みんなの議会

江別市議会 平成12年第4回定例会 2000年12月13日

(1)農業について/(2)都市計画マスタープランについて/(3)江北地区の振興について/(4)教育行政について/(5)福祉について

2000年12月13日、江別市議会の一般質問で、春日基議員が「農業について」「都市計画マスタープランについて」「江北地区の振興について」「教育行政について」「福祉について」について質問し、市長 小川公人、助役 伊東悠平、教育委員会委員長 安孫子建雄が答弁しました。

質問者
春日基 議員
答弁者
市長 小川公人、助役 伊東悠平、教育委員会委員長 安孫子建雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 5 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 春日基

議長より許可が出ましたので、通告順に従い質問させていただきます。遅い雪解けの春、猛暑の夏、一転して秋口は大雨、そして一喜一憂させた田畑はすっかり雪に覆われております。農家は今、1年の精算と来年に向けての営農計画樹立に頭を悩ませております。今年の農作物の作況でありますが、小麦は久しぶりの豊作を期待していましたが、収穫期直前の大雨で穂発芽が発生し品質が低下。稲作も夏の好天で近年にない大豊作を予感していましたが、これまた期待外れの平年作。加えて30年前の水準という米価の下落。小豆も湿害による被害で収量減。野菜も高温による品質の低下と、輸入農産物との競合や産地間競争に加えて消費減による価格の低迷。今年の江別の農業は、天候、国際化、消費者ニーズなどあらゆる要因の中で、どの作目を見ても厳しい現実であったと言えるでしょう。江別市農協の10月末決算では、農産物取扱高は計画対比63%、多少の増減が見込まれるにしても、3割減は揺るがない状況であります。これは取りも直さず、農家の収入が3割の減収であったことが裏付けられます。確かに、厳しいのは商工業界をはじめすべての業界が不況の荒波にさらされているのは言うまでもありません。しかし、持論ではありますが、農業は命の源である食糧の生産、国土の保全、人々の心のよりどころといった人間が生きることのあらゆる根源であります。平たく言えば、農業なくして人間は生きていけないし、農業なくして商工業もあり得ないということであります。大きく言わせてもらうと、農業は万人のテーマと言えるでしょう。21世紀を目前にした今、日本の、北海道の、そして江別の農業は存亡の危機にあると言っても過言ではありません。そんなことから、私の職業そして所管ではありますが、大綱の範ちゅうで何点か質問をいたします。江別市は都市近郊型農業を目指し、水田、畑作、そ菜、畜産、酪農といった複合的な経営形態を推奨してきました。しかしながら、今年のような結果になったわけであります。市長はこのような現実に直面している農業に対し、どのような見解をお持ちなのか、まずお伺いいたします。次に、農協合併に伴う江別市の対応について伺います。先般11月9日に、江別市農協、野幌農協がそれぞれ臨時総会を開き、恵庭、千歳、北広島農協との合併を決議し、新農協道央農協が出発することになりました。これは厳しい農業情勢に対し、農業者が生き残りをかけての勇気ある決断であります。これまで江別市農業振興は、江別市農協と野幌農協との二つの農協を通じて独自に行ってきたわけですが、これからは4市にまたがった行政区の中で、対応する農協組織が大きく変化するわけであります。市長としてどのようなスタンスを持ち、江別市の農業行政を展開していこうとするのか、お伺いいたします。このことは、環境経済常任委員会において経済部長よりご答弁をいただきました。しかし、将来の江別農業を展望する非常に大きな事柄でありますので、今一度、市長の口からご答弁をお願いいたします。次に、農地流動化についてであります。農協合併に伴い、農地の流動化の問題がますます顕在化してくると思われます。なぜ流動化が進まないのか、現状認識のために申し上げておきます。農地はあくまで生産手段であります。しかし、農家経済の困窮の原因のほとんどは農地購入資金の償還であります。農地を借りた場合と取得した場合では、課税が全く違ってくるのです。つまり農地の賃借料は経費となりますが、農地の購入は財産の取得となり、当然償還元金は経費に落ちず、懐は赤字でありながら帳簿上の黒字が発生し、課税の対象となってきます。いわば黒字倒産の構図であります。確かに償還していけば土地は自分のものになりますが、それは財産として魅力があり、農地が潤沢に流動できる場合です。単年度決算に四苦八苦している農家経済では、経費となるかならないかは大きな問題であります。それゆえ、農地は買うより借りた方が良いという論理になるわけです。一方、やむなく離農する場合は、借金の精算には農地の売却をしなければならない。つまり、売りたい人はいるが買える人がいない。