みんなの議会

網走市議会 令和元年第2回定例会 2019年6月26日

喫緊のエゾシカ等鳥獣による被害状況について

2019年6月26日、網走市議会の一般質問で、立崎聡一議員が「喫緊のエゾシカ等鳥獣による被害状況について」質問し、農林水産部長 川合正人が答弁しました。

質問者
立崎聡一 議員
答弁者
農林水産部長 川合正人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 立崎聡一

-登壇- おはようございます。立崎でございます。通告に従いまして、2点お尋ねしたいと思います。まず、野生鳥獣の被害対策についてでございます。ことしは、この4月に統一地方選挙がありました。過去の歴史から網走市市議会議員選挙の年は、強風被害を記憶しているところであります。ことしも5月19日、強風により被害がありました。作物別に取りまとめた数字は、ビート直販・移植合わせて156.70アール、タマネギで599アール、ゴボウで470アール、行者菜で1アール、アスパラは変形等の被害を受け、掃除刈りという作業にて対応されております。ビートにつきましては、補植対応または廃耕、バレイショへの変更、タマネギにつきましては、廃耕後デントコーンへの変更、ゴボウについては、まき直し等の対応に追われました。施設被害も15件ありました。ビニールハウスの屋根ビニール全損、部分破損や倉庫、車庫の屋根の部分破損、哺育ハッチの全損等の被害がありました。被害を受けた農家の復旧作業の努力に敬服いたします。その作業努力とその後の降雨により、各作物は持ち直しつつあるものの、秋の減収は否めないのかなというふうに感じております。ことしは天候による自然災害が余りにも深刻で、他の被害、鳥獣被害状況の報告がかすんでしまったようにも思います。そこでお聞きしますが、喫緊のエゾシカ等鳥獣による被害状況についてお尋ねします。また、農業被害状況以外について報告されたものがあれば、同時にお聞きしたいと思います。

答弁 農林水産部長 川合正人(農林水産部長は2023年12月まで)

鳥獣による被害の状況についてでございますが、まず、農業被害の多くにつきましては、エゾシカによるものというふうになっておりまして、平成22年度では被害額が6,300万円以上あったものが、鳥獣被害防止緊急捕獲等対策事業や一斉捕獲実施等をしまして、捕獲圧を強めたということで、減少傾向になっておりまして、平成29年では約4,000万円、平成30年度では約3,800万円となってございます。被害額につきましては減少しておりますが、農作物の被害は依然として多いというふうに認識をしております。また、農業以外の被害につきましてですが、カラスやキツネのふん害やごみステーションを荒らす被害が報告されております。これらのことにつきましては、生活環境課におきまして、巣の撤去やごみ処分場での駆除を行っているというところでございます。また、北海道警察が公表しておりますエゾシカが関係する交通事故発生状況では、平成30年では、オホーツク総合振興局内で224件発生しておりまして、そのうち網走市での発生は21件の報告があるというところでございます。

質問 立崎聡一

やはり金額的には減ったものの被害はまだあるのかなというふうに思います。本当に喫緊の話で申しわけないのですけれども、けさも各農家何カ所か回らせていただきました。そうしたら、ことしは熊の被害がまだそんなに報告されていないのではないですかというお話をしたところ、やはり熊も出ているというお話でした。それから、エゾシカについても、もちろん被害があるというふうにいろいろお話をされました。実際、そちらの地区のてん菜、それから種芋農家のところにちょっと足を運んだのですけれども、種芋もいたずらをされていて、私たちのところのビートや芋は好まれるのだよね、鹿や熊にという冗談まじり言葉を言っていたのですけれども、油断はできないのだろうなというふうに思います。それでは、ヒグマの関係についてちょっとお話をしたいなというふうに思います。先日も道央自動車道のほうで交通事故がありました。それから、全道各地からメディアを通じていろいろな目撃情報が入っているのは皆さん御存じかと思います。網走でも目撃情報が報じられております。まだ目撃情報しかというか、目撃情報で済んでいるからいいとは思いますけれども、その目撃情報の地域的な偏りとかというのはあるのかどうか、お尋ねしたいと思います。

答弁 農林水産部長 川合正人(農林水産部長は2023年12月まで)

ヒグマの目撃情報の偏り等についてですが、ヒグマによる農業被害につきましてはエゾシカほど多くはないものの、ビートやデントコーンなどの食害が毎年発生しているという状況であります。また、人的被害につきましては、網走市におきましては報告をされておりませんが、これまで郊外の畑に出没するケースがほとんどでありましたが、近年では人里近く、市街地付近の森林地帯での目撃情報も見受けられてきているところであります。こうした市街地での目撃情報が増加しているということから、今年度からヒグマ生息実態調査事業を実施しておりまして、一つ目は、ヒグマの生息状況の調査、二つ目は、知識・技術向上を目的とした研修、三つ目は、市街地での目撃等問題解決に向けた専門的な立場からの提言を受けるというこの三つを柱としまして、喫緊の課題であるヒグマのリスクに対応していきたいというふうに考えております。

質問 立崎聡一

いろいろな対策をとられているということは理解はするのですけれども。それでは、今度はハンターとの関係についてお尋ねしたいなと思います。エゾシカについても熊についても、やはり狩猟者との関係性というのは重要なことなのだろうなというふうに思います。専門的な知識も持ち合わせていることでしょうし、我々素人でははかり知れないような行動を鹿にしても熊にしてもとるのかなというふうに思います。ハンターの確保と育成についてお尋ねしたいと思います。この被害、鳥獣の被害を最小限に食いとめるためにどのような対策をとっているのか、具体的に教えていただきたいと思います。

答弁 農林水産部長 川合正人(農林水産部長は2023年12月まで)

鳥獣被害の対策、それとハンターの確保等についてでございますが、エゾシカにつきましては、猟友会による有害鳥獣捕獲のほか、鹿の侵入防止柵やくくりわな、箱わな、一斉捕獲などにより対応しているところであります。また、熊につきましては、農作物の被害防止、出没による偶発的な人身事故を防ぐために、猟友会とも協議をしながら、市内に熊の箱わなを6カ所設置してございます。また、ハンターの確保ということで、こうした取り組みにおいて重要となってくるのが、それに携わる狩猟者の方だというふうに思っておりますが、全国的にもハンターの高齢化が進んでおりまして、狩猟者の育成、確保が必要であるというふうに考えております。このため、市としましても、狩猟免許の取得に対する助成をこれまでも行っておりまして、今後もこうした取り組みを進めて、狩猟者の確保を進めていきたいというふうに考えております。

質問 立崎聡一

少子高齢化に伴いまして、狩猟者のほうも高齢化になっているのだろうなというふうに思いますし、また、運転免許証と同じで返納される方もいらっしゃいます。そういうところを含めて、まだまだ足りないのだろうなというふうに思います。それから、侵入防止柵なのですけれども、被害という言い方が正しいかどうかちょっとわからないのですけれども、野ウサギですとかキツネなんかを防止するのに網を張っているという農家もいらっしゃいました。それもけさ聞いた話なのですけれども、そういうのもきちっと対応していってほしいなという声は上がっているのですけれども、まだまだそこまではというお話はしてきました。ただ、被害を受けている農家にとってみれば、やはりそこは精神的なショックが大きいのかなというふうに思います。それとあと、今いろいろな対策をとっているとは思いますが、生き物なので、網走市だけでとってもどうしようもないのだろうなというふうに思います。周辺町村との連携というのですか、その辺についてのことをお尋ねしたいと思います。それぞれ各いろいろな侵入防止柵、それから箱わな、それからハンターの確保ということに関しては、周辺の市町も取り組んでいることなのだろうなと思いますし、侵入防止柵なんかは単独でやっても、例えばここまでが網走市で、ここからは大空町ですよとか、そういった境界線というのですか、そういうのもあるので、やはり近隣の町村との連携というのは非常に必要なことなのだろうなというふうに考えます。その辺について、実際のところはどういうふうに取り組んでいるのか、連携がどのように進んでいるのかを具体的にお尋ねしたいと思います。

答弁 農林水産部長 川合正人(農林水産部長は2023年12月まで)

周辺市町との連携した対策というところでございますが、野生動物のテリトリーは、市町の境界に関係なく行動しまして、特にヒグマにつきましては、人的な被害も憂慮されるということから、議員のお話のあったとおり、周辺市町との連携は必要であるというふうに考えております。市、町境界付近での目撃情報があった場合は、相互に連絡をしまして、情報共有をすることとしており、今年度から実施しているヒグマ生息実態調査事業の一環として、近隣の市町に出没する熊の目撃情報や足跡、ふん、また、問題固体として駆除されたヒグマのDNA解析をするなど、データとして集積を図りまして、ヒグマの生息や行動パターンを分析し、その分析結果に基づく効果的な取り組みを検討していくこととしております。また、こうした調査とあわせまして、ヒグマの生態についての研修会を9月に一般市民を対象に開催することを予定しております。

質問 立崎聡一

いろいろな意味で共存共栄なのかなというふうに思います。私たちも鹿や熊のいるところまでどんどん広げていっているというのか、侵食していっているという言い方がいいのかちょっとわからないのですけれども、ただ、向こうもだんだん、例えば住むところがなくなってきて、追われてきているのかなという気もしないわけではありません。ただ、やっぱり何とかしなければならないことなのだろうなというふうに思います。次に、狩猟者との連携についてお尋ねしたいと思います。狩猟者の確保と育成については、先ほど説明があったとおり、周辺市町とともに頭を悩ませている状況にあるというふうに理解します。慢性期な狩猟者の不足、高齢化というのは本当に問題なのだろうなというふうに思います。あと、猟友会の中に組織強化など、多くの問題を抱えているというふうに思われます。昨年も猟友会の方にいろいろ御相談をいただきまして、いろいろお話し合いをさせてもらった経過もあります。それから、猟友会のほうでは、箱わなの設置等も立ち会い、その他目撃情報時のパトロール、追跡調査など、警察、それから当然原課のほうでも猟友会にはお世話になっているのだろうなというふうに思います。そこで、聞きますけれども、猟友会との連携はどのようになっているか、お尋ねしたいと思います。

答弁 農林水産部長 川合正人(農林水産部長は2023年12月まで)

猟友会との連携についてでございますが、猟友会の皆さんには、熊の足跡、ふんの発見、目撃情報があった場合、地域住民の安全確保のため出動をお願いしまして、対応等についても適宜アドバイスをいただいております。熊の出没情報があった場合は、これまでは猟友会の事務局への連絡体制であったものを、今年度からは各地域の分課への連絡もあわせて行いまして、現地確認の時間短縮を図り、機動的に対応できるようにさせていただいたところであります。猟友会の方には、熊の夜行性という生態もありまして、日の出の前、早朝からのパトロールをお願いするなど、目撃時には御負担をおかけすることがありますが、これまでどおり住民の安全確保について御理解をいただきながら、良好な関係を引き続き築いていきたいというふうに考えてございます。

質問 立崎聡一

各分課への連絡というお話が今ありました。やはり時間短縮、それからあと夜行性という話もありましたので、昼間は熊も動かないというのはわかります。僕らもそれはわかるのです。そういうところを、きめ細やかな感じにはなってしまうのかもしれないのですけれども、それがまず第一歩かと思いますので、引き続きよろしくお願いしたいと思います。

出典:網走市議会 令和元年第2回定例会 2019年6月26日 議事録 PDF(70ページ) 間違いを知らせる