深川市議会 平成30年第4回定例会 2018年12月7日
重い通学かばん・ランドセルの軽量化
2018年12月7日、深川市議会の一般質問で、松本雅祐議員が「重い通学かばん・ランドセルの軽量化」について質問し、教育部長 荒井清光が答弁しました。
- 質問者
- 松本雅祐 議員
- 答弁者
- 教育部長 荒井清光
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 松本雅祐
それでは、3点目、重い通学かばん・ランドセルの軽量化についてお伺いします。今、小中学校の通学かばんの重さが、子供たちの発育や健康に影響を与えかねない重さに達していることが問題視されております。ゆとり教育の見直しで、小中学校の教科書は重くなりました。教科書協会によりますと、小学校の教科書は、2015年度は6,518ページと10年前と比べ34%ふえ、図や写真を多く使い、大判化しております。また、中学校1年生から3年生が使う教科書の全ページ数は、ゆとり教育時代の2006年度は4,430ページでしたが、脱ゆとり教育後の2016年度は5,783ページとなり、約3割増加しております。文部科学省は本年9月6日、都道府県の教育委員会や私立学校事務主管課などに対し、児童生徒が登下校中に持ち運ぶ教科書、教材、学用品の重さや量に配慮するよう事務連絡を出しました。事務連絡の内容は、登下校の荷物を軽くするために、家庭学習で使わない教材を児童生徒が教室に置いて帰る「置き勉」や、学期末における学習用具の計画的な持ち帰りなど、教育現場で実際に行われている工夫を紹介しました。それを受け、北海道教育委員会も各市教育委員会に負担軽減に配慮するよう要請し、各学校に対し検討するよう求めております。子供の身長は、小学校6年間で約30センチ伸びると言われております。ランドセルは、そのような著しく成長する児童期にほぼ毎日使用します。ランドセルメーカーが小学生らを対象に行った調査では、1週間のうち最も重い日の荷物の重量は平均で4.7キロ、ランドセルの重さを含めると平均約6キロを背負って学校に通っていて、小学生の約3割がランドセルを背負ったときに痛みを感じているとの報告があり、子供たちの体への負担を少しでも減らすことは重要だと報告しております。実際に工夫している帯広市立川西中学校では、自転車通学の生徒も多く、生徒の安全面にも配慮し、市教育委員会の要請に先駆けて、昨年の2学期から「置き勉」を始めたそうであります。生徒たちは、帰りの会の後、家庭学習に必要な教材をみずから考えて選び、残りは置いて帰る。3年生の女子生徒の話ですが、その日、持ち帰ったのは、英語の教科書など3教科分で、かばんの重さは4.3キロとなり、軽くなったそうであります。女子生徒は、かばんが重いと、横を走るトラックが怖かった、軽くなってよかったと喜んでいるそうです。また、教頭先生は、教材を学校に置いて帰るようになったが、家庭学習をする生徒がふえた。みずから課題を見詰め、自己判断を磨く機会になっていると教育面でも軽量化の効果を実感していると言っています。日本赤十字社医療センターの久野木順一整形外科センター長によると、11歳の子供を対象にしたアメリカでの研究では、背負う荷物が重いほど、椎間板の潰れ方が大きく、猫背ぎみになることが判明しており、8キロを超えると背骨が左右どちらかに傾くこともわかっているそうであります。通学かばんの重さを軽減する取り組みは、子供の成長や健康に大きな影響があると考えます。そこで、お伺いします。1点目、文部科学省がかばん・ランドセルの軽量化に配慮するよう求めておりますが、本市の考えについてお聞かせください。2点目、「置き勉」を校則で禁止している学校もあると伺っておりますが、かばん・ランドセルの軽量化について、本市の各小中学校の現状と取り組みについてお聞かせください。実際に通学かばんの軽量化に対して、児童生徒、保護者、教員を対象にアンケート調査を実施してはいかがでしょうか。現場の声を聞いて、軽量化に向けて改革を進めてはどうでしょうか。
答弁 教育部長 荒井清光(教育部長は2019年3月まで)
重い通学かばん・ランドセルの軽量化につきまして2点質問いただきましたので、順次お答え申し上げます。1点目、文部科学省が進める児童生徒が登下校時に持ち運ぶ教科書等の重さや量に配慮することの市の考えについてでございます。質問にありましたように、文部科学省では北海道教育委員会を通じまして、本年9月6日付、事務連絡、「児童生徒の携行品に係る配慮について」によりまして、「各学校において児童生徒の携行品の重さや量について、改めて検討の上、必要に応じた適切な配慮を」という通知がありまして、市教育委員会から各学校長に通知したところでございます。この通知では、教室に置いておく教材の種類やルールの工夫例として、家庭学習で使用する予定のない教材等を置いて帰ることを認めたり、学習用具の一部を所定の場所に置くことにしたりと具体的に示されてございます。これまでは、各学校ごとに取り組まれてきたことではございますが、市教育委員会としましては、このたびの通知の趣旨にあります身体の健やかな発達に影響が生じかねないことなどの懸念を踏まえまして、また登校前に必要な教科書などをきちんとそろえて準備する大切さなども考慮しながら、文部科学省から示された具体例などに基づき、改めて校長会を通して検討を深めてまいりたいと考えてございます。次に、2点目、本市の各小中学校の状況と取り組みについてでございます。本市の小中学校では、児童生徒が教科書や教材等を学校に置いて帰宅することについて、校則等で一律に禁止していることはございません。先ほど申し上げましたとおり、これまでも各学校ごとに一定の取り組みを実施してきてございます。具体的には、小学校では各校とも家庭学習が必要な教科の教科書及びノートは自宅に持ち帰るよう指導しており、教室に置いておける教材としましては、習字・絵の具のセット、リコーダー、副読本等の資料集としてございます。また、中学校では、5教科の教科書及びノートは自宅に持ち帰るように指導しており、ワークブックや資料集等については学校に置くことができるものとしておりますが、さらに一部見直しについて検討している学校もあるところでございます。なお、通学バッグの重さに関するアンケート調査を実施してはとのご提言でありますが、児童生徒の実態等につきましては、学校において学級担任の教員等がしっかりと把握してございますので、現時点で改めてアンケートを実施する考えはございませんが、各小中学校で教科書及び教材等をどの程度置いていけるか、また置いておく場合の保管場所、その周知方法などについて、保護者とも連携しながら、さらに検討してまいりたいと存じます。