深川市議会 平成24年第4回定例会 2012年12月12日
知識を得るための周知について
2012年12月12日、深川市議会の一般質問で、楠理智子議員が「知識を得るための周知について」質問し、市民福祉部長 瀬川慎が答弁しました。
- 質問者
- 楠理智子 議員
- 答弁者
- 市民福祉部長 瀬川慎
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 楠理智子
最後の質問に移らせていただきます。最後は、トキソプラズマとサイトメガロウイルスの妊婦健診についてです。トキソプラズマは、人間や動物に寄生しており、猫の世話などでふんに触れたり、加熱の不十分な肉を食べると感染することがあるということです。サイトメガロウイルスは、唾液や尿などにも含まれており、子供のおむつの交換や食事の世話などによっても感染することがあるということで、多くの人が抗体を持っていると言われております。健康な人であれば、感染しても、ほとんど問題はないと言われておりますが、妊娠中に初めて感染すると胎児に影響を及ぼし、脳の異常や視力障がいや聴力障がいが起きる可能性があるということです。そこで、妊婦健診の項目にも加えるべきと考えますので、お伺いいたします。1点目は、トキソプラズマとサイトメガロウイルスの妊婦健診の検査での実施です。抗体検査をし、注意をし、正しい知識を得ることは、障がいを持って生まれる子供のリスクを減らすことができると思いますので、妊婦健診の項目に加えるべきと考えますので、お伺いいたします。2点目、正しい知識を知るための周知についてです。トキソプラズマやサイトメガロウイルスに対する正しい知識や認識はまだまだ広がっているとは言えません。内容を広め、多くの人に知ってもらうことは重要なことです。知識を得るための周知についてお伺いいたします。
答弁 市民福祉部長 瀬川慎(市民福祉部長は2013年3月まで)
トキソプラズマとサイトメガロウイルスの妊婦健診について質問いただきました。1点目のトキソプラズマとサイトメガロウイルスの両検査を妊婦健診の検査項目として取り入れるべきではないかという質問であります。現在、妊婦健診で行う検査項目につきましては、北海道が、日本産科婦人科学会の産婦人科診療ガイドラインを参考に作成しております「医療機関に委託して行う妊婦健康診査及び乳児健康診査実施要領」というものがありまして、この実施要領に基づき実施しておりますが、質問のトキソプラズマの検査につきましては、この実施要領の中に既に盛り込まれておりまして、妊婦一般検査として本市が委託している医療機関で既に行われているところであります。一方、サイトメガロウイルスの検査についてでありますけれども、このウイルスに一たん感染しますと、トキソプラズマ感染症と同じように免疫ができまして、免疫があれば、妊娠時に再感染しても、胎児に影響が起きることはほとんどありません。しかし、この30年の間、このウイルスの免疫を持っていない女性が徐々にふえているという報告もなされておりまして、議員の質問にもありましたとおり、妊娠初期に初感染した場合には、生まれたお子さんに脳の障がいだとか、あるいは聴覚、視覚の障がいが出るという場合はありますが、このサイトメガロウイルスの検査につきましては、北海道の先ほど定めた実施要領の中にはまだ入っておらず、本市を含めて道内の自治体におきましては実施されていないという状況であります。そこで、サイトメガロウイルスの抗体検査についてでありますけれども、先ほども申しました産科婦人科学会が作成した診療のガイドラインによれば、現状、感染した胎児の障がいの程度がどのぐらいになるのかということを予測することは非常に困難だということ、それからワクチンも含めて有効な治療方法はまだ確立されていないといったことで、その感染症に適した治療、これを治療適応と呼んでおりますが、その治療適応がまだ定まっていないことから、その検査の有効性について、まだ結論が出されていないとされております。次に、2点目の正しい知識を得る周知についてでありますが、妊娠された方は、妊娠届の手続のために来庁されます。その際に担当の窓口において保健師が、妊娠中の注意事項をまとめたパンフレットに基づきまして、トキソプラズマ感染症に対する注意喚起を促しております。また、あわせて、母子健康手帳のほかに副読本というものがあるのですが、その副読本もあわせて配付しておりまして、副読本の中に「妊娠中、気をつけたい感染症」ということで、ただいま質問にありましたトキソプラズマ、サイトメガロウイルスについての内容も記載されております。ただし、トキソプラズマ感染症については、日常での注意事項だとか、予防策については記載されているのですけれども、サイトメガロウイルス感染症については、先ほど申しましたように、妊婦のウイルスに対する予防策について、まだ不確定な部分が多くて、私どもがやるということになれば、手洗い等、あるいは食べ物だとか、飲み物だとか、食器を共有しないことなどの一般的な衛生上の注意事項に限られてしまう。したがって、現時点では、それ以上の詳細な予防策の情報提供はできないという状況になっております。こういったようなことから、今後、サイトメガロウイルス感染症についての予防策を含めて、正しい知識などの周知につきましては、有効な治療適応が解明されるなど、妊婦にとって有益な予防策が検証された際には、関係医療機関との連携をとりながら、心身ともに不安定な状況にある妊婦ですから、その方の心にも配慮しながら、有効な予防策、あるいは衛生指導について、しっかりと努めていきたいと考えております。