みんなの議会

訓子府町議会 平成18年第1回定例会 2006年3月16日

行政改革と今後の財政運営の見通し等について

2006年3月16日、訓子府町議会の一般質問で、佐藤静基議員が「行政改革と今後の財政運営の見通し等について」質問し、町長 深見定雄、企画財政課長 佐藤正好、助役 宮川伊三男が答弁しました。

質問者
佐藤静基 議員
答弁者
町長 深見定雄、企画財政課長 佐藤正好、助役 宮川伊三男

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 佐藤静基

少々体調を崩しておりますので、お聞き苦しい点がありましたらご理解をいただきたいと思います。それでは質問に入ります。私は、平成18年度行政執行方針と会計予算案から行政改革と今後における財政運営の見通し、それらのことについてお考え方を伺いたいと思います。今、多くの町民が最も高い関心を寄せ、期待を持って注目していた新年度の「町政執行方針」と「会計予算案」が示されました。「町民の期待に応える開かれた町政」。町政の主人公は常に町民であることを念願において、広く町民の声を聞き、それを町政に反映させることを基本姿勢とされていました。しかし、現在の財政状況は歳入の約半分を占める地方交付税は急激な削減となり、さらに、平成17年度の国勢調査の結果では人口が減少ということから、今後さらに厳しい減額を予想しなければならない状況にあると思います。一方、歳出においては、公債費及びこれに準ずる債務負担行為に係わる償還負担も当分は高い水準において推移するなど、財政状況は一段と厳しさが増すことを想像しております。このような状況の中で、平成18年度も「行政改革」の方針に沿って、各種施策の見直しを行い、削減にあたっては町民生活に影響を与えることのないよう配慮した中で、最小の経費で最大の事業効果をあげるための予算の効率性に重点をおき、財政の健全化を目指した内容のものであるとありました。今年度から公共施設の使用料の負担を求め、公平化の観点から原則有料化として、可能な限り特定財源の確保に努めたものと説明がございました。予算案では、各事業ごとの見直しによる経過が随所に減額の数字となって示されていて、その努力されたことは認められますけれども、総体として、今町民とともに自立の町として、厳しい中での町の財政再建に取り組んでいくという町政運営最大の課題とした今年度の基本姿勢からは、大規模な継続の事業もあるとはいえ、前年度対比4.4%の増額の予算では、町民の思いとして財政健全化への道筋を期待していただけに、結果としてさらにこの先不安の思いが広がっていくような内容のものであると感じております。以上のような観点から、今後の財政運営について、より具体的なその見通しや考え方についてお伺いいたします。まず1点目として、平成14年度から推進している町の行政改革が今年度も継続実行されておりますけれども、今後の歳出の削減額どれくらい可能と考えておられるのか。また、町財政は将来にわたっても基金の取り崩しに頼らなければならない状況なのか。また、歳入に見合う範囲での町政を行うことは不可能なのか。この件について伺います。2として、歳入として依存率の高い交付税についてであります。特にこの2年間、大幅な減額となっておりますけれども、今後、最大どの程度の減額になるものと予測した財政運営を考えているのか、伺いたいと思います。3点目として、現在も基金を取り崩しての予算編成でありますけれども、平成18年度から実施を予定しております公共施設への使用料の負担を町民に求めておりますけれども、この程度の額では、今後の財政維持は困難であると予想しておりますが、さらに厳しい財政運営に至ることを想定した場合、現在の状況から判断して、基金の残額を考慮して、どの時点から次の町民に対して歳入不足の負担を求めることが適当と考えているのか。また、どの程度必要となるのと考えているのか、お伺いいたします。4として、私は町民にとっての「赤字再建団体」への転落は、自治体にとっての最悪の状況になると予測しております。何としても、この事態は回避しなければならないでしょう。道も市町村も財政再建に懸命な努力が行われておりますが、そこで当町として、この最悪の事態を想定した場合、財政がどのような状況となった時点でこの法律が適用されることになるのか。あるいは、将来町民はそのような事態への懸念は無用なものなのか。以上の点について伺いいたします。

答弁 町長 深見定雄(町長は2007年3月まで)

ただいま、行政改革と今後の財政運営の見通し等について、4点にわたりお尋ねをいただきましたのでお答えいたします。まず、1点目の歳出削減の可能額と基金に頼らない財政運営の可能性についてでありますが、平成18年度予算編成にあたっては、可能な限り行政改革や経費削減に配慮し、歳出の削減を行ってきたところですが、予算はともかく、公共施設の維持管理費用などで、さらに削減可能なものがないか検討するよう職員に指示をしたところでございます。しかしながら、行政改革による歳出削減には、限界があるといえ、さらに踏み込んだ削減を行う場合には、政策的な事業の廃止・縮小が必要となりますので、当然のことながら町の産業、福祉、教育政策に影響しますことから、十分な検討・協議が必要と考えます。従いまして、現時点で数字をお示しすることはできませんので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、2点目の交付税の減額予測でありますが、今国会に提出された地方交付税法等改正案の概要を見ますと単位費用の引き下げのほか、段階補正の縮小などが行われており、非常に厳しいものになると思われます。また、国においては総務大臣を中心に地方交付税のあり方を抜本的に見直すとの報道もありますので、全く予想のつかない状況にありますことをご理解賜りたいと存じます。次に、3点目の新たな町民負担を求めることについてのお尋ねでありますが、町民の負担を求める手法としましては、町税を制限税率まで引き上げるほか、使用料をはじめとする利用者の負担金を上げることが考えられます。その中で、最も効果が大きいのは、税の引き上げでありますが、税についてはその75%が交付税に吸収されてしまいます。また、使用料等を上げることは可能でありますが、税金や使用料等が高い町に町民が住み続けていただけるかという疑問も感じますので、新たな負担を求める場合には、町民の皆さんが理解していただける範囲ということになろうかと思います。次に、4点目の財政再建団体についてのお尋ねでありますが、前年度決算における実質収支の赤字額が標準財政規模の20%以上の団体は、地方財政再建促進特別措置法に基づく財政再建団体となります。また、この赤字比率に至らなくても総務省に申請し、財政再建団体の指定を受けることもできます。財政再建団体になった場合には、国の指導・監督のもと「財政再建計画」を策定し、歳入歳出の両面にわたって厳しい見直しが求められることになります。具体的な見直し幅は、その赤字額によって異なりますが、歳入面では、町税や保育料などの使用料、各種手数料が国の基準あるいは類似団体の最高水準とされ、歳出面では町独自で実施している事業の廃止や各種団体への補助金の削減とともに、福祉や教育などの事業も管内あるいは類似団体の最も低い水準に見直しされるものと思われます。なお、将来、本町が財政再建団体になる可能性につきましては、現在、国の地方財政対策がそのまま進められる場合には、本町をはじめ、多くの市町村において、議員が懸念されている状況になる可能性が高いと言えますし、さらに、総務大臣の私的懇談会の検討テーマに「破綻法制」が挙げられているようですので、一層、厳しいことになることも否定できないと言えます。こうした財政問題のほか、市町村合併問題など、本年度大きな動きが予測されることから、本町にとって大きな分岐点を迎える年になろうかと思いますので、当面は、歳出抑制と町民の福祉を守る施策のバランスに配慮しながら、町政の執行にあたってまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。

質問 11番 佐藤静基

今回の質問の内容につきましては、なかなか歯切れのいい答弁はもらえるとは思っておりません。しかし、町民の側からすれば、ある程度のやはり見通しというものはどうしても必要と私は考えているのです。全般にわたってそういうこれからの状況によってはわからないけれども、冒頭に申し上げました住民生活に必要なもの、あるいは町にはどうしてもこれは削れないものはやっぱりやらなければならないから大変だというような内容であったと思います。今町長からありましたけれども、町政は町民の福祉を守り夢を求めて自立の航海を今続けております。その船は今、運航する燃料が近年予備タンクに国庫を切り替えております。しかし、それも基金のことですけれども、それも底がつきそうな状況であります。町民は、大変町の将来について大きな不安を抱えた状況にあります。ここで町民が期待することは、行政は船長だと、船頭役だと。速やかに住民の安全確保とそのための協力を求める、そういう体制に入るべきだと、そういう時期だと私は思うのです。削減額に目安のない、国の方針や必要なものは歳出が増えても仕方ない、波に任せる。そういう感情を与えるような状況では、今の町政に対して町民に理解を求めるのは少々無理ではないでしょうか。あまりにも目標がなさすぎます。施設の運営方法、維持管理、指定管理者制度、事業の縮小あるいは当面事業の凍結、広域会の取り組みなど、課題として検討していけば、歳出の削減限度の可能な目標は示せると思うのですよ。これは現状維持では難しいですよ。そこで削減と歳入不足の中、今までもいくつかの形で推計は出されました。未だかつて私は推計なんていうのはあまり興味なかったというか、あまり出されていなかったのですけれども、非常にやはり一つの目安としています。新たな将来への財政再建計画。これの作成をすべきではないでしょうか。この考え方ついていかがですか。

答弁 企画財政課長 佐藤正好(企画財政課長は2009年3月まで)

ただいま将来への財政再建計画の策定の考え方についてのお尋ねをいただきました。近隣町におきましても、当面各中長期的5年間程度の再建を目指した計画を策定しているところも確かにございます。ですが、現在国のほうの動きが非常に大きな動きが出ておりますので、そうした意味では、絵に描いた餅にもなりかねないというような状況にもございます。しかしながら、一定程度将来の姿を示す必要があるということで、平成17年度から町民懇談会を開催しながら、その中で町の実態がわかるような財政推定を皆様方にお示しをし、一定程度これから今進めようとしている行革等のご協力とご理解をいただくような形で町としては考えて進めてまいりました。行政改革の目標というよりも、行政改革の実績自体は昨年の6月の広報などでも行革の効果額としてお示しをしているところでございます。例えば、1人退職して仮に1,000万円の人件費が不補充によって浮いたとすれば、それは将来にわたってずっと毎年その金額というのは効果額としてあります。ただ、それの効果額を何ぼ積み重ねていっても、今現状で地方交付税の削減には追いつかないというような状況も一方にあります。その上でも、例えば平成17年度でいえば1億3,700万円程度の削減効果を生み出していると。さらに問題なのは、これからどれだけの削減額を生み出せるかという部分なのですけれども、基本的に手のつけれる大きな財政効果のあるものについては、一定程度もう手をつけてしまっているというふうに認識してございます。ですから、これから大きなものというのは、ある意味では期待もできない部分もあるのですけれども、ただ、そのためには国の今交付税関係の将来にわたる姿というのが、今年の6月に一定程度示されるのではなかろうかという状況にありますので、そうしたものあるいは合併の北海道のほうで今進めております合併構想等のこれからの進め方をよく見極めながら、また町民の皆様方に財政推計等を通じてご理解の場をまた求めてまいりたいと思っております。

質問 11番 佐藤静基

確かに、大きな国の方針が定まらない中では、当然もう訓子府だけではなくて全部そういう状況にあると思います。それで昨年、総合計画の関係で広く町民の声を聞いたアンケートがありました。非常にやはり高い回収率で、私はその関心の高さにびっくりしました。いろいろと全町民に私はすぐ出すかと思ったら一定の範囲でしか、最終的にはすべてのものというのは報告されませんでしたけども、その資料は役場へ行けばすべて出しますよというそういう内容ですから、ぜひ一つ町民の皆さんにも、お互い住んでいる人の思いというのを十分感じてほしいと思いますし、今答弁いただきました「ある程度大きな事業については、削減に手をつけている」と言いますけれども、あのアンケートの内容を重視しますと、必ずしも町民の目から見て「いや、まだまだ減らしていいもの」というのをたくさん挙げているでしょう。そこがやっぱり今まで来た財政の運営の仕方をどこかで切らなければ変わりませんよ。あれだけ町民の意向が強く出されているのですから、私は思い切って、先ほど言いましたように、住民生活にこれは我慢できるものは大きくやらないとまだまだ私は削減するものあると思いますよ。先ほど冒頭に言いましたけど、管内のある程度の予算の数字が新聞なんかで見ますと、私たちの町だけですよ4.4%増なんて。ほとんど減額ですよ。内容はわかっていますよ。だけれども、私は重要な事業に予算を貢ぐのであれば、そのまま仕方なくて増やすのだったら、これはちょっと政策的におかしいのではないですか。増えた分どこかで減らさなければいかないでしょう。町民の不安というのはそこなのですよ。引き続き、そういうことも踏まえて、将来について検討していくと推計についてもきちんとしていくということですので、一つその点を十分アンケートの内容、住民の思いというものを汲み取りながら、一つ財政の運営というものを改めて見直してほしい。それから、自立あるいは自立を目指さざるを得ない市町村はたくさんあります。特に北海道は多いです。いわゆる財源不足の場合、12月にもそういうことで上原議員さんが少し触れましたけれども、身の丈に合う町政。いわゆるそういう予算を編成して、不足はいろんな形でどこの町村も住民に負担を求めている。お金だけでなくて、不便さの、不都合さの負担という意味もありますよ。このように考えれば、今の答弁の中で、私はまだ手をつける部分というのは十分あると考えます。この町は小さくても安心できるそういうまちづくりの考え方としては、いわゆる歳入に合う歳出の町政という考え方についてはどういうふうに考えていますか。

答弁 助役 宮川伊三男

平成18年度の予算の内容をお示し、今回将来の訓子府町をどうするかという観点から、いろいろ厳しいご指摘等もございました。今回の予算で、一般会計4.4%の伸びを示しておりますけれども、これは議員のご理解をいただいていると思います。ただ、今回の予算で申し上げますと、大型の継続事業が一つございまして、これにおおよそ2億3,500万円程度の事業費がかかると。それと継続的な畑総事業で、本年度から本格的に事業がはじまるという点もございまして、昨年よりもその2つの事業で、おおよそ3億5,000万円程予算が膨らんでおります。そういう中で4.4%の伸びになったわけですが、もしこの2つの事業がなかったとすれば総体では4%程度の予算の縮小になったわけですけれども、これは生活に密着した整備であり、あるいは生産に密着した事業でございますので、この点については何とかご理解をいただきたいとそのように思うところでございます。議員も十分ご理解されていると思いますけれども、今手元に資料がございませんから詳しい数字は申し上げられませんが、訓子府町が最も多い一般会計の予算規模は70億円ぐらいだったと思います。その点から言いますと、現在今年の総予算が43億円と。だいたい6割程度に縮小してきているという点をまずご理解いただきたいと思います。今後このような状況の中で、さらに訓子府町が当面自立しながら行政運営をやっていくのにはどうしたらいいのか。これはご存知のように、歳入というのはある程度決められておりますから非常に厳しい状況にございます。それに見合った歳出をどうするかという点については、冒頭町長から申し上げましたけれども、平成19年度の予算編成に向けて、できるだけ早い時期から職員による検討組織をつくって、いろいろな面での事務事業の縮小あるいは経費節減というのができないか。ある程度時間をかけながら検討していきたいというふうに考えてございますし、その折には議員の皆様方のお知恵もお借りしたいとそのように考えてございます。いずれにいたしましても、今後いろんな面で経費節減をしていくためには、町民の皆様のご理解も十分に得なければならないと思っておりますので、その点についても町民の皆さんのお力と知恵とお借りしながら、なんとか少しでも長く自立できる財政運営を図ってまいりたいと考えてございますので、ご理解を賜りたいと存じます。

質問 11番 佐藤静基

ぜひ、平成19年度の予算編成に向け、より具体的に取り組まれるよう期待をいたします。次に、地方交付税の件でありますけれども、国からの地方交付税の性格上、当町の行政運営については、他のどの程度の町と比較しても、特別に減額される要素はないように思いますけれども、予想される標準的な減額ぐらい予測できなければ、予測できないということでは、全く予測できないって、それは確かにしっかりした答弁しようとするからそういうことなのですが、私は見通しを求めているのですよ。これぐらいはあれだろうというぐらいな想定はできないのですかね。わからないという答弁しかできないのですかね。これができなければ将来の財政計画が立てられないでしょう。町民は仕方ないなんて理解しませんよ。いかがですか。

答弁 企画財政課長 佐藤正好(企画財政課長は2009年3月まで)

地方交付税の将来の見通しについてのお尋ねでございます。これ新聞報道等でも盛んに今載ってございますので、実態としてご承知いただけるかと思うのですけれども、地方交付税につきましては、一定のルールに基づいて基準財政収入額と、基準財政需要額と。その差額の分が交付税として措置されるわけですけれども、それはそのルール自体いわゆる単位費用がどうなるかという部分でも大きく変わりますし、そのほか人口の補正をする段階補正ですとか、寒冷地補正だとかいろんなものがございます。それが毎年のように変えられていきます。良くなることはまずないと私ども思っておりますけれども、市町村からするとどんどん下げられてくるという実態にございます。また、今総務大臣のほうで、「破綻法制」を含めた中でまたお話がいろいろ出ているようですけれども、その交付税を単純に簡略した積算方法に改めるだとかということもあります。言葉簡単に申しますと、人口と面積で単純に交付税を計算するということになろうかと思うのですけれども、そうしたものもまだこれからどうなるか一切わからないと。たぶん全国の市町村都道府県どこをとっても、将来的には例えば5%、10%減になりますよということはどこも言えないと思います。ただ、間違いなく今よりは悪くなるということでございますので、また推計する際にも、仮に何%減額された場合にはこういう財政推計になりますよというようなお示しの仕方をしていますので、その点も含めてご理解をいただきたいと思います。

質問 11番 佐藤静基

事務方としてのとらえ方は、それは非常に賢明だと思いますけれども、それであるならなおさら歳入に合う判断可能な行政というのは、大きなウエイトをおいて町政を運営しなければならないと強く今のお答えを聞いて感じました。ぜひ、見通しがつかない中でも高度なアンテナを高くして、ぜひその交付税の情報というのを的確にとらえていくよう一つ努力をするしかないのかなと、いただきたいとこういうふうに考えます。それとこれからの財政運営の中で、特に町民との協働の場合、どれだけ町民が負担をしていかなければならないかというのは、負担というのは労力奉仕だとか、あるいは先ほどあげられましたけれども、公共料金、使用料いろいろ問題はありますけれども、いずれはそういうものにも手をつけないとならないというふうに私は考えていると思います。例えば今事業が悪化して、この先4年で資金繰りがいかなくなるとした場合、今から少しずつ対応していけば1,000万円の負担で見通しが立つ可能性があるけれども、これが遅れて状況が悪化するということですから後退するという考え方おそらく持っていないでしょう。3年後になったら5,000万円も6,000万円も負担しても破綻に追い込まれる可能性が出てくる。これは明確ですよ。少しでも症状の軽いうちに治療に入るべきです。前回のアンケートでも、随所に町民の治療のためならある程度の痛みと副作用は覚悟している。こういう印象を受けました。平成17年度、1年前ですけれども、予算審査で大坪議員さんの質問に対しまして、町は平成18年度以降基金の取り崩しをどんなふうに考えているのだと心配された質問がありました。答弁の中で1億円台を目標としたとあります。そのとき私は、限りなく1億円と理解しておりました。ところが平成18年度も2億円に近い1億円でした。町民の歳入への負担の時期と考え方について、今の財政見通しからいろいろありましたけれども、どの程度の時期からいわゆる予防的と言いますか、安全確保のためにある町で水道料金に手をつけたように、手をつけたと言うのは不適切ですけれども、お願いしたように、例えばあれをそっくり訓子府にあわせますと水道の利用料金が収入で1億5,000万円。10%上げますと1,500万円ぐらいなりますね。こういう意味なのですが、例えばそういうものへの考え方というのはまだまだ心配しなくていいとは私思いませんよ。これいかがですか。

答弁 助役 宮川伊三男

訓子府町の予算編成の中で、まず基金の取り崩しの関係でお話がございました。今回の予算説明資料に添付をさせていただきましたけれども、当初佐藤議員さんがおっしゃられますように、一般分の基金取り崩しをなんとかその1億円以内に抑えたというのはこれはあくまでも目標でございます。どうしてもやらなければならない事業等々がございまして、それなりの基金の取り崩しをすることで平成17年度の予算の編成をしてまいりました。ただ結果的には、一般分としては5,000万円、あと特定分を含めた財政調整基金としては9,400万円程度で取り崩しが済みそうであるというような状況にはございます。平成18年度の予算に関わりましては、先にもご説明を申し上げましたように、南部地区の畑総事業で営農用水の整備等々もございまして、かなり大きな基金の取り崩しが必要になったということもございまして、今年度の当初の見込みとしては2億3,000万円近い取り崩しとなったわけでございますけれども、これも大変申し上げましたように、どうしても生活に密着した事業として、やらなければならない事業ということもございますので、この点についてはご理解をいただきたいと存じます。また、一つの収入増という点で水道料金のお話もございましたけれども、現状で訓子府町の水道料金というのは他の市町村と比較してそう安い方ではございません。ですから、この点についてもし町民の方にご負担を求めるということになりますとそれなりのご理解を得なければできない問題でございますので、この点については今後の検討事項として考えていかなければならないかもしれませんけども、現時点ではそういうことでご理解を賜りたいと存じます。

質問 11番 佐藤静基

今の答弁で、一応目標としてなるべく取り崩さないようにと。しかも1年かけて、それをさらに減額していると。この努力は非常に私たちも肌で感じるほどよくわかります。でも、これは計画されることではなくて、単年度の努力によって生まれることであり、これは当然無駄を省くという意味では続けなければなりませんし、そういう削減努力というのは、私は町民も十分理解していると思っております。今なかなか具体的にと求めましたけれども、非常に状況としてはなかなかそうはいかないということはわかりました。でも、やはりそこには受け取る側の町民の思いというものもどうなのかと。そういうことも十分一つ念頭においた中で、財政の運営について一つしっかり取り組んでいただきたいと希望いたします。それから赤字再建団体のことについてでありますけれども、これは非常に全般的なこの質問の中で、私は最終的にこれに対応するための対応を私は求めているのです。町民もこれが一番心配だと思うのです。確かに、数字的に見ますと訓子府の数字をそのまま近隣の町村あるいは全道的な数字から見ますと、ただ数字を比較しますとそんなに危険度の高い切羽詰まった数字でないというのはわかりますけれども、改めて赤字が市町村では20%を超えた場合、これ経常収支が赤字になった場合だと思うのですが、20%を超えた場合というのは、これ例えば最近の資料ですけれども100%を超えたこれ道内ですけどね。平成16年度道内市町村財政決算の状況についてということで発表になっているのですが、100%を超えた道内の状況として、市が34市中6市、18%。町村では174町村中、4町、2%ちょっととなっています。これ、あくまでもこれも見通しとして伺いたいのですが、訓子府の場合もいわゆるその赤ライン、レッドゾーンと言うかどうかわかりませんけども、この予測は100になってからでもまだ20%ありますから心配ないと言ったって、この町に住む人はみんなそんな町になって、希望の持てる町だなんて思いませんので、やはりこれは当分心配ないのでしょうかね。この辺についてはどうですか。

答弁 企画財政課長 佐藤正好(企画財政課長は2009年3月まで)

今財政再建団体の関係で経常収支比率のお話をされたようですけども、財政再建団体になる場合の20%というのは、標準財政規模というのがございまして、標準財政規模というのは地方公共団体の標準的な状態で通常収入が見込まれる経常的一般財源の規模のことなのですけれども、訓子府で申しますと平成17年度で言えば、約26億7,000万円が標準財政規模となってございます。それの20%を超える単年度決算での赤字が出た場合については、この財政再建団体になるということでございます。それの20%と言いますと5億3,400万円。赤字額で5億3,400万円を超えると財政再建団体になるということです。通常は財政調整基金、あるいは一般の特定目的基金からの繰り入れ等がありますので、収支は今のところ赤字にはなっていないと。ただ、それも基金も枯渇してきますと、将来的には財政再建団体になりうるということは言えるかと思います。

質問 11番 佐藤静基

そこで町としてお金切り盛りしているわけですから、いつ頃になると予想していますか。5億何千円なった場合に、そういうことになるよと。町民みんな心配しているのですよ。どうですか。

答弁 企画財政課長 佐藤正好(企画財政課長は2009年3月まで)

先ほどもお話しましたとおり、あくまでもこれ仮定の話しかできません。昨年行いましたまちづくり懇談会の中で、お示した財政推計というのを皆さん方に説明したところですけれども、それで申しますと平成21年、平成22年には基金は間違いなくなくなる推計になっています。これは一定の条件下での数字です。例えば先ほど助役も言いましたように、平成17年度で言えば当初2億近い基金繰入をなんとか単年度で努力しながら5,000万円。場合によってはもっと縮小はできるかと思うのですけれども、そうした基金の繰り入れ等にしていくことができますから、そういう意味ではまだ伸びていくかもしれないし、また総務大臣がおっしゃっているような地方の小規模市町村に極めて厳しい交付税の算定方法にでもされるものでしたら、さらにこれがまた早まってくるということはあろうかと思います。

質問 11番 佐藤静基

私もそうですけれども、依然として町の財政に具体的な見通しがありませんね。これは政策ですよ。そこまで手をつけないと、やりくりだけでは無理ですよ。最後に、昨年、第5次訓子府町総合計画の策定にあたりまして、住民アンケートが実施されました。町民から見た現町政への評価、今後のまちづくりに関する意向、行政への要望などこれらを把握して、町民の思いを今後の計画に反映させることが目的でした。18歳以上、全町民を対象として、回収数は4,267人、回収率約83%と多くの町民の方々の協力をいただきました。その中で、私は注目していただきたい点は「あなたは訓子府の町が好きですか」と、こういう問いがありました。「この町が好きだ」との答えが3,026人、70%であります。理由として、1番に「恵まれた自然」をあげました。2,154人、2番目は「北見市と隣接して便利がいい」1,603人、3番目は「農業と関連産業を含めた経済基盤の安定がしている」と899人。さらに、「将来もこの町に住みたいか」という問いに60%がはっきり「好きだ」と「住みたい」のだと。「住みたくない」という人はわずか6%でした。この項目を見ただけで、いかに町民がこの訓子府に強い愛郷心を持ち、また我がふるさととして町を大切に思っているかというのがよくわかると思います。そして、今回のアンケートでは、大好きな訓子府の将来が今後どうなっていくのかと。特に、町財政に関する多くの不安の声を私は感じながら読みました。さらに、意見から感じられたことは、これは私の感ですけれども、町が本当にお金が足りないなら町民はいろんな形で我慢や負担の覚悟ができている。そう私は感じました。厳しくても苦しくても将来に展望が持てるなら、安心のできる健全な財政運営を行政と町民との協働の力でぜひ一つ具体的に踏み込んで目指していただきたい。最後に町長いかがでしょう。

答弁 町長 深見定雄(町長は2007年3月まで)

町運営の根幹をなす財政問題について、今いろいろとご心配をいただきご質問いただいていたわけでございますけれども、まさにおっしゃるとおり、私もこの財政問題については佐藤議員以上に心配しているものでございます。当然のことながら。今これは財政問題、これはなぜここまで厳しくなってきているかということが一つ大きな背景がございますが、今国の借金、いわゆる国の公債残高ですね。本日現在で772兆円ございます。国の公債残高が、国の借金ですね。ですから、国民1世帯あたりにすると1,641万円ということになるわけです。1世帯あたりですよ。それだけの今国借金があるわけで、そうした中に我が町もあるわけですけれども、そうした中で我が町が例えば本当に住民の皆様の生活等を考えながら、あるいはここに住みついていただきたいという思いの中からいろいろ利便性というものも考えながら事業をしていくとなれば、当然財政的に厳しいから何もしませんでは済まない。そういう現実もあるわけです。そこで、やはりいろいろ手をこまぬいているわけにもいきませんので、何とかアイディア、知恵を出しながら、また議会の皆さんにもご理解をいただきながらここまでやってきているわけですけれども、そうした中で今の借金も確かにあるわけでございますけれども、ただこのままで手をこまぬいているわけにいきませんから、少しでもそれを減らして次の世代にきちんとした町を残していかなければならないというのは私どもの大きな強い思いでございまして、これは私どもだけではなくて議員の皆様方も当然そういう思いになっていると思います。今国が進めている、例えば自治体の合併問題にしてもこれはやはり国のその公債残高というものが大きくそこにあるわけで、3,200ほどある自治体を1,000以下にしたいというのが、1,000以下の自治体の数にしたいというのが国大きな目標でございます。何でそこまでやるのかというと、これもやはり国の借金の先ほど申し上げました額がこれだけ772兆円という今大きな借金を抱えていて、このままにして放置できないということから自治体の合併というところにもきているわけでございますから、そうしたこと等も考えればある程度のことは私どもの町訓子府町は本当に町民の皆さん、議会の皆様方のご理解もいただきながらある程度はやってきたというふうに思いますけれども、これからのことを考えますと今議員心配されるようにある程度も我慢もしなければならないときにきていると。そのように私は理解しておりますが、まずはこの自治体の厳しい行財政運営も今の国の借金というものが大きくそこにあるのだということを、この現実というものはこれは私ども自治体にとって国の772兆円を越える今の公債残高、いわゆる国の借金を自治体がどうこうするということは、なかなかこれはとてもじゃないけどちょっと私どもの手に負えない分野ですけれども、それだけ国が借金をしているという現実の中に今私どもの自治体もあることを考えれば、大変厳しい状況になっていることも確かでございますので、また本当に先ほども申し上げましたように町民の皆様、また議会の皆様方からもアイディアをいただきながら、この対応をしていかなければならないと思っているところでございます。私が町長に就任したときの役場職員、これは正職が125人いらっしゃいました。臨職と合わせて189名でございましたけれども、現在正職はこの125名が99名になっております。臨職と合わせて、今189名が今136名まで減少していると。これもやはりなぜそこまでやってきたかというと、これは職員も本当によくがんばってくれて、効率的な行財政運営する上では、今までのようなのへのへとしたような形ではおれないということから、ある程度町民の皆さんに我慢をしてもらわなければならない部分もあったかもしれませんけれども、しかし、できるだけ効率的な行財政運営ということからここまで職員の数も減らしてきているという現実もございます。そういったことも含めて、さらにまたこれでいいではなくて、これからもさらに効率的な行財政運営をする上で町民の皆さんのご理解をいただけなければならない場面も相当多かろうと思いますが、まずは本町が本当に町民の皆さんがここに住んでいて良かったなと思っていただけるような町政運営、このために議会の皆さんのご理解もいただきながらしっかりと対応してまいりたいと思いますので、またよろしくお願いいたします。

質問 11番 佐藤静基

ただいまいお答えただきました現状と、いろいろと今後の考え方について、あらゆる面から財政再建に最善を尽くすという考えでございましたので、平成18年度もスタートいたします。速やかに検討され、取り組まれますことを期待いたしまして、私の質問を終わります。

出典:訓子府町議会 平成18年第1回定例会 2006年3月16日 議事録 PDF(4ページ) 間違いを知らせる