江別市議会 平成30年第1回定例会 2018年3月6日
北海道林木育種場旧庁舎の利活用について
2018年3月6日、江別市議会の一般質問で、本間憲一議員が「北海道林木育種場旧庁舎の利活用について」質問し、教育長 月田健二が答弁しました。
- 質問者
- 本間憲一 議員
- 答弁者
- 教育長 月田健二
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 本間憲一
議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして、順次質問をさせていただきたいと思います。平成28年第3回定例会で、北海道林木育種場旧庁舎の保存と利活用について、一般質問をさせていただきました。ですので、今回は少し簡潔に進めてまいりたいと思っておりますが、前回の質問から1年半が経過いたしました。この間、前回の答弁にもありましたように、市側におかれましては、積極的に公募要件の見直しや、民間・各種団体への利活用に向けたアプローチなど取り組みをされてきたことと思います。そこで、一定程度の期間が過ぎましたので、この間の取り組みやそれを踏まえた上での、今後の旧庁舎の利活用や保存の方向性並びに考え方などについて、改めてお伺いさせていただきたく思います。冒頭、登録有形文化財について、少し触れさせていただきたいと思います。平成8年に誕生いたしました文化財登録制度を利用して、重要文化財より緩やかな制限で文化財を保護し、活用すること、また、活用できるものが登録有形文化財であります。登録された建造物は、機能の追加が比較的簡単にでき、宿泊施設を設けて観光に役立てたり、カフェスペースを設けて地域住民の交流拠点にしたり、そういった利活用が可能であるわけです。以前は、公開による活用が中心のようでありましたが、近年では、活用による地域振興を期待し、登録有形文化財は全国で1万件以上の物件があるとのことです。しかしながら、活用の効果が十分に上がっていない文化財も多くあるようです。原因としては、地域の課題が正しく認識されず、活用の目的が定まっていない、運用体制に問題がある、文化財の活用成果が発信されていないなどと言われているようです。このようなことから、国土交通省は平成26年4月に、歴史的建築物の活用等が円滑に行われるよう、個別の審議を経ずに、建築基準法の適用外を認める仕組みを推進する、このように都道府県に通達いたしました。これにより、現行の文化財保護制度に定められている建築基準法の除外の範囲がより拡大されたわけです。これを受け、歴史的建築物の保護を建築基準法の対象外とする条例、この制定が全国の自治体に広まってきております。そのような先進的な取り組みを積極的に行っている自治体があることを冒頭でお知らせして、今回また北海道林木育種場旧庁舎に関しまして、質問に入らせていただきたいと思います。まず初めに、旧庁舎の利活用の状況についてお伺いさせていただきます。前回の答弁では、登録有形文化財の趣旨である、外観の保存と公開を重要と考え、必要な補修等を行いながら歴史的な価値のある外観を整備し、建物内部については、野幌森林公園を訪れる市民のための休憩所として週末や祝日に一般開放しているほか、地元自治会等の会合の場や埋蔵文化財の整理室としての利用に供しているとのことでありました。この間、さらなる北海道林木育種場旧庁舎の積極的な利活用に向けて、どのような取り組みがなされ、そして、現在は、どのような利活用がなされているのか、また、その変化についてもお伺いいたします。二つ目に、利活用の公募状況についてお伺いさせていただきます。北海道林木育種場旧庁舎の利活用に当たっての公募要件では、土地と建物については長期無償貸し付けとし、施設整備については事業者が行うことと定められております。しかし、旧庁舎はその用途によって、都市計画法上の用途地域、建築基準法上の防火や避難規定などさまざまな制約があり、そして、改修に向けて多額の経費がかかることから、平成21年度から7年間にわたり、公募に応じる事業者がなかったわけであります。その際の答弁でも、法令上の制約と多額の改修費用が問題であることが示されましたけれども、前回の質問から、この間の公募状況はいかがでしょうか。高いハードルがあり、公募を行ってもなかなか難しいであろうということは、重々承知しているところではありますが、念のため、お伺いさせていただきます。三つ目に、公募要件の見直しについてお伺いさせていただきます。先ほどの項目でも述べましたが、さまざまな法令上の制約と多額の改修費用が問題であると認識をされて、公募条件を改めて検証し、事業者が前向きになるような公募条件の見直しについて検討を進めると前回答弁されました。問題点がはっきりと浮き彫りになったことで、検証と見直しがよりしやすくなったと考えますが、この間、どのような形で、どのような検証がなされてきたのか、そして、事業者が前向きになるような公募条件の見直しとは、具体的にどのようなことを示し、結果どのような見直しがなされたのかお伺いいたします。四つ目に、現段階での利活用の見込みについてお伺いさせていただきます。公募に至らない問題点が明らかになった中で、ただ単に公募を受け付けるだけでは限界があり、市側もそのことを理解、認識され、市の方からもさまざまな利活用に向けて、各種団体や事業者に積極的なアプローチをされてきたことと思います。その上で、この間、利活用に向けて行ってきた取り組みやその経過、結果、結論についてお伺いいたします。五つ目に、将来的な保存の考え方についてお伺いいたします。保存とは、一般的には現状以上に悪くしない、現状のままを維持する、傷みの速度をおくらせることと考えます。また、修復とは、一般的には当初の性能まで戻す、回復させることと考えますが、保存の面から見れば、どのように努力をしても、つくられたときの姿にまで戻すことは不可能であり、現状維持が相応かと考えております。今後も、継続的に維持費や改修・補修費などがかかってくるわけでありますが、十分な利活用がなされなくても、保存だけは行っていくお考えなのか、さらには、保存と利活用のどちらに重きを置いているのか。どうも見る限りでは、保存先行、利活用のおくれが目立つようになってきていると考えるところでありますが、このあたりのことも含めて、将来的な保存の考え方についてお伺いいたしまして、私からの1回目の質問とさせていただきます。
答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)
私から、北海道林木育種場旧庁舎の利活用について御答弁申し上げます。まず、北海道林木育種場旧庁舎の利活用の状況についてでありますが、現在は、野幌森林公園内の散策途中での利用を想定して、週末や祝日に休憩室やトイレ等を一般開放しているほか、会議室としての自治会利用や文化財の一時保管場所として利用しております。近年、施設の利用者は700名前後で推移しており、平成28年度は一般利用者が364名、自治会関係の利用者が307名、団体利用では、観光ボランティアによる説明つき見学会で19名の参加がありました。平成29年度は、現時点の集計でありますが、一般利用者が315名、自治会関係の利用者が169名となっており、団体利用では、札幌歩こう会の方々の利用や市民が地域の歴史や文化に触れる事業として実施している、再発見・江別探訪で北海道林木育種場旧庁舎を見学コースに加えたほか、JRヘルシーウォーキングでは、JR大麻駅から文京台地区を巡るコースの見どころの一つとして御利用いただいており、利用者は前年度を上回るものと見込んでいるところであります。次に、北海道林木育種場旧庁舎の利活用に向けた公募状況についてでありますが、林木育種場旧庁舎の活用に当たっての公募要件では、土地と建物については長期無償貸し付けとし、施設整備については事業者が行うと定めており、建物全体での活用を基本としています。事業者に向けた公募は、平成21年度から開始し、平成28年9月までに12件の問い合わせがあり、それ以後、新たに2件の問い合わせがありました。そのうち1件は、木工所を営んでいる事業者から作業所として活用したい旨の問い合わせがありましたが、建物全体での管理や補修が必要となることや、ランニングコストの面で正規の応募には至りませんでした。残りの1件は、デイサービスで起業を検討している方からの問い合わせがあり、建築基準法や消防法に適合させるために、大規模な改修が必要となることから、これもまた、正規の応募に至らなかったという状況であります。次に、北海道林木育種場旧庁舎の公募要件の見直しについてでありますが、林木育種場旧庁舎は、登録有形文化財として、その外観が歴史的価値の高いものとして評価されていることから、外観を損なわないよう配慮しながら、施設全体を活用していただきたいと考えています。