広尾町議会 令和3年第4回定例会 2021年12月9日
気候危機から町民の暮らしを守る取組について
2021年12月9日、広尾町議会の一般質問で、旗手恵子議員が「気候危機から町民の暮らしを守る取組について」質問し、町長 村瀨が答弁しました。
- 質問者
- 旗手恵子 議員
- 答弁者
- 町長 村瀨
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 11番 旗手恵子
気候危機から町民の暮らしを守るために、町長に質問します。イギリスで開かれていた国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)は、成果文書「グラスゴー気候合意」を採択し、11月13日に閉幕しました。世界の気温上昇を産業革命前と比べて1.5度に抑えることを世界の共通目標に位置づけ、各国が温室効果ガスの排出削減目標を2022年末までに強化することを求めました。石炭火力は、段階的廃止から段階的削減に後退。気候ネットワークなど市民団体は「不十分ではあるが、重要な一歩」と評価する一方で、石炭火力にしがみつく日本の遅れを指摘しています。日本政府は、削減目標の引上げや石炭火力の廃止など、急ぎ具体的行動に踏み出すことが求められています。新型コロナパンデミックは地球規模の災害であり、その要因の一つに地球温暖化があると言われています。既に世界各地で異常な豪雨、台風、猛暑、森林火災、干ばつ、海面上昇などが大問題になっています。国連IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、今年8月、「人間の影響が地球を温暖化させてきたことは、疑う余地がない」と断定しました。破局的な気候変動を回避するためには、2030年までに大気中の温室効果ガス、その大半は二酸化炭素ですが、この排出を2010年比で45%削減し、2050年までに実質ゼロを達成できないと、世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べて1.5度までに抑え込むことができないことを明らかにしました。パリ協定は、それを避けるために、上昇幅2度を十分に下回り、1.5度以内に抑えることを目的として、日本を含む世界196か国が合意して締結しました。政府が4月に発表した2030年度の削減目標は、2013年度比で46%削減です。これは2010年度比にすると42%減であり、国連が示した2030年までに2010年比45%減という世界平均よりも低いものです。世界の先進国は2030年までに、EUは55%減、これは1990年と比較してです。また、イギリスは68%以上減、これも1990年と比較してです。バイデン政権の下、パリ協定に復帰したアメリカは50~52%減、これは2005年と比較してです。このような最低でも50%以上、60%台の削減目標を掲げています。先進国には産業革命以来、CO2を長期に排出してきた責任があります。また、高い技術力と経済力も持っています。元日本環境学会会長で和歌山大学客員教授和田武氏は、地球温暖化が原因で、日本でも異常な豪雨や台風、猛暑などによる災害が多発しています。持続可能な社会を目指して、脱炭素、再生可能エネルギーの大切さを発信しています。そこで、本町の第6次広尾町まちづくり推進総合計画を見ますと、施策①で「地球環境・エネルギー対策の推進」が掲げられています。10年後の目指す姿は「再生可能エネルギーを活用するまち」、成果目標は、公用車への電気自動車の導入台数は中間目標、令和7年度1台、最終目標、令和12年度2台となっています。畜産系バイオマス関連施設整備基数は、中間目標1基、最終目標2基となっています。また、成果指標は、役場庁舎の年間電力使用量は、単年で現状は26万1,604キロワットアワー、中間目標は令和7年度18万キロワットアワー、最終目標は令和12年度15万キロワットアワーとなっています。目標達成のための具体的な方法、施策を進めるに当たっての役割も示されています。行政の役割、事業者の役割、地域の役割、町民の役割が示されていますが、町民に十分理解されているでしょうか。町民の参加、協力なしには成功しません。それだけに繰り返し丁寧な町民周知が必要ではないでしょうか。広尾町のエネルギー自給率は、現在、何%になっていますか。これからの10年の取組が鍵とされる気候危機対策ですが、全国的にもゼロカーボンシティ、再生可能エネルギーによって稼働される都市を宣言する自治体が増えています。十勝では鹿追町、足寄町、更別村、清水町に続いて大樹町長は今月6日開会の12月定例会でゼロカーボンシティ宣言することを行政報告したそうです。本町も早急に宣言すべきではないでしょうか。町長の答弁を求めます。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
旗手議員の質問にお答えをいたします。地球環境保護、エネルギー対策についてであります。第6次広尾町まちづくり推進総合計画には、産業分野における再生可能エネルギーの有効活用や省エネルギーの取組推進など盛り込んでおります。ご質問の具体的な推進方法でありますが、再生可能エネルギーの有効活用につきましては、まず第1段階として、広尾町にはどのようなエネルギー資源がどのぐらい存在するかを把握する必要があります。この調査を行った上で、次の段階として、これら資源をどのように活用できるのかを検討することになります。省エネルギーの取組につきましては、公共施設から率先して取組を進めていくことで、町内の事業所や家庭にも取組の輪を広げ、町ぐるみでゼロカーボン行動に取り組む必要があると考えます。広尾町には、産業分野の家畜ふん尿や木質バイオマス、賦存量が多いとされる太陽光など、活用可能なエネルギー資源が豊富に存在しています。しかしながら、家畜ふん尿を活用したバイオガス発電については、発電設備の投資が多額になることに加え、余剰電力を売電する際の送電線の空き容量が少ないことが導入の壁になった経緯があります。今後に向けましては、北海道が行う新エネルギーコーディネート支援事業を今年度から活用し、町内の概算のエネルギー資源量を把握した上で、広尾町に適したエネルギー対策について道の支援を受けながら検討してまいりたいと考えております。広尾町といたしましても、町のエネルギー資源のポテンシャルを最大限に生かしながら、脱炭素社会実現に貢献していきたいと考えております。ゼロカーボンシティ宣言につきましては、他町村とも連携協力して情報収集を行いながら検討してまいりたいと思います。以上、答弁とさせていただきます。
質問 11番 旗手恵子
脱炭素社会と言われますけれども、これをつくっていくためには、環境を破壊してきたと、今までの歴史を振り返ってみてもそういう現実があると、その環境破壊の反省の上に未来はあるのだということを京大の准教授、藤原さんという方なのですけれども、そういうふうにおっしゃっているのです。ですから、本当に今、この気候危機をこのままにしていたら地球が駄目になってしまうと、私たちが生活していくこと自体が揺るぐ、そういう事態なのだということをやはり共有することが必要だと思うのですね。それで、この気候危機から抜け出すためにも、例えば今、町長もいろいろおっしゃいましたけれども、町民一人一人が、やっぱりこのままでは駄目なのだということを認識することがまず第一だと思うのですよ。だから、そういうことを知らしめるような政策も考えたほうがいいと思いますし、その中で、それでは一人一人の町民が何ができるのかと、そこのところをやはり丁寧に説明をして、一緒に取組を進めていくという姿勢がすごく大事になると思うのです。抽象的ではあるけれども、やはりそこのところを丁寧にやらないと、町が幾ら笛吹けどということになってしまうのではないかなと思いますが、その点について町長はどのようにお考えでしょうか。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
この地球の温暖化、本当に世界的な大きな課題になっておりますし、喫緊の課題だと認識もしているところであります。それゆえに2050年ゼロカーボン、実質ゼロを目指しているのだというふうに国が打ち出しているのだというふうに思っております。何となく温暖化、温暖化という言葉が叫ばれているのですけれども、その現象として異常気象にも当然現れておりまして、大洪水ですとか、集中的な豪雨ですとか、大雪が降るだとか、強いては産業にも、漁業にも、農業にもそういった現象が現れてきております。やはり私たち一人一人がそういった温暖化の現象はどういうことでというところを周知する必要があるのではないかというふうに思っております。たまたま今日の北海道新聞に「温暖化で避難2億人」という記事が出ておりました。水不足だとか海面の上昇の深刻化など、世界で2億人の方が避難をしなければならないという新聞記事もありました。こういったこともやはり一人一人私たちの生活の中でできることがたくさんあるわけでありますから、そういったことに取り組むことが必要だというふうに思っているところでありまして、住民にそういったことも機会を見て周知をする必要があると考えております。
質問 11番 旗手恵子
私も、町長が今おっしゃったように、町民一人一人ができることをしていくというのがすごく大事なことだと思うのです。私たちも、まちづくり計画だとか、そういうところではこういう表題にあるようなことを決めていくのですけれども、実際にその決めたことをどうやって実現に向かっていくかということでの議論というのはあまりされてこなかったのではないかなと、そんなふうに今強く思うのです。本当に地球環境を守るということが私たちの暮らし、命を守っていくことになるのだという、そこを結びつけて町民の皆さんにも分かっていただくような、そういう周知というのをやはり強める必要が今あると思います。そういうことで、町長も今そういうふうにおっしゃいましたので、やっていただけるとは思うのですけれども、やはり地球危機から暮らしを守るということが大事なのだということを、今、説明する必要があると思いますので、ぜひ力を入れてほしいと思います。もう一度お願いします。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
全く私も同感でありまして、そういったことを当然、行政側として公共施設は当然でありますが、住民の方にも個々の、例えばごみの減量化も地球温暖化対策につながるのだよというところの結びつき、そういったところも周知をしてまいりたいというふうに思っております。