深川市議会 平成29年第4回定例会 2017年12月7日
保育のあり方
2017年12月7日、深川市議会の一般質問で、田中昌幸議員が「保育のあり方」について質問し、市民福祉部長 三ツ井隆博が答弁しました。
- 質問者
- 田中昌幸 議員
- 答弁者
- 市民福祉部長 三ツ井隆博
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 16番 田中昌幸
それでは、2点目の質問に入らせていただきます。保育のあり方についてお伺いします。市立保育所の今後のあり方について、諮問の結果と市の考え方が示されております。ここでこれまでの市から示されている議会や市民の皆さんに対する説明をベースとして確認させていただき、今後の市の考えについてお伺いしたいと思います。資料は3点、行政執行の根幹となる深川市総合計画、具体的な整備計画を備えた過疎計画、そして子ども・子育て推進の規範としている子育て・保育ビジョンであります。まず、2012年4月からの第5次深川市総合計画「ふかがわ未来創造プラン」では、子育て支援体制の整備という項目で、「子育て中の親子の交流促進や子育てに関する相談、情報提供等を行う拠点として、子育て支援センターの機能強化を図るとともに、子育てネットワーク機能を担う「ふかがわすきやき隊」の活動を支援するなど、地域における子育て支援体制を推進します」、もう1点、「多様なニーズに応じた保育サービスの拡充を図るとともに、多機能保育所など、保育環境の整備を図り、子育てと仕事の両立を支援します」となっています。次に、深川市過疎地域自立促進市町村計画、いわゆる過疎計画でありますが、これは一昨年に作成し、議決されたもので、平成28年度から32年度のものであります。これには、「本市の出生数は、平成22年に130人であったものが、27年では124人と人口の減少に対して、出生数は横ばい傾向にあり、幼児期の教育・保育・子育て支援の総合的かつ一体的な提供をすることにより、本市の子供たちの健やかな育成を図っていくための難しさなど、今日的課題に対応できるよう取り組みをさらに推進し、次代を担う子供たちが健やかに生まれ、かつ育成される環境の整備・拡充を図ることが必要である」、少し飛ばして、「市立保育所については、多様化する保育ニーズに対応する市内保育サービスの拡充を図る推進役を担うとともに、民間保育施設では受け入れが難しい発達に心配のある子供や食物アレルギーのある子供の受け入れ先として体制整備を図ることに加え、市内各保育所が行う地域の子育て支援の取り組みを支援・強化するため、ネットワーク機能を強化するなど、多機能で市内保育所の中核となるセンター保育所として整備を図る必要があることから、老朽化の状況を確認しながら、計画的な施設整備を進める」とあります。さらに、市の子育て・保育の大もととなる深川市子育て・保育ビジョン、これは2011年3月の策定でありますが、「市立保育所の役割」として、「市立保育所ではさまざまな保育ニーズに応えるため、先進的に保育サービスの充実や質の確保に努めてきましたが、今日、保育所には保育機能だけでなく、地域の子育て家庭への支援も求められており、深川市において安心して子供を産み育てる環境の整備を図るために、市立保育所が担うべき役割を明確にすることが必要です。このため、今後、市立保育所では、引き続き保育所に入所する児童の処遇向上を図り、多様な保育ニーズに応える推進役として、また早急な対応が必要な場合や発達に心配のある子供の入所に当たって、民間保育施設での受け入れが困難な場合の入所先として、さらに市内各保育所が行う地域の子育て支援の取り組みを支援・強化するためのネットワーク機能を持ちつつ、地域の子育て支援の中核保育所となるセンター保育所として、各機能の強化を図ります」とあります。ところが、平成29年4月26日、深川市子ども・子育て審議会会長様ということで、市長が子ども・子育て審議会条例の規定に基づき諮問を行った内容につきましては、諮問事項として、市立保育所の今後のあり方についてとしまして、「1、市立保育所施設の整備について」、「2、市立保育所の効率的かつ効果的な配置、規模、運営及び民間活力の活用について」とあります。諮問理由については、本市では、少子化や人口減少が年々進行する中で云々とありまして、「深川市子育て・保育ビジョンを平成23年3月に策定し、安心して子供を産み育てることができる環境の整備を推進してきたところですが、この間に子ども・子育て支援法を初めとする子ども・子育て関連3法が成立し、27年4月から子ども・子育て支援新制度がスタートするなど、国の教育・保育政策に大きな変化が生じています。こうした状況を踏まえ、本市の厳しい財政状況のもと、限られた予算で良好で快適な保育環境を確保し、今後の少子化時代を見据えた効率的かつ効果的な市立保育所の配置、規模、運営等をいかにしていくか。さらには民間活力をどのように活用していくべきか、市立保育所の今後のあり方についてご検討いただきたく、貴審議会の意見を求めます」という諮問がされました。市の保育のあり方について、まず1点目でありますが、深川市子育て・保育ビジョンで市立保育園の果たす役割としてきた内容について、これまでの市の考え方について改めてお伺いしたいと思います。2点目、深川市総合計画、深川市過疎地域自立促進市町村計画の議会議論を経た計画内容と今回の諮問内容との整合性についてです。これは1点目とも共通しますが、これまでの議会の特別委員会でも審議された第5次深川市総合計画、あるいは委員会審査し、議会議決されている過疎計画では明確に、市立保育所については、多様化する保育ニーズに対応する市内保育サービスの拡充を図る推進役を担うとともに、民間保育施設では受け入れが難しい、先ほどもお話しさせていただいた内容のセンター保育所として整備を図る必要があると位置づけて、公設保育所の必要性を示してきております。この計画は、平成32年度までのもので、何も10年も前のものでもありません。このような議論経過が、行政と議会の両輪の中で築かれてきた内容と今回の諮問内容の余りの格差について、保育サービスの中で市が担うべき役割を積極的に示してきたことに対し、その役割の議論は示さずに、厳しい財政とお金のないしわ寄せを諮問の先頭に据えることは極めて残念でありますが、これまで議会に示し、あるいは市民の皆さんに示していたことと今回の諮問内容の整合性について、改めてお伺いしたいと思います。あと、諮問した内容の問題についてでありますが、審議会で審議された議事録を見せていただきましたが、非常に審議会の皆さんは真摯な議論をされて、諮問された内容について真摯に応えようという姿が本当に明らかに感じさせていただいております。ただし、深川市の子供たちをいかに保育し、育てていくか、その中で多様な切り口でのサービスを持続させるためには何が最善かという聞き方が残念ながら諮問にはありません。施設の老朽化への対応についても、法人保育園がここ数年で北光保育園、西町保育園と相次いで新築建てかえされておりますが、これも過疎計画どおりに進行していて、すばらしい保育環境が整備されたことはありがたいことと考えております。一方、市立保育園の深川、一已については、10年以上前から将来は建てかえをするという方針があったため、必要最小限の補修しかしてこなかったという状況があります。施設の老朽化への対応については、その意味では遅過ぎると言わざるを得ないと考えます。3点目の財源の説明内容についてお伺いしたいと思いますが、民営化となった場合、手法等はどのように考えるか。これは審議会の議事録にも記載されているのですが、公私連携型は、市の関与があり国の補助も受けられる。民間移行、経営移譲は、保育内容等に関与できないが国の補助は受けられる。指定管理、公設民営は、市の関与はあるが国の補助は受けられないと説明されています。補助金ではなく、交付税措置という内容が、市立の場合にはそういうふうに変わってきていますが、補助金がないというだけで、予算がいかにも措置されていないような表現に見えてなりません。極めて問題のある説明でありますが、常任委員会の所管事務調査においても、町内会長会議の説明でも、保育園が市立の場合には、交付税が幾ら入っているかわからない、あるいは交付税がほとんど入っていないという説明があったと記憶しております。この地方交付税制度というのは、通知の中でしっかりと算入されているという前提でこの制度があるわけですから、この制度に対しても問題のある発言だと考えますし、なぜ補助金なら入るが、交付税だとどうこうというような表現を用いて説明してきたのか、このことについてお伺いしたいと思います。審議会での議論からの意見反映についてでありますが、審議会での第4回審議会の意見を見てみますと、今私が申し上げた、これまでの過疎計画や総合計画の考え方に書かれているような、市営保育園として求められていることを指摘し、市営保育園の必要性も多く出されております。また、最後の公私連携型保育所での運営についても、有力な選択肢としては挙げておりますが、それよりもむしろ、より慎重な議論を求めていることのほうが傾聴すべきことなのかと感じます。審議会がまとめられたことなので、審議会のまとめについては、これを評価し、受けとめさせていただきますが、議論経過からすると、2論併記などのやり方もあったのかなと感じております。4点目、答申を受けての市が打ち出した計画との整合についてであります。この答申を受けての計画については、公私連携型保育園へとまっしぐらに突き進めようとしておりますが、慎重な議論を進めるようにと求めている答申との整合性についてお伺いいたします。5点目、公私連携型保育所の問題点についてお伺いします。この説明がされておりますが、公私連携型保育所は、都心部を中心に新たな形で増加しているとの説明でありますが、どの自治体も子ども・子育てに力を入れ、待機児童解消や多様なニーズに対応するために予算措置もされている中で、果たして説明されているような社会福祉法人でなくても、例えば学校法人、NPOなどでも受け皿として認められているというような事象は、まさに都心部、都会の働き手のいないところの話であり、認可保育園となるためには、5年間の実績が必要とされるなど、保育所運営の大変さを十分に理解した上で参画していただかなければならないもので、保育園経営もしたことがないところでは、今の多様化したニーズを適切に対応できるのか、このことも含めて問題点についてお伺いいたします。6点目、答申にあります子供たちへの配慮や保護者への丁寧な対応について。答申では、保護者への説明を丁寧に時間をかけて対応すべきという声にあるとおり、議会での意見などもお知らせし、対応すべきと考えますが、いかがでしょうか。7点目、保育士の待遇改善の対応についてであります。話は若干変わりますが、今現在も市立保育園で保育士の募集も常時行われておりますが、そう簡単に確保できるものではないと考えております。待遇面では、給料も確かに大事ですが、安定した働きやすい職場を提供することが、保育士の皆さんにとっては非常に重要になると考えます。市立保育園の非常勤職員の勤務時間や休暇、福利厚生の向上の考えと、市内法人保育園保育士の待遇の現状についてお伺いいたします。最後に、8点目、改めて多機能で市内保育の中核となる保育所の整備について、過去のこれまでの各種計画の経緯を含めた議論が必要であると考えますが、市の考えをお伺いいたします。
答弁 市民福祉部長 三ツ井隆博(市民福祉部長は2018年3月まで)
保育のあり方について8点の質問をいただきましたので、順次お答え申し上げたいと思いますが、最初に保育行政にかかわる各種行政計画の関係と今般の市立保育所のあり方検討の経緯について総括的に説明させていただきたいと思います。議員ご指摘のとおり、保育行政にかかわる行政計画として、平成23年3月に策定した深川市子育て・保育ビジョン、24年1月に策定した第5次深川市総合計画、24年8月に成立した子ども・子育て関連3法に基づき、27年3月に策定した深川市子ども・子育て支援事業計画があり、28年3月に策定した深川市過疎地域自立促進市町村計画がありますが、27年4月の子ども・子育て関連3法の本格施行により、国の教育・保育政策が大きく変化しております。そのため、子育て・保育ビジョンの多くは、子ども・子育て支援事業計画に見直し引き継ぎされておりますが、市立保育所の建てかえを初め、市内保育所のハード面の整備については、法で規定された支援事業計画の記載事項にはなっていなかったため、子育て・保育ビジョンの取り扱いを保留し、平成32年度までの計画期間とする過疎計画には市立保育所及び法人立の保育所の建てかえについて計画に登載してきたものであります。子ども・子育てビジョンで構想していた深川・一已保育園の統合によるセンター保育所の整備計画については、平成23年度に保育所利用保護者からの意見等を聞く作業を行ったものの、検討を前に進めることができずにいたものであります。しかし、過疎計画期間中に何とか整備することができないか、昨年度1年間をかけ、所管において関係部課や理事者と協議し、さまざまな視点から調査研究を進め、一定の方向と論点整理をまとめることができましたので、今年度の新規重点事業として、市立保育所のあり方検討を行うこととしました。4月に子ども・子育て審議会に諮問し、9月には「深川・一已保育園を統合し、適地に建てかえること」、「運営については納内保育園を含め市立保育所の運営を民営化し、その方法は市の関与がある公私連携型保育所を選択肢とすること」などの答申を得たものであります。10月には、この答申を踏まえ、市の基本方針案を作成し、11月には保護者を初め関係者にお示しし、意見等を徴取しましたので、今後はさらに検討を重ねて、基本方針や整備計画を取りまとめる予定としております。庁内関係所管で組織しております少子化対策庁内推進委員会や、さらには庁議において、整備計画等の策定や子育て・保育ビジョンの取り扱いを整理する考えでおります。それでは、質問の1点目、深川市子育て・保育ビジョンで市立保育園の果たす役割としてきた内容についてであります。ビジョンにおいては、市立保育所が担う役割として、一つ目に、保育所に入所する児童の処遇向上を図り、多様な保育ニーズに応える推進役、二つ目に、早急な対応が必要な場合や発達に心配のある子供の入所に当たって、民間保育所での受け入れが困難な場合の入所先、三つ目に、市内保育所が行う地域の子育て支援の取り組みを支援・強化するためのネットワーク機能を持ちつつ、地域の子育て支援の中核保育所となるセンター保育所、以上、3点を挙げております。一つ目の多様な保育ニーズに応える推進役については、11時間保育や一時保育の実施など、多様な保育ニーズに応えるべく、サービス内容の拡充を図ってきております。二つ目の民間保育所の受け入れが困難な場合の入所先としての役割は、以前は民間が受け入れできなかった児童の入所先として、その役割を果たしてきたと考えておりますが、近年では民間保育所においても受け入れが進んできております。この二つの役割については、今後も市立保育所に期待される役割であると考えますので、行政において対応できる環境の整備に努めていく必要があると考えております。なお、三つ目の地域の子育て支援の取り組みを支援・強化するためのネットワーク機能につきましては、ビジョン策定当時は、深川保育園と一已保育園の統合に合わせ、子育て支援センターを整備し、子育て支援センターによる地域子育て支援の基幹機能の取り組みとして想定しておりましたが、統合建てかえが進まず、人員体制の充実ができていないことから、この取り組みには着手できていないところであります。この役割については、市内各保育所における地域の子育て支援の取り組みと、子育て支援センターにおける地域子育て支援拠点としての役割について、改めてそれぞれの目的や役割を明確にした上で、相互連携による、より効果的な事業展開が図れるよう検討していく考えであります。次に、質問の2点目、総合計画、過疎地域自立促進市町村計画の議会論議を経た計画内容と諮問内容との整合性についてでありますが、総合計画策定後、子育て支援法の施行など、子育てに関する法令等の改正が行われ、公私連携保育所といった新たな仕組みづくりが行われ、子ども・子育て支援新制度がスタートするなどしておりまして、その後の過疎計画の策定でセンター保育所の整備を位置づけしております。社会情勢や国の制度の変化に合わせ、かつ市の財政状況を踏まえた保育所の持続可能性の観点から、この間の市立保育所の整備について検討を行ってきたものを諮問させていただいたものであります。次に、3点目の財源の説明内容についてでありますが、保育所は公立保育所と民間保育所があります。本来、国の児童保育にかかわる負担は、公立・民間にかかわらず一定であるべきことが望まれますが、平成16年度以降、それまで国や北海道から特定財源として交付されていた公立保育所への運営負担金が廃止され、地方交付税として措置されることになりました。このことにより、普通交付税基準財政需要額の算定において、実態を反映し、細かく算定されている民間保育所への給付費と比較すると、かなり低く算定されるようになり、市においては確実に財源を確保する手段を研究・検討した結果、お伝えしたものであります。次に、4点目の答申を受けての市から打ち出した計画との整合性についてでありますが、市立保育所整備に関する基本方針案につきましては、冒頭にも申し上げました答申の内容を踏まえるとともに、その内容に沿った方向性で検討いたしまして、深川保育園及び一已保育園を統合し、定員100人規模で建てかえることと、公私連携型保育所による民営化などを方針として案を策定したものであります。また、答申では、保護者への十分な説明と一定の理解を得てから進めることや、子供たちへの影響を把握し対処することといったことも述べられておりますことから、こうした意見等も踏まえ、11月には基本方針案について、地区別町内会長会議や市立保育園3園の保護者説明会を開催し、広くご意見等をお聞きしたものであります。説明会の中では、整備の方向性について反対はなく、一定の理解を得たものと判断しておりますが、中には、定員がふえることによって、園児を見守れないのではないかといった心配など、一部統合後の体制の不安や保育内容、施設への要望はありましたので、今後も保護者の方々に対しては丁寧に対応、説明し、不安解消に努めてまいりたいと考えております。具体的な施設整備の段階におきましても、整備内容の説明や情報提供に努めるとともに、具体的なご意見等を聞いていく考えであります。次に、5点目の公私連携型保育所の問題点についてでありますが、公私連携型保育所は、児童福祉法の改正により、平成27年度から新たに制度化されたもので、市町村長と法人との協定に基づき、必要な整備の貸し付けやその他の協力を得て、当該市町村との連携のもとに保育及び子育て支援事業を行う保育所ということが定められており、市が関与することが法定されているものであります。また、公私連携型保育所において提供すべき保育・子育て支援事業を確実に担保するために協定において定める事項として、施設の設置及び運営に関する必要な事項など6項目が法律上で定められております。特色ある教育・保育内容の実施や公立施設に期待されている役割に応じた職員配置等を行うための対応を協定に盛り込むことが可能となっているものであります。このため多様化する保育ニーズに対しましては、法人による運営ではありますが、協定を定めることで、その運営には市が関与していくことになりますので、保育の実施・運営については、市・法人が双方で責任を負うことになります。さらに、法人の指定につきましては、施設の運営を継続できる能力を有すると認められる法人を市町村が指定することができるとされており、その能力の確認においては、必要な経済的基礎があることや幹部職員が社会福祉事業の知識または経験を有することのほか、職員配置など法令等で定める基準に適合するかどうかを審査し、市が求める保育内容を十分実施できる法人を選定することになりますので、現状の保育内容の確保や多様化する保育ニーズに十分対応していけるものと考えております。次に、6点目の子供たちへの配慮や保護者への丁寧な対応についてでありますが、4点目の計画との整合についての答弁で申し上げていますように、答申で述べられております「保護者への十分な説明と一定の理解を得てから進めること」といった意見を踏まえ、方針案の説明会で出された保護者の懸念等に対して丁寧に対応・説明し、不安解消に努めたいと考えております。また、具体的な施設整備に当たっても、整備内容の説明や情報提供に努めるとともに、その中で保護者の意見等を十分に伺うことにより、統合や民営化等に対する保護者の懸念に対応し、子供たちにとって、よりよい保育環境の整備になるよう努めてまいりたいと考えております。次に、7点目の保育士の待遇改善の対応についてでありますが、まず市内法人保育所の待遇の現状については、法人にお伺いしたところ、各法人において就業規則を設け、その中で休暇や労働時間等について定められております。法人により違いはありますが、正職員の就業規則で主なものを申し上げますと、労働時間は週平均40時間以内、時間外勤務手当の支払い、勤続年数に応じた有給休暇の付与、休職の規定、慶弔等に伴う特別休暇の付与、産前産後の休業、育児時間休暇や子の看護休暇等の各種休暇、育児休業、介護休業などが規定されております。一方、市立保育所の非常勤職員と比較いたしますと、勤務時間の関係では、市は週の労働時間が37時間30分と若干少なくなっているほか、時間外労働も行わないこととしております。休暇の関係では、有休や特別休暇等はほぼ同等となっておりますが、市の場合は、ほかにリフレッシュ休暇が付与されている一方、病気休暇や育児休業、介護休業が規定されておりません。市立保育所の非常勤職員の休暇、福利厚生の向上の考えはというお尋ねでありますが、市の非常勤職員は保育士のほかにも多岐にわたっており、所管としては改善に努めたいと思っておりますが、他の職種との関係もあり、現状では保育士職のみ待遇を検討することはなかなか難しいと考えており、公私連携型保育所への移行により改善が期待できるものと考えております。次に、8点目の多機能で市内保育の中核となる保育所の整備についてでありますが、これまでの各種計画において、市立保育所については民間保育施設では受け入れが難しい発達に心配のある子供や、アレルギーのある子供の受け入れ先などとして、機能の強化を図っていくこととしており、多様な保育ニーズに対応する多機能な保育所を整備していく必要があるとの考えには変わりはありません。こうした考えのもと、保育所整備の実現に向けては、各種制度や環境の変化なども捉え、整備実現のための課題を解決していくことが重要であると考えておりますので、市としましては審議会の答申を踏まえ、保育所整備の実現に向けた具体的な実施計画の検討を取り進めてまいりたいと考えております。
再質問 16番 田中昌幸
再質問させていただきます。質問が多岐にわたりましたので、答弁も非常に長かったのですが、全体として指摘せざるを得ないのは、議会は全く置いてきぼりだったのかなという印象を強くさせていただきました。これまでの議会での審議した内容、議論した内容というものが現状としてあったという認識でしたけれども、途中で変わったが、それは伝えていなかったと聞こえました。特に過疎計画のところでは、その点について変更していなかったというお話ですので、そういった議論については、ぜひ照会するべきではないかと指摘させていただきたいと思います。既に終わった話ですが、それでも議会議論というものは当然必要であると思います。審議会という審議というものも非常に重要な位置づけではありますが、最終的には議会での議論というのが最終的な議論だと考えていますので、その点については、もう少し議会に対しての丁寧な説明がこれまでなかったものについて、非常に問題があると指摘させていただいた上で、特に財源の説明の、特に交付税だと措置されないというところに対して、そういった表現はよくないのではないか。財源が措置されているにもかかわらず、さもされていないような言い方をしていることは問題ではないですかとお伺いさせていただきましたが、そういうふうに説明したまでですという答弁には、とてもとても納得できるものではないですし、企画財政課長、企画総務部長にもお伺いしたいぐらい、本当に交付税措置されていないのですかと聞かざるを得なくなってしまうような答弁でしたので、そういったところについては改めて答弁いただきたいと思います。少なくとも説明会、あるいは説明の内容については、財源について、さも補助金ならきちんと入っているけれども、交付税だと入っていませんと聞こえるような表現だったと指摘させていただきたいと思います。その点について、もう一回答弁いただきたいと思います。あと、公私連携型保育所の問題点というところで、説明もいただきまして改めて理解したわけですが、この点については、先ほどの内容について改めて議会のほうにも説明が必要ではないかと思いますし、多機能の市立保育園を維持していくということの変更については答弁がなかったと思いますので、その点について改めてお伺いしたいと思います。
答弁 市民福祉部長 三ツ井隆博(市民福祉部長は2018年3月まで)
先ほどの答弁でも、平成16年までは特定財源として国や北海道から補助金として入ってきたものが、地方交付税になり、一般財源化されたという説明をさせていただいているかと思います。その中で交付税措置ということになりましたので、交付税の保育園の指標というのは、園児が何歳で何人ぐらいいてというようなざっくりとした指標しかなく、実際の民間の保育園においては、それぞれの人数に対するもののほかに、例えば今国が力を入れている保育士の処遇を改善していったら、これだけの加算がありますとか、除雪加算とか、あるいは所長が専任であれば、その加算があったり、保育士の専任加算とか、いろいろな加算が算定されておりまして、その中で国が2分の1、道が4分の1といった具体的な補助額が決まってくる。そういった意味においては、交付税措置によって、市立保育所にかかっている経費に対して、民間と比べれば少ない金額になっているのではなかろうかということで説明申し上げているわけでありまして、交付税そのものが総体として、平成25年度から毎年度減額されてきているといった意味では、交付税での保育の収入確保はなかなか難しいといった意味で説明したわけでありますが、そう捉えられたとすれば、私の表現が悪かったということになるかと思います。もう1点目の多機能の関係かと思いますが、平成23年に策定したビジョンにおいては、センター保育所といった表現を使って、それを踏まえて、総合計画では多機能保育などの環境整備を図るといった表現を使っていると思うのですけれども、多機能保育というのは、当時、保育だけではなくて、一時預かりとか、親御さんに対する相談とか、保育にかかわるいろいろな機能を持たせた保育所を今後つくっていきましょうということで、その当時、多機能保育といった用語を使ったと認識しているわけですけれども、その考え方は今も変わっていませんし、また公立だけでなく、民間においても一時保育といったことは整備されてきております。そういった意味で今回の審議会においては、多機能という用語を使っての諮問はしていませんけれども、審議会の中には保育サービスとか、保育の質といった議論の中で、例えば延長保育といったことも今後検討すべきだとか、いろいろなご意見はいただいておりますので、多機能という保育の当時使ったものについては、今後も公私連携型保育所となったとしても、それは引き続き、あるいは充実させていきたいと考えております。
再々質問 16番 田中昌幸
再々質問させていただきます。交付税措置になることで、一般財源化するということは、決して財源がなくなるわけではないですし、算定根拠がなくなるわけではないという認識でなければ、地方自治体は何もやっていけないではないですか。そういうことではないということを正しく伝えるべきだと思いますし、そういう伝え方をしていなかったということに対して、私がそう感じたのではなく、みんなそういうふうに感じていると思います。そこは非常に問題ではないか。だから、民営化、あるいは公私連携でなければだめだというミスリードをしているのではないかという意味合いも込めての再質問のつもりなのですけれども、そこについては今の答弁では少し話が違うのかなと思いますので、改めて答弁いただきたいと思います。保育士の待遇加算みたいなのは、本来は民間保育園だけの話で、公立の場合については、それは違う話ですので、それは補助では入るけれども、交付税措置の部分ではまた別の話だと思うことも言わせていただきますが、今の話では違うのではないかと思いますので、改めて答弁いただきたいと思います。
答弁 市民福祉部長 三ツ井隆博(市民福祉部長は2018年3月まで)
平成16年以降は交付税措置になったと私は説明しているかと思うのですけれども、その中の内容が民間の制度と比べると不利な形になっているということを説明したつもりでありますが、はっきりと交付税措置されているという強調はしていなかったかもしれません。しかし、交付税措置に全く変わっていないということは言った覚えはないと思いますし、交付税措置に変わったということを説明していますけれども、その内容については特定財源の時代と比べて不利な制度になったということを申し上げたと考えております。そういった意味で、明確にそれをしていなかった、それがミスリードになっているのではないかということについては、もう少し丁寧に説明していきたいと思います。
再々質問 16番 田中昌幸
議事進行をかけたいところですが、やめます。改めて議論させていただきたいと思います。