富良野市議会 平成30年第4回定例会 2018年12月12日
(1)市民協働のまちづくりについて/(2)人口減少対策について
2018年12月12日、富良野市議会の一般質問で、水間健太議員が「市民協働のまちづくりについて」「人口減少対策について」について質問し、市長 北猛俊、市民生活部長 山下俊明、総務部長 稲葉武則が答弁しました。
- 質問者
- 水間健太 議員
- 答弁者
- 市長 北猛俊、市民生活部長 山下俊明、総務部長 稲葉武則
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 水間健太
-登壇-さきの通告に従い、順次、質問いたします。1件目に、市民協働のまちづくりについてです。このテーマは、過去にも一般質問や代表質問などさまざまな場面で取り上げられてきました。私も、何度か取り上げさせていただいております。協働という言葉は、古くから使われてきた言葉ではなく、比較的近年になってから使用されるようになった造語と言われています。しかし、いまや、協働という言葉は当たり前のように使われるようになりました。しかし、協働という言葉は、抽象的なゆえに、使い方を間違えると業務の中では不明瞭な指示になってしまうことや、市民との意思疎通の中では誤解を招くようなこともあろうかと思います。職員だけではなく、市民も協働という言葉に対する明確な共通認識が必要になってきます。なぜ、協働の必要性が叫ばれたのか、背景を考えてみると、複雑・多様化する市民ニーズにしっかりと対応していくために、行政だけではなく、市民との協働のほか、民間団体、民間事業者のノウハウを生かした市民サービスの提供が必要ということです。これは、6月定例会のときの私の一般質問に対する市長答弁ですが、私もこのとおりだと感じます。もう少し考えてみると、右肩上がりの経済成長を前提とした従来型の行政システムが現代では不都合が生じ始めたことにあり、行政だけで公共サービスの提供を行うことが困難になってきた状況下で、多様化する市民ニーズに対して、限られた人的資源、財政的資源のもと、行政の生産性の一層の向上を図り、市民サービスを提供していかなければならないことにあるのだと感じます。しかし、人的にも財政的にも余裕がない行政で全てに対応することは不可能なことから、市民やNPOなどさまざまな主体と連携協力する必要があり、協働の必要性が叫ばれたのだと私は認識しています。6月の一般質問で、公民が一体となって最善の市民サービスを追求できる新しい公共の形成と行政経営の展開を目指していかなくてはならないとも市長は答弁されておりました。これは、新公共経営、ニューパブリックマネジメントと言われる考え方で、民間企業で活用されている経営理念や手法を可能な限り公的部門へ適用することにより、公共部門のマネジメントの革新を図ろうとする新しい公共経営手法を指しています。新しい公共は、人々の支え合いと活気ある社会、それをつくることに向けたさまざまな当事者の自発的協働の場と言えます。阪神・淡路大震災や東日本大震災など、行政までも被災した中で被災地の人々を支えたのは、被災者たちが自発的につくった即席の共同体やNPO、全国から集まったボランティアがつくった協働の場でした。その人々のエネルギーの源になったのは、人の役に立てた喜びの実感であり、支え合って生きることの思いが新しい公共の原点であるのではないかと思います。協働はあくまで手法にしかすぎず、新しい公共を基本として、協働という手法をどのように活用し、行政と市民が互いに連携協力していくのか、行政が本来行うべき仕事を民間に任せるという視点ではなく、市民と行政が相互に補完し合うことによって、より市民のニーズに応えられる公共サービスを提供するという視点が重要になると思います。これを前提に、質問に移ります。市民協働のまちづくりについての1項目めに、自治基本条例の制定について、3点お伺いします。自治基本条例や協働については、過去数回、一般質問でも取り上げられておりますが、毎回同じような回答になっています。第1段階は、ともに考える土壌づくりとして富良野市情報共有と市民参加のルール条例の制定、これは平成17年です。そして、第2段階として、協働による市民活動の実践の積み上げと協働のルールを制度化するとしています。そして、積み上がった段階で、第3段階として、自治基本条例とするかどうかを検討したいとしています。平成22年第4回定例会における岡本議員の一般質問への答弁も、本年第2回定例会での私の質問への答弁も同じでした。しかし、この間、さまざまな分野で市民と行政の協働が図られ、積み上げがされていることは十分に理解しているところです。1点目に、協働による市民活動の実践の積み上げの進捗状況はどのようになっているのか、お伺いいたします。2点目に、協働のルールの制度化に向け、実践の積み上げをどのように分析しているのか、お伺いします。3点目に、本年第2回定例会での市長答弁で、行政と市民とともにつくり上げることができた段階で自治基本条例としてつくり上げていくとありましたが、このできた段階とはどのような段階か、指標や基準、または期間等の考え方についてお伺いします。次に、2項目めに、公募型協働事業の実施についてお伺いします。公募型協働事業の実施については、過去にも提案させていただいています。いま進めている協働による市民活動の実践の積み上げに当たり、協働の領域を明確にした上で、領域ごとの分析が必要ではないかと考えています。協働事業と言っても、市民からすると、どこからどこまでが協働で、行政が何をしてくれるのか、逆に行政に押しつけられているだけではないのかと感じてしまうこともあろうかと思います。協働の領域の明確化とは、領域を五つに分けると、一つ目に、行政の責任と主体性によって行う領域、二つ目に、市民の参加を得ながら行政が主体性を持って行う領域、三つ目に、市民と行政がそれぞれの主体性のもとに行う領域、四つ目に、市民の主体性のもとに行政の協力によって行う領域、五つ目に、市民の責任と主体によって行う領域に分けられます。二つ目、三つ目、四つ目は協働になります。それぞれの領域設定を明確にし、協働の実践を積み重ねていく中で、市民の理解が深まっていくのではないかと考えます。そこで、2点お伺いします。1点目に、平成29年第1回定例会で、公募型協働事業についての調査研究を進めると答弁があり、平成30年第2回定例会での答弁には市民提案型の事業を展開していきたいとありましたが、公募型協働事業の検討状況についてお伺いします。2点目は、実践の積み上げと協働推進のため、公募型協働事業の仕組みの構築と実施が重要と考えますが、見解をお伺いします。続いて、2件目の人口減少対策についての質問に移ります。2015年の国勢調査で日本の人口が減少に転じ、いまや人口減少問題は地方自治体にとって最優先課題とされ、各自治体が独自の施策を展開しています。本年3月に、国立社会保障・人口問題研究所、いわゆる社人研が2015年の国勢調査をもとに計算した最新の地域別将来推計人口を発表しました。それによると、本市の人口は、2015年時点での2万2,936人に対して、2045年には1万4,082人とされております。2010年の国勢調査をもとに計算された前回のものと比較すると、2040年の予測は1万7,552人から1万5,619人と約2,000人の下方修正となっています。富良野市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン・総合戦略は、前回の推計人口をもとに策定されています。その中では、2045年時点の人口目標を1万8,000人としています。本市の目標値と社人研発表の最新の推計人口との差は約4,000人です。総合戦略では、自然増に向け、合計特殊出生率を1.44から1.8まで引き上げ、社会増に向け、仕事づくりと移住促進を図るとしていますが、さらなる対策の強化が求められますし、その対策を早急に進める必要があると考えます。1項目めに、人口の見通しについてお伺いします。社人研の最新の人口推計を踏まえ、本市の人口予測に対する見解をお知らせください。2項目めは、人口流出対策と居住誘導施策についてお伺いします。人口減少対策として、自然増に向けた合計特殊出生率の向上と社会増施策が必要なことは変わりませんが、特に、子育て世代の流出対策と一定の移住者増加に向けた居住誘導施策が重要になります。仕事をつくることによる居住誘導を図ることも理解はできます。ただ、勤務地は市内でも、通勤可能な範囲の他自治体に居住地を求めることも考えられます。仕事があるということも居住の判断基準ですが、それとあわせて、住みやすさが居住の判断になると感じます。では、子育て世代の住みやすさとは何か、それを比較する指標は何なのかを考えると、やはり、子育て支援の充実、住居に関する助成ではないかと推察されます。各自治体では、独自の予算でさまざまな子育て支援を展開しています。質問に移ります。人口流出対策と居住誘導施策についての1点目に、子育て世代に対する支援が他の自治体より劣らないことは当然として、大胆な子育て世代の人口流出対策と居住誘導施策が必要と考えますが、見解を伺います。2点目に、それらの人口減少対策を進めるに当たり、財政的な課題はあるのか、見解をお伺いし、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 北猛俊
-登壇-水間議員の御質問にお答えいたします。1件目の市民協働のまちづくりについての1点目、自治基本条例の制定についての協働による市民活動の実践の積み上げの進捗状況についてであります。市民協働の取り組みとしては、連合町内会や町内会の防犯灯の維持、資源回収ステーションの管理、地域づくり推進事業としてのレクリエーション、青少年育成、環境整備、防犯、防災、交通安全などの自治活動が挙げられます。さらに、NPO法人山部まちおこしネットワーク、ふらの東山地域活性化センターなど、多様な市民団体による地域活動が行われ、協働の取り組みが進んできているものと考えております。自治基本条例については、情報共有と市民参加のルール条例に基づき、まちづくりに市民の声を反映する仕組みの定着と、これまで行われている市民協働の取り組み状況を整理し、市民にお知らせしていく中から、新たな市民協働の形が生まれてくるものと考えておりますので、今後も、一層、行政と市民による市民協働のまちづくりを進めてまいります。2点目の公募型協働事業の実施についてでありますが、現在取り組まれている市民協働の取り組みとしましては、連合町内会や町内会の自治活動、NPO、団体による地域活動などさまざまな活動の取り組みが行われているところであります。これらの活動事例について、これまでも広報紙で紹介するとともに、地域活動事例集として町内会等に配付し、市民の皆さんに市民協働が身近に行われていることをお知らせしてきました。これからも、協働とはどのような活動なのか、引き続き周知していくことが大切であると考えております。今後、新たな市民活動の掘り起こしをしていきながら、公募型協働事業や市民提案型事業について、他自治体において取り組まれている事例などを参考に研究してまいります。2件目の人口減少対策についての1点目、人口の見通しについてであります。国立社会保障・人口問題研究所が本年3月30日に公表した地域別将来推計人口では、2015年の国勢調査をもとに2045年までに30年間の男女5歳階級別に推計されており、富良野市の将来推計人口は、2015年の2万2,936人をもとに、2025年が2万161人、2035年が1万7,169人、2045年が1万4,082人と示されております。また、住民基本台帳による富良野市の人口は、2015年11月末の2万2,972人から本年11月末までの3年間で1,042人減少していることから、このままのペースで人口減少が進めば、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口を上回るスピードで人口減少が進んでいくものと予想しております。しかし、20歳から35歳までの子育て世代の年間転入者数は、2016年度が477人に対し、2017年度は545人と68人も増加していることから、より詳細な人口分析が必要であると考えております。今後の将来人口予測につきましては、平成32年度からスタートする次期まち・ひと・しごと創生人口ビジョン・総合戦略の策定に向けて、改めて人口の自然動態や社会動態の要因分析を行い、人口の将来見通しを示していきたいと考えております。2点目の人口流出対策と居住誘導施策についてでありますが、本市では、平成28年3月に策定したまち・ひと・しごと創生人口ビジョン・総合戦略に基づき、平成28年度は、出会い総合サポート事業、特定不妊治療費の助成、乳幼児医療費の小学校入学前までの無償化、おむつ助成券や第3子以降出産祝い金の給付など、少子化対策を新規事業として取り組んできたところであります。また、平成29年度からは、企業誘致に向けたトップセールスやアジア圏への観光プロモーション活動、コンシェルジュフラノの整備や農業の担い手対策など、稼ぐ力の強化を図ってきたところであります。本年10月24日に開催された総合戦略有識者会議では、15歳から64歳までの生産年齢人口の減少率を今後5年間で8%以内に抑えることを数値目標として取り組むことにより、ゼロ歳から14歳までの年少人口の減少も抑制され、2045年の総人口は1万6,000人になることが推計されるとの有識者からの意見も出されたことから、生産年齢人口に対する施策が重要であると認識しております。また、人口減少対策を進めるための財政的な課題につきましては、総合戦略に掲載されている先駆的な取り組みに対して補助される地方創生推進交付金など、国や道の支援を活用してまいりたいと考えております。以上です。
再質問 8番 水間健太
それでは、順次、再質問させていただきます。まず、市民協働のまちづくりについて再質問させていただきます。協働の実績をさらに周知していきたいというような御答弁をいただきましたが、これについては私もそのとおりだと思います。まずは、協働の形を行政も市民もしっかりと認識することが必要ですから、周知は必要だと思います。その中で、1回目の質問で述べさせていただきましたが、協働のルールを制度化するというのが第2段階に含まれておりますけれども、それに当たって、協働の領域をしっかりと明確にしていかなければいけないのではないかというようなお話をさせていただきました。その点についてはいかがでしょうか。
答弁 市民生活部長 山下俊明(市民生活部長は2024年3月まで)
水間議員の質問にお答えいたしたいと思います。協働のルール化についてはっきりしていくべきではないかという御指摘かと思います。最初の答弁でも述べましたように、協働の事業については、今後、周知も改めて行っていきたいと考えております。ただ、最初の質問の内容にもありましたが、協働という言葉が極めて便利に使えるということでもありますし、不明確なところも実際にあるかと思っております。個人で感じる協働というのは、市民も含めていろいろな温度差があるものと考えておりますので、そちらの部分を広報等で改めて周知していきながら、また、実践の積み上げを紹介し、協働の事業を周知していく中で、将来的に協働のルール化という線引きもできていくのではないかというふうに考えておりますので、そこを整理するのか、しないのかも含めて検討、協議していくものであると考えております。以上でございます。
再質問 8番 水間健太
その点については、過去からずっとしているはずです。平成17年に条例をつくって、先ほども言わせていただきましたが、岡本議員が平成22年に質問したときの答弁もことし僕が質問したときの答弁も同じで、協働の実践を積み上げて、その中で協働のルールを制度化していきたいというような話だったのです。また、ルールの制度化について検討していくというような答弁でしたが、協働の形を推進するために、市民と行政がそこをしっかりと認識して協働を有効活用していくために、だからこそ協働のルールの制度化が必要だと思うのです。そして、その中で、ただルールだけではなく、そのルールの一環として協働の領域を明確にしていかなければいけないと思います。協働について周知するのはもちろん大事です。ただ、周知とあわせて、それがどういう形になるのかというルールを制度化しなければ、幾ら周知しても市民には伝わらないと思います。そういう意味で協働のルールの制度化と領域の明確化を早急に行わなければいけないという観点から質問させていただいたのですが、その点についてはどのように考えておられますか。
答弁 市民生活部長 山下俊明(市民生活部長は2024年3月まで)
水間議員の再質問にお答えいたします。平成17年の答弁から余り変わっていないという御指摘になろうかと思いますが、市民協働のルール化も含めまして、市民協働ということでいきますと、ちょっとお恥ずかしい話になりますけれども、行政のほうで協働のルールの制度化や領域という議論をしている間に、まちづくりに関しては、当然、皆様も御承知のとおり、町内会の活動や山部、東山での地域活動など、市民のほうが先に地域活動を次々と実践していっているというふうに捉えていまして、いろいろな地域の懇談会や市長トーク、また、それぞれの議員を通じて提案いただいた地域の課題や町内会から出た御意見等をその随所で相談しながら事業を立ち上げていっている部分もございます。そういう点では、協働のルールの制度化や領域を決める前に市民の方がそれぞれ実践していただいている部分もあり、そこを紹介しながらということになりますので、そこがちょっと難しくなっているかなというふうに考えております。ただ、いずれにしても、ルールの制度化が必要なのか、また、領域は後づけで割り当てできなくはありませんけれども、あらかじめ領域を設定する方法でなじんでいくのかどうかも含めて検討していきたいということでございます。
再質問 8番 水間健太
わかりました。次に、人口減少対策についての質問に移らせていただきます。人口の見通しについては、社人研発表よりもさらに上回るスピードで減少することを予測して、かなり厳しい見解を持っているというような答弁をいただきました。さらに、有識者会議の中で、生産年齢人口の減少を8%に抑えたいという数値目標を掲げたという話も聞きました。また、2016年から2017年にかけて、若い世代の人口がふえているような話もありました。ただ、人口の推計というか、統計も含め、今後の推移は単年で図られるものではないと思うので、ここに関しては、やはり、シビアにしっかりと予測を立てて、長期的な視野に立って、10年後のための施策をいま一つ一つ打っていくというような形で進めていかなければならないと思っています。社人研が発表した資料によると、まず、富良野市全体では、2015年時点の2万2,936人から2045年には1万4,082人、減少人数は8,854人で、減少率が39%となっております。これは5歳別の人口が出ていますので、その中で出生率にかかわる15歳から49歳の女性の人口を見ますと、2015年時点では4,265人が2045年には1,801人、減少人数が2,464人、減少率は58%です。この中でも、特に子供を産んで育てているであろうと考えられる25歳から44歳までの人口は、2015年では2,540人ですが、それに対して2045年の予測は1,216人、減少人数は1,324人で、減少率が52%です。これは、男性も含めても同じような減少率になっています。全体の人数よりも、今後の地域を支えていく、人口をしっかりと支えていく年齢層の減少率がかなり高い数値になっています。このあたりをどのように捉えられているのか、見解を伺います。
答弁 総務部長 稲葉武則(総務部長は2022年3月まで)
水間議員の再質問にお答えいたします。社人研の平成30年の推計値についてでございますけれども、御指摘いただきましたように、稼働年齢層の減少もありますが、25歳から44歳という年齢層の減少率がかなり多いことは十分に認識させていただいています。特に、いまは25歳から44歳ということでお話をされましたが、一番多い減少率で申し上げますと、5歳刻みになりますけれども、35歳から39歳、また40歳から44歳からが63%減っているということも十分理解させていただいてございます。この推計が出ていますし、実際の住民基本台帳からの数字も出ていますが、この値を最終的に認識させていただいて施策をやっていくべきということは十分了解しているところでございます。先ほど市長からも御答弁させていただきましたが、平成32年からスタートします次期まち・ひと・しごと創生人口ビジョン・総合戦略につきましては、この人口数値を含め、あるいは社会増減も含めて、人口動態、社会動態の要因分析をしなければならないことは認識しておりますので、先ほども申しましたように、スタートする次期総合戦略の中で改めて見通しを立てていきたいというふうに考えてございます。以上でございます。
再質問 8番 水間健太
そのあたりに関しては、有識者会議の中でも生産年齢人口に関しての施策が大事だというような話が出ていました。私は、その中でもさらに年齢層を絞って、子育て世代に対する施策を本当に早急に打っていかないと、今後の地域の存続にかかわる大事な問題だと思っています。この点に関しては、総合戦略の中でも、その対策として、若年女性の流出を食いとめる、雇用の創出、そして、子供を産みたい希望の阻害要因の除去、これを重点的にやっていくという話があります。そこで、現在の本市の状況を考えますと、子育て世代への支援というか、人口減少の対策といえば、やはり、子育て支援と住居に関する助成というか、協力が第一に出てくるのではないかと考えております。実際に、他市町村では、その2点に重点を置いて独自の予算で支援を行い、さらに、それぞれ独自の特色のある支援を行っています。一つに、子育て支援と言えば、乳幼児医療費に関することがあると思いますが、もし移住してくる方や、この地域に住んでいる方が居住地をどこにするのかという判断をするときはやはり近隣の市町村になるので、絞って上川管内の市町村の乳幼児等医療費の助成状況について調べさせていただきました。まず、富良野市は、いまは就学前まで無料にしています。これについては、上川管内23自治体中22自治体が行っています。そして、小学生まで無料は23自治体中20自治体、中学生に関しては23自治体中19自治体が無料にしています。高校生までになると、23自治体中6自治体と大幅に減ります。まず、上川管内を見ても、中学生までの医療費無料化はそれぞれの自治体が独自に予算を出して実施しておりまして、これがスタンダードな施策として認識され、各自治体でそれを実施しています。さらに、住まいに関する助成の状況に関しては、新築や改築などいろいろありますけれども、総合的に見て、まずは100万円以上の助成を行っている自治体は、上川管内で23自治体中15自治体と半数以上です。さらに、その中でほとんどのところが子育て世帯に対する加算という形で、子育て世帯に特化した支援を行っているところもあります。富良野市に関しては、住宅リフォーム補助金が上限30万円で、これは市民全体が対象です。このような状況を市ではどのように分析されていますか。
答弁 総務部長 稲葉武則(総務部長は2022年3月まで)
水間議員の再々質問にお答えしたいと思います。子育て全体に対する市の考え方と他市町村の考え方だと思います。この間、6月の議会、9月の議会でもありましたように、乳幼児医療については、御質問をいただきまして、私どももいろいろ検討させていただいているところでございます。具体的には、私どもでは、総合的に検討するということで、現在、子ども・子育て事業連携会議を庁内で設置させていただいて、富良野市の子育て施策を横断的に検討しており、できるだけ平成31年に反映できるように進めていきたいと考えております。そういう中で、検討中ではございますが、例えば、乳幼児医療の拡大や予防接種の関係も含めて、まだまだ検討する余地はあると考えてございます。以上でございます。
再質問 8番 水間健太
検討されるということで、前向きなのは伝わってくるのですけれども、これに関しては、本当に早急にやらなければどんどん減っていく一方だと思います。減る一方だし、他自治体が標準施策としてやっている施策を富良野市がやらないことを周りがどう評価するか、どういう視点で見るか。富良野に住んでいる方もそうですし、外から入ってくる移住を考えている人たちがどこに住もうかと考えているときに、どのように感じるか、その辺をしっかり考えていく必要があると思います。検討するではなく、実践するか、しないか、そういう姿勢をしっかりと出さなければいけないと考えます。総合戦略の有識者会議の中でも、子育て支援の充実は必要であるというのは、明確に多数の意見が出ています。さらに、人口減少に係る市民アンケート結果の中でも、乳幼児医療の無償化を拡大すべきと答えている人は70%います。また、総務省が行った過疎地域に移住した人に対するアンケートの中では、ことし発表されたものですが、移住するに当たって最重要視した条件として、30代では、生活が維持できる仕事(収入)に並んで、子育てに必要な保育・教育施設や環境が整っていることが高く見られます。さらに、その方たちに聞いたアンケートで、移住者をふやすために必要だと思う支援や有効な取り組みとの問いには、20代、30代では子育て支援が高い割合になっています。移住者からの目線も、市民からの目線も、有識者会議の中でも必要と言われているのに、なぜ、富良野市はできないのか。いま、財政的な課題はありますかという1回目の質問のときに、交付金や道の支援を活用していくというような答弁がありました。しかし、交付金や道の支援がなくてもやっている自治体は、中学生までの医療費の無償化に関しては上川管内だけでも23自治体中19自治体と高い割合であるのに、なぜ富良野市ができないのか。財政的な課題はないのか、あるのか。独自の予算を割り当ててでも、この問題にしっかりと目を向けてやるか、やらないか、その姿勢を見せられないのか、御答弁をお願いします。
答弁 市長 北猛俊
水間議員の質問にお答えさせていただきます。子育て世代への支援が重要だということについては、実際にどういう原因で転入、転出が行われているかというところまでの聞き取り調査はしておりませんが、先ほども御答弁させていただいたとおり、まち・ひと・しごと創生人口ビジョン・総合戦略の中で、特定不妊治療費の助成、あるいは、乳幼児医療費の小学校までの無償化、加えて、おむつ助成券や第3子以降の出産祝い金の給付などの少子化対策に取り組んでおります。その結果、それが原因になっているかどうかはわかりませんけれども、2017年度は転入のほうが68名上回ったということであります。そうしたことから、繰り返しになりますけれども、子育て世代に対する支援の重要性は、この後の社会環境をつくっていくという意味からも重要なことは十分に理解させていただいております。また、子育て支援の関係については過去にも御質問をいただいておりますが、総合的に取り組んでまいりたいということで御答弁をさせていただきました。いま、医療費に特化して他自治体の関係についての御指摘もいただきましたけれども、子育てに重要なのは、妊娠から出産、そして保育、教育、さらに、大学に通うときの奨学金と、トータルで子育てを支援していくことが大切になってくると思っております。そのために必要なのが、午前中にも御質問がありましたが、医療機関であったり、子育て世代の仕事を支えるようなサポート体制も重要かというふうに思っております。そのことと医療費の対比になるわけでありますが、医療費は、病気になったときの対処として、病気になったときの不安を解消するための施策というふうに捉えているところでございます。これは、自治体にとっていろいろな見解はあろうかと思っておりますが、私としてはそのように捉えさせていただいております。したがって、病気になったときの対応も確かに大事であります。子供が必要とする医療を受けられないような環境はつくるべきではないと思っておりますので、その部分については充実、拡大をしていきたいと思っております。同時に、病気になったときの不安解消というよりは、病気にしないための施策、先ほども部長から答弁させていただきましたが、予防や検診、もっと言えば、妊産婦の健康状態を維持するための相談体制も構築していきたいと考えております。まずはそのことが取り組まれ、そして、実現していけることが優先されると理解させていただいておりますので、この後もそうした考え方の中で取り組みをさせていただきたいというふうに思っております。
再質問 8番 水間健太
いま市長がおっしゃったことは、もちろんだと思います。私も、子育てに関してはいろいろな要因がありますので、総合的な視点からトータルでサポートしていかなくてはいけないことはわかります。ただ、それは行政の立場から見るとであって、実際にこの地域に住みたいか、住みたくないかと思うのは市民であり、移住者です。その人たちがどう感じるかという視点も必要ではないかということで申し上げております。その裏づけとして、市民アンケート、そして、総務省が行った移住者アンケートでも、子育て支援は充実しなければいけない、移住する側からも、市民の側からも、それはスタンダードな施策としてやらなければいけないというような見解が出ています。その中で、他の自治体ではやっています。当たり前にやっています。さらに、その上に積み上げとしてそれぞれの地域で特色ある独自の施策を進めています。市長は、子育てするなら富良野市でと、また、後援会の討議資料でも子育てのしやすさ日本一を目指すというふうに言っています。ただ、移住する人や市民が子育てに対する水準を比べるときには、やはり医療費と住まいというのは最初に出てくると思うのです。本市においては、言い方はちょっと悪いですが、その状況は上川管内の中でも最低レベルです。その現状を市民や移住を希望する人がどのように感じるのか、何を基準にしてここに住んでもらえるのか、その視点もしっかりとやらなければいけない、それが最低レベルのもの、最低水準だと思うのです。その上に、さらに富良野市として総合的にサポートしていくということを主張していかないと、最低水準のものもできていないのに、その上に幾ら上乗せしても、恐らく、移住を希望する方や市民の方々は子育てに優しいまちだと思わないと思います。そういうことで、まずは最低限のレベルを維持していかなければいけないのではないかという視点で質問させていただいています。交付金や道の支援に頼らず、市の独自の予算でこの点に関して施策を打っていくつもりはあるのか、ないのか、御答弁をお願いします。
答弁 市長 北猛俊
水間議員の質問にお答えさせていただきます。いま申し上げたとおり、子供・子育て世代への支援は重要というふうに理解させていただいております。5月から就任させていただいたところで、現状は取り組んでいないと言われればそのとおりかもしれません。しかしながら、新年度に向けて、先ほども一部御答弁させていただきましたが、子ども・子育て事業連携会議を設置し、部署を横断して取り組みをさせていただいております。その中で、いま挙げられてきている幾つかのものもございます。これについては、先ほども申し上げたとおり、お母さん方、そして子供たちの健康をまずは守っていくために、予防や検診の充実に向けていきたいということであります。したがいまして、いまはまだ取り組んでおりませんけれども、次年度から早い段階で取り組めるように検討を進めているところでございます。また、一部、住居の関係についても御指摘がありました。私も、そのとおりだと思っております。この後にも議会でいろいろ議論をいただくかなと思っておりますけれども、子育て世代の住環境も、子供1人のときにはアパートの住まいでも間に合ったものが、子供がふえてくるとかなわない状況も生まれるかというふうに思っております。そうした住宅環境を改善するために、子供の人数に合わせた住居に転居できるように、補助と言えばいいのかどうかわかりませんけれども、支援も考えていきたい、あるいは、子育てのしやすい環境をつくっていきたい、そんな思いでもいるところでございます。加えて言えば、先ほどもちょっと触れましたが、ファミリー・サポート・センター、あるいは、預かり保育の充実も大事になってくると思っております。富良野が最低だとは思っておりませんが、言われたとおり、イメージとしては最低で、富良野を去られるような方がおられるのかどうかもわかりませんけれども、もしあったとしても、やっぱり富良野がよかったねと言われるような施策をこの後つくっていきたいというふうに思っております。以上です。