訓子府町議会 平成21年第1回定例会 2009年3月13日
生きる力を育むための教育環境
2009年3月13日、訓子府町議会の一般質問で、西山由美子議員が「生きる力を育むための教育環境」について質問し、教育長 山田日出夫、管理課長 平塚晴康が答弁しました。
- 質問者
- 西山由美子 議員
- 答弁者
- 教育長 山田日出夫、管理課長 平塚晴康
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 西山由美子
時間がありませんので、次の質問に移ります。教育長にお伺いいたします。子どもの「生きる力」を育むための教育環境をどう考えているのか。子どもは義務教育の中で、全国共通の知識を学び、学校生活の中で社会性や教養を身につけ、いろいろな体験を積み上げていきながら、それぞれの個性が養われるものだと思いますが、近年の少子化により、地域や家庭においても、自然の中で子ども同士で遊ぶ体験が少なく、過度の情報に囲まれてはいるけれども、たくましく「生きる力」を育む環境づくりが、これからますます必要と感じます。本町の子どもたちが、地域を学びその力を地域に生かすことで、さらに、たくましく育つことを願って、今後の地域教育の有り方について、2点お伺いいたします。1点目は、学校と地域の交流及び学校間の交流をどう考えるか。2点目は、学校給食の充実と食農教育の取り組みをどう考えているのかです。よろしくお願いします。
答弁 教育長 山田日出夫(教育長は2012年9月まで)
生きる力を育むための教育環境に関して、2点のお尋ねをいただきましたのでお答えします。1点目の「学校と地域の交流及び学校間の交流をどう考えるか」のお尋ねですが、子どもたちが心豊かにたくましく生き抜く基礎となる教育を推進することは、学校、家庭、地域社会が十分に連携すると共に、情報を共有するなど相互に補完しあうことが大切だと思います。このような中、学校は地域と連携し、子どもたちに生活体験、社会体験、農業体験や職場体験など様々な体験活動を行っているところであり、体験活動を通し命の尊さや自己、他者への理解、働くことの意義などを実感できるようになることから、とても重要なことであると考えております。また、4月からは、住民の方々が持つ能力や経験を学校のために使って、手助けをいただく「学校支援地域本部事業」を展開するなど学校と地域が一体となって子どもたちの成長に努めてまいりたいと考えております。学校間の交流につきましては近年の少子化、核家族化等の社会情勢の変化の中で、子どもたちが他の学校や異年齢交流をすることは、異なる環境や他者を理解し仲間と知恵を出し合い協力し活動することなど豊かな人間性を育てるうえでも重要なことであると考えておりますので、学校とも十分協議してまいりたいと考えております。次に2点目の「学校給食の充実と食農の教育の取り組みをどう考えるか」のお尋ねでございますが、学校給食の充実につきましては、子どもたちの健全な発達のため、衛生的かつ、安全で栄養バランスの取れた給食を提供することが必要であります。このため、衛生管理に十分配慮し、地場産はもちろんのこと道内産や国内産の安全な食材の確保を図るとともに、献立の工夫などにより、子どもたちに喜ばれる美味しい給食の一層の充実に努めてましります。また、食農教育につきましては、子どもたちは望ましい食事のあり方や食習慣を身に着けさせるために、栄養教諭を中心に学校給食を生きた教材として活用し指導するとともに家庭、地域と連携した食に関する指導に努めているところであります。また、農業体験等を通して本町農業への理解、生産者への感謝や食に対する意識の醸成を深めるためにも大切なことであると考えております。一例としまして、居武士小学校では「オロムシ食の探検隊」や養蜂の取り組みを通じまして、地元の産業や生産物を学び、ふるさとの良さを再発見する学習で地域の会社や農業者、経営者のご協力をいただき、素晴らしい成果を収めております。いずれにいたしましても、学校と地域の交流、学校間交流や農業体験は総合的な学習時間において実施しているものであり、それぞれの活動を通して子どもたちが自分で課題を見つけ考え判断し問題を解決していく総合的な学習の時間そのものの趣旨に添って、創意工夫して行われているものであり、どれをとっても大変有意義なものであると考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
再質問 2番 西山由美子
1点目の中で、1つだけ再質問させていただきます。これは多分、学校関係者の方もあまり気づいておられなかったことかもしれませんが、町内には、2つの小学校があります。それで今、居武士小学校は6年生が7人、5年生が9人、4年生が9人、3年生が5人、2年生が3人、1年生が4人、今年は3人の新入生が入ります。今のところは37名の人数なのです。今のところは学校長のお話ですと町民の方や保護者の方から統合についての話は一切ないですということですが、個々においては、これから2、3年後にぐっと人数が減ってきます。そうするとやはり同級生が2人、3人で大丈夫なのかという保護者の方の不安な声が聞かれています。それで、私はある放送で気づいたのですが沖縄の宮古島だったと思います。5つの村が合併して、本当は学校も統合しなければいけなかったのですが、あえて統合しないで全部の5つの学校で交流授業を盛んに押し進める施策をとったのです。そうすると子どもたちが実際、自分たちが通っている学校は少ないけれども、ほかの学校の子どもたちと交流することで、すごく表情も豊かになり、経験も豊富になっていきすごく良いことだと思い考えたら、居武士小学校と訓子府小学校では、一体交流はあるのだろうかと、いろいろお伺いしました。すると訓子府の場合、幼稚園で全員一緒です。学校に入ることで小学校6年間は別々になり、小学校6年生の修学旅行で一緒になります。そして中学校からは一緒です。その間の交流事業というのが、ほとんどないということで、お母さん方とお話しましたら、ぜひやって欲しい。それは、授業計画の中では、沢山やることは難しいかもしれませんけれども、皆で行ったほうが良い科目、体験とか、そのようなことをぜひ、これから統合に向かっているわけではないのですが、統合を意識したことではなくて、今少なくなっている現状をやはり子どもたちが一番経験として、大切な時期ですから、そのようなことを今後ぜひ取り上げて欲しいと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 教育長 山田日出夫(教育長は2012年9月まで)
居武士小学校の小規模学校につきましては、今ご指摘あった心配事と小規模学校ならではの良い面と両面性があることを認識しております。その心配な部分を補うために、学校間の交流授業ということについては、非常に有意義なものだと思います。これは、当然学校の規模が違いますし、日々の学校生活が異なる子どもたちが共に過ごし考えを情報交換しお互いを理解しあう。そしてまた、中学校で一緒になるということについては、非常に意義があると思います。ただそれぞれの学校で、自由裁量に基づく教育課程の編成ということがありまして、従前の中では、ややもすると、この交流の意義については、なかなか目が届いてなかったということがありますし、課程が一定程度、何といいましょうか、きちんと定めなければならない。時間も含めてです。教科も含めてです。なかなか難しい面があるかと思います。現実には、修学旅行を中心とするわずかな交流にとどまっておりますけれども、意義については、非常に私どもも理解できますので、今後どのようなことができるか学校と詰めていきたいと思います。また、学校間の子どもたちの交流と場面では、社会教育での補完ということもあろうかと思います。いろいろな少年団の交流の活動だとか、社会教育で行われる活動の中に両校の子どもたちが参加してもらう。いろいろなパターンが考えられますので、総合的にこの意義を認識しながら、今後対応してまいりたいと思います。
再質問 2番 西山由美子
もう1つそれに関わるのですが、父兄間の交流も本当にないそうです。それで中学校に行って、居武士小学校というのは、父兄も一緒になって活動しますから、すごく教育の意識が高いのですが、居武士小学校の時にすごく一生懸命にやっていた父兄が、「中学校に行った時、回りに知らない人が多くて、段々学校行きたくなくなった」という声が聞こえるのです。だからやはり子どもだけでなく、同じ訓子府なのに地域を分けたことで、父兄間の交流もない。それぞれの教育現場はいいです。充実することは良いことですけれども、交流がないということは、やはり少し弊害もあるのかと感じましたので、その辺のことをよろしくお願いいたします。それで、次の学校給食ですが今回、本当は一番調査したのが、この学校給食だったのです。まず一番最初に置戸町の栄養士と沢山お話しまして、すごくその取り組みが愉快で楽しかったのです。まず置戸町は栄養士が中心になり、例えば、春には若手の職員を誘導して、午前中はふき採りをして、500キロまで採るそうです。熊が出そうな場所まで行ってふきを採り、午後からは老人の学生というのか、勉強している高齢者の方がいまして、その方たちに、塩漬けしていただくそうです。そのような取り組み方とか、農家と契約して採れたてのトマト、熟した完熟のトマトを栄養士が自ら採りに行き、トマトピューレを作ったりする。彼女の話によると、「地元で賄えるものは、本当に限られているので地元第一と考え、それで駄目なら、地域を広げ、管内そして道内というように、その時々の食材をどこに求めようか。それを考えるだけでも楽しいのです」とのお話を伺いました。その彼女が「今、訓子府の学校給食も、すごく頑張っているのです」と励まされたので、訓子府にも行きお話を伺ってきました。確かに、3年前から米太郎を100%、あといも、玉ねぎとかほうれん草、メロン、いちごというのは地元のものを使っているそうです。今後、先ほど「もぎたて市」の関係でも言いましたように、本当においしくて良い野菜が沢山ありますし、農家は販売することがとても苦手な部分でありますけれども、学校給食のように間違いなく買ってくれるということになれば、また農家は、作る励みにもなると思うので、今後もっと地元のものを取り入れるという考えに対しては、教育長はどういうお考えですか。
答弁 教育長 山田日出夫(教育長は2012年9月まで)
答弁でもお話しましたように、給食の安全、そしておいしさを追求するとどうしても地場産に行き着くと思うのです。生産者の顔が見え、またその生産者の汗も見えるわけです。特に、米太郎に代表されますように、主食として100%使わせていただいているということが象徴的に言えばそのようなことでございます。従いまして、これからにおいても地場産の使用率をなるべく高めていくことが子どもたちの健やかな育成に資するものだと考えておりますので、今後いろいろな検討、場合によっては、生産者との話し合い等も含めて、意を尽くしてまいりたいと思います。
再質問 2番 西山由美子
今年度、JAの中期計画の中にもJAの役割として、例えば水稲、麦類、豆類、あと青果物に関して、地産地消、学校給食への積極的な供給提案、それから食の教育やマスコミへの宣伝活動、地場産消産地イベントへの参加というように明記されています。ぜひ、その辺を建前的に行うのではなく、実践的、積極的に行って欲しいということ。あと今、栄養士が栄養教諭を兼ねています。その食材の仕入れに関して、その栄養士がどの程度まで権限を持っているのか。例えば、保護者から給食費としていただいた、総額約2,500万円位を食材に全部充てているのですね。どの程度の栄養士に権限があるのか。その辺を教えていただきたいと思います。
答弁 管理課長 平塚晴康(管理課長は2009年3月まで)
給食材料費でございますけれども、これは保護者からお預かりというか、いただいた部分を全て、議員が言われるように食材に充てるということになります。その中で一食当たりの金額が決まっておりますので、その範囲の中でやるということになります。その一食当たりの金額、これは年間通す形になる場合も出てくると思いますけれども、時には一食の金額より高くなっている場合もありますけれども、総体で考えて一食それぞれ1人当たりの金額が決まっていますので、その中で食材を購入するということになります。そのようなことで、栄養士の権限という部分でいけば、献立に基づいて栄養士が発注するわけでございますので、その予算の中での権限というのは栄養士に相当あるということでご理解いただきいただきたいと思います。
再質問 2番 西山由美子
学校給食というのは、本当に教育に関する玉手箱みたいなもので、いろいろな分野で子どもたちが直接「食」と関わるわけですから、今、栄養教諭になった栄養士が、毎日のように食堂に行き、子どもたちと接しているという話を聞きました。その中で子どもたちが「これは訓子府で採れたものだ」という意識が生まれて農産物に対する愛着も生まれてくると思います。今後、その栄養教諭というのは、子どもたちと授業を持つのか。今後、栄養教諭としての取り組みは、どのようになっているのでしょうか。
答弁 教育長 山田日出夫(教育長は2012年9月まで)
今のところ二足のわらじといいましょうか、なかなか1人で大変な部分があるということと少し慣れない部分もあろうかと思います。ただ教諭でございますから、栄養教諭1人で授業を主体的に持つことは少し難しいのですが、総合的な学習の時間等を通じて、また、給食の現場を通じて、主体的に栄養教諭としての指導を強めてまいりたいと考えております。
再質問 2番 西山由美子
私の一般質問を終わります。