浜中町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月4日
浜中町におけるライドシェアへの取組
2024年9月4日、浜中町議会の一般質問で、渡邉秀治議員が「浜中町におけるライドシェアへの取組」について質問し、企画財政課長 渡部幸平、健康福祉課長 渡部直人、町長 齊藤清隆が答弁しました。
- 質問者
- 渡邉秀治 議員
- 答弁者
- 企画財政課長 渡部幸平、健康福祉課長 渡部直人、町長 齊藤清隆
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 渡邉秀治
それでは、通告に従って質問させていただきます。質問事項は、浜中町におけるライドシェアへの取組はとなります。質問要旨を申し上げますと、国の大幅な法改正がなされ、過疎地域での交通手段の確保を目的として、本年4月1日から限定的なライドシェアサービスの運営をタクシー会社に許可する内容が盛り込まれました。浜中町においても、高齢者の自動車免許の自主返納などにより、公共交通機関のみでの社会生活を余儀なくされている町民が増えています。しかし、町の運営する路線バスやデマンドバスだけでは満足できる町民全体の交通手段とはなっていない現状があります。そこで質問いたします。1番目としまして、デマンドバスの浜中線は下り便が午後からしかないため、浜中以東の町民で浜中、姉別の各駅から徒歩圏外の人は上り列車を午前に利用ができない状態を把握していますか。
答弁 企画財政課長 渡部幸平
ただいまのご質問にお答えいたします。デマンドバスの浜中線は、毎週、火曜日と木曜日、1日2便の運行しておりまして、そのうち、下り便は霧多布市街地方面から浜中・姉別方面に向かう便として午後に運行しております。これは、浜中線の上り便が午前中に浜中・姉別方面から霧多布市街地方面に向かう便であるため、その折り返しだからでございます。本町の町営バスは法定協議会であります浜中町地域公共交通活性化協議会及び浜中町地域公共交通網形成計画の下で運行しておりますけれども、当該路線は町内における通院や買物などのための移動手段、言わば生活路線として浜中・姉別方面から霧多布市街地を結ぶことを目的として運行しておりますので、町外への移動のためにJR花咲線や都市間バスの特急ねむろ号への接続を想定しているというものではありません。そのため、現状は、午前に浜中、姉別の各駅から列車の利用ができない状況になっていることは承知しております。デマンドバスを含めました町営バスの運行の在り方については地域公共交通活性化協議会の中で議論されていることから、今後、路線ごとの需要調査や毎年行っている事業評価の中でどういったダイヤが利用者にとって必要なのか、議論や研究をしてまいりたいと思っております。
質問 2番 渡邉秀治
今のご答弁でありましたとおり、通院が霧多布、要するに浜中診療所に向けてという想定であるということは分かりました。路線バスもデマンドバスも旧来のくしろバスの運行路線に倣って設置されたものでありますので、昔どおりの人の流れで言いますと、浜中駅から霧多布への上り下りが基本になっているのは分かりますが、その路線の乗車率が少なくなったことが減便や廃止に至った原因でもあります。町営の路線バスもデマンドバスも運行して4年ほどが経過しました。この4年は、丸々、新型コロナ感染症の流行時期をも含んでいますので、町民の社会生活や利用状況も変化しているものと思われますし、観光や仕事で来訪するビジターの利用もこれから増えるものと思われます。そういった意味でも、運行の便数や上り下りの方向性を再考する時期に来ていると思いますが、そうした背景も含め、2番目の質問に移ります。費用対効果や運営を考えると地域の交通を完全に行政がカバーできないことは理解しますが、一方、交付されたバス券の使い勝手の差が地域によりあります。この格差を是正する方法はありますか。
答弁 健康福祉課長 渡部直人(健康福祉課長は2025年3月まで)
私からバス券絡みの状況等をお話しさせてもらいます。町では、高齢者の積極的な社会参加、外出機会の促進及び健康の維持増進、生きがいのある生活を援助することを目的に、高齢者バス等利用助成として、70歳以上の方を対象に共通回数券、通称・敬老バス券と言っていますが、1万円分を交付しております。令和6年6月から釧路-根室間の都市間バスの特急ねむろ号の利用も可能となっております。現在、くしろバス、ゆうゆ入浴券、JR、霧多布中央ハイヤー、町営バスを目的に応じて利用していただいているところです。このバス事業は、町内のインフラの側面のこともありますので、地域公共交通の観点から、高齢者の外出支援のほか、高齢者の自動車運転免許を返納された方も含め、地域格差の是正とはなりませんが、町内の買物や通院等に共通回数券を利用していただければと考えているところです。町といたしましても、今後とも、町内に住む高齢者へ、町営バスの利用も含め、タクシー、特急ねむろなどを利用していただけるようPRしながら、共通回数券の交付率の向上に努めてまいりたいと思います。地域公共交通の確保につきましては、関係機関と連携しながら高齢者への対応を進めてまいりたいと思います。
質問 2番 渡邉秀治
敬老バス券の使い道については、同僚議員の昨年の一般質問にもありまして、その時点での利用率が約63%ということでした。その上、今のご答弁にもありましたが、利用額を1万円に倍増したということで、利用者にはとてもよいことと思います。しかし、これは、路線バスのある地域の町民にはよりよく、週2回の運行にとどまるデマンドバス利用地域の町民としては使い勝手が悪いので、結果、敬老バス券を消化し切れないということになっていると思われます。それを踏まえ、3番目の質問に移ります。今まで議論してきたように行政の公共交通サービスだけでは限界がある以上、住民、行政、地元タクシー会社がメリットを共有できるライドシェアサービスを模索してはどうでしょうか。既に道内の市町村でも実証実験から実用段階へと進んでいる自治体もありますので、参考にしながら進めてみてはいかがでしょうか。
答弁 企画財政課長 渡部幸平
ただいまのご質問にお答えいたします。本年4月から新たに始まりましたライドシェアについては、自家用有償旅客運送等を定めました道路運送法第78条の変更によって運用されておりますが、その背景には、都市部における高齢化や人口減によるタクシードライバーの不足、また、地方においても、ドライバー不足に加え、利用者の減少による不採算などでバスやタクシーなどの交通事業者が撤退するケースが相次いでいるということがありまして、国土交通省の下でライドシェアの改定を含めた公共交通政策の見直しが図られているものと認識しております。ライドシェアについては、運行主体がタクシー事業者になる日本版ライドシェアと自治体やNPO法人が運行主体となります公共ライドシェアに分かれますが、このうち、公共ライドシェアは、既存の公共交通機関がカバーし切れない地域や時間帯の移動サービスとして想定をされたものでありまして、導入された際のメリットとしては、公共交通が十分に提供されていない交通空白地域においての移動手段の確保が可能となるということもありますし、それによって経済の活性化につながるメリットもあると言われております。この点から言いますと、議員の持たれているイメージに近いのは公共ライドシェアのほうなのかなと考えております。一方で、ライトシェア導入の課題としましては、例えば、予約や運行管理に必要なシステムの構築、または、そのシステムの保守コストの確保、それから、複数のドライバーの確保とドライバーの接客や安全教育、さらには、運行管理のために必要な人材の確保、そして、利用者の安全性をどう確保するかといった多くのハードルがあるといったことも言われてございます。また、地域に民間タクシー業者がある場合においては、判断を誤りますと、交通事業者の経営に打撃を与えるといいますか、マイナスになってしまいますので、制度設計を慎重に行う必要があるとも言われております。このようなことから、そのバランスを考慮するため、国において現在も議論が進行中ということでございます。ただ、年内に新たな方向性が示されるという情報もあり、非常に流動的な状況だと認識しております。このたび議員からご提案がありましたが、本町にもタクシー事業者がおりますので、まずは、もう既に導入をされている自治体の例や国の制度の動向などについて地元のタクシー事業者と情報を共有しつつ、また、地域の公共交通に関して議論する場であります浜中町地域公共交通活性化協議会での議論も含め、可能性について模索してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきますようお願いいたします。
質問 2番 渡邉秀治
ただいまの答弁にございました公共ライドシェアは私の想定しているものでした。もちろん、ライドシェアを導入することによって地元タクシー業者の経営が圧迫されるようなことがあっては決してならないということも念頭にあります。制度的に様々なハードルがあり、難しい面もいろいろとありますが、今後、国が小出しにといいますか、いろいろと方策を考えてくれると思いますので、本町におきましても実情に沿ったライドシェアの在り方を模索してほしいと思います。ただ、今置かれている状況は、私が調べましたところ、国内における運転免許自主返納の平均年齢は80歳をちょっと切る79.7歳という統計結果がございます。昭和22年から24年に生まれた、いわゆる団塊世代と言われる人々が満80歳になるのが2027年から2029年となりまして、この世代がボリュームゾーンである浜中町でもあと三、四年後から自主返納のピークがやってくると思われます。これは、これからの移動手段である公共交通の役割が非常に大きくなってくることにほかならないと思います。今、巷間で騒がれております人気観光地におけるオーバーツーリズムを嫌い、あふれ出してくるインバウンドを中心とした観光客の受皿を標榜したいという本町でもありますので、ぜひとも本町にふさわしい形態のライドシェアサービスの在り方を模索、検討していただきたいと思います。運転免許自主返納と公共交通サービスとライドシェアと将来にわたる観光客の足の確保などを含めたこれからの本町の全般的な交通手段の変遷に対し、町長の見解をお伺いします。
答弁 町長 齊藤清隆
ただいまのご質問にお答えしたいと思います。まず、本町の交通弱者と呼ばれております高齢者をはじめとする町民一人一人の足の確保、それから、今、議員がおっしゃられましたとおり、インバウンドも含めた観光客対応についてです。町内にはタクシー会社が1社ありますけれども、先般、そのタクシー会社の社長ともお話をさせてもらいましたが、現状、タクシーの台数はもちろん、ドライバーも足りていない状況にあると伺っております。それに対して、この4月からの日本版ライドシェア、そして、議員が言われる公共ライドシェアという二つがあるわけでございますけれども、いずれであっても地元タクシー会社に不利益が被らないよう、活性化協議会との協議の下、浜中・姉別地区の交通の不便さも解消すべく、先進地の事例等も参考にしながら、浜中町にどういったものが合うのかを模索しながら、今後、町民の足、そして、観光客の足を町として考えていきます。