みんなの議会

清里町議会 令和6年第5回定例会 2024年9月13日

焼酎事業の持続的な発展について

2024年9月13日、清里町議会の一般質問で、堀川哲男議員が「焼酎事業の持続的な発展について」質問し、町長 古谷一夫が答弁しました。

質問者
堀川哲男 議員
答弁者
町長 古谷一夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 堀川哲男

今回私は、来年に50年を迎える焼酎事業の持続的な発展を図る方策について、町の考えを質問したいと思います。9月に入り仕込み事業も始まりました。清里町の風物詩ともいえる仕込みの様子が、今朝の道新にも紹介されていました。清里町特産のじゃがいも焼酎は、昭和54年4月の醸造技術者職員の確保から数えて、来年に記念すべき50年を迎えます。日本で初めて自治体として焼酎醸造の免許を取得し、特産品として全国の一村一品運動の先駆けとして、町おこしの先進的な取組により、全国から多くの視察なども受け入れてきました。この間、様々な商品ラインナップを開発してきました。そして、平成26年、ボトルデザインを一新し、北海道清里としてリニューアルしたことにより、グッドデザイン賞の受賞や、北のハイグレード食品に認定されたことは記憶にも新しいところです。しかしながら、近年の本格焼酎の消費の減少に加え、新型コロナウイルスによる観光客の激減、飲食業界の営業制限などから販売数量は大きく落ち込むこととなってしまいました。このような厳しい状況の中、いかにして経営を立て直していくか、清里町焼酎事業経営計画の反省評価を踏まえた上で、今後の経営改善について町としての考え方をお聞きしたいと思います。次に2点目、焼酎事業50年を契機とした焼酎事業とまちづくりについてお伺いします。この50年にわたり、じゃがいも焼酎は清里町の特産品として様々なイベントや物産店で販売され、メディアに紹介されることも多く、じゃがいも焼酎といえば清里、清里といえばじゃがいも焼酎と認知されるほどになりました。さらに、平成26年からは商品名も北海道清里とリニューアルし、北海道の清里町というものを前面に出したネーミングで、町のPR大使としての役割を担っています。来年度、迎える50年を契機に、まちづくりにおいてもじゃがいも焼酎のブランド力の向上は必要だと考えますが、町としての考え方をお伺いします。以上2点について答弁をよろしくお願いします。

答弁 町長 古谷一夫

ただいま堀川議員より御質問いただきました焼酎事業の持続的発展について、1点目の焼酎事業経営計画の反省評価と経営改善について、まずお答えを申し上げたいと存じます。議員御質問の中にあったとおり、焼酎事業は清里町といえばじゃがいも焼酎を連想させるなど、我が町の特産品として重要な役割を果たしてきたとこでございますが、平成26年のリニューアルにより販売額を一時的に伸ばしたものの、残念ながら企業会計的に見れば、収支は向上的な大幅赤字に陥ってございます。主たる要因については、リニューアルに合わせて検討した現行の価格は、販売数量の低下を招く恐れがあるなどの理由から、製造原価を大きく下回る価格設定となった経過があることと私自身は認識をいたしているところでございます。加えまして、新型コロナ感染症の拡大による消費の低迷、さらに近年の人件費の上昇のほか、原材料、エネルギー高騰といった経費増加が続いていますが、価格への転嫁ができない状況などにより、大幅な収支不足となっており、不足分を一般会計から賄わざるを得ない状況が続いております。こうした現況を改善すべく、令和2年度、3年度の両年にわたって経営計画の見直しと改善に向け、東京農業大学の協力を得て、経営分析等に取り組んだ経過もありますが、残念ながら新型コロナ禍の影響もあり、生かし切れていない状況にあると認識をいたしてございます。しかしながら持続可能な事業とするためには、収支のバランスが取れたものになるよう、事業の見直しが必須の要件であるとの考えの下、改めて現在、副町長をリーダーに、役場職員の焼酎事業経験者を中心とするメンバーによるプロジェクトチームを設置し、一歩踏み込んだ現状分析や改善方策について検討を進めております。経営改善に向けた新たな視点の一つとして、販売や経営の専門家からアドバイスを受けるほか、民間企業等との連携を強化することも必要と考えており、こうした外部人材の活用や民間企業等と連携を模索しながら、極めて厳しい改善の取組となりますが、基本的には収支不足を一般会計で補うことなく、事業を継続していけることを最終的な目標として、必要な見直しを図ってまいりたいと考えてございます。また、焼酎の製造施設や機械設備が老朽化しており、新型コロナウイルスによる影響や経営状況を鑑みて、改修整備の計画を延期していますが、今後、施設の大規模修繕や設備の更新には、さらに大きな財政出動が伴うことから、中長期の収支見通しや今後の大型建設事業や福祉、介護、医療、教育等の基本サービスの経費増加など、町の財政状況全般を踏まえながら、焼酎事業のあるべき姿を求めていくことが必要と考えてございます。次に、2点目の50年を契機とした焼酎事業とまちづくり事業についてお答えを申し上げます。言うまでもなく、じゃがいも焼酎清里とは、我が町を代表する特産品の一つであり、長きにわたり続けられてきた焼酎事業から生まれる価値はまちづくりには欠かせないものであるとの認識に立ってございます。当然、町民の皆さんと共に培ってきたこの価値を、今まで以上に高めていくことが必要と考えるものでございます。この50年を契機といたしまして、焼酎事業の現状と課題を直視するとともに、その価値を町民の皆様に再認識していただくとともに共有する中、まちづくりの戦略的なツールとして、新たなチャレンジの可能性を探ることができればと考えています。以上申し上げ、1回目の答弁とさせていただきます。

再質問 6番 堀川哲男

それでは、1点目の焼酎事業計画の反省評価と経営改善について再質問させていただきます。近年の決算状況を見ますと、新型コロナの影響による売上の低迷に加え、製造に関わる燃料、電気、人件費、物流経費の高騰などで収支が悪化し、一般会計からの繰り入れが増大している傾向にあります。自治体が運営している事業の性格上、ある程度の資金投入、一般会計からの持ち出しはいたしかたない面もありますが、町の政策事業としての資金投入については、どのような考え方なのかを再度お伺いしたいと思います。

答弁 町長 古谷一夫

再質問にございました、町の政策事業としての資金の投入の考え方について、お答えを申し上げたいというふうに思います。現時的に現在、焼酎事業につきましては、出資不足を一般会計から賄わざるを得ない状況が続いておりますが、基本的には事業の在り方を根本的に見直すなどして、収支不足を向上的に一般会計で補うことなく事業を継続していけることが、先ほど申し上げたとおり最終的な目標となろうかというふうに考えています。当然、御指摘のあったとおり現在経営としては、製造原価を下回る価格設定、基本的には企業会計等を考えた場合について、これはあり得ない経営の考え方ではなかったか、そのことが10年間以上続いてきた現状の中において、課題がさらに深刻化している。このことをしっかり捉えた中において、今後の経営改善、さらには収支不足についての一般会計からの支援、この在り様を根本的に改善すべくしっかりと内容分析を行った上で、新しい経営戦略の構築に当たっていくことが必要ではないか、このように考えてございます。議員御存じのとおり当町における一般財源となる町民税、町税の収入は、4億5,000万円から6,000万円、固定資産を含めた部分でそういった財政状況にある中、今年度当初予算においては、5,000万円を上回る一般会計からの繰り出しを組まさせていただきながら、特別会計の編成を行わざるを得ない状況にあります。そうしたことを考えたときに、一般会計からのリミッター、幾らまで支出することが可能なのかというような発想においてはやはり同じことの繰り返しになっていく。原価計算や製品の絞り込み、販売戦略、民間の知恵の導入、そういったものを含めた中において、町民の皆さんとこの事業の価値を共有していただく中において、職員も一丸となった新しい戦略の構築を行っていくこと。これが再生の原点だとこのように認識をいたしているところでございます。

再質問 6番 堀川哲男

ものをつくって売る以上、収支の採算化は当然目指していかなければならないことだと思いますし、収支の改善策もしっかりと打っていかなければならない、このように思います。単純に収支の改善は売上を伸ばしてコストを抑える、これに尽きると思います。そして売上を伸ばすためには、たくさん売るか価格を上げるか、これしかないというふうに考えております。現在の物価高騰の折、看板商品の樽700ミリリットル、1本造るのに2,046円の製造原価がかかるとの試算もありました。単純に1本当たり666円の赤字を抱えてしまうというものでした。事業を継続していく以上は、収支の採算化は目指していかなければなりません。今後の物価上昇を予想すると、価格の改定も考えていかなければならないことだと思います。町としてのこの点についての考え方をお聞きしたいと思います。

答弁 町長 古谷一夫

基本的な原価について、議員から詳細に御質問をいただきましたが、666円の差額というのは、製造段階、卸段階、さらには小売段階の利益を入れないでの原価計算というふうになってございますが、実体的な小売までを通じた分でいくと、さらに大きな価格の減価下回りがあるとこのように考えてございます。したがいまして、10年前にリニューアルした段階において、その段階においても、既に全体的な価格構造を考えた場合について、3,000円近い価格販売がなければ成立しない、そういった見解が専門家からは出されていたわけでございますが、価格の値上げによって売上の減少が見込まれるそういった中において、政策的な判断において、価格の抑え込みを行って現在に至っている、このようなことを、まず基本的なことについて御理解いただきたい。そうした場合について、ただ単に現在の物価高騰を現在の仕組みの中、現在の中身、現在のボトル、現在のカートン、それから現在の製造体制、それから在庫等、商品管理、その中において値上げをするということには極めてさらに困難性が伴う、このように考えております。したがいまして、50年を契機としながら、根本的な製造管理、販売、流通、原価の在り方、商品群の在り方、ボトル、ラベル、カートンの在り方、総合的に相対的に見直しを並行して行う中、ある一定の方向性を見いだしていくことが喫緊の課題だとこのように認識をしているところでございます。ただ、それを一気に行うことは非常に難しい。したがいまして、そういった中において、段階的な見直しもある一定の視野に入れつつ、最終的には一般会計からの収支不足分についての繰り出しがないような形を最終的には目標としたいというふうに考えておりますが、現実的な手段としては、段階的なその辺の調整が必要になってくる。こういった認識に立っておりますので、その点についても御理解を賜りたい。このように考えているところでございます。

再質問 6番 堀川哲男

非常に難しい問題だと思います。段階的に考えていかなければならない。これは時間的なものも含めて、そしてある意味段階的ということには、町民向け、また外向け、そのように分けて考えるというような意味合いも含まれているのかなというふうに想像しますけれども、値上げを考える場合に、やはり町民の皆さんに親しんでもらえるという面を考えれば、やはり現在の一升瓶はなるべく安い価格で町民の皆さんにということで設定されているものですので、町民向けという面でも、ぜひその辺も配慮して検討していただきたい、そういうふうに思います。また、コスト削減についてはですけども、製造原価に占める人件費の割合が非常に高い傾向にあります。やはり製造工程の効率化、オートメーション化も必要かなというふうに考えるところであります。製造施設や機械設備が老朽化しているので、人件費の削減という観点だけではなく、安全面、衛生面の確保においても、施設設備の改修は必要だと考えているところですが、その辺はいかがでしょうか。

答弁 町長 古谷一夫

御指摘のあったまず1点目、町民への配慮、こういったことを十分配慮していきたい。ただ申し上げるならば、5年度の決算の実績におきましても、8,000万円程度の販売額の中において、町内における販売額は1,500万円程度、そういった状況にあり、まず清里焼酎そのものが町民の中にしっかりと根づいていたはずですが、時の流れの中において、ある意味ではシンボル化してしまい、その価値の共有とか、さらには発展的な考え方がなかなか地域全体の中で根づいていない。それは単に安価に町民の方々に提供するというだけでは改善できない課題ではないか、このように考えております。さらに、清里焼酎、じゃがいも焼酎の持っている歴史的経過、それから町民共有の財産としてその価値をさらに新たな形で共有していただけるような取組、こういったものを並行しながら、ある一定の価格帯において、しっかり町民の皆さんにも愛飲いただけるような環境をつくってまいりたい、このように考えております。2点目は、人件費をくべた部分での経費が非常に原価を押し上げているのではないかという御指摘もございましたが、その中においてオートメーション化により、製品の安全性や、さらに人件費等の部分の抑制、そういったものがなされるのではないかという御指摘がありましたが、逆にいえばオートメーション化のための投資、それから現在ある施設がかなり老朽化しており、その安全性の確保とか衛生管理、そういった面においても危惧する状況にございます。そうした場合、オートメーション化が果たして経費の削減や原価の押し下げにつながっていくか、その辺については専門家の知見も入れながら、しっかり検証した上で、方向性を出していくことが現時点においては必要ではないのか、このように考えております。生産量が50キロリットルを割る状況の中において、オートメーション化がどれほど効率が上がるのか、投資と費用対効果、現実的な生産体制のラインにおける効率化、合理化、様々な点からしっかりと検討を加えさせていただきたい、このように考えてございます。

再質問 6番 堀川哲男

オートメーション化に関しては外部との連携というお話もされましたように、外部からの御意見も聞きながら様々な面から検討していただきたいと、そういうふうに思います。先ほども言っていますようにものをつくって売る以上、収支の採算化は当然目指していかなければならないと考えます。しかし焼酎授業が果たしてきた町への経済波及効果は、年に2,000万円という試算もあります。それに加えて目に見えない部分、数字に表れない部分が多分にあると思います。町の知名度アップや、イベントでの看板商品としての役割などなど、町のPR、宣伝効果に対する、町としての焼酎事業に対する評価をお伺いしたいと思います。

答弁 町長 古谷一夫

町の看板としての焼酎事業の評価ということでございます。経済波及効果、関連効果等を含めて、令和2年、3年、東京農大の御支援をいただいてやった段階において、議員御指摘のとおり2,000万円程度の波及効果は見込まれるのではないか。そういった数値が資料的には出されておりますし、それに加えて議員御指摘のとおり50年の歴史の中で、清里という町の知名度のアップ、そういった意味での効果が、この50年の流れの中であったことは事実ではないかというふうに受け止めてございます。ただ、現実的な話として、先ほど新聞記事やニュース報道のお話もありましたが、当町のじゃがいも焼酎が何らかの形でニュースになる、この20年間を考えた場合についてはデザインのリニューアル時、それ以降については年に1回のほぼほぼ仕込みのときのニュース以外に大概的にマスコミベースそういったものに乗ることはなかったのではないか、逆にそのように捉えております。昨年も大規模のイベントに私自身も参加させていただきましたが、マスコミ関係者においても、ほぼ50代、60代以上については多少の認知をしておりますが、若いマスコミ関係者については全く清里とじゃがいも焼酎が結びついていないその事実もあることについて御認識いただきたいと思います。また、イベントにおける目玉商品というそういった表現もありますが、イベントにおいては、ほぼほぼじゃがいも焼酎を持って行っても重いせいか、ほかにいろいろな商品が他のブースで出ているせいか、販売額が大きく伸びる、そういった実態には全くございません。そういった意味で、先ほど申し上げたとおり、新たなチャレンジという形の中で、しっかりとその持つ価値とか今後の経営に向けての戦略化をもう少し深掘りしなければ、ただ単に過去のそういったノスタルジックな部分だけでは、この焼酎事業の改善改革は難しいとの認識に立っております。したがいまして先ほど申し上げたとおり、新しい挑戦、そういったものに向けて、しっかりと議会の御理解をいただきながら、町民の御理解をいただきながら、町としては取り組んでいくこと、さらにそこに新しい考え方や民間の力、そういったものを注入していく、このことが必要になってくる、そのような認識に立ってございます。

再質問 6番 堀川哲男

今後進めていく上で、新たなチャレンジをしていきたいという答弁がありました。そのために民間との連携を進めていきたいとの先ほどの答弁にもありましたように、民間の知恵を借り、企業としての経営感覚を学ぶという点で、町が行う事業としての苦手な部分をお手伝いいただくことは大変心強く思います。この民間との連携において、どのような部分のサポートを町として期待しているのか、どのような連携が想定されるのかをお伺いしたいと思います。

答弁 町長 古谷一夫

民間との連携に関して、御答弁申し上げたいというふうに思います。これまでもひどい時代に立って様々な取組を検討した経過がございます。従来においては販売における飲食店、特定の販売の酒造またはお土産等をとして商品を扱っているところ、そういったところを中心にしたり、委託販売、プライベートブランド、そういった範疇にとどまっていた、このように認識をいたしてございます。今後につきましては、そういった新しい販売路の開拓にとどまらず、経営そのものの中身の分析ですとか商品開発そういったことも含めながら、さらに一歩踏み込んでいけば、経営そのものに民間のノウハウ、そういったものを入れ込んでいく、そういったことを考えながら進めなければいけない、このように考えています。既に一部、コープ札幌から全面的な支援の申出をいただいているところでございますが、今後、こことここを民間に託すという意味ではなくして、先ほど申し上げた様々な観点から、コープ札幌はもちろんでございますけれども、それ以外の民間との連携、幅広く視野にこの入れながら取り組んでいくことが必要ではないか、このような認識に立ってございます。基本としては、この50年を迎える焼酎事業が引き続き町民の財産として価値として、しっかり持続的に事業を展開できる、継続できる、このことを目指した中での方向性を探ってまいりたい、このように考えてございますので、御理解を賜りたいと思います。

再質問 6番 堀川哲男

ただいま、民間連携についての答弁をいただきました。民間の知恵を利用した経営分析、経営戦略を学んでいただいて、ぜひ持続可能な焼酎事業がうちの町として続いていくこのことを願うばかりです。そして、清里の焼酎は単なる一商品ではない、50年という町の歴史も背負ってきたじゃがいも焼酎であるということを先方にも理解してもらった上で、民間連携を進めていっていただきたい、これをお願いしたいと思います。次に、魅力ある商品づくりという観点からお聞きします。平成26年のリニューアルで、北海道清里という商品名となってからブランド力の向上が図られてきました。しかしながら広く浸透するにはもう一歩というところであります。他社との競合商品も心配です。最近目につくのは、じゃがいも焼酎喜多里、空港の売店や土産物店で清里とは一文字違いの喜多里が、じゃがいも焼酎として陳列棚で幅を利かせているのを見るとカチンときます。道内のホテルや温泉のレストランメニューに我が清里焼酎が載っていたり、居酒屋メニューに清里焼酎を発見するととてもうれしいのですが、まだまだ多くはありません。北海道のじゃがいも焼酎といえば清里焼酎、清里焼酎をぜひというふうに他社との競合においても、魅力ある商品として広く浸透させていきたいと思いますが、この点いかがでしょうか。

答弁 町長 古谷一夫

じゃがいも焼酎の販売の歴史を見てくると、1回目の販売の伸びというのが、浪漫倶楽部だというふうに認識しております。2回目が先ほど来、御質問の中にあるとおり新しいボトルのリニューアルデザインではなかったか。浪漫倶楽部の段階においては、従来の製造保管方法から変えて、多くの樽に入れて、ある一定期間熟成し、そういった製品の新しい差別化の中において、市場の中において、ある一定の浸透を図っていった。さらに10年前のリニューアルは、デザインとして市場に新しい戦略的な売り込みを図っていった。そしてその後10年たった。一度つくったブランドが永遠に続くと、これは商品開発の販売の世界では全くないという認識に立つ必要がある、私自身はそのように考えてございます。50年前じゃがいも焼酎に取り組んだ先達たちは、間違いなく新しい清里の特産品をつくろう、一村一品の草分けになろうというそういった挑戦、チャレンジをした、このように理解をしています。それをチャレンジしたものを商品、製品として売るために一生懸命販売の努力を汗をかいてしていただきました。そこで一定の成長を見て評価を得た。ただ、そこでとどまってしまうと、さらにそれ以上の伸びはないという形の中で一時低迷期に入ってきた。その段階において、他社との、先ほど喜多里の話もございましたが、すみ分けだとか新しい課題に向けて、さらに新しいチャレンジをしてきて、それが浪漫倶楽部であったというふうに理解しております。こういった商品の開発、販売の流れを考えるときに、一般論でございますが、これは常にそういったサイクル、挑戦、それから応戦というような形のだけの販売の努力、成長、それから低迷期や均衡が崩れる時期、そこでまた挑戦を行っていく。そういったサイクルをきっかりと担っていかなければ、この世界では生き残っていけない。これが事実ではないか、このように考えております。したがいまして10年前のブランドにこだわるかどうかは別としまして、新しい販売戦略の中においては行っていく必要がある。当然、喜多里については同じじゃがいも焼酎を使いながら、札幌酒精という大手が製造販売をしております。販売の量も違います。宣伝力も違います。卸に対する力も違います。飲食店に対する販売またはPR力も違います。同じ土俵で勝負をするのかではなくして、しっかり北里の置かれた現状を前提とした新しいチャレンジをすることが逆に必要じゃないか。大きな波に飲み込まれない清里独自の在り方、こういったものをしっかり足元を固めて、今後の持続可能な焼酎事業の在り方を探ってまいりたい。このように考えるところでございます。

再質問 6番 堀川哲男

ほかの大手でやっているものに関しては、価格であったり、流通量であったり、とても太刀打ちできない面もありますけれども、うちの町のじゃがいも焼酎をいつのときでも魅力ある商品として自信を持って、これからも開発しなければならないところは開発していく。売り込んでいかなければならないところは深い歴史も含めながら売り込んでいかなければならない、そういうふうに思うところであります。次に、焼酎工場の有効利用について伺いたいと思います。昭和60年に建てられた現在の焼酎工場は、長く清里町のシンボル的な建物で、後ろにそびえる斜里岳とのツーショットは町の看板写真ともいえます。以前は工場見学に訪れる人は1万人を超えた時期もありました。おしゃれな建物をバックに結婚式も行われました。まもなく地区40年を迎えますが、これも清里町の財産として焼酎とともに守っていかなければならないと思います。新型コロナの影響などで修繕計画が先送りになってしまっていますが、大規模修繕の時期も迫っていると思います。工場の修繕と有効利用についてお伺いしたいと思います。

答弁 町長 古谷一夫

工場そのものの老朽化という御指摘もございましたし、かつては結婚式ですとか、いろんなセレモニー、イベントを含めた利活用が行われていた、これも事実です。まず、老朽化の観点で御答弁申し上げれば、議員御指摘のとおり施設自体の老朽化により、改修や機械の設備そういったものの更新も必要が迫られている。ただし、前段で申し上げたとおり、非常に大きな施設であり、多額の費用を要する現在の施設が200キロリットルの製造、現実的にここ数年は31キロリットル。今年度から3年間、多少在庫調整を含めながら製造販売をやっていこうというそういった方向で動いてございますが、それだけの施設を維持管理、修繕していく多額の費用を要する。これはやはり町財政全般の中でどういう形の中で整備をしていくか、ここをしっかりとらまえた中で進めなければいけない、このように考えているところでございます。また、施設そのものの利活用の関係でございますが、一時コロナの関係もございまして、施設の見学を休止しておりましたが再開をしております。ただ、仕込みの時期においては雑菌等様々な衛生管理上、食品管理上の問題もございますので、その期間については休止をさせていただいている、そういった状況にございます。今後、製造施設であるとともに、町のシンボルであり、ある意味観光を含めた交流人口の拡大に資する施設ともございます。その辺の利活用の在り方、あのエリア全体でのそういった対流、そういったことも含めた可能性というものを、今後の経営計画の見直しの中で検討させていただければ大変ありがたい、このように考えているところでございます。

再質問 6番 堀川哲男

大規模修繕に関しては、物すごく多額な金がかかってしまうということで、その辺も将来的ないろんなものとの兼ね合いの中で考えていかなければならないということも理解するところであります。しかしながら、建物も清里町の財産として、今、建っている以上守っていかなければならないとするならば、定期的な修繕もしながらきちっと守っていく、このスタンスを取っていただきたいと思います。2点目の50年を契機とした焼酎事業とまちづくりについて質問させていただきます。まず、焼酎事業50年を記念して行う事業について、この行う事業について、今現在でどのようなことを予定しているのか、このことをお伺いしたいと思います。

答弁 町長 古谷一夫

50年のメモリアルの年に向けて、先ほど来、お話ししたとおり、町内においてプロジェクトチームをつくって経営改善と並行しながら、今後の記念的な取り組み、こういったものを検討させていただいてございます。現実的にこの短い期間の中で新しい商品開発をするということについては不可能に近い部分でございますので、在庫等を寝かしてかなり古い酒もございますし、中には麦の焼酎も幾つかある一定量ある、そういったこともございます。先ほど町民にどのような形の中で、さらにその価値を共有していただくかというお話も議員から御質問の中にあったわけで、そういった観点からしっかりともう一度、町民の皆さんにしっかりとこの焼酎の価値を共有いただけるような、そういった姿での50年の取り組み、メモリアルの取組を行っていきたい。ただ、来年だけで行うという考え方ではなくして、次年的なプレー、50年については、できれば年度内にできることについては年度内に取り進めを行い、さらに次年度の50年の中で、さらにその経過、事業の見直しの中で、さらに翌年度にわたって行うもの、こういった形の中で一連の流れの中で、記念的な取組、それから商品の新しい価値を見いだしこういったものも行っていきたい、このように思っているところでございます。ぜひぜひ議員各位、または町民各位からもアイデアがありましたら、御提案、御提言いただければ大変ありがたい、このように考えるところでございます。

再質問 6番 堀川哲男

記念すべき50年、来年に迎えるわけですけれども、ぜひ、町民の皆さんと共にお祝いをしながら、さらに次に踏み出す、一歩踏み出すまちづくりのきっかけとしたい、このように思うところであります。次に、北海道清里、このブランド向上について伺います。現在のブランドである北海道清里は、10年前、ブランディングの際に単なる商品名ということではなく、清里町の人、歴史、地域も交えたまちづくりとしてのブランド化であって、焼酎はその一部であるとの認識と考えます。原点に立ち返ってみると、町の知名度向上と町の活性化のために生まれたじゃがいも焼酎でもあり、50年たった今もそれは同じであると思います。じゃがいも焼酎、北海道清里、これは北海道の清里町のブランド力を高めるツールの一つと考えますが、町長の認識をお伺いしたいと思います。

答弁 町長 古谷一夫

北海道清里、焼酎だけではなくして、世界へ発信していく、そういった形の中でのブランドとしての考え方もあったようですが、現実的にこの10年間、そのような形になっているかどうか、その反省・評価も含めた中で、今後のまちづくりの取組を行うことがまず必要ではないか、というふうに私自身は考えてございます。現実的にこの10年間、そういった具体的な取組が何によってなされたかと、私自身の立場で評価したときに、非常にそれは寂しい結果になっているのではないか。ある特定の関係者の中での共有であって、先ほど焼酎そのもののブランドの認知度のお話をさせていただきましたが、それ以上にこの清里という世界へ発信する地域ブランドのありようというのは低いのではないか、これが実態ではないか、そこにこだわり続けるのか、それとも新しい時代に向けての価値、今までのその積み上げを生かしつつ展開していくのか、それが新しい戦略になっていく。このように私自身は考えているところでございます。それが新しい戦略になっていく、このように私自身は考えているところでございます。

再質問 6番 堀川哲男

町長言われたとおり、このブランド化のときは、世界、北海道、清里、本当に世界に発信していこうという気概の下で、ブランド化が図られたわけでありまして、町長が言うとおり、それがなかなか結果を出せなかったというのも、実際のところであるかなというふうには思います。やはり、担当の職員もそうですし、職員だけに頼り過ぎた面もあると思いますし、できることなら、町全体、町職員全体、町民全体で、もっと応援していくべきだったのかなという反省もするところであります。次にですけども、時代に即した魅力ある商品開発、先ほども申し上げましたけども、時代に即した魅力ある商品開発を継続的に行っていく必要もあるかと思います。近年では、規制緩和も進み、クラフトジンですとか、クラフトビール、ウイスキーなども、小規模な工場でも醸造されています。我が工場、年間200キロリットルもの製造力があるわけですけども、昨年は28キロリットルにとどまっているところであります。工場の余力を利用して、新たな挑戦、このような点についてはいかがでしょうか。

答弁 町長 古谷一夫

現在、町が所有しております免許については、ジャガイモを中心とした地元の農産物のように、を確保した場合についての限定的なものでございます。したがいまして、様々な酒、そういったものが、ジンですとか、ワイン、ウイスキー、クラフトビール、日本酒、近隣の管内、それから釧路、根室においても、次から次と小さな、そういった酒蔵ができている現状にございます。そういった中において、当町の限られた免許の中において何ができるかということについても、当然、検討はさせていただきたい、このように思っておりますが、限られた、そういった免許の中での限界ということもあるわけでございまして、逆に言えば、その限界があるからこそ、他の民間との連携ですとか、そういった中において、今ある施設を有効に活用していくことも一つの可能性としてあるのではないか、そんな考えも持ってございます。現在まで培った発酵・醸造の技術、そういったものを焼酎清里をベースとしながら、それを守りつつ新たなチャレンジができないか、そういった可能性についても、今後、検討の余地がある、このように考えているところでございます。ただ、先ほど来申し上げたとおり、この事業の継続をどのように図っていくかという根本的な問題を解決せずに、次から次にと新しいものに手を出して、また深みにはまっていく、そういったことにならないように、しっかりと検討させていただきたい、かように考えるところでございます。

再質問 6番 堀川哲男

この醸造免許については、いろいろな制限があるということは伺っておりますし、自治体が取得する免許ということで、民業圧迫ということも制限の一つというふうに聞いているところではありますけども、今後、魅力ある商品を開発していくということも、ぜひ継続的に続けていっていただきたい、このように思います。清里町の活性化のために、北海道清里のブランドを高めていく方法の一つに、GI認証と言われるものがあります。このGI認証については、河口議員と勉強中でありまして、地理的表示を保護しつつ、商品の価値を高めていくというような制度です。北海道では、夕張メロン、十勝川西長いも、今金男しゃくなどが認定を受けています。認定をきっかけに、ミシュランレストランで使われるようになった、このような例もあるそうです。北海道清里のブランドを高めるために、GI認証を取得すること、地域としてブランド化を進めて地域活性に生かしてはいかがでしょうか。

答弁 町長 古谷一夫

御質問のあった、地域GI登録の取組についてお答えしたいと思います。過日も、東京清里会を絡んだ分で勉強会があり、専門家のほうから具体的なGI認証の関係についても、いろいろとお教えをいただいたわけですし、その後、私も個人的に講師の先生とやり取りをしたりしながら、今後の在り方について、いろんな部分で考えていく余地もあるよね、というところで今はとどまってございます。御指摘のとおり、平成27年6月に施行された特定農林水産物の名称のほうに関する法律、いわゆるGI法なんですけれども、道内においても幾つか取っているところもございますし、今年度、取ったところについても、ほぼ5年から6年の時間を要する、やはりそのバックグラウンドをどのようにきちんと整理するかという形の時間だとか、そういったものがなければ、単純にGIが取れるという話ではないということに、まず御理解をいただきたいというふうに思います。それから、今なすべきことは何なのかという、その優先順位、GIが先なのか、持続可能な焼酎事業の経営の在り方をもう一度しっかりとつくり直すことが先なのか、やはりその優先順位の在り方をしっかり捉えた中で、先ほどお話ありましたとおり、新しいものを新しいものにチャレンジしていくということについては可としますが、それが今の課題解決に即結びつくのかとか、長期的スパンで行うものなのか、その辺をしっかり見極めた中で検討していくことが必要ではないのか。当面、今、我々が優先すべきは、焼酎事業が持続的な形の中で、しっかりもう一度地域の中に根づき、戦略的に今後も将来にわたって展開できる可能性、これを探ることが最優先だというふうに考えております。その経過の中で、先ほど御指摘のあった、GIの関係についても、勉強する余地があれば、しっかりと勉強させていただきたい、このように考えているところでございます。

再質問 6番 堀川哲男

優先するべきものを優先していく、重々理解した中で、検討できる部分についてはぜひ検討も加えていただきたい、このように思うところであります。清里町の焼酎事業の50年という長い歴史の中には、大変な苦労も多々あったことと思います。焼酎に誇りを持ち、長い歴史を積み重ねてここまで発展させてこられた長屋さん、松浦さんをはじめとする、焼酎を育ててくれた人たちに敬意を表し、感謝申し上げたいと思います。半世紀を経たその先も、まちづくりにおいて、このじゃがいも焼酎が持続的に発展していくことを心から願うところであります。最後に、町長の清里町焼酎に対する思い、まちづくりに対する思いをお聞かせいただいて、私の質問を終わりたいと思います。

答弁 町長 古谷一夫

清里焼酎、じゃがいも焼酎は、私ども清里町民にとって、欠くことのできない価値・財産だというふうに私自身は認識しております。この50年の歴史を踏まえた中で、新たな価値創造につながっていく、そういった考え方に立って、この事業は初めて継続可能になってくる、このように考えるものでございます。歴史は歴史、苦労は苦労、そういったものをしっかり受け止めた上で、次の世代の方々に負の遺産として残さないということも必要だ。そのためには、やはりしっかりと現実、そういったものを認識した上で、新たな方向性をしっかりと、チャレンジ、挑戦していく、こういったことが必要だ。そのために、役場だけ、町民だけではできないこともある、そこはしっかりとほかの知恵や力もお借りした中において現状を打開していく、これが必要だとの認識に立ってございます。御質問いただいた堀川議員と思いは同じでございます。ただ、非常に厳しい現実だ。今回、様々な部分で焼酎に対して答弁をさせていただいたところでございますが、その厳しさということについても共有していただければ大変ありがたい。夢物語だけではこの事業は継続できない、その事実についても、ぜひ共有いただきたい。この場を借りてお願い申し上げます。

出典:清里町議会 令和6年第5回定例会 2024年9月13日 議事録 PDF(32ページ) 間違いを知らせる