みんなの議会

上富良野町議会 平成21年第2回定例会 2009年6月16日

(1)ラベンダーハイツの民間移譲計画について/(2)医療費の無料化について/(3)定住化促進対策について/(4)小規模多機能型居宅介護施設について/(5)上富良野高校の存続について

2009年6月16日、上富良野町議会の一般質問で、米沢義英議員が「ラベンダーハイツの民間移譲計画について」「医療費の無料化について」「定住化促進対策について」「小規模多機能型居宅介護施設について」「上富良野高校の存続について」について質問し、町長 向山富夫、教育長 北川雅一が答弁しました。

質問者
米沢義英 議員
答弁者
町長 向山富夫、教育長 北川雅一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 米沢義英

私は、さきに通告してありました点について、町長及び教育長に質問いたします。第1番目には行政改革、ラベンダーハイツの民間移譲計画について伺います。町においては、この間、行財政改革を理由とした保育所等の民間委託、あるいはアウトソーシング等が実施されました。この間においても中央保育所が、将来は来年度以降において民間に移譲されようとし、また、西保育所については既に移譲されているという状況にあります。この間、私は、本来行政が行うべき行政サービスをみずから放棄するものだということを指摘し、行政が担わなければならないもの、民間が担わなければならないもの、これを踏まえた中で行政の役割があるのではないかという指摘を行ってきました。また、本年度の21年度の行財政改革実施計画において、施設介護や居宅介護が必要となった人の家族の拠点となっている特別養護老人ホームラベンダーハイツが、民間移譲計画の対象にされようとしています。私は、この点においても今必要なのは介護されている方や、その家族の方が抱えている悩みなども今、多様化し、相談に乗れるような拠点づくりを積極的に行わなければならない、そういう時期にかかっているということを考えたときに、まさにラベンダーハイツは介護の悩み・相談受け、また、施設を、入所者を受け入れている中での運営の悩みや介護者の悩み、そういう問題点を明らかにし、実践的にそういう課題や問題点を解決し、あるいは地域の人たちにこたえていくという大きな役割を担うそういう施設だと考えています。それは、いとも簡単に行財政改革という形の中で、民間に移譲されるということは、私は納得できるものではありません。そのことを申し上げ、次の点について町長に見解を求めます。特別養護老人ホームラベンダーハイツは、今後とも町が運営すべきと考えますが、民間に移譲しようとする理由についてお伺いいたします。また、ラベンダーハイツの移譲については、当然、入所者やその家族、職員との話し合いの中で、合意の中でそれを進めなければなりませんけれども、そういう経過は今どのようになっているのか。また、何年度までにラベンダーハイツの移譲を実施されようとしているのか、お伺いいたします。三つ目には、ラベンダーハイツの民間移譲は、住民の地方自治法の精神に基づけば、住民の福祉の向上に努めるというその精神から逸脱したまさに福祉の心、法の精神を放棄するものだと考えますが、この点についてどのようにお考えなのかお伺いいたします。次に、子供の医療費の無料化についてお伺いいたします。子供の医療費の無料化枠拡大は、今、各自治体の独自の子育て支援策として広がりつつあります。また、それは子供たちが病気になったときの早期治療の点からも、有効な健康管理としても評価されております。町においては、一部拡充が見られるものの所得制限があるなど、十分とは言えない状況にあります。他の自治体によっては、小学校卒業まで、あるいは中学校卒業まで、さらに入院・通院のどちらかを無料化にするなどの多様な工夫がなされています。ある町民の方は、このように言っています。町の医療制度・子供の医療制度は所得制限があるなど、公平とは言えない、もっと現実を見て柔軟な対応の中で、子供の健康、この点をしっかり受けとめた医療費の無料化制度を実現してほしいと語っていま― 47 ―す。私は、改めて条件なしの医療費の助成制度を設けること、これが今、町に求められていると考えます。その立場からも、医療費の助成制度を見直して、中学校の卒業までを対象にした検討をすべきと考えますが、この点について町長の見解を求めます。次に、定住化促進対策についてお伺いいたします。今、少子化・高齢化、あるいは産業構造のさま変わりなどで、上富良野町も人口の減少傾向にあるということは否めません。年齢別に見ても年少人口・生産年齢人口が減少する、また、町の将来を担う世代の30代から40代の生産年齢人口が流出しているということは、まちづくりや産業の振興にとっても深刻な問題であることは明らかであります。その点でも子育ての支援、あるいは就労対策などを含めた定住化対策の一層の充実、あるいは工夫が求められると同時に、それらによって人口の流出や減少を少しでも抑制するということが、行政に求められていると考えています。町における第5次総合計画では、平成30年度の目標人口を1万1,900人と設定しています。その目標を達成するためにも、町の定住化促進のための施策の充実と制度の向上は、避けられない課題だと考えます。しかし、町においては定住化促進のプログラムはあるものの、窓口は設定はされているものの、しかし、他の町村から見て魅力ある具体的な対策になっていると言えない状況があります。町長において、定住化促進についての今後の具体的な対応についてお伺いいたします。次に、小規模多機能型居宅介護施設についてお伺いいたします。小規模多機能型介護施設とは、平成18年4月の介護保険制度の改正により創設され、地域密着型のサービス施設の一つとなっています。介護が必要になった高齢者、主に認知症高齢者の方が、今までの人間関係や生活環境をできるだけ維持できるようにという目的で、通いや、あるいは訪問、泊まりという形の三つのサービス形態を一体となし、24時間のサービスが受けられる居宅介護施設という状況にあります。もう既に現在、全国では約1,000を超える施設が誕生するという状況になり、美瑛町にも既に誕生しております。町においても、今後、高齢者のひとり暮らし、あるいは独居世帯や老人世帯、認知症の方々がふえる傾向にあるという状況を考慮すれば、当然、必要な施設の一つであると、私は考えています。そのことを申し上げ、今後、町においても早急に介護計画等において、このような施設を設置する方向、それが今求められていると考えますが、この点についても今後の対応についてお伺いいたします。次に、上富良野高校の存続についてお伺いいたします。上富良野高校の存続を求めた署名を、この間、地域ぐるみで上富良野町においては展開してきました。そのかいもあって、当面、上富良野高校を維持・存続するという方向性が決まっておりますが、しかし、道教育局においては、将来、上富良野高校においては相変わらず統廃合の対象校になっているということ、これが現実ではないでしょうか。私たちは、この間、道教育局やあるいは上川支庁の教育局においても、上富良野高校の存続要望に取り組んできました。その中でも明確に上富良野高校を存続するということは、明言していないという課題があります。そういう意味では、仮に今後、上富良野高校を町ぐるみで存続しようとしたとしても、将来はどうなるのかという不安があります。そのことを考えれば、上富良野高校普通科存続一辺倒ではなく、養護高等学校などの特別支援校や介護、あるいは看護などの技術習得などができる高校としての存続を訴えることも必要と考えますが、この点についての教育長の見解を求めます。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

