富良野市議会 平成27年第2回定例会 2015年6月23日
(1)在宅介護支援の充実について/(2)介護予防事業の充実について
2015年6月23日、富良野市議会の一般質問で、関野常勝議員が「在宅介護支援の充実について」「介護予防事業の充実について」について質問し、市長 能登芳昭、保健福祉部長 鎌田忠男が答弁しました。
- 質問者
- 関野常勝 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、保健福祉部長 鎌田忠男
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 関野常勝
-登壇-さきの通告に従い、在宅介護支援の充実及び介護予防事業の充実について質問いたします。私は、市議会議員選挙2期目に向けて、多くの市民の皆さんの声を聞きながら、選挙への決意を固め、目標を掲げて選挙戦に臨みました。その多くは、少子高齢化の急速な進行から、団塊の世代が75歳以上になる2025年には、本市においても市民の3分の1が65歳以上の高齢者と予測されております。御承知のとおり、介護保険制度は、誰もが生きがいに満ちた老後を迎えるために、保健・医療・福祉サービスの総合的、一体的な提供システムを確立し、社会全体で介護を支える仕組みであり、これまで、市長は、予防給付や地域支援事業の創設といった予防重視型システムづくりや、地域密着型サービス、そして地域包括支援センターの設置など、市民優先の施策を推進してきたと認識をしております。そのような中で、切実な声として、夫婦や親子間等で、高齢の要介護者を同じ高齢者が介護している老老介護という状態がありまして、このケースでは介護サービスへ頼ることに抵抗があり、介護疲れなどから介護者、要介護者双方の行き詰まりとなる問題も懸念されております。ことし2月に、札幌市におきましても、介護疲れのために認知症の妻を殺害する事件があり、大変痛ましいことでありました。また、在宅介護を行っている高齢者世帯において、認知症のある人がもう片方の認知症の人を介護する認認介護もふえており、こうした複雑な関係のケアを適切に援助していくきめ細やかなサービスの提供や連携が必要とされております。当市におきましても、高齢者増加の実態が顕著でありますし、在宅での生活も限界に来ている実態が見受けられるようになりました。住みなれた地域で安心して生活することを基本にしたサービスの構築を目指すことが大変重要と感じます。また、平成24年から導入された、24時間、必要な介護や看護を受けられる定期巡回・随時対応型訪問介護看護のサービスの取り組みや、短期入所生活介護のサービスも引き続き大変重要になってくると考えます。さらに、介護予防事業では、高齢者の健康維持・増進や運動機能を向上させるためにも、各サービス機関や高齢者団体などとも連携し、より一層、予防活動を充実させることや、また、高齢者の閉じこもり防止のために新たな取り組みなども検討する時期に来ているものと考えます。このような中で、これまでも、本市において、包括的、継続的な支援を進めながら、3年ごとに高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画を策定し、介護予防活動などを展開してきていると認識しており、その実態や対策などを今年度スタートした第6期計画へ移行し、円滑に推進することが最も重要と考えます。高齢化が着実に進行している現状から、4点について質問させていただきます。1点目は、老老介護、認認介護に対しての現状をどのように捉え、どんな支援を考えているのか。2点目は、医療ニーズのある在宅高齢者の支援について、24時間介護・看護に対応している状況はどうなっているのか、また、短期入所生活介護の対応状況についてもお聞かせください。3点目は、介護予防について、老人クラブとの連携による取り組みと転倒骨折予防教室の状況と課題について、4点目は、高齢者の閉じこもり防止についての行政の対策について、以上4点を質問いたしまして、1回目の質問といたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-関野議員の御質問にお答えいたします。1件目の在宅介護支援の充実に関する1点目、老老介護、認認介護の支援についてであります。日本の認知症の高齢者数は、予備群も含めて800万人を超えると言われております。高齢化と核家族化の進展により、高齢者が高齢者を介護する老老介護が増加する中で、認知症の発症により認知症高齢者が認知症高齢者を介護する認認介護も出ている状況にございます。本市における介護認定者数は、平成26年3月末現在で1,230人となり、そのうち原因疾患が認知症である方は310人と、介護認定を受けた4人に1人が認知症を原因として介護認定を受けている状況であります。認知症対策としては、第1に、認知症を理解している人が一人でもふえることが必要であり、認知症サポーター養成講座や出前講座による知識の取得や啓蒙を引き続き行ってまいります。また、認知症の相談を受けた場合は、本市には認知症サポート医が2医療機関で各1名ずつおりますので、早期の医療機関への相談、受診を促すことにより、早期発見につなげ、認知症の予防と進行の抑制が図られるものと考えているところであります。介護の状況といたしましては、昨年のニーズ調査の結果、78.5%が家族介護となっており、高齢者による介護である老老介護は55.8%と半数を超えている状況にございます。このような状況を踏まえ、在宅介護の支援として、地域ふれあい支援事業のふれあい託老の利用や、介護保険制度による訪問介護や訪問看護、通所によるデイサービスの利用により、老老介護を初め、家族介護への負担を軽減し、住みなれた地域で引き続き生活できるように支援をしているところでございます。2点目の医療ニーズのある在宅高齢者の支援についてであります。いわゆる医療処置の必要性が高く、介護度の高い被介護者については、現在のところ、医療機関に入院、または施設等に入所されている状況であると認識しているところであります。また、病院から退院後、在宅での看護が必要な高齢者には、訪問看護ステーションなどからの訪問看護による支援が行われており、うち1事業所では24時間の対応が実施されているところであります。短期巡回・随時対応型訪問介護看護については、夜間に対応する人材確保や採算性の課題によって現状では市内での整備は進んでおりませんが、ひとり暮らし高齢者や高齢者のみの世帯の需要が見込まれるため、今後、整備が必要と考えております。昨年度実施した事業者への意向調査では、訪問介護事業者などの6事業者が参入に関心を持たれており、今後、これら事業者の参入意向の状況を見ながら整備を促進してまいります。次に、短期入所生活介護、ショートステイの対応につきましては、現在、特別養護老人ホームの空床型、介護老人保健施設、病院の医療療養型があり、緊急の場合を除き、随時申し込みに対応される状況にございます。また、受け入れがたい医療ニーズの高い利用者への対応といたしまして、第6期介護保険事業計画では、急性期の治療後に在宅生活への復帰を目指す要介護高齢者に一定の医療サービスを提供して看護、介護、医療、日常生活上の世話を行う施設として、新たに介護老人保健施設を整備計画数29床の小規模施設として計画しており、うち4床は短期入所療養介護、ショートステイとして整備することとしているところであります。2件目の介護予防事業の充実に関する1点目、老人クラブと連携した取り組みについてであります。老人クラブとの連携による介護予防啓発事業における教室では、低栄養予防、認知症予防、口腔機能向上など、健康づくりをテーマに年におおむね10回程度開催し、毎年延べ300名前後の方が参加している状況であります。また、運動機能向上を目的とした転倒骨折予防教室につきましては年23回から24回開催してまいりましたが、平成24年度から26年度までの参加者合計は34名と少ない状況になっております。その原因としては、なかなか時間がとれない、通うのが大変、知り合いがいないなどの理由から参加希望が少なかったことや、理学療養士、健康運動指導士などの専門職による指導、評価を必要とするため、参加者の枠を拡大することができなかったなどの課題がございました。また、参加者の実施効果としては、個人差はありますが、下肢筋力がついた、バランス能力が増進したなどの良好な結果が出ております。今後、効果が持続するには自宅での運動の継続が必要であり、本人の意識が大切となっております。国は、これまでの介護予防の効果を検証し、今回の制度の見直しにおいて、二次予防事業対象者把握事業を終了いたしました。これに伴いまして、本市の第6期事業計画では、より多くの高齢者に参加をいただき、介護予防を行うために、かけ声に合わせ、手と足を一緒に動かし、年齢や状態に合わせて多くの運動パターンの組み合わせができ、運動機能だけでなく、記憶力の向上や認知機能の改善にも効果があるとされる介護予防運動としてふまねっと運動を取り入れ、老人クラブなどを初めとする高齢者の集いの場を活用し、多くの人を対象とした介護予防運動の普及を図ってまいりたい、このように考えているところでございます。2点目の高齢者の閉じこもり防止についてであります。ある程度健康な高齢者の閉じこもりについては、高齢者の孤立につながり、高齢者の異常の発見がおくれ、地域や社会の問題となることが懸念されます。閉じこもりとなる要因は、外に出るのが面倒だ、生活上、外出しなくても不便ではない、近くに知・友人がいないなど、さまざまな要因があると考えられます。このため、閉じこもりを防ぐには、第1には、日ごろから町内会などの地域行事、サロンの実施地域での参加呼びかけや、知・友人などからの声かけ、趣味を活用しての外出、散歩など、身近な行動が大切であると考えております。閉じこもり防止は、孤立の防止にもなり、さらに介護予防へとつながることから、今後は地域の実態を把握し、他の地域での介護予防のさまざまな取り組み事例も参考としながら、本市にふさわしい方策を関係機関や団体などと協議、検討しながら取り組んでまいりたい、このように考えているところであります。以上であります。
再質問 12番 関野常勝
それでは、再質問をさせていただきます。まず、1点目の老老介護、認認介護の現状と支援についてでございます。私は、全国的に見ても、当市においても、特に老老介護というのは喫緊の課題であると認識しております。ただいま市長から答弁をいただいた中で、認知症疾患の数値でございますが、介護認定者が1,230名の中、認知症が原因疾患の方は310名ということでした。私は、この310名というのは、本人であったり、家族であったり、表に出せない数字もあるのではないかと思います。そういう中で、実態としてはこの数値はまだ多いのではないかと考えておりますが、その点についてお聞きします。あわせて、相談窓口の体制がいま一つわかりづらい部分があります。介護保険の部分なのか、また、精神科に行くのか、迷っている方々がいらっしゃるという声もあります。そういう中で、相談窓口の体制づくりについてはどういうふうにお考えなのか、お聞きしたいと思います。
答弁 保健福祉部長 鎌田忠男(保健福祉部長は2018年3月まで)
関野議員の再質問にお答えいたします。まず、1点目は、先ほど市長から認知症が原因疾患になっている方は310名と御答弁させていただいたほかに、さらにもっと多くの認知症の方がいるのではないか、その実態はどうかという御質問であったかと思います。正直言って、認知症につきましては、やはり表に出ていない部分、なかなか外に公表されない方、隠すような方もいらっしゃいますし、病院等に行って介護認定を受けていない方など、いろいろなパターンがあるかと思います。そのような中では、市として、富良野市に認知症の患者が何人いるか、明確にお答えできない、把握していない状況であります。ただ、国の推計と認知症の状況の中では、おおむね10人に1人が認知症というような統計データも発表されております。そういう部分でいきますと、富良野市の高齢者人口は6,900人程度となっておりますので、その1割の700人程度は認知症の方がいらっしゃるのかなというふうに認識をしているところでございます。また、認知症にかかわる部分での総合相談窓口について、どのような体制になっているのかというような御質問であったかと思います。いま現在、認知症の対応については、基本的には、市の地域包括支援センターが総合的な窓口とさせていただいております。包括支援センターにおいては、認知症のサポート医となっている先生もいらっしゃいますので、その状況によってそちらと協議しながら認知症に対応しているような状況でございます。以上でございます。
再質問 12番 関野常勝
いまの答弁は了解をいたしました。次に、2点目の医療ニーズのある在宅高齢者の支援についてでございます。先ほど24時間介護・看護に対応している状況について答弁をいただきましたけれども、今後、高齢者がふえ続ける中で、まさしく訪問診療というのが一番重要になってくると思います。在宅医療、介護の連携の推進が計画の中で取り組まれることとなりますけれども、私は、協力する医療機関がなければこの推進は難しいのではないかと考えます。そこで、本市において、現在、対応している医療機関はどのような状況なのか、加えて、連携、推進についてどのような課題があるのか、お伺いをいたします。
答弁 保健福祉部長 鎌田忠男(保健福祉部長は2018年3月まで)
関野議員の再々質問にお答えいたします。24時間医療、在宅医療等にかかわる医療・介護連携等の現状でございます。在宅医療を行っている診療所等につきましては、在宅療養支援診療所ということで、市内では2カ所の診療所で行っている状況でございます。また、医療ニーズに対する事業所については、訪問看護ステーションということで、先ほどの答弁でもお話しいたしましたが、富良野市内では3カ所の施設で医療に対応しているような状況でございます。あわせて、医療と介護の連携にかかわる部分でございますが、富良野地域リハビリテーション推進会議というものがありまして、いま現在、富良野圏域医療・介護連携に関するルール、あるいは、入退院医療介護連携パス等の検討ということで、平成25年から2年間にわたって医療と介護をどう結びつけていくかという検討が進められてきております。地域包括ケアシステムの構築に当たっては、在宅医療と介護の連携は非常に大きな課題となってございますので、今後、連携の強化といいますか、どうやって具体的な連携をしていくか、検討していきたいなというふうに考えているところです。以上でございます。