訓子府町議会 平成17年第2回定例会 2005年6月22日
これからの福祉政策の取り組みについて
2005年6月22日、訓子府町議会の一般質問で、上原豊茂議員が「これからの福祉政策の取り組みについて」質問し、町長 深見定雄、福祉保健課長 佐藤純一、農林商工課長 山内啓伸が答弁しました。
- 質問者
- 上原豊茂 議員
- 答弁者
- 町長 深見定雄、福祉保健課長 佐藤純一、農林商工課長 山内啓伸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 上原豊茂
一般質問については、通告に従いまして進めてまいりたいと思います。自治体再編、経済の停滞等により、自治体運営に困難をきたしている現状にありますが、住民にとって生活の安全と安心、さらには明日への希望を持ちたいと思い、これを可能にする自治体運営を期待するのは当然のことだと思います。町として、これらの住民の要求に答えるべく、最大の努力を行わなければなりません。これからの町行政の柱と考えている福祉と基幹産業について、町長の考えを伺いたいと思います。最初に、これからの福祉政策の取り組みについて、お伺いをいたします。次世代育成支援推進行動計画についてでありますが、先般、住民アンケートをベースとした細部にわたる計画についての説明を受けたところでありますが、この計画作成の段階で、住民の直接参加はあったのかどうか。また、この計画内容については、確定的なものと考えていいのかどうか。次には、これから町民の声を聞く組織づくりを行おうとしているが、組織構成をどのようにするのか。そのメンバー選任等の基準についても伺いたいと思います。また、これらの組織の声を行動計画にどのように取り組むのか、お伺いをしたいと思います。次に、計画期間が2期に分かれているわけですけれども、2期目は見直し期間というふうにされておりますが、前・後期でこの計画を進める中で目標を分けているのかどうか、伺いたいと思います。次には、老人福祉政策についてありますけれども、現状課題と今後の取り組む具体的な施策についてお伺いをしたい。また、介護保険料の増額含め、住民負担が確実に増えている中で、年金だけの生活者等について、生活に窮する状況が起きてないかどうか、その辺についてお伺いをしたいと思います。
答弁 町長 深見定雄(町長は2007年3月まで)
「これからの福祉政策の取り組みについて」大きく2点のお尋ねをいただきましたのでお答えします。まず、1点目の次世代育成支援推進行動計画の策定にあたって、住民の直接参加があったか、また計画内容は確定的なものかとのご質問ですが、平成15年7月に「次世代育成支援対策推進法」が成立し、地域における子育ての支援、母性並びに乳児及び幼児の健康の確保、子供の心身の健やかな成長に資する教育環境の整備など、子育てを支援するための計画の策定が市町村に義務づけられました。本町ではこのことを受け、平成15年11月に計画策定に係る内部会議を開催し、計画は町の直営を基本にし、適切な事務処理に努めることを確認し、役場内関係各課のほかに主任児童委員、学校の養護教諭のご協力をいただきながら、計画の策定にあたってきたところです。従いまして、計画段階で直接住民の参加をいただいておりませんが、ニーズ調査などを行い、住民の意見を反映することができたものと考えております。また、計画の内容につきましては、現時点で想定されるものを盛り込んでおりますが、状況を見ながら変更があり得るものと考えております。次に、町民の声を聞く組織構成をどのようにするか、行動計画についてどのように取り組むのかとのお尋ねですが、町が実施している育児教室などに参加されている子育て中の親やボランティア活動をされている方々を中心に組織づくりを進め、行動計画の進め方に幅広く意見をいただくことを想定しております。次に、計画期間が2期に分かれているが、前期・後期で目標を分けているのかとのお尋ねですが、基本計画につきましては、前期・後期を合わせて策定しておりますが、具体的な目標事業量につきましては、5年後の平成21年度までの目標値を掲げております。次に、2点目の老人福祉施策についての現状課題と今後の取り組む具体的施策はないか、介護保険料の増額を含め、住民負担が確実に増えている中で、年金生活者などに生活に窮する状況はないかとのお尋ねですが、高齢化の進展の中で、各種福祉や医療、介護など総合的な施策をとっていく必要があると考えておりますが、お年寄りが健康で長生きできるまちづくりをしていかなければなりません。また、住民負担が増える中では、ある程度生活への影響があると考えられますが、現在のところ生活に窮するという苦情や相談が増加しているという状況にはありません。今の経済情勢を考えると、今後においても住民負担が増えてくるものと予想されますが、生活に困窮する世帯などがあった場合には、適切に対応してまいりたいと考えております。以上、お答え申し上げましたので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
質問 9番 上原豊茂
今、私の質問に対してお答えをいただきました。そこで、まず1点目の次世代育成支援推進行動計画について、再質問をさせていただきます。最初の計画段階で、住民の直接参加はないということであります。今お答えいただいた中では、これから町民の声を聞くべく組織づくりについても、一定の基準を設けて想定しているというような感じが見受けられます。そこで当然、前段で直接住民の声、参加をしていただいてないという点からしますと、これは基本的に住民参加ということを念頭においた政策でありますから、当然住民参加をいかにすべきかというところに主眼をおくべきでないかというふうに思います。そういう点からすると、この構成メンバー、組織のこれからつくられる組織の構成メンバーについては、一定人数を超える分と言いますか、何人を想定しているのかちょっとわかりませんけれども、少なくてもそれらの半分ぐらいは住民からの公募と言いますか、そういう形をとるべきでないのか。本当の意味の住民参加というものを願うのであれば、当然積極的な住民からの声を聞くと。それらを受け止めていくということが必要かと思いますけれども、それらに対する対応についてどのように考えかお聞かせいただきたい。
答弁 福祉保健課長 佐藤純一(福祉保健課長は2011年6月まで)
ただいま組織の構成メンバーについてのお尋ねでございますけれども、組織の体制につきましては、まだ具体的に詰めたものはございません。それで今公募という話もございましたけれども、具体的には公募ということは現状では考えておりませんけれども、今想定をしております子育て中の親とか、ボランティア活動に参加されている方々ということで、こういう部分の人たちに入っていただくことによって、幅広く意見をいただけるものというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 9番 上原豊茂
確かにボランティアも含めて、直接子育てをしている親御さんの声と言うのは、これはもう欠かせないと言いますか、当然取り込んでいかなければならないというふうには考えますけれども、例えばそれを代弁するべく人材がいるとすれば、例えば住民の中から推せんしていただいた人間をその構成メンバーに入れて行くとか、要するに先ほど言いましたように、住民主体にするという点からすると行政側から一定の型をはめるのでなくして、住民側からかかってきたもの受け止めるという。そういう発想転換が必要かと思いますけども、それらについては考えられないということでしょうか。
答弁 福祉保健課長 佐藤純一(福祉保健課長は2011年6月まで)
ただいまのお尋ねでございますけれども、基本的に住民側の意見を取り入れるということで進めてまいりたいと。その組織に、現在子育てを行っている親とか、ボランティアを参加していただくという考え方で、基本的に行政側からのおしつけとか、そういう考え方ではなく、あくまでも住民の方からのご意見をいただきたいという、そういう進め方をしたいというふうに考えております。
質問 9番 上原豊茂
課長がおっしゃっていることは良くわかります。わかりますけれども、私からすると今までと変わらない発想かなと。スタート地点が、そこに今までと変わってないなという感じがするわけです。そういう点でいうと、例えばバス転換の関係でちょっと飛びますけども、そのときにありましたように、大人の中に入って子供がなかなか発言できないだろうという説明がありました。ある意味では、専門的な知識がないとなかなかこれだけ大量の内容に対して、一つひとつポイントを抑えてというのは難しいのではないかというふうに思うわけです。そういう意味では、それらの専門的な知識を持っている人も含めて、子育て中の親から推せんを願うとか、そういう意味で、要するに住民が直接動きながら自分も含めて、この計画推進に参加してもらうと。そういう発想にはならないかなという意味での質問でありますけれども、変わりませんか。
答弁 福祉保健課長 佐藤純一(福祉保健課長は2011年6月まで)
この組織づくりにつきましては、公募とか、そういう部分でのお約束は今ちょっとしかねますけれども、例えば今おっしゃられました子育て中の親御さんとか、そういうところから推せんをいただいた中で、この組織の中に加わってたたくということにつきましては、否定するものではありませんので、検討をさせていただきたいと思います。
質問 9番 上原豊茂
わかりました。ぜひ、前向きな形で展開をお願いしたいものだというふうに思います。それと、これらの雇用をどういうふうにこの行動計画に盛り込んでいくのか、取り込んでいくのかと。重要なことだと思いますけれども、前段で計画内容については、確定的なものなのかという質問をしたのは、実はそことつながっておりまして、次の2期に分かれていて、随時その内容について見直しをかけて行くんですということですけれども、例えばその見直しはそういう構成メンバーから、いろんなものが出てきたものをきちっと取り込むのか、それとも一つの行政からの示唆によった方向づけという形になるのか。その住民の組織の意向と言いますか、そういう声をどういうふうに取り込んでいける状況にあるのか、ご説明願いたい。
答弁 福祉保健課長 佐藤純一(福祉保健課長は2011年6月まで)
この計画の途中での経過期間中での見直しにつきましては、いろいろ考えられると思います。それでメンバーの中から出された意見を取り入れてく場合もございますでしょうし、行政側からの提案ということも考えられると思います。ただ、いろいろその組織の中から提案された部分につきましても、今の財政状況等を考えますと、確実にそれを実施していくというお約束もできないのかなという部分もございますけれども、そのときの状況をみながら推進をしていきたいというふうに考えております。
質問 9番 上原豊茂
今課長がおっしゃられたように、確かに財政上の問題というのがありますから、今までの視点で考えれば、当然その財政が伴うことについてはという発想になろうかと思います。私はなぜこれほどしつこくその住民と、住民参加ということを言っているのかと言いますと、これはまさに住民から出たもの。住民の声を拾い上げたものについては、可能な限り住民の中で形をつくっていってもらえないかと。当然、行政として支援するべきところは支援すると。その辺の今までと違う行政の執行方針と言いますか、形をつくりあげていくべきでないのかというふうに考えたわけです。それと今少子化対策等々について、大変報道機関も含めていろいろと取り上げているわけですけれども、この少子化対策とこの問題というのは、非常に大きく強く結びつきがあるのではないかというふうに思っております。また、同時に下にありますその老人福祉政策との関係も含めて、これは一連の政策として、検討し方向づけしていかなければならないでないかというふうに思うわけです。それは高齢化社会なるということは、少子化だということなわけです。子供たちが少ないということですから、当然子供たちが多くなる環境づくり、子供たちを産み育てれる、安心できる環境づくりというのが、まさにこの政策になければならないかというふうに思うわけです。そういう意味では、当然この前段でと言いますか、昨日の質問議員の質問の中にありましたけれども、産業の関係で高齢者の高齢者産業ですか、という表現があったかと思いますけども、まさにその辺と連結しながら、こういう政策を展開していってはどうかというふうに思うわけです。そういう形を考えることによって、先ほど課長がおっしゃられた財政上の問題というもの少しは軽減されていくのではないかと。そういう意味で最初に言いましたように、人口確保も含めて、これらの問題というのは、一つの包括した政策として検討し方向づけさせなければ、なんら意味がないのではないかというふうに思うわけです。そういう意味では、ぜひ、先ほど言いました老人の老人パワーをどう活用するかということも含めて、例えばこの行動計画推進にあたって、そういう世代と言いますか、それも取り組む。そして、検討する。そういう意識を持ってもらうと。そういうことも考えてはいいのではないかと思いますけれども、その辺についてはいかがでしょうか。
答弁 福祉保健課長 佐藤純一(福祉保健課長は2011年6月まで)
今のご質問でございますけれども、訓子府町ばかりでなく、日本全国が今少子高齢化という流れの中で、少子高齢化という言葉にありますように、これはもう今の日本の社会の中で切り離して、少子化と高齢化は切り離して考えられない状況なのかなというふうに思います。そういうことから考えますと、今議員おっしゃられたように、そこら辺のとこを一体化した考え方も必要なのかなというふうに思いますので、あわせて検討をさせていただきたいと思います。
質問 9番 上原豊茂
今年度の行政執行方針の中に、「温かな福祉の向上」という見出しの中で、「子供は町の宝であり、健やかな成長は町民の共通の願いだ」という一考があります。まさに、ここに沿うこの行動計画の内容になることを願っておりますし、そうすべくためには、先ほど言いましたように、ぜひ検討するということですけれども、今までと違う幅の広い、全町民あげての政策検討推進という形を形づくり前へ進んでいただきたいというふうにお願いしておきたいと思います。次に、老人福祉政策の関係でありますけれども、総合的な政策が必要だとおっしゃられておりますし、今のところ住民負担をして生活に窮する声がないんだというふうにおっしゃられております。確かに、そういう声が聞こえていないのかもしれませんけれども、例えば私が耳にしたところですと、年金で生活している人の中には、例えば公営住宅に入っても風呂がない。風呂に行くのに自分の足で歩いてはいけない。だから、何人かでタクシーで行くとか、病院についても足が痛いけど、その足を引きずって行っているとか、タクシーを使うだけの余裕はない。当然、明治、大正、昭和前半の生れの方は気骨がありますから、なかなかギブアップしない。痛くてもこわくてもどんなに辛くても、とりあえず人の手は借りないと。まさに自立するんだと。そういう意識が非常に強いのではないかと。このことは、聞こうとしなければなかなか聞こえてくる声ではないのではないかと思います。そういう点で、例えばそういう声がないとおっしゃいますけれども、おそらく聞こえてないだけだろうと。大変な思いをしながら、日々を過ごしているのではないかと思います。そういう意味で、ぜひ、このことについては耳を傾けて、それらの対策について十分な対応をすべきだと思いますし、先ほど言いました「温かな福祉の向上」という中においても、「お年寄りの顔見える福祉に努める」と書かれておりました。まさに年寄りの顔が見える福祉のためには、年寄りのところに出向かなければ、おそらくそういう対策は打てないのではないかと思うわけです。そういう意味で、もちろん担当者は大変でしょうけれども、我々も含めて、こういう人たちの声に耳を傾けていくことが、町長が以前定例会で私の質問に答えました。「これからの町の政策の柱とするんだ」と「老人福祉というのは、これからの政策の柱にするんだ」のと言いました。それに応えるべくためには、当然そういう声を聞こうとするべくして、動かなければなんら形は変わらないと思いますけれども、それらに対する対応を考えようとしているのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。
答弁 福祉保健課長 佐藤純一(福祉保健課長は2011年6月まで)
ただいまのご質問でございますけれども、現実に町の中にはそういうふうに大変な思いをされている方もいらっしゃるとは思います。ただ、町といたしましても、そういうところに対しましては、保健婦活動などを通じまして、実態を把握しながら取り組んでいるところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 9番 上原豊茂
そういう形で取り組んでいくということですから、今まで以上に、これについては十分な対応をお願いしておきたいというふうに思います。また、昨日の佐藤議員の質問の中の敬老祭等の質問がございました。いろんな問題がありますし、これは一概に方向づけできない部分もあろうかと思いますけれども、敬老祝い金の廃止等々さまざまな問題が年寄りにもふりかかっているのが現状であります。そこで先ほど言いました「温かな福祉の向上」、お年寄りの顔が見える福祉に努めるのだということであれば、私は年寄りが元気になることが一番でないかというふうに思うのです。元気になるためには、それは訓子府の町を引っ張っていく町長の顔が見えることは、これは大きいのではないかと思うわけです。今まで、祝い金を持って歩かれました。そのことは、祝い金の金額と同時に、それ以上にその町長自らが年寄りを訪問し声をかける。これは大きな福祉政策の一つではないかというふうに私は感じるわけです。そういう意味では、元気をつけてあげるためにも、ぜひ、例えば祝い金の廃止をしても、何らかの形でお年寄りのところに顔を出せるような、そういう政策を考えてはどうかというふうに思いますけれども、それらについては考えられるでしょうか。
答弁 町長 深見定雄(町長は2007年3月まで)
これは本町だけの問題ではなくて、まさに高齢化の進展ということは全国的に見られる傾向でございますし、私どもとしても1年でも長生きをしたいなという思いがあるわけですが、これは全町民同じことをやはり考えていると思うのです。ただ、長生きすればいいではなくて、健康ではつらつと長生きができると。そういう形が最も理想的なわけでございますので、私ども自治体を預かる者としても議会としっかり、その辺は共通認識を持った中で対応していかなければならないとことだと、そのように思っております。ただ、高齢者に対する対応等で、今回もいろいろあるわけですけれども、私どもとしてもそうした事業というのは継続したい部分があるわけですが、継続したいという思いは山々ですけれども、ただ本当に財政的にも厳しくなってきたこともございまして、その辺は本当に苦渋の選択と言いますか、非常に辛い思いをしながら、その辺は断念したという部分はございます。ただ、私はこれからもいろいろな行事等もございますが、高齢者に向けた行事等もございますが、そうしたところにも積極的に顔を出すと同時に、また、ただ高齢者の祝い金を持って歩くということだけではなくて、できるだけそういう高齢者の方々と接する機会をもっていかなければならないということも考えておりますので、そうした場面で、またいろいろとお年寄りの皆様方のご意見等もお聞かせいただいたりしていかなければならない時代なんだなと。そういう認識思っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
質問 9番 上原豊茂
ぜひ、今町長からお話のあった高齢者との接点をきちっともっていくという姿勢を貫いていただければというふうに思います。さらに、この老人福祉政策についてですけれども、これはこれからの町の政策の柱とするというふうにおっしゃっているわけです。そういう点では、総合的な政策が必要だと。確かに、平成13年12月ですか、施行された高齢者社会対策基本法にのっとって、いろいろと行政としての対策がとられているというふうには思いますけれども、ここでぜひ、うちの町としてこれを柱にするんだと。老人福祉については、高齢者福祉についてはこれを柱にするんだということをここで明言していただければと思いますけれども、その辺についてはいかがでしょうか。
答弁 町長 深見定雄(町長は2007年3月まで)
先ほど、1回目の質問で回答させていただきましたように、お年寄りが健康で長生きできるまちづくりということは、これ私どもの基本的な理念でございますので、しっかりそうした目標に向かって対応をしてまいりたいと思います。
質問 9番 上原豊茂
確かに町長の基本理念と言うのはわかりますし、先ほど申し上げました高齢者社会対策基本法においても、基本理念大綱等に、それらと共通する部分が明記されてございます。ぜひ、これからの前へ進む段階において、具体的なもの、極端なことを言えば、高齢者のこういう方にはこういう対策をとりますよと。年金生活で、それだけ生活している生活に窮するような方々については、例えばその病院に行く足はこうしますよとか、そういうものを打ち出しながら、まさに「長生きして良かったな」、「訓子府町に住んでいて良かったな」と思えるような政策を打ち出していただきたいというふうにお願いしておきたいと思います。それでは次の農業政策について伺いたいと思います。農業基盤整備を継続的に取り込んできた訓子府の町としては、おおむね農地における生産力向上につながっているというふうに考えております。今後の農業政策について、どういうふうな形で取り進めていこうとするのか、具体的に伺いたいと思います。1つとして、JA との連携による政策の実施を続けていくのだというふうに、今までご説明をいただいておりますけれども、JA も合併にときを重ねると大きく基本的な変化が現れてまいりました。それは訓子府支所の JA 理事さんの声としていろんな課題に対して、JAきたみらいの全体の役員として、その立場に立って「事」の対応、対策を考えると。そういう姿勢を明らかにしておりますし、このような農協の役員さんの考え、これは当然きたみらいという組織で考えますと、当然なことだというふうに思いますけれども、訓子府町という立場で考えますと、JA との連携で、それだけで町の独自の政策実施は出来ないのではないかというふうに思いますけれども、この辺について伺いたい。また、政府は平成19年度より、農作物の品目横断的な所得政策を実施しようとしています。非常に先ほど申し上げましたように、単位面積当たりの生産が高い当町においては、一律の基準で持ってくる政策だとすれば、減収につながるのではないか。その影響がもしあるとすれば、どの程度なのか。また、生馬鈴しょの輸入解禁、てん菜の作付け調整が実施されようとしていますが、これらに対する当町における影響はどのように考えているのか。次に、農業生産に係る税収減が諸政策によって考えられるとすれば、これらに対する対策はどう考えるのか。また、農業生産者の意向調査を町独自で考えることはしないのかどうか、お伺いをしたいと思います。
答弁 町長 深見定雄(町長は2007年3月まで)
町の今後の農業政策についてお答えいたします。1点目の農協合併後、町の独自政策をどのように反映させるかについてのお尋ねですが、合併以降も「地域支援」という形で各支所に予算配分がなされており、町独自の政策につきましては、引き続き訓子府支所と連携をして対応していく考えでございます。2点目の「品目横断的な経営安定対策」による生産性の高い本町農業への影響についてのお尋ねですが、「品目横断的な経営安定対策」については、平成19年度導入に向け、今年秋までに制度の仕組みを具体化することとなっておりますが、品質向上努力も加味した制度が検討されており、生産性の高さに伴う不利益はないと認識しております。3点目の生馬鈴しょの輸入解禁、てん菜の作付調整による本町農業への影響についてのお尋ねですが、生馬鈴しょの輸入問題については、現在のところ1万トン程度と言われておりますが、輸入解禁がなされた場合は「病害虫の侵入」はもとより、「輸入拡大」に伴い、国内生産が圧迫されるなど、多大な影響を受ける懸念があると認識しております。てん菜の作付調整については、本年度は昨年の作付面積が維持されますが、深刻な過剰在庫により厳しい状況が続いております。現在、関係機関が一丸となって対応を協議、実践しておりますが、面積の減少は輪作体系に多大な影響を与えることから、今後の動向について、注視してまいたと考えております。4点目の諸政策による税収減対策についてのお尋ねですが、現状においては、農業所得にどの程度の影響があるかについて推測できませんので、今後、必要に応じ検討してまいたと考えておりますのでご理解願います。5点目の農業者に対する町独自の意向調査実施についてのお尋ねですが、現在、きたみらい農協におきまして意向調査を実施しており、今月末には支所ごとに集計されると聞いておりますので、その結果をみて判断したいと考えておりますのでご理解願います。
質問 9番 上原豊茂
最初の JA との連携の中で、町の農業政策を進めていくんだということであります。この辺についてですけれども、先ほども質問の中で申し上げましたように、JA の組織としては当然きたみらいという器の中で議論をしていくわけですから、訓子府の町を、訓子府の農業をとするという議論には進んでいかない。これはもう否定できない事実だろうというふうに思いますし、そういう視点でもって JA の役員として活動していくということを批判するものではありませんけれども、だとすれば当然訓子府の基幹産業であり、農業政策をもって町の政策の柱とするという発言があるわけですから、当然 JA に頼ったと言いますか、JA と連携だけを考えた政策では、先ほども言いましたように、訓子府独自の政策は打てないだろうというふうに考えられはしないか。そういう点からすると、この辺は十分にその障害を分析して、方向転換をせざるを得ないだろうというふうに考えますけれども、これらについてはいかがなものでしょうか。
答弁 農林商工課長 山内啓伸(農林商工課長は2009年3月まで)
訓子府独自の施策という関係なのですけども、JA といたしましては地域支援という形で、合併当初から本年度におきましては総額で5,000万円。訓子府支所については1,163万円という枠で、地域の独自性を出した施策に充てるということで、予算配分がなされてます。それで今までも訓子府で独自でやっている施策については、その予算の中で実施されておりますし、今後につきましても、その地域支援という形は維持されるだろうと。支所にも営農企画課という、要するに企画部門について残っていますので、その現状では JA と連携した中で、十分町の施策を実行することは可能だというふうに認識しております。
質問 9番 上原豊茂
私は調べてないので申し訳ありませんけれども、今課長から説明ありました地域支援の JA の金額でありますけども、ちなみに本年度1,163万円ですか。じゃあ、合併する前の例えばそういう地域におけると言いますか、訓子府の農業政策に対する JA の拠出金というのはどの程度になっているのでしょうか。
答弁 農林商工課長 山内啓伸(農林商工課長は2009年3月まで)
合併前につきましては、すべて訓子府に使ってたということなのですけども、今回合併になりまして、広域でやる部分の振興と地域である部分の振興というのは、JA では明確に分けているということで、例えば広域でやった予算が、訓子府に全く反映されていないのかということになったらそうではない。いわゆる町単独の振興施策につきましては、予算審議いただいていますけども、例えば農業振興費という形でいきましたら、去年と比較して町制度で人件費の関係で若干落とした部分はあるのですけども、それ以外については現状維持している。農業委員会の関係で予算はちょっと落ちた部分ありますけども、そういう意味においては町と農協で振興している部分について、合併によって後退したというような事実はないので、おそらくそこら辺で地域振興については、十分賄えていけるのかなというふうに認識しております。
質問 9番 上原豊茂
後退の事実がないということなので、安心していいのやら、不安を増幅したのやらという感じがしておりますけれども、実際に農業生産者と JA の関係というのは非常に薄くなってきてると、それは事実であります。そういうところからすると、相当町として基幹産業農協に対する政策というのを強く打ち出していかなければ、どんどんマイナスの方向に進んでいくのではないかというふうに懸念するところであります。ぜひ、そういうことも認識した農業政策の対応していただきたいというふうに考えております。それで、次の品目横断的な所得政策実施の関係がありますけれども、大きな影響はないと。今年秋に細部にわたる内容が決まるんだということであります。それでたまたま農民連盟が出した資料によりますと、平成16年度10月の企画部会において、試算参考値として出された数字の中に、他産業並み所得確保を必要な経営規模として網走地方は26ヘクタールという数値が示されております。小規模経営、兼業農家については、例えば対象にする一定の要件を示しております。これらを推して考えますと、この規模数値というのは訓子府の平均面積の倍になろうかと。そういう数値に近いのではないかと思うわけであります。当然この数値を示してくるということは、それを基準にした所得対策ということですから、規模の小さいところはマイナスが起きてくるのではないかと。ましてや、先ほど申し上げましたように生産性を高める集約的な方向を貫いてきている当町にとっては、非常に大きな不安材料になるのではないかというふうに考えているところですけれども、これらについては心配ないわけでしょうか。