5番米沢議員の5項目の御質問のうち、4項目についてお答えさせていただきたいと存じます。まず1項目めのラベンダーハイツの民間移譲計画に関する御質問にお答えさせていただきます。初めに、ラベンダーハイツの民間移譲計画が、推進されようとしているがとのことでございますが、現在、町におきましてはラベンダーハイツを民間に移譲する明確な計画を持ち合わせていないということをまず御理解願いたいと思っております。上富良野町行財政改革実施計画の平成21年度実践スケジュールの中の効率的な行政運営の確立、アウトソーシング基本方針の策定とその推進の取り組み事項として、ラベンダーハイツ民間移譲計画の推進の項目があることは事実でありますが、既に移譲または近年中に移譲予定の必要、調査、研究し、これらを踏まえ今後の運営形態をどのようにしていくことが最善なのか、さまざまな検討を進めようとするものであります。ラベンダーハイツは、高齢者が安心して生活できる老人福祉施設、在宅福祉施設の町の拠点であり、その果たすべき役割はますます大きくなるものと受けとめており、そのためには今後も安定した運営を続けていくことが必要であり、その前提として民間― 48 ―移譲をも含めた運営形態を調査してまいりたいと考えております。したがいまして、1番目の民間移譲にする理由、2番目の何年度までに実施されるのか、また、職員との協議の経過につきましては、研究・検討の過程でございまして、今お答えする状況にないことを御理解賜りたいと存じます。3番目の民間移譲は、行政としての福祉の心を放棄することになるのではないかというお尋ねでございますが、民間に移譲することで多様化する利用者のニーズに的確に対応し、サービスの向上が図られると確信できるに至ったときに推進するものでありますから、福祉の心を放棄することになるとは思っていないということで、御理解いただきたいと存じます。次に、2項目めの医療費無料化に関する御質問にお答えいたします。乳幼児等の医療費助成につきましては、北海道医療給付事業と連携いたしまして、その給付対象者を拡大しながら、助成措置を講じているところであります。また、昨年の第2回定例町議会におきまして、条例改正の議決をいただき、平成20年10月から町単独事業として、特に医療受診機会の多い3歳未満児の初診時一部負担金を助成して、3歳未満児の医療費を完全無料化するとともに、3歳以上就学前児童の住民税非課税世帯の初診時一部負担についても無料化するなど、町といたしましても独自の助成制度を実施しながら、子育て世帯の医療費の負担軽減による子育て支援対策を進めているところであります。さて、議員御質問の中学校卒業までの医療費の無料化を拡大できないかとの御質問でございますが、中学校までの児童・生徒の医療費を完全無料化した場合には、相当程度の新たな財源が必要と試算しておりますが、厳しい財政状況の中で、現在のところこれらの制度を恒常的に維持することは困難と考えております。しかし、少子高齢化の進展の問題は、今後のまちづくりにとって非常に重要な課題であることと私も認識しており、我が町の少子化の状況が今後どのように推移していくか見定めながら、町が実施している子育て支援事業等の検証をするなど、今後も必要な子育て支援対策を充実してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと思います。次に、3項目めの定住促進対策に関する御質問にお答えさせていただきます。豊かな自然、広大な大地、安心・安全な農畜産物など、北海道ひいては今後、富良野地方への移住ニーズが高い状況と認識しております。本町においてもここ数年、多くの移住相談を受け、移住を果たされる方も少なからずおられることから、大変うれしく思っているところでございます。町では、総合計画において目標人口を定め、その達成を目指して毎年、新たな移住者・定住者の確保に努めているところで、頑張る地方応援プログラムの一つとして、定住・移住プロジェクトに沿って旧教職員住宅を移住準備住宅や地域コミュニティ住宅として活用するなどの事業に取り組んでいるところであります。基本的には、自治基本条例に示されております「住んでいて良かった」、「これからも住み続けたい」と思えるまちづくりのため、さまざまな公共サービスの充実を図り、さらに町の魅力を積極的に町内外へPRすることなどにより、移住・定住を促進してまいりたいと考えております。このようなことから、子育て支援や就業支援など既存事業の充実を初め、先進的に取り組まれている他の自治体の事例を研究し、具体の取り組みとして反映できるよう検討してまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと存じます。次に、4項目めの小規模多機能型居宅介護施設についての御質問にお答えさせていただきます。平成18年4月から、地域密着型サービスが創設され、そのサービスの一つとして、小規模多機能型居宅介護が展開されております。このサービスは、介護を必要とする高齢者が身近なサービス拠点事業所において、食事や入浴などの日常生活のお世話をする通いのサービスのほか、状態や希望に応じ随時訪問や泊まりのサービスを組み合わせ、利用者の有する能力に応じて、その居宅において自立した日常生活を送ることができるよう提供するものであります。近隣市町では、民間法人の手により、これらのサービスを提供する事業所運営が進められていると聞いております。本町においては、第4期介護保険事業計画の策定の段階で、このサービス提供を見込むに至らなかったことから、この計画には盛り込まれておりませんが、今後、高齢化が進展し、ひとり暮らし高齢者等の増加が想定される中において、高齢者がいつまでも住みなれた地域で安心して暮らしていただくためにも、小規模多機能型居宅介護を含め、住民のニーズに適応した介護サービスの提供が図られるよう、介護保険事業の状況を十分見きわめながら、努力してまいる所存であります。

