富良野市議会 平成18年第1回定例会 2006年3月8日
(1)一般行政について/(2)医療行政について
2006年3月8日、富良野市議会の一般質問で、佐々木優議員が「一般行政について」「医療行政について」について質問し、市長 高田忠尚、保健福祉部長 宇佐見正光が答弁しました。
- 質問者
- 佐々木優 議員
- 答弁者
- 市長 高田忠尚、保健福祉部長 宇佐見正光
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 佐々木優
-登壇-通告に従いまして、質問をいたします。小泉首相のもとで編成された5回目の予算が、今、国会で審議中です。この5年間、この内閣が進め、さらに進めようとする構造改革は、日本の経済と国民生活の矛盾をあらゆる分野で深刻にしております。この改革を無理に推し進めるため、さまざまな誤った考え方が意図的に流され、そのことによって世論が動かされるという非常に残念な出来事があります。この考え方に共通することは、国民の中に―3対立をつくる、分断を図ることです。例えば、公務員労働者と民間労働者、現役世代と高齢者、労働者と自営業者、働く女性と専業主婦など意図的に対立をつくり、暮らしを壊す政治に反対する勢力や運動を既得権益を守るための利己的行動と描いて、これに対し攻撃をかける、すべてを国民個人の自己責任に押しつける乱暴な論理の横行です。これが彼らの常套手段です。03年に日本経団連が発表した「活力と魅力あふれる日本を目指して」、いわゆる奥田ビジョンでは、「これからの社会は、自己責任を理解できる自立した個人でつくられていく。必要なことは、結果の平等を求めないことである。結果は選択した本人が受けとめること」と断じております。国民がいかなる苦難にぶつかっても、自己責任なのだから、甘んじて受け入れ、格差は当たり前、負け組は本人の責任、権利など主張するなということになります。これはみずからの悪政の責任を国民に転嫁し、国民をばらばらにする卑劣な攻撃です。こうした国民分断の攻撃に対し、社会的連帯を大きく押し出して、その立場に立った反撃を進めることが重要になっています。今、「小さな政府」のかけ声で進められている公務員攻撃のねらいは、住民サービスの切り捨てとともに、民間労働者との賃下げ競争を加速させること、さらに、大増税への地ならしにあります。お金のかからない効率のよい政府をつくること、そして、その先にあるのは、すべての公共サービスが市場化・民営化の競争原理に置かれ、利潤を求める営利企業にゆだねられる方向にあります。公務員労働者がこの攻撃の本質を明らかにし、住民との連帯、民間労働者との連帯、国民との連帯の立場で、これをはね返すことが強く求められております。国と地方の借金の合計は、国内総生産(GDP)に対する比率で、1990年に59%だったのに対し、2000年度には126%、2005年度には150%を超えまし―た。この財政破綻の原因は、政府財界の大失政にほかなりません。しかし、これを逆手にとって、国民に一層の犠牲、苦難を押しつけるために利用しております。これに対し、だれが大赤字、大借金をつくったのかを明らかにすることによって、解決の方法を大きく示すことになります。1990年代以降の公共投資と軍事費の異常膨脹とむだ遣い、大企業・大資産家への行き過ぎた減税による税制の空洞化こそ、今日の実態をつくり出した元凶です。財界、大企業の既得権益にこそ抜本的なメスを入れる改革を行わなければ、財政危機の打開も社会保障のための財源もつくれません。進められている「小さな政府」とは、経済的効率のよい政府ということ、言いかえれば、効率の悪いところは切り捨てていくということになります。それは、人口が少ない過疎の地域ほど犠牲になり、さらなる過疎を招くことになります。公共のサービスが経済的効率という物差しではかられてよいものでしょうか。憲法の前文には、「福利は国民がこれを享受する」とあります。国民には、憲法第30条で納税の義務が課せられております。もうけたお金の一部、給与でいただいた一部を国に納め、それを再配分することによって福祉国家が成り立っています。国民だれもが幸せをもたらす利益を受ける、福利を享受する権利が憲法で保障されています。憲法第14条で、「すべての国民は、法の下に平等である」。また、憲法第15条では、「公務員は全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」と言っています。こうした憲法にも触れるであろう問題について質問いたします。1点目は、旭川地方法務局富良野出張所の統廃合の問題です。法務局は、法務省の事務のうち、登記、戸籍、国籍、供託、公証、司法書士及び土地家屋調査士、人権擁護、法律支援、国の争訟の事務を処理するための地方実施機関となっており、全国に8カ所設置されております。地―4方法務局は42カ所、地方法務支局は287カ所、地方法務出張所は297カ所あります。土地や建物の登記など、市民の身近な生活に大きなかかわりを持つものです。ところが、2月8日に突然、司法書士、土地家屋調査士の皆さんに対し、統合の説明が行われました。他の地域の例からすると、今後1年以内に富良野出張所は廃止になることが予想されます。富良野法務会の皆さんからの要望ということで、市にも、議会にも、要望書が届いております。詳細な内容については市長も十分把握されていると思います。この問題は、富良野市民だけではなく、沿線町村住民全体の問題です。正確な利用件数は法務局から知らせていただけませんでしたけれども、登記申請だけで年間9,000件、印鑑証明や謄本などの発行は3万から4万件近くにもなると伺っております。出張所が廃止になれば、こうした手続を旭川まで行かなければなりません。地域住民の利便性はもちろん重要ですが、廃止によることによる地域活動や地域経済に与える影響、また、沿線全体に大きな影響を及ぼすものと考えられますが、現状の認識をどのようにとらえておられるのか、伺います。富良野法務会として、各町村にもそれぞれ要望書を提出されました。その結果、全員の首長が廃止反対の意向を示しております。所在地である富良野市長が中心になって、沿線町村としっかり連携し、協力する必要があります。5市町村住民の総意として、所管する法務局に対し、存続に向けての要望活動をしなければなりません。取り組みの状況と今後の対応について伺います。次に、郵便局の統廃合の問題です。郵便局が集配をやめ、町や村で唯一の集配局がなくなる。あて先に届くのは1日おくれになることも。こんな過疎切り捨ての計画が浮上しております。郵政民営化を来年10月に控え、日本郵政公社が検討中の再編計画案です。1月の初めに、上川地方の郵便局関係者か―ら、過疎地の安心安全ネットワークがなくなってしまうとの手紙が赤旗編集部に寄せられました。同封の資料によると、上川南部の27集配局のうち、将来計画を含め、13局が無集配局になる。中富良野局、麓郷局、東山局は、富良野局に統合されます。数十キロ離れた局からの集配業務をしなければならなくなり、集配・配達のおくれなど、都市と過疎地との格差ができます。利便性の問題だけではなく、地域の実情を知る外務職員は、集配のほかに外出が困難な高齢者への年金の配達、視聴覚障がい者のための点字による通知など福祉的なサービスも行っています。また、地域連携事業として、高齢者に必要品を届けるひまわりサービス、徘回老人の保護や事故防止のSOSネットワーク、災害時に応急対策を実施する防災協定、子ども110番や道路情報提供など、公共のサービスを担っています。郵便局の統廃合によって、こうした地域に密着している安心安全ネットワークが縮小や廃止されることになります。同時に、人員の削減は、地域経済などに大きく影響します。こうした現状の認識をどのようにとらえているのか、伺います。廃止の計画にあるのは、麓郷、東山、中富良野のほか、金山、落合ともなっております。沿線町村ともしっかり連携をし、協力する必要があります。所管する総務省に対して要望行動をしなければなりません。取り組みの状況と今後の対応について伺います。次に、地域センター病院について伺います。昨年2月に改築に伴う基本構想が確認され、昨年秋に着工、来年4月の開業に向けて工事が進んでおります。基本構想の最初に書かれていることは、地域医療の確立、圏域の医療ニーズに沿った医療体制の確保となっております。しかし、そのこととは裏腹に「待ち時間が長い」「午後も診察してほしい」など、診療体制への苦情が多く寄せられております。昨年まで内科医師5名体制で、水曜以外は―5全日であった外来が、1月から医師4名体制となり、午後は火曜日のみの出張医で、ほかは休診となりました。しかも、3カ所の診察室のうち、ほとんどの日が2カ所しか使われておりません。そして、来月から、現在4名の医師のうち、3名が異動になり、継続の医師は1名だけになります。後任に2名の医師は決定しているものの、最悪の場合、来月から3名体制になる可能性もあると聞いております。医師の確保、また、医師と患者との信頼関係からも、診療体制に大きな問題が生じております。こうした診療体制の現状をどのように把握しているのか。医師不足の解消に向けて、行政の取り組みをどのように考えておられるのか、伺います。地域医療の充実について市長は、地域センター病院改築に伴う基本構想を着実に実行することが地域医療の確立につながると答弁されております。しかし、地域センター病院の現状は、必ずしも基本構想が実行されているという方向にありません。特に、確認事項となっている沿線自治体医療機関への医療支援、巡回診療及び訪問診療の促進、地域センター病院運営委員会及び共同利用施設運営委員会の設置について、現在の進捗状況を伺います。以上、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 高田忠尚(市長は2006年3月まで)
-登壇-佐々木議員の御質問にお答えをいたします。1件目は一般行政について、旭川地方法務局富良野出張所の統廃合についてでございます。旭川地方法務局富良野出張所につきましては、大正7年に開設されて以来、主に富良野圏域の不動産や法人登記の事務を行っているところでありますが、先月、突然、旭川地方法務局長が来庁され、国の行政改革方針による閣議決定及び民事行政審議会の答申に基づ―き、富良野出張所と旭川東出張所の統合を検討していると、このような説明を受けたところでございます。このたびの来庁の目的につきましては、考え方を事前に伝えることと、このようにお話がございまして、具体的な時期などについては示されておりませんが、一般的には、統廃合のお話があってから、1年後ぐらいには統廃合がされていると、このようなケースが多いというふうにお聞きをいたしているところでございます。富良野出張所では、主に年間約1万件の登記件数を取り扱っておりますが、各種証明書の発行や閲覧もかなりの件数で利用されており、旭川東出張所への統合は、富良野市民を初め、沿線の住民にとっては、経済的にも時間的にも負担の増大となり、加えて、富良野出張所には現在6名の職員が在籍、居住されており、移転等による人口の減少は、本市にとりましても大きな影響を与えるものと判断をいたしております。説明を受けた後、沿線の町村長とも協議を行ってまいりましたが、統合を予定されております旭川東出張所までは、約往復5時間を要する町村もあることから、富良野地区広域市町村圏全体が共有する問題として対応することとし、早急に旭川地方法務局等に対し、存続のための行動をとることを確認いたしているところであります。具体的には、関係団体である司法書士、土地家屋調査士で組織する富良野法務会を初め、商工会議所、沿線の農業委員会と連携をとりながら、沿線町村長と一体となり、旭川地方法務局富良野出張所の存続を求める要望を早急に行ってまいりたいと存じます。次に、郵便局の統廃合についてでございますが、日本郵政公社が平成19年10月の民営化に向け、郵便物の集配業務の再編案を検討していることに関しましては、新聞報道で承知をいたしているところでございます。この報道によりますと、現在、全国で4,705の集配局のうち966局を、道内では―6446の集配局のうち141局を窓口業務のみ行う無集配局に再編するというものであり、この中に、市内の麓郷郵便局も含まれているところでございます。これらの再編計画が実行されますと、その郵便局は貯金と保険の窓口業務となりまして、再編される地域の住民にとりましては、配達区域が広がることによりまして、遅配や誤配のおそれがございますし、また加えて、住民とのコミュニケーション不足、高齢者世帯の見守りサポート等のサービス低下が懸念されるほか、平成10年に富良野郵便局との間に締結をいたしました、集配業務を通じた避難先や災害状況の情報提供等を相互に協力する災害時における富良野市内郵便局と富良野市の協力に関する協定にも少なからず影響があるものと思われます。再編計画は、まだ計画中のものであり、富良野郵便局においても内容を把握している状況にないと、このように承ってございますので、今後も情報収集に努めながら、今後の対応を図ってまいりたいと、このように考えているところでございます。2件目の医療行政につきましては、保健福祉部長よりお答えをさせていただきます。以上でございます。
答弁 保健福祉部長 宇佐見正光(保健福祉部長は2006年3月まで)
-登壇-次に、医療行政について、地域センター病院についての1点目、内科の診療体制をどのように把握しているかについての御質問でありますが、本年度の内科医師の診療体制については5名体制でありましたが、昨年12月、女性医師が出産のため退職され、本年1月から内科医師が4名体制になったことにより、午後からの診療等が長時間になることで、病棟回診などの時間調整が難しくなったことから、金曜日を除いて午前中の受け付けで、午後からの受け付けは休止とし、午前中に受け付けをされました患者さんについては、引き続き午後からも診療を行っていると―ころでございます。2点目の医師不足解消に伴う具体策についてでありますが、円滑な医療体制の充実を図るために、地域で働く医師の確保が重要でありますが、それぞれの大学病院の医局の現状として、平成16年4月から始まりました臨床研修医制度により、1年目は内科、外科、救急を、2年目は小児科、産婦人科、精神科、地域保健医療の計7分野で2年間の研修が義務づけられたことにより、研修医の多くが臨床の症例数が多く、さまざまな経験ができる都市部の大病院へ希望する傾向が強く、地方の大学病院や大病院では、診療を下支えする研修医が減り、その不足を補うために派遣していた病院から医師を引き揚げる動きが大きく、医局自体が医師の確保に苦慮している状況にございます。このような中で行政としても、これらの厳しい状況を踏まえながらも、地域医療の充実は医師の確保が最も重要であることから、行政報告もしておりますが、富良野地区広域市町村圏振興協議会、富良野医師会とともに昨年5月から順次、北海道大学、旭川医科大学を初め、自衛隊に勤務して退官する医務官や自治医科大学に対し、固定医並びに医師の確保に向け要請行動を展開してきたところでございます。そのような中で、現在、出張医であります産婦人科医師が4月1日から固定医師になることが決定したところでございます。このことにより、安心して出産できる体制が整ったところでございます。また、地域センター病院は、旭川医大の協力型臨床指定病院としての拠点病院でありますので、今後においても旭川医大を中心に、引き続き医師確保に向け要請活動を行ってまいります。次に、地域センター病院改築に伴う基本構想の進捗状況について、1点目の医師派遣についてでありますが、沿線自治体医療機関への地域医療支援の推進として、昨年10月1日から、上富良野町立病院へ泌尿器科の医師―7を隔週で週1回派遣をしているところでございます。2点目の巡回診療についてでありますが、遠隔地の住民を対象として地域センター病院で診療計画を立て、本年度の取り組みとして、昨年10月には東山地区で前立腺がん検診、11月には布礼別地区で眼科検診をそれぞれ実施しております。今後も、地区拡大も含め、継続して巡回診療を行っていただくよう取り組んでまいります。3点目の地域センター病院運営委員会の設置についてでありますが、富良野沿線市町村長を初め、医師会、保健所等が運営委員となり、病院の健全経営の促進と住民の医療ニーズを的確にとらえ、意見反映ができる運営委員会を昨年10月に立ち上げしたところでございます。今後も、地域センター病院とも連携し、地域医療の充実に向け進めてまいります。4点目の共同利用施設運営委員会についてでありますが、病病・病診連携による高度医療機器及び開放型病床の共同利用を円滑に行うための共同利用施設整備計画の概要、共同利用施設運営要綱や共同利用施設運営部会規程、それぞれの素案について、昨年12月、地域センター病院から医師会三役に説明をし、本年1月の医師会理事会においても具体的な内容について説明したところでございます。今後、各医療機関との調整が進められ、平成18年度には立ち上げる予定とお聞きをしているところでございます。以上でございます。
質問 2番 佐々木優
三つの問題について質問をいたしましたけれども、共通することは、自治体では簡単にすぐ対応できるものではなくて、国の機関であったり、民間の企業ですから、すぐにはなりません。しっかりと要望活動を行っていくというところが肝心ですけれども、その場合、前段に申し上げたよ―うに、過疎になる地域を切り捨ててよいのかという、この問題にどう取り組むかということだと思います。「小さな政府」という考え方、効率が悪いからといって切り捨ててしまう、このことが根底にどの問題でも出てくると思います。その点についての見解をお願いしたいと思います。国の財政が大変だからしようがない、そう見るのか、国の政策が悪いからこうなるのだという、その立場の違いで全く要望する場合の仕方が変わってくると思います。その点、1点お伺いをいたします。一番大事な点だ思います。法務局の関係ですけれども、やはり先ほど言いましたように、富良野市に所在しているわけですから、富良野市としてのリーダーシップということが、イニシアチブが大事になってくると思いますので、その点、今後の方向について具体的なことがあれば、お伺いをしたいと思います。一番この問題で大事なことは、過去2回、2月の8日ということと3月の2日とお聞きしているのですけれども、説明会を受けたそうなのですけれども、これは一方的な説明だけであって、こちら側の司法書士の皆さんだとか土地家屋調査士の皆さんから、法務局関係に意見を述べるという機会では全然なかったとお聞きいたしました。対等な立場でそれぞれの言い分を言いながら、打開策、解決案というのを見つけなければならないと思うのですけれども、そういう場所には全くなっていなかったということですので、そういう場所を設けること、これがまず一番大事なことだと思います。その上で、いろいろな意見、解決案を協議をしながら出していくという方向にならなければならないと思います。まず、そうなった場合、具体的な対応策ということで、自動発給券ということも司法書士の方からお伺いをいたしましたけれども、北海道にはないそうですけれども、そういう言ってみれば自販機のような、カードを入れると印鑑証明が出てくるというような設備も―8ある。また、それからもう1点は、旭川の東出張所に統合されるということなのですけれども、今、旭川の駅裏開発ということで、合同庁舎が計画をされているそうです。そちらに移転をするというお話にもなっているとお聞きをしました。だから、それができるまで、富良野出張所は今のまま置いておいてもらえれば、1年なり2年なりの期間、今のまま使えるという、それは妥協案ということですけれども、そういう方法もあるという具体案をお聞きをいたしました。そういう具体的な対応策などについて、もしありましたら、お伺いをしたいと思います。それから、郵便局の問題ですけれども、先ほども言いましたように、本当に住民の安心安全のネットワークという意味でも重要な存在になっているのですけれども、同じことを繰り返しますけれども、過疎にしてしまう、地方を切り捨てにしてしまうという点で、本当になってしまうと大変だ。まだ、実際にこの計画は公には発表されておりませんけれども、そうならないうちに、やはり早急に対応する必要があると思います。きょうの新聞なのですけれども、地域にとって郵便局は最後のとりでということで大樹町のお話が載っております。大樹町では、広尾線が廃止され、転換バス、転換後のバス路線も減らされて、地域格差がどんどん広がり、利便性が損なわれ、地域にとって郵便局は最後のとりでと地域の会長がおっしゃっております。ここの町の大樹町長、伏見悦夫という町長は、「郵政公社は地元の実態をつかんでいない。サービス低下になって一番困るのは住民。十勝町村会の会議では、十勝地方全体の問題だとなった。町村がばらばらで行動するのではなく、町村会として取り組んでいく方向になった」という、これは十勝の事例ですけれども、ぜひ、富良野の圏域においても、上川管内においても、こういう全体の取り組み、こういうことが必要になってくると思います。ぜひ、そういう意味で、富良野市の市長として、リーダーとして、頑張って―いただかなければならないと思います。それから、地域センター病院ですけれども、診療体制、非常に、先ほども言いましたように、ただ単に医者が少なくなるという話ももちろん重要なのですけれども、信頼関係という点でも、本当に大変な状況が起きている。内科の話だけを先ほどしましたけれども、全体でもことし4月に異動される方、9人の医師が異動されると聞いております。いろいろそれぞれ事情があっての異動なのでしょうけれども、長いことずっと同じ医者に診てもらった信頼関係が一たんそこで途切れるということは、患者にとって非常に不安な要素があると思うのです。それぞれ事情があるのですから、しようがありません。この場合はしようがありませんけれども、やはりそういうところをしっかりと行政も、市立病院ではないですけれども、市民の健康と命を守る拠点な施設、地域センター病院なわけですから、しっかりとこの辺のところを把握できる体制、住民の立場でとっていかなければならないと思います。いずれにしても、巡回診療だとか、派遣医師だとかという問題抱えております。一番の問題は、医師の体制、医師の確保が難しいという話、何度も何度もお聞きをしました。また、さっきの元の話になるのですけれども、繰り返しますが、やはり地域、どんどん病院がなくなり、お医者さんが少なくなれば、さらに過疎が過疎を招いていく、こういう方向になってしまう。これを食いとめる。そのことに全力を尽くさなければならないと思います。それからもう1点、病院運営委員会ですけれども、その委員の中に住民の代表というか、患者の代表というか、今、申し上げましたように診療体制が本当に大変な状況になっているところが、委員会の中でどんな話になっていくのか。やはりそこには、住民の代表が加わらなければならないと思いますけれども、その点についてお伺いをいたします。―9以上です。
答弁 市長 高田忠尚(市長は2006年3月まで)
佐々木議員の再質問にお答えをいたします。まず、1点目は、要望活動についての御質問ございましたが、それぞれ地域、あるいは自治体が抱える問題については、これからも関係する省庁にそれぞれ要望事項として取り上げていくということが、より重要になってくると思っていますし、また、そのことは、私ども理事者だけではなく、議会と、さらにまた市民の皆さんと一体になって、その地域の課題に向けた要望活動をしていくことが、その地域の発展にもつながるし、さらにまた、その地域が産業の振興も図っていけれるものと、このように考えているところでございますので、今後ともそういった地域が一体になり、さらにまた圏域が一体になって、要望活動を展開していくことが必要だと、このように考えているところでございます。次に、法務局の統廃合の関係についてでございますが、それぞれ先ほどもお答えを申し上げておりますが、法務局の出張所の統廃合について私どもも、先月と今月、それぞれ統廃合に対する説明を受けておりますが、いずれもまだ一方的な説明でございまして、そういう中で私どもも、今の統合する案について、それぞれ審議会の方から統合について3点、大きな何といいますか、基準が出されているようでございます。その1点は、広域圏の中である出張所あるいは局については1カ所にするというのが1点目、それから2点目については、それぞれ所要の手続等が1万件未満のところについては近隣の法務局に統合すると、このような内容になっているわけでございます。特に、私どもはそういった中で、これまで説明を受けている段階でも、旭川にある出張所については、東出張所と2カ所、中央局と2カ所あると、こういうことも含めて、まず、国が効率的な行政改革を行うのであれば、やはり一つの広域圏の中にある―二つのいわば局とそれから出張所を統合するのが先でないのかと。その後に富良野のような距離的なところを出張所を統合するという話であれば、地域もこれについてはやはり理解をすることはやぶさかでないのでないかと、こんなお話もさせていただいてございますし、あわせて、特に佐々木議員がお話になりましたように、これは今後の問題として、それぞれ発行請求書、言うならば、証明書を自動的に発行してもらう機器でございますけれども、こういったものが現在、国の段階では、まだモデルとしてでございますけれども、2カ所それぞれ全国的に見ますと設置もされておりますので、こういうIT時代の中で、そういったものをやはり積極的に開発を進めて、少なくとも利用する方のサービスを低下させないような、そういう統廃合をぜひひとつ検討してほしいと、このようなことをそれぞれ説明を受けた段階でもお話をさせていただいているところでございます。あわせて、この問題については、先ほどもお答え申し上げておりますように、広域市町村圏でそれぞれ取り上げていくと、このような確認をいたしておりますので、今後、関係する団体とも十分連携をとりながら、それぞれ存続に向けた要望を提出していきたいと、このように考えているところでございます。さらに、郵便局の統廃合についての考え方でございますが、このことについても今後、それぞれ私どもも新聞でしかまだ情報が収集をされておりません。局の方でもまだ具体的な情報というのが伝わっていないような状況でございますので、そういった中では情報を十分収集しながら、無集配局にならないようにそれぞれ今後の運動を展開していきたいと、このように考えているところでございます。以上でございます。
答弁 保健福祉部長 宇佐見正光(保健福祉部長は2006年3月まで)
佐々木優議員の再質問にお答えをさせていただきます―10けれども、診療体制ということで御質問をいただきました。私も当然、先ほどお答えもさせていただいておりますけれども、医者の確保というのは、本当に重要だと思っていますし、健康と命を守る拠点ということで議員もお話をしておりましたけれども、その中で、やはりこの体制というのはやはり重要だと思っています。私どももこれまで6回にわたって、それぞれ要望活動も進めながら、医者の確保ということで今進めさせていただいてございますし、また、先ほど御答弁もさせていただいてございますけれども、この4月から、産婦人科医師が固定医になるということで、今まで出張医で月・火・水、あるいは木・金・土・日ということで、24時間体制はできておりましたけれども、やはり固定化されることによって、小児科医師とのやはり連携も図れていくということも含めて、この辺も今回、充実されてくるものと思っております。いずれにいたしましても、患者に不安を与えない診療体制を進めていきたいと、このように考えてございます。また、もう1点、運営委員会の住民代表のお話でございますけれども、以前にも横山議員の御質問にお答えをさせていただいてございますけれども、運営委員会の中に、これは地域医療のニーズということで、この意見反映できるということで、沿線の市町村長、それから医師会、それから保健所の所長、それから社会福祉協議会の会長、歯科医ということで、このメンバーに入ってございますけれども、住民代表という形でサービス向上委員会の中で意見反映ができる部分で、今、院内でそのサービス向上委員会を立ち上げて、10回ほど今会合を持っておりまして、また、その中で市民の皆さんの意見を聞けるそういう場も整えていくということでございます。いずれにいたしましても、医師の診療体制についても、今後も信頼関係が持てる、そして不安を与えない診療を進めていきたいと、このように考えてございます。―以上でございます。
質問 2番 佐々木優
一番僕が聞きたかったのは、いずれも要望活動をしっかりしていくという方向しかないわけですから、その要望活動の基本的な考え方です。小さな政府でという、今政府がやっているこの考え方で本当によいのか、このことが一番肝心な問題で、どこに行って要請する場合でも、そこが基本だと僕は思います。先ほどもお聞きをしましたけれども、国の財政が大変だからしようがない、過疎になってもしようがない、もちろんそれは思ってはいないでしょうけれども、そこのところ、そうなってしまっては、要望してもらちがあかないわけです。国の政策にこういうところ欠陥あるじゃないか、だから、地方がだめになれば日本全体にだって、全国民に対してだっていい将来が生まれるわけではないわけですから、そこのところをしっかり踏まえなければならないと思います。12年間、長く市長をやられて本当に御苦労だったと思います。やはり12年間やって、国に要望しても国がなかなか動いてくれないところのジレンマが本当にあったと思われます。そういう点について答弁をお聞きしたいと思います。以上です。
答弁 市長 高田忠尚(市長は2006年3月まで)
佐々木議員の再々質問にお答えを申し上げますが、要望活動に対する考え方でございますが、先ほどもお答え申し上げておりますが、国は国の方針として、それぞれ今いろいろな行政改革を進められているわけですけれども、その中でやはり大事なのは、地域が一丸になって求めるものをしっかり要望していくということが必要でないのかと。要望した中で、地域がそうなっていないというのであれば、これは何ぼ国に向かって要望してみても、国の方では、ちゃ―11んと一丸になっていることが最優先されるよと、こういう形になるわけですから、少なくともやはりこれからも要望活動の中で大事なのは、地域の中で一丸になって要望活動を展開していくと。このことが一番大事だと、こんなふうに考えているところでございます。以上でございます。