みんなの議会

深川市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月17日

保育園留学

2025年6月17日、深川市議会の一般質問で、大前昭代議員が「保育園留学」について質問し、市民福祉部長 横井誠が答弁しました。

質問者
大前昭代 議員
答弁者
市民福祉部長 横井誠

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 大前昭代

昨今、毎日のようにお米の話題がテレビや新聞をにぎわせていますけれども、ここ米どころ深川市では田植えが終わり、緑の苗が風に揺れるすがすがしい情景が広がる季節になりました。農業関係者の方々にとっては、心穏やかではいられない情報なども様々飛び交っておりますけれども、食料自給率の観点からも、食料安全保障の観点からも、責任産地としての観点からも、しっかりと農業は守っていかなければならないですし、また守らなければならないと思っています。私は、農業に携わった経験はありませんけれども、農業地域で生まれ育った人間として、環境と調和を図りながらのこの情景を、我がふるさととして守らなければならない、後世に残していかなければならないと思っています。私個人としてできることは限られていると思いますけれども、農業応援団の一人としての気持ちを持ち、地産地消を心がけ、この美しい田園風景をふるさとの景色として残すために何ができるかを考え、行動することで、その一役でも担うきっかけになればと思っています。本市においては、第9次深川市農業振興計画~未来につなぐ持続可能な魅力ある農業・農村づくりを目指して~の策定が現在、進められているところでありますが、この副題に示されているごとく、まさに未来につなぐ持続可能な魅力ある深川市のために、この時代を生きる者として、できることの模索と行動を続けていきたいと考えながら、通告に従い一般質問を行わせていただきます。まず、質問の1点目、保育園留学について伺います。保育園留学とは、未就学児のいる家族が1週間から3週間程度、地域の保育園に子供を通わせながら、家族での滞在や田舎暮らしが楽しめるというものです。北海道厚沢部町が内閣府の一時預かり事業を生かし、2021年11月に保育園留学として開始したもので、子供を厚沢部町認定こども園はぜるに通わせ、大自然に触れながら過ごせる暮らし型体験保育サービスです。この保育園留学に我が子を参加させたいと都心から応募者が殺到しているといいます。厚沢部町は人口僅か3,500人ほどの町で、町内に一つしかない保育園、厚沢部町認定こども園はぜるには、全国から多くの子供たちが保育園留学を目的にやってきており、はぜるから取組がスタートした保育園留学が全国各地に広がりを見せているという話を耳にしました。厚沢部町では、1週間から2週間の期間で保育園留学を受け入れており、期間中は同町のちょっと暮らし住宅に滞在しながら、子供ははぜるに通い、地域の子供たちと同じように園で過ごすのだそうです。大自然の中で伸び伸び暮らしながら、仕事も子育てもありの中で、保育園の行き帰りにあぜ道や風情のある町並みを歩いたり、週末は特産品や収穫体験、海辺のまちでは釣りに、雪国ではスキーに挑戦してみたりなど、今しかない瞬間を親子で過ごし、たくさんの初めてに出会う時間は一生の宝物になると、北海道での保育園留学に都心から応募者が殺到しているというのです。受入れをスタートして1年半の時点で、保育園留学を利用した家族は既に約300組に上り、中にはリピーターもいるとのことで、全国から月100件以上の申込みが殺到し、80組がキャンセル待ちの状態だといいます。厚沢部町では、6棟の電化製品・家具などの生活備品が一通りそろっている滞在施設ちょっと暮らし住宅が宿泊施設として稼働しており、短期滞在から長期滞在まで、移住生活や二地域居住生活が体験できるため、定常的にほぼ100%、保育園留学のファミリーが滞在しているということでした。期間ごとに滞在家族は入れ替わりますが、それは常時6組の子育て家族が厚沢部町に移住していることになりますので、そのような状況に町の移住・定住担当者は手応えを感じているとのことでした。また、新聞報道に、地方から若い女性を中心とした人口流出が続く中、まちの魅力を高めて、移住者を引きつけている自治体があるという見出しのものがありました。内容は、共働き世代を狙った施策により、人口減をはね返した茨城県阿見町の話で、女性に選ばれる町になれば必然的に人口も増えると、子育て世帯の呼び込みに向けた改革を7年前の町長就任以後、主導してきた千葉繁町長は確信していると書かれているものでした。ほかの自治体から若者を呼び込むため、1期目のときに子育て支援策の拡充を優先的に打ち出し、全国に先駆け、所得制限なしの18歳までの医療費無償化を始めたほか、ランドセルの無償提供なども実施しており、病院に併設した病児保育や工業団地の整備など、仕事と育児の両立に向けた施策も進めてきたということでした。また、妊娠・育児向けアプリを手がけるカラダノートが2023年1月に発表した調査では、子育て世帯の4割が地方移住に関心があると回答しており、子供にとって豊かな教育、生活環境を求める意見が多いとの結果を報告していました。本市においても、18歳までの医療費無償化や昨年からの病児・病後児保育の無料化、給食費の4月から9月までの半年間無償化など、子育て支援策の拡充は進んでいると思っておりますけれども、さらにもう一歩踏み込んでみてはいかがでしょうか。ここで質問の1点目です。保育園留学は、どうすれば子育ても仕事も諦めず、どちらも全力でできるだろうという子育て家族の気持ちと、人口減少が進む地域が持続可能であるためにはどうすればいいのかという地域の声が出会って生まれた、地域と人生をつなぐ新しいまちづくりであり、厚沢部町では役場や保育園だけでなく、ちょっと暮らし住宅の管理会社や食育体験の受入れ先の農家さんも関わっております。ちょっと暮らし住宅や食育体験プログラムは、それぞれ移住・定住者を町に呼び込む糸口になればとの狙いからつくられた既存の制度でありますが、保育園留学はそれらを組み合わせるだけでスタートでき、建物や制度を新たにつくる必要が一切なかったと話されていました。そういった観点から見ても、本市でも取組可能ではないかと思われますが、保育園留学の取組に対する考えを伺います。質問の2点目、女性に選ばれるまちになれば必然的に人口も増えると子育て世帯の呼び込みに向けた改革、子育て支援策の拡充、共働き世帯を狙った施策で人口減をはね返した茨城県阿見町の話を紹介しましたが、本市においても、保育園留学などを視野に入れた、子供を巻き込んだ人を集める取組や本市への人の流れをつくる取組は、将来的に移住・定住、または二拠点居住推進にもつながり、人口減少に歯止めをかけ、持続可能な深川市にもつながると思われることから、それらの取組の考えについて伺います。

答弁 市民福祉部長 横井誠

保育園留学について、2点の質問をいただきましたので、順次お答えさせていただきます。保育園留学とは、議員が述べられていたように、小学校就学前のお子さんが他の地域の保育所や幼稚園等に一、二週間程度通うため、保護者と一緒にその地域に滞在することを指しており、地域ならではの暮らしを親子で体験できる上、受入れを行う保育所等では、利用定員の空きを活用し、お子さんを受け入れることにより、事業所運営状況の改善にもつながるもので、地域に人を呼び込むきっかけづくりとしても近年注目されつつある事業となっております。そこで、質問の1点目、保育園留学の取組に対する考えについてであります。本事業は、市内保育園等の活性化や運営支援等に資する可能性が考えられることから、本市においても事業実施の可能性について研究を始めたところでありますが、実施に向けては宿泊先の確保や保育所等でお子さんを受け入れるための体制づくり、さらには予約に係る連絡調整など、既存事業の組合せ以外にも様々な準備が必要と考えられます。しかし、子供が見知らぬ土地の保育所等で新しい体験をすることは、留学する子供ばかりでなく、受入れ先保育園等の子供の成長にとっても大きな刺激があるほか、保護者も一緒にその地域の文化や暮らしを体験することは、地域にとっても関係人口の創出や経済効果といった可能性を秘めた事業と考えられることから、引き続き事業実施に向けた検討を行ってまいりたいと考えているものであります。次に、2点目の子供を巻き込んだ人を呼び込むための取組についてです。本市では、これまでも令和5年、6年と子育て支援センターあみあみこども祭りを実施しており、参加されるお子さんや市外から参加される方も増えている状況にありますので、本年についても多くのお子さんに楽しんでもらうとともに、市外の方との交流も深められるようなお祭りとなるよう準備を進めております。また、深川市の子育て支援を市外の子育て世代の方に広くPRするため、旭川空港到着口に設置されている観光冊子棚に子育て支援策を掲載したPRパンフレットを配架いただいているほか、市外での特産品PRイベントなどでも配布しており、さらに道外などで開催される移住・定住相談会においては、PRパンフレットの配布のほか、昨年作成した深川市の子育てを紹介するための動画を子育て世帯の方に御覧いただくなど、周知に努めているところであります。この子育て動画については、市ホームページにおいても公開しており、深川市の子育てを広く市外の方に知っていただけるよう取り組んでいるところであり、こうした取組に加え、保育園留学のような子育て世帯に焦点を当てた事業なども検討し、深川市に関心を持っていただく取組を進めてまいりたいと考えているものであります。

出典:深川市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月17日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる