江別市議会 令和3年第1回定例会 2021年3月5日
本庁舎等の耐震化及び建て替えについて
2021年3月5日、江別市議会の一般質問で、本間憲一議員が「本庁舎等の耐震化及び建て替えについて」質問し、市長 三好昇、総務部長 後藤好人が答弁しました。
- 質問者
- 本間憲一 議員
- 答弁者
- 市長 三好昇、総務部長 後藤好人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 本間憲一
議長から発言の許可を頂きましたので、通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。本庁舎等の耐震化及び建て替えについてであります。項目1の市町村役場機能緊急保全事業についてお伺いをさせていただきます。私が、前回、本庁舎等の耐震化や建て替えについて一般質問をしましたのは、令和元年第4回定例会になります。そのときは、市町村役場機能緊急保全事業、いわゆる有利な起債メニューが延長になるか、ならないか、延長にならなければ、従来型での耐震化や建て替えにおいては、相当な自主財源が必要になることなどを議論させていただきました。この間、この有利な起債メニューの動向を注視してまいりました。延長されるか、されないか、この辺りがはっきりしない限り、この本庁舎等の耐震化や建て替えの議論が進まないことは、私も行政側も十分理解をしてきたところであります。そして、ついに令和2年の年末に、この有利な起債メニューが残念ながら延長されることなく、このメニュー制度自体が今年度でなくなる見通しとなりました。この結果は、今後の本庁舎等の耐震化や建て替えにおいて、大きな岐路に立たされることになり、制度自体がなくなるという、江別市にとっては非常に厳しい状況になったと言わざるを得ない、こう考えるところであります。それを踏まえて、制度復活への要望活動となる期成会をほかの8市と共に立ち上げるなど、市長自らが先頭に立つというスピード感と危機感を持った対応には、大変評価をするところであります。ぜひ、一日も早く制度が復活されることを私も期待しております。そこでお伺いさせていただきますが、項目1の市町村役場機能緊急保全事業について、いわゆる有利な起債メニューが延長されなかったことに対する市長の考えと今後の対応、そして、その期成会等を通しての制度復活への現段階での見通しなどについて、お伺いさせていただきます。次に、項目2の現庁舎の状況についてお伺いさせていただきます。この現本庁舎は、御案内のとおり昭和41年に竣工し、今年で54年が経過をいたしました。平成22年に行われた耐震診断において、現本庁舎のIs値は、各階ばらつきはありますが、0.24から0.50など、多くの箇所で耐震性に疑問ありとなりました。本来、Is値が0.6以上あって、震度6強程度の地震の震動及び衝撃に対して、倒壊または崩壊する危険が低いとされております。さらには、市庁舎は、市民の安全、生活を守る重要な拠点であることから、Is値は、その数値0.6の1.5倍となる0.9以上とすることが求められているところであります。躯体は鉄筋コンクリートでありますから、65年から70年程度はもつものと一般的には言われておりますけれども、問題は設備を中心とする整備、維持、更新、修繕等であります。過去5年間の現本庁舎の整備状況としては、電気設備や暖房・空調設備をはじめとして、消防設備や建具に至るまで、適宜、修繕・整備・更新を繰り返してこられているとのことでありますが、多い年では年間800万円を超える費用をかけ、維持・修繕を行ってきております。そのようなことから、現本庁舎に今後かかるであろう、整備、維持、更新、修繕等について、現在どのように考え、今後、どれくらいの費用がかかってくるものと考えているのか、その上で現本庁舎をどれくらいの期間、使用に耐え得るものと考えているのか、または持たせるおつもりなのか、お伺いをさせていただきます。次に、項目3の庁舎等耐震化の検討についてお伺いさせていただきます。新年度予算で庁舎等耐震化検討経費として、236万4,000円が計上されており、これまでの市民説明会等を踏まえ、庁舎等の整備について、市の基本的な考え方として、耐震化の手法、建築場所、想定規模をまとめるとのことであります。その上で、庁内検討委員会の報告書については、いわゆる有利な起債メニューが活用できる前提で検討をし、従来型の事業手法で報告がまとめられているものと私は認識をしております。有利な起債メニューの制度がなくなるわけでありますが、基本的に庁舎等の整備に考えられる事業手法としては、大きく分けて3つの手法があると考えます。1つは既存施設の活用、2つ目にPFIやリース方式、そして3つ目に従来型であります。1つ目の既存施設の活用は、その施設の立地や規模、空きのタイミングなどがあり、うまく当てはまることは、現在の江別市内の状況を見回しても極めて難しいだろうと考えるところであります。そのことからして、現段階で考えられる事業手法としては、残りの2つのPFIやリース方式と従来型であります。新年度から検討される庁舎等の整備についての中では、この辺りの事業手法についても、当然検討されることと思いますが、今、お示ししましたとおり、従来型の事業手法においては、多額の自主財源を必要とすることとなるわけでありますので、新年度からの庁舎等耐震化の検討においては、従来型のみではなく、PFIやリース方式も検討せざるを得ない状況になったと考えるところであり、新年度の検討においては、従来型とPFI、この二本立てで検討していくべきだと考えるところであります。平成27年に内閣府のPFI推進会議において、極めて厳しい財政状況の中で、効率的かつ効果的な公共施設等の整備等を進めるとともに、新たな事業機会の創出や民間投資の喚起による経済成長を実現していくために、多様なPPP/PFI手法導入を優先的に検討するための指針が決定され、人口20万人以下の地方公共団体においても、当該指針を踏まえ、必要に応じて、この取組を行っていただきたいと通知がなされました。このことも踏まえて、事業手法の検討においては、従来型のみならず、PFIやリース方式も加えるべきと考えますが、いかがお考えか、答弁を求めます。以上で、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
本間議員の一般質問にお答え申し上げます。本庁舎等の耐震化及び建て替えに関しまして、市町村役場機能緊急保全事業についてでございますが、当市の本庁舎は、平成22年に行った耐震診断によりまして、震度6強から7に対する耐震性に疑問ありと判定されたため、平成23年から平成25年にかけまして、本庁舎等の整備のあり方について検討し、子供たちの安全・安心を確保するとともに、指定避難所となる施設整備の観点から、小・中学校の耐震化を最優先で進めていまして、平成28年までに小・中学校を、平成29年までには市民体育館と大麻体育館の耐震化を終了させたところでございます。その後、平成29年から平成30年にかけまして、将来の建て替えに向けた準備を進めるため、庁内検討組織により論点整理を行い、耐震改修よりも建て替えの方が優位と報告書でまとめております。また、市民の皆様に、本庁舎等の現状を知ってもらい意見を伺うため、令和元年度から令和2年度にかけまして、自治会や大学生などを対象に説明会や意見交換を行ってきたところでございます。本庁舎を建て替える場合には、多額の費用負担を伴うため、現在の厳しい財政状況を考えますと、起債の充当率が高く、交付税措置のある市町村役場機能緊急保全事業の活用が不可欠であるとの認識から、当該事業の利用を前提に耐震化の検討をしてきたところでございます。市町村役場機能緊急保全事業は、平成28年熊本地震を教訓に、耐震化が未実施となっている市町村庁舎の建て替えを促進するために、東日本大震災の復興事業の取組としまして平成29年度に制度が導入され、その事業期間は令和2年度までの4年間の限定とされております。市といたしましては、庁舎の建築には、その場所や工法、規模など、様々な検討に時間を要するため、この制度を活用するためには期間が短く、間に合わないことから、北海道市長会や全国市長会を通じまして、国への要望のほか、上京の際には総務省を訪問するなど、制度延長の要望を続けてきたところでございます。しかしながら、現時点におきまして、事業延長は難しい状況にあるとのことでございまして、これまでの活動が国に受け入れられなかったことは、大変遺憾に思うところでございます。こうしたことを踏まえまして、江別市単独よりも多くの自治体による共同での要望活動の方がより効果的との考えから、登別市や名寄市など本庁舎の耐震化がなされていない北海道内の市に声をかけまして、事業延長が認められなかった場合に、令和3年4月から直ちに対応できるよう、本年2月5日に9市において本庁舎整備に係る起債制度創設を要望する会の設立準備会を開催し、市町村役場機能緊急保全事業と同等の新たな起債制度創設に向けて、連携をして要望活動を行っていくこととしたところでございます。今後の災害対応を想定した場合には、災害対応の連携の面においても、全市町村役場の耐震化は最低限の条件でありまして、全国的な課題でもありますことから、新たな制度の創設に期待しておりまして、北海道市長会や全国市長会とも連携しながら、国へ強く働きかけてまいりたいと考えております。次に、庁舎等耐震化の検討についてでございますが、来年度、市では、先ほどもお答え申し上げました、本庁舎整備に係る起債制度創設を要望する会によります要望活動と並行しまして、本庁舎等の整備に向けて庁内検討委員会及び専門委員会を組織しまして、本庁舎及び市民会館について、どのような手法で耐震化を行うのか、また、建て替える場合には建設場所や建設規模の方向性といった事項について、市の基本的な考え方について、取りまとめる予定でございます。このことによりまして、国において新たな起債制度が創設された場合には、速やかに基本構想の検討につなげられるよう準備を進めることとしております。御質問にもありましたとおり、建て替える場合の事業手法につきましては、市が直接発注する従来方式のほか、民間を活用したPFI方式やリース方式などがありまして、過去に庁内で検討を行った経過もございます。市といたしましては、まずは、耐震化の前提となる基本的な考え方について検討することとしておりまして、それと並行して、新たな起債制度が創設された場合、またはされなかった場合など、あらゆる状況を想定し、PFI等の事業手法も含めて検討していかなければならないものと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、総務部長からお答え申し上げます。
答弁 総務部長 後藤好人(総務部長は2021年3月まで)
私からは、本庁舎等の耐震化及び建て替えについての御質問のうち、現庁舎の状況について御答弁申し上げます。現在の本庁舎は、昭和41年建築、鉄筋コンクリート造、地下1階地上4階建て、延べ床面積約5,347平方メートルの建物で、建築から54年が経過しております。また、平成22年に行った耐震診断では、震度6強から7に対する耐震性に疑問ありと判定され、耐震改修する必要があるとされております。議員御質問の今後の修繕や本庁舎の使用期間などについての考え方でありますが、市ではこれまでも本庁舎の大規模改修工事を計画的に行い、平成14年に外壁改修、平成25年に屋上防水改修などを実施し、現時点では、当面、大規模改修工事は必要がないものと考えております。一方、電気や給排水などの設備については、これまでも排水衛生改修工事を定期的に行ってきたほか、電気や暖房設備の不具合が発生した場合は、その都度修理を行っており、今後も執務に影響が出ないよう、必要に応じて、改修を行う予定であります。なお、本庁舎の使用期間については、庁舎整備に向けて庁内検討委員会や専門委員会を組織し、どのような手法で耐震化を行うのか、また、建て替える場合の建設場所や建築規模の方向性について、市の基本的な考え方を取りまとめる予定であり、その見通しを立てて、その間は現在の本庁舎を適切に管理し、機能の維持に努めてまいりたいと考えております。以上であります。
質問 本間憲一
まず、項目1ですけれども、市長自ら先頭に立って、一日も早く新たな制度が復活されることを強く望んでおりますので、ぜひ頑張っていただきたい、こうゆうふうに思っております。そして、項目2につきましては理解いたしましたので、3つ目の項目について、再質問に入っていきたいと思います。庁舎等耐震化の検討についてでありますけれども、事業手法については、PFIやリース方式も加えて検討を進めていくということで理解を致しました。そうすると、次に大きな課題となるであろう、財源、とりわけ自主財源について、大きな問題でございますので、お伺いさせていただきますが、有利な起債メニューがなくなる上では、もはや市民会館との合築などは無理だろうなと、従来型では難しいだろうなと思っております。そこで、庁内検討委員会の報告書では、本庁舎単独での建設費を90億円程度で試算をされております。そうすると、有利な起債メニューがない従来型になりますと、自主財源としては、その25%である22億5,000万円程度必要になってくるわけでありますけども、この22億5,000万円程度の自主財源を、どのように確保、用意されるおつもりなのか、または用意することができるのか、このことについてお伺いをさせていただきます。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
再質問にお答え申し上げます。自主財源の確保ということでございますが、市町村役場機能緊急保全事業が終了となった場合には、活用できないわけでございまして、整備する場合には一般単独事業ということになろうかと思います。その際には、交付税措置はなく、充当率が75%ということになりますので、議員がお話しされました、例えば90億円という形になりますと、22億5,000万円の自主財源が必要という形になります。現在の厳しい財政状況と庁舎整備基金の状況を見ましても、短期間での確保は難しいと認識しているところでございます。いずれにいたしましても、庁舎を建て替える場合には、事業手法や事業費のほかに、財源なども一体的に検討していかなければならないと考えてございまして、市全体の財政運営も含めて、総合的に判断していかなければならないものと考えております。先ほどもお答え申し上げましたが、現在の市町村役場機能緊急保全事業の延長が認められなかった場合には、まずは、新たな起債制度の創設に向けた要望活動を最重点としまして、先ほど申し上げた北海道市長会や全国市長会とも連携しながら、強く国へ働きかけをしてまいりたいと考えております。以上でございます。
再々質問 本間憲一
3回目の質問をさせていただきますけれども、今御答弁いただいた自主財源を用意することが非常に難しいということであります。そういう現状を御答弁いただきました。そういたしますと、庁内委員会の検討では、従来型を基本とするという考え方で、PFIやリース方式などは検討の俎上に上がりませんでしたけれども、今回の一般質問において、有利な起債メニュー制度の消滅を踏まえて、新年度からの庁舎耐震化の検討においては、PFIやリース方式も検討に入れるということで御答弁を頂きました。その上で、従来型での手法では、自主財源を確保できないことからして、優位性で考えるならば、PFIやリース方式を中心に検討するべきではないかと当然に考えるところであります。期成会の制度復活に向けての活動に強く期待をするところでありますが、現段階では、PFIやリース方式を中心としながら、早期の制度復活の際には、従来型と並行で検討をする、このように考えて、現状では進めるべき、これが現実的だと思いますが、いかがお考えか、このことについてお伺いさせていただきます。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
事業手法についての再質問ということであろうと思いますが、PFIやリース方式は、費用を分割して支払うため、財政支出を平準化することが可能でございまして、多額の自主財源の確保を要さないということにつきましては、御指摘のとおりであると考え、財政面で非常に優位な状況であると思っております。一方で、PFIによります庁舎整備につきましては、収益の見込める事業の可能性が低いとも言われております。さらには、民間の創意工夫の範囲が狭いため、運営収入の確保が多くは見込めないこともございまして、参入する事業者が少ないという課題もあると指摘されてございます。いずれにいたしましても、建て替える場合の事業手法につきましては、従来方式、PFI、リース方式など、同等に全てのことを検討してまいりたいと考えてございます。また、併せまして、国への要請活動、これはしっかりと対応していきたいと思っております。以上でございます。
4回目の質問 本間憲一
最後になります、4回目の質問をさせていただきます。今、従来型とPFIやリース方式などを同等に検討をされていくと理解を致しました。その上で、これから検討していくに当たりまして、私もそうですが、市長の任期も折り返し、残り2年となるわけであります。市長のお考えとしては、この残りの任期2年間の中で、この庁舎問題をどの程度まで進展させていくおつもりなのか、腹積もりをお伺いさせていただきます。私としては、今年度の検討を踏まえて、期成会の会長になられましたので、やはりそういう面では早期に制度が復活された場合も想定して、江別市が先頭を切って、その準備に努めていかなければならないだろうと、そういった意味では、新年度いろいろ検討していただいて、翌年度の令和4年度には当然基本構想に入らなければならない、入るべきだと考えておりますが、お考えをお伺いさせていただきます。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
基本構想に関しての再質問ということでございますが、基本構想といいますは、一般的に庁舎の現状と課題を整理しまして、新庁舎に向けた基本的な考え方のほかに、建設場所や想定する規模、機能、事業スケジュールなど、事業全体の概要を明らかにするものでございまして、その後、基本計画や基本設計を策定する際の基礎になるものでございます。来年度につきましては、これらの項目のうち基本的な前段の事項であります、耐震化の手法、建て替える場合の建設場所、さらには想定する規模について、考え方をまとめる予定でございます。当然そうなりますと、その考え方をまとめた上で、令和4年度には基本構想に入るような、そういう準備を進めていかなければならないものと考えております。以上でございます。
4回目の質問 本間憲一
そういった形でこの問題、有利な起債制度がなくなることによって、今回の一般質問で大分動き出したな、先が見えるな、こんな感じになりましたので、制度復活に向けて市長にぜひ頑張っていただいて、一日も早い制度復活を願っております。以上で、私の一般質問を終わらせていただきます。