答弁 農林商工課長 山内啓伸(農林商工課長は2009年3月まで)
確かに報道等では26ヘクタールですとか、そういう文章が出ておりますけども、実際に今その対象者となるのは認定農業者というような方向で、今取り進められていると。認定農業者と言いますのは、各市町村長が認定する。その経営規模については、その地域の実態に担った経営規模、営農累計をつくっております。ですから、訓子府でも独自につくっております。ですから訓子府の場合は、当然もう集約的な農業をやっていますので、もっと10町以下でも十分経営が成り立つよというような累計をつくっております。そこら辺については、当然地域の実態を見た認定の仕方をしなければ、当然そんな全国一律で何町ですよというような政策を導入されたとしたら、これはもう大変なことになりますので、そこら辺は今も地域の独自の規模を尊重するようなことも言われてますので、そちらの方向で進めるように働きかけていきたいというふうに考えております。
質問 9番 上原豊茂
これらの政策を実行するにあたって、事業対象作物モデル地区というのが示されておりまして、それが十勝清水農協と美幌農協であります。これは非常に、もちろん当町もそうですけれども、農業生産について極めて高いと言いますか、それらを重視した地域でないかと。それだけにまた訓子府とは違う広大な面積をと言いますか、規模の大きな農家が多いというところであります。これらを推して、モデル地区としているところを見ますと、先ほど課長が説明された部分について、非常にまた不安を感じるわけですけれども、それらについて、例えばこれらのモデル地区が一定の政策基準を生む、その資料になるのでないかというふうに思うわけですけれども、それはいかがなものでしょうか。
答弁 農林商工課長 山内啓伸(農林商工課長は2009年3月まで)
確かにモデル地区という形で、規模の大きいところを選定しているというのはあるとは思いますけれども、我々といたしましては、あくまでも制度の対象者というのは、経営規模や経営改善取り込みに関する設定要件の設定にあたっては、あくまでも地域の実態に即したものであるということで、今回も実は北海道町村会として要望にも行っております。ですから、こういう形のモデル地区がどこに選定されようと、あくまでも地域の実態に即した計画に基づいた対象者であるべきだというふうに認識しておりますので、それを積極的に今後も継続して働きかけていきたいと、そういうふうに思います。
質問 9番 上原豊茂
ここでどんな議論をしても、何らのこの政策の方向転換にはつながらないわけですから、ぜひ今おっしゃられたような形で、その実態をきちんと伝えながらその地域にマイナスにならないような対応が必要でないかと思いますので、その点よろしくお願いしたいと思います。また、次の生馬鈴しょの輸入解禁、てん菜の作付け調整等の関係ですけれども、これは何らかの影響を考えざるを得ないということであります。非常に主要作物と言いますか、北海道においては畑作物の基幹作物でありますから、これらはいろんな形で影響を受け、また作付制限、輸入による外圧等を受けますと、まさに訓子府の農業の基礎を揺るがすということが考えられるかと思います。そういう点では、当然それぞれが行政機関、上部行政機関への働きをしているというふうには思いますけれども、こういう実態が我々の思いとは別なところでどんどん広がっていって、それがその町のその地域の経済にも影響を及ぼすということになりますと、これはその自治体自体の存続すら危ぶまれるということにつながっていきはしないかというふうに思うわけです。ぜひ、そういう点で影響があるというふうにとらえているわけですから、この状況をいち早く状況分析し、それに対する対策の方向づけをしていくということで、対策を取っていただきたいというふうに思いますけれども、これらについていかがなものでしょうか。
答弁 農林商工課長 山内啓伸(農林商工課長は2009年3月まで)
生馬鈴しょの輸入につきましては、当然防疫上の問題もありますけども、やっぱり国内生産を脅かすということで、議員おっしゃられるとおり相当の影響が出てきます。それで今のところは1万トンというふうに報道されてますけども、これが過去もよくあったように、なしくずし的な形で解放されていくという事態になりましたら、これは訓子府だけではなくて北海道と言うか、日本の農業自体の問題にもなります。そこら辺については、食い止めるような方向で働きかけてきたというふうに思っております。
質問 9番 上原豊茂
町長のお話によりますと農業は未来があると、世界的人口の増によって北海道農業は食糧基地としての存在を大きくするのだというふうにおっしゃられておりました。まさにそれは、そのとおりなのかもしれません。しかしそこに行くまで、その状況が現実のものとして表れるまでに、この地域の農業が守れるのかどうか。こういう様々な政策が出てきますと、非常に不安になってくるわけですし、この不安が後継者をなくすというところに進んでいくのではないかというふうに思うわけです。そういう意味では、当然生産者並びにその後継者等の考え方、希望、夢、それらを JA がやっているからいいというのではなくして、かつて農業委員会という窓口を使って、そういう対策がとれないのかという質問させていただきましたけれども、私はぜひ今の訓子府の JA、町という位置関係でいきますと、町が窓口となって生産者数と接点が持てる組織が大いにそういう情報収集、政策についての意向、方向づけというものに加わっていくべきでないかというふうに考えますけれども、それらついてはいかがお考えでしょうか。
答弁 農林商工課長 山内啓伸(農林商工課長は2009年3月まで)
今 JA との取り組みの関係でちょっと私先に答弁させていただきますけども、JA がやってるからいいと言った認識は全く持っていません。何も JAと別々にやる必要はない。一緒にやって、効率的にやっていくことが十分。それで事が成り立つのであれば、それで十分でないかという認識で、我々はあくまでも町としては JA と連携した中で、農業振興を今までも進めていったし、これからも進めていこうという認識でやっているということでございますので、その辺はご理解をいただきたいというふうに思います。
答弁 町長 深見定雄(町長は2007年3月まで)
私、機会あるごとにこのことを話させていただいておりますが、食糧というのは、まあまあ北海道は日本の食糧基地として役割を果たしているわけですけれども、今食べれるからいい、今取れるからいいではなくて、こうした食糧というのはやはり長い将来というものもきちんと見越した中で、対策・対応を考えていかなければならない時代だと、そのように思っております。ですから、そういった意味では食糧はただ北海道日本だけの問題ではなくて、世界的規模で考えていかなければならない問題であると同時に、今心配するのは異常気象と言いますか、気象問題もございます。そうした非常に厳しい環境の中で、今日本の農業を支えていただいている農家の皆様。また本町も基幹産業が農業でございますので、そうした農家の皆様方のことを考えると、なんとか農業を経営者の皆さんが元気を出せる農政というのは、私はまさに国益だと。そのような認識を持っているところでございまして、今いろいろ聞かせていただきました課題というものも非常に大きな問題だと、そのように認識をさせていただきました。これらの問題を少しでも解決しながら、農家の皆さんが将来に希望を持って頑張れるような環境を構築ということで、これからもしっかり国や道に対して発言をしていかなければならないと、そのように思っております。JA とも、それから道の農政部とも、さらには国に対しても、このことしっかり訴えていきたいと思いますので、どうぞご理解を賜りたいと思います。
質問 9番 上原豊茂
最初に課長がおっしゃられたその意向調査の関係ですけども、別に JA 別々にやれ、仲たがいすれということではありません。町が目指す政策については、町がきちんと意向確認するべきだという意味で言ってるわけでありますから、その辺についてどう認識するかは、これからの推移を見たいと思います。それと前段で申し上げました生馬鈴しょの関係ですけれども、当町において、最近病害対策含めて加工馬鈴しょの作付非常に増えております。そういう中で、加工馬鈴しょのの輸入解禁というのは非常に脅威でありますし、実際に所得減という形で影響してくるだろうというふうに推測しているところであります。また、先ほどシストセンチュウの関係も出ておりましたけれども、これは一度入りますと根絶できないというふうに言われております。これがどのように影響するのかと言いますと、収量は30%から50%減少するということであります。現状で30%から50%収量減収しますと、馬鈴しょも作付が見送られるだろうというふうに思います。この当町の耕作面積等を考えますと、ほかの地域とは違って、収益性の高いものをつくっていかなければならないわけですから、そういう意味ではぜひこれらについても阻止できるように、政治的な動きも含めて町の姿勢をきちっと示していただきたい。また、我々が先ほどから町長言っておりますように、夢を持てる農業。それが行われるように、ぜひしっかりした政策を打っていただきたいというふうに思います。そのお願いをして、私の質問を終わらせていただきます。