上富良野町議会 平成22年第1回定例会 2010年3月16日
障がい者自立支援法による、当町の地域生活支援事業について
2010年3月16日、上富良野町議会の一般質問で、一色美秀議員が「障がい者自立支援法による、当町の地域生活支援事業について」質問し、町長 向山富夫が答弁しました。
- 質問者
- 一色美秀 議員
- 答弁者
- 町長 向山富夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 一色美秀
さきに通告してございます障害者自立支援法による当町の地域生活支援事業について。一つ、日中一時支援事業について。二つ、移動支援事業について。三つ、相談支援事業について。上記3項目について、上富良野町としてどのような支援体制になっているか、現状を町長にお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
7番一色議員の御質問にお答えさせていただきます。3点のお尋ねでございますが、まず1項目めの、障害者自立支援法によります当町の地域支援事業についての御質問でございますが、本町における地域支援事業につきましては、さきの米沢議員への御質問にもお答えさせていただきましたように、平成18年10月の障害者自立支援法の施行に伴い、障がい者自立支援事業条例を制定いたしまして、地域生活支援事業の一環として進めているところであります。1点目の日中一時支援事業は、ラベンダーハイツ、発達支援センターで実施をいたしておりまして、このほかに、町外3カ所の事業所に委託して実施をいたしております。次に、2点目の移動支援事業は、障がい者の外出を支援するための制度で、町社会福祉協議会に委託しており、社会参加活動に1人に月10時間、余暇活動等に月15時間の設定で御利用をいただいているところであります。続いて、3点目の相談支援事業につきましては、障がい者やその家族のさまざまな相談に応じて、必要な情報提供や助言を行うものですが、専門的な指導を進めるために、富良野圏域市町村が社会福祉法人エクゥエート富良野を事業者として委託をし実施しております。平常時において、障害サービスに関する問い合わせや事務手続などにつきましては、保健福祉課を窓口として当たっておりますが、障がい者のニーズによって富良野地域生活支援センターとの連携を密にしながらこたえていくよう支援に努めているところでございます。
質問 7番 一色美秀
前回の質問で、私、町長に対しまして、障がい者に対して非常に冷たいと、血も涙もないような私の発言がございましたが、今回4月より新しく立ち上がる団体に対しまして、ことのほか資金の援助をいただいたことを改めてお礼申し上げ、血も涙もある温かい思いやりのある町長に、重ねてお礼を申し上げます、ありがとうございます。ようやく、この上富良野町にも障がい者に対する支援の芽が生まれましたが、引きこもりがちな障がい者とその家族をどう参加させるか、どう運営していくか、人的にも資金的にも大きな労力と精神力が必要であり、これからの課題も多くございます。よちよち歩きの子供がしっかりと2本の足で立てるまで、それを支え、サポートすることこそ、行政側の大きな責務であります。そこで、まず第1項目でありますが、日中一時支援事業についてですけれども、米沢議員の質問にもございましたけれども、日中一時支援の主な利用について想定されますことは、一つには、学校に通っている障がいを持った児童、もう一つは、通所施設に定期的に通うことのできない障がいを持った成人と、その効果と主たる目的は、本人の居場所づくりと社会参加のきっかけづくりでございます。さらに大きな効果として、親や家族が安心してフルタイムで働くことができる、この2点にございます。しかしながら、上富良野町の実態は、富良野市と比較いたしまして、非常におくれております。ま― 100 ―ず、日数制限でありますが、最大、上富良野では3日、30時間であります。富良野では時間の制限はございません。さらに自己負担でありますが、上富良野町では1割負担、しかも、上限は制限されておりません。どこまでも負担がふえてまいります。富良野では負担がゼロであります。さらに、所得に対する減免措置でありますけれども、上富良野町ではございません。富良野では、所得に応じて減免措置がなされております。これをわかりやすく説明いたしますと、現状の上富良野町の内容では、最大30時間であります。1日3時間ずつ使用しても、10日間しか利用できません。夏休みだとか冬休みになると終日通わせる、たった3日間で使い果たしてしまいます。また、利用できる時間が長くなっても、自己負担が大きくなり、利用できなくなります。早急に行政としての対策、条例の改善を望みたいと思いますが、町長の意見を求めたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
7番一色議員の御質問にお答えさせていただきます。障がい者の支援につきましては、このたび4月から新たな事業所が立ち上がるというようなことで、大きく町の障害者支援事業も一歩踏み出せるのかなということで期待をしているところでございます。ただいま御質問の、個々の支援の仕方、内容につきましては、きのう、米沢議員のほうにもお答えさせていただきましたが、時間制限、あるいは自己負担のあり方等につきましては、非常に皆さん方からニーズがございますので、改善に向けた取組を今するということで検討を始めておりますので、少しでも皆さん方の期待にこたえれるような仕組みにつくり変えていきたいなというふうに私も考えているところでございます。それから、障がい者支援につきましては、議員お説のとおり、私はやはり、そういうハンディを持ちながら親御さんが日々暮らしを立てておられる、これは町が一体となって支えていく仕組みがなければ、その点だけを見て支援をしても、私は実効が上がらないというふうに考えております。私は、今、事業所がスタートするに当たりまして、上富良野町民がこぞって障がい者の方々を支えていこうというような機運のきっかけになることを大いに期待しているところでございます。制度の改正につきましては、現在検討をさせていただいているところでございます。よろしく御理解賜りたいと思います。
質問 7番 一色美秀
よろしく善処をお願いしたいと思います。続きまして、第2点目の移動支援事業についてでありますけれども、上富良野町では、余暇が15時間以内、社会活動10時間以内、これはいずれも1カ月間でございます。富良野市では最低でも30時間、個別に対応し、特に制限はございません。自己負担は上富良野で1割、富良野も1割でございます。ただし、自己負担の上限は、上富良野ではございません。使っただけ上がっていきます。富良野では所得に応じて対応しております。生活保護の方はゼロ円、ただであります。低所得者は1レベルで1,500円、2レベルで3,000円、負担する上限が決まっております。減免措置におきましても、上富良野町はございません。富良野は、所得金額に応じて減免がございます。ほとんどが負担がないような形で進んでおります。上富良野の場合は、例えば、週に2回プールに行って1時間半ずつ使うと、もうそれだけで1カ月に10時間を使ってしまいます。たまには映画を見に連れていくとか、JRの汽車に乗せてみるとか、スーパーに買い物などに、一般の生活の利用ができません。この点についても改善の余地が非常にあります。早急に対応しなければなりませんが、町長、いかがでしょうか。よろしくお願いいたします。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
7番一色議員の御質問にお答えさせていただきます。先ほどお答えいたしました中で、少しつけ加えさせていただければよかったのですが、実は、日中一時支援事業とあわせて、移動支援事業につきましても、同じく検討を今している最中でございます。さらに、いろいろ調査等を通じまして、どういうニーズがあるかということもかなり見えてまいりまして、また、どの程度御利用いただいているかということもつかめてきておりますので、実態を十分見きわめまして、安心して使っていただけるような仕組みに改善を図るように今取り組みをさせていただいておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
質問 7番 一色美秀
それでは、3点目の相談支援事業についてでございます。先ほど町長の答弁では、相談支援事業については、障がい者やその家族のさまざまな相談に応じて必要な情報提供や助言を行うものですが、専門的な指導を進めるために、富良野圏域市町村が社会福祉法人エクゥエート富良野を事業者として委託をし実施しております。また、平時におきましては、障害サービスに関する問い合わせや事務手続などについては保健福祉課を窓口として当たっているが、障がい者のニーズによって富良野地域生活支援センター― 101 ―との連携を密にしながら対応しているとのことでございました。今、ようやく上富良野町に障がい者のための拠点ができようとしております。障がいを持つ親として、交通費をかけてなぜ富良野市まで通うのか、地元で対応できないのか、お互いに顔の見える町内で力を合わせて立ち上げることができないのか、その親の心底の気持ちは、親は元気なうちがいいと、何とかなると、でも、自分が死んだ後、子供たちはどうなるのであろうかと、実に切実な思いであります。自分たちがいなくなっても子供たちが自立できるようシステムをつくり上げたい、まさにそこが本音だろうと思います。上富良野町の独自で相談支援所を立ち上げるべきであります。それも、保健福祉課の片隅ではなく、町中に気軽に相談できるサロン的な場所をつくることが必要であります。障がい者のための国による特別対策事業として、相談支援充実強化事業がございます。これを大いに利用すべきではないでしょうか、町長にお願いしたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
7番一色議員の御質問にお答えさせていただきます。相談事業につきましてですが、先ほどお答えさせていただいておりますが、日常的な相談事業につきましては、保健福祉課のほうで対応させていただいております。しかし、今、議員お話がありましたような、専門的な分野にわたりましての相談事業につきまして、すべて上富良野町だけで対応できるかということにつきましては、大変ハードルが高いというふうに思っております。しかしながら、専門的な相談をしていただく場合にも、当然、町の担当が一緒に加わるなり、常に一緒に行動するなり、相談事業に対しまして行動するなりということで、その該当者お一人が相談に赴くというようなことはやはり望ましくありませんので、やはり町が一体となってその相談に加わるというような仕組みは、これは続けていかなければならないと思っております。理想といたしましては、すべて町で完結できることが理想だということは私も十分理解できますが、しかし、現実にはなかなか、それだけの専門知識を持った方が常時いるということは非常にハードルが高いということで、現在の仕組みを継続させていただきたいということで御理解賜りたいと思います。それから、最後に、国の制度を活用してはどうかという御意見もございました。これらについては、内部で少し勉強させていただきたいと思います。よろしく御理解賜りたいと思います。
