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深川市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月10日

深川市におけるプラスチックごみの処理

2019年12月10日、深川市議会の一般質問で、大前昭代議員が「深川市におけるプラスチックごみの処理」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。

質問者
大前昭代 議員
答弁者
市長 山下貴史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 大前昭代

次の質問に移らせていただきます。深川市におけるプラスチックごみの処理について伺います。日本政府は、ことし6月、G20エネルギー・環境関係閣僚会合の席で、自然環境で分解されないプラスチックによる環境汚染が指摘された、コンビニなど小売店で無償配付されているレジ袋を禁止し、有料化を義務づける方向で、2020年4月にも国内でのレジ袋の無償配付を禁止する方針を表明していました。しかし、経済産業省、環境省が10月11日、コンビニエンスストアやスーパーなどのレジ袋の有料化に関する有識者検討会の2回目の会合を開いた結果、消費者への周知や業界対応などで準備期間が短過ぎるという意見がほとんどで、プラスチックごみやリサイクルに対する日本の取り組みを世界的に発信するためにも、2020年東京オリンピック・パラリンピック開始前までに全国で一斉実施することが望ましいという意見が多く、来年7月からの開始案なども出ていることもあり、3カ月程度、開始時期をおくらせる修正が進められているようです。日本においては3R運動という言葉があって、プラスチックなどにおいても、そのものを減らすリデュース、使い捨てではなく再利用するリユース、再循環、再生利用するリサイクルの三つにより、循環型社会を目指しています。また、そのリサイクルにも、マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルの三つがあると定義しています。マテリアルリサイクルは、ペットボトルごみがペットボトルに生まれ変わるとか、廃プラスチックが駅ホームのベンチやバケツに生まれ変わるなど、物から物へと生まれ変わるもので、多分、想像するリサイクルのイメージに一番近いものでしょう。ただし、このリサイクル方法だと、リサイクルするたびにプラスチック分子が劣化してしまい、どんどん品質が悪くなり、使えないものになってしまうということで、新技術として期待されているのが、化学反応により組成変換した後にリサイクルするケミカルリサイクルなのです。日本のプラスチックごみリサイクル率は84%とされていますが、そのうち、ケミカルリサイクルはわずか4%、マテリアルリサイクルも23%なのです。さらに、そのうち15%は中国に輸出されてからリサイクルされていて、国内でマテリアルリサイクルされているのは8%にすぎないのです。では、残りの56%はというと、サーマルリサイクルということで、「サーマル」とは「熱の」という意味で、ごみ焼却炉でほかのごみと燃やしたときの熱をエネルギー源として利用するということのようです。最近、福岡工業大学の研究グループは、福岡市内で採取した大気から微細なマイクロプラスチックを検出したという報告をし、プラスチックは海洋汚染が世界的な問題になっているが、空気にも微小なものが含まれ、地球規模で移動していると見て調査を進めており、分析したところ、数十から数百マイクロメートルのポリエチレンやポリプロピレンを見つけたということで、海で見つかる大きさが5ミリ以下のマイクロプラスチック、それよりもさらに小さいサイズだということです。プラスチックは、例えば捨てられたものが流されて海にたどり着き、紫外線や波などで劣化して小さくなったものを生物が飲み込むなどする海洋汚染が問題となっていますが、大気中のマイクロプラスチックについてはことし、フランスとスペインにまたがるピレネー山脈や北極圏など、都市部から離れた場所で検出したとする論文も相次いで発表されました。都市部からのほか、海から風に巻き上げられて大気中を漂い、長距離を移動している可能性があるというのです。プラスチックの大きさは大小さまざまあり、体の大きさに関係なく、さまざまな生き物の体内に取り込まれます。マイクロプラスチックが人間も含め、生物の健康に悪影響を及ぼすかは、よくわかっていません。しかし、福岡工業大学環境科学の永淵修客員教授は、PCBやDDTなど有害物質がついたマイクロプラスチックを吸い込むリスクがこれから問題になる可能性もあると話しています。大気中のマイクロプラスチックは極めて小さいため、効率的に分析する技術の開発も今後進める必要があるでしょう。深川市では、プラスチックは燃えるごみとして回収され、焼却処分になっていますが、これは深川市に限ったことではなく、日本全体として捉えたときに、プラスチックは焼却すると高温になることなどから、プラスチックリサイクル84%のうちの56%が、ごみ焼却時の熱を火力発電や温水プールに利用している、またはほかのごみを燃やす際の熱源になっているというリサイクルの仕方なのだそうです。今現在の処理方法のままだと、プラスチックは微細なプラスチックごみ、マイクロプラスチックになって大気中に排出され続ける懸念があるのです。国際連合環境計画国際環境技術センターの使い捨てプラスチックロードマップに、日本は1人当たりのパッケージ用プラスチックごみの発生量が世界で2番目に多い国で、国内で1年間に使用されるレジ袋は約400億枚とありました。深川市においてはスーパー、小売店において既にレジ袋の有料化は進んでおり、エコバッグ持参で買い物する光景は、もはや珍しくはありませんが、プラスチックの使用を減らしていくためには、一人一人がふだんから意識をしていくことも大変重要なことだと思います。ここでお伺いします。1点目、深川市におけるペットボトルを含めたプラスチックごみのリサイクル率と用途について伺います。2点目、プラスチックごみ処理による環境汚染への市の認識及び考えを伺います。3点目、深川市の環境汚染の要因となるプラスチックごみへの将来的な考え及び対策について伺います。

答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)

ただいま深川市におけるプラスチックごみの処理について、三つの質問がありましたので、お答えいたします。まず、1点目の深川市におけるペットボトルを含めたプラスチックごみのリサイクル率、それからその用途についてのお尋ねであります。本市では現在、深川市ごみ処理基本計画を定めまして、6分別14種類のごみの分別収集を行い、北空知の4町のごみも含めまして、北空知衛生センター組合の廃棄物処理施設にこれを搬入し、適正に処理を行っているところでございます。平成30年度における深川市内からその施設に搬入されましたごみの全体量は約6,700トンで、そのうち資源化を行った廃棄物の量としては、約1,030トンとなっているところでございます。質問のありましたペットボトルや白色トレーのリサイクル率については、市内におけるこれらのものの全体の流通量が把握できておりませんことから、率の算出には困難を伴うわけであります。ただ、平成30年度の資源化量の内訳といたしましては、ペットボトルは約77トンで、少し前の28年が72トン、29年は70トン。一方、白色トレーは約3トンでございまして、平成28年度、29年度も同じように3トンとなってございます。これらの資源化を行ったところでございますが、近年、今数字も申し上げましたが、ペットボトルの軽量化によりまして、プラスチックごみの資源化の量は、重量ベースでは若干減少傾向にあると見ているところであります。また、これらの資源化後の主な用途についてでありますが、北空知衛生センター組合によりますと、ペットボトルについては、卵パックですとか繊維に再生利用している業者に引き取られている。また、白色トレーについては、エコトレーを製造している業者に引き渡していると聞いております。なお、汚れやカビが付着し、資源化にふさわしくないごく少量のペットボトル等については、燃えるごみとして処理をされているところであります。次に、2点目のプラスチックごみの処理による環境汚染への市の認識及び考え方についてであります。ペットボトルや白色トレー以外のプラスチック廃棄物のほとんどは、燃えるごみとして北空知衛生センター組合から、歌志内市にあります中・北空知廃棄物処理広域連合の焼却施設に搬入され、焼却処理されておりまして、その際に発生いたします熱を利用して、発電が行われております。この発電により、当該施設の全電力を賄っておりますほか、売電により収入も得ているところでございます。この広域連合の焼却処理施設では、焼却時の排出ガスについて、国の基準よりも厳しい独自の基準を定めまして、その遵守状況について監視し、維持管理を行っているところでございます。その中で、環境汚染の防止にしっかり努めてきており、当該施設のろ過集じん器によって、ばいじんやダイオキシンなども適切に取り除き、独自基準をきちんと遵守しているところでございます。これらの数値は本当に安定しておりますことから、我々としては、環境汚染の問題はそこからは生じていないものと考えているところでございます。3点目の環境汚染の要因となるプラスチックごみへの将来的な考え及び対策についてであります。プラスチック製品は安価で便利であることから、人々の生活に幅広く普及しておりまして、その便利さから、すぐにこの使用量を減らしていくことはなかなか難しい状況と言われております。しかし、このような状況の中で、国はことし5月、プラスチック資源循環戦略というものを策定しまして、議員も触れられた3Rによる発生抑制や資源化、そして海洋プラスチック対策を進めることとしておりますので、本市といたしましても、プラスチックごみの適切な収集及び処理に、より一層努めていかねばならないと考えているところであります。また、プラスチックごみが原因となる環境問題の対策については、その重要性が、議員もるる触れられましたが、大変増してきている状況であります。そういった状況を踏まえまして、レジ袋の自粛でありますとか、マイバッグの利用拡大など具体的な排出抑制について、本市としてもホームページや市の広報などを活用した啓発、働きかけをしっかり行いまして、より多くの市民にそういった点の理解と関心を深めてもらえるように、今後も努めてまいりたいと考えているところでございます。

出典:深川市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月10日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる