みんなの議会

深川市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月20日

平成29年度の教育行政方針

2017年6月20日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「平成29年度の教育行政方針」について質問し、教育長 早川雅典が答弁しました。

質問者
辻本智 議員
答弁者
教育長 早川雅典

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 辻本智

次に移ります。平成29年度教育行政方針についてお聞きいたします。3月の第1回定例会において、本年度の教育行政方針が示されております。ただ、文書とされて、手元に届けられましたのが定例会開会直前ということもあったものですから、前任教育長の方針演説を聞きながらも、少し釈然としなかった部分が幾つかございましたので、新たな教育長のもとではありますが、改めてお聞きいたします。まず、1点目、本市の教育の目的と役割についてであります。言うまでもなく、我が国の教育基本法には、教育の基本方針が示されております。それと同時に、戦後の民主化における教育制度改革においては、国と地方自治体が教育に関するそれぞれの役割を分担しながら、互いに教育行政を進めるということが原則とされてきております。中でも地方教育行政にあっては、地域の実情に合わせた教育条件の整備等、地方教育行政の自主的な執行が求められております。そういった視点で本年度の教育行政方針を改めて読み返してみますと、例年、冒頭部分、いわゆる「はじめに」という部分で総論としての教育理念・目標が掲げられております。本年度のその部分を紹介させていただきますと、「資源に乏しい我が国が、これまで以上に確かな歩みを続けていくことは、我が国の教育をさらに発展させ、すぐれた人材を将来にわたって育むことによりそれが可能となるものです」と記述されております。率直に申し上げ、この表現には私は大きな違和感を感じております。例えば平成28年度の同様の部分では、こう述べられております。「新しい時代を生きる子供たちのため、そして多くの市民が充実した人生を送るために、教育行政の果たす役割は大きなものがある」との内容でございます。そうした上で、子供たちの生き抜く力を求めた構成となってございます。また、一昨年の教育行政方針では、「夢を持ち続け、未来を開く自立した子供たちを育てるために、教育行政を行う」ということをうたってございます。また、同じように、生涯学習の役割も、市民一人一人が健康で生きがいを持って、充実した人生を送ることができるよう取り組む。生涯学習の役割は、この後にも触れるわけですが、いずれにせよ、昨年、一昨年と教育の主人公は子供たちであり、その子供たちが将来にわたり、みずからの考えで切り開く力を育てる、そのためにこそ本市の教育行政がある、このような認識でございました。ところが、本年度では、前段紹介させていただきましたように、教育の目的が国家のための人材育成、このように読み取れる内容になってございますし、また同一文章の中では、「資源の乏しい我が国」という表現と関連させて、子供たちの未来を少々乱暴な、例えば日本の資源が乏しいということであれば、鉱物資源であったり、化石燃料であったりということになるわけですが、それと同一文章中に並べているといった誤解につながりかねない記述がございます。また、今年度方針では、これまで「生きる力」、あるいは「生き抜く力」という表現から、「子供たちに求められる必要な力」へと大きく変わり、そういうことも含めて、誰にとっての教育なのかという疑問が率直にいって、生じてきております。ここでお聞きいたします。本年度の教育行政方針内の記述には、従来の本市教育行政方針で示されてきた内容からの変更があったのでしょうか、お答えいただきたいと思います。また、地方教育行政にとって大切なことは、主権者である子供たち、市民の豊かな未来が保障される力を、市民自身が養うための環境整備ではないかと私は考えるわけですが、1点目、本市における教育行政の目的と役割について、改めてお考えをお伺いいたします。2点目、社会教育、あるいは生涯学習に対しての考え方についてお聞きいたします。これも同様に、昨年までは「はじめに」の部分で生涯学習の役割についても総論として言及がございました。そうした上で、市民の皆さんが充実した人生を送るため、スポーツや芸術文化活動があると記載されてきたところであります。しかしながら、本年度の教育行政方針の冒頭にこの総合的な記述が見られません。ただ、社会教育に期待されるものとして、「市民一人一人が挑戦できる社会・全員参加型社会の構築に向けて、教育が地方創生のエンジンとなることが期待されている」と述べられております。この「教育が地方創生のエンジンとなる」との表現は、実は昨年度の教育行政方針から使われておりますが、果たして社会教育、生涯学習は、地方創生のための手段だけなのでしょうか。本年度、教育部局においては、地方創生加速化交付金を活用した教育関連の施設整備、新規事業に取り組まれていることも事実ではあります。行政方針にも本年度の具体的な取り組みとして、学びと集いの郷及び合宿施設整備事業を推進すると記載されているところですが、これらの事業は、本来は外からの人を呼び込み、交流人口をふやすことが主たる目的であります。これまで本市の教育行政が社会教育の目的として、「市民一人一人が充実した人生を送るために」とされてきたこの視点は、今後とも堅持すべきかと思いますが、早川教育長のお考えをお聞かせください。

答弁 教育長 早川雅典(教育長は2020年3月まで)

平成29年度の教育行政方針につきまして、2点質問いただきましたので、順次お答え申し上げたいと存じます。初めに、1点目の本市の教育行政の目的と役割についてでございますが、教育行政方針につきましては、深川市の教育目標、深川市の教育大綱、あるいは学校教育振興の基本構想、これらの基本理念などに基づき、その年度におけます取り組み課題を提示いたしまして、それを踏まえた上で、当該年度の教育行政に関する主な方針について述べさせていただいているもので、その基本的な考え方や取り組みの姿勢の根幹は、先ほど申し上げました基本理念から少しも揺らぐものではございません。質問の中で指摘がございました「はじめに」の書き出しの部分につきましては、今年度の教育行政方針の一つの着目点といたしまして、先の見通しにくい変化の激しい時代における教育の重要性を認識し、新学習指導要領への準備も見通しながら、子供たち一人一人の成長を支え、可能性を伸ばしていく教育の実現に向けて、取り組んでまいるという考え方を表明したものでございますし、主要施策の具体的な取り組みの中では、個々の課題に対する取り組みの内容について、例年と同じように記述させていただいた内容になっているところでございます。本市教育行政の役割は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に、基本理念として、「地方公共団体における教育行政は、教育基本法の趣旨にのっとり、教育の機会均等、教育水準の維持向上及び地域の実情に応じた教育の振興が図れるよう、国との適切な役割分担及び相互協力のもと行う」とされておりますとおり、この地域、深川市の実態に即しまして取り組むものであると考えているところでございます。議員にご心配いただいた点などにつきましては、今後とも、よりわかりやすい表現などに意を用いてまいりたいと考えておりますし、さきに述べさせていただきました基本理念などに基づき、これまで深川市教育委員会が築き上げてきました伝統、それと実践を引き継ぎながら、本市の教育のさらなる進展に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。次に、2点目の社会教育及び生涯学習に対しての考え方について、お答え申し上げたいと存じます。議員ご指摘のとおり、平成29年度の教育行政方針における「はじめに」の文中におきまして、生涯学習の目的に関しての総合的記述の部分が具体的には記載されておりませんが、本市におけます生涯学習の推進及び社会教育行政のあり方につきましては、先ほども若干申し上げましたが、深川市の教育目標、あるいは深川市の教育大綱、そして深川市生涯学習推進基本構想の基本理念などに基づきまして、第五次深川市総合計画との整合性を図りながら、5年を1期といたします深川市社会教育中期計画におきまして、社会教育の指針として定めてきたものでございます。日々変化する社会情勢に対応し、社会を生き抜く力を幼少期から身につけるとともに、市民一人一人の人生を豊かにするため、生涯いつでも自由に学習機会を選択して学ぶことができ、その成果が適切に評価され、そして生かすことができる社会の構築という生涯学習の基本的な理念と、その中で社会教育行政が重要な役割を占めているという考えは、今後とも堅持していくものと考えているところでございます。平成29年度は、現行の第8次深川市社会教育中期計画の最終年度でありますことから、現在、次期となります第9次深川市社会教育中期計画の策定について、深川市社会教育委員会議に諮問させていただいておりますので、現在の計画の評価や反省を踏まえつつ、本市を取り巻く地域的・教育的課題を的確に把握し、市民の皆さんの意見を反映した社会教育行政の指針として、策定してまいります。

出典:深川市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月20日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる