富良野市議会 平成25年第4回定例会 2013年12月11日
児童・生徒の学力向上対策について
2013年12月11日、富良野市議会の一般質問で、関野常勝議員が「児童・生徒の学力向上対策について」質問し、教育委員会教育長 宇佐見正光、教育委員会教育部長 遠藤和章が答弁しました。
- 質問者
- 関野常勝 議員
- 答弁者
- 教育委員会教育長 宇佐見正光、教育委員会教育部長 遠藤和章
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 関野常勝
-登壇-さきの通告に従い、本市における児童生徒の学力向上対策について御質問をいたします。平成19年度から文部科学省において全国学力・学習状況調査が実施をされておりますが、今年度も北海道における平均正答率は全国平均を下回っている状況であると北海道教育委員会が公表しております。教育機会均等を旨とする義務教育の趣旨を踏まえれば、生まれ育ったところによって学力に大きな差があることは、本来あってはならないことであり、このため、北海道教育委員会では、平成26年度の全国調査までに学力を全国平均まで引き上げること、さらに、平成29年度までには全ての管内で全国平均まで引き上げることを目標として掲げております。市町村教育委員会の理解、協力のもとに、総合的な学力向上策を推進しております。このような中で、富良野市教育委員会では、今年度の教育行政執行方針でも、全校での学力向上に向けてZERO運動を進め、成果を上げているとお聞きしております。そこで、今年度行われた全国学力・学習状況調査を受け、どのような方向性で児童生徒の学力向上を導いていこうと考えているのか、次の3点について質問をいたします。1点目は、平成25年度全国学力・学習状況調査の結果と分析について、2点目は、分析した結果、課題となるものがあるのでしょうか、3点目は、学力向上へ向けた各学校での取り組みと教育委員会としての指導内容について、以上3点を質問しまして、1回目の質問とさせていただきます。
答弁 教育委員会教育長 宇佐見正光(教育委員会教育長は2014年3月まで)
-登壇-関野議員の御質問にお答えをいたします。児童生徒の学力向上対策についての平成25年度全国学力・学習状況調査についてでございます。今年度の全国学力・学習状況調査は、本年4月24日に市内の小学6年生及び中学3年生を対象に全校において実施をいたしました。調査の結果と分析についてでございますが、今月中に全国学力・学習状況調査の概要として公表できるよう事務作業を進めており、現在、結果を集計、分析中であります。なお、この概要をまとめるに当たりましては、調査結果の分析、検証を行い、学習改善と学力向上を推進するため、富良野市PTA連合会、富良野市校長会、富良野市教育委員会の三者で構成いたします富良野市学力向上推進プロジェクトを9月に立ち上げたところでございます。次に、分析した結果と課題であります。分析途中でありますが、教科に関しては、特徴的に、小学校においては算数の活用に関する問題は全道平均正答率を上回っており、また、中学校におきましても国語、数学の知識に関する問題は全道平均正答率を上回ったところでございます。また、課題としては、生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査結果から、富良野市の児童生徒は、家庭で1時間以上勉強する割合が北海道の児童生徒と比較して低く、家庭で2時間以上テレビ等を見ている割合やテレビゲームをしている時間が長い傾向にあるということが判明したところであり、家庭での過ごし方について、児童生徒のみならず、保護者にも啓発をしていく必要があることから、家庭での役割について積極的に実践してもらうよう明記をしてまいります。次に、学力向上へ向けた各学校での取り組みにつきましては、自校の調査結果を分析、検証しながら、学校改善プランを全校で策定し、学力向上に向けた授業改善や放課後学習に取り組んでおります。さらに、ことしの夏休み期間中には、教員と教育大学の支援をいただき、学生ボランティアの活用による学習サポート事業を実施するとともに、冬休みにおいても計画をしており、基礎、基本の定着に向け、わかる楽しい授業づくりを基本に効果のある学習指導の取り組みを積極的に実践しているところでございます。また、教育委員会といたしましては、学校改善プランの確実な実行を学校に指導するとともに、保護者に対し、児童生徒の家庭での過ごし方及び計画的な家庭学習への取り組みについて、より具体的に啓発し、さらに、学校、家庭、PTA、地域が一体となり、全ては子供たちのためにを合い言葉に、確かな学力向上に取り組める体制づくりをより一層推進してまいります。以上でございます。
質問 12番 関野常勝
全国学力・学習状況調査の結果と分析については、ただいま取りまとめ中で、今月中に公表されるということで了解をいたしました。次に、課題として何点か挙げられておりまして、家庭内での役割といいますか、家庭内で実践をしてもらう、家庭に働きかけをするということだったと思いますけれども、家庭の役割というのはどのような内容なのか、具体的にお聞きしたいと思います。
答弁 教育委員会教育部長 遠藤和章(教育委員会教育部長は2017年3月まで)
関野議員の再質問にお答えいたします。課題に挙げました家庭の役割についての実践内容という部分であろうかと思います。今回、公表いたします調査の概要に、学校、家庭、地域社会、そして行政それぞれがどのように実践して学力向上に向けるかという部分を示そうと、いま、最終取りまとめをしているところでございます。その中で、家庭での役割につきましては、特に家庭での生活習慣や学習習慣については、生活リズムの確立が大切であるということから、一つ目としましては、富良野市PTA連合会と協議をしながらまとめました家族の約束7カ条の推進を図ります。それから、二つ目としましては、日常生活における積極的なコミュニケーションに努めながら親子の会話を図っていくこと、三つ目では、子供たちの規則正しい生活習慣と計画的な家庭学習の実践ということ、それから、四つ目として、早寝・早起き・朝ごはん・みんなそろって晩ごはん運動の推進、最後に五つ目ですけれども、褒めて伸ばす家庭教育の推進ということで、これらを家庭において実践していただくように示す予定でございます。以上です。
