みんなの議会

上富良野町議会 令和1年第3回定例会 2019年9月25日

(1)人口減少を見据えた行政運営の効率化と町民サービス向上について/(2)地域の足の確保策について

2019年9月25日、上富良野町議会の一般質問で、荒生博一議員が「人口減少を見据えた行政運営の効率化と町民サービス向上について」「地域の足の確保策について」について質問し、町長 向山富夫、総務課長 宮下正美が答弁しました。

質問者
荒生博一 議員
答弁者
町長 向山富夫、総務課長 宮下正美

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 荒生博一

私は、さきに通告しております2項目、7点について、町長にお伺いいたします。まず1項目め、人口減少を見据えた行政運営の効率化と町民サービス向上について、お伺いいたします。今、自治体には、スマート自治体への転換が求められております。これは、労働力が減少していくことで生じる2040年問題が背景にあるためで、自治体が住民生活に不可欠な行政サービスを提供し続けるためには、職員が企画立案業務や住民への直接的なサービス提供など、本来業務に注力できるような環境をつくる必要があると考えます。そこで、下記3点について、町長の見解をお伺いいたします。まず1点目、業務プロセスの改革による行政運営の効率化を今後さらに進めるためには、定型事務作業のRPA──これは人間にかわりソフトウェア型ロボットがパソコンの中で人間より10倍速く、正確に、手順や手続が決まりきった作業を実行することの意味です──や、AI、人工知能の実証試験や導入などによる業務効率化の推進が必要と考えますが、町長の見解をお伺いいたします。2点目、多様化する町民ニーズや地域課題に対応していくためには、将来、職員が減少しても自治体が担うべき機能を持続できるよう、単純な事務作業は全て自動処理するようなスマート自治体に転換し、町民サービス向上や地域課題解決に注力すべきと考えますが、町長の見解をお伺いいたします。3点目、政府が掲げる未来社会のビジョン、ソサエティ5.0、これは超スマート社会の実現を目指すもので、IoT、Internet of Things、つまりものがインターネット経由で通信することを意味します──で全ての人とものがつながら、さまざまな知識や情報が共有され、人工知能、AIにより、必要な情報を必要なときに提供などといった、日本の社会システムを大きく変えるかもしれないソサエティ5.0の広がりに乗り遅れないためにも、IoTやAIなどの最新テクノロジー導入を検討するタイミングに差しかかっていると考えますが、町長の見解をお伺いいたします。続きまして、2項目め、地域の足の確保策についてお伺いいたします。町では、高齢者や障がい者の方々、交通弱者の交通移動手段を確保し、生活支援や閉じこもりを予防することを目的に、平成23年4月から予約型乗り合いタクシーの一部地域の試行運行を開始し、平成25年4月から本運行を実施しております。― 16 ―開始から8年経過した現在、地域では、過疎化や少子高齢化の進展、スクールバス混乗方式の廃止などにより、公共交通空白地域が生じており、今後も利用者が増加することが予想される中、運転手不足の問題や、便ごとの偏り、高齢者の免許返上や買い物弱者の増加など、さまざまな課題を抱えている今こそ、運行形態全般の見直しや検討が必要な時期に差しかかっていると考えます。今後5年後から10年後、先を見据えた当町における地域の足の確保策の中長期ビジョンを町長はどのようにお考えか、下記4点の質問にてお考えをお伺いいたします。まず1点目、地域の足の確保策は、市街地と農村部、それぞれ置かれた状況が異なり、地域間の各差が生じていますが、町長はどのように分析し、今後どのように対応していくのか、お考えをお伺いいたします。2点目、現在の予約型乗り合いタクシーの利用対象者については、65歳以上の高齢者、65歳未満の方で障害者手帳をお持ちの方、介助者の方と限られておりますが、本事業を将来見直す際には、幅広く全町民を対象とすべきと考えますが、町長の見解をお伺いいたします。3点目、公共交通を補完するNPOなどのボランティア団体の活動や地域サポーターなどによる助け合いの中で、高齢者のための移動手段を確保していくことも、今後、重要性を増すものと考えられますが、町長は互助を促進するための具体策をお考えか、お伺いいたします。4点目、今後の利用者の増加と、幅広い町民の方々の利用に対応すべく、町内循環有償コミュニティバス、中型車及び大型車などへの運行形態のシフトの検討をお考えか、お伺いいたします。以上でございます。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

8番荒生議員の2項目の御質問にお答えさせていただきます。まず1項目めの、人口減少を見据えた行政運営の効率化と町民サービス向上に関する3点の御質問でありますが、関連がございますので、一括してお答えさせていただきます。御質問にあります2040年問題につきましては、いわゆる団塊ジュニアの方々が65歳を迎え、65歳人口がほぼピークを迎える時期であり、現役世代が減り、さまざまな分野での労働力不足が懸念されていることから、まさに今、国を挙げて、人口減少に歯どめをかけるべく、さまざまな政策が展開されているところであります。各自治体においても、将来を見据えたまちづくりを進めていかなければならないことにつきましては、議員同様の認識でございます。しかしながら、現状の人口構成においても、今後、さらに生産年齢人口が減少していくという現実も直視しなければならず、町においても、さらなる行政機関のスリム化が求められる状況も想定され、限られた人材により、多様化する住民サービス提供体制の維持・向上を図っていくためには、新たな情報通信技術や高度な科学技術を応用した機能、サービスの導入、活用を進めていくことも大変重要なことと感じているところであります。議員の御質問にあります3点に対するそれぞれの具体的な考え方につきましては、現時点では持ち合わせておりませんが、行政事務の効率化と住民サービスの向上を図る観点から、新たな情報通信技術や先端技術について、関心を持って研究、検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、2項目めの、地域の足の確保に関する4点の御質問にお答えさせていただきます。まず1点目の、地域の足の確保策における地域間格差についての御質問でございますが、町内の各所で暮らしている住民の方々について、それぞれの地域や場所によって居住環境や生活、交通環境の違いが生じることは避けがたいものと認識をしており、個々人の考え方や価値観に基づき住んでおられることを前提とすれば、さまざまな点において利便性に差が生じることはあるものと理解するところであります。この中で、地域の足の確保につきましては、一定の公共サービスは重要と捉えており、このため、現在、町においては、予約型乗り合いタクシーを運行しており、これまでの利用状況等を分析する限りにおきましては、想定いたしました行政効果はあらわれているものと判断しており、今後につきましても、さらに利用者のニーズに少しでもお応えできるように改善を加え、運行事業者の協力も得ながら対応してまいりたいと考えております。次に、2点目の、予約型乗り合いタクシーの利用対象者を全町民に見直してはとの御質問でございますが、予約型乗り合いタクシー事業につきましては、これまでも御説明させていただいておりますが、あくまでも自力での移動が困難となる高齢者等、交通弱者に対する公共交通機関としての事業として行っており、自力での移動に支障がない方を含めた全住民まで拡大することは想定しておらず、今後におきましても同様と考えているところであります。次に、3点目の、今後の新たな移動手段に関する― 17 ―御質問についてでありますが、現行の予約型乗り合いタクシー事業につきましては、町内2業者による委託運行事業として進めているところでありますが、町内地域でのボランティアによる運行につきましても、事業実施方法の一つとして有効なものと考えられますので、町内の福祉団体、ボランティア団体、地域などからそのような取り組みについての意向が示されれば、現行事業者も含め、検討、協議を進めてまいりたいと考えております。次、最後に4点目の、町内循環バスなどへのシフトについてでありますが、現在、スクールバスを含めた町が行っている地域公共交通の確保策につきましては、平成16年9月まで、長くスクールバス、乗り合いバスをそれぞれ運行してまいりましたが、当時、自家用車の普及等による利用人口の減少などから、平成16年10月からスクールバス混乗方式及びスクールバスの空き時間を利用した町内循環バスの運行体制に変換したところでありますが、町内循環バスにつきましては、利用者が極めて少なく、町民の皆様の声をお聞きした上、平成18年3月をもって廃止し、同様にスクールバス混乗方式につきましても、予約型乗り合いタクシー事業が定着してきたことから、町営バス十勝岳線を除き廃止し、現在に至っているところであります。議員の御質問にもあります、町内循環有償コミュニティバスにつきましては、過去の実績からも、その効果を見出すことが難しい状況と考えることから、現時点では循環バスの検討は難しいことを御理解を賜りたいと存じます。

質問 8番 荒生博一

それでは、まず1項目め、3点目の、ソサエティ5.0に関して、一つ質問させていただきます。現在、総務省は、ソサエティ5.0時代を見据えて、数々の施策で自治体の支援を進めていると聞き及んでおります。その中で、本年1月から、総務大臣から直接全国の自治体の首長宛てにメールマガジンを送っているという中の、1月25日の発刊号では、地域における革新的技術の実装例を紹介したとの記事を見たことがあります。まず、町長はこのメールマガジンの内容をどのように受けとめ、また、地域課題解決のヒントなどを得たのか、お伺いします。

答弁 総務課長 宮下正美(総務課長は2022年3月まで)

8番荒生議員からありました、ソサエティ5.0に関します総務大臣の首長宛てのメールマガジンにつきましては、私のほうではちょっと承知をしておりません。以上です。

質問 8番 荒生博一

総務省のホームページに、全国自治体宛、首長と出ていたので、多分、1月25日以降、メールが来ていると思うのですけれども、ごらんになられていないということで……。では、お話にならないので、次の質問に移ります。向山町長は、以前、議会議員時代に、平成19年3月の定例会において、このようなことを述べられております。町の人口減少と活力低下を何としてもとめて、次代への布石を打たなければ、将来にわたって自主自立など果たせなくなるという力強いお言葉を述べられております。この次代への布石というのは、将来への備えを意味し、未来に何が起こるかを考え、備える状況で使う言葉と考えます。この言葉からも、町長は、しっかりと未来に何が起こるかを考え、将来に備えることができる町長だと思っております。そこで、今回の私の質問の中で、次代への布石を打つということは、私的な捉えとしては、積極的にRPAやAI導入といったことを検討することを指しているのですが、御答弁では、残念ながら、このことは大変重要なことと感じている、にとどまっております。将来に備えるためには、やはりこういった導入検討を早期に行うべきと考えますが、もう少し前向きな御答弁、お願いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

8番荒生議員の御質問にお答えさせていただきます。私も議会に席を置かせていただいた時代もございます。特に今、議員が御発言いただきました部分については、私も鮮明に記憶に残っておりますが、私が当時、非常に危惧を抱いていた点につきましては、やはり人口減少が今後起き得るのではないかと。それは町の活力が低下することによってさらにそれが進化していってしまうのではないかということを大変危惧いたしました。とりわけ私の記憶の中には、高齢化率が高くなって、働き手が、担い手が少なくなることについての危惧がございまして、とりわけ介護現場等について、AI技術を活用しなければならなくなったり、非常に人のぬくもりが伝わらないような形でそういう仕事が行われてしまうような危惧がありますよと。ここはみんなで人口が減らないような、活力があるまちづくりをしていきましょうということを強く訴えたことは覚えております。ただ、だからそういったAIだとかRPAだと― 18 ―か、そういうような先端技術を積極的に活用しようというような思いを持って考えたというような前提でございませんので、向いている方向が少し違うのかなと思いますが、私は、とにかく町の活力をそがないようにというようなことを強く認識したところでございます。

質問 8番 荒生博一

ただいまの町長の御答弁、今から12年前の議場での話ですので、その思いといたしましては、しっかりと未来に備え、準備をするという意味合いでは、ただいまの私の質問に関しても同じと捉えておりますので、最後に、現在の取り組みに関してですけれども、本年スタートいたしました第6次総合計画のカテゴリーの七つ目、情報化、グローバル化の進展の中でも、さまざまな情報通信機器、サービスの普及により、情報通信環境はさらに向上を続けているほか、IoTやAIなども生活に身近なものとなってきており、あらゆる分野でICT──これは情報通信技術──を利活用する時代を迎えております。また、人、もの、情報の国境を超えた交流がさらに活発化し、あらゆる分野でグローバル化が進んでおります。このため、本町においても、こうした情報化、グローバル化をこれからのまちづくりに欠かせない要素として捉え、積極的に取り組んでいくことが求められますとの記述が6次総合計画の中にしっかりと明記されております。やはりスマート自治体の実現に際しては、一番重要なのは、首長のリーダーシップであると考えます。それはまず、自分たちがどのような地域を目指すのかというビジョンの提示に基づいて、活用すべき技術や協力機関、事業者を考えることが必要であるからで、今後の人口構造の変化に対応し、持続可能な地域社会を実現するためにも、創意工夫と挑戦する姿勢が問われております。向山町長の、自分たちがどのような地域を目指すのかというビジョン、もしございましたらお話しください。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

8番荒生議員の、人口減少時代を迎え、見据えた、そういった先端技術の導入に関します部分についてお答えさせていただきますが、基本的に6次総に掲げさせていただきましたような内容ということは、非常に私自身も重要なことと捉えておりまして、とりわけ本町の行政事務を執行するにおいて、他の自治体等と比較いたしますと、上富良野町は積極的にそういった導入について関心を持って取り組んでいる自治体というふうに、ある種、自負もしているところでございまして、御案内のように、例えば住基カードを活用したコンビニでの証明書の交付手続だとか、そういったことについても先駆けているだろうというふうに思いますし、例えばクラウドネットワークの活用、あるいはビッグデータの活用等も、上富良野程度の自治体規模においては、それに専門に従事、取り扱えるような技術、知識を擁した職員がいたり、そういったことに対しましては、むしろ一般的であれば民間のそういった事業者の力を借りて行っている部分をみずから行う等、RPAについても既に試行できないかというようなところまで手が届いておりますので、この6次総で掲げております部分についても強い関心を持って、むしろ積極的に検討していると申し上げても過言でないというふうに思っております。

質問 8番 荒生博一

前向きな御答弁、ありがとうございます。それでは、町長のお考えが確認できましたので、今後においては、総務省が自治体戦略2040という構想研究会を常にやっておりまして、その中の報告に、スマート自治体実現のためのロードマップというのを実際に作成しております。ぜひ今後、職員の方含めて、こういったものを読んでいただき、研究を重ねていただければと思います。続きまして、2項目めの再質問に入ります。まず、4点御質問させていただきましたが、1点目の地域間格差についての再質問ですが、本年3月の定例会で、同僚議員が、予約型乗り合いタクシー事業に関しての郡部と市街地の料金格差に関して質問しております。御答弁にもありましたとおり、現行の制度では、市街地が200円、それから、郡部が400円と、実際に差が生じているのは確かです。その中で、今回の御答弁におきましても、少し冷たいフレーズがあったなと思われるのが、町内の各所で暮らしている住民の方々について、それぞれの地域や場所によって居住環境や生活、交通環境の違いが生じることは避けがたいものと認識しており、個々、人の考え方や価値観に基づき住んでおられることを前提とすれば、さまざまな点において利便性に差が生じることはあるという御答弁でしたけれども、実際に郡部の方々というのは、どうなのでしょう、町が開拓されて百二十数年たっている中、今現在、農業に従事されている方が2代目なのか3代目なのかというところはそれぞれの家庭で違うと思いますけれども、そういった全ての人々が、個々の人の考え方、また、価値観に基づいて本当に住んでおられるのでしょうか。やはり先祖代々守ってきた土地を維持しなければいけないという使命等々で、先― 19 ―人の方々の御労苦をしっかりと受け継いで、継承されている方が住んでいると私は考えます。そういったすばらしい農家さんのおかげて、現在の当町のすばらしい景観がつくられてきております。こういった方々も、やはり町長は応分の負担をいただくような施策をこのまま続けるような感じか、確認をさせていただきます。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

8番荒生議員の御質問にお答えさせていただきます。まず、基本的な部分でのお尋ねをいただきました。冒頭のお答えでも御答弁させていただきましたように、私は、やはりそれぞれ自分なりの価値観に基づいてお住まいをしているというふうに理解をしております。私も市街地から相当離れたところに住んでおりますけれども、やはり中には、便利な居住環境を求めて町の中にお住まいになりながら営農しているという方もおります。それはその人なりの価値観に基づいておりますので、そういう面において、先ほど髙松議員のほうから御質問ありましたように、多少の雪のだとか交通の不便を感じながらも、やはり住みなれたところがいいと考えておられる方、いや、そうではなくて、やっぱり市街地に近いところがいいということで住まわれている方、それはその人の価値観に基づいて選択しているものと思いまして、そういう中から、全てが平等ということは、これは物理的に無理ではないかなというふうな考えのもとからお答えさせていただいたところでございます。

質問 8番 荒生博一

それでは、町長の考えはただいまの答弁の内容ということで受けとめさせていただきます。最後、4点目になりますが、町内循環有償コミュニティバスについて、この御答弁では、利用者が極めて少なく、町民の皆様の声をお聞きした上、平成18年3月をもって廃止しということでの御答弁がございましたが、これは平成16年に、今、議長であられます村上議長が一般質問で提案した後に、この町内循環バスというシステムが始まったということで、残念ながら2年ほどで、その当時には、早過ぎたのか、アイデアとしてはすばらしいものだと思ったのですけれども、残念ながら利用実態がなく、現在に至っているということですけれども、今のこの御答弁では、町内循環有償コミュニティバスにつきましては、過去の実績からも、その効果を見出すことが難しい状況と考えることから、現時点では循環バスの検討は難しいことを御理解賜りたいと思いますと。これ、今が平成20年とか19年だったらわかりますけれども、あれから13年たっています。どうもときがとまっているというか、思考がストップしているような答弁に聞こえてならないのですけれども、もう一度お伺いしますけれども、この13年間、例えば人口減少の問題も含めて、町長がちょうど町長になられた以後、本当にこの10年は厳しい状況の中で、さまざまな社会変化が生じて、さきに申し上げた人口減少含めて、それから、認知症の問題であるとか、買い物弱者、交通弱者等々、さまざまな課題が浮き彫りになって、13年後の今、なぜ現時点では循環バスの検討は難しいのでしょうか。御答弁願います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

8番荒生議員の御質問にお答えさせていただきますが、当時、町内循環バスを一時期運行させていた時代もよく記憶に残っております。当時、私も議会に席を置かせていただいておりましたが、当時の町民の皆さん方が私どもに寄せていただきました声は、議員としての活動時代でございますが、町は大きなバスを走らせて空気を運んでいるよということで、かなり強く町民の皆さん方から御不満の声を聞くことが多々ありました。町も当時の為政者もそういったことを感じておられまして、そういった公共交通としての効果が発現できないようなものは廃止していこうということで、時代が移り変わり、さらに人口が減少し、逆に交通弱者と言われるような高齢者がふえてきているということを鑑みて、予約型乗り合いタクシー、要するにドア・トゥ・ドアですから、こちらのほうは極めて喜んでいただけるというふうに、まさしく時代の風を感じて、こういった交通体系を整えてきているというふうに感じておりまして、議員御質問にありますような、大きな車両を利用しての町内循環バスの行政効果については、非常に期待を見通すことは困難だというふうに、当時から比べるとさらにそういったことが顕著になるというふうに私は理解をしているところでございます。

質問 8番 荒生博一

ただいま予約型乗り合いタクシーの必要性であるとか重要性、そしてお言葉でのドア・トゥ・ドア、まさにデマンド型ということにおいては、非常にすぐれた制度であると十分考えていますけれども、現在、稼働率が90%を超えて、迎え便、それから帰りの便、4便、4便で運行している中で、どうしてもやっぱり便に偏りがあり、1台ではなく2台、3台と、複数台、朝夕、せざるを得ない状況とか、これからまたさらに需要がふえることを考えたら、僕は中型バス、大型バス、28とか44とかというロットではなくて、10人― 20 ―でも9人でもいいのですけれども、今後、将来的に、全町民を対象に、こういった循環バスの必要性であるとか、今の現行の予約型乗り合いタクシーでいいのかということも、ぜひ住民会長会議でも何でも結構です、現状というのを、町長みずからお言葉を述べていただいて、ぜひ今必要なのかどうかというのは、18年3月のストップ以来、本当に13年たっています。必ずニーズはあるとは思うのですけれども、ぜひまた、もしお時間がいただけるようでしたら、そういったことにも気配りをいただき、こういった事業に関しても検討いただきたいと思いますが、最後に御答弁をお願いします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

8番荒生議員の、公共交通についての御質問にお答えさせていただきますが、当時の平成18年と比べると、循環バスについてお話し申し上げますと、むしろ当時より住民ニーズは低くなっているというふうに理解ができるような、私は空気を感じているところでございます。当時の状況、バスが運行している状況、私も本当に目に浮かびますが、ほとんどお客さんが乗られていない運行状況が常態化しておりまして、そのときすらもって御利用いただけなかった状況は、今、時代が変わったといえ、そういったことを利用されるような環境にあるかと申しますと、これは非常に判断が難しいというように理解せざるを得ません。ただ、今後、どういうふうに社会情勢が変わっていくか、これは想定できませんので、そういう中において、そういった空気が感じられるような状況になったときには、それはまた町民の皆さん方と御相談させていただきたいというふうに考えております。以上です。

出典:上富良野町議会 令和1年第3回定例会 2019年9月25日 議事録 PDF(21ページ) 間違いを知らせる