富良野市議会 平成27年第1回定例会 2015年3月11日
(1)農地の有効利用の促進について/(2)地産地消に対する考え方について
2015年3月11日、富良野市議会の一般質問で、萩原弘之議員が「農地の有効利用の促進について」「地産地消に対する考え方について」について質問し、市長 能登芳昭、経済部長 原正明が答弁しました。
- 質問者
- 萩原弘之 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、経済部長 原正明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 萩原弘之
-登壇-おはようございます。東日本大震災と、東京電力福島第一原子力発電所事故の発生から本日で4年となりますが、まだ22万9,000人の方々が避難生活をされております。被災された方々にお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。それでは、通告に従い、順次、質問をしてまいります。私は、平成23年6月定例会より現在まで、14回、42項目にわたる質問をしてまいりました。今回は、その質問の内容をさらにみずから再度検証して、今後の農業における農地保全の考え方と、食を通して農業と観光と地産地消をつなげる政策について質問してまいります。最初に、農地の有効利用にかかわる耕作放棄地の利活用並びに未然防止策について伺います。富良野市の農業は、農地面積9,200ヘクタールを基盤として、食料の安定供給と地域経済の保持、発展に大きくその役割を果たしております。本市は、農業・農村の持つ多面的な機能を維持しながら、近年の社会情勢の変化や国の農業政策に対応できるような田園都市富良野を目指し、平成20年に富良野市農業及び農村基本条例を制定しました。そして、この条例の目的に掲げる第3条の基本的理念には、「優良な農地、農業資源及び担い手を適切に確保し、地域特性を踏まえた望ましい農業構造を確立し、将来にわたり持続的な発展を図ることで、多様化する需要に即した良質な食料を安定的に供給するとともに、食料自給率の向上に貢献するものとする。」と。さらには、「農村は、農業者を含めた地域住民の生活の場で農業が営まれることにより、農業の持続的な発展の基盤として役割を果たすものであるので、農畜産物の供給機能及び国土の保全、水源の涵養、自然環境の保全、良好な景観の形成等の多面にわたる機能が適切かつ十分に発揮されるよう、生産条件及び生活環境の整備その他福祉の向上が図られなければならない」と書かれております。この目的を推進するために、平成21年3月に富良野市農業及び基本計画が策定されました。本計画は、平成26年3月に第2次として今後の5年間の計画を基本的な施策とともに掲げたものであります。将来の本市の農業展望につきましては、昨日、今議員の質問にもありましたので割愛させていただきますが、現在ある農地をどのように有効利用の促進を図っていくかが大切な課題となるところです。そこで、3点お伺いをいたします。平成23年に提出された耕作放棄地解消計画では、28.2ヘクタールの解消に向けた取り組みがなされていると聞いておりますが、23年第3回定例会において、8ヘクタールの農地に緑肥作物やスイートコーン、ソバなどを作付し、耕作放棄地の再生利用に努めてきた、また、今後も耕作放棄地をなくすような状況づくりをしていかなければならないと答弁がありました。さらには、10年後の状況についても、関係機関、所有者、農業委員会を含めて話し合いをして解決していきたいとの答弁もありました。このたびの本計画には、4点の取り組みと、主な指標として30年の面積を9,000ヘクタールとしております。現状と課題を踏まえ、既に耕作放棄された農地の再生はどのように進めているのか、お伺いをいたします。また、耕作放棄された農地の利活用はどのように考えているのか、お伺いをいたします。また、今後、農業者の高齢化に伴う離農や耕作が困難となる農地が多く発生することが考えられますが、これらの農地の中には流動化が困難と判断せざるを得ない農地も発生することが考えられます。その荒廃を未然に防ぐ対応策と地域の取り組みについてお伺いをいたします。次に、地産地消に対する考え方についてお伺いをいたします。地産地消とは、地域で生産されたものをその地域で消費することですが、国の基本計画では、地域で生産されたものを地域で消費するだけでなく、地域で生産された農産物を地域で消費しようとする活動を通じて農業者と消費者を結びつける取り組みであり、これにより消費者が生産者と顔が見え、話ができる関係で、地域の農産物、食品を購入する機会を提供するとともに、地域の農業の関連産業の活性化を図ることと位置づけています。産地から消費するまでの距離は、輸送コストや鮮度、地場産農産物としてアピールする商品力、子供が農業や農産物に親近感を感じる教育力、さらには、地域内の物質循環といった観点から見て、近ければ近いほど有利です。また、消費者と産地の物理的距離の短さは、両者の心理的な距離が身近にもなり、対面コミュニケーション効果もあって、消費者の地場農産物への愛着心や安心感が深まります。それが、地場農産物の消費を拡大し、ひいては、地元の農業を応援することになります。さらに、高齢者を含めて地元農業者の営農意欲を高めさせ、農地の荒廃や捨てづくりを防ぐことにもなります。また、地産地消は、地域で自発的に盛り上がりを見せてきた活動で、教育や文化の面も含んだ多様な側面を有しており、固定的、画一的なものでなく、柔軟性、多様性を持った地域の創意工夫を生かしたものとなることがその特徴でもあります。地産地消の主な取り組みとして、直売場や量販店での地場農産物の販売、学校給食、福祉施設、観光施設、外食、中食、加工関係での地場農産物の利用などが挙げられております。市内流通の拠点として富良野公設地方卸売市場がありますが、地産地消を実現する販路が多様化する中で、卸売市場の意義や役割は重要であり、野菜の生鮮消費量の全国レベルにおいても8割が卸売市場を経由して流通しており、その中で地場産品がどのような位置づけにあるかは重要な課題であると考えます。また、多くの卸売市場において、自治体が設置主体となっていることから、地場産品と商業の結節点として重要な意義があると考えます。このような中において、富良野公設地方卸売市場の役割についてどのように考えているのか、お伺いをいたします。また、市民に対して地場産品を提供する機会の拡大に向けての考えをお伺いいたします。次に、グリーンフラッグ事業の進捗状況についてお伺いをいたします。平成26年第1回定例会において、同じ質問をさせていただいております。事業の検証と課題として、認知度が低い、農産物によって旬が限定される、飲食店1軒当たりの使用量が限られるなど課題が答弁され、対策として生産者と料飲店等による農産物の特性等の検証や需要実態などの意見交換、供給体制の効率化などを検討して、試行しながら進めていくと答弁がありました。農業と商業を食でつなぐ本事業は、観光だけでなく、内需拡大を市内で活性化することによる効果は、付加価値的経済の推進と地産地消で掲げた有利性など、さまざまな利点も多いと考えるところです。現在の進捗状況と、今後の活性化に向けての課題整理と考え方についてお伺いをいたします。以上で、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-おはようございます。萩原議員の御質問にお答えをいたします。1件目の農地の有効利用の促進について、耕作放棄地の利活用並びに未然防止策についてであります。食料自給率を向上させるためには荒廃農地の再生利用が不可欠であることから、国におきましては、平成20年度に全国の市町村に耕作放棄地全体調査の実施と計画的な耕作放棄地の解消を進めるための耕作放棄地解消計画の策定を義務づけました。この全体調査により、本市には、著しく生産性が低い急傾斜地、地権者不在などの理由により荒廃した農地が約28ヘクタールあり、これを再生すべく解消計画を作成したところであります。荒廃農地の再生につきましては、農業委員会の協力により、受け手農家の発掘を行い、耕作放棄地再生利用緊急対策交付金を活用しながら再生支援を講じることで、平成27年1月現在では約28ヘクタールのうち17ヘクタールで営農が再開されております。一方で、年数経過などに伴い、条件が一層不利となった約4ヘクタールにつきましては、今後の農地としての活用は無理と判断し、農地以外の地目に変更すべきものとしているところであります。これまで、農地荒廃の未然防止のため、中山間地域等直接支払制度や、農地・水保全管理支払制度などを活用した耕作の維持、農業委員による農地パトロール及び指導により、適切な流動化に取り組んでまいりました。農地流動化の将来動向につきましては、平成23年度に実施いたしました富良野市担い手実態調査による5年後の意向取りまとめの結果におきましては、富良野地域では需要過多、山部地域は均衡、東山地域では供給過多という傾向であり、東山地域での荒廃農地の発生を懸念してきたところであります。調査時点から4年が経過した本年1月、人・農地プランの見直しのため、将来の農地動向、地域農業に係る意向調査を実施いたしましたが、その結果、タマネギ生産者、酪農家、新たに参入した法人等により強い拡大志向が見られ、東山地域でも十数ヘクタールの農地確保を希望する者があるなど、明るい兆しも見られたところであります。今後、団塊の世代のリタイアが進み、流動させるべき農地が大量に出てくることが想定されるところであります。農地は耕作維持が基本でありますので、拡大意向を持つ農業者などへ流動させ、守ることが基本と考えておりますが、今後は、労働力不足や生産性が極めて低い等の理由により作物の作付が困難な場合には、作業量の少ない休閑緑肥や景観作物による管理耕作を、これも不可能であれば林地化するなど、状況に応じて複数の方法を検討していく必要がある、このように考えているところであります。なお、平成27年度は、中山間地域等直接支払事業の協定見直し時期に当たりますので、これまで制度を活用し、維持してきた条件の厳しい農地を今後どうするのか、地域と話し合いを進めていきたいと考えているところであります。2件目の地産地消に対する考え方の1点目、地場産農産物等の市民への提供手段についてであります。富良野市公設地方卸売市場は、食料品の安定供給を目的に、昭和49年から公設市場として運営しており、地産地消における役割といたしましては、生産者から地場農産物の販売の委託などを受け、買受人に卸売し、小売店が販売することにより市民に届ける重要な役割を担ってきたところであります。また、市民への地場産農産物の提供の機会につきましては、小売店による販売、市場施設を活用としたへそ市場の開催、スーパーなどで4カ所の販売コーナーの開設、農家個人や農家グループなどによる約40カ所の直売所、定期的に開催されている2カ所の朝市、このほかにも生産者との直接取引などもあることから、一定程度の確保がなされていると認識をいたしているところであります。今後も、提供の機会拡充に努めるとともに、市民や訪れる方々に富良野の食を提供するグリーンフラッグ事業などを推進してまいりたい、このように考えているところであります。次に、2点目のグリーンフラッグ事業の進捗状況についてであります。グリーンフラッグ事業は、富良野地域の豊かな自然環境で育まれたおいしくて安全・安心な地元農産品を応援する飲食店などを認定することにより、地産地消を進めるとともに、富良野ブランド化の向上を目指すものとして取り組んでいるところであります。現在34店舗が加盟しておりますが、地場農産品を活用したメニュー開発やテーマを決めた期間限定の商品提供、農産品に関する学習、生産者と飲食店の意見交換などを中心に取り組みを進めてきたところであります。現在の課題といたしましては、グリーンフラッグ事業の知名度がまだ低いこと、生産者から飲食店までの農産品の物流がうまく機能していないこと、生産者と飲食店の思いをどのように消費者に伝えていくかなどが挙げられます。今後の活性化に向けましては、共通のテーマである農産品の素材を最大限に生かす新鮮で食べごろな農産物を生産者から飲食店へ届ける物流体制を構築する、それぞれの思いを消費者に届けるなどについて、生産者と飲食店が協働して仕組みづくりを構築することが重要である、このように考えているところであります。以上であります。
再質問 10番 萩原弘之
それでは、質問順に従いまして、順次、再質問をさせていただきます。まずは、耕作放棄地の問題であります。先ほどお話を伺いました17ヘクタールが解消されていることについては、本当に安堵しております。ただ、残された面積の内容を見てみますと、面積的に十分な要件が確保されていない、また、立地条件等を含めた中で農地に復興するのはなかなか難しいというようなお話も伺っております。先ほど市長の答弁の中で、一部林地化というお話をされたかと思います。この部分については、基本的には、古くは原生林であったという北海道、この富良野の成り立ちから開拓を始めたということで、自然に返すことも含めて検討してはいかがでしょうか。農地法の中では、3年を経過しないと農地除外が認められないという法律もあるようでございます。しかし、3年もたってから林地化を考えるのではなくて、総合的にその農地の条件を判断した上で所有者等と検討していくべきというふうに私は考えますが、林地化に向けた取り組みの考え方があればお聞かせいただきたいと思います。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
萩原議員の再質問にお答えいたします。まず最初に、耕作放棄地の解消計画の中で、4ヘクタールほど農地以外の地目に変更するというようなことを申し上げました。こちらにつきましては、林地化ということではなくて、農地以外の地目に変更してそのまま置くということで景観とか環境に影響が少ないと判断しておりまして、林地化するところまでは至っておりません。それから、その後の林地化の考え方であります。基本的には、農業においては、農地の中で耕作を維持することが大前提で基本であります。これにつきましては、農業委員会の皆さんの農地パトロールや、それに基づく指導もあります。こちら含めながら、まずは耕作を維持していただくことを大原則に、それでもなかなか厳しいものにつきましては、先ほど市長が答弁しましたとおり、作業量の少ない休閑緑肥や景観作物、あるいは作業の共同化というようなことを考えていきます。それでもまだ、なお厳しいというところについては林地化も含めて検討するということございまして、最初に林地化に向けて計画を立てるということではございませんので、御理解いただきたいと思います。
再質問 10番 萩原弘之
いま質問させていただいた林地化という部分については、どうしても経済行為という部分がベースになって農業・農地を考えていかなければならない観点から、将来に向けてどうしても条件が整わないということは、農業者が一番理解しているところでないかなと思うのです。そういう部分も含めて、今後、検討されていく中で、早々に耕作を諦めるのであれば林地化を進めていくという話も一つ条件の中に盛り込んでみてはどうかと考えた次第です。次に、景観作物という部分のお話がございました。以前、たしか緑肥対策とか景観作物をつくることによって、放棄地と休閑地等に対して整備をしていくような方向づけも過去にあったかなと考えておりますけれども、現在、その辺の取り組みについてはどのように考えておられるのか、質問させていただきます。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
萩原議員の御質問にお答えいたします。景観作物あるいは休閑緑肥につきましては、先ほどから申し上げているとおり、耕作がなかなか難しい場所について、地力を守る、あるいは景観的なものを維持するということでございます。農地・水・環境保全向上対策でいきますと、作物を栽培して多面的機能を維持管理することが可能でございますので、こちらについても地域の皆様方とお話し合いをしていきたいというふうに考えております。
再質問 10番 萩原弘之
景観作物につきましては、基本的に、どの地域においてもヒマワリなどの花が結構作付されておりますが、近年、永年型の景観作物というのがありまして、例えばコスモスとかヒマワリのような多年生の作物がございます。この辺のことも含めた中で、先ほどお話しさせていただいたいわゆる耕作放棄地の対策に向けた考え方が必要でないかというふうに感じますけれども、いかがでしょうか。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
萩原議員の御質問にお答えいたします。耕作放棄といいますか、荒廃している農地については、景観作物等を作付することによってそこを守る、それがいわゆる観光的な景観にもつながるということでは、非常に意義があるというふうに認識しております。平成27年度は中山間地域の事業について協定の見直しの時期でございますので、これについては、これから地域の皆さんに話し合いをしていただくことになりますので、その中で十分お話し合いをしていきたいというふうに考えております。
再質問 10番 萩原弘之
いま中山間事業という取り組みについてお話がございました。中山間地の制度については、たしか、地域で農地を守っていくというような役割が書かれていたのかなと思います。もうはや15年という日を経過するわけで、各農業者、地域を含めて、この辺を整理する条件等をもう一回明確にした形の中で今後の中山間地事業の取り組み計画を進めていくことが、いま、なおさら必要ではないかというふうに感じますけれども、いかがでしょうか。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
萩原議員の御質問にお答えいたします。中山間事業につきましては、条件が不利な傾斜地等の耕作放棄地の発生を未然に防止するということで、5年間の耕作継続を協定で結んで交付金が支払われる事業でございます。しかし、年数がたち、高齢化する農業者もおり、これから5年間、継続することが可能かどうかと不安を考える方もいらっしゃることも事実でございます。こちらの制度につきましては、現在、第3期対策ということで進んでおりますが、その中でも、地域で集団的かつ持続可能な体制整備をするということであれば、高齢者にもぜひ入ってもらうような呼びかけをすることについて、国からもいま指導が入ってきている状態でございます。これは、夏に協定の締結を予定していますが、それまでの間に地域との話し合いをしっかり進めていきたいというふうに考えております。
再質問 10番 萩原弘之
了解しました。それでは、次の質問に入らせていただきます。富良野公設地方卸売市場を含めた形の中で、いわゆる地産地消の流通経路の媒体になる販売店等々の質問をさせていただきます。今回出された第2次富良野農業及び農村基本計画の中に、市内流通の確保という案件がございます。ここに書かれている現状と課題、それから、施策の目標と主な取り組み等を含めて、地産地消の推進、食品産業における地元食材の利用促進という中で、この指標である学校給食の件、それから、富良野コーナーを持つ量販店の現状と30年度の目標数値、直売所の5年後の目標数値、定期的な朝市の目標数値は、25年と30年にかけて数字が一向に変わっておりません。この部分について、市長は、常日ごろ、いわゆる食をつなぐ観光、そして、その観光をもって食がこれから重要になるのだというようなお話をその都度されております。私は、この部分の数字が一定程度拡大、増加していかないと、市長が持っているビジョンを達成できないのではないかというふうに考えますが、いかがでしょうか。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
萩原議員の再質問にお答えいたします。農業及び農村基本計画の中で、市内流通の確保ということで主な指標をのせさせていただいております。こちらには、いま、議員からお話がありましたとおり、量販店あるいは直売所、朝市の数字をのせさせていただいております。こちらの数字の伸びがないということでございますけれども、これは一定程度確保することが基本的な考え方でございます。食の関係については、それ以外にグリーンフラッグ事業の推進を図っていくことを考えております。ただ、量販店の数がふえるわけではございませんので、一定程度の店舗数で販売をしております。それから、直売所についても、いま既に一定の数がありますので、30年までそれをしっかり維持していくことが基本だと考えております。以上でございます。
再質問 10番 萩原弘之
いま御答弁がありました中で、グリーンフラッグも含めてという形で質問させていただきます。基本的に、消費者に農産物あるいは食料品を渡していくという経路をもって、私は、いま、一つにはいわゆる富良野公設地方卸売市場が富良野管内における食料品の手配と地元農産物の窓口になると考えております。それが、いわゆる食料品としての流通媒体であるというふうに考えます。また、グリーンフラッグ事業については、農業者が地元の食材を加工できない観点から、飲食店などが加工して料理として提案する形の中で、昨日、今議員からありましたいわゆる富良野ブランドという部分も含めて、一つには食事として提供することで、地元の方々の消費につながり、また、1回目に質問させていただきました顔の見える消費が生まれてくることによって付加価値的経済がこの富良野管内に反映され、内需拡大というもの自体が富良野の中で完結できるというふうに考えています。先ほどの1回目の市長の答弁に、グリーンフラッグの課題等もございました。ただ、十分ではないので、これからどういうふうにそれを拡大していかなければならないかということが、公設市場やグリーンフラッグも含めて必要ではないか、ですから、この課題を整理する上で、今後、新たな取り組み、また試案というものがあるのではないかなと思って私は質問させていただいたのですけれども、いかがでしょうか。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
萩原議員の再質問に、私からお答えさせていただきたいと思います。一つは、大きく公設市場の流通の体制確保というような御質問でありましたけれども、昨今の新聞を見ても、スーパーの大型合併がどんどん進んできている現状です。そういう状況と、もう一つは、旭川のマルイチが合併、提携するという新聞報道がございました。名寄も閉鎖するような状況で、公設市場の位置づけがいま大きく変貌する状況にあるのかなと受けとめております。いま御質問があった中で、市場で取り扱いをする中で卸売を通す形は、現在、富良野沿線を含めても大変店舗が減少してまいりました。ですから、これを拡大していく状況は、これからは大変難しい問題だと私は認識しております。そういう観点からいきますと、富良野の安全・安心でおいしい農産物を、公設市場の立場を活用しながら、全国発信あるいは海外発信できるような流通体制づくりをしなければないというのが、いま、大きな取り組みの課題というふうに私は認識をいたしております。ですから、御質問がありました件につきましては、十分わかりますけれども、いまの流通の体制の流れから見て、このような状況の場合にはどういう方向づけをするか、大きく転換しなければならない時代に入った、こういうふうに感じておりまして、これからはそういう状況を踏まえた中での対策が必要でないかと認識いたしているところでございますので、御理解を賜りたいと思います。
再質問 10番 萩原弘之
いま市長がお話しされた部分は、私も十分認識をしているところでございます。道内においても、地方卸売市場を含めて経営的にもかなり困難な部分があって、富良野市にとっても公設市場を維持、安定していくことがかなり厳しくなってきているのかなというふうに感じます。いま、新たな市内流通の体制をつくり上げるためにも、市内流通の確保がこれから一番大きな課題であるというふうなお話を伺いました。昨日、今議員の質問の中にありましたが、富良野でしかできない体制づくりを、一日も早く、将来にわたるいろいろなビジョンを持って取り組みを進めていっていただきたいというふうに思います。今回のこのグリーンフラッグを含めて、私は、食を観光につなげるという部分だけではなくて、地産地消の観点から、より安心で安全であるだけではなくて、より安価でより質の高い農産物、食料品を富良野市内消費者に届ける役割も大切であるというふうに考えます。そのことについて御意見があればお答えを伺いたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
萩原議員の再質問にお答えをいたします。きのうは、今議員ともブランド化の問題についてお話をしましたけれども、私は、農家の皆さん方も意識改革をしていただけるような状況づくりも必要ではないか、このように考えております。富良野の農産物というのは現実的に高い評価を受けているわけですから、国内はもとより、国外に向けてこれを発信できるような状況とはどうあるべきか。現在、本市における流通の体制の中で、大きくは、農業協同組合が台湾のほうに牛乳を輸出している状況もございますし、現実的には、富良野の公設市場の関係の一部は海外に輸出している状況でございます。そういう中で、外国人が最も好む、あるいは、これぞ国外に出しても恥じない富良野のブランドというものをこれから農家の皆さん方とどう磨き上げていくか、あるいは、新しい状況をどうつくっていくか。最近、オール富良野という表現が多くなってまいりましたけれども、それこそオール富良野の中で、農協は農協でなく、富良野全体の中でこれを確立する、そういう組織体なり集合体が必要になってくる、私はこんな感じを強くいたしておりますので、早急な体制が必要なのか、あるいは農家の方々の意見を十分聞きながら、それに応えられるような状況をどうつくっていくのか、こういったことを少し論議してみたい、このように考えているところでございます。