富良野市議会 平成19年第3回定例会 2007年9月12日
広域連合について
2007年9月12日、富良野市議会の一般質問で、東海林剛議員が「広域連合について」質問し、市長 能登芳昭が答弁しました。
- 質問者
- 東海林剛 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 13番 東海林剛
-登壇-私は、富良野圏域5市町村で設立の準備が進められております広域連合について、5点にわたり市長の見解と所信をお伺いしてまいります。1点目は、広域連合を選択した経過についてでございます。昨年平成18年8月28日、富良野地区広域市町村圏振興協議会の市町村長で構成する委員会において、四つの自治の形、すなわち市町村連携、広域連合、市町村合併、広域都市の中から広域連合を選択することで合意がなされました。同年12月、第3回定例市議会における菊地議員の一般質問で、なぜ広域連合を選択したのかという問いに対し、市長は、4町村が広域連合を強く志向したこと、また、5市町村の枠組みを尊重し、そろって共同歩調をとることを基本としていること、さらに5市町村が合併協議に向かうためにはかなり時間を要すると判断したなどの理由で、広域連合で合意をしたと答弁されております。また、富良野圏域5市町村は、今はともかく将来は一つであるという共通認識を持っている。よって、広域連合の実践の積み重ねが将来合併に向かう土壌づくりと考えているとも述べられております。そこで、お伺いいたしますが、4町村が強く広域連合を志向したとのことでありますが、その理由について市長はどう分析され、どのように判断をされているのか。また、5市町村は一つであるという共通認識を持っていると述べられております。市町村で構成される委員会の議論経過の中で、一つになるという一致点は見出せていたのかどうか。―三つ目として、どのような広域連合にするのか。また、広域連合によって、どのようなことをこの富良野圏域で実現させたいのか。方向性について前向きな議論の積み重ねはあったのか、以上をお伺いいたします。質問の2点目は、専門部会の検討結果についてでございます。広域連合を選択後、広域市町村圏振興協議会における副市長レベルの幹事会、広域連合で処理することが可能な事務として、消防組合、学校給食組合、串内草地組合、環境衛生組合、国民健康保険、介護保険、火葬場、広域圏事務の八つの事務事業を選定し、市町村長で構成する委員会で了承されました。そして、それぞれの事務ごとに専門部会が設置され、部会ごとに協力し、6月末に報告書をまとめて幹事会に報告をされております。それぞれの事業の検討結果とメリット、課題について、お伺いをいたします。3点目は、構成市町村の役割分担と経費の支弁方法についてでございます。広域連合が処理する事務に要する経費は、構成自治体の負担金、広域連合が発行する地方債、使用料、住民からの分担金などをもって充てることとなっております。一部事務組合と同じように、それぞれの構成市町村に負担の義務が生じることは当然であります。地方自治法第291条の9で、広域連合を組織する地方公共団体の分賦金の配分に当たっては、広域連合を組織する地方公共団体の人口、面積、地方税の収入額、財政力、その他客観的な指標によるべきものとされております。従前の一部事務組合の負担割合によらず、広域連合という市町村とは独立した特別地方公共団体における負担のあり方についての協議がこれから本格化してくるとお聞きをいたしております。市長は、一部事務組合の負担割合の見直しについて、かねてから言及をされておりますが、分担金の市町村負担についての基本的考え方について、また、一部事務組合への職員―102派遣の現状と広域連合設立後の職員派遣の考え方についてお伺いいたします。また、多額な初期投資が必要と思われる電算システムの一元化についての考え方、その他、初期投資額の予測についてもお伺いをいたします。4点目は、広域連合制度の課題についてお伺いをいたします。広域行政に対する制度として従来から使われてきた一部事務組合方式の見解を踏まえ、広域的な行政事業により適切に対応し、国や都道府県から権限や事務の移譲を可能にし、地方分権の推進にも寄与できる新しい制度として平成6年に創設され、7年から施行されたのが広域連合であります。広域連合は、住民による直接請求ができ、連合長や議会の議員の直接選挙も可能であるとされるなど、寄合所帯の色彩が濃い一部事務組合に比べ、自主性、独立性を強化し、普通地方公共団体に準じた扱いになっております。しかし、自治の形検討プロジェクトチームの報告書の中で、広域連合のデメリットとして、5市町村が合意しなければ事務を行うことができない。そのため利害調整に時間がかかる。政策選択も責任も形骸化する。また、住民から遠い存在となり、チェック機能が働かず、屋上屋的な存在になるなどの課題も上げられております。以上のように、市町村から独立した特別地方公共団体として位置づけされているにもかかわらず、広域連合体としての自立性、主体性を発揮できない可能性があるとも指摘しております。広域連合のこれらの課題をどうクリアしていくのか、見解をお伺いいたします。質問の5点目、最後になりますが、今後における本市の取り組み姿勢についてお伺いをいたします。広域連合は、広域行政の効率性を高め、何より住民生活の向上や圏域の発展が第一義であります。広域連合設立は手段であり、目的―ではありません。広域連合が本当に住民のためになるのか、圏域の発展につながるのかという議論が決定的に足りない気がしてなりません。市長は、5市町村が協働歩調をとることを基本としているとして、広域連合設立の協議に同意をいたしました。また、広域連合は合併への土壌づくりであると明言されておりましたが、最近の一連の動向を見るときに、町村との意識の隔たりは大変大きなものがあります。市町村長5名で構成する委員会は、広域連合構想に関し大方針を決め、方向づけをする司令塔であります。一人一人の発言は大変重い意味があり、大きな責任を伴うものであると考えます。この司令塔が一枚岩ではないために、事務局は委員会の真意がわからない、そのため到達点がつかめないなど、大変御苦労をされているのではないかと推察をいたします。委員会での意見調整は大変重要であります。今後における広域連合に対する本市の取り組み姿勢について、市長の見解、所信をお伺いし、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-東海林剛議員の御質問にお答えをいたします。1件目の広域連合についての1点目、広域連合を選択した経過とその理由でありますが、4町村が強く広域連合を志向した理由といたしましては、市町村を取り巻く環境が地方分権の推進とあわせ、国の三位一体改革に伴う補助金の削減や交付税の見直しによる厳しい財政状況、さらには、少子高齢化社会の進行、多様化する住民ニーズによる広域的行政需要の増加等から、各市町村が効率的な行政運営と財政基盤を強化する必要に迫られている状況にございます。しかし、各町村とも現時点での市町村合併に対しましては、中心地域への集中による格差の拡大や、各市町村の特徴ある施策が継続―103困難となるとともに、地域アイデンティティーの希薄化へ懸念もあることから、各町村それぞれが総合的に判断した結果、広域連合を志向したものと考えております。次に、5市町村間の議論経過における一致点でございますが、昨年の広域市町村圏振興協議会委員会において、広域連合を取り組むことによって住民の合併への機運が高まることもある。五つのまちの最終目標は一つになるということ、などなどの意見が出され、将来、富良野圏域5市町村は一つであるという共通認識に立ったものと判断をしているところでございます。次に、方向性について前向きな議論の積み重ねがあったのかという御質問でございますが、広域連合に関しましては、平成11年度から広域市町村圏振興協議会において協議、検討を行ってまいりました。また、広域連合制度は各市町村がともに効率的な行政運営を図るための単なる共同処理にとどまらず、総合的かつ計画的に施策を実施することで、広域的な政策や行政需要に適切に対応することができることを目的としていることから、政策的、弾力的かつ機動的な広域行政機構としての性格を持つものでございます。このような戦略的観点や長年の議論経過から、自治の形検討プロジェクトチームが示された四つの形の中から広域連合を選択し、さらに処理することが可能な事務として一部事務組合の形で実施している事務のほかに、国民健康保険、介護保険、火葬場など多様な事務を選択したものでありますし、今後もそのような姿勢で対応をしてまいりたいと考えているところでございます。次に、2点目の専門部会からの検討結果でございますが、広域連合準備委員会では、八つの専門的部会を設置し、それぞれ担当職員が専門的に検討をし、6月までに幹事会に対し報告書が提出され、7月下旬には準備委員会に対し報告がなされました。報告の内容でございますが、消防専門部会―は、初動体制の確立による住民サービスの向上、消防体制の効率化、質の高い消防サービスの提供が可能なことから広域再編することが望ましいとしておりますが、また、その反面、給与格差是正のための適正な給与水準の調整、広域的人事に係る住宅確保と適正な通勤範囲の設定、緊急通信指令施設整備への多額な費用、勤務体制等の統一が課題として上げられております。衛生専門部会におきましては、既に5町村が一部事務組合として管理運営していることから、広域連合への移行は可能としており、そのメリットとしては、議会庶務等の一部経費節減が上げられております。しかし、人員体制、議会庶務関係等の併任、他町村派遣職員の給与、労働条件が課題として上げられているところでございます。次に、給食専門部会では、給食センター改築時の負担軽減、食材等の一括購入による低減化、議会統合等による共通事務の一元化が図られることから、上富良野町、南富良野町、富良野地区の三つの学校給食センターはそれぞれ自賄い方式で広域連合に移行するとしておりますが、3施設の給食費単価が異なっていることや、給食献立の統一などが課題として上げられているところでございます。串内専門部会では、5市町村共同の公共牧場としていることから、広域連合の移行は可能としており、そのメリットとして、議会監査費用の削減効果が上げられております。しかし、南富良野町での事務所及び職員の配置、職員の冬期間の雇用継続などが課題として上げられているところでございます。国保専門部会では、広域連合化は可能であるが、国保料、税率の統一や、電算システムの連携構築、職員の配置、滞納措置や特定検診、特定保健事業への対応など、課題、懸案事項の調整が必要であるため、開始時期については、平成20年度に準備作業を行うための専任職員の配置を行った上、平成21年度以降に移行するとされているところでござい―104ます。介護専門部会では、スケールメリットによる保健事業財政の安定化や長期的視点での質の高い介護サービスの提供、職員配置の見直しと電算システムの統一化による費用の削減が見込まれ、準備のための専任職員を平成20年度に配置した上で、第4期介護保険事業計画の初年度でございます平成21年度から広域連合での業務開始が妥当であるとされておりますが、その反面、事務処理システムの初期投資の多大な費用、意思決定に時間がかかることと、市町村と広域連合の責任の所在が不明確になることが課題として上げられております。火葬場専門部会につきましては、広域火葬場を平成30年度供用開始予定で新設するとともに、それまでの間は広域連合が、原油、各市町村施設の維持管理を行うこととし、そのメリットとして、広域連合が維持管理を行うことで市町村事務の軽減、五つの施設の維持管理を1社に委託することによる費用軽減、老朽施設の順次廃止による費用の削減が上げられておりますが、埋葬許可証の発行、施設の維持、管理の方法の違い、施設廃止に伴う住民の理解などが課題として上げられているところでございます。総務専門部会では、広域連合の規約、条例を初め、選挙に関する考え方、組織職員の服務、電算システム、事務所などについて協議を進めておりますが、総務部会としては、各専門部会の報告を受けた後、より具体的に検討することとしているところでございます。以上が専門部会からの報告を受けた検討結果、メリット及び課題でございます。次に、3点目の構成市町村の役割分担と経費の支弁方法でございますが、広域連合では経費の支弁方法について、地方自治法第291条の4に基づき、広域連合規約に規定しなければなりませんが、広域連合としては関係市町村の分賦金が歳入の主なものと考えており、分賦金に関しましては、地方自治法第291条の9の規定により、客観的手法に基づ―くこととされております。分賦金の割合に関して、本市といたしましては、既存の一部事務組合の負担金の考え方が同一ではないこと。また、地方公共団体を新たに設置することなどから、準備委員会において共通的経費に係る構成市町村均等割の導入を初め、負担割合の見直しについて提起をさせていただき、各市町村に提案をしているところでございます。現在、各副市町村長等で構成する幹事会において、どの費用、どの項目に均等割を導入すべきか。また、均等割と利用実績に基づく従量制割との割合をどうするかなどについて協議を進めているところでございます。本市といたしましては、構成市町村が応分かつ適正な負担となるよう、今後も協議を継続してまいります。次に、職員の派遣についてでありますが、現在、本市では、一部事務組合に対し、衛生組合に2名、学校給食組合に3名、消防組合に3名を、それぞれ地方自治法第252条の17に基づき、職員の派遣を行っております。これらの一部事務組合においては、一部事務組合採用のプロパー職員と本市からの派遣職員によって運営されている現状にございます。市といたしましては、さきに申し上げました準備委員会において、広域連合の設置後における各市町村からの職員派遣についても、各市町村がともに担うことを提起させていただいており、各市町村長に了解をいただいているところでございます。今後、具体的に組織機構案について協議をいたしますが、市町村派遣が必要なポスト及び派遣する職員数、市町村ごとの派遣職員数についても、あわせて協議をしてまいります。次に、電算システムの一元化、その他、初期投資についてでございますが、現在、五つの一部事務組合のうち、三つの一部事務組合が富良野市の使用している財務会計システムを使用し、二つの一部事務組合が個々に伝票―105会計を行っております。そのため広域連合設置後は、富良野市の財政会計システムを使用することで準備委員会内の了承をいただいており、広域連合設置に伴うシステムの改修費として約60万円を見込んでいるところでございます。また、当面事務所を新たに設ける必要がないことから、設置に伴う初期投資として、富良野市の場合は、公印、看板等の変更にかかる費用など50万円程度を見込んでおりますが、既存物品の活用等を図り、経費の節減に努めてまいります。