も自覚しておりますので、これからさらに職員と議論をしながら、中身をつめていきたいと思いますので、ご理解をいただきたいと思います。

質問 8番 西山由美子

これから私が言おうと思ったことを町長全部言ってくださったのですが、実は、町民の方たちと話していく中で、やはり共通しているのは、最初にスタートしたこの1年8ヵ月は、きっとそれぞれが初めてなので試行錯誤の中、要請し、それに応えて出向くことは、先ほど言った3ヵ所の要請を全くしていないところは、もしかしたら、そこの職員が楽だったと単純に思ってしまいますが、その受身的な活動は、最初でもう十分ではないかと思います。4月から担当職員の配置が変わることを聞きましたので、それは、どこの地域へ行っても姿勢が同じであれば、違う地域で慣れることは、当たり前のことで、交流をし住民と慣れる。それは基本的なことで、その次の一歩は、職員が先ほど町長おっしゃったように自発的、そして、積極的に地域への働きかけ、その前に地域の情報を収集する。例えば、今まで末広地区だったのが、今度は駒里地区に行くとしたら、先ほど、町長が言ったように駒里では高齢化率が何%なのか。独り暮らし、老人世帯はどのぐらいいるのか。子どもはどのぐらいいるのか。その情報は、役場職員の方ですから、簡単に取り出せると思うので、まず、自分自身がその地域の情報をしっかりとつかんだ中で住民と接し、いろいろなことを受け答えの中で、やはり違ってくると思うのです。そして、その中でたくさん職員は、例えば、高齢者のいろいろな制度や住民にとって利益になることの、いろいろな活動をわかっているわけですから、それを教えてあげる。知らない人は、まだまだ情報が行き渡らなく、わからない人がたくさんいますので、その細かなことにもやはりつながっていくと思います。そして、やはり人材育成というのは、先ほど上原議員の中でもありましたが、育成は、子どもを育てていてもとても難しいのですが、積み重ねと思うのです。地域とつながっていく中で意識を少しずつ植えつけていく。種を蒔かなかったら芽が出てこないのと一緒で、その意味では、この担当制の趣旨は、住民側からすると理解できる。制度としてもあったほうがいいというのは、制度を活用していない地域の方も言っていましたので、あとはいかに自主的に継続していくのかということです。2番目のまちづくりにどう活かされるのかは、先ほど、このようにあってほしいとの町長のお答えでしたが、具体的に、この1年8ヵ月ではなかったのかどうか。お伺いいたします。

答弁 町民課長 平塚晴康(町民課長は2011年6月まで)

具体的な要請ということでございますが、今月、調整会議を行う予定になってございます。それで地域担当者に要請があり、そこへ出向いているとの報告書をいただきます。その報告の中から、この1年8ヵ月分を拾い出し、先ほどの答弁で申し上げました69回でございまして、その中身といたしましては、総会、役員会、会議も含め15回です。それから多いのは、親睦行事が多く、この中ではそれぞれの町内会、実践会でのパークゴルフやスポーツ大会、あと体育祭、バレーボール大会、かるた大会など、そういう形で出向いている部分です。それから、あとは清掃活動。それから場合によっては、ふるさと懇談会にも出席しています。それから変わったところでは、実践会から町への要請の中で同席することもあります。あと葬儀もございますし、ただ、先ほど町長からありました独り暮らしの高齢者の関係につきましては、この1年8ヵ月の中では報告がないということでございます。ただ、実際、要請があったもので動いている部分がありますから、要請のない自ら動いている部分については、ここに報告書としてはあがってきていないかもしれませんので、まだ、今月の調整会議の中で、また、お聞きしながらということになると思います。

質問 8番 西山由美子

それは今、報告の回数ですが、私が伺ったのは、具体的に職員が住民から聞いた要望、要請で職員が実際に動いたことの事例はなかったのかどうかということです。

答弁 町民課長 平塚晴康(町民課長は2011年6月まで)

すみません失礼しました。先ほど申し上げました要請で出向いた部分の中では、地域の方から要請があったものは、例えば、ごみ関係、補助金関係、町営住宅の修理関係、それから、当時の福祉灯油関係、これも最悪になると会長たちも直接の部分もありますが、職員に話をし、直接また担当課に話をすることも、特に福祉灯油あたりは、そういうような扱いで、職員に話をしたが直接担当課に話をしていることもあります。そのようなことで、先ほど言いましたように、なかなか会議については、ないという状況で、行事の中で、飲食している間に話をする部分ですから、なかなかその要望には、まだ結びついていないのも実態と思います。

質問 8番 西山由美子

これから、先ほど申し上げたように、続けていく中で、やはり、職員もどんどん意識が高まってくると思いますし、そのようにならなければ、この制度が意味をなさないと思います。先ほど、町長が独り暮らしの家庭に出向けといいましたが、その前にもっと簡単な方法として、声かけです。例えば、この間ある独り暮らしの女性からこんこんと詰められたのです。夫を亡くし独りになり、何年も経つのに行政側からただの一度も「元気ですか」や「大丈夫ですか」と声をかけられたことがないのです。独りで暮らすことの寂しさや不安など一体誰がわかってくれるのか。それは、私たち議員もそれから行政に関わっているいろいろな役員の方も全て、その役割をどう担っているかの反省につながると思うのです。その声を聞いた時に一体、誰がどうしたらいいのかいろいろ考えましたが、例えば、そうやりなさいと町長が言ってやるのは簡単ですが、できれば担当職員が新しい担当地区に行った時の取っ掛りとして「僕が担当職員になりましたが、お変わりありませんか」と数分電話を掛け合うことも一つの職員にとってもいい仕事なのではないかと感じますので今後の期待も含め、先ほどのいろいろな地域代表者の声を参考に、この制度が訓子府らしい、地域と行政が一番見えやすい小さな自治体ですので、それが信頼が深まり、職員が町民のいるところでお酒を飲んだり、おしゃべりするのが嫌だという気持ちがなくなるように期待しています。それとあと1点は、地域に住んでいる職員がいます。担当職員は要請されて真面目に来ますが、元々住んでいる地区の活動には職員はなかなか出てこないということが、やはりそこら辺が職務と私生活との違いが出てしまうのかもしれませんが、やはり、地域に住んでいる職員との連携も図り、意識をより一層高めてくださるよう期待して、この質問を終わります。町長何か一言お願いいたします。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

ぜひ、ご理解いただきたい。これは町内会、実践会の皆さんも含めてですが、ともすると求めに応じ、動く役場職員。ここからさらにもう一歩、主体的に動く、自らの意思で動く職員がどうなのか。この課題は非常にやさしいようで難しいと思いますので、これは我々も隣近所の住民も含め、啓蒙あるいは職員のあるいは自覚も含め、今後とも促していきたいと思いますし、さらに、求めのない町内会、実践会もきっとあると思います。1つには、町内会の庶務を役場職員がやっていることもありますから、同じようなことは必要ないとの考えもあるようです。ただ、私もよく耳にしますが、さっぱり役場職員は町内会の行事に出てこない。これは町長が職務命令うんぬんというよりも一住民として、やはり、どうなのかということがありますので、それぞれ事情があるでしょうが、ここは出ない権利もあるでしょうが、ぜひ、出るように私からもお話をさせていただきたいと感じているところです。よろしくお願いします。

質問 8番 西山由美子

次の質問に移ります。

出典:訓子府町議会 平成22年第1回定例会 2010年3月11日 議事録 PDF(14ページ) 間違いを知らせる