答弁 教育長 北川雅一(教育長は2012年9月まで)

5番米沢議員、5項目めの上富良野高校の存続についての御質問にお答えいたします。― 49 ―本年、上富良野高校への入学者は23名で、全校生徒は69名となり、全学年が1間口になっております。上富良野高校は、普通科高校として現在に至っておりますが、近年の少子化等の影響により、入学希望者が減少しており、存続の危機にあることは議員各位初め、町民の皆様に御心配をしていただいているところであります。本年6月2日に公表されました道教委による平成22年度から平成24年度までの公立高校配置計画においては、統廃合の計画には入っておりませんが、油断できない状況であることには、変わりないと認識しているところでございます。今後におきましては、議員の御指摘のとおり、特別支援学校や技術専攻科等への変更も道立学校への存続を図るための一方策として考慮させていただき、道教委等への働きかけを行うことも検討する課題として認識しておりますので、御理解を賜りたいと思います。以上でございます。

質問 5番 米沢義英

ラベンダーハイツの民間移譲計画についてお伺いいたします。町長は、一調査のための手段として民間移譲が、本当に入所者等、あるいは住民サービスに寄与できるのかという、その段階の調査だということのお話であります。しかし、そういうことであったにしてもやはり人というのは、民間いわゆる移譲、あるいはするという思いがあることから、そういった実態調査をされるわけであって、なければそういう調査などをしなくてもいいはずだというふうに、私は考えるわけであります。この点について、将来的には多様な両者のニーズが的確に対応できるとすれば、サービスの向上が図られるということであれば、そういう方向もやぶさかではないというような文書上の表現もされているわけです。そのことを考えたときに、民間の移譲というのは既にテーマとしてあるのだと、私は、こういうふうに受けとめているわけでありますが、この点、どのようにお考えなのかお伺いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

5番米沢議員のラベンダーハイツに関します御質問にお答えさせていただきます。民間移譲の計画につきましては、まず基本的に民間イコール、サービス低下という概念は私にはございません。さまざまな経営という側面も、施設とはいえ、経営を参酌しないで運営するということは、当然考えられないことであります。他方、サービスの低下をさせることも、これももちろんあってはいけないことでございます。そういう両方、相にらみながら、今後のラベンダーハイツをどのように運営していくかという、一つの選択肢には民間移譲ということも、これからは念頭に置いていかなければならない。私が、今さら申し上げるまでもございませんが、特別養護老人施設のような運営の形態につきましては、比率で申し上げますと、大半が民間で運営をされているというのが、全国的な実態であることは御案内のとおりでございます。むしろ官で運営しているというのが、ごくむしろ少数派でございますが、しかし、これは地域の事情、あるいはさまざまな事情があって今日に至っている時代背景もございますので、これから町の財政も含めまして、あるいは当然基本にありますサービスを低下させないということがクリアできるかとか、さまざま検討を要することがございますが、いずれにいたしましても利用されている方にとって何がいいのかと、さらにプラス、経営としての側面も考慮しながら、将来の方向性を探ってまいりたいということで、その一つとして、民間移譲ということも選択肢の一つとしてあるということで、御理解賜りたいと思います。

質問 5番 米沢義英

町長の答弁をかりれば、当然、民間移譲の対象だと、民間委託だと、早く言えばですね。ですから、調査・検討という段階で、その段階で民間移譲はしないという問題の話では、もう既にないということなのですよ。これをやるということは、民間に移譲するということの段階に入っているということなのです。もう一つお伺いしたいのは、なぜ民間でできて官でできないのかと、ここがよく理解できない点なのです。私は、民間のやっている方たちの交流もありますし、十分やっている役割については、高く評価しています。また同時に、そうであるならば、行政が行わなければならない役割もあるのではないかと。先ほども質問の中でお伺いいたしましたが、やはりこれだけ多様な介護者や施設介護で入所している方たちのいろいろな声を、ラベンダーハイツの方、職員については聞いているわけです。聞いている問題や課題、家族が抱えている課題を上富良野町でどうするのかと、地域の介護力を上げるために、どういう立場を行政がとらなければならないのかという、やはり実践的な立場からのそういう課題・問題意識をそれぞれの職員がもう既に抱えて、それをどう打開したらいいのかというそういう方向に、今、上富良野町・行政が進む段階に入ってきているのだと。そういう意味では、行政がしっかりとそのことを― 50 ―踏まえた中での介護の現場における悩みや課題、介護者の悩みや課題について、こういう現場を通して投げかけていく、問いかけていく、そういうことが今求められているわけで、そういうことを考えたときに、民間に移譲しなくても行政が立派にやっていける素材があるのだと思うのですが、なぜこういうことを考えられないのか、町長に見解を求めます。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

5番米沢議員の御質問に、再度お答えさせていただきます。まず、先ほど冒頭でもお答えさせていただきましたが、介護施設の運営に対しまして、民と官との違いは際だってその差があるということは、サービス上は特に際だってはないかと思いますが、しかし、民間の持っておられるノウハウ、これは物によっては官をはるかに超えるネットワークもございますでしょうし、あるいは広い人材も持っておられる。そういったことを総合的に判断いたしましても、必ずしも官のほうが勝っているというような発想は、私は持ち合わせていないものでございまして、民間移譲、町を預かる者といたしましては、町全体の財政も考慮しながら、施設の運営も行っていかなければならないという側面もございます。しかし、先ほども申し上げましたように、それが利用されている方々のサービスの低下につながるということは、これはいかなることがあってもあってはならないということが大前提でございますので、それを十分にクリアした上で、そして次に経営的にどういう選択肢があるのかという中で、民間移譲というものを一つの方法として押さえているということでございまして、これには上富良野のラベンダーハイツを例にとりますと、さまざま、まだまだクリアしなければならない課題はいっぱいございます。しかし、それらを一つ一つ検証しながら、行き着くところがどういう民間移譲なのか、あるいは従来の形のままでいくのか、あるいは指定管理者という制度を利用するのかと、そこまで行き着くためには十分な時間と十分な研究をして、その後、結論を導いていきたいなというふうに考えているところでございます。さらに、介護も含めましたそういうサービスを求めておられる方々の実態について、ラベンダーハイツの状況を把握することだけではなくて、あらゆる福祉の分野でそういうネットワークはつくってありますので、町の住民、住んでおられる方々のニーズについての意向は、さまざまな形で集約できると、そういう体制は整っているというふうに理解しておりますので、御理解賜りたいと思います。

質問 5番 米沢義英

私は、いつも歴代の町長さんすべてそうなのですが、私とかかわった、やはり理念なき民間移譲であったり、指定管理者なのですよ。民であっても官であってもそれぞれが競い合って、それぞれの立場から介護であったり、保育であったり、質の向上をさせていけばいい話であって、行政がこの努力をしないで放棄していると、こうしか私は受けとめられないのです。だから、理念なき福祉の地方自治法の定めた地域の福祉の向上に努めるという、この精神を放棄しているのではないかと。努力すれば、新しい方向性や課題についても打開策が見えてくるわけですから、そういう行政の役割を地域の民間の福祉施設とも交流しながら、私は高めるというこの立場こそ、今の行政が取るべき立場だと思うのです。そのことが、町長の答弁の中にはなかなか見えてこないと、こう思うわけです。だから、いとも簡単に民間移譲かアウトソーシングかという判断になっていくのだと思うのですが、私は、これをきっちり押さえた中での介護福祉計画、地域の立派なビジョン、福祉計画もつくったわけですから、そこに町の精神を生かすべきだというふうに思いますが、この点、町長どのようにお考えなのですか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

5番米沢議員の御質問にお答えさせていただきます。私は、少し自信過剰かもしれませんけれども、ラベンダーハイツの現在の入所者数、あるいは御利用いただいております皆さん方からお聞きいたします限りにおいては、非常に現在のラベンダーハイツにおきましては、職員の方々がしっかりとサービス向上に工夫をしたり、本当に心を込めて介護に当たっておられまして、入所待ちの方が非常におられるということがすべてを物語っているということで、町においても現在の与えられた状況の中で、現場は最大限の努力をしておりますし、サービスにおいては何ら見劣りすることはないということで認識しているところでございますので、御理解賜りたいと思います。

質問 5番 米沢義英

それぐらいわかっているのでしたら、きっちりと行政の役割とは何かということを理解した上で、今後とも行政、公の施設として存続するべきではないですか、この点どうなのでしょうか。さらにお伺いしたいのは、もしも財政的な問題であるとするならば、確かに介護報酬等が下がって、交付税等の削減もありました。ここは国との関係ですから、最大の問題点であります。もしも財政が問― 51 ―題であるとするならば、行財政改革でまだまだ見直すべく施設の民間委託、あるいは譲渡があるのではないでしょうか。何回も言いますが、例えばオートキャンプ場、あるいはパークゴルフ場、こういったものを優先的に民間に移譲する、あるいは譲渡するという形は、課題もいろいろありますが、あなた方の100%そこに私の気持ちを譲ったとした場合、こういった部分は地域の福祉や行政、教育とのかかわりで言えば、直接何ら影響が出る部分ではないわけですよ。そういうことを考えたら、こういった部分の行財政改革を行って、その財源を少しでもラベンダーハイツの運営のほうに生かすという財政改革こそ、本来とるべき町の対策ではないですか。ですから、こういうこともしないで、ただアウトソーシングがいい、国の指導だからこれをやらなければならないという報告にこそ、理念なき福祉の社会保障という充実しなければ、行政の役割のその精神を放棄しているのだというここの立場に立っていますが、この点どのようにお考えでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

5番米沢議員の御質問にお答えさせていただきます。福祉に対します理念ということで申し上げますと、これは全く米沢議員と考えを異にするものではございません。福祉、あるいはそういった行政万般にわたりますサービスに対しまして、しっかりと意を用いていくという理念は、これは普遍のものでございますし、私も何ら異を唱えるものではございません。他方、経営という、また経営の理念という側面も自治体を預かるものとして、これは避けて通ることはできません。そして、また、これは聖域があっても困る、聖域があるものでもないというふうに考えております。あらゆる町といたしましては、行財政改革の中ですべての分野をタブー視することなく、行財政改革の本旨にのっとりまして、行財政運営に資するように、それはそれで理念を持ってそれぞれ研究・検討を進めているところでございまして、ラベンダーハイツも福祉の理念と経営の理念と、それがきちっと成り立つようなことを絶対崩さない形の中で、将来のあり方を考えているということで、御理解賜りたいと思います。

質問 5番 米沢義英

私は、まさにこの調査・委託・研究のためのそれだけの計画でラベンダーハイツの民間移譲計画というのは、まさに詭弁ではないかというふうに考えます。そういう意味では、今後、家族や職員との話し合い等も当然必要でありますし、この間、そういうことも含めて私は改めて、この点について、また、別な機会に町長との見解を伺いたいと思います。いずれにしても移譲、あるいはありきだということをここではっきりしましたので、私はこの点、今後とも住民との関係でも訴えていきたいというふうに考えています。次に、子供の医療費の無料化についてお伺いいたします。確かに、町においては3歳未満児、あるいは3歳以上の児童等についての住民税非課税世帯の負担金などの無料化というのはされております。私、そのことを考えたときに、やはり住民の方が言われていたように、本来、私たちはこの町に住んでいて、一方がこういった恩恵に享受されて、一方が恩恵に享受されないという制度自体が、やっぱり問題ではないかというのは、それは適切な住民の声だというふうに思います。そういうことを考えたときに、私、少なくともそういう所得制限を廃止し、この上富良野町に住んでいるすべての子供たちが、憲法の示すように安全で安心で暮らせるという、この立場からの医療費の無料化をきっちり行政が、指導的役割を持って行う段階に差しかかってきているのだと思います。他の町村の事例を言いましたら、比布町でも小学6年生を対象にした無料化も実施されています。他の町村においては、負担金の2分の1を補助するなど、半分を持つなど、創意工夫の中で子育て支援と合わせて子供の健康を守る立場からも、早期に病気にかかったときに診療してもらおうという、こういう立場からの医療費の無料化制度を実施しております。そういう意味では、町においては今後検証するというものの、検証の中身がどうなのかということを聞いた場合に、問われた時に、町長、これは今後、前向きに検討するということの答弁でよろしいのですか。それとも、検証はするけれども、そこまではならないと、質問が出たから、検証してみるという答弁だけなのか、この点お伺いしたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

5番米沢議員の医療費の無料化についての御質問についてお答えさせていただきます。議員もお説のとおり、町といたしまして現在まで過去それぞれ歩みの中から、町独自の子供の医療費のサービス体制を整えてきているところでございまして、ただ、議員お話の中学生までの完全無料化というような町独自のサービスは、町として取り組んでいる状況にはない状況でございます。町といたしまして、医療費の無料化、あるいは補― 52 ―助も当然、私は子育て対策の一環だということで位置づけでおりますが、それのみならず、町としてはさまざまな子育てのための支援策を講じてきております。母子の保健対策、さらには保育サービス、さらには子育て支援関係に、さまざまな支援センターの開設だとか、発達支援センターの開設だとかということで、トータルで子育て支援対策をとらせていただいている状況にございます。そういう中で、現在まで3歳児未満の初診時の一部負担、あるいは3歳児以上の就学前の子供に対します住民税非課税世帯に対します初診時の負担金の負担だとかということは対応させていただいておりますが、中学生までの完全無料化というようなことにまで至るかどうかということに対しましては、非常にまだまだ課題もありますし、あるいはすべてのほかのサービスとの整合性もあります。あるいは一番大きなことになりますと、また、大きな財政負担も考えられることから、現在、担当のほうで試算いたしますと、その部分だけで3,000万円を超える負担がふえるというような試算も持っておりますが、そういうようなまだまだ町といたしましては、全ての町民の皆さん方に均等にサービスが行き渡るようにということが大前提でございますので、そういうトータルで考える側面もございますので、現在、中学生までの完全無料化ということにまで思いが至っていないということで、御理解賜りたいと思います。

質問 5番 米沢義英

いずれにいたしましても、中学校卒業まででないにしても、やっぱり小学校低学年については、特にまだまだ体力的にも弱いです、体が。そういうことも踏まえた場合に、いろいろな選択肢もありますので、ぜひこの点、どのようにお考えなのか。また、所得制限を設けるということについては、住民の方も不公平ではないかと言っているのですが、この点は町長、どのようにお考えでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

所得によって区分をさせていただいておりますが、これはむしろ私にとっては、公平感を保つための手法だというふうに理解しておりますので、私といたしましては、違和感は持っておりません。

質問 5番 米沢義英

町長がどんなことを言おうとも、これは明らかに不公平なわけで、この点ぜひまた内部で検討していただければというふうに思います。次に、定住化促進についてお伺いいたします。町の第5次総合計画については、定住化促進という形の中で、数値もはっきりされております。確かに、相談窓口も置いて、それぞれ一生懸命頑張ってやっておられるということは、評価します。しかし、この間の私たちの委員会の先進事例の調査でも具体的な目標を持って、やっぱり財政的な裏づけもしながら、住宅支援や子育て支援やあるいは住宅補助や就労の機会を確保するなど、具体的な対策をとりながら、その制度を高めていっているというのが実態なんです。上富良野町においては、そういった面での見劣りが見受けられると思いますが、この点について十分今後検討して、具体的な取り組みを進めたいという表現されておりますが、この表現をかりるならば、そういった財政的な裏づけも含めて、より具体的に踏み込んだ検討と実践的な取り組みをしたいということで受けとめていいのか、お伺いいたしたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

定住対策につきまして、5番米沢議員の御質問にお答えさせていただきますが、まさしく定住対策というのは、これからの上富良野のまちづくりの中においては、非常に大きなファクターを占めていくという理解をしております。何しろ、ここに住んでいただく、あるいは移住も含めまして、上富良野の活力の源が人でございます。そういう意味におきまして、定住対策をどのように進めるかということは、これからずっと追い求めていかなければならない重要な課題だというふうに考えております。むしろ定住対策の基本は、私は、住民の流出防止対策にイコールだというふうに理解をしておりまして、何としても上富良野に住んで定着していただけるようなそういう子育て支援、福祉万般にわたります対策も必要でしょうし、また、就労機会を多くつくるというようなそういうことも定住対策に大きく寄与する分野だと考えておりまして、非常に定住対策というのは守備範囲が広いと。町の力をすべて出して、そして上富良野に多く住んでいただく、住み続けていただけるような環境をつくることが大前提で、むしろ町内から出て行かれる方をなくすということに、意を傾けてまいりたいなというふうに考えております。そういう意味におきまして、あらゆる農業振興・商工業振興・子育て・福祉、すべてに私は最大の意を用いて、定住対策を具体的にというお話もございましたが、例えば住宅に対する援助だとか、あるいは仮の定住の住まいを提供するだとかということは既に取り組まさせていただいておりますが、そう― 53 ―いったものをさらに超えた対策というもののほうが、むしろ重要になっていくというふうに認識しておりますので、御理解賜りたいと思います。

質問 5番 米沢義英

ぜひ、その点、実践的な立場から押し進めていっていただきたいというふうに思います。次に、小規模多機能型居宅介護施設についてお伺いいたします。ここに通っておられる方たちの現状というのは、いろいろ課題もありますが、日常的な生活により近い、そういう場所だということであります。今後、上富良野町においても認知症の方や、あるいはひとり暮らし高齢者世帯がふえるという状況にあります。そういう意味では、国においてもこういうような施設については、積極的に地方自治体においても活用を図りなさいと、指導がされているかというふうに思います。そういう意味では、上富良野町の将来の重要な介護施設の拠点としてなり得るべき施設だというふうに考えております。そういう意味で、もう一度確認したいと思いますが、町としてもこの評価については、きちっとどのような評価されているのかということと、今後、介護計画の中に位置づけする必要があると思いますが、この点、明確な答弁お願いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

5番米沢議員の小規模多機能型居宅介護施設の御質問に対してお答えさせていただきますが、この点につきましては、私といたしまして、さきの議会でもお答えしておりますが、多くの介護の手法がある中で、こういう制度があることも承知しておりますが、町の介護を必要とする居宅・在宅施設にかかわらず、そういう求めておられる潜在的なニーズがどの程度があるかということを常に把握させていただいております。そういう中で、現在、町が有する施設、あるいは在宅サービス等において対応しきれない、以前の議会でもショートステイの問題が提起されておりました。非常にこれは大きな課題だということで、解消に向けて取り組みたいということでお答えさせていただいておりますが、そういった課題解決のための方法として、こういった多機能型の居宅介護施設が町として、町が直接運営するかどうかということは別にいたしまして、こういったことも今後、町の課題として認識していかなければならないということは、議員と全く考えを同じにするものでございまして、具体的に取り組むに当たりましてどうかということは、これから十分研究させていただきたいということで、お答えとさせていただきます。

質問 5番 米沢義英

ぜひ前へ進めていただきたいと思います。最後になりますが、上富良野高校の存続という形で、この間、私たちの党の議員団と上川教育局やあるいは道の教育局なんかとも、いろいろな要望で取り組みを進めてきました。ここでは、やはり将来的に上富良野高校を存続するということは、明確にしていないというやはり課題が浮かび上がってきました。上富良野町の上富良野高校というのは、少なくともシンボル的な存在になってきておりますので、そういうことを考えたときに、特別支援や介護、あるいは看護などのそういった方向転換、これはなかなか今まで普通科存続という形の中で進めてきた経過もあって難しいのかもしれませんが、少なくとも抜本的に見直しするということも当然必要な時期にさしかかっているのだろうというふうに思いますので、この点、教育長の答弁の中には、今後、十分検討もする課題、これは相手があることですから、なかなかそう進まない場合もあるかというふうに思いますが、改めてこの点、確認しておきたいというふうに思います。

答弁 教育長 北川雅一(教育長は2012年9月まで)

5番米沢議員の御質問でございます。私も同じでございます。とりあえず子供が上富良野高校、今、40人枠1間口でございますので、その人数が確保できれば、こういう心配もしないところなんでしょうけれども、基本的に昔から、普通科に変わったというそういう背景もございます。そういう状況の中で、今、議員言われたとおり、なかなか難しい部分もあるのかなと。本当に相手があることでありますので、今後、いろいろな部分でそういう方向性も探りながら、実際、対応していきたいというふうに考えております。なお、それが即、決め手となるという状況ではないということも、議員御承知だと思いますので、そういう形の中で何が今の上富良野高校の方向性としていいのかというところも、十分に確認しながら進めたいというふうに思うところでございます。以上でございます。

出典:上富良野町議会 平成21年第2回定例会 2009年6月16日 議事録 PDF(52ページ) 間違いを知らせる