みんなの議会

深川市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月10日

北海道の先住民族アイヌの人々

2020年6月10日、深川市議会の一般質問で、北名照美議員が「北海道の先住民族アイヌの人々」について質問し、企画総務部長 三浦浩二、教育部長 荒井幸治が答弁しました。

質問者
北名照美 議員
答弁者
企画総務部長 三浦浩二、教育部長 荒井幸治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 14番 北名照美

次は、北海道の先住民族、アイヌの人々についてです。アイヌ新法ができて1年がたったのですけれども、この法律は、アイヌ民族の先住権を認めなかったということが大きな問題なのです。いまだに差別は解消されておりません。今、人種差別は、アメリカなどの出来事もあり、ひいては、アイヌ問題というのは、我々はアイヌではなく、倭人でもあるけれども、アイヌは日本の大きな問題だと思います。その点で、これには私も取り組んでいきますけれども、さらにもう一つ大きな問題は遺骨の返還問題です。国立大学などでは、研究材料にアイヌの墓から勝手に遺骨を盗掘していったわけです。それがいまだに返されない。ウポポイに返すという案があるけれども、それは駄目です。そうではなく、盗んだところへ返せと言いたい。北海道大学だって何体も持っているのです。この大きな問題については、どこかのアイヌの人たちがいる自治体の問題ではなくて、北海道民としてこういう問題に取り組んでいかなければいけないと思っております。そういう歴史的なことに対する謝罪だとか、返還だとかも含めて、今、私たちはアイヌの人たちに向き合う必要があると思っています。そこで1点目は、アイヌ新法の問題点及び今後の対応について伺います。2点目は、深川市におけるアイヌの方々の歴史的実態です。私は小さい頃、アイヌの人たちを知っていました。それは小さい頃だけではなくて、今から10年前から15年前には、アイヌの友人も深川市に何人かいました。もっと遡れば音江、一已、合併した納内、どの地域にもいたと思うのです。そういう史実も可能な範囲で、いろいろ調べればあるので、ぜひそういうことについてもどうなのかを聞きたい。3点目は、アイヌ問題を正確に知るために、学習会、講座を開く必要があると思いますので、答えをいただきたい。

答弁 企画総務部長 三浦浩二(企画総務部長は2022年3月まで)

北海道の先住民族アイヌの人々について、私からは1点目のアイヌ新法の問題点及び今後の対応についてお答えいたします。アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律、いわゆるアイヌ新法につきましては、昨年4月19日に法案が可決され、5月24日に施行されております。この法律における課題といたしましては、昨年の第2回定例会でもお答えしておりますけれども、先住民族の権利に関する国際連合宣言で盛り込まれている先住民の土地、領域、あるいは資源に関する権利については、新法では明記されていないことから、アイヌの方々の生活保障や生活向上などが不十分ではないかという指摘もあるところでございます。しかし、アイヌの人々を先住民族として認めていることや、各種支援を盛り込んだことなど、この法律の施行によりまして、アイヌの人々の誇りが尊重される社会への第一歩として、大きな意義のあるものと考えているところでございます。今後の対応についてでございますが、アイヌ新法は法律の施行から1年が経過しまして、この間、法律の規定に基づきまして、国においてはアイヌ施策の総合的かつ効果的な推進を図るための基本的な方針を昨年9月6日に閣議決定しております。また、北海道においては、北海道におけるアイヌ施策を推進するための方針を昨年10月29日に決定し、それぞれ必要な事項を定めて取り組まれております。本市におきましては、北海道が策定しました第3次アイヌの人たちの生活向上に関する推進方策に基づき実施しております、令和2年度北海道アイヌ子弟に対する奨学資金の支援につきまして、深川市のホームページで周知を行っているところでございますが、今後も北海道と連携いたしまして、必要な対応に努めてまいりたいと考えております。

答弁 教育部長 荒井幸治(教育部長は2023年3月まで)

私からは質問の2点目と3点目についてお答えいたします。まず、2点目の深川市における歴史的実態についてでありますが、北海道が平成29年度に行いました北海道アイヌ生活実態調査の結果によりますと、アイヌの方々の生活状況や、高齢化が進んでいるなどといった報告はございますが、アイヌの方々の全数など、正確な実態などは把握できないということでございます。また、北海道アイヌ協会のホームページによりますと、アイヌの生活文化、信仰など、特徴的な記録などの文献や参考資料はありますが、アイヌの歴史に関して、多くの歴史資料や記録に基づく総合的な編さんがなされているものはないという記述がありまして、アイヌの方々にまつわる正確な歴史的な資料は乏しいというのが実態でございます。深川市の状況に関して申し上げますと、新深川市史にございますが、明治20年に国の調査が行われておりまして、一已に3戸10人、妹背牛橋の北側だと思われますがベツバラという地域がございまして、そこには4戸21人が居住していたという記載があるほか、25年頃には国見に4戸、緑町に5戸、湯内に3戸、多度志に1戸など、計25戸、100人に満たない人たちが居住していたといった旨の記載などがございます。また、一般的に砦や城を意味します「チャシ」と呼ばれる遺跡が見つかっていることや、国見などにあったと思われるコタンにまつわる風習なども記されておりますが、他の風習や習慣も含めて、市史が編さんされました平成6年時点におきまして、それを確かめるすべはありませんと記載されているところであります。それから25年以上の月日が流れた現時点におきましては、この新深川市史以外に、深川市における詳細なアイヌの人々の営みを知る手がかりとなるものを把握することは非常に困難であると考えているところでございます。次に、3点目の学習・講座の実施についてでありますが、ことしの予算審査特別委員会の質疑においても答弁したところでございますが、アイヌに関する講座や研修会につきましては、公益財団法人アイヌ民族文化財団によりまして、アイヌ語やアイヌ文化の振興のための各種講座が開設されているほか、アイヌ文化を普及するために、アイヌの歴史、音楽、儀式などの専門的な知識を有するアドバイザーを、希望する5人以上の団体・グループなどに派遣する事業も行われております。生涯学習という観点からも、自主的に意欲的に学んでいただけるよう、アイヌについて知りたいという方々に対しましては、こうした制度の情報提供などに努めてまいりたいと考えているところであります。また、白老町に完成しました民族共生象徴空間ウポポイにつきましては、オープンが延期となっているようでございますが、今後オープンすることによりまして、アイヌ文化に対する興味関心が高まることが予想されますことから、今後の状況も把握しながら、対応については研究していきたいと考えております。

答弁 企画総務部長 三浦浩二(企画総務部長は2022年3月まで)

先ほど質問項目1点目の新型コロナウイルス感染症への対応についての2点目の留保いただいた部分についてお答えさせていただきます。初めに、国の第2次補正予算で議会も参画をという質問につきましては、今後、市の補正予算として提案させていただきたいと思いますので、その中で議論いただきたいと思います。また、市民からの吸い上げという質問につきましては、これまでも各事業者等の声を聞くなどしておりまして、また団体からも要望書をいただいているところでもございます。これらを参考にしまして、十分内容を精査して、支援策等の検討を進めてまいりたいと考えます。もう一つ、各種行事の中止した予算の額はという質問だったと記憶しておりますが、これにつきましては現在、庁内全域の調査をしておりませんので、額は今のところ不明であるということでお答えさせていただきたいと思います。

出典:深川市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月10日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる