清里町議会 令和5年第4回定例会 2023年6月21日
(1)町政運営の基本理念について/(2)住民参加の町政について
2023年6月21日、清里町議会の一般質問で、柏木繁延議員が「町政運営の基本理念について」「住民参加の町政について」について質問し、町長 古谷一夫が答弁しました。
- 質問者
- 柏木繁延 議員
- 答弁者
- 町長 古谷一夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 柏木繁延
先に、通告の町政運営の基本理念について及び住民参加の町政について、この2項目について一般質問をいたします。何分にも人生初めての議員経験であり、また、初めての一般質問であります。質問趣旨が十分伝わることを願い、質問を行います。初めに、町政運営の基本理念についてであります。古谷町長は三十数年間の行政経験がありますが、町政執行方針でも述べておられるとおり、ここ数年コロナウイルスによるパンデミック、ロシアのウクライナ侵攻による石油・ガス価格への影響など、想定外の問題が発生し、今までの行政経験では解決できない課題も数多く存在している状況にあります。振り返ると、これまでの清里町の首長4名、これらの方々は皆行政職員出身でありました。その功績は多大なものであると十分認識しておりますが、首長交代による町政の劇的な変化、改革の記憶がないのも事実であります。この間、それぞれの時代背景により、農業基盤整備、道路整備、施設整備、高齢者対策など施策・事業が実施されてまいりました。行政の継続性は大いに尊重する必要があり、教育、福祉などの住民サービスの基本は尊重すべきであります。4月の統一地方選により、昭和30年町制施行以来5人目の町長である古谷町長が誕生いたしました。河口議員も質問の中で述べておられましたが、多くの町民には首長が替わったことによる町政の変化への期待の声が数多くあるのも事実であります。この変化、改革に必要なものは、行政運営における首長の理念、哲学であります。地域課題、行政課題の解決のための施策、政策施策、個別事業実施の前提である理念が確固たるものであり、職員、町民に理解されている必要があると思います。古谷町長の清里町行政運営を行っていく上の基本理念について伺います。古谷町政における政策立案、執行に当たって、最重要視する行政のあるべき姿について伺います。御案内のとおり、首長、町長は一般職員とはその役割、責任には格段の相違があります。町政の最高責任者としてのその理念をお伺いするものであります。また、町政の最高責任者として、理念や町政のあるべき姿が町民に理解されてこそ信頼される行政運営が可能となりますが、最高責任者としての覚悟、その思いを伺います。次に、住民参加の町政についてであります。まちづくりを取り巻く行政需要、行政課題は複雑化、高度化しておりますが、町民が納得した形でまちづくりに参加することが、持続可能な清里町をつくる第一条件であると考えます。開かれた町政、行政の推進について、町民皆さんの御意見を十分に参考にして、というような常套句として使われることがありますが、ここ最近の状況は新型コロナウイルス禍の中、自治会懇談会における意見交換や、数年前からは、まちづくり住民大会は廃止の状態にあります。また、ある意味、各種計画策定時のアンケート調査や、日々町民と接する担当職員が業務の中で課題を模索できるとも言えますが、御存じのとおり、アンケート調査はその手法によって回答を誘導さえできる危険をはらみます。また、担当職員の肌感覚については、客観性に疑問があると言わざるを得ません。平成17年に制定された清里町まちづくり参加条例の意義、趣旨は十分に理解する中での質問であります。町長は、具体的に町民意見を収集する方法として、新しい新たな考え方を持っておられないのか伺います。また、清里町の置かれている現象として、少子化、高齢化、人口減少という表現がなされております。2040年には人口が2,000人台になるとの表現がまことしやかに言われておりますが、これらの事象を負の要因として捉えるのではなく、少ない子供を大切に、地域全体で高齢者を見守るなど、少ないこと小さいことを逆手に取る、そんな投げかけも必要と思われますが、明るい清里の未来を想定した住民意見の聴取について、その考えはないのかお伺いいたします。以上、大項目2点について答弁をお願いいたします。
答弁 町長 古谷一夫
町政運営の基本理念について、柏木議員の御質問にお答えしたいと存じます。まず、町政運営の基本理念についてお尋ねがありましたが、何よりもまず地方自治の一番の目的は、憲法や法律の定めを待つまでもなく、住民、町民の福祉に資することだと考えるものでございます。その上に立って、地方自治の本旨は、住民自治と団体自治の2つの要素から成り立つものであり、住民自治は、町民の皆さんの意思に基づいて行われている民主主義的な大原則が存在するところであり、団体自治においては、地方自治は国から独立した団体に委ねられ、団体自らの意思と責任のもとでなされるという自由主義的または地方分権主義があると、私は認識をしているところでございます。まず最初に、政策立案、執行に当たって重視する事項についてお答えするならば、住民自治の本質からも第一に、町民皆さんの意思をしっかり受け止め、尊重するという姿勢を持つことが肝要だと認識するものでございます。その町民の皆さんの意思の尊重を基底に、民主主義の大前提となる選挙によって選ばれた首長、町長として、その責任のもと、二元代表制の議会での御審議を経て、町の意思を代表し、町政を執行することにあると考えるところでございます。この過程の中では熟慮が必要なもの、緊急に対策を講じなければならないもの、好機をつかみ迅速に取り組むものなど、選択、判断が強く問われる場面が多々あることは当然であり、町のかじ取り、町政運営の最高責任者として、その場面、場面に必要な最終的な判断は自らが責任を持って行い、その結果責任についても常に自らに課す、そうした姿勢で臨まなければならないと考えるものであり、その覚悟を持ってこの4年間の町政運営に当たってまいります。時代の変化が激しい今日、今現在とこれから将来の清里町に必要な施策や投資は何かを見極め、執行者として決めること、進めることをしっかり行ってまいります。時代を捉えるということは、良い施策であっても、新たな課題に直面し、制度疲労も生じてまいります。多様性や世代を横断する生活課題が加速的に生じるであろうこれからの時代にしっかりと向き合うためには、臆することなく課題解決に向けて施策の改善や転換、時には休止、廃止といった整理も伴う苦渋の判断も必要となると考えるものでございます。行政執行の最高責任者にとどまらず、先ほど述べさせていただいた地方自治の本旨に基づく町民の意思をもって選挙で選ばれた町長として、政治的責任の自覚を持ってしっかりと変えるべきは変える、進めるべきは進めるとの姿勢をもって町政の運営に臨んでまいります。次に、町民に信頼される行政運営のあるべき姿についてお答えをいたします。今回3つの公約実現に向けた6つの戦略の一つとして、開かれた行政への取組を示させていただきました。政策や施策・事業に至る過程や議論の経過を広く町民の皆様にお伝えしていくことが、結果としてまちづくりへの関心を広くお寄せいただき、さらにはまちづくりへの参画の機運が醸成され、ふるさと清里町への自信と誇りを町民の皆様に末永く抱いていただける原点になると考えるものでございます。これまでのまちづくりの取組においても、住民対話や協働、共生、共創などの町民の皆様の支え合いや相互理解に基づく活動の必要性が求められてきたと考えるものでございますが、現在、世の中の流れは経済や技術発展において超加速度的な動きを見せており、当町においても人口減少下における少子超高齢化が生じたあらゆる分野の課題が顕在化し、まさしく過疎の自治体が今後どのように生き残ることができるのか、その持続可能性が問われる時代環境になっていると認識をするものでございます。これらの極めて難しい地域課題の解決に向けた政策・施策・事業の方向性について厳しい判断をすることが、町のリーダーとして町長は常に迫られている、そのように考えるところであり、その判断をなす根底には、議員御指摘のとおり、町民の皆様の信頼がなければならないと私自身も強く考えるものでございます。そして、町民の皆さんの信頼を支えるのが課題の共有とともに、その判断に至る過程、プロセスの共有と説明責任、これをしっかり行っているか、担っているのか、そのことに核心があると考えております。課題とプロセスの共有が、何にも増して町民の皆様に信頼される行政のあるべき姿であり、説明責任をしっかりと果たしてまいります。次に、住民参加の町政についてお答えを申し上げます。開かれた行政のための町民意見、住民要望集約の具体的方策についてですが、かつて御指摘のとおり、清里町の町民主体のまちづくり推進の中心的役割を担ってきた、まちづくり住民大会は、平成30年40回をもって終了しており、代わりとなる事業は現在行われていない状況にあります。また、自治会長会議についても、対話型懇談会に切り替えるなどその方向を探っておりますが、特に地域懇談会開催等においても、新型コロナウイルス感染症の影響も大きく、直接的な町民の皆さんとの意見交換の場が極めて低調な状況にあることは、十分認識をしているところでございます。一方、各種行政計画策定や施策展開に向けての実態把握や意向調査を目的とした、数多くのアンケート調査が行われているのも事実ですが、当然その結果や課題を町民の皆様と広く共有し、施策展開に反映しなくてはならないことは言うまでもありませんが、必要な調査は今後も適時取り組むこととしつつも、直接的な対話や懇談、ワークショップなどを通じた双方向性を持った、課題に向けた取組の再構築が必要との認識を持っております。また、町政の新たな重要施策の実施などに向けては、テーマを絞り込み、意見を反映できる場や仕組み、さらに近年では、行政の内部統制の取組に、事業の目標達成度の整合性の監査、意見を住民側から述べる手法として、モニタリング手法などが多くの自治体で導入されておりますが、これら新たな取組を段階的に導入してまいりたいと考えております。また、従来型の自治会やまちづくり運動推進協議会、女性会議等における研修や懇談、意見交換などの場の持ち方などについても関係団体や機関と十分協議させていただく中、今後の方向性をしっかり構築できるよう努めてまいります。いずれにいたしましても、一つは、住民自治の観点、もう一つは、行政・町政モニタリングの観点から住民参加の町政に取り組んでまいります。以上申し上げ、1回目の答弁とさせていただきます。
再質問 3番 柏木繁延
まず、行政運営の基本理念の質問に関連して再質問させていただきます。今ほど町長は、最終判断は町長がその全ての責任を負う、当然そうなのかなと思いますが、そういった最終判断、最終責任、これに至るまでの、何といいますか、町長は施策・事業の改善、転換、廃止を含めて政治的な責任を取らなければならないと述べられましたが、当然4月に選挙で選ばれたという町長が今6月で町政執行方針、政策予算を提示しなければならない。この短期間の中で改善、転換、廃止、こういった判断を現段階でなされた実績はあるのかどうか、お伺いいたしたいと思います。何なのかというと、政策予算の補正でこれからの議決になると思うのですが、大まかに見ると、大体5億程度は選挙前のぎりぎりで議決されていたり、補正予算は5億程度というようなことで、そういった現段階で古谷町長が十分なその考え方を、この政策予算に反映できたのかどうか、その辺の考え方を伺いたいと思います。よろしくお願いします。
答弁 町長 古谷一夫
ただいま御質問があったとおり、最終的な行政判断、政治的判断をもって各施策を展開し、その責任については最高責任者である町長が負う、これは当然のことだというふうに認識しつつ、今回、肉づけ予算を御提案申し上げるところでございますけれども、総体的に約7億強、そのうち5億ほどが今御指摘があったとおり、既に大型事業についても前町長の段階において、3月議会において議決をされている事業が何点かございます。私の町長という立場で申し上げれば、行政は継続性でございますので、それらを否定するような立場にはない、逆にそういった過程をしっかり見極め、現実的な施策の展開や執行については、今回、統一地方選挙があり、私並びに今日議場においでになる各議員が、それぞれ町民皆さんの意思として選出されたわけでございますので、その施策の展開そのものについてはしっかりと私の考え、さらには新たに選出された議員の皆様と、しっかりと審議をし、議論をし、進めていく、こういった立ち位置にある、このことをまず御理解いただきたいと思います。その上に立って、では廃止やまたは見直し、改善を行った事業が今回の6月の肉づけ予算にあるかどうかという御質問でございますけれども、一部はそういった方向性を見出して内容的な精査を行ってございます。さらに、その事業の展開においては、私自身の考え方を反映しながら、さらには新しく選ばれた議会の皆さんとの審議、協議、そういったものを反映しながら進めていく、そういった立ち位置にある。このように御理解いただきたいと思います。個々個別の事業がどうだこうだというお話はこの場では避けさせていただきたい。このように存じますが、私が町長選挙に立起するに当たって考えている公約、4年間にわたって実施するわけであって、この6月の補正予算だけが肉づけ予算ではないということも併せて御理解いただく中で、しっかりと私の考え方、新しく選ばれた議員の皆さんの考え方、そして町民の皆さんの意思、こういったものを合わせながら、この4年間の町政や施策の執行に当たっていく、このように御理解いただければ大変幸いでございます。
再質問 3番 柏木繁延
ぶれない確固たる理念、これがあれば、職員、町民も町政に対する信頼感が生まれてくると思います。この感情的な信頼感ではなくて、全ての責任は首長にあるという覚悟の表明が、町民、職員の信頼感につながるというふうに私は考えます。信頼感は幾度か述べておるように、まちづくり、地域づくりの基本であります。町民同士の信頼感、職員間の信頼感、町長と職員の信頼感、町長と町民の信頼感、これが基本であると思います。この基礎の上に政策、施策があるというふうに考えておりますので、今後とも町長には、町民、職員に対し信頼感が醸成できるような、そんな仕事をしてほしいというふうに望みながら、私の質問を終わらせたいと思います。ありがとうございました。
答弁 町長 古谷一夫
今、柏木議員のほうから、ぶれない信念、これをもって町政に当たってほしい、そういったお言葉を頂きました。非常に判断が難しい局面、場面、今後数多く出てくる、このように認識しているところでございますが、前段で申し上げたとおり、私を含めて役場職員の仕事というのは住民の福祉に資する、この一言に集約できるわけであって、そのためにも最高責任者である私自身がしっかりとその信念を持って、理念を持って、議会の議員の皆様、町民の皆様そして職員に向き合いながら、それぞれの信頼をしっかりと醸成する、そういった行政運営に努めてまいりたい。このように考えておりますので、今後ともこの方向性の中で議会との議論、協議、審議を重ねさせていただきたい。この場を借りてお願いを申し上げたいと思います。
再質問 3番 柏木繁延
ありません。