みんなの議会

本別町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月15日

介護職員の確保対策

2015年12月15日、本別町議会の一般質問で、阿保静夫議員が「介護職員の確保対策」について質問し、町長 髙橋正夫、地域包括支援センター所長 飯山明美が答弁しました。

質問者
阿保静夫 議員
答弁者
町長 髙橋正夫、地域包括支援センター所長 飯山明美

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 阿保静夫

それでは、2問目の質問を行います。2問目は、介護職員の確保対策はということで伺ってまいります。介護に携わる労働者が全国的に不足しています。本町でも町施設、あるいは民間施設においても介護職員の補充が次第に困難になっていると聞きます。今後の対策等について見解を伺います。全国的に介護福祉士等を目指し、養成校に入学する方は2006年の1万9,289人をピークに2015年、本年は8,884人、日本介護福祉士養成施設協会というのがあるそうですが、そこの調査の資料だそうです。半数以下に落ち込んでいると、それから学校も養成校も2008年の438校から、今年度、2015年度は379校と激減しているという状況だそうです。たまたま二、三日前のNHKの介護難民が出るというような趣旨のテレビ番組だったのですが、介護の関係の有資格者は現時点で日本全体で830万人いるというグラフだったのです。ところが現場で働く労働者は30万人だそうです。これは中身の理由は、その出演者がいろいろなことを言っていましたけれども、いずれにしてもすごいギャップがあるというような状況は、数字がそうだとすれば大変な状況だということがその場で見ていてもわかりました。もちろん一番の問題は、国による介護報酬の引き下げが行われた、そのことがやはり大きな原因だというふうに思いますけれども、道内でも介護現場を抱えている町村、民間事業者は独自の努力をして、介護職員の確保に取り組んでおります。これは全国紙に載ったので名前言ってもいいと思っていますけれども、栗山町が町として介護福祉士を養成する学校を持っているそうで、その状況が今、申し上げた全国の流れと全く同じで、なかなか大変な状況だという記事が全国紙に載っていました。そういう意味で独自な努力をされているということが今回の質問の私のヒントになっています。そこで①番目ですが、本町の介護職員募集の実情はどうなっているか、また町内の各事業所の状況、民間ですから町としてどこまで知り得ているのかわかりませんけれども、情報をいろいろ交換していると思いますので、その辺の話が許せる範囲でわかれば伺いたいなというふうに思っております。②ですが、介護職員を確保する独自の対策としての事例では、先ほど申し上げました養成校の新卒者への、その町内で住む場合に家賃を補充している自治体があります。それから、かつて本別もお医者さんを確保することでやっていたと思うのですが、就学資金、奨学金ですか、町の奨学金、そういうのを貸し付けている町、多くは3年から5年間、その町内で勤務した場合は返済が免除という例が多いそうですし、ここには書いておりませんが、民間の事業所もこの奨学制度というか、就学資金の貸付に乗っていると、報道では栗山町も何かそういうようなことをやっているというような報道になっておりました。また、本町では数年前ですが、私の息子が高校3年生のときだったと思いますけれども、夏休みに2級ヘルパー講座と当時言っていたのですが、それに夏休みの間で2級ヘルパーの資格というのですか、いただくことができて、実は今、介護福祉関係の仕事に就いているのですけれども、多分これがきっかけだったなというふうに思っています。そういうようなことも開催した経過が本町で持っているので、独自の対策というのはいろいろな今、申し上げた例以外にもあると思うのですけれども、確保が困難だとすればそれの対策の一つとして考えていく必要があるのではないかというふうに思いますので、現時点での考え方を伺いたいと思います。

答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)

〔登壇〕阿保議員の2問目の介護職員の確保対策についての質問の答弁をさせていただきます。まず、質問の1点目ですが本町の介護サービス事業所における介護職員の募集につきましては、大変、やはり苦慮しながら募集しているというのが実態でありまして、介護福祉士、介護職員の初任者研修の受講者といった有資格者の募集を常時行っていますが、なかなか応募がないと、こういうのが現状でありまして、介護職員の確保にも苦慮している事業者が多いということであります。加えて、けさもテレビでもやっていましたけれども、今、御質問にありましたように介護報酬の引き下げで、介護保険事業所が廃業を余儀なくされたとか、またそこに職員のもちろん処遇、待遇が十分に行き届かないとなると人が集まらない、それが原因で事業所がやっていけないと、こういうようなことが報道されていましたけれども、まさに身近でもそういうような状況が起きていますし、前に御質問いただいたとき、議会でもこの介護報酬の関係でどうなるかというお話をいただいたときに、本当に民間で頑張っている人たちがこのままでは事業が継続できないと、何ともならないというような、本当に切実な思いも聞かされたところでありますが、何とかいろいろな多少の応援しかできませんが、それでも何とか頑張っていただきたいというようなことで、本町にはなくてはならない、そういう施設も大変な苦慮しているという実態であります。各種事業所は、事業所の運営の基準を満たすためにもやはり無資格者も含めたパートやアルバイトを雇用して、補助的な業務を行うことでありまして、有資格者は身体介護に専念して、資格のまだ持っていない人はそのほかの業務に従事するということで、対応に苦慮しながら運営していただいているのが実態でもあります。十勝管内の市町村においても、同様に介護士の不足の問題を抱えておりまして、現在、十勝定住自立圏として策定を進めております第2期の十勝定住自立圏、共生ビジョンの議論の中では、協定に基づきまして推進する具体的な取り組みの新規項目として介護士不足などの課題に向けた検討が挙げられておりまして、圏域が抱える介護士不足の課題解決に向けて、関係町村と協議して、連携して取り進めるとして確認しているところでもあります。本町といたしましても、引き続き、関係の市町村と連携して協議を進めてまいりたいと考えております。御質問の2点目ですが、高齢者人口の増加と少子化の進行、人口減少に伴います介護職員の確保は今後、ますまず厳しい状況になってくるというふうに思っておりますので、本町におきましても小中学校の福祉学習による福祉介護のイメージづくりや職場体験学習の受け入れ、また介護福祉士や社会福祉士養成校の資格取得のための実習の受け入れを積極的に今まで行ってきたところでもあります。また、今年度から町内の民間事業所に勤務をする職員を対象に資格取得にかかる経費の2分の1を補助する介護職員等の研修支援事業を創設したところでもありますが、国の社会保障審議会における議論は2025年に向けた介護人材の確保、量と質の好循環の確立に向けてによりますと、一つに子育て中、後の女性、他業種、中高年者などの多様な人材の参入を図り、人材のすそ野を広げること、二つ目には労働環境の処遇の改善により能力に応じたキャリアパス、経験年数に応じた資格の道筋でございますが、このキャリアパスの構築や定着、促進、三つ目には専門性を明確にすることでの資格の向上や限られた人材を有効活用するための機能分化の必要性が示されたところであります。介護職員の確保につきましては、多様な人材の確保の手段を検討しますとともに、学童期から福祉の心を育てるという介護現場を知るという人づくりの取り組みからスタートして、学生が職業として選択し、定着するために、多方面からの取り組みが必要であるというふうに考えております。本町といたしましても、これまで取り組んできました児童生徒を対象にした福祉教育のより一層の充実を図りながら、将来に向けた土壌づくりとなる人材育成に努めますとともに、10月に策定しましたまち・ひと・しごと創生人口ビジョン総合戦略、これに位置づけておりまして、介護職員の確保支援事業の具体化に向けて、関係機関と協議を初め、早急に検討を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。以上を申し上げて答弁とさせていただきます。

質問 10番 阿保静夫

本町においても、実習の受け入れ、あるいは資格取得のための支援ということで具体的に2点か何点か取り組んでいるということで理解はしたところですが、いろいろありますけれどもやはり自分の子供の例で言えばそれなりの学校に行けば年間100万を超える授業料が実際にかかっているし、3年、4年という期間、やはり勉強しなければならないということで、非常に経済的なものはやはり当然、かかっているという中で、先ほど挙げた例題の中では貸し付けですから、就学資金のそういう援助というのは医者の確保のときに途中でやめたというのは理由はいろいろあるのでしょうけれども、実際に子供たちをそういうところに行かせている家庭にすればありがたい話だなというふうには思っているのです。基本的には貸し付けだから、本人が返してくれればいいのですけれども、それは親が返す場合もあるかもしれませんけれども、いずれにしても貸し付けですから、長い目で見れば町村の予算に大きな影響があるという筋合いのものではないというふうに一応思います。もちろん、それなりのお金を用意しなければならないという、単年度でいうと大変なことは十分わかっているつもりですけれども、考え方としてはそういうことであると。それで、多くは3年間から5年間、その町で勤務していただければ免除だよと、これは実際にお金が返ってこないけれども、勤務していただくということのメリットというか、効果があるということで、それでお金は要らないよという考え方がいいのかどうなのか僕はわかりませんけれども、それなりにそのものが返ってきていると、形を変えて返ってきているというふうに思うのです。そういう意味では、いろいろなまち・ひと・しごとプランや、それから三町、あるいは十勝の中で今後、検討していかなければならないということをしているということなのですけれども、具体化としてはやはり一番、私はこれは学校に子供たちを送っている家庭からすれば、一番効果があるように私は思うのです。ですから、財政出動にはなりますけれども、長い目で見たら戻ってくるものだというふうに私は思うのですけれども、その辺の考え方はどうなのかなというのが一つあります。それから、先ほどもおっしゃいましたNHKの例の話ですが、本別もそういえば当時、2級ヘルパーと言っていたと思うのですけれども、その資格を持っている方は子供たちのときにはそういうことで同級生同士で三、四人が受けておりました。それから、その前に一般の方を対象にやっていて、先ほど町長がおっしゃったように家庭の主婦とか、そういう方々が何人か受けられているというように思っております。だから、先ほどの830万人の有資格者がいるけれども、実際には30万人しか働いていないという、数字の真意は別としても、潜在しているそういう方は本町にも結構いるのかなというふうに思っているのです。その辺の情報というか、データというのがあれば伺いたいということと、もしそうだとすれば、そこを先ほど町長もおっしゃっていましたけれども、具体的に参加していただくような方法というのは方法論として必要になってくるのではないかなというふうに思うのです。ちょっと古い話ですけれども、本州の例ですが、下駄履きヘルパーという言葉を使っている町があります。要は、ヘルパーのちょっと勉強をしてもらって、アルバイトかボランティアで職員の手伝いをするという中身だったと思うのですが、長野県の栄村がそういう例で、そういう取り組みをやっているので、特別なことはなかなかできないにしても、今あるそういう人材とか、眠っている宝というか、そういうものを何か活用していくような、そういう身の丈に合ったような取り組みもあわせて考えていくべきではないかなと、それはやはり人口動向も午前中の議論あったとおりで、これからどんどん高齢者がふえていく中で、ちょっとした手助けができるような体制をとっていくということは多分、必要になってくると、今後の将来に向けて必要になってくるというふうに思うものですから、その辺の特に奨学資金の貸付金というのは、町側が考えている以上に当事者はかなり有効な手段ではないかなというふうに思うのですけれども、再度伺いたいと思います。

答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)

下駄履きヘルパーの話もありました、私どもも全国で栄村と交流もありますが、地域包括だとか、それこそ先ほどの質問に関連しますけれども、それぞれ地域の中でその福祉サービス含めて、高齢者などもそうですけれども、トータルして、そのエリアでどう人材に協力してもらってやるかとなると、それは本当に無資格、有資格いろいろ含めてですが、そこでやはり今、言われたような本当に気楽に無資格の人たちが、下駄履きヘルパーではないけれども、必要がある、一定の知識を持って、そこでまたボランティア含めた支援体制というのは非常に有効になってくるということも含めてあるのですが、それら含めて我々も今、十分にそういう方式も含めていきたいなというふうに思っているのですが、奨学金制度などいろいろ議論しています。実は十勝の中で地方創生で、例えば十勝は学校専門的なことといったら帯広大谷学園とコア学園というのがあるのですが、そのほか高校、江陵高校だとかあるのですけれども、そこは大谷学園の例をとると、定員はもともと80人なのです、介護士の。ところが、それが40人しかいなくて、40人にしたのだけれども、実際に学んでいる生徒さんは約20人、半分なのです。これですから、ですからことしから音更町は1,000万円の寄附金条例含めて活用するということで、先行してやっていただきましたから、これをオール十勝で何とか応援させていただいて、そして人材を養成してもらう、このような方向をとれないかと。これをやったら、いろいろ議論していくと高等看護学園と同じになるのではないかなというお話も実はあるのですけれども、決してそういうこと、後ろ向きではなくて、前向きに、そういうやはり役割分担含めても協力していただいて、要請をしっかりいただかなければ将来的になり手がいないと、こういうことであります。それにつきましては、ぜひ本町もいろいろな取り組みを今、しています。今までもしています。そこで、奨学金の話も出ましたので、奨学金を実際にもらいながら学んできた代表選手、うちの包括センター所長おりますから、そっちのほうからしっかり取り組み含めて答弁させていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。

答弁 地域包括支援センター所長 飯山明美

質問にお答えします。介護職員初任者研修、旧2級ヘルパーの実施状況なのですけれども、実施主体が社会福祉協議会のほうでやってきた経過もありまして、正確な数字は押さえていないのですけれども、介護保険制度が施行されるころ、アメニティー本別が建つとか、介護職員が必要になってくるだろうということで、2000年のころを中心に盛んに社協のほうでは養成を進めてくれていました。そのころ、うろ覚えの数ですけれども、大体、1回やると20人とか30人とか、かなりの数が集まっていたと思うのですが、だんだん経過をしていくにしたがって、受講者が減るようになってしまって、今、社協のほうは養成を中止しているような状況です。また、ことしの春にアメニティー本別さんが法人として初任者研修の講座を開きました。本別町からは2名の方が受講したというふうに聞いておりますが、いずれも法人への就職には至っていないというような、そういう状況になっております。阿保議員の御指摘のありました潜在的な部分というところでは、実際、以前にヘルパー養成講座を受けた方々が、今、地域の生活支援という部分で御近所のお手伝いをしてくださったりですとか、そういう活動をされている方は何人かいらっしゃいます。これから、高齢者の方がふえていきますけれども、元気な高齢者もふえていくという実態もありますので、そういう元気な方が少しでもお手伝いできるような仕組みですとか、多様な観点から人材確保は考えていきたいなというふうに考えております。以上です。

質問 10番 阿保静夫

2級ヘルパー、今、初任者研修という名前に変わったということで、社協がやっていたと、社協がやっているということで、私もちょっと話を伺ったら、今おっしゃったように募集してもなかなか応募してこないということが1点だそうです。それから、金額は聞きませんでしたけれども、結構、経費持ち出しになっているということがあるのだそうです。ですから、今は本町としてやれることという意味でいえば、もし応募があればぜひやはり先ほど来、申し上げているように一つのきっかけになり得るというふうな点では重要な研修会、講習会だと思いますので、それはぜひ前向きに検討すべき点の一つではないかなと、多くの幾つかの支援策の中の一つに今後、上げていっても、どれぐらいの金額か私はわかりませんけれども、受ける人自身は教科書などはたしか自分で買うはずなのですが、どの程度の金額かわかりませんが、もし可能であればそういうことも一つの方策としてはあるのかなというふうに思っております。それで、やはり応募がもしないとすれば、先ほど答弁いただいたように小中高でのいろいろな福祉関連の授業をやっているということが、なかなか実を結ばないということにもつながるわけで、それは施策としてはやはりつなげていかなければならない、つなげていってほしいというふうにまず一つ思うので、その辺の今後の強化についての考え方というのをまず一つ伺いたいということです。それから、今言ったように、もし初任者研修がもし可能であれば支援も必要ではないかということについての考え方が一つ。それから、先ほど十勝全体で奨学資金等も含めて検討しているということなのですが、広いということが一つの力だと思います。広いということ。でも、例えば仮に本別、足寄、陸別、かつて合併議論した仲間という意味でいうと、そういう範囲もかなり見えるという部分では重要だと思いますので、三町で今後そういうことも議題の一つに上げていくべきではないかなと、そしてそういうことになると住む場所というのも、その三町の中のどこかになってくるという点では、人口増とは言いませんけれども、若干のプラス要因になってくるのかなという面もあります。そういう面では、ちょっと総合的に考えたときに幾つかの点で取り組むべき点があるのかなというふうに思いますので、その辺について再度、伺います。

答弁 地域包括支援センター所長 飯山明美

教育の部分との考え方ですけれども、この介護士の人材不足に関して、高校の先生等にもいろいろお話を伺った中では、やはり中学校ですね、高校になると自分の進路をある程度、決めてしまうというところがあって、それ以前の小学校、中学校の中でいかにその介護に触れるだとか、高齢者に触れるだとかというような体験ができるかというのが一つのポイントではないかというような御意見もいただきました。そういう御意見も参考にしながら、今、これまでも町として進めてきました小中学校での福祉教育は今、4校あるうちの2校で実施をさせていただいておりますが、その辺を拡大できるように教育委員会とも連携を図りながら進めていきたいというふうに考えております。また、介護者初任者研修なのですけれども、今、検討させていただいているのが本別高校の生徒さんに対して、夏休み、冬休みを利用して希望者の方に初任者の研修を受けていただいて、そしてその経費に関しては町のほうで負担をする方向はどうかというようなことも内部では検討させていただいております。以上です。

質問 10番 阿保静夫

終わります。─────────────────────────────────────◎散会宣告

出典:本別町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月15日 議事録 PDF(94ページ) 間違いを知らせる