みんなの議会

清里町議会 令和5年第6回定例会 2023年9月12日

地域振興の考え方について

2023年9月12日、清里町議会の一般質問で、柏木繁延議員が「地域振興の考え方について」質問し、町長 古谷一夫が答弁しました。

質問者
柏木繁延 議員
答弁者
町長 古谷一夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 柏木繁延

さきに通告の地域振興の考え方について、古谷町長の所感をお伺いいたします。御案内のとおり地域の特性や魅力を生かして経済、社会、教育、文化などを活性化させることが地域振興の概念とされており、行政全般にわたる共通の概念でもあります。令和3年度から令和12年度までの10か年の第6次総合計画は、清里町の振興・発展に関わる施策の内容について、表現はなされておりますが、具体的なイメージや清里町のあるべき姿が見いだせないのも事実であります。人口は3,700人台、高齢化率は40%、加えて少子化や多くの雇用を確保していた企業の町外流出など様々な課題を抱えております。また、町政執行方針の冒頭に表現されておりますそのとおり、国際情勢に起因する諸物価の高騰、特にこの寒冷期に向かい燃油価格の上昇は、年金生活者をはじめ多くの高齢者の命に関わる問題として、大いに懸念するところでもあります。これらの課題に真摯に向き合うことは、町及び町議会に課せられた重要な責務であると考えるところであります。この三、四年間は、新型コロナウイルス感染症の影響で、社会や経済において多くの規制がなされ、沈滞した空気が蔓延した世の中でもありました。5月からは、新型コロナウイルス感染症の位置づけが2類相当から5類相当感染症となり、行動規制も緩和されたところであります。数年間にわたり制限されていた多人数の参加する会議、集会、イベントは2類の自主規制から5類のコロナ禍前の状況と移行いたしました。私は、人々の意識や行動の変容には、何がしかのきっかけが必要であると考えており、コロナ禍での多くの規制や制限が緩和された今こそ、清里町の振興・発展への新たなチャレンジのタイミングと思うところであります。6年ぶりに開催された防災訓練、また、過日、数年ぶりに実施された第41回ふるさと産業まつりには多くの人が参加されておりました。町長の報告では、参加者数1万人、出展ブース60は過去最高の出展という報告もなされておりました。今後、さらに制限されてきた住民参加の集会やイベントなどが再開されてくるものと思われます。地域資源を活用した産業・経済振興や観光・交流施策を通じた対外アピール、教育・文化政策による人材育成など、地域資源についてはこれまでも、本会議一般質問において当時の議員各位より様々な質問がなされてまいりました。午前中には一般質問においてもなされていた状況でもありますが、その定義は幅広く、なかなかかみ合った議論がなされてこなかったとも考えるところであります。現6次総合計画アンケートでは「住みやすい」「どちらかといえば住みやすい」という回答がおおむね70%ございました。アンケートの読み方にもよるのでしょうが、暮らしの安全安心が担保され、町民が清里のことを誇りに思い暮らしていくことができるとするならば、人口減少や少子高齢化のスピードは、微々たるものでありましょうが、スローダウンできるのではないかと思います。そのための地域振興対策は喫緊の課題であると思うところであります。ここから町長にお聞きする第1点目の質問でありますが、4月の統一地方選挙において、我が町は新しい首長による新たな町政がスタートいたしました。古谷町長の地域振興に対する思いをお聞かせ願いたいと思います。行政の継続性は重々理解するものであります。トップの交代による住民サービスの停滞や行政機能の混乱のない範囲において政策・施策の変更はあってしかるべきと思います。政策や予算は理事者の思いを具体的な形にする重要な要素であります。6月の肉づけ予算、そして今般の補正予算において、それらの思い、古谷町長のビジョン、これらが組み入れられた予算となったかどうか、また今後そういった予算が提出されてくるのか、今後のことも含めてお聞かせ願いたいと思います。次に斜里岳、裏摩周、神の子池などの自然資源、じゃがいも焼酎、地場産食材の加工による食資源、充実した子育て・教育環境で健やかに子育て・教育できる教育資源など、様々な地域資源の充実による地域活性化策がありますが、現在、行われているこれらの活性化策や、既存の施策の充実のほか新たなアイデアについて、町長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。3点目は、地域資源を活用した地域振興策は、行政と住民との協働が原則であると思います。協働プロジェクトも必要な要素だと思います。前総合計画であります5次総合計画のメインテーマは花と緑と交流のまち。このメインテーマの下、過去、ガーデニングタウンとして地域、職域、行政などが一体として取り組んだ実績もあり、視察には有料の視察を行った実績もございます。重要施策に取り組むための行政組織や職員体制が、現在、十分であるのかどうか。先ほど、今後、組織機構の見直しを行うという答弁もありましたが、商工振興や教育振興をはじめとする時代のニーズに対応した組織や職員体制の構築の在り方について現段階での町長の考えをお聞かせ願いたいと思います。以上、3点についての1回目の質問を終わりたいと思います。

答弁 町長 古谷一夫

ただいま柏木議員より頂きました御質問、地域振興の在り方についてお答えを申し上げたいと思います。1点目の地域振興に関し、町民全体が共有できるビジョン、とりわけ私自身の地域振興に対する思い、そして、それを反映すべく、政策予算として、6月の肉づけ予算、さらに本定例会の補正予算に具体的に組み入れることができたかとの御質問の趣旨と捉えさせていただき、お答えをさせていただきたいと存じます。午前中の一般質問についてもお答えしたとおり、私自身は、4月に行われた町長選挙において、3つの約束、公約を町民の皆様に訴え、その結果、多くの町民の皆さんの御支援を頂く中、無投票ではありましたが、御信任を賜り、現在、町長としての重責を担わせていただいてございます。3つの公約については、繰り返しになりますが、町民だれもが安心して生活できるまち、安心して子どもを産み、育てることのできるまち、そして元気なまちの産業経済と雇用、この3つの公約を果たすために人づくりと未来への投資から開かれた行政への取組、この6つの地域振興をまちづくりの戦略と位置づけ、日々、現在、町政を推進しているところでございます。地域振興に対する私自身の思いということでお尋ねがありましたが、率直にお答えするならば、まず第一に急激な人口減少や超高齢化の中にあっても、しっかりと町民の皆さんの日々の生活の安心安全を確保し守ることにあると考えてございます。そして、2つ目は、生活を支える基盤となる地域経済の振興と雇用を確保し生み出す、このことにあると考えてございます。極めて現実的な視点となりますが、地域経済が循環し得ない環境においては雇用の創出もならず、ひいては地方自治の本旨である住民福祉すら守り切ることが難しい状況も生じるのではないかというふうに考えるものでございます。3つ目は、ある意味、繰り返しになりますが、人と未来への投資と考えるものです。地域を支える原点は、まさしく人間、人であると私は考えるものでございます。御質問にあったとおり、新型コロナ禍にあって、様々な行動規制や制限が3年数か月続く中、町全体に停滞した空気が蔓延したとの御指摘、そして、5月からは2類相当から5類に移行し、人々の意識や行動変容に向けてのきっかけ、さらには地域振興への新たなチャレンジのタイミングではないかとの御指摘については、まさに私自身も同じように受け止めているものでございます。そうした中、御質問にもございましたが、9月3日には4年ぶりとなる、ふるさと産業まつりを開催することができました。新型コロナ禍で停滞を余儀なくされていましたが、町民の皆様とともに40年以上にわたり育んできた、ふるさと産業まつりを、実行委員会を担っていただいた商工会、JA清里町、観光協会をはじめ町民の皆さんとの協働で改めて進められたことについて、心から感謝を申し上げるともに、町民全体の自信と誇りにつながったのではないかと思うところでございます。私たちはこのイベントが単に「産業まつり」ではなく「ふるさと」という名を冠している意味を、今しっかりと受け止めることが極めて大切ではないか、このように考えております。ふるさと産業まつりに結集された町民皆様のエネルギーと思いが、新たな地域振興のチャレンジにつながっていくことを強く願うものでございます。行政が停滞することは当然許されません。これまで進めてきた施策についても適切に見直しを図りつつ必要なものは継続していかなければならないと考えてございます。また、これまでとは違う新たな政策を展開するためには、先ほど述べさせていただいた揺らぐことのない政策理念と同時に、町民皆様の多様な参画、協働、共生、共創による政策やまちづくりの展開が必要だと考えるものです。加えて、予算についてのお尋ねがありましたが、当然、一部については私の思いや公約の方向性の目出しをする補正予算を組ませていただいたと認識してございます。しかし、一方では、私が就任する以前の前年度繰越予算や、当初予算を含んだ事業の執行に係る調整、さらに第6次総合計画において計画されながら、進捗がいま一歩進んでいない事業を推進するための、様々な準備事務や環境醸成などがあるのも事実でございます。ある一定のスピード感を持って現在進めており、その方向性をしっかり定める中、新年度予算に反映するなど努めてまいる所存でございます。当然、町長が替わったことによる変革や、地域振興に対する町民の皆様の期待をしっかりと受け止めた中、今後、任期中の4年間、公約と地域課題を踏まえた実効性のある予算編成に努めてまいりたい、このように考えるところでございます。次に2点目の、地域資源を有効に活用した地域活性化策についてお答えを申し上げます。議員御指摘のとおり、清里町には、秀峰斜里岳、さくらの滝、神の子池をはじめとした豊かな自然や質の高い農業生産物、豊かな水資源や森林資源、さらには温泉資源や先達の皆様が育み我々に引き継いでくれたじゃがいも焼酎、子育ての経済負担軽減に対する支援の仕組み等々、ハードとソフトの両面にわたり、多様な地域資源が存在していると認識するものでございます。特に自然を生かした観光施策は、これまでも観光協会との連携・協力により種々取り組むとともに、行政主導で「日本で最も美しい村」連合への加入や、清里100%の取組などを展開してきたところでございますが、少しずつ知名度を伸ばしつつあるとはいえ、まだまだ十分な成果に届く状態ではないと捉えてございます。また、阿寒摩周国立公園や世界遺産である知床国立公園、釧路湿原国立公園、網走国定公園、斜里岳道立自然公園などに囲まれた立地条件を生かし、清里町の単独の資源の磨き上げはもちろんのこと、近隣自治体や環境省、林野庁、国土交通省など国の機関、さらには民間との連携も視野に広域での事業推進や情報発信を進めていくことが必要と捉えてございます。なお、令和5年度からスタートした清里町観光振興計画においても、今後の課題を整理した上、経済発展に貢献する観光など5つの基本目標を掲げているところであり、具体的な事業展開に向けての戦略を、行政のみならず関係者や町民の皆様と共有しながら進めてまいります。加えて、新たな取組も大事となりますが、指定管理や委託事業で運営されている既存の道の駅や温泉、宿泊施設等の本来地域振興に資するべき施設が十分にその機能を担っているか、そうした面からの見直しと機能強化への取組を、並行しながら行っていくことも必要との認識に立ってございます。また、御質問の中にあったじゃがいも焼酎も、2025年、あと2年後には製造販売開始から50年の節目を迎えます。内外にしっかりとその存在をもう一度PRしていくとともに、事業の持続可能な環境をどのように整えていくのか、構築していくのかが大きな課題ではありますが、決して萎縮することなく新たな展開やチャレンジに向けて取り組むべく、職員に検討を指示しているところであり、町民の皆様の御意見や専門的な知見も加えながら取組を進めていく所存でございます。新型コロナ禍も落ち着きを迎えつつあり、国内外の多くの人が往来を再開しておりますので、簡単ではございませんが、この機会を捉え、新たな取組や既存事業の見直し等々、前向きに地域活性化に結びつけてまいる所存でございます。最後に3点目の地域活性化策と職員、住民の役割についてお答えを申し上げます。清里町を含めた過疎地域における地域活性化には、人や地域のつながりは必要不可欠なものでございます。御指摘のとおり、清里町においては、過去、花と緑と交流のまちづくりやまちづくり住民大会をはじめとした自治会住民活動、さらには全町民が会員となっている社会福祉協議会と連携した地域福祉活動などあらゆる分野で行政と町民のパートナーシップによりまちづくりに取り組み大きな成果を挙げてきた歴史があります。しかしながら、人口減少や超高齢化と相まった新型コロナの影響で、残念ながら著しく地域力の停滞や後退が見られることも事実であると認識するものでございます。一朝一夕でこの課題を克服することの困難さはありましょうが、さきに述べさせていただいたとおり、4年ぶりに開催したふるさと産業まつりにおいても、実施に当たっては極めて準備期間も短く様々な心配をしておりましたが、最終的には商工会を中心とした農協、観光協会をはじめ数多くの団体や町民の皆様の御協力で、大盛況のうちに幕を下ろすことができました。会場にいらっしゃった皆さんの笑顔を間近に見ることができ、本当に開催してよかった、大きなイベントの一つを、日常生活の中に取り戻すことができたと実感いたしているところでございます。日常の様々な具体的な取組の中から地域の協働や共創、共生の力を再生していくことが極めて大切だと認識するものでございます。町民の皆様の中から湧き上がる活力に対して、行政や町は惜しまぬ支援を今後も続けてまいります。住民協働を基本にしつつも新たな施策の展開を進めるなど、時には役場また役場職員が先頭に立って地域活性化の推進役を担わなければならない局面も多々あると思います。職務においては、職員が果たす基本的な役割があるところですが、現状においても自治会活動や地域、スポーツ指導、文化活動など地域のあらゆる分野において活動に参画し、地域の活性化に寄与しており、今後もその役割を職員は担ってくれるものと考えております。また、今後の施策を展開していくための職員体制についてお尋ねがありましたが、多様な人材が必要であるとともに、組織機構の再編による時代に即した体制の整理が必要であると考えており、明年春の実施に向けて、現在、準備を進めております。今後は、既存の職員の人材育成はもちろんのこと、さきに御答弁したとおり、新卒者や社会人経験者、第二新卒と言われる社会人経験3年未満の若年の採用に加え、地域おこし協力隊員執行者受入れや、他官公庁や民間との人事交流など、様々な手法により人材の確保を進めていかなければならないと考えてございます。以上、申し上げ、柏木議員への答弁とさせていただきます。

質問 3番 柏木繁延

町長の答弁にあるように、当然、少子高齢化や人口減少、これについてはいずれの自治体も避けて通れない、そういった課題なのかなと思います。しかしながら。少子高齢化や人口減少を幾ばくか多少なりとも減速化させる、スローダウンさせるということが、今の清里町に求められるものなのかというふうに思います。そこで、町長は3つの約束というのを町政執行方針で挙げられております。この中で、特に、安心して子どもを産み、育てることができるまち、ここを充実させることによって、若者といいますか、若年層の方々の定住なり転入なりというものも、今の時代はあり得るのかなと思っております。そこで質問なんですが、町長の一般行政報告にもありました、8月の末に実施した子育て世代との話合いの中で、認定こども園なり子育て支援なりの部分での何がしかのその方々からのアイデアなり要望なりがあったのかどうか、それに対して町長はあったとすればどう答えていったのかという部分をお聞かせ願いたいと思います。

答弁 町長 古谷一夫

御答弁を申し上げたいと思います。まさしく、柏木議員に御指摘いただいたとおり、子供を安心して産み育てることのできる環境、このことによって、現在、急速に進んでいる人口減少、これを少しでもスローダウンさせることが必要ではないか、まさしく意を同じくするところでございます。現実的に、昨年生まれた子供たちは既に20名を割ってございます。今年に入ってから先月までも11名という現実でございます。そうした中において、今日の午前中の答弁でも御答弁を申し上げたとおり、ある一定の方向として、若者対策、こういったところにしっかりともう一度アプローチしていきたい、このように強く考えているところです。そうした中、具体的には、過日行われた認定こども園の関係の懇談会でございますが、保護者の皆さんから極めて建設的な御意見を賜ったところでございます。一つとしては、遅れている施設の整備を早く進めてほしい。これは率直な御意見でした。併せて、これにまつわる、現場での職員の皆さん、この育成をしっかりしてほしい。また、女性の方も働いている現実を見たときに、子育てのサポートシステム、これが非常に助かっている。この充実を併せて並行しながら行っていってほしい。そういった非常に前向きな御意見を頂いたところです。当然、人口減少の中において、子供の数を増やしていく、非常に厳しい環境にございますが、若者対策の強化や子育て環境の整備、こういったものを一つ一つ丁寧に重ねることによって、先ほど柏木議員から御指摘のあったとおり、人口減少、これを少しでもスローダウンさせることも可能ではないかと考えるものであり、今後、認定こども園の整備に向けての推進と併せて、全般的な子ども・子育ての環境の充実、こういったものも図ってまいりたい、かように考えるところでございます。

質問 3番 柏木繁延

今後の政策・施策の中で清里町は子育てに優しい町よ、ということがPRされるならば今の若い人は目を向けてくれるはずですし、大切なのはそういった方を受け入れられるような、若年層の移住・定住の政策を充実していくということでありますので、その辺の期待を申し上げまして私の質問を終わりたいと思います。

質問 3番 柏木繁延

はい。

出典:清里町議会 令和5年第6回定例会 2023年9月12日 議事録 PDF(42ページ) 間違いを知らせる