訓子府町議会 平成20年第1回定例会 2008年3月13日
執行方針の内容について
2008年3月13日、訓子府町議会の一般質問で、佐藤静基議員が「執行方針の内容について」質問し、町長 菊池一春が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤静基 議員
- 答弁者
- 町長 菊池一春
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 佐藤静基
私は、執行方針の内容についてご質問いたします。町長の町政執行方針から、ここに何点か通告いたしました件について、町長の思いや考え方について、あらためてもう少し具体的にその内容について伺いたいと思います。はじめに、平成20年度の予算編成について質問をいたします。いよいよ平成20年度から、菊池町政の本格的なスタートの年であります。全町民がどのような町政執行方針を掲げて、この厳しい現状の町財政の中で予算編成をされるのか、注目し期待をしていたところでございます。町長は、まず予算編成の方針として財政の健全化を目指し、徹底した歳出の抑制を図りながら、本年は財政の見直しを行う計画の策定年と位置付けて、住民サービスの維持に配慮しながら内部経費の圧縮を行い、今後も町民と行政の情報の共有化に努め、さらに財政運営の効率化に取り組んでいく予算編成に当たっての基本的な考え方を示されました。その結果としては、今年度の予算では、一般会計で1億7,818万円の財源不足を財政調整基金で対応し、取り崩しの額としては、前年より9,725万9,000円、率で35.3%の減額となっています。厳しい財源の中での削減への努力に大変ご苦労されたその結果としても、成果も認められますけれども、平成20年度末の基金残高見込額では、前回、昨年10月に作成した中期財政推計での基金残高とやや同額のものであり、今後においても依然として厳しい町財政運営が続く状況には変化はなく、期待していた財政再建への改善の兆しは実感として乏しい内容のものでございました。以下、平成20年度の予算編成に当たっての思いや、今後の考え方についてお伺いいたします。1として、平成20年度の予算編成では、どの事務事業を最優先課題として行われたのか伺います。2として、今後とも財政健全化を目指していく過程において、事業に聖域はあるのかお伺いいたします。3として、わが町の財政健全化への重点課題は何であると考えておられるのか伺います。4として、この度の予算編成が終わって、目指している財政健全化の方向に進んでいる内容であると、そういう評価をされているのか、その思いを伺いたいと思います。5として、訓子府町の「実質公債比率」は、平成18年度で17.5%と承知しております。これは18%を超えますと、起債をする場合、国の許可制となり、公債費負担適正化計画の策定が必要となりますが、平成20年度以降もこのような編成方法で、昨年6月に法制化された「自治体財政健全化法」やその初期に当たる「早期健全化団体」からは、当面回避できるような見通しと考えておられるのか。以上、5点についてお伺いいたします。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ただいま町政執行方針についてのとりわけ財政問題、予算編成に関わってのご質問をいただきました。今朝の北海道新聞の一番の記事の中に、180自治体の市町村長が財政の見通しをどう考えているかというご質問がございました。その中で、私はこの5年以内にやり方を間違えると財政再建の再生団体になる可能性があるという全道の9市町村長の 1 人として回答をしたものでございます。それほどある意味では、わが町の財政状況というのは大変厳しいものがございます。ある意味では、1つは財政経営、運営をどうしていかなければならないかというある種マネジメント的な主案を求められておりますし、一方ではこの町の施策をどう進めていくのか。ガバナンス的な統治の責任者としての能力も問われているのでございます。議員ご指摘のとおり、その点でははじめて携わった私自身の予算編成でございますし、私はある意味では今申し上げましたように、財政再建に取り組むスタートのまずきっかけの年だと。もう一方では、町民や地域の皆さんに可能な限り予算措置をさせていただいた両極の予算編成の一歩のスタートを切ったというふうにご理解をいただければ良いのではないかと思います。まず、1点目の「予算編成に当たり優先課題とした事務事業」についてでございますけれども、基本的には、ただいま申し上げましたけれども、どんな財政状況にあっても福祉や子どもたちの教育には最大限配慮をしていかなければならないということで考えております。ご案内のとおり、特定目的基金を含めて、3億円の基金繰り入れを行っている厳しい財政状況でございます。予算編成にあたっては、これらを後退させずに、いかに維持していくかが大きな課題でございました。また、町そのものが疲弊ひ へ いしていては意味がございませんので、予算の説明でも担当課長からも申しましたように、定住促進空き家活用事業などの「将来のまちづくりに結びつく事業」のほか、地域のグループなどが自主的に取り組む「まちの活性化につながる事業」。こうしたことに対する支援する元気なまちづくり総合補助金や、あるいは「地産地消による特産品開発に結びつく事業」として農業交流センター加工指導員の講習会の開催など、いずれも新規の新しい事業も予算化をさせていただいたところでございます。これらについては、総合計画や公約とのバランスで相当苦労をしたところでございますけれども、10年先を見越し、優先度が高いと判断したものでございますのでご理解をいただきたいと存じます。さらに、2点目の「財政健全化の取り組みに聖域はあるか」とのお尋ねをいただきましたけれども、地方公共団体の事務は地方自治法に明確に規定されておりますので、そうした意味では聖域はあるものと思っておりますけれども、そのサービス水準が妥当なものかどうかの精査は、当然行わなければならないというふうに考えているところでございます。また、将来のまちの活性化等に結びつく事業のほかに、お金に換算できない例えば「健康づくり」や「生きがいづくり」につながるものについては、町の持ち出しも考慮しながら、最大限の配慮をしなければならないというふうに考えているところでございます。3点目の「財政健全化の重点課題」についてでありますけれども、限られた財源の中で現行の事務事業を維持していくことについてはある種不可能な点もございます。町民の皆さんのご理解とご協力をいただきながら、事業の選択と重点化を図りながら、自治法で言う福祉向上に配意しつつも、最少の経費で最大の効果をあげていくことが不可欠でありますし、一方では地域経済の活性化対策にも配慮が必要だと考えるところでございます。町としましては、町民の皆さんがぎりぎりご理解をいただけるラインを見出すことが最大の課題であると考えてはございますけれども、町民基本条例の制定やふるさと懇談会等の取り組みを積極的に実施しているところでございますので、ご理解をいただきたいと存じます。次に、4点目の「平成20年度予算の評価」についてでありますが、平成20年度につきましては、電算システムの大規模予算が挿入される予定でございましたけれども、これらの更新を延期させていただくなど、内部経費の圧縮に重点をおいて予算編成を進めてきたところでございます。評価は別としまして、平成20年度に策定します財政健全化戦略プランの中では、細部に渡る踏み込んだ内部経費の圧縮と、事務事業の廃止・縮小を含めた具体的な健全化の取り組みをまとめたいと考えているところでございます。5点目でございます。「早期健全化団体回避の見通し」についてでございますけれども、地方公共団体の財政の健全化に関する法律によりまして、早期健全化計画に取り組まなければならない基準が4つございます。1つ目は、実質公債費比率が25%以上のときでございます。2つ目は実質赤字比率、これは標準財政規模により異なりますけれども、本町の規模で言いますと15%以上のとき。3点目は、連結実質赤字比率が20%以上のとき。4つ目は、将来負担比率が350%以上のときというふうに示されてございます。この4つのいずれかに該当したときには、早期健全化計画を立てて、議会での議決を得た上で、知事や国に提出しなければならないという仕組みになってございます。いずれの指標も決算統計が終わらないと算出できないものでございますけれども、普通交付税の増減が大きく影響しますので、現時点では軽々に見通しを申し上げる状況にはございませんけれども、議員からご指摘がありましたように、実質公債費比率と将来負担比率につきましては、現時点ではよほどのことがない限り回避できるというふうに認識しているところでございます。また、残りの実質赤字比率と連結実質赤字比率につきましては、財源調整の基金がなくなった時点、推計で申しますと現時点では平成24年まではと示しているところでございますけれども、そのままでいきますと赤字決算になるということでございますので、平成20年度に実施する財政健全化戦略プランの取り組み如何に係わってくるというふうに私自身は考えているところでございます。以上、現時点、明確な回答ができる状況もまだないものもありますけれども、ご理解をいただきたいと思います。
質問 7番 佐藤静基
まず、1点目からもう少し伺いたいと思います。今答弁ありましたように、極めて財源が不足している中で、限られた財源を各事業へ予算配分するのは当然厳しい内容となりますので、これを町民の理解のできるものであることがまず重要であると考えます。以前、町長は厳しい財政運営をするには、何の事業を優先すべきかランクを付けると。ランクを付けて、町民にそれを解いて進むと。反面、これには何の事業を削減されるのか、すなわち優先と削減の考え方であります。これには大変な勇気と決断がいると思われますけれども、この優先と削減。これは避けて通れない重要なことだと思いますけれども、この辺について、ランク付けと優先、それと事業を削減してそれらに回すと。わかりやすい言い方ですけれども、そういうような考え方について少し伺いたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
私はマニフェストでも申し上げましたけれども、平成19年度につきましては、町民の皆さんの参加によりまして、財政分析をさせていただくと。そして、平成20年度以降、財政再建計画、私どもの今の町政執行方針でも申しましたように、町政健全化戦略プランというものを平成20年度に作成して皆さんにお諮りし、そして、具体的に提案をさせていただきたいということを申し上げているところでございます。私はあとからの質問にも、各議員からの質問にも出ておりますけれども、大きくは財政の今日の厳しい状況になっていることはなぜなのかという質問も多くの議員の皆さんから出ているところでございます。それは統計上で見ますと、これはもう明らかでございますけれども、1つは公債費比率、負担比率も含めて極めて高いということであります。すなわち、借金をして公共事業や整備事業を従来にわたってずっとやってきたというそのツケが今出ているということでございます。その点で言いますと、20%の警戒ラインを超えている公債費比率、負担比率等をどうしていくのかと。さらには、2点目で言いますと、特別会計への繰出金が非常に高い。これは国保や水道事業会計を見ても明らかであります。もちろん下水道会計もそうであります。しかし、これも詳しくは述べれませんけれども、時間の関係上、それは町民の皆様に快適で安心で安全な生活していくための先行的な投資の意味もございますから、あるいはやむにやまれぬ制度の中で財政を切り盛りしてきたという経緯もございますけども、しかし、実態としてはそういった特別会計の繰り出しが、例えば平成18年度ベースで申しますと8.2%の財政全体中でウエイトを占めている。全体的に申しますと、経常収支比率が本来は70%以下だと言っているものが、今86.3%すなわち財政の難度、柔軟性が非常に硬直化してきているという状況は、これは全国一律と言っても過言ではないと思います。その点で申しますと、この財政健全化戦略プランと言うのはお尋ねのように、私は平成19年度に職員に各種事業のAからEランクの5段階の評価をさせていただいてございます。少なくても自主的に職員がE段階と付けているものについては、本当にそれは今後とも必要なのかということも含めて、これは職員内部で各課から出させて、そして、議論をしているところでございますけども、いよいよこれらをさらに精査して、ある種は町民の前に明らかにしていってご理解を深めていくという段階にきているというふうに私は考えているところでございます。
質問 7番 佐藤静基
2点目について伺います。町長に当選された第一声で、町政は町民の目線に立って、この2点目と言うのは聖域の問題であります。福祉と教育の充実に力を入れていきたいという、そういう意味のことを強調されております。今年の一般会計で、約1億8,000万円の基金の繰り入れの苦しい財政運営の中で、民生費は前年度比7%増の5億1,100万円、教育費では前年度より減額となっておりますものの3億4,200万円、構成比率では前年度同様の8.8%であります。これは聖域であると言いませんけれども、この町の現在の財政力、将来の財政を考えるとき、これはやはり一定の限度のラインというものをやはり考えなければならないのでないでしょうか。この辺について、少し伺いたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
私は、この財政再建計画で、3つほど今後に向けてやっていかなければならないことがあるというふうに考えてございます。1点目は、基金から繰り入れている2億円を私の任期中に削減したいということであります。すなわち、2億円を預金の取り崩しを崩さなくてもやっていける財政運営をなんとかこぎつけたということが1つであります。2点目は、水道会計でも担当課長から申し上げましたように、高利の過去の例えば6.8%等の借入金の高利子を借り換えをしたり、あるいは利子の先食いと言いましょうか、償還を早める等を含めたことをやらなければならないということであります。そして、もう1点はまだ確かな道筋はついてございませんけれども、元気の出る思いやり寄付金ではございませんけれども、歳入をどう増やすかという知恵を今絞っていかなければならない時期に来ているという、この3つがある種この財政の健全化戦略プランの柱になってくるのではないか、その点で申しますと、教育福祉のラインにも手を入れなければいけないのではないのかと。私は、平成20年度がスタートの年と申し上げましたけれども、冒頭から教育、福祉にまともに手をつけるということにはできない。これは1年間時間をかけて、教育、福祉の分野でも、私は町民に提案し議論をし意見をいただきながら平成21年度以降にそういったものを持っていくということではないかというふうに考えております。その点で言いますと、議員がおっしゃるように幾分生ぬるいのではないかと。しかし、やっぱりそういう意味での地方自治の本旨からして、そういう丁寧さが極めて大事なのだというのが、この平成20年度ではないのかというふうに私はとらえておりますし、冒頭申し上げましたように、今年の両極の予算編成であっても、地域や町民にできる限りの最善の努力をさせていただいたと。
質問 7番 佐藤静基
次の質問項目に移りたいと思います。「自治基本条例」について、お伺いをいたします。町民と議会と行政が一体となって、「町づくり」に取り組んでいくためのルールを定めるとした(仮称)町民基本条例について、お考え方を伺いたいと思います。できればわかりやすく端的にお答えをいただければありがたいと思いますが、1点目として、なぜ、今、訓子府の町民にとって、この条例が必要なのかを伺いたいと思います。2点目として、郷土を愛し、訓子府の町民であることに誇りをもって、この憲章を定めるとして、昭和45年8月に制定された「町民憲章」をどのように評価され、この「町民基本条例」との違いは何であるのか伺いたいと思います。3点目として、この種の条例が制定されている町と制定されていない町の違いはどこにあるのか伺いたいと思います。4点目として、この度、町内20歳以上の町民約5,000人を対象に「町民基本条例」に関するアンケートを実施されましたけれども、その結果はどのように評価されているのか。以上、4点について伺いいたします。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ただいま町民基本条例、自治基本条例についての考え方について、4点のお尋ねをいただきましたので、お答えをさせていただきます。まず、1点目の「なぜ、この条例が必要なのか」とのお尋ねでございます。私は、町政の主役は町民の皆様であり、住民自治を基本としたまちづくりを進めるための仕組みとして自治基本条例が必要なのだという考え方を、これもまたマニフェストで、そして、まちづくり懇談会等でも申し上げているところでございます。ご存知のとおり、平成22年3月現行の市町村の合併の特例等に関する法律が失効いたします。平成19年4月1日からは、地方分権改革推進法が施行されて、平成22年度以降の早い時期には、地方分権改革が本格的にスタートすることが見込まれているところでございます。地方公共団体が自らの判断と責任において行政を運営することを基本理念とする地方分権社会を迎えるにあたり、この条例を整備することはある意味では国レベルでも求められていることでもございますし、自治体としてもある意味では当然大事なことだというふうに認識しているところでございます。2点目の「町民憲章の評価と町民基本条例との違い」についてでございます。町民憲章は、昭和45年というふうに記憶しておりますけれども、置戸村から分村して50周年、町政施行20年を節目に町の歴史と現在に立脚して、未来を展望した町民ひとりひとりの願望であり、ある種誓いであり、心の支えであるものとして制定されたものでございますし、これは当時の訓子府中学校の中澤校長を中心としながら教育委員会、そして、地域住民が一体となってつくり上げてきたものでございますので、これらも尊重し、後世に受け継いでいかなければならない大切なものだというふうに理解しているところでございます。また、町民憲章については、議会の議決を受けて制定されたものではございますけども、その内容はある種の精神的な支え、努力目標、法的な拘束力がないある種の「宣言」でございます。一方で、自治基本条例につきましては、ある種の自治体の憲法とも言われまして、自治体運営の理念、それから住民参加の拡充による公正な自治体運営を図るための基本原則などをある種明確化して、さらに他の条例や計画などの策定の指針、解釈指針として上位に位置付けされ、法的拘束力をある意味では有する点で大きな違いがございます。3点目の「この条例のある町とない町の違い」についてでございますけども、条例ではなくて、行政運営の基本的な方針や基準を要綱という形で取り組んでいる自治体も多々あろうかと思いますが、要綱は法令としての性格を持つものではなく、規範性もある意味では弱い、そういう点では町民の皆様にもなかなか認知されにくいというふうに思われます。一方、条例化によって、どのような理念や仕組みのもとで自治体運営が進められるかを包括的に一覧できることになり、さらに基本的な原則を法令として明文化することになりますので、町政運営の継続性や普遍性が保たれて、地域全体の自治意識の高揚や一体感が形成されることなどが期待できる点で違いがあると思います。4点目の「アンケート調査をどのように評価するのか」ということであります。これにつきましては、年代別・性別・条例に対する認知度・条例づくりの進め方に対する意見を聞き取る内容となってございます。遅くても来週中の回収ということでございますので、今月中に分析評価を行い、それらを踏まえた上で、条例案づくりの母体となる自治基本条例検討委員会、予算の中でも提案させていただきましたけれども、これらについて立ち上げて、町民の理解を得るための取り組みを今後進めてまいりたいと思いますので、ご理解賜りたいと思います。
質問 7番 佐藤静基
町民憲章と条例の違いは、町民憲章は町民の理念であり目標である精神的なものだと、条例というのは憲法だと。取りようによっては、非常にはっきりと区分されたわけですけれども、今私もこの間少し遅れてアンケート用紙が来まして、この通告書のあとから来たわけですけれども、いろいろとアンケートについて、何人かの町民の方に声をかけられまして「よくわからないんだ」と。もちろん、そういうことについてどう考えるかということで、非常に私もなるほどなとよくわかったのですが、こういう状況だと私は思っております。ご承知のように、町民憲章とは町民が訓子府を守り、共に町を築いていくという思いを基本に、自主的で主体性が込められた町民の誓いである。お祝いごとに、誓いを式典のときにやるわけですが、そういうものであると思います。いわゆる目標と言いますか、理念を表現したのかもしれません。これが基本条例によりまして、町民と行政が役割の分担をして、ルールを決めて、その条例が町の最も重要なことを決める憲法として、最高の決定機関であるとした場合、どうも町民の私も若い人間ではありませんし、この町に長くて非常に何となく自然に町に携わり、それが自然の流れだというふうに、そういう思いで今日まで来たわけですから、この行政と役割を分担するというルールによって、町民のごく自然なまちづくりへの自主的で主体性の思いが壊れてはしまわないだろうかと。線引きされることによって、その意味はご理解できると思うのですが、要するに「そっちは俺はしない」だとか、「こっちはうちの仕事だ」というような線引きしたものの考え方が出はしないだろうかと。さらに、この条例で最も特徴的なものは、決まりを分担するということなのでしょうか、例えばこの条例でものを決める場合には、もしかすると住民投票条例などが含まれた場合、町民の選挙で選ばれた町民代表の町長の責任はどのようになるのか、伺いたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
まず、1点目です。町民憲章の理念は、自治基本条例ができたとしても不滅であります。そして、生かされるものであります。1点目です。2点目です。自治基本条例は、町の条例、議会の立法府は法令にないものについては、自治立法権がございまして、私どもも議会も条例として提案する権限を思ってございます。あくまでも、法律にないものでございます。その点で言いますと、議会や地方自治法で定められているものの逸脱するものではございません。ここのところは勘違いされると困ります。わかりやすく申しますと、私は自治基本条例というのは、それぞれの責任、議会と行政と町民の責任を明確にする。そして、町民が参加するということを明確にしていくというものでございます。わかりやすくお話をさせていただきますと、この予算書を昨日配らせていただき、そして、皆さんに見ていただきました。私は課題として、あまり申し上げておりませんけども、例えば予算編成システム。これは9月から職員から積み上げて、企画財政課で取りまとめ、もちろんその前に各課とのヒアリングを行います。そして、各課はそれぞれの団体や代表等の意見を聞いて予算に反映されます。そして、町長ヒアリング等を経て、企画財政課で取りまとめをし、そして、私自身がペンを入れます。それを予算案として皆様にお諮りし、議会で討論し議決をして予算執行になります。基本的には、住民の皆様も代表の議会の議員によって決められていることでありますけど、さらにそれを一歩進めることができないか。例えば、今これはまだあとからも出てきますけども、予算編成についてで言いますと、例えば地域担当職員がある意味では各自治会に出かけて、年数回直接住民の皆様の要望や意見を聞くということがあってもいいのではないのかと。そして、予算編成にあたっては、町内会・実践会の各種団体との懇談会を開催し、そして、予算に反映されるという懇談・要望的なものももう一歩あっていいのではないのかと。そして、その上で予算案が示される前に、原案を町内会や実践会の懇談会である意味では提示していく。それは自治組織である町内会・実践会にワンクッション置きながら広く意見を求めていく。あるいは、理解を求めていくということも、これからの状況では必要なのではないか。一方、議会では常任委員会等を中心にしながら、予算編成の段階から議論に参加していく。もっと言いますと、議会と私どもも含めた政策検討会なるものも含めて、これから議会と行政の責任を明確にしながら、すなわち住民と議会と行政が一体となって、それぞれの責任で予算をつくり上げていくということを、これこそが私はある種の住民参加のよりきめ細かな町政執行の大事な仕組みになっていくのではないかなというふうに考えているものでございます。いずれにいたしましても、これらを含めて広く単に行政が委員を指名・委嘱するだけではなくて、住民の公募を含めて、これらについてはより多く住民の意見を求めながらつくっていきたいと考えるところでございます。
質問 7番 佐藤静基
大変丁寧な答弁であったと思いますけれども、ちょっと要点だけをもう一度お聞きしたいのですが、先に町村合併のときに非常に大きな町の決断があって、ここにおいでの町民の皆さんもいろいろお考えがあったと思いますけれども、そのことを非常に頭から離れないのですが、町長の権利と言いますか、町民は6,000人、判断する方は5,000人ぐらいですけれども、いろいろな考え方がありまして、5,000種類の考え方があるのかもしれません。でも、やっぱり大事なことを決定するのは、最高責任者というのは、私は町長だと思うのです。少なくとも、町の10年先あるいはその先を一番やっぱり推察して町を持っていく、やっぱり最高の指揮者であると私は思います。端的にお答えいただきたいのですが、住民の前回のことなのですが、住民の思いと、思いを託するその意味もありますけれども、それと町長の権限というのはどちらを優先に考えているのかちょっとお聞かせをいただきたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
私は、政策として政策の重みというのがございます。合併の問題については国の北海道の動きを見て、そして、合併した近隣町村の状況を的確に判断し、町民の総意で町の将来を決めますという公約をうたっております。その考え方は今も微動だもしておりません。それを私自身に託して、投票してくれたと思います。いずれ平成22年のときに、私自身は可能な限り自立の方向という提案をしたいと願っております。しかし、状況によっては今の財政分析やいろんな状況の中では非常に厳しいということがあるかもしれません。それはどうしましょうかということだけではなくて、町長としてのこうしたいという考え方を提案すべきだと私は理解してございます。そのときに、町民の意思の集約をどうするかと。私は、合併するとも自立するとも公約でやってないわけですから、その問を住民投票あるいはアンケート等で可能な限り、多くの意見を求めていくという立場が町村長の、そして、最終的には議会で決めるということになるのでないのでしょうか。
質問 7番 佐藤静基
わかりました。次の質問に入ります。「第5次訓子府町総合計画」と「財政健全化計画」について、お伺いいたします。平成20年度から「財政健全化法」が適用されます。いわゆる「財政破綻」の基準が高くなり広がりました。町民は、「このまま自立の町として本当に大丈夫なのか」大きな不安の中で、あらためて町の存続への危機をさらに強く感じております。私は、この重要な課題対応のため、財政再建という高いハードルを町民の理解と協力のもとに、行政と一体となって何としても乗り越えていかなければならないと思います。それには、現在までの5ヵ年間の「中期財政推計」では、将来の事業や予算の増減の具体性がなく、町民には理解しづらい内容のものであると思います。これからは、「第5次訓子府町総合計画」をより具現化して、実効性あるものとするために、今年から町長が先ほども強く示しているように、「財政健全化戦略プラン」との整合性をもった「財政健全化計画」を作成する必要があると思いますけれども、この考え方について基本的に先ほど答弁をいただきましたけれども、あらためてこの件について伺いたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
時間の関係で読み上げることをお許しください。毎年、町民の皆さんにお示ししている中期財政推計につきましては、直近の年度を基礎として、仮定条件を基に計算しているものでございます。その点で言うと、歳出では推計に最も影響の大きい新規の大規模事業等は考慮しておりませんし、これから取り組む健全化対策は、それらは反映されておりませんので、そうした意味では議員ご指摘のとおり、理解しづらい面もあろうかと思います。第5次総合計画は、まちの将来像を掲げた計画でありますし、近年の激変する財政状況を考えますと、具体的な年次計画を立てて具現化していくというのも困難な状況でございます。こうしたことから、本町では、毎年度の財政状況や財源対策等を基に3ヵ年ローリングによる実施計画でこれを補完することにしているところでございます。お尋ねのありました総合計画と財政健全化計画である「財政健全化戦略プラン」との整合性でございますけれども、その点では長期計画を策定することにつきましては、理想でございますけれども、可能な限りその努力をしていきたい。長期の計画、特に財政推計に限定して申しますと、例えば地方交付税をはじめとする地方財政対策が不透明な中では、信頼できる精度のものにはなかなかなり得ませんので、慎重に対応したいと考えております。財政健全化戦略プランで重要なことは、財政効果がある具体的な取り組みをどれだけ盛り込めるかというそういうことでないかと。それをわかりやすく町民の皆さんに伝えていく手法の一つが中長期の財政推計であると考えているところでございます。この財政健全化戦略プランの策定にあたりましては、より具体的な項目を示しながら、可能な限りその財政効果を盛り込んだ財政推計を示してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
質問 7番 佐藤静基
この第5次総合計画のときに、全町民5,000人を対象に83%というアンケートをいただいたのを私ども十分その資料をいただきまして、約2,000項目にわたる小さなものまで資料として持っております。あの中身を見ますと、町民の思いというのはいかにこの町に愛着を持ち、大事にしようという思いが強く感じてなりません。そこで町民は財政が厳しいということは、当然もう理解しているわけでございまして、平成17年度に合併を断念して自立以来、職員をあげて町長を筆頭になんとしても財政を再建しなければならない。そう言いながら3年が経過して、予算を見ますとどうも何とかなっているのではないかと、町民が「本当にこれで大丈夫なのか」と。先ほど言いましたように、借金が81億円ですから普通の通常の予算の2年分です。2月でしたか、大阪府で選挙がありまして、非常にニュースとして出ましたけれども、あそこも破綻寸前の町です。なかなか5兆円の借金に年間の予算が3兆4,000万円。訓子府の場合をもっと厳しい倍であります。並みでは返せないと思います。町民の人も非常に心配しておりまして、何を我慢をして何を負担をしたらいいのかと。今、町長がかなり突っ込んだ答弁をしましたけれども、その具体的な思いを出さないと、やはりあとになればなるほどなかなかやっぱり状況が厳しくて、おそらく一方に負担の状況になったときに、どうしてということになりますので、ぜひ健全化財政プランは厳しい内容のものであっても、一つの目標出来ると思うのです。それによって総合計画ですから、3年ごとの見直し当然具体的には各課の目標を立ててそれを潰していくと。そのことによって、確実に安心の戦略に乗っていけると。あらためて、第5次訓子府町総合計画と財政健全化計画、そして、財政健全化戦略プラン、この3点を町の再建の柱として、あらためて取り組んでいくと、強い思いを今一度お聞かせていただきたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
あのアンケートをご覧になってのご意見もいただきました。私は選挙でも申し上げましたけれども、訓子府の元気と町民一人ひとりが持っている底力こそがこの難局を乗り越える大事な柱だと。そして、町民が町を思う誇りに思うことが、あるいは愛着心が活性化のキーワードだというふうに考えてございます。そして、今佐藤議員からご指摘のございましたように、総合計画、そして、財政推計はもちろんそうですけども、戦略プランを含めたそういったものを今ご指摘のとおり、私自身も職員一同も肝に銘じながら、これからさらに事務にあたってまいりますので、ご理解をいただきたいと思います。