質問 7番 一色美秀
これは一つの例えなのでありますけれども、空き店舗を活用し、高齢者用のデイサービスや障がい者の働く場所などをつくり、市街地のにぎわいを取り戻した、鳥取県の米子市では中心商店街の活性化と高齢者介護、障がい者福祉という境界を超えた取り組み、田園プロジェクトを紹介したいと思いますが、議長、ちょっとよろしいでしょうか、今の米子の取り組んでいる障がい者を含めたまちづくりについてちょっと紹介したいと思うのですが。
質問 7番 一色美秀
はい、わかりました。これは本当に一つの事例でありますけれども、町起こしの大きなヒントになろうかと思います。人口15万人の米子市の中心部に800メートルほどのアーケード街がございます。郊外の大型店の影響で中心部の空洞化が進み、かつては空き店舗率は3割に達するシャッター通りと化しておりました。ここに高齢者が通える場所をつくり、住みなれた町で最後まで安心して暮らしたいと始まりましたのが田園プロジェクトであります。地元の地域で暮らす会や商店街振興組合などが協力し、商店街に小規模多機能コミュニティ「田園」をオープンいたしました。ここには、認知症の高齢者を対象としたデイサービス「田園」、高齢者の交流と趣味の教室、地域交流センター「田園」、さらに、障がい者が働く喫茶「田園」、認知症の老人を抱える家族会の事務所、さらに、認知症や介護や介護保健などの相談所、シニアの企業さんなどが入っております。その後、近隣には在宅の終末医療を支える訪問看護ステーションや、昼食を提供する障がい者の仕事場、障がい者による焼きいも店、若者のブティックなども続々とオープンいたしました。「田園」周辺は空き店舗率が2割以下になったそうであります。これを視察したある団体の会長さんは、認知症の高齢者が自閉症の人と違和感なく、ともに過ごしたり、赤ちゃんを上手にあやしたりするのを見て、分野を超えた取り組みが必要だと感じたそうであります。米子を見習った取り組みをしたいと話しておりましたけれども、そのようなまちづくりはいかがなものか、町長の私見をまたお聞かせ願いたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
7番一色議員の御質問にお答えさせていただきます。福祉全般にわたりましての施策の中での町の活性化策とリンクさせてはどうかというような御質問かと思います。お考えそのものは、また、今御紹介い― 102 ―ただきました事例等は大変すばらしいことであるなと、そういうようなまちづくりができることであれば、これはもう本当に願ってもないことだというふうに思います。しかしながら、現在上富良野町の中において、すぐそういうような事業を展開できるかということになりますと、これはまだまだ、非常に超えなければならないものがいっぱいあるわけでございます。ただ、現在、商工会のほうに運営をお願いしておりますが、空き店舗対策等については中茶屋で試行的に、今、空き店舗対策の一環として活動していただいております。町といたしまして、町がさまざまな事業メニューを提示して、それを町内の事業者に取り組んでいただきたいというような、そういう組み立ては、私としては余り積極的に進めるべきではないと、むしろ事業者のほうから、こういう事業を持ちたい、ああいう事業を持ちたいので支援をお願いしたいというような、そういう関係は大いに育てていくべきだと思いますが、ただいま一色議員からお話ありましたような、最終的にそういう米子のような例になれば、これはもう願ってもないことでございますので、ぜひ事業者の方々にも大いに関心を持っていただければなと。また、お話の中で、小規模多機能施設とのお話もありましたが、町の中でも、事業者の中に小規模多機能施設に関心を示しておられます事業者も現在おりますので、それらの取り組みについても町が応援をしていけれるような仕組みを整えてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。
質問 7番 一色美秀
今回で私の一般質問は5回目を迎えております。いつも思うことなのですけれども、言いっ放しで終わってしまうところなのでありまして、たとえ一つの提案があっても、商工会なり各種団体なり要請があれば検討すると、行政みずからが動くことはよしとしないと、調査し、検討し、場合によっては審議委員会を設けて対策を立てると、聞こえはいいわけでございますが、具体性に欠ける、全く先が見えて進んでおりません。これは、私たち議会議員にも責任があると思います。行政の執行について十分チェックする審査機構であるべきはもちろんでありますけれども、住民を代表して選ばれた以上、住民の声を吸い上げ……。
質問 7番 一色美秀
わかりました。ただ、自分自身の反省を踏まえての言葉でありますが、住民の声を吸い上げて行政に生かすことこそ使命であると考えております。町長とても、やはり大勢の住民の皆さんから選ばれた者であります。大いなるアイデンティティーを持って、いかに住民のためになすべきか、その方針を議会に投げかけて、私たち議員との意見を闘わせて、すり合わせ、最善の道を決めることこそ、町長のあるべき姿ではないでしょうか。大変生意気なことを申し上げましたけれども、町長初め、この町を思う気持ちは一緒でございます。より具体的な指針を決め、精進していかなければ、お互いにしていかなければならないと思います。以上で私の一般質問を終わります。この点について答弁は必要ございません。大変失礼なことを申し上げました。失礼いたしました。以上で終わらせていただきます。