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秩父別町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月13日

義務教育学校におけるデメリットへの対応について

2024年6月13日、秩父別町議会の一般質問で、金子利生議員が「義務教育学校におけるデメリットへの対応について」質問し、教育長 早川が答弁しました。

質問者
金子利生 議員
答弁者
教育長 早川

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 金子利生

それでは、議長のお許しをいただきましたので、本日は教育長に質問をさせていただきます。質問事項でございますが、義務教育学校におけるデメリットへの対応についてということで、答弁をお願いしたいと思います。令和8年4月開校の秩父別学園で学ぶ子ども達に対する義務教育学校におけるデメリットへの対応について教育長にお伺いをいたします。基本構想を拝見すると、1年生から9年生までの子ども達が、学びはもちろんのこと、全学年の繋がりにも配慮した設計となっており、私も一町民として大きな期待をしているところであります。義務教育学校、さらには1学年1学級である小規模校のメリットを活かした学校運営についても教育長をはじめ、学校長、PTAなど関係者の皆さんが検討していただいていると思いますが、メリットがある反面、デメリットがあると言われております。例えば、小学校卒業式がないことにより達成感が得られないこと、中学校入学式がないことによる新鮮さや期待感を得ることができないこと、休み時間等における低学年の高学年に対する遠慮や萎縮、思春期や反抗期など発達の違いによる悪影響などがあると言われております。そこで質問ですが、教育長はそのようなデメリットに対してどのような取り組みや配慮をしようとしているのかをお伺いいたします。

答弁 教育長 早川

金子議員のご質問にお答えをさせていただきます。小中一貫教育を進める上での一つの方法である、義務教育学校につきましては、小・中学校が目指す子ども像を共有し、これまで小・中学校間でありました壁をなくし、小学校から中学校の義務教育を系統的・計画的に一貫して行う新たな学校の仕組みのことでございます。特徴といたしましては、従来の小中一貫とは異なり、9年間の修業年限と教育課程が設けられています。令和8年4月開校に向け、今年度から校舎の建築工事が始まりますが、義務教育学校を導入する上で重要なことは、義務教育9年間でどのような児童・生徒を育成するのか、義務教育終了時点でどのような生徒像を具体的に描いているのかという点であると考えております。つまり目指す児童・生徒像、卒業段階の姿が明確化され、共有されていて、はじめて小中一貫教育としてどのような教育活動や教育内容を重視し、実施していくのかが決まってくるものと考えてございます。それに基づき義務教育9年間のカリキュラム(教育課程)を作成、実施し、検証、改善を加えていくことが重要であると思っているところでございます。現在の子ども達は、6年-3年制が導入された昭和2 0年代前半と比較すると、身体的、精神的な成長が2年程度早くなっていると言われております。義務教育学校の設置は、前期(習得期)から後期(発展期)までの9年一貫した教育により、子ども達の成長の節目に配慮した教育課程を編成し、実施することで義務教育全体の質の向上はもちろんのこと、未来を担う子ども達に充実した学びの環境を提供できるものと考えております。本年度から、教職員で構成します秩父別町教育研究会において、小中一貫教育課程の編成のための研究・調査が行われており、その報告、提案を委員会で協議しながら、本町に相応しい義務教育学校が設置できるよう準備を進めております。義務教育学校では、基本的に1年から6年までの前期課程は小学校の学習指導要領、7年から9年までの後期課程は中学校の学習指導要領による指導を行うこととなります。しかし、義務教育学校のメリットでもある、9年間を見越した特色ある学習指導を立てられることから、1年生から9年生までの児童生徒が一つの学校に通うという特性を生かし、義務教育を9年間のまとまりと捉え、育てたい力や目指す姿を設定し、系統的・計画的な教育活動を行うため、児童・生徒の心身の発達に応じて、従来の6年-3年制という学年の区切りに捉われず、4年-3年-2年制や5年-4年制など、柔軟な学年段階の区切りを弾力的に決めていきたいと考えているところでございます。議員質問の義務教育学校を導入することでのデメリットについてですが、義務教育学校には期待される教育効果が数多くありますが、当然ながら現在の小・中学校とは異なる学校形態となることから、導入にあたっては留意しなければならない点があります。義務教育学校では、6年生の卒業、7年生の入学は制度上なくなりますが、小学校と中学校の節目は、成長のための重要な節目であり、大きな意義があると考えております。児童・生徒が心機一転の機会と捉えられるよう配慮しながら、大切にしていきたいと考えております。先行校では、6年生の修了時には前期課程の修了式、7年生の開始時には後期課程の始業式などと、節目で児童・生徒に発達の自覚を促す儀式的行事が行われている所もあります。また、リーダーシップや自主性を養う機会についても、9年間の長いスパンで活動の場を設定・工夫することで、子ども達の責任感、自主性、思いやりなどを育んでいくことはもちろん、自己肯定感を感じさせることができると考えております。先行校では、学校行事において、中学生ではなく5・6年生を主体に運営することで、それぞれの発達段階でリーダーシップを発揮する機会を設けているところもあります。いずれにいたしましても、配慮が必要な部分もありますが、義務教育学校制度の導入は、子ども達の教育を充実させるために有効であり、学習活動の充実や社会性の育成につながるものと考えております。今後、先進校の事例を参考にそれぞれのステージで活躍する場や機会等が少なくならないよう、儀式的行事等も含め、学年段階の区切り等も考慮しながら、町教育研究会において小中一貫教育課程の研究・調査の議論を深め、本町に相応しい内容を決定していきたいと考えているところでございます。以上を申し上げまして、金子議員のご質問のお答えとさせていただきますが、ご理解を賜りますようお願いを申し上げます。

質問 2番 金子利生

大変ご丁寧な答弁有難うございます。先程教育長の答弁にも触れられておりましたけれども、卒業式・入学式ばかりではなくですね、先程教育長の話にもありましたが、現行制度では小学校6年生になれば最上級生としての自覚が芽生え、下級生に対してリーダー性を発揮する場面が多々ありますが、義務教育学校ではないと思われます。これは人間として成長するためには、私は避けて通れないといいますか、非常に大切なことだと思います。ぜひですね、今教育長がおっしゃったように、区切りといいますか、そのリーダーシップを発揮できるような場面を積極的につくっていただければという思いであります。また、先日視察させていただきましたウトロ学校の聞いたお話をさせていただきますけれども、今後義務教育学校では暫定的に小学校と中学校の免許を持った先生方が、それぞれ同じ学校で子ども達を教えるわけでございますが、そういった小中学校のそれぞれの免許を持った先生方が一緒に仕事をすることになり、慣れるまでは大変だというお話も伺いました。先生方は転勤があります。赴任した先生が義務教育学校経験者ならいいですが、小学校又は中学校からの赴任ですと、今まで接したことのない年齢の子ども達と接するわけですので、授業も大変ですが、子ども達との接し方にも戸惑うとの話も伺いました。教育委員会、学校の仕事は人が育つための手助けをする大変な仕事だと思います。将来を背負って立つ子ども達のために知恵を絞り、努力いただきますようエールを送って私の一般質問とさせていただきます。

出典:秩父別町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月13日 議事録 PDF(9ページ) 間違いを知らせる