しかしながら、広域連合で処理する事務の増加によって、今後新たに事務所費や電算システムなどの経費が必要になることも考えられるところでございます。次に、4点目の広域連合制度の課題についてでありますが、広域連合の課題といたしましては、構成市町村間の調整や迅速な意思決定が困難であること、複数の市町村の合議により運営を行うため責任の所在が明確でないこと、住民から広域連合が疎遠に感じるなどの課題が出されておりますが、地方自治法の規定においては、広域連合の主体性を確保するため、規約の変更に関して、関係市町村に対して規約変更の申請権と要請権と広域計画の実施に支障がある場合における当該市町村に対する改善勧告権が認められているところでございます。しかしながら、広域連合の主体性を発揮させるためには、広域連合に広域連合長及び副広域連合長で組織する広域連合会議(仮称)や、各副市長村長や該当者等、実務者で構成する各種連絡会議等を設置するなど、広域連合と市町村間の連携を密にし、迅速かつ的確に事業執行ができるよう関係市町村ともに努めていかなければならないと考えております。また、国や北海道から事務権限の移譲を受けることが可能であることから、住民にとって身近な存在になるよう、住民ニーズに適応した事務権限の移譲についても検討していか―なければならないと考えております。次に、5点目の今後における本市の取り組み姿勢でございますが、広域連合は広域的に共同処理することによる事務の効率化と住民サービスの向上、さらには、自治体間の事務補完を図るための一つの行政手法として考えております。そのため本市といたしましては、広域連合の設置に関しましては、行政メリットや将来展望が必要と考えております。また、広域連合で処理する事務に関しても、新たな市民負担が生じることのないように進めてまいりたいと考えているところでございます。さらに、新聞紙上でも報じられておりましたが、他町村におきましては、昨年の広域連合選択時とは状況の変化も見受けられますので、本市といたしましては、これらを総合的に判断しながら取り組んでまいりたいと考えているところでございます。以上です。
再質問 13番 東海林剛
それでは、再質問をしてまいります。1点目の広域連合を選択した経過とその原因についてでありますが、この広域連合を選択したのは、今から1年以上前、昨年の8月28日の広域市町村圏振興協議会の市町村長で構成する委員会であります。ここで合意されたことが、その後の広域連合設立の協議経過の協議の前提条件になると―106いう思いがあるものですから、あえて質問をさせていただいています。1点目の1、一番最初に質問した4町村が広域連合を志向した理由についてはどのように判断されているかということに、市長は御答弁の中で、広域行政を進めなければならないのは共通認識で、当然、広域行政は積極的に進めていかなければならないという認識を持ちながら、しかし、町村については合併というのが、いわば中心地域と答弁されていますが、富良野を想定されると思うのですけれども、中心地域への集中による格差の拡大につながるということから、4町村が合併論議を避けたと。その理由はわかります。理解をいたします。ただ、その場で、合併論議ができないからすぐ広域連合という選択肢がどうして出てきたのか。例えば、市町村連携だとか、広域都市構想というのも、この四つの中にあったわけです。その中で広域連合という選択肢が出てきた理由について、もう少し詳しくお伺いをいたしたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
東海林議員の御質問にお答えをさせていただきたいと思います。それぞれ自治の形の4項目を1年かけて論議をされ、報告をされました。その中で、今議員御指摘のとおり、市町村合併、広域連合、広域連携、新都市構想と四つの形から論議をそれぞれいたしたところでございます。特にこれは市町村合併についてだけ御答弁させていただいたわけでございますけれども、新都市構想というのは余りにも規模が大き過ぎて、将来その展望の開けるような状況の中身で具体的に論議することは、私は難しい状況にあったと、このように判断をいたしているところでございます。広域連携につきましては、これは、もう既に広域市町村圏の広域行政の中で、現実的に今やっているものについては、それぞれ協議会をつくって運営をしているわけです。です―から、広域につくる計画なり、将来の展望というものは、広域圏の協議会の中で計画を持ってやっているということですから、これは今やっている状況の中で、あえてさらに強力に進めていく状況に私は現在ではならない状況にあったと、このような判断をいたしたところでございまして、そうなりますと、今現在、一部事務組合制度というのができているわけでございまして、これは独立機関であります。広域連合に移した場合にどういう形になるかと、こういう論議がそれぞれされたわけでございまして、そういう中で、私は、一つには一部事務組合の現行行っているものを連合に移して、さらに議会として、もう少しこの広域圏の中で行うそれぞれの一部事務組合の議会が一つになる方法でやっていくことも効率的な状況が生まれてくるだろうし、あるいは、それぞれ議会の中で、一部事務組合行われている中の総合的な理解度がさらに深まっていく状況も出てくるだろうと、こういうこともございまして、最終的に広域連合を選択する理由の中には、私は、やはり先ほど答弁で申し上げましたとおり、あるいは、昨年の6月に答弁をさせていただいた中身で、やはり将来、この圏域、1市3町1村が、やはり一つになるという大義名分が広域連合にいくことによって、そういう下地づくり、土壌づくりがかなえると、このような判断状況をいたしたことも事実でございまして、こういうことを踏まえて進めてまいったという状況でございます。
再質問 13番 東海林剛
現実問題、広域連合を四つの中から選択したというのは、現実的な判断であった、その中では、よりベターであったと理解はしております。ただ、この広域連合を選択したと、この中で、富良野もこの5市町村と共同歩調をとるということを基本としているという市長のお考えですから、その中で、広域連合で合意をされたのだと思います。―107ただ、4町村が合併論議をすること自体を避けたと。そして、富良野市長は、いわば5市町村共同歩調をとることを一つの前提条件としたということで、とりあえずこの5市町村の中で広域連合を選択をし、その中での協議に、ちょっとこれ、逃げ込んだといいますか、非常に消極的な選択の中で、消去法の中での選択の中に、そのことでなかなか広域連合で何を実現していくのかという実際のそこに住んでいる住民の生活にかかわる住民サービスをどうしていくのか。住民の生活状況はどう変化していくのか。与える影響はどうなのかという議論の深まりがなかなか出てこなかったと思うものですから、質問させていただきました。そういう趣旨で質問させていただきましたので、もう一度、時間がだんだんなくなってまいりますので、簡潔に御答弁をいただきたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
東海林議員の再質問にお答えいたしますけれども、私は、合併の問題について触れていないという御質問ですけれども、合併についても、この四つの課題の中でかなり論議をさせていただきました。やはりそれぞれの首長の考え方というのは、現実的に私は合併を進める状況の中におりましたから、そういう説明を十分させていただきました。その中にあって、それぞれその広域の委員会で最終決断する前に、それぞれ地域住民の説明会を私はやりました。富良野市の状況の中においても10カ所設定して、地域説明会も十分させていただきました。しかし、他町村においては、それらをやっているところもあるし、やっていないところもあると。こういう住民の意思の疎通が得られない状況にあったと、こういうことがそれぞれ首長からお話がございました中で、最終的に1年をかけているのですよ。自治の形1年をかけて、選択をしないで、その中で全部―意見の相違を見ない形で進めることが、将来にとっていいのかどうかということも考えた判断のうちに入ると、このように考えて、先ほど東海林議員がお話ししましたけれども、避けたという事実は全くございませんので、その点ひとつ御理解を賜りたいと、このように思うところでございます。
再質問 13番 東海林剛
合併論議を避けたというのは、市長ではなくて4町村ということで、市長が避けたとは一言も言っておりません。それでは、次に移らせていただきます。先ほど市長が御答弁の中で少し触れましたけれども、5市町村は一つであるという一致点を市町村長で構成される委員会での議論経過の中で見出せたのかという質問をさせていただきました。その答弁の中で、広域連合に取り組むことによって、住民の合併の機運が高まることもある。ちょっと複雑な言い方ですけれども、高まることもある。そして、五つのまちの最終目標は一つになるなどの意見が出されて、将来富良野圏域は一つであるという共通認識に立ったものと判断をしていると御答弁をいただきました。将来、富良野圏域は一つということは、イコール合併ということ以外、私の頭の中では想像できないわけですけれども、これが、その後の設立に向けた協議の前提条件、スタート時点で一致したこの認識が、その後の協議の前提条件であったということだと思うのですが、そのことを一つ確認をいたしたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
細部の中身については御答弁を避けさせていただきたいと思いますけれども、それぞれの首長の立場がありますから避けていただきたいと思いますけれども、私は、この圏域、1市3町1村が、先ほ―108ど御答弁申し上げましたとおり、国の三位一体改革、以来、それぞれ地方分権の形の中で、それぞれ自己決定、自己責任を行う自治体の分権法が平成12年施行になってから、かなり自治体の自主的なものがそれぞれとられてきたということを踏まえながら、それぞれ首長とお話をさせていただいた中でございまして、その中で私は、この圏域が将来一つになるということは、それぞれの首長の考え方としての希望的な観測、私の考え方では、将来五つがまとまることが、この圏域の地域振興につながると、こういうことでは、それぞれ首長さんの考え方も、そういう考え方を、しかし、現在で合併に即いくかいかないかというのは、それぞれの市町村の住民の考え方もありますし、それぞれそういうことを総合的に判断されて、現行の連合のほうにそういう選択をされたのではないかと、このように考えているところでございます。
再質問 13番 東海林剛
それでは、次の質問に移らせていただきます。それぞれの専門部会の検討結果についてであります。先ほどの質問で、八つの専門部会の検討結果とメリット、課題についてお伺いをいたしました。かなりのボリュームで御答弁をいただきました。それで、検討結果で、広域連合への移行年次でありますけれども、まず、一部事務組合に限ってお伺いをいたしますが、一部事務組合は四つありますけれども、20年、来年ですね、事業移行が可能な事務は何と何なのか。また、移行できないのはどういう事務なのか、まずお伺いをいたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
東海林議員の再質問の中の一部事務組合等の移行の問題についてお答えをさせていただきます。現在協議中でございますので、ここで明確に何年からやるということは最終的にまだ決―めてございません。そういう状況でございますので、先ほど答弁の範囲内での状況であると御理解を賜りたいと、このように思っているところでございます。
再質問 13番 東海林剛
来年、20年から広域連合はスタートするという前提条件があった中で、20年からスタートできる事業についてはまだ協議中で、まだ結論が出ていないということでありますが、まず、衛生組合と給食組合についてお伺いをいたします。衛生組合はまず置いて、まず給食組合です。これについては、先ほどの答弁の中で、上富良野、南富良野、富良野地区の三つの学校給食組合、それぞれ自賄い方式で広域連合に移行して、給食の単価や献立の統一などをしていくと。また、本日の答弁にはございませんでしたけれども、その課題を整理をしながら、1カ所での共同調理に移行できる体制づくりを進めていくという意向であるということをお聞きをいたしておりました。そういった中で、それぞれ自賄い方式でという部分での内容について、もう一度御答弁をいただきたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
東海林議員の再質問にお答えいたしますけれども、自賄い方式というのは、今現在、給食組合の事務組合は、占冠村、富良野市、中富良野で構成をしております。南富良野町と上富良野は、自己の町村でやっていると、こういう状況ですから、それを一つの方法にまとめていくということになれば、給食する数が相当今の富良野市の三つでやっている範囲には入らないという現況がございます。そういう中で、そういう連合に移行するということになれば、この五つの市町村がまとまってやらなければ連合にいく理由がないわけでございますから、これをやるには、今ただいま申し上げました、それぞれ南富良野―109町、上富良野町については、経過的に連合に加入をさせる方法を、自分のところで賄っているわけですから、あるいは給食の統一値段的なものもなかなか難しい状況もございますから、そういう経過の中で、今論議をさせていただいているということでございます。
再質問 13番 東海林剛
それぞれ自賄い方式で上富良野、南富良野、富良野、それぞれやっていて共同の調理場ではないということなわけですけれども、こういう形で上富良野、例えば、学校給食組合はもちろんですけれども、上富良野、南富良野についても、連合に参加をしながらやっていくということで間違いないですね。一つ漏れ伝わってくる情報の中では、上富、南富良野については、まだ参加表明をしていないということもお聞きするものですから、その点、一つお伺いをいたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
ですから、今協議の過程の中でやっている状況の中で、今御質問あった問題についてはお答えは控えさせていただきたいと、このように思います。
再質問 13番 東海林剛
協議の経過ということでありますが、一つ消防組合についてお伺いいたしますけれども、消防組合も4点の課題が上げられております。そのほかに今消防行政の中では、いわば30万人の人口を基礎単位として、旭川を含む広域での再編化の計画があるとお聞きをいたしております。北海道消防広域化推進計画、過日の9月1日の防災の日に、消防訓練の中でも、ちょっと来賓のごあいさつの中にもありましたけれども、これと、例えば消防組合をいわば広域連合に移行するひとつの事務として上げられておりますけれども、こことのかかわりはどうなのか、お伺いをいたしたいと思います。―
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
東海林議員の御質問にお答え申し上げたいと思います。今、北海道で市町村の消防の広域化に関する基本方針、それから、北海道消防広域推進計画をつくるということで、広域化等検討協議会をつくりまして、策定に向けて今協議を進めているとお聞きをいたしております。その推進計画が10月をめどに素案が公表されるとお聞きしているところでございまして、そういうものが公表されることによって、広域化の対象市町村の組み合わせが明確に示されるような状況になってくるのかと、こんな感じがいたしておりますので、そういう状況を見きわめながら判断をしていく必要性も出てくるのかと、こういう感じがいたしておりますけれども、基本的には、消防行政についても広域連合の状況づくりの中で進めていかなければならない状況にあるのかと、こんなふうにも考えているところでございます。
再質問 13番 東海林剛
それでは、次の3点目の構成市町村の役割分と経費の支弁方法についての質問に移らせていただきたいと思います。御答弁をいただきましたけれども、共通経費に係る均等割の導入、それと、負担割合の見直しを委員会に提起をしているということで、現在、副市長レベルの幹事会でどの費用、どの項目に均等割を導入すべきかどうか今議論が進んでいるとお伺いいたしました。なおかつ各市町村、応分かつ適正な負担になるよう協議をしていくということであります。それでお伺いをいたしますけれども、市長は広域市町村圏協議会の会長であり、この委員会での座長的な立場であろうと思いますけれども、この均等割、負担割の見直しの中で、今提案されている中で、均等割導入する―110ことによって、お聞きしている中では、どうしても均等割導入しますと、富良野は今までより少し下がると、一部事務組合。町村については、すべてが上がっていくということもお聞きをいたしております。この均等割、負担割の見直しについて、これは新たな負担のあり方、そして、その正当性について、これは、ほかの町村にもきちんと説明をしなければならないものだと思いますので、なぜ均等割を導入したのか、負担割合の見直しとあわせて、ひとつ御説明をいただきたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
東海林議員の再質問にお答えいたしますけれども、私は1回目の答弁でもお話ししているとおり、現在、それぞれ給食組合、衛生組合、消防組合、串内、四つ現在一部事務組合を持っているところでございます。消防を例にとれば、昭和49年に一部組合の設立を行い、その後、占冠、南富良野と一部組合の構成を行ったわけでございますけれども、このときに、一つには、圏域の状況を広域化して消防体制の効率と充実を図るという大義名分の中で、富良野市が率先してそういう状況づくりをした経緯がございまして、その負担割合が現在7対2対1の割合であります。こういう状況が続いてきた状況でございます。現在もそういう状況であります。そうしますと、これから新しい広域連合に移るという状況になれば、やはり御質問にあったとおり、私は富良野市のメリットが何がメリットで何がデメリットかと、こういうことも考案し、さらに法律運営ということを、あるいは住民に対して、住民サービスの向上になるか等のそういう総合的な判断をしながらやるには、やはり財政的なものも御説明をしながらやらなければならないと、こういうことで一例を挙げましたけれども、そういう今分担割合になっているものですから、これは、やはり均等割というのは、人口割だ―とか財政力だとか、あるいはそれに客観的な要素も加わりますでしょうけれども、私は均等というのは、平等でやはり参加するものについては、これは応分の状況の中で均等割は入れるべきだということで、冒頭の委員会の8月のときに各首長に対しまして、負担割合の問題については負担割合でなく、負担については均等割を明確に入れることを冒頭御理解をいただいて、了承されているということでございますので、それは十分、その点だけ御報告を申し上げておきたいと、このように思います。もう一つは、人員派遣の問題とあわせて、この問題はやはりきちんと整理をしなければ、私は連合にいく状況づくりの中で、連合でやっているのは、御質問にあったとおり、やはり富良野市にとって大変マイナスになるような状況が出てくることとなれば、これは議会なり市民にお諮りをして判断をしていかなければならない問題にもなっていくのでないかと、こういうことで、原則的には、私はやはり沿線の首長さんの御理解を十分得ながら連合に進めていくということは、今の状況では、そういう意思を強く持っているところでございますけれども、そういう負担の問題になりますと、これからいろいろ紆余曲折的なものも出てくる可能性もあるのではないかと、こんな感じがいたしているところでございまして、今現在、そういう協議をする段階になっているということで御理解を賜りたいと存じます。
再質問 13番 東海林剛
先ほどの市長の御答弁の中で、この均等割の導入については、この委員会に提案をしていますという言い方を間違いなくされました。でも、今の御答弁で、その中で了承をいただいているということでありますから、これが、この後、分賦金に関しての、経費に関しての負担の割合に関しての幹事会での今後のいろいろな協議の前提条件になってくるのだと思います。―111それで、時間もだんだんなくなってまいりました。課題については、それぞれ今まで全体の中で出てまいりましたので、最後に今後における本市の取り組み姿勢についてお伺いをいたしてまいります。まず、この御答弁の中に出てきている富良野市として行政メリット、それと将来展望が必要と御答弁をされていますけれども、その具体的な意味について、まずお伺いをしたいと思います。簡潔にお願いいたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
東海林議員の再質問にお答え申し上げたいと思いますけれども、行政メリットにつきましては、8項目にわたって一応自治の形のほうから報告を受け、それを受けて、できる可能性があるのかないのか、そういうことも含めた中で、例えば、国民健康保険、介護保険、これらについても今並行して協議をされているところでございますけれども、そういう状況を考えますと、複雑多岐になってきている福祉行政の状況、介護保険含めたですね。こういう中で、人員がふえていくような状況が出てくる可能性が私はかなり強いのかなと、こういう状況もございまして、それが行政メリットにつながっていくのかどうかということが一つの判断をいたしたところでございますけれども、これは、これから協議して、それぞれ市町村がこれらについても人的な補てんが十分可能な状況になっていくのかということが、一例を挙げますと、そういう状況にもなっていくだろうと。それから、将来展望ですけれども、これは、やはり国民健康保険などでも、今先ほどお答えしましたように、税率が富良野市は3方式ということで、所得割方式等をやっているわけですね。あとは4方式ということで応能応益のやり方ですから、これは改正するということになれば、かなり富良野市に合わせてやるということになりますと、私はまだその辺の現実的なものも触れていませんけれど―も、そういう状況が出てくると、住民が納得しなければ、なかなかそういう移行にいかないのかなと。具体例を申し上げますと、そういう状況でございまして、将来展望においては、やはり私は合併をすることによってこういうものは解消されるでしょうけれども、連合の形の中では、なかなか難しい状況もあるのかと、こういう一例を挙げまして、そういう意味で、将来展望に合わせましても、やはり私としては、合併に向けるような状況づくりをあわせてやっていかなければならないのかと、こういう感じがいたしているところでございます。以上です。
再質問 13番 東海林剛
時間もなくなってまいりましたけれども、市長の答弁の中で、ちょっと微妙な言い回しがあるわけですけれども、市町村の考え方の違いを報じた新聞報道に触れて、昨年の広域連合選択時とは状況の変化も見られるので、本市としてこれから総合的に判断をしながら取り組んでまいりたいという御答弁をいただきました。これは、連合選択時に、委員会において、将来富良野は一つになるということで意見の一致を見ていたはずの広域連合設立の前提条件が崩れたというふうに一面、あの新聞報道は受けとめられるわけですけれども、その辺ひとつお伺いをいたしたいと思います。それとあわせて、いずれにしても広域連合スタート時のタイムリミットというのはあるわけですけれども、その中でどのような判断、決断をされていくのか、あわせてお伺いをいたしたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
東海林議員の御質問にお答え申し上げたいと思います。1年たって状況が変わったのではないかと、それぞれ首長さんの真意というものはわかりませんけれども、将来というのは、1年―112先が将来なのか3年先が将来なのか、あるいは10年先が将来なのか、それは首長さんのとり方だと私は判断をさせていただいているところでございまして、その点、今後、委員会が開かれましたときには、もう一度そういう状況等の話し合いの中で出てくる可能性もあるのかという判断をしているところでございます。それから、私は、この広域連合の来年の4月という一つの期限がございますから、やはり状況的においては、事務的な整理等もございますから、判断的なものについては、先ほど申し上げました負担金の問題、均等割の問題、この問題がきちんと私は整理ができないと前に進んでいかないような感じがいたしますので、できるだけ早い機会にそういう整理をした上で判断をしなければならないと、このように考えているところでございます。