ここに農地の硬直が生まれるわけであります。その対策として、道そして関係機関が出資した財団法人北海道農業開発公社が、農地を中間保有し貸し出すという制度があるわけです。しかし、これはあくまで買い受けの約束が前提であり、農地を持つことのリスクを考え、手を挙げる農家は非常に少ないわけであります。この難題は江別市のみの現象ではなく、今や社会問題としてほとんどの農協の課題となっているようであります。この切羽詰まった状況の中、江別市農協では、引き受け手のない農地の受け皿として、また農地担い手のモデルとなるべく、農協と農協役員で出資し、農業生産法人サンファームを設立し、対応に当たったわけであります。今年度は農地の借上料金を公社に支払うという形の中で、地域の協力の上、何とか黒字を出すことができました。これが現実農地を購入するということになりますと、地代の償還と税金が重くのしかかり、非常に厳しい経営となることは明らかであります。また、構成員の年齢など将来を見通したときに、相当の行政的なてこ入れがなければ、決して展望の開ける状況ではありません。他市において、行政と農協とで農地を中間保有する機関を設立し、担い手に貸し出すといった考えが模索されているようであります。江別市も、そのような施策の検討と同時に、サンファームのような先駆的な法人に対し、支援の必要性があると思われますが、いかがでしょうか。加えて、農地流動化促進対策については、江別市農業委員会が市に対する要望事項としても挙げられております。そこでどのような検討がなされたのか、またどのような形で検討していこうとしているのか、質問をいたします。次に、有機認証制度についてお伺いいたします。循環型社会構築には、有機農業が必須条件となります。それがまた安心・安全な農産物を望む消費者ニーズでもあります。これまでは生産者と消費者との信頼関係の中で、有機栽培農産物また無農薬栽培農産物として市場に出回り、商品となっていました。しかし、今年6月、改正JAS法で有機認証制度が施行され、登録、申請、検査には多くの料金と労力が必要になってまいります。この制度の理念は、あくまで有機農産物の商品として統一を図るのが目的であり、地域の特性や完全無農薬といったそういったシステムであります。つまり、先駆的に有機栽培をやっていた生産者にとっては、何の意味もないわけであります。ただ多大な負担負荷になるわけであります。せっかく安全・安心にこだわり循環型社会構築に貢献した有機栽培農家も、この負担に耐えられず、慣行農法に戻ることも予測されます。循環型社会を目指す江別市においては、この現状を踏まえ支援を考えるべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。次に、都市計画マスタープランについてであります。江別市の都市計画は、都市計画法や農地法など関連法律のほか上位関連計画、つまり全国総合開発計画、北海道総合開発計画、北海道長期総合計画、札幌ふるさと市町村圏計画といった国・道レベルの上位計画の中に江別市の関連計画、つまり江別市新総合計画、市街化区域及び市街化調整区域の整備、開発又は保全の方針、札幌圏広域都市計画区域市街地整備基本計画といった様々な法律、計画のほか、農・商・工業の振興、防災、環境、教育、文化といった指針・方針によって成り立っているわけであります。これら法律や計画は、また指針・方針は時としてかせとなり、ある意味では地域の独自性の創出や活性化のハードルになっているように思います。総務文教常任委員会に報告された内容に、計画作りの方法として、市町村がその創意工夫の下に、住民の意見を反映させて、将来の都市像や地域別の都市計画の方針を、関連計画との整合を図りつつ、きめ細かく総合的に定めるとあります。つまりまちづくりの理念・理想がここ都市計画マスタープランに盛り込まれるわけであります。それは取りも直さず、市長としてのまちづくりの理念・理想が策定の原点であろうと思います。改めてお聞きいたします。小川市長として、この江別、このまちをどのようにしたいのか、まちづくりの理念・理想をそして考え方。加えてこの計画が江別市新総合計画との関連、また策定の手順、手法などをまず質問をいたします。さて、都市計画は市街化区域と市街化調整区域に大別されるわけでありますが、市街化調整区域は圧倒的に農地であります。農業地帯は都市ではない。いかにも当然のことであり、だれしもが既成の事実として受け入れてきました。それは農地は都市の調整区域であり、裏返して考えれば、都市のために農地があるということであります。例えば、八幡に新廃棄物処理施設を建設する。なぜあそこなのかという議論は別にして、都市施設だから農地を転用する、こういった議論はあり得るが、都市施設を逆に農地に転用するといった議論は皆無と言って良いと思います。今、江別市が都市として利用しているのは、昔は原始の森であり、そして屯田兵が切り開いた農地であります。それが自然発生的若しくは政治的な背景をもって市街化となっています。村から町そして市というように、地域の発展イコール人口の増加であり、それを望み、それにまい進して、そしてできたまちが今の江別であります。利便とにぎわいを求めるのは当然の地域の願望であり、これは農村地帯とて同じ思いであります。そして、逆に現代では、都市空間に住む人は、緑豊かなゆとりある田園に住みたいというニーズがあることを確信しております。先般、同僚議員の立石議員の海外行政調査報告に、「欧州では、都市集中から緑とゆとりの面的広がりが都市づくりの考え方になっている」との報告がありました。私も同感であります。ここ江別は、大都市札幌に隣接しながら広く農村を抱えているわけでありますから、田園に住宅として供給できる最適地であると思うのであります。しかし、残念ながら江別市において農村は市街化調整区域であり、市街化調整区域で現下の法律でそれができるのは、優良田園住宅建設の促進法に乗るしか私の中では方法論が見当たりません。そこで、優良田園住宅の建設について質問をいたします。この法の認定基準には、(1)当該計画の内容が市町村の定める基本方針に照らして適切なものである。(2)当該住宅が、公共施設の整備状況などから見て、良好な住居環境を有する地域に建設されることとあります。もしマスタープランが認定基準に当たるとするなら、市街化調整区域の有り様をしっかりと位置付けて、時期を見失わないように計画に盛り込んでいかなくてはなりません。私は過去、平成12年第1回定例会において、優良田園住宅構想について質問してまいりました。答えは、「平成16年まで江別市新総合計画に基づき、江別市農業振興地域整備計画及び都市計画法における市街化区域及び市街化調整区域を基本として、土地利用を計画的に進めており、秩序ある効率的な都市経営が図られる都市づくりを進める方針です」とあります。その上で、「現在は優良田園住宅は定めない」との答えがありました。この考えは恐らく都市は都市として人口を集中させ、画一的な都市空間を建設するといった考えであり、それが秩序ある効率的なまちづくりなのでありましょう。一面はそのとおりであると私も否定はいたしません。しかし、昨今叫ばれているのは、ゆとりあるまちづくりであります。多様なライフスタイルがニーズとしてある現在、利便性を求める人にはそれを提供する。緑豊かなゆとりある田園の中で暮らしたいという人には、そのような場所を提供する。都市近郊にありそれができるまち、江別であります。江別市が15万人の人口を抱えようとするからには、江別市に行けばより取り見取りの住宅空間が供給されているといった、多くの選択肢を設けることこそ必要ではないでしょうか。それがひいては市のグレードアップにつながると思いますが、今後優良田園住宅を促進する法の説明会、懇談会や勉強会を検討して、可能性の検討を願いたいと思いますが、ご見解をお願いいたします。関連して、江北地区の振興についてお伺いいたします。私がこの地区住民で、地域誘導とか地域エゴと思われそうですが、それぞれの議員が江別、野幌、大麻の課題を語るように、市民の課題であることをご理解いただきたいと思います。私は、よくまちへ行くという言葉を使います。元来、まちは商品が集められ、方々の農村から生活物資を買いに来る所でした。つまり農村があったからこそまちが形成されてきたわけであります。農村があって都市がある、この原点は今も変わらないと思います。そんなことを念頭に、この企画部政策室都市計画課提出の都市計画マスタープラン策定に伴う都市現況調査報告書には、江北地区という言葉はどこを探しても出てきませんでした。これは恐らく江北地区は江別地区の中に含まれ、農業振興地域として都市計画プランの中から外されているものだろうと思います。江北地区に住む者として疎外感を感じ得ません。今後、どのような視点でこれらの農村、豊幌、東野幌、江北など地帯がありますけれども、それらの市街化調整区域を位置付けられていこうとするのか、お伺いいたします。さて、江北地区はご承知のとおり石狩川に挟まれ、江別市の面積の約3分の1を占めているところであります。現在、千歳川合流点対策や新廃棄物処理施設といった大きな課題で、このところ注目を浴びているところでもあります。また、前段の農業情勢の中で、少子高齢化、離農で、過疎による地域コミュニティの崩壊の危機に直面しているところです。それゆえ活性化が切望されているところであります。しかし一方では、都市計画の市街化調整区域の中にあり、人口の張り付きが困難な地帯であります。地域の住民は合流点対策で新水路の下になるのではないか、待望の新たな都市施設が来たと思えば、それはごみ処理施設。ますます地域の魅力を失うのではないかと不安の中に追い込まれております。千歳川合流点対策案には、江別市として、今後のまちづくりに大きな影響を与えることを理由に、反対の表明をしておりますが、その渦中にある江北地区においては、不安といった影響が既に出ているわけであります。