質問 12番 関野常勝
いまの家庭での役割は了解をいたしました。次に、夏休み期間中に学習サポート事業を実施したという答弁をいただきましたけれども、その具体的な内容とその検証結果をお聞きしたいと思います。
答弁 教育委員会教育部長 遠藤和章(教育委員会教育部長は2017年3月まで)
関野議員の再質問にお答えいたします。夏休み中に実施いたしました学習サポート事業の内容とその検証結果ということでございます。まず、市内の全ての学校において、長期休業中においては教員が子供たちの参加の希望を聞きながらサポート学習というものを行っております。学習サポート事業と言いますのは、北海道教育委員会が実施をしているものでございまして、大学生などの学生ボランティアを活用しながら、子供たちに授業の補助、サポートをしてもらうという事業でございます。今年度は、富良野市としても初めて取り組みをいたしました。学校につきましては、富良野小学校、扇山小学校、そして東小学校の3校でございまして、先ほど言いましたように、大学生が教員の補助に当たりました。派遣された学生につきましては、富良野市出身の大学生が2名いらっしゃいました。そのほか延べ17名の道内の学生が富良野に来られ、子供たちの学習をサポートしていただいたということでございます。成果でございますけれども、まず、子供たちの学習意欲の向上が図られたこと、そして、学習面でのつまずきの解消、あるいは、きめ細かな指導によりまして学習支援ができたということで、子供たちにとっても大変よい機会かなというふうに考えてございます。また、課題でございますけれども、今回は夏休み中に行いましたが、当初、少年団活動との日程調整がうまくいかなくて、若干、日程がかぶったところもございます。あるいは、相手の都合もございまして、こちらの希望どおりの学生ボランティアの人数になかなかならなかったことが課題として挙げられるかなと思います。いずれにしても、これらの事業につきましては、先ほども言いましたが、十分な成果が得られておりますので、先ほどの答弁の中にもございますけれども、再度、冬休みにもこの事業に取り組んでいきたいといま考えているところでございます。以上でございます。
質問 12番 関野常勝
ただいま、部長より学力向上に向けた課題への対応ということで答弁をいただきました。私は、学力向上に対して、点数だけとればよいということではなく、最終的には人格を完成させる、そのためにはみずから学ぶ力を育成することが重要であると考えますが、そのことについて御見解をいただきたいと思います。
答弁 教育委員会教育長 宇佐見正光(教育委員会教育長は2014年3月まで)
関野議員の再々々質問にお答えさせていただきます。いま、学力向上について、部長から再質問等で御答弁させていただきました。いまの質問の中で、点数だけではなくて、人格の完成を目指すというお言葉でございますけれども、私どもも、改正教育基本法、それから、学校教育法も改正されておりまして、その中で学力向上の三つの要素というものが示されております。その一つが学習の基礎、基本の習得、二つ目は思考力、判断力、表現力の育成、三つ目は学習の意欲向上、この三つがうたわれております。つまり、言語活動を重視した教育推進ということで国が示しているところであります。これを受けて、先ほど関野議員からもありましたように、教育行政の執行方針に学力向上についてしっかりと示させていただいておりますが、基礎、基本の習得は大きな柱であります。それ以外に、富良野市においては、先ほど2点目でお話をしております思考力、判断力、そして表現力を育成する、この中で子供たちの潜在的な能力引き出していく、この活動が重要であります。そこで、富良野市においては、これまでも多くの方々の御支援をいただいて演劇活動を展開させていただいています。演劇は、話す力、聞く力、そして人に伝える力の3要素がなければ心に響きません。つまり、この活動を展開することによって、反復でせりふを覚える、つまり、学習も反復学習であります。そういう形の中で、国語の授業、あるいは、それぞれの授業において子供たちにもしっかりと定着してきておりまして、先ほど御答弁させていただいたとおり、そういう面でかなり効果も出てきております。それから、環境教育、あるいはキャリア教育、読書活動と、家庭、地域、行政と、多くの方々の御支援をいただいて学校の応援団として取り組んでいただき、また、それぞれの学校の教育の場において取り組んでいる成果も出てきております。それが、学力ばかりでなくて、3年連続文部科学大臣表彰を受けているという結果にも結びついているのかなと思っています。また、ことしは、体力面で扇山小学校が全国の学校体育の優良校として表彰を受けているところであります。このように、子供たちの潜在的な能力をしっかりと引き出していく、これが私たちにとって大変重要なことでありますので、これからも、子供たちに夢や希望を与えるような、そして、子供たちがしっかりとその夢を目標に変えられるような教育行政を進めていきたい、こんなふうに思っているところであります。以上でございます。
質問 12番 関野常勝
いま、教育長より、学習向上に向けた生徒の意欲を高めることで、それは了解いたしました。学習調査の結果については、富良野市はこれまでも学校間の序列化や過度な競争につながらないように十分配慮をして公表されていると思います。この調査結果をもとにしまして、子供たちのわかる喜び、できる感動、加えて、特に感性、感覚を刺激することもまた重要だと思いますので、その辺は学校、教育委員会が連携をしてしっかりと取り組みを積み重ねることを期待しまして、質問を終わります。