公募要件の検証の中では、現状の貸付期間は、おおむね10年から20年程度の長期間となっているものの、事業者が先行投資する施設改修費用を回収する期間として妥当かどうかといった議論や、改修経費やランニングコストに対して、どのような条件提示が可能であるか、さらに検討を深めている段階であります。具体的な改正案は今のところ結論に至っておりませんが、引き続き検討を進めてまいりたいと考えております。次に、北海道林木育種場旧庁舎の現段階での利活用の見込みについてでありますが、現在も、応募期限を設けず、募集を継続しているところであり、今年度の事業者向けの公募の取り組みとしましては、自然豊かな立地をアピールするため、建物上空から撮影した写真や風景動画の閲覧用QRコードを掲載したパンフレットを新たに作成し、民間事業者へのPRに活用したほか、市ホームページにも掲載を行っているところであります。林木育種場旧庁舎の周辺は、閑静で自然豊かな環境を有していることから、情報系企業へ研究施設やコールセンターとしての利用を働きかけたり、金融系企業に研修施設としての活用を検討いただいているところでありますが、現時点では、交通の利便性やランニングコスト、人員の確保等を考慮する中で、事業者からの利活用の申し出はない状況であります。次に、林木育種場旧庁舎の将来的な保存の考え方についてでありますが、林木育種場旧庁舎は、道内においても数少ない、大正、昭和初期を代表する庁舎建築物であり、北海道での林業史における功績等の歴史的価値を有する貴重な財産として、後世に残すべきものとして取得した経緯があり、これまでは、現状を維持するため、必要最小限の補修に努めてきたところであります。文化財登録制度は、時代とともに社会的評価を受ける間もなく消滅の危機にさらされている文化財を、後世に幅広く継承していくための保存と活用の措置であります。教育委員会といたしましては、地域の歴史的な遺産を活用した個性的なまちづくりを進めるという取得時の考えに基づき、当面は林木育種場旧庁舎を適切に保存し、公開としての活用を続けながら、より積極的な民間活用等の可能性を探り、後世へ残していきたいと考えております。以上であります。
再質問 本間憲一
丁寧な御答弁をいただきまして、ありがとうございます。2回目の質問に入らせていただきたいと思います。まず、一つ目の利活用の状況についてでありますが、平成29年度については、幾つかの新たな取り組みもされていると伺っております。この点については、担当職員の皆さんもいろいろと考えられて、努力をされているということはよく理解するところであります。ただ、先ほど、利用者については前年を上回っているというお話がありましたけれども、前年から見れば上回っているだけであって、その前々年から見るとだんだん減少してきましたから、前年と比較すると上昇しているようでありますが、少し回復したというところかと私は思っております。その上で、利活用の状況について質問させていただきたいと思います。一括利用はなかなか方法がなく難しい中で、現在のような状況での利活用としては、十分に利活用がなされているとお考えになるのか、または利活用の余地はまだ残っているとお考えになるのか、もしくは、もうこれ以上の利活用は難しいとお考えになるのか、お伺いいたします。
答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)
私から、北海道林木育種場旧庁舎の利活用の状況についての再質問に御答弁申し上げます。北海道林木育種場旧庁舎は、現在は、イベント等で利用が多く見込まれる週末や祝日に一般開放しておりますが、職員配置の面から、平日の開放は難しいものと考えております。また、設備面や用途制限の面から、現状の利用方法以外の活用につきましても難しいものと考えているところであります。こうしたことから、当面は登録有形文化財としての外観を生かしながら、地域の歴史や文化をより多くの市民に知っていただけるよう、PRの充実を図ってまいりたいと考えております。以上であります。
再々質問 本間憲一
ありがとうございます。3回目の質問をさせていただきます。今、御答弁いただきましたように、なかなか現状としては、これ以上の活用は難しいということを少しお話しいただきましたけれども、ただ私としては、まだ少し活用の余地は残っているのではないかというふうに思っております。それはなぜかと申しますと、平成25年度に、江別市の大学連携調査研究事業として、歴史的建造物等の保存活用による地域環境保全と地域振興策に関する調査研究報告をいただきました。平成25年度に有識者の皆様に調査・研究をお願いしているのです。その報告の中で、林木育種場については、国道12号からの視認性を高めることで、ランドマークとしての利用・活用が可能になることや、自然豊かな周辺環境の活用として、4大学を結ぶ、フットパスの整備検討など、今後の活用に向けた提案を含めて報告がなされたと、これも平成28年第3回定例会の私の一般質問で答弁をいただいておりますけれども、平成25年度に調査・研究を依頼し、報告を受けて、この間、5年ぐらいになりますけれども、実際、手をつけられていないです。報告を受けたわけですから、恐らく何らかの検証や検討をした結果、この報告はだめだということになったと考えるわけでありますけれども、調査・研究をお願いして、有識者の皆さんから御報告をいただいたこの御提案に、なぜ手をつけなかったのか、実行されてこなかったのか、何か理由があると思いますが、この点について3回目の質問とさせていただきます。
答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)
平成25年度の北海道林木育種場旧庁舎に関する大学連携調査事業の提案についての御質問でありますが、ランドマークとしての活用や散策コースとしての活用も含めて、現在も検討中であります。
再々質問 本間憲一
よく理解をいたしました。それでは、次の項目に移らせていただきます。二つ目の公募状況についてでありますけども、平成28年10月以降現在までに、問い合わせとしては2件あったということでございますが、残念ながらともに正規の応募には至っていないということです。建物全体での管理や補修が必要となることや、建築基準法や消防法に適合させるための大規模な改修が必要となる。このようなことが原因で正規の応募に至らない、これが最大の原因であるということです。法令上の制約と、多額の改修費用がかかることが、この利活用に向けてなかなか進まない最大の原因だと思いますけれども、改めて確認をしますが、この利活用が進まない最大の原因は法令上の制約と多額の改修費用だという認識でよろしいでしょうか、お伺いいたします。
答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)
北海道林木育種場旧庁舎の利活用に向けた公募状況についての再質問に御答弁申し上げます。議員御指摘のとおり、新たに問い合わせのありました2件が、正規の応募に至らなかった理由につきましては、建物全体での管理や補修が必要となることや、ランニングコストの面、さらに建築基準法や消防法上の制約により、多額の改築費用が必要となることが最も大きな要因と考えているところであります。
再々質問 本間憲一
これで改めてなかなか活用が進まない最大の原因が明らかになったわけであります。そこで、3回目の質問でございますけれども、どうしてもやはり旧ヒダ工場と比較せざるを得ないだろうというふうに思っております。旧ヒダ工場の際には、市からも支援がなされました。そろそろこの利活用を進める上では、旧ヒダ工場のように、市として何らかの支援をしない限り、最大の問題が明らかになったわけですから、どう考えても進まないだろうというふうに思います。旧ヒダ工場のときと同様に、市としての支援が必要かと思います。このことについてお伺いいたします。
答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)
旧ヒダ工場、いわゆるEBRIと同様の金銭的支援をできないかとの御質問でありますが、先ほども御答弁申し上げましたとおり、金銭的支援も含めて、公募要件の見直しにつきまして、引き続き検討してまいりたいと考えております。以上であります。
再々質問 本間憲一
いろいろと検討することが多くて、長い時間がかかっているというふうに思うわけでありますけれども、三つ目の公募要件の見直しについて、2回目の質問をさせていただきたいと思います。前回の質問から1年半が経過しています。この間、公募要件の見直しに向けて、さまざまな調査・研究をされてきたと思いますが、前回の答弁にもありましたけれども、全国的な先進事例を調査されるという御答弁でございました。この1年半の間、公募要件の改正に向けて調査されてきた先進事例について、そして、現在検討する中で参考にされている点などについて、お伺いさせていただきたいと思います。
答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)
北海道林木育種場旧庁舎の公募要件の見直しに当たっては、本市のように、民間事業者が全額負担し、歴史的建造物を改修して活用する事例は見受けられませんでした。そのため、調査対象を拡大して、かつて公共施設であった歴史的建造物の利活用の実態について、運営形態や活用目的等を調査すべく、先進事例である兵庫県丹波市、兵庫県豊岡市を視察したところであります。いずれも当市の公募条件とは異なるため、同じように活用することは難しいところでありますが、これらの施設は、レストランやホテル、会議室等に供されております。これらの調査結果は、当市の状況に見合う多様な活用に向けた公募要件の見直しの参考にしてまいりたいと考えております。以上であります。
再々質問 本間憲一
今、御答弁をいただきましたけれども、なかなか財政的な支援をしない限り活用は難しい、それは江別市の林木育種場旧庁舎だけではなく、全国的にもそういう傾向があるのだということは私も御報告を受けております。そうだとするならば、3回目の質問でございますけれども、まず財政支援については、先ほど、引き続き財政支援も含めて検討中であるということでございましたので、それは理解いたします。その中で、その次の段階として、その支援の金額も結構な額になると思いますから、これはなかなか簡単にはいかない、そのようなことは理解をしておりますので、なおさらのこと、財政支援の次にこういう手があるのではないのかと思い、提案させていただきます。冒頭申し上げさせていただきましたけれども、全国的にも歴史的建築物の保護を建築基準法の対象外とする条例を設けている自治体がふえてきております。冒頭申し上げましたように、なかなか活用しきれない、そのようなことがやはり多いということでございますから、こういった金銭的な支援ができないのであれば、今お話ししましたけれども、建築基準法の対象外とする条例をつくればいいということなのです。こういう全国的な先進事例がありますから、これは1年半の間で検討されてきた、調査・研究されてきたかと思いましたけれども、どうやらこの部分については調査・研究、検討をされていないようです。これから、まだ間に合うと思いますので、この条例の制定について御検討いただけないかという提案ですが、いかがでしょうか。
答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)
再々質問に御答弁申し上げます。建築基準法除外のための条例を制定してはどうかとの御質問でありますが、先ほども御答弁申し上げましたとおり、先進地の事例も参考に研究してまいりたいと考えております。
再々質問 本間憲一
調査・研究、検討する項目が大変多く、そして時間もかかっていることをよく理解しておりますので、早目に進めていただきたい、そのようなことを思いながら、四つ目の項目に移らせていただきます。幾つかの企業に、活用に向けた働きかけをされているようでありますけれども、交通の利便性やランニングコスト、人員の確保という新たな問題が出てきたようです。今現在、検討されている金融系の企業には、ぜひ活用していただけるように、市のほうからも御尽力していただきたいと思うわけでありますけれども、御答弁にありましたとおり、この金融系の企業の検討においては、利活用の最大の問題点である法令上の制約と多額の改修費用については、問題になっていないのでしょうか。交通の利便性やランニングコスト、人員の確保が問題であるという答弁でございましたけれども、それだけでしょうか。それだけであれば、また解決に当たって違う道もあるかと思っています。そのような中で、その金融系の企業からは正式な利活用の申し出は今のところないということでありますけれども、正式な結論はいつごろになるのでしょうか。この間、話がありましたけれども、調査・研究、検討される項目も多く、時間がかかっていることから影響されることだと思いますので、この金融系の企業の結論はいつごろになるのか、お伺いいたします。
答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)
林木育種場旧庁舎の現段階での利活用の見込みについての再質問でありますが、議員御指摘のとおり、法令上の制約や改修費用、ランニングコストや人員の確保が課題となっているところであります。平成27年度に開設した旧ヒダ工場EBRIでは、林木育種場旧庁舎と同様の条件で公募し、民間活用に至ったことから、林木育種場旧庁舎においても期待していたところでありますが、残念ながら御応募いただけない結果となっております。現在、働きかけを行っている企業につきましては、結論をお待ちしているところであり、具体的な期限を定めての対応は難しい状況でありますが、今後も引き続き、利活用の働きかけを行うほか、改めて公募条件の見直しについて、できるだけ早く結論を出してまいりたいと考えております。以上であります。
再々質問 本間憲一
ぜひともこの金融系の企業に活用していただけるよう頑張っていただきたいと思います。次に、五つ目の将来的な保存の考え方について再質問させていただきたいと思います。私は、今後の保存に向けては大きく三つの考え方があるかというふうに思っております。一つ目は、先ほどもお話ししましたけれども、活用されない最大の原因が明らかになったわけでありますから、やはり旧ヒダ工場と同様に支援が必要なのだろうと、これがまず一つの考え方かと思っております。二つ目としては、一つ目の項目でも、やはり今の形の中での活用はもうこれが限界だということであれば、保存に重きを置いて、今の程度の活用で保存をしていくしかない、これが二つ目の考え方かと思っております。そして、三つ目については、一つ目も二つ目もなかなか難しいということになれば、他の選択肢もそろそろ検討しなければならないかと思います。その中で、先ほど登録件数をお話ししましたけれども、実は解体抹消の登録、いわゆる解体して、別の形で売却するなり活用すると、こういったものも、平成29年10月の文化庁の報告によると181件出てきているそうです。やはり全国的にも、なかなか活用まで見出せないので、そういった解体抹消という、残念ながらの手続がふえてきているようでありますけれども、このような三つの考え方があるかと思います。それぞれ、今私が申し上げました三つの考え方についていかがお考えか、お伺いいたします。
答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)
林木育種場旧庁舎の将来的な保存の考え方についての再質問に御答弁申し上げます。議員から、将来的な考え方として、三つの方法を御示唆いただいたところでありますが、当面は、林木育種場旧庁舎を適切に保存し、公開としての活用を続けながら、より積極的な民間活用等の可能性を探りつつ、後世に残していきたいと考えております。いずれにいたしましても、今後の方針決定を先送りすることは、施設の老朽化が進み、建物自体の保存も難しくなることから、引き続き、公募条件の見直しについて検討する中で、議員から御示唆いただいたその他の選択肢についても、幅広く研究してまいりたいと考えております。以上であります。
再々質問 本間憲一
最後の項目の3回目の質問となりますので、その前に、今回の一般質問におきましては、今考えられる中で最大限の御答弁をいただいたものというふうに、御協力いただいた関係者の皆様に感謝を申し上げながら、最後の質問とさせていただきます。そういったことで問題点も明らかになり、早急に調査・研究を進めなくてはならない項目が整理されたのだろうというふうに考えております。そこで、今一度整理をすると、まずは、今検討されている金融系の企業には何とか頑張っていただきたい。その上で、一つ目としては、最大の問題である多額の改修費用、この問題を解決することなのだろうと思います。そして、その次に、多額の改修費用が難しいということであれば、お示しいたしました条例の制定も考えなければならないのだろうと思います。それもまた難しいということになれば、三つ目として、その他の項目、解体して抹消、別の活用、売却、こういった考え方の順序になるかと思いますが、この確認でよろしいでしょうか。最後にお伺いいたします。
答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)
本間議員の再々質問に御答弁申し上げます。今後の手順はどう進めるのかとの御質問でありますが、先ほども御答弁申し上げましたとおり、議員からの御示唆も含めて、当面は林木育種場旧庁舎を適切に保存し、公開としての活用を続けながら、まずは、より積極的な民間活用等の可能性を検討してまいりたいというふうに考えております。