みんなの議会

清里町議会 令和3年第3回定例会 2021年3月9日

(1)住宅環境の改善について/(2)「まちづくり会社(仮称)」の設立について

2021年3月9日、清里町議会の一般質問で、堀川哲男議員が「住宅環境の改善について」「「まちづくり会社(仮称)」の設立について」について質問し、町長 櫛引政明が答弁しました。

質問者
堀川哲男 議員
答弁者
町長 櫛引政明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 堀川哲男

今回、私は住宅環境の改善についてとまちづくり会社の設立について、この2点について質問させていただき、町の考えをお聞きしたいと思います。まず1点目、住宅環境の改善について、つい先日ですが清里町で住宅を探していた新婚さんがとうとう住宅が見つからず斜里町に引っ越すというお話をお聞きしました。大変残念なお話です。清里町の住宅事情は民間の賃貸住宅、アパートが極端に少なく、町営住宅も空き部屋はあるものの要件が合わず入居できないといった問題があります。また、空き家もたくさんあります。しかし、賃貸・売買には至らないのが現状です。清里町住生活基本計画は制定から4年が経ち、間もなく中間年、見直しの年を迎えます。この間、町営住宅においては裁量階層要件の拡充が平成 30 年度に行われ、空き部屋の解消がなされましたが、まだまだ町営住宅は長期の空室などの課題を残しています。また、空き家対策にしても、町内にはおおよそ 140 件の空き家があります。しかし、その空き家は有効に利用されることなく、ゆくゆくは廃墟だらけになってしまう心配さえあります。住宅不足の解消と住みたい人が住みたい家に住める環境づくりについて、町の考えをお聞きします。次に2点目、まちづくり会社の設立についてお伺いします。第6次清里町総合計画が策定され、「うるおいと温もりで未来を創るまち きよさと」を将来像に掲げ、今後 10 年間のまちづくりが行われます。行政としての役割に加え、地域や各種団体と連携しての協働のまちづくりが重要であると謳われています。その中において、行政ではなかなか自由が利かない部分であったり、民間ならではのフットワークの軽さが活きる部分を、まちづくり会社というものに外部委託して、まちの活性化に繋げてはどうかという提案です。考えられるものとして焼酎を含む特産品のPRと販売、ふるさと納税の返戻品の開発、空き家バンク・移住定住促進に関わる事業、情報発信に関わる事業、清里版ハローワーク、あるいは人材バンクなどが考えられます。町としての考え方をお聞きしたいと思います。以上、2点について、1回目の質問といたしますので、よろしくお願いいたします。

答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)

ただいま、いただきました堀川議員のご質問にお答えいたします。まず1点目の住宅環境の改善についてのご質問であります。住宅の不足の解消と住みたい人が住みたい家に住める環境づくりについて、でございます。清里町の住宅状況は民間の賃貸住宅やアパートが極めて少ない状況にございます。また、公営住宅は全体で、延べで 15 団地 356 戸ありますが、その内訳につきましては、公営住宅が 12 団地 214 戸、特別賃貸住宅が2団地 14 戸、特定公共賃貸住宅が4団地 106 戸、そして地域優良賃貸住宅が1団地 22 戸となっております。このうち全体の入居の状況でありますが、令和3年2月末日現在で全体の 356 戸中、入居戸数が 288 戸になってございます。政策空き家として、これは老朽化などで将来取り壊す予定という部分の住宅が 29 戸あります。残り 39 戸が空き家の状態になっているということであります。全体の戸数から空き家を引いた現在入居されている数については 88.1%の入居率ということになっております。また、空き家の内訳でありますけれども、空き家の内訳としては町営住宅が 26 戸あります。特別賃貸住宅が1戸、それと特定公共賃貸住宅が 11 戸、そして優良賃貸住宅が 1 戸、あわせて 39 戸ということでございます。議員もご承知いただいておりますように、公営住宅というのは住宅に困窮する低所得者層に対して供給される福祉住宅でありますので、この制度の趣旨、目的に沿って入居者の資格等が定められているところであります。これに対しまして特公賃、特定公共賃貸住宅、また地域優良賃貸住宅、これについては中堅所得者、そちらの部分は公営住宅の方は低所得者向けと福祉住宅ですが、こちらの方は中所得者への住宅供給を目的として建設がされているものであります。町ではこれまでも公営住宅の空き家の解消と住宅困窮者対策のために、入居条件の緩和、それから裁量階層要件の拡充などを行ってきたところでありますが、今後とも法に許される範囲内において、必要な施策・制度の改正等を検討していきたいというふうには考えている次第であります。次に、民間の空き家の関係でありますが、現在、空き家や空き地を有効に活用できるように、物件の所有者と利用希望者を繋げる取り組みであります空き家バンク事業。この事業につきまして町と清里観光協会と連携をしながら進めている状況であります。また、住環境の向上と空き家の利活用の促進を図ることを目的に、空き家の改修、家財道具の撤去、清掃などに関する費用の一部につきましても、支援措置を講じてきているところでもあります。このように住宅施策はまちづくりの重要な施策の1つと考えておりますので、今後も住宅の安全性や居住性など、町民の住環境の向上を図るとともに、移住・定住の観点からも必要な施策について積極的に推進してまいる所存であります。なお、住環境につきましては、本町の特性に応じた町民の豊かな住生活を実現するため、住生活の安全の確保促進に関する施策を総合的かつ計画的に推進するための基本計画として、議員の方からもありましたように平成 28 年に清里町住生活基本計画を策定しているところであります。ただし、この基本計画の期間は平成 28 年から令和8年までの 10 カ年計画ということでありまして、令和3年が計画期間のちょうど中間年となるわけでありまして、その後の5年間の状況の変化などを十分に勘案し、また今後5年間の見通しの中に、見直し・検討を加えていきたいというふうに考えている次第であります。次に、2点目のまちづくり会社の設立の件であります。まちづくり会社などの民間組織で行政では自由が利かない部分を外部委託して、民間と協働して町づくりを行うというそういうことで相成りますが、本町ではこれまでもそうした一定の事務事業や公共の施設の管理運営につきましては、指定管理制度または委託事業などによりアウトソーシングをしてきた経過がございます。今後におきましても、指定管理制度、また委託事業に基づく公と民間の双方の利点を生かした事業活動については、積極的に推進していかなければならないというふうに考えているところでもございます。ただ、以前にもご指摘をいただきましたように、どれが指定管理でどれが委託事業なのか、そこら辺のしっかりとした経過の中での対応が必要になってきていることも事実ではないかというふうに捉えている次第でもございます。ご質問の従来型でない、新たな民間との協働による受け皿としてのまちづくり会社。そういう内容でありますが、清里町におけるまちづくり活性化の機運や経済・雇用情勢をしっかりと認識した中で、従来の事業の見直しと、さらには発想の転換による、新たな事業の起業化によるそうした仕組みの必要性について検討すべきものと捉えているところでもございます。また、現状において既に一部の事務事業につきましては、NPO法人の観光協会などでも行っていただいているものもございますので、それらの団体の意見、そして民間の方々の意欲なども含めて、多くの関係の方々との意見交換、協議などが必要になりますので、今後のまちづくり活動を進める上での課題として、十分に勉強をさせていただきたい。かように思うところでございます。これらの対応をするにしても、いずれにしても行政が積極的に係わるリーダーシップをとっていかなければならないという部分についても、深く理解をしている次第でもございます。以上、申し上げまして1回目の答弁にかえさせていただきます。

再質問 4番 堀川哲男

それでは1点目の住宅環境の改善について、再質問させていただきます。まず、入居しやすい町営住宅のあり方とはどうなのか。長期間、空き部屋になっている問題。先ほど町長、全体で 39 室空室になっているというお話しをされました。実際のところ入居申し込みがあってから中の掃除をする、室内改修をするといった部屋も何室かあります。これはほとんど政策空き家に近い状態が続いている。このようなことで、なかなか現実的にすぐ入るには入れない住宅というふうな捉え方になっているのが現実ではないでしょうか。町営住宅が空いていても、要件が合わなくて入居できないという問題。先ほど平成 30 年度に行われた裁量階層要件の拡充についてというこのことに触れましたが、このとき 55 平方メートル未満のお部屋については単身での入居を可能にしたことから、はごろも団地の2DK の空室が5 部屋あったものが解消されました。また、同居者に中学生までのお子さんがある場合と婚姻してから2年以内の者である場合が拡充要件となったことから、数件入居出来たケースがあります。このように社会情勢に応じて、柔軟に対応していくことが必要なんだとこのように思います。しかし、未だに空室は残っていますし、入りたくても入れずに困っている人たちも、たくさんいます。そこで提案です。みなし特公賃制度を活用してはいかがでしょうか。公営住宅の空き部屋を活用して、中堅所得者層が入居できるよう、公営住宅の入居条件のうち収入基準を拡大するものです。収入基準を世帯の所得月額、現在の 15 万 8,000 円以下、この基準を 48 万 7,000円以下に拡充すれば随分と入居しやすくなります。公営住宅は住宅困窮者への福祉的側面があるので、当然ストックは必要でしょうが、長期間空室になっているものの一部分でも、このみなし特公賃制度を活用できればと思いますがこの点についていかがでしょうか。

答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)

ただいまの公営住宅の入居の条件等の緩和の関係を含めてでありますが、先ほども答弁させてもらいましたように、入居条件の緩和、それから裁量階層の緩和等、今までも実施をさせていただきました。議員の方からもありましたように、それのおかげで入居がかなり緩和され、進んだという部分もありますので、そういう効果については十分に認識をしている次第であります。ただし、それも法の定める範囲内での緩和条件だったわけでありまして、今回、公営住宅をみなし特公賃としての対応、適用はどうだというようなご質問でございます。この制度は法改正によって一定の条件がクリアできれば、公営住宅をみなし特公賃としての適用にしていくことが、これは大臣の当然認可が必要になりますが、そういう制度があります。公営住宅に入る。その特定公共賃貸住宅などの条件緩和のされている中堅層の所得の方々が、公営住宅に入るということの条件整理になってくるわけでありますので、一定の枠組みがでてくると。要はそういう中堅層の方々が入る住宅が、今もう不足して無いんだというのが1つの大きな条件です。あとまた、所得の増減の関係が条件になってくるということもありますし、公営住宅に希望があるのに、その人方を除外するような、排除するようなことは駄目ですよと、そういう条件等もございます。これらのそれぞれの条件をクリアしたということになれば、大臣申請ですが、みなし特公賃制度としてその公営住宅を活用していくことができるということであります。しかし、現状の清里の状況、先ほども申し上げました。特公賃住宅で、今現在で 13 戸の実は空きがあるんです。だからそちらの方に入れる要件がありますので、それを公営住宅のその人方を公営住宅の方にというのは中々難しいかなというふうに思っておりまして、6つの条件ともクリアが今の段階では非常に厳しいわけでありまして、申請ができないというような状況にあることもご理解いただきたいというふうに思います。ただ、清里も特公賃住宅、公営住宅の条例の中にも、今の法改正に伴う条件緩和の6項目については、しっかりともう既に謳い込んでありますから、その状況が派生をしたということになれば、当然的にその手続きをしていきたいというふうに考えているところであります。我々にとっても、折角建てた公営住宅、特公賃住宅、様々な住宅が空き家になっていて有効に活用されていないということは非常に心苦しいところでありますので、少しでもそういうものが法律の範囲の中において、条件が緩和できるものについては、最大限努力をしていきたいというふうに考えるところでもありますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。以上であります。

再質問 4番 堀川哲男

平成8年ですけども清里町営住宅条例が改正されまして、清里町でもみなし特定公共賃貸住宅として町営住宅の活用を認めるというふうに謳われています。3年前にも実は一般質問でみなし特公賃住宅の提言をさせていただいたことがあります。しかし、未だ1度もこの制度が活用されたことがありません。先ほど町長は基準に合致した場合にはみなし特公賃住宅制度に該当が可能になることを説明されました。しかし、今現在清里町には 13 戸の特公賃住宅の空き家があるためにこの要件がクリアできず、申請できる状況にはないとこのように言われましたが、実はこの13 戸のうちほとんどが1LDK、単身者向けの部屋なんです。世帯向けの部屋は空きがあっても2、3カ月待たずに次の入居者が決まり慢性的に不足している状況です。今回の次年度予算に、ひまわり団地の地域優良賃貸住宅の建設が予定されていますが、これも世帯向け住宅が不足しているから新築をする、このように捉えています。そういうことだと思います。今の世帯向け住宅の不足を考えると、みなし特公賃の制度について6つの基準というふうに申されましたが、この6つの基準に十分合致しますし、状況に応じた柔軟な対応が求められると思いますが、この点についていかがでしょうか。

答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)

ただいまのみなし特公賃の条件緩和の内容でありますが、議員ご指摘のように、それぞれの特公賃、また優良賃貸住宅、中堅所得層として入居のための住宅として建設したものの中に全体としての戸数制限がございますので、そこら辺を踏まえながら相談をしていかなきゃならない部分かなというふうに思っているところであります。内容的に全てが1LDK ではないというところもございますので、これが完全に埋まる状況になっていかないと現実的には中々申請ができないという、一時的な減少では承認がなりませんので、そういう長期的な転機または長期的というよりも中期的な部分で、そういう状況がこれからも続いていくという判断が中々難しいというような状況もあります。私どもも議員と同じように空き家は本当にもったいないから、条件クリアできればもう良いからという気持ちはあるんですけども、やはり補助事業として導入をさせていただいたということからいけば、やはり一定の制約の中。ですからここら辺も本当に苦しい状況にあるわけでありまして、できる限り我々としても、どこか一カ所でもそういう状況が引っかかれば、何とかクリアできる手法などについても十分にこれからも検討させていただければというふうに思います。

再質問 4番 堀川哲男

ぜひ中期的な将来も見ながらというお話もされましたけども、現実の姿を十分に検討していただきながら現実の状況をみながら柔軟で前向きな判断をしていただきたい、このように思います。次、空き家対策について。今月の広報に空き家バンクのチラシが入りました。令和元年度の契約件数が7件、令和2年度の契約件数が9件とありました。ある程度の成果を上げていますが、住宅を求める人に対して物件が大きく不足しているのが現状です。町からの助成も空き家改修に対しての補助が 30 万円、家財道具の片付け費用に対して 10 万円を助成していますが、この助成制度を利用された件数は7件と、1件となっており、さらなる周知が必要だと思います。そして利活用できる空き家の掘り起こし、チラシなどによる周知ももちろん大切ですが、空き家の持ち主は町内にいない場合も多く、相談に乗れるのは親戚だったり近所の人だったりのケースもあると思います。自治会などとも協力しながら、さらに踏み込んだ空き家の掘り起こし、それと対策が必要だと考えます。家財道具の片づけ費用に対する補助 10 万円を 20 万円にすればほとんどの片づけは済むと思いますし、さらにPRすべきだと思います。空き家の調査も観光協会によって毎年調査されデータ化されているということですし、何とかこのデータを有効に使いたい。固定資産税の納付書と一緒に空き家バンクのチラシも同封して送っているというお話しも聞きました。さらにあと一押し。折角でき上がった空き家バンク制度です。そして町内にたくさんの空き家があります。何とか上手く回せる、あと一押しが欲しいところだと思います。片づけ費用に対する補助の増額など、これらも含め、空き家対策についての考え方を再度お聞きします。

答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)

清里町における空き家バンク。空き家の状況でありますが、全体として今現在、押さえているもの、これは振れがありますから必ずしもピタッということにはなりませんが、130 から 140件ぐらいが空き家と言われております。すぐ住める家からかなり難しいという部分の全体含めての数字であるというふうに理解をいただければということでありまして、なおかつ、この 130 から 140 のうちで、実際に今現在登録されているのは 7 件が登録をされているということで、極めて空き家の割合には登録件数が少ないという実情であります。一方ではいろんな方々からのお話によりますと、その空き家情報を欲しいということで、求めておられる方もかなり多くいらっしゃるというふうにも聞いているところでありますので、そこら辺に少し差が、ミスマッチが出てきているなというふうに思っております。この事業については空き家バンク事業として、町と観光協会の中で今連携をとりながら進めさせていただいているところでありまして、先ほどありましたように固定資産税の納付時に一緒に空き家バンクのパンフレットを同封させて PR をしたり、また広報でこの間も周知させていただきましたし、また自治会長会議のそういうような様々な機会を通じても、そういう情報の提供、そして掘り起こし。やってはいるところではありますが、現状として空き家の持ち主さんが地元にいないという、そういう事例もございます。また実際には空き家にはなってるのですけども、物置代わりとしてそのまま使うから貸さないよという方がかなり現実的には多いです。そんなこともありまして、中々思ったように登録にまで至っていただけないというような状況であります。1件でも多く登録をしていただければというふうに考えております。先ほど言いましたように町民の皆さん、また町外から移住・定住をされる皆さんにとっては、やはりそこが一番わかりやすい。情報としてわかりやすいところでありますので、やはり多くの方々に登録のお願いをしていかなきゃならんなと。そのための、やはりそれぞれの関係機関での連携。情報の連携共有を図れるように強化をしていきたいと思いますし、今議員からもありましたように、魅力を感じる登録手法、ご提案をいただきました。金額的に云々というのは別にいたしましても、やはり今、家財道具を片づけたりする場合においても最高上限 10 万円であります。また清掃も同じであります。それから中の修繕の場合は買った人は修繕良いですが貸す側の方には今のところ認めていない、というのはそれをすると単価があがってしまうものですから。そういうような部分を含めて、より登録する側の魅力を上げられる手法について金額的なものは別にして、もう少しインパクトがあれば、まだ変わってくるのかなとそんなこともありますので、たまたま今事例として家具の後片づけだとか清掃だとかというお話をしましたが、それ以外の部分でも町の行政ポイントの付与の問題だとかそういうので、少しでも魅力がさらに増してくれば、そういうチャンスが増えてくるのかなというふうなことも考えております。どうしても町の場合、公営住宅が中心になります。それから特公賃とかそういう町が制度的に建てた住宅がまちの場合中心になりますが、やはり自由裁量が大きいのは民間の住宅です。ですからそこの民間住宅とうまく相まって、全体の住宅供給ができていくというのが最も好ましい姿だというふうに考えているところでありますので、行政がすべて住宅を用意してということは財政的にも中々困難を極めますので、こういうような様々な手法との連携の中で進めていければと、そんな思いでいるところであります。

再質問 4番 堀川哲男

空き家をうまく回すためには、貸す側・持ち主側が気持ちよく貸せるような状況にしていかなければならないということで、空き家修繕に係る費用 30 万円。これが貸主側に支払われる 30万円、それに加えて片づけ費用が 10 万円ということで、先ほど片づけ費用が1件の申請。その制度を利用した者が1件ということでしたが、住宅を貸すに当たって一番のネックになっているのがやっぱり片づけなんだろうと思います。しかし、その片づけが 10 万円という補助をしたにしても1件しか動かなかったということを考えれば、ここら辺の力の入れ方がもうちょっと必要なんだろうなと考えるところです。そこが周知の方法もあるでしょうし、ある意味、片づけにかかる金額の補助というのも大きなウエイトを占めてくるのかなということも思いますので、ぜひここら辺も検討していただきたい。そしてやはり仲介に入る人の力っていいますか。マンパワーも必要になってくるのだろうなと。ここも大事なことだと思います。のちの質問でまちづくり会社の話もしますけども、まちづくり会社的な民間が協力してくれればその辺も、もしかしたらスムーズにまわる可能性も出てくる。このようなことも考えています。次に、民間の賃貸住宅を増やすための後押し、なかなか民間賃貸住宅が増えないということで、数年前、建設費補助によって単身用の住宅が4戸4部屋。世帯向け4戸が整備されました。民間賃貸住宅が極端に少ない現状を考えるとやはり建設費補助などの後押しが必要なんだと思います。また定住団地の整備につきましても、平成 18 年、平成 13 年、平成 23 年と整備され、合計48 区画に新しい住宅が新築されました。やはり、これも行政の後押しが住宅建設に良い道筋をつける。そのようなことに繋がるのだろうと思います。民間賃貸住宅への建設費補助、また定住団地の整備について考えをお伺いします。

答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)

まず、空き家バンクに関する登録奨励施策の関係であります。十分にそこら辺については検討していきたいというふうに考えておりまして、やはり登録を希望する方々が少しでも魅力を感じるようなものにしていかなければならないかなと思っている次第でありますので、その中の代表例としては、家具を片づけるまたは清掃をするだとか、そういう部分にあまりにも大きな負担がかかるとそこまでして登録して処理しなくたっていいわというふうに、どうしても思われてしまうということもあるかなと思いますので、一定の支援をすることによって気持ちよく登録をしていただければ、スムーズな流れができてくるのではないかなと思っておりますし、やはり民間のそういう折角ある立派な住宅。何らかの理由で離町する、空き家にしてしまってそのまま朽ち果てていくのは誠に残念でありますから、先ほどのご質問がありました公営住宅とかそういうものに入れなくても、そこを借りて入ると言う手法も色々取れていくわけでありますので、そういう全体的な住宅政策としての中の1つとして、十分に検討をさせていただきたいと思います。それから民間住宅の建設に係わる課題であります。これは平成 28 年から3カ年の事業として民間賃貸住宅の建設に対する支援施策を町の方では展開をさせていただきました。その結果、ありましたように単身者住宅で1棟4戸、世帯向けで1棟4戸、あわせて8戸の民間住宅の建設をいただくことができました。本当に喜ばしい限りでございました。ただ、その時点で、もともと3ヶ年ということで、全体的な住宅バランス等も考慮してという制度でありましたので、3カ年で時限が切れておりますから、今現在はその制度は停止されていると、廃止になっているということであります。今年は先ほどもありましたように住生活環境基本計画の見直しの年であります。全体的な過去の実績・評価とそれとこれから5カ年間の見通し、そういうものの中に必要性と住宅情勢の変化、またニーズなどを改めて確認をしながら対応をしていきたい。自由度の高い、そういう民間住宅が公営住宅や他の特公賃住宅や何かとともに並行して供給されるということは、最も好ましい姿でありますし、また建設されるばかりでなくて、空き家住宅をそこに上手くはめながら、全体の住宅政策に寄与していくという、そういう姿にしていきたいというふうに考えているところでありまして、その中で必要性、確保できるということになれば、また関係の皆さんと十分に協議をさせていただき、新たな制度としてスタートさせることも検討していかなきゃならんというふうに捉えている次第でもあります。それから定住団地の造成の関係でございます。これにつきましても過去において定住団地、何カ所か設置をさせていただきました。お陰様ですべて完売をいたしております。極めて住環境、整備されたなというふうに思うところでありますが、その後は新しい団地をつくってはおりません。ただ、今ご案内のように公営住宅等の古いやつの取り壊しをあわせてやっております。それで建て替え用地として、当然将来的に確保しておかなければならないところもありますが、もうここで取り壊した跡地の利用が考えられないというような場所もありますので、そういう部分を住宅定住団地としての戸数が一気に何十戸ということでなくても、5戸でも6戸でもそういう供給の仕方ができれば、本当はいいかなと考えておりますので、たまたま第6期の総合計画、そしてグランドデザインの策定に入っていきますんで、先ほどの住環境整備計画における住宅の供給とそれと住宅団地の供給をあわせて、グランドデザインの策定の中で公営住宅の取り壊し跡地に係る計画を中に入れていきながら策定をしていきたいというふうにも考えている次第であります。いずれにしろ、町の場合、移住・定住対策としての住宅、そして住宅用地の確保というのは、極めて大きな課題と捉えているところでありますから、可能な限りそう言う将来に向けた事業の展開として考えていきたいと思う次第であります。

再質問 4番 堀川哲男

定住団地の整備は、ぜひ取り組むべき課題だと思います。今現在まとまった大きな町有空き地はありませんが、先ほど町長言われたように小さな区画、数カ所でも構いませんから、ぜひ持ち家を持って長く清里町に住んでもらうために、前向きな取り組みをお願いしたいと思います。次に、まちづくり会社の設立について、再質問させていただきます。まちづくり会社と一言で言っても何もないゼロのところから会社を立ち上げることは容易なことではありません。近隣では津別町が3年前から準備を始め、現在コワーキングスペースの運営や道東テレビによる情報発信などを行っています。3年前まちづくり会社のマネージャーを1千万円の給料で募集しますということで新聞広告にも載りまして話題にもなりました。清里町においても検討の値は十分にあると思います。先ほどの質問にもありました空き家バンク事業も行政では中々本来やりづらい事業でしょうし、以前ぜひ取り組んでいきたいとしていた清里版ハローワーク、清里人材バンクなども、行政よりもまちづくり会社のような民間が行う方がより自由に動ける事業だと思います。運営していくための資金、出資金など検討課題はたくさんありますが、行政側の仕事量の削減、新しい雇用や地域おこし協力隊の受け皿としても活用できますし、まちづくり、地域おこしに大きな力を発揮できると思います。まちづくり会社の設立について再度考えをお伺いします。

答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)

ただいまのまちづくり会社の設立の関係でございますが、こうした形での地域おこし・まちおこしというのは、全国はもちろんでありますが、北海道でも徐々に進んできております。上士幌、上川、ニセコ、そして管内では津別町が取り組みを始めたということでありまして、総括マネージャーを1千万円で3年間募集しますと。1年1千万、そういう話題がすごく出たなというふうに思っているところでございます。そうした中で、津別町の資料も参考にさせてもらいましたが、飲食事業、特産品の開発事業、ふるさと納税事業、津別ファンクラブのアプリ管理の運営とそういうものを中心としながら、採算性のある事業を組み合わせて株式会社として運営をしていくと、こういうことでありまして、調べてみますと、この株式会社の社長さんというのは、前、津別町の副町長の方がなられていると。前ですから個人的な部分で行きますと、どうこうということにはなりませんが、副町長さんという職責の方が代表になられたということは、町においても相当な支援の考え方があっての上での人事配置なのかなと、そのような理解をしているところでございます。ぜひ、こういう内容について勉強させていただきたい。具体的に行って直接足を運んで、これらの内容と、そして決して順風満帆ということではないと思います。色んな課題があると思うので、そこら辺もしっかりと理解をしながら、実験をするということは中々できませんから、やるとなれば本腰をかけなければならんということになってまいりますので、十分に、ここら辺については検討させていただきたいというふうに思います。いま地域は人口が減り、少子高齢化で徐々に疲弊が始まっています。町内の中にも漠然とした不安感を持たれている方が本当に多くなってきている。そういう状況において、新しいまちづくりの形として1つの起爆剤になっていけるかどうか、ここら辺も十分見極めて行かなければならんというふうに考えておりますので、その必要性、可能性、実効性なども踏まえながら、十分に研究そして勉強させていただきたいと考える次第であります。

再質問 4番 堀川哲男

新たな会社を立ち上げるとなると確かにたくさんのハードルが考えられます。資金はどうするのか。出資者または株主を広く募らなければならないでしょうし、そうなれば、当然町も出資しなければならないことになるでしょう。クラウドファンディングなどこれらもひょっとしたら利用できるかもしれません。そして人材はどうするのか。町内の若い世代や女性の声を大切にすべきだと思いますし、地域おこし協力隊の活躍の場にもなって欲しいと思います。果たしてどんなことができるのか。清里町の特産品のPRと販売、清里焼酎の売り上げ回復、ふるさと納税額をアップさせるための返礼品の開発とPR、空き家バンクの充実など移住・定住に係わる事業、空き店舗の解消に係わる事業、働きたい人と求人を結びつける清里版ハローワーク、人材バンク、様々な媒体を利用した情報発信やフリーペーパーの発行、関係人口を増やす清里応援団、清里ファンクラブ事業、町民の皆さんの困りごとの手助け、地域交通ですとか除雪ボランティアですとか、全て、まちづくり会社ができれば解決というわけにはもちろんいきませんけども、民間ならではの自由な発想と行動で今後のまちづくりの可能性を考えていければと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)

まちづくり会社、新たな会社を立ち上げるということになれば、既に関係団体に町が委託している事業の再編もしなければなりませんし、新しく取り組むべき事業の掘り起こし、これも当然やっていかなきゃなりません。今それぞれ項目を上げてご説明をいただいたように、女性の声、また特産品のPR、特に清里であれば清里焼酎の新たな販路の開拓、ふるさと納税の扱い、また移住・定住対策、空き店舗対策、それから除雪ボランティアだとかインフォーマルサービスを通じた様々な事業の展開と、色々事業の展開については考えられるところもあるわけでありますが、いずれにしろ、やはり採算性とのバランスも会社ですから、やっていかなければならないというふうに思います。そして何よりも会社そのものを組織化すると、それこそ取締役から従業員まで抱えていくことになりますし、特にこういうのは特殊的な会社になりますので、相当マネジメントのできる優秀な職員を抱えなければならないということになるかなと。その他に、出資金をどう調達するか。採算性がとれるそういう民間との経営とその方針に向かって町がどれだけその中に入っていきながら具体的に、その調整能力を町が発揮できるかどうか。これは出資金の割合にもよって来る。それと昔よくありました第三セクター方式というのもありますが、今ほとんどこの方式がなくなってきている中において、そこら辺の考え方も整理をしていかなければならない。そんなふうに思っているわけでありまして、このようにクリアしなければならない課題が本当に山積をしているという中での、色々相談等、協議が、勉強かなというふうに思っておりますので、先ほど申し上げましたように、近くにその会社をやられているところが何件かありますので、やはりそこに直接行って、具体的な部分、良いところ悪いところ。デメリット・メリット。そこも含めて、まずは勉強をさせていただきたいというふうに思います。先ほどありましたように、今後のまちづくりを進めていく上の起爆剤になるかどうか。必要性と実効性、可能性、ここら辺も含めて。また町だけがなんぼ先行してもできません。やはり、民間がその意欲になって立ち上がるという、それの先頭に立って色んな部分でリーダーシップをとっていく、もう当然のこと、行政の役割だと思いますが、そこまでの道筋をやっぱりきちっとつけていかなければならないというふうに考えているわけでありまして、農協や商工会、それと関係する色んな機関や団体の皆さんとの調整を、そして意見を聞きながら、新たな事業展開の可能性、十分に勉強させていただきたいというふうに考えているところであります。良い方向で本当に起爆していって、明日の清里町を描けるようなそういう形になってくれば、本当にありがたいことだなと思っておりますが、だけど、蒔かない種は生えてこないというのも事実でありますので、そこら辺もしっかりと踏まえた中で考えていきたいというふうに思っております。

再質問 4番 堀川哲男

そろそろ時間です。今回、住宅環境の改善、そしてまちづくり会社の設立をご提言させていただきました。今、清里町は予想を上回るスピードで、人口減少が進み 4,000 人を切り、3,940人となってしまいました。生活をしていく中で住宅は大きなウエートを占めます。この清里町に長く快適に住み続けてもらうためにも、住宅政策の見直し年でもある次年度に向けて、柔軟でスピード感のある対応をしていただきたいなと思います。そしてまちづくり会社、今ならまだやれること、できることを民間の力を借りてでもやり始めないと、4千人を切った清里町は加速度的に埋もれていってしまうという危機感を持っています。行政・地域の関係者・町民が1つになって、これからの清里町を前向きに考えていける、そんなまちづくりができる、まちづくり会社が出来上がっていければいいなとそんなふうに思います。今はまだ何もないゼロの段階ですけども、ぜひ前向きな検討に入っていただきたいと思います。強く要請しまして質問を終わらせていただきます。

答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)

折しも今年、来年から第6次清里町総合計画、そして、まち・ひと・しごと創生総合戦略、それから各種の分野別の計画がスタートをする年であります。総合計画で清里町の 10 年後の町の姿として「うるおいと温もりで未来を創るまち きよさと」が示されたわけであります。この方向性に向けて、全力で取り組んでいく所存でありますし、特に住宅施策、また、まちづくり会社と新しい課題等がございますので、先ほど来申し上げておりますように、実現性、可能性、十分に検討させていただきたいと考えている次第であります。ともに本当に誇れる、そしてこの町に住んでいて良かったと、そういうまちづくりのために、努力をする所存であります。

出典:清里町議会 令和3年第3回定例会 2021年3月9日 議事録 PDF(84ページ) 間違いを知らせる