この不安をふっしょくしなければ真の地域振興はあり得ないのです。そのためには、江北活性化計画の実現は急務であると思いますが、着手の時期など、加えて新規廃棄物処理施設に伴う地域環境整備について、市長の考え方をお伺いいたします。これは経済部、市民部、そして全庁的な課題であろうと思いますので、よろしくお願いいたします。視点を変えて、次に芸術作品の招へい事業についてお伺いいたします。過去、市民会館の建設当時は文化団体の数も少なく、優れた芸術鑑賞の機会に恵まれなかった時代には、自主文化事業をはじめとした官費による招へい事業は、市民に優れた芸術鑑賞の場として大きな意義がありました。しかし現在では、教育委員会文化課での招へい、生涯学習推進協議会での招へい、芸術祭実行委員会での招へい、ほかに民間サイドで江別演劇鑑賞会の例会、NPO法人楽友協会による事業、また単発でそれぞれ見る会が設立されての上演があります。確かに高い芸術に触れる機会が充実していることは喜ばしい限りですが、それぞれ観客に足を運んでいただかなければ意味がないわけであります。つまり観客の動員です。現在、これらのイベントのほかに、やきもの市や北海鳴子祭りなど市民レベルのイベントも加わり、観客の争奪が激化しているのが現状であります。確かに、招へいはそれぞれ目的を持ち事業を行っているのは理解できますが、それぞれが公費の単年度予算範囲内で呼ぶという限定から、どうしてもビッグイベントにはなり得ない。すなわち市民にとっては同じようなイベントが続き、足が鈍っているのが現実ではないかと思うのであります。ここに行政の縦割りの弊害と、単年度主義の予算執行の在り方に疑問を感じるわけであります。私は決して文化予算の削減を求めているのではありません。一方では、文化協会をはじめとする地元の文化団体では、補助金のアップや支援を求めてやまないわけであります。ここで招へい事業を統合し、年度を越えての積み立てによっての事業計画を認めるようなシステム作りを考える必要があると思います。例えば、民間活力を誘導するような法人組織の育成や、文化財団的な文化予算の受け皿として組織を設置するなど、検討すべきではないでしょうか。それが現在のニーズに合った文化振興だと思うのです。いかがでしょうか。次に、高齢者の一人暮らしの対応についてお伺いいたします。江別市において、高齢者の一人暮らしに対し、福祉除雪や緊急通報システムなど、十分不十分は別として、様々な対策を検討し実行しているわけであります。当然のことだろうと思います。しかし、これは高齢者が動けなくなったときの対策、医学で言えば治療であります。肝要なのは、いつも元気なお年寄りです。つまり予防の医学を考えるべきだと思います。例えば、一人暮らしのお年寄りにとって、ペットや植物は動く動機、つまり良い運動として健康管理に、また孤独感をいやす話し相手として、そして植物を育てるといった生きがいづくりに大きな役割を果たしていると思います。しかし、飼うことによって家を空けられないという反面を持っているわけであります。預けられる人が近くにいればそれでよろしいのですが、いない人は、もし突然の入院とでもなった場合、残されたペットや植物が心配で治療に専念できないとか、たとえ気分転換に旅行に行っても十分楽しめない。そんなことから、ペットや植物を持つことをちゅうちょしているとも考えられます。行政として、安心してペットや植木の持てる環境づくりや、預け先の情報提供を考えることが必要だと思います。これは提言としておきます。もっと大切なことは、独居老人がいない社会形成ではないかと思います。独居老人に至るまでの経緯はそれぞれだろうと思いますが、住まいの構造など、親と一緒に住める住環境を整備するような、ハードとしての対策を考えるべきだと思います。そしてもっと踏み込むと、究極の問題は、お年寄りと住みたいという思いの形成だと思います。お年寄りが必要とされる家族関係、社会を作り上げることだと思います。21世紀に向かい、行政として治療といった観点から、つまり独居老人をどうするかではなく、どうしたら独居老人を作らないかといった発想にシフトしていくべきだと思います。これは当然社会福祉、老人福祉の分野でありますけれども、学校教育であり生涯教育の課題でもあろうと思います。見解をお伺いいたします。時は21世紀まで今日を入れて19日、経済成長をしていく価値観から、人が生きるためにはどうあるべきかという価値観に変わりつつあります。つまり物から心への時代の到来であります。そのためには、食料、住まい、文化、そして家族の在り方が何より問われてまいります。そんな思いから質問させていただきました。よろしくご答弁をお願いいたします。これで第1回目の質問とさせていただきます。次ページ前ページこのページに関するお問い合わせ先議会事務局 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答弁 市長 小川公人(市長は2007年3月まで)

春日議員の一般質問にご答弁を申し上げます。ご答弁は質問と若干順序違いますけれども、順次答弁を申し上げます。まず、まちづくりでありますけれども、市長としてこのまちをどうしたいのか、こういった視点での理念的なご質問でありますけれども、これまでも議会をはじめ様々な機会にお答えをしてまいりましたけれども、なかなか端的に申し上げるのは難しい面があるわけでありますが、強いて申し上げれば、地域の歴史や文化に根差した個性豊かな生活都市を目指し、そのための基盤整備を進めていくと、そういう考えで市政に当たってきたところでありますし、その上で、特に今日的には環境、教育、情報、そして参加、こういった点がキーワードとして特に重要だと考えております。それから、初めて取り組んでいる都市計画マスタープランでありますが、この策定の意義等につきましては、少子高齢化社会が進む中で、都市における生活環境も変化し、まちづくりへの住民ニーズも一層多様化してきております。都市計画マスタープランは、これらを具体の都市計画に反映するため、住民参加の下に目指すべき将来の都市像、地域別の整備方針などを定め、これらの実現に向けた都市計画諸施策の基本的方針であります。策定の手順といたしましては、住民ワークショップ等での意見を反映させた全体構想、地域別構想を庁内での論議を重ねながら、市議会とそれから都市計画審議会への報告を行い、ご意見もいただく中で、最終的には都市計画審議会の議を経て決定されるものであります。以上のような概略でありますが、新しい手法としてのワークショップという手法を取り入れているわけでありますが、この中では農業に対する意見を農地と共生するという項目で整理をしておりますし、また市長への手紙あるいは市民円卓会議、こういった場での議論された内容も意見として有効に活用したい、このように思っております。したがいまして、江北地区なり調整区域を疎外しているかの印象を持つと、こういうことでありますが、農業地区としての市街化調整区域の位置付けも当然議論してまいりますし、その際は農業振興策と切り離してはできない、このように認識をいたしております。次に、優良田園都市構想についての再度のご質問でありますけれども、ご承知のとおり、土地区画整理事業の現状、今後の社会的、経済的な傾向からいたしますと、これまでのような外延的な市街地の拡大、これはどうしても見直す方向といいますか、コンパクトなまちづくりを目指す方向になるであろう、またそういうふうに目指していくべきだろうと考えておりますが、問題は農業地区を活性化させる手法ということになります。例えば、農地の管理と農家住宅の宅地を分離して、非農業者の定住を促進することはできないものかどうか、あるいは春日議員がさきの一般質問で指摘された新規就農の基準緩和といったことなどを含めて、広く関係機関などと検討、研究をすることが必要だと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。次、農業についてでありますが、作況については重複することになりますが、今年度の作物の作柄は、米は今もご指摘もありましたけれども、当初作況指数を103、やや良、こういうふうに言われておりましたけれども、いざ実際ふたを開けますと、夏の猛暑により大きな影響を受けており、またさらにご質問にもありますように、小麦も順調に生育しておりましたけれども、収穫期の長雨により穂発芽が発生し被害を大きく受けましたし、野菜にありましても同様に猛暑、雨の影響を受けまして品質の低下を招き、また価格におきましても米の下落、そして野菜も大変安値で推移してきたところでありまして、そういった状況からも、江別における農業者を取り巻く環境、より一層厳しい現状にありますことは承知をいたしております。私の農業に対する思い、これは先般のといいますか、11年の第2回の定例会のときにもお答え申し上げておりますけれども、農業行政はご案内のとおり国の農政に大変大きく左右され、江別市独自性、これは一定程度の限界といいますか、限られるものがありますが、本市の農業は重要な産業と考えておりまして、農業者が自立し自らの判断で行動できる農業の仕組みを作ることが、地域農業の活性化を図る上で大変重要な目標である、このように考えております。今後におきましても、現在実施中のたい肥による土作り、あるいは農業用廃プラの処理対策、素焼土管の推奨等と、環境保全型農業の推進、そしてまた雇用型農業推進など、江別の地域特性を十分生かした都市近郊型農業の振興を図ってまいりたいと考えております。それから、江別、野幌農協に関連する石狩中南部地区の道央5JAの広域合併でありますけれども、先般の11月24日開催の環境経済常任委員会にも報告を申し上げておりますが、その中でのご論議にもお答え申し上げておりますが、農業振興策を進めるに当たり、市の基本的なスタンス、これは変更はないところであります。ただ、今後、新JAが地域とする4市を通じた農業行政施策による地域の活性化、さらに地域農業の振興、発展を図るため、関係4市とJAの意志の疎通を図り、連絡、協調のための合議体として設置を予定しております仮称農政連絡調整協議会などで、より連携の強化が図られるものと考えております。次に、農地流動化の停滞でありますけれども、昨今の農業経済を巡る厳しい環境の下で、農業者の高齢化、担い手不足などにより、遊休地それから耕作放棄地の拡大が懸念される状況が進んでいることは、江別ばかりではなく、ご指摘もありましたように、全国的な大きな課題となって取り上げられているところであります。平成7年度農地保有合理化事業により、道の農業開発公社が、当時、受け手のない市内の農地を一時的に取得をし、暫定的な役割を担っていただいておりますが、抜本的な解決策ではなく、JA江別市が中心となって、そのための受け皿となる農業法人サンファーム江別を設立し、事業延長を図ってきているところであります。今後は、法人事業活動やさらには受け手の確保などを見守るとともに、さきの農地法の一部改正により、農業生産法人制度の見直しや農業委員会の立ち入り検査など要件の緩和が図られ、これにより多様な担い手の確保と地域農業の活性化を目指しております。また、新JAの推進計画の中にも農地の流動化対策が重点施策として盛り込まれており、今後、市の農業振興策との整合を図る中で、その対策を検討してまいりたいと考えております。なお、農業委員会の要望事項につきましては、平成13年度に向けての要望で、今現在検討中であります。次に、有機農業の振興についてでありますが、まず有機農産物という定義といいますか、そのことは農薬、化学肥料などを2年以上一切使用しないほ場で作られ、検査を受けてJASマークを付与されたもので、現在は非常に有機もどきがはんらんしているのが現状であります。消費者の安全で安心のできる食料への要求が高いことから、有機農産物への関心や信頼が一層高まることを考えるわけでありますが、しかしながら、技術の習得や営農の苦労を考慮すれば、減農薬、化学飼料の使用量を減らすことなどで減農薬農産物として消費者に受け入れられる現実的な対応策も考えられるわけであります。市は、今年度より循環型農業を目指し、家畜排せつ物の有効活用を図り、土作りのためのたい肥の投入に対して補助をいたしており、生産者、JAの役割分担などを十分協議する中で取り組んでいかなければならないと考えております。以上であります。このほかにつきましては、助役ほかをもってご答弁申し上げます。

答弁 助役 伊東悠平(助役は2002年3月まで)

私の方から1件、千歳川合流点対策案に関連いたしまして、江北地区の振興、取り分け江北地区活性化振興計画の推進についてご答弁申し上げます。地域からの陳情により、平成8年3月議会におきまして採択され、現在まで基礎分析、基本構想の調査をいたしてまいりました。その後、所管委員会に報告をし、地域の検討協議会や庁内の検討委員会を設立いたしまして、基本構想についての説明、協議を進めてまいったところでございます。今年度は協議会の有志メンバーによる懇談会を開催しており、今後は、構想にあります農業活性化支援センターなどの在り方や、施設機能、施設メニューなどの検証を進めてまいりたい、そのように考えております。なお、着工時期につきましては、現在のところは未定でございます。次に、新しいごみ処理施設の建設に伴う地域振興についてでありますが、現在、より良い施設造りに向けて実施設計等の作業を行っておりますが、同時に建設に伴う周辺地域の環境整備につきましても、大変大事な部分である、そういうふうに認識をしております。現時点の対応といたしましては、地元検討委員会との継続的な協議を進めており、直ちに実施することが可能なものにつきましては、一部本年度予算に盛り込んで具体化を図ってきたところでございます。また、今後の対応につきましては、本年度に引き続き実施する項目のほか、内容的に庁内各部に関連する事項や中長期的な観点で検討を要しますことから、関係部局によるプロジェクトを設け、前段申し上げました計画等も念頭に置きながら、具体化に向けて検討してまいる所存でございます。その旨ご理解を賜りたいと思います。以上です。

答弁 教育委員会委員長 安孫子建雄(教育委員会委員長は2005年6月まで)

春日議員のご質問にご答弁申し上げます。各種招へい事業の在り方についてでありますが、市民文化ホールの開館を機に、当市におきます各種招へい事業は年々盛んになってきております。平成12年度に市民文化ホール、市民会館等において開催され、また今後予定されております舞台公演は合計22件ほどに上り、月に2回弱の割合で、演劇や音楽会などの舞台公演が開催されております。このうち、教育委員会の主催する招へい事業は、劇団四季のソング&ダンスなど7件でありますが、一方、市民の音楽関係団体が主催する音楽会が5件、演劇鑑賞団体の公演が5件、このほか市民団体や市民で組織される実行委員会などの単発事業が5件開催されており、それぞれに質の高い舞台公演を提供いただいております。このように、近年、市民団体が自主的に企画実施する文化事業が定着しつつある傾向にあり、また事業を企画運営する団体も育ってきております。多くの招へい事業が民間において実施されてきていることから、議員ご指摘のように、行政が主催する招へい事業について、教育委員会といたしましても一定の見直しが必要な時期に来ていると考えております。したがいまして、教育委員会といたしましては、従来の招へい型の自主事業につきまして、事業の支援とともに事業主体を段階的に市民団体へ移行を図り、行政の直接関与する文化事業を、鑑賞型から参加・育成型の芸術文化活動へと軸足を移していく検討時期にあると考えております。いずれにいたしましても、教育委員会としましては、市民団体の自主性を尊重し、連携を図りながら、議員ご質問の組織等についても研究・検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、高齢者の一人暮らしの対応についてでありますが、21世紀には高齢化社会がますます進行することが予測されている中で、一人暮らしのお年寄りを作らない社会を形成し、お年寄りと住みたい、お年寄りが必要とされる家族関係、社会を作り上げることが大切ということは、春日議員ご指摘のとおりであります。しかしながら、この課題は学校教育や生涯教育の中で、思いやりや生きがいなど教育としての役割を果たしていくことは言うまでもありませんが、単に教育のみで解決できる問題ではなく、社会福祉、保健予防、住宅環境等の全体にわたることであり、関係部局とも協議、検討しながら進めていかなければならない問題であると考えますので、そのようなご理解をいただきたいと存じます。以上です。

質問 春日基

ご答弁ありがとうございました。要望と質問を1点だけ言いたいと思います。まず、農業について、農協合併についてであります。確かにこれから合併して、これから相手のあることですから協議していくことがあろうと思います。しかし、4市の中で、仮にも江別市は、野幌農協それから江別市農協という二つの支所を構える行政であります。ですから、これからそういう連絡協議会等々において、是非とも積極的なまたリーダーシップをとれるようなスタンスを持って、他市それから協議会に臨んでいただきたいと考えております。次に、都市計画マスタープランについてであります。一質で述べたように、江別市においてはいかにも札幌のベッドタウンであり、大都市に見えますが、地図を広げて見ていただければ良く分かるとおり、圧倒的に農地が占有しているわけであります。農業地帯を考えずして都市計画はあり得ないはずであります。今回、策定の中で住民意見を反映させて策定に取り組むとありますけれども、市街化調整区域に住む者、つまり農村に住む者の意見を取り入れなくてはならないと思います。そこで、お答えにあった「農業地区として、市街化調整区域の位置付けを当然議論してまいります。その際は、農業振興策として切り離してはできない」と、こう答えられました。この辺の具体論・具体策などをお伺いしたいと思います。それから、江北活性化についてであります。これはあくまで要望としておきますけれども、ある手法として、優良田園住宅として意見を述べさせていただきました。江北地区の過疎は学校、保育所の児童数減少など深刻さを極めております。それは人口流出は後を絶たないが、現下の法律の中で新たな人口が地域に入ることが非常に難しい状況であります。答弁にあったように、新規就農の条件緩和など別な手法があり得るなら、一刻も早くその手法に着手、検討していただきたいと思います。ほかそれぞれご答弁をいただきましたけれども、今回の私の質問はある意味では観念的であり、理想論的なところがありましたけれども、そういった理想・理念なくしてまちづくり、人づくりは語れないと思っております。市長の筋の通ったまちづくり、人づくりにご期待を申し上げて、2回目の質問といたします。以上でございます。

答弁 市長 小川公人(市長は2007年3月まで)

春日議員の再質問でありますけれども、農協合併につきましては、ご指摘のとおりそういったリーダーシップ、あるいは発言力というか、そういったことについてはそのように期待をしているところであります。それから、マスタープランの関連でありますけれども、具体論・具体策ということでありますけれども、基本的にはマスタープランというのは、先ほども最初にご答弁申し上げているとおり、まちづくりの理念、都市像、あるいは目標の人口とか土地の利用計画、そしてまた各都市施設の整備方針、そういったことなど主要事項に対する基本方針を明示することになるわけでありますが、ただその明示に至るプロセスにおいては、あらゆる分野における課題が論議されると。先ほども申し上げましたけれども、ワークショップなどでは福祉から始まって教育、産業、市民生活、こういった各分野にわたって議論をいただき、またこれもご答弁申し上げましたけれども、市長への手紙とかあるいは円卓会議、こういったことについても様々に議論され、そういったことも参酌したいということを申し上げましたけれども、農業の、特に調整区域あるいは農業地区の在り方、これにつきましても単に線引きをどうするか、こういうことにとどまらず、産業として農業をどうするか、こういう議論を踏まえて、そういう関係する計画と連携していくことが大事でないかと、このように考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。江北の活性化については、またそういった提起ということですので、そのように受け止めさせていただきます。以上であります。次ページ前ページこのページに関するお問い合わせ先議会事務局 総務課〒067-8674北海道江別市高砂町6番地江別市役所本庁舎3階Tel:011-381-1051Fax:011-381-1075お問い合わせはこちらから6 議事次第の続き一般質問の続き

出典:江別市議会 平成12年第4回定例会 2